JP2548364Y2 - ピストンの冷却装置 - Google Patents

ピストンの冷却装置

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JP2548364Y2
JP2548364Y2 JP1991100667U JP10066791U JP2548364Y2 JP 2548364 Y2 JP2548364 Y2 JP 2548364Y2 JP 1991100667 U JP1991100667 U JP 1991100667U JP 10066791 U JP10066791 U JP 10066791U JP 2548364 Y2 JP2548364 Y2 JP 2548364Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、V型多気筒エンジン
におけるピストンの冷却装置に関する。
【0002】
【従来の技術】このような一例として、実開平3−17
132号公報記載のものがる。このものには、Vバンク
部内側のクランク室内に、先端が前後各シリンダ内方へ
向う二股状のオイルジェットを取付け、かつこのオイル
ジェットをVバンク部に設けられたオイル通路を連通さ
せてある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところで、このような
構造であると、オイルジェットが前後各シリンダ方向へ
二股状に延び、各先端部がクランクシャフトとシリンダ
との間の空間に入っているので、このオイルジェットを
配設するに必要なある程度のクリアランスを確保するた
めシリンダをクランクシャフトから離さなければなら
ず、ゆえにエンジンを小型化しにくくなる。また、オイ
ルジェットはクランク室の内側から取付けなければなら
ないので、エンジンの外部からメンテナンスできないと
いう問題点もあった。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本考案に係るピストンの冷却装置は、オイルジェットは
Vバンク部を貫通して外方より抜き差し自在に取付けら
れる略筒状の部材であり、Vバンク部に形成されたオイ
ルジェット取付穴からクランク室内へ突出する先端部
と、この先端部の側方に開口形成された複数のオイル噴
出口と、Vバンク部外方へ突出する外端部と、この外端
部と前記オイル噴出口を連通する軸穴とを備え、オイル
ジェットの先端部はVバンク部内側のクランクシャフト
外周部より外方に位置して各オイル噴出口の開口方向が
それぞれ別々の前後シリンダ内方を指向するとともに、
オイルジェットの外端部を、Vバンク部上へ着脱自在に
取付けられるオイル分配ブロックに接続一体化してオイ
ル分配ブロック内に形成されているオイル通路と接続さ
せることにより前記軸穴内へ給油することを特徴とす
る。
【0005】
【作用】オイルジェットがクランクシャフトとシリンダ
の間へ突出しないので、それだけクランクシャフトとシ
リンダ間のクリアランスを縮小可能になる。さらに、オ
イルジェットはVバンク部を貫通して外方より抜き差し
自在に取付けられ、かつオイル分配ブロックと一体であ
るため、オイル分配ブロックを取り外せば一緒に取り外
され、エンジンを分解することなくエンジンの外部から
着脱可能になるので、メンテンナンス性並びに組み付け
性が向上する。そのうえ、取付時にはVバンク部とオイ
ル分配ブロックでオイルジェットを挟み付けるのでオイ
ルジェットの支持が確実になる。
【0006】
【実施例】図1乃至図7に基づいて、V型4気筒エンジ
ンに適用された一実施例を説明する。図1は冷却装置部
分を拡大した断面図、図2はオイルジェット部分の拡大
断面図、図3はエンジンの冷却オイル通路を中心とする
の平面図、図4はシリンダブロックのVバンク部平面
図、図5はこのエンジンの左側面を一部破断して示す
図、図6はこのエンジンの要部に関する平断面図、図7
はこのエンジンの潤滑系統図である。
【0007】図1において、シリンダブロック1には前
シリンダ2及び後シリンダ3が略V字状に設けられ、両
シリンダ2、3の谷間のシリンダブロック1にVバンク
部4が形成されている。
【0008】Vバンク部4にはオイルジェット5が外方
から貫通して着脱自在に取付けられている。オイルジェ
ット5の一端部はクランク室6内へ突出している先端部
7をなし、先端部7の側面に複数のオイル噴出口8が開
口されている。
【0009】オイルジェット5の他端部はVバンク部4
上へ突出する外端部9をなし、ここにオイルジェット5
の軸心方向に形成された軸穴10の一端が到達して開口
し、軸穴10の他端はオイル噴出口8へ連通している。
【0010】外端部9はオイル分配ブロック11へ嵌合
により接続一体化され、その冷却オイル通路12と軸穴
10が連通している。オイル分配ブロック11はボルト
13によりVバンク部4上へ取付けられる。
【0011】各シリンダ2、3内にはそれぞれピストン
14が摺動可能に収容されている。ピストン14はコン
ロッド15の小端部16へ連結され、コンロッド15の
大端部17はクランクシャフト18へ連結されている。
クランクシャフト18の回転軌跡における最大外径19
と、Vバンク部4の内側並びに各シリンダ2、3との間
にはそれぞれ空間20、21が形成されている。
【0012】先端部7はVバンク部4の内側とクランク
シャフト18の最大外径19との間の空間20内に位置
し、クランクシャフト18の最大外径19と各シリンダ
2、3との間の空間21内に突出する部分は何ら存在し
ない。
【0013】空間20内の先端部7に形成されたオイル
噴出口8は、オイルの噴出方向が各シリンダ2、3内を
摺動するピストン14の裏面を指向するよう、オイルジ
ェット5の軸線に対して斜めに開口形成されている。
【0014】オイル分配ブロック11の長さ方向(すな
わちシリンダブロック1の横幅方向)に沿う断面である
図2において最も明らかなように、オイルジェット5は
オイルジェット5の先端部7は外端部9よりも小径にさ
れ、Vバンク部4に貫通して形成されたオイルジェット
取付穴22内へ圧入され、大径の外端部9が座部23上
へ当接することによりクランク室6内へ落ち込まないよ
うになっている。
【0015】オイル分配ブロック11の両端部にはオイ
ルジェット5の外端部9を嵌合し、シール24を介して
座部23上へ当接するボス部25が形成されている。
【0016】オイル分配ブロック11の中央部に形成さ
れたジョイントボス部26は、Vバンク部4上に形成さ
れたボス27と接続し、ボス27内に形成されているシ
リンダブロック側冷却オイル通路28とオイル分配ブロ
ック11内の冷却オイル通路12とが連通している。
【0017】冷却オイル通路12の一端部に形成された
開口部はプラグ29で閉塞されている。但し、プラグ2
9に代えて油圧スイッチを設けることもできる。
【0018】図2並びにオイル分配ブロック11の平面
形状を示す図3に明らかなように、座部23のオイルジ
ェット取付穴22近傍には、ボルト13(図1)の通し
穴30が形成された締結部31が形成されている。
【0019】図4に明らかなように、前シリンダ2と後
シリンダ3に挟まれたVバンク部4には横幅方向へオイ
ル分配ブロック11の取付部が設けられ、その中央には
オイル通路28が形成されたボス27部が設けられてい
る。ボス27部の左右には各オイルジェット5を嵌合す
るためのオイルジェット取付穴22が形成された座部2
3が設けられている。また、座部23に形成されたオイ
ルジェット取付穴22の近傍にボルト13(図1)を締
結するためのネジ穴32が形成されている。
【0020】なお、各シリンダ2、3ともシリンダブロ
ック1の横幅方向へ2個ずつ並設され、シリンダブロッ
ク1は全体で4個のシリンダを有するV型4気筒構造に
なっている。
【0021】次に、このエンジンの全体構造を図5乃至
図7に基づいて概説する。まず図5において、クランク
シャフト18はシリンダブロック1及びクランクケース
33の合せ部でメインジャーナル34により支持されて
いる。
【0022】メインジャーナル34に形成されたオイル
通路35はメインギャラリ36と連通している。メイン
ギャラリ36は水ポンプ37と同軸のオイルポンプ38
(図6)とオイルフィルタ39を介して連通している。
【0023】オイルポンプ38はストレーナ40を介し
てオイルパン41内のオイルを吸引する。オイルパン4
1の内部前方は隔壁42で区画され、この内部にリリー
フバルブ43が収容されている。リリーフバルブ43は
メインギャラリ36のオイルフィルタ流入側へ接続して
いる。
【0024】メインギャラリ36の一部はオイル通路4
4を介して、図6にも示すように変速機のメイン軸45
及びカウンタ軸46の各軸端部へ通じている。
【0025】シリンダ2、3の各シリンダヘッド47に
は、それぞれ吸気バルブ48及び排気バルブ49が設け
られ、各バルブ48、49はカムシャフト50により駆
動される。
【0026】カムシャフト50はホルダ51に軸受支持
され、図6に明らかなように、ギヤ列52によりクラン
クシャフト18と連動回転し、かつカムシャフト50と
平行に設けられた動弁機構用オイル通路53により給油
される。
【0027】後シリンダ3のヘッドカバ54上にはブリ
ーザ室55が設けられている。
【0028】図7はこのエンジンにおける潤滑系統を概
略的に示す図であり、オイルポンプ38はオイルクーラ
ー57により冷却されたオイルをメインギャラリ36へ
圧送している。また、中央のメインジャーナル34を通
ってシリンダヘッド方向へ延びる中央オイル通路58
は、シリンダ側冷却オイル通路28へ枝分れし、さらに
冷却オイル通路12を介してオイルジェット5へ給油し
ている。中央オイル通路58の先端は動弁機構用オイル
通路53に連通して動弁機構を潤滑している。
【0029】左右のメインジャーナル34を通る経路
は、クランクシャフト18のクランクオイル通路59か
らコンロッド15の大端部17の軸受部へ給油してい
る。また図中左側のメインジャーナル34のオイル通路
には油圧スイッチ60が接続されている。
【0030】次に、本実施例の作用を説明する。図1に
おいて、オイル分配ブロック11の冷却オイル通路12
を介して供給されたオイルはオイルジェット5の軸穴1
0へ入り、オイル噴出口8からピストン14の裏側を指
向して噴出し、ピストン14を油冷する。
【0031】このときオイルジェット5は、クランク室
6内におけるクランクシャフト18の最大外径19と各
シリンダ2、3との間の空間21(図1)内に突出する
部分は何ら存在しないので、各シリンダ2、3をクラン
クシャフト18へ接近させて空間21を可及的に狭くす
ることができ、それだけ各シリンダ2、3を低くしてエ
ンジン全体を小型化することができる。
【0032】そのうえ、エンジンの外方からボルト13
を外してオイル分配ブロック11を取り外せば、オイル
ジェット5をエンジン外方から着脱可能になるので、エ
ンジンを分解することなくオイルジェット5を交換する
ことが可能になり、メンテナンス性並びに組み付け性
向上する。しかも、取付時にはVバンク部4とオイル分
配ブロック11でオイルジェット5を挟み付けるのでオ
イルジェット5の支持が確実になる。
【0033】
【考案の効果】本考案は、オイルジェットをエンジンの
Vバンク部へ外方から着脱自在に取付けるとともに、オ
イルジェットのクランク室内へ突出する先端部をVバン
ク部内側のクランクシャフト外周部よりも外方に位置さ
せ、かつこの先端部側面にピストン方向を指向して開口
する噴出口を設けた。
【0034】ゆえに、従来の二股状をしたオイルジェッ
トのように、シリンダとクランクシャフトとの間の空間
内へ突出する部分を無くすことができるので、シリンダ
をクランクシャフトへ可及的に接近させることにより、
それだけシリンダを低くすることができ、その結果、エ
ンジン全体を小型化できる。
【0035】そのうえ、オイルジェットを外方より抜き
差し自在にVバンク部を貫通して取付け、かつオイル分
配ブロックと一体にしたため、オイル分配ブロックを取
り外せば一緒に取り外される。したがって、エンジンを
分解することなくオイルジェットのメンテナンスが可能
になり、メンテナンス性並びに組み付け性が向上する。
しかも、取付時にはVバンク部とオイル分配ブロックで
オイルジェットを挟み付けるのでオイルジェットの支持
が確実になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係るエンジン要部の拡大断面図
【図2】実施例に係る冷却装置の要部拡大断面図
【図3】実施例に係るオイル分配ブロックの平面図
【図4】実施例に係るシリンダブロックのVバンク部平
面図
【図5】実施例に係るエンジンの側断面図
【図6】実施例に係るエンジンの要部平断面図
【図7】実施例に係るエンジンの潤滑系統図
【符号の説明】
1 シリンダブロック 2 前シリンダ 3 後シリンダ 4 Vバンク部 5 オイルジェット 6 クランク室 7 先端部 8 オイル噴出口 9 外端部 10 軸穴 11 オイル分配ブロック 14 ピストン 15 コンロッド 17 大端部 18 クランクシャフト

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 V型多気筒エンジンのVバンク部内側に
    オイルジェットを設け、このオイルジェットからの噴出
    オイルによってピストンを冷却する装置において、オイ
    ルジェットはVバンク部を貫通して外方より抜き差し
    在に取付けられる略筒状の部材であり、Vバンク部に形
    成されたオイルジェット取付穴からクランク室内へ突出
    する先端部と、この先端部の側方に開口形成された複数
    のオイル噴出口と、Vバンク部外方へ突出する外端部
    と、この外端部と前記オイル噴出口を連通する軸穴とを
    備え、オイルジェットの先端部はVバンク部内側のクラ
    ンクシャフト外周部より外方に位置して各オイル噴出口
    の開口方向がそれぞれ別々の前後シリンダ内方を指向す
    るとともに、オイルジェットの外端部を、Vバンク部上
    へ着脱自在に取付けられるオイル分配ブロックに接続一
    体化してオイル分配ブロック内に形成されているオイル
    通路と接続させることにより前記軸穴内へ給油すること
    を特徴とするピストンの冷却装置。
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