JP2006144757A - 可変気筒内燃機関 - Google Patents
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Abstract
【課題】可変気筒内燃機関において、休筒運転時におけるピストンの温度低下を抑制することにより、休止状態から稼働状態に復帰したシリンダでの燃焼性の向上を図る。
【解決手段】可変気筒内燃機関は、オイルをピストンに向けて噴射してピストンを冷却するオイルジェット41と、全筒運転と休筒運転とに運転形態を切り換える気筒休止制御手段とを備える。オイルジェット41は、常時稼働するシリンダC1のピストン11aのみにオイルを噴射する。これにより、運転形態が全筒運転から休止運転に移行したとき、休止運転時に休止しているシリンダC4のピストン11bの温度低下が抑制されることから、休筒運転から全筒運転に復帰する時点では、ピストン11bが高温の状態にあるので、休止状態から稼働状態に復帰したシリンダC4での燃焼性が向上する。
【選択図】図4
【解決手段】可変気筒内燃機関は、オイルをピストンに向けて噴射してピストンを冷却するオイルジェット41と、全筒運転と休筒運転とに運転形態を切り換える気筒休止制御手段とを備える。オイルジェット41は、常時稼働するシリンダC1のピストン11aのみにオイルを噴射する。これにより、運転形態が全筒運転から休止運転に移行したとき、休止運転時に休止しているシリンダC4のピストン11bの温度低下が抑制されることから、休筒運転から全筒運転に復帰する時点では、ピストン11bが高温の状態にあるので、休止状態から稼働状態に復帰したシリンダC4での燃焼性が向上する。
【選択図】図4
Description
本発明は、すべてのシリンダが稼働する全筒運転と一部のシリンダが休止する休筒運転とに運転形態が切り換えられる可変気筒内燃機関に関し、より詳細には、可変気筒内燃機関の冷却構造に関する。
噴射されたオイルによりピストンが冷却される多気筒内燃機関として、例えば特許文献1に開示されたV型内燃機関が知られている。このV型内燃機関は、Vバンク部に取り付けられる複数のオイルジェットを備える。各オイルジェットには、オイルの噴射方向が前バンクのシリンダおよび後バンクのシリンダの各シリンダ内を摺動するピストンの裏面を指向するように1対のオイル噴出口が形成されている。そして、各オイルジェットから噴射されたオイルにより、すべてのピストンが冷却される。
また、すべてのシリンダが稼働する全筒運転と一部のシリンダが休止する休筒運転とに運転形態が切り換えられる可変気筒内燃機関はよく知られている。
実開平5−42631号公報
また、すべてのシリンダが稼働する全筒運転と一部のシリンダが休止する休筒運転とに運転形態が切り換えられる可変気筒内燃機関はよく知られている。
ところで、特許文献1に開示されたオイルジェットが可変気筒内燃機関に適用された場合、休筒運転時には、燃焼が行われずに休止しているシリンダのピストンに対してもオイルジェットからオイルが噴射される。このため、休筒運転の時間が長くなると、該ピストンが冷却されて過度に低温になることがある。そして、ピストンの温度が過度に低い状態で、運転形態が休筒運転から全筒運転に復帰したとき、休止していたシリンダでは、燃料の気化が促進されないなど燃料の温度上昇が妨げられるために燃焼性が低下して、出力性能の低下やHCやCOの発生による排気エミッション性能の低下を招来する。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、請求項1〜5記載の発明は、可変気筒内燃機関において、休筒運転時におけるピストンを含む燃焼空間形成部材の温度低下を抑制することにより、休止状態から稼働状態に復帰したシリンダでの燃焼性の向上を図ることを目的とする。そして、請求項4記載の発明は、さらに、オイルジェットの簡素化または組付工数の削減によりコストの削減を図ることを目的とする。
請求項1記載の発明は、燃焼空間の燃焼圧力により駆動されるピストンが嵌合するシリンダと、前記ピストンを冷却する冷却手段と、機関運転状態に応じてすべての前記シリンダが稼働する全筒運転と一部の前記シリンダが休止する休筒運転とに運転形態を切り換える気筒休止制御手段とを備える可変気筒内燃機関において、前記冷却手段は、前記休筒運転時に、稼働している前記シリンダの前記ピストンである稼働ピストンに比べて、休止している前記シリンダの前記ピストンである休止ピストンの冷却量を小さくする可変気筒内燃機関である。
これによれば、休筒運転時には、燃焼が行われないシリンダの休止ピストンの冷却量が、燃焼が行われるシリンダの稼働ピストンの冷却量に比べて小さいことから、運転形態が全筒運転から休止運転に移行したとき、休止運転時の休止ピストンの温度低下が抑制されるので、休筒運転から全筒運転に復帰する時点では、休止ピストンが冷却手段により稼働ピストンと同様の冷却量で冷却される場合(以下、「標準状態」という。)と比べると、休止ピストンが高温の状態にあり、さらには燃焼空間が高温の状態にあるので、標準状態に比べて、休止ピストンおよび燃焼空間での燃料の気化など燃料の温度上昇が良好に行われる。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の可変気筒内燃機関において、前記冷却手段はオイルを前記ピストンに向けて噴射するオイル噴射手段を有し、前記休筒運転時に前記オイル噴射手段から噴射されるオイル量は、前記稼働ピストンに比べて前記休止ピストンのほうが少ないものである。
これによれば、ピストンがオイル噴射手段から噴射されるオイルにより冷却されるとき、休筒運転時に、オイル噴射手段からのオイルのオイル量は、稼働シリンダのピストンに比べて休止シリンダのピストンのほうが少ないので、休筒運転時の休止ピストンの温度の低下が抑制され、請求項1記載の発明と同様に全筒運転への復帰時に、休止ピストンおよび燃焼空間での燃料の気化など燃料の温度上昇が良好に行われる。
請求項3記載の発明は、請求項2記載の可変気筒内燃機関において、V字状に配置されてそれぞれが1以上の前記シリンダから構成される第1,第2バンクを備え、前記第1バンクは常時稼働する前記シリンダのみから構成され、前記第2バンクは前記休筒運転時に休止する前記シリンダのみから構成され、前記休筒運転時に、前記オイル噴射手段は前記稼働ピストンのみにオイルを噴射するものである。
これによれば、V型内燃機関の第1,第2バンクのうち、第2バンクを構成するシリンダおよび休止ピストンについて、請求項2記載の発明と同様の作用がなされる。特に、休筒運転時には、休止ピストンにはオイルが噴射されないので、休筒運転時にも稼働ピストンに向けて噴射されるオイル量よりも少量のオイルが噴射される場合に比べて休筒運転時の休止ピストンの温度の低下が一層抑制されて、全筒運転への復帰時に、休止ピストンおよび燃焼空間での燃料の気化など燃料の温度上昇が一層良好に行われる。
請求項4記載の発明は、請求項2または請求項3記載の可変気筒内燃機関において、すべての前記オイル噴射手段は、常時稼働する前記シリンダのピストンのみに向けてオイルを噴射する噴射口が設けられたオイルジェットであるものである。
これによれば、オイルジェットには、常時稼働するシリンダのピストンに対する噴射口のみが設けられればよく、休止可能なシリンダのピストンに対する噴射口またはオイルジェットは設けられないので、内燃機関のすべてのピストンに対応させて噴射口またはオイルジェットを設ける必要がない。
請求項5記載の発明は、燃焼空間の燃焼圧力により駆動されるピストンが嵌合するシリンダと、前記燃焼空間を形成する部材であって前記ピストンおよび前記シリンダを含む燃焼空間形成部材を冷却する冷却手段と、機関運転状態に応じてすべての前記シリンダが稼働する全筒運転と一部の前記シリンダが休止する休筒運転とに運転形態を切り換える気筒休止制御手段とを備える可変気筒内燃機関において、前記すべてのシリンダは、前記休筒運転時に休止しない常時稼働シリンダと、前記一部のシリンダである休止可能シリンダとに二分され、前記冷却手段は、前記休筒運転時に、前記常時稼働シリンダの前記燃焼空間形成部材に比べて前記休止可能シリンダの前記燃焼空間形成部材の冷却量を小さくする可変気筒内燃機関である。
これによれば、休筒運転時には、休止可能シリンダの燃焼空間形成部材の冷却量が、常時稼働シリンダの燃焼空間形成部材の冷却量に比べて小さいことから、運転形態が全筒運転から休止運転に移行したとき、休止運転時の休止可能シリンダの燃焼空間形成部材の温度低下が抑制されるので、休筒運転から全筒運転に復帰する時点では、休止可能シリンダの燃焼空間形成部材が冷却手段により常時稼働シリンダの燃焼空間形成部材と同様の冷却量で冷却される場合(標準状態)と比べると、休止可能シリンダの燃焼空間形成部材が高温の状態にあり、さらには燃焼空間が高温の状態にあるので、標準状態に比べて、休止可能シリンダの燃焼空間形成部材および燃焼空間での燃料の気化など燃料の温度上昇が良好に行われる。
請求項1記載の発明によれば、次の効果が奏される。すなわち、運転形態が全筒運転から休筒運転に移行した後に全筒運転に復帰したとき、休止ピストンおよび燃焼空間での燃料の気化など燃料の温度上昇が良好に行われるので、休止状態から稼働状態に復帰したシリンダでの燃焼性が向上して、内燃機関の出力性能および排気エミッション性能が向上する。
請求項2記載の発明によれば、次の効果が奏される。すなわち、オイル噴射手段からのオイルでピストンを冷却する内燃機関の冷却構造により、請求項1記載の発明と同様の効果が奏される。
請求項3記載の発明によれば、次の効果が奏される。すなわち、V型内燃機関の一方のバンクのピストンにおいて、請求項2記載の発明と同様またはより高められた効果が奏される。
請求項4記載の発明によれば、引用された請求項記載の発明の効果に加えて、次の効果が奏される。すなわち、オイルジェットには常時稼働するシリンダのピストンに対する噴射口のみが設けられればよいことからオイルジェットの構造が簡素化されるので、またはオイルジェットの個数が削減されて、組付工数が削減されるので、コストが削減される。
請求項5記載の発明によれば、次の効果が奏される。すなわち、運転形態が全筒運転から休筒運転に移行した後に全筒運転に復帰したとき、休止可能シリンダの燃焼空間形成部材および燃焼空間での燃料の気化など燃料の温度上昇が良好に行われるので、休止状態から稼働状態に復帰したシリンダでの燃焼性が向上して、内燃機関の出力性能および排気エミッション性能が向上する。
以下、本発明の実施形態を図1〜図6を参照して説明する。
図1〜図5は、第1実施形態を説明する図である。
図1,図2,図3を参照すると、本発明が適用された可変気筒内燃機関Eは、SOHC式でV型6気筒4ストローク内燃機関であり、クランク軸5が車幅方向を指向する横置き配置で車両の前部に搭載される。
図1〜図5は、第1実施形態を説明する図である。
図1,図2,図3を参照すると、本発明が適用された可変気筒内燃機関Eは、SOHC式でV型6気筒4ストローク内燃機関であり、クランク軸5が車幅方向を指向する横置き配置で車両の前部に搭載される。
水冷式の内燃機関Eは、前部の3つのシリンダC1〜C3から構成される第1バンクとしての前バンクBaと、前バンクBaよりも後方で車室寄りの位置を占める3つのシリンダC4〜C6から構成される第2バンクとしての後バンクBbとが側面視でV字状に配置されるシリンダブロック1と、各バンクBa,Bbの上端にそれぞれ結合された1対のシリンダヘッド2a,2bと、両シリンダヘッド2a,2bの上端にそれぞれ結合される1対のヘッドカバー3a,3bと、シリンダブロック1の下端に結合されて、シリンダブロック1の下部1aと共にクランク軸5を収容するクランク室6を形成するオイルパン4とから構成される機関本体を備える。そして、前バンクBaおよび後バンクBbにより、両バンクBa,Bbの間に挟まれたバンク空間7が形成される。
前バンクBaの各シリンダC1〜C3のシリンダ孔10aにはピストン11aが、また後バンクBbの各シリンダC4〜C6のシリンダ孔10bにはピストン11bが、それぞれ摺動可能に嵌合する。各シリンダ孔10a,10b内で往復動するピストン11a,11bは、コンロッド12を介して、シリンダブロック1に設けられる軸受部13に回転可能に支持されるクランク軸5に連結される。
各シリンダヘッド2a,2bには、シリンダC1〜C6毎に、シリンダ軸線方向でシリンダ孔10a,10bと対向する凹部からなる燃焼室15a,15bと、燃焼室15a,15bに開口する1対の吸気口を有する吸気ポート16と、燃焼室15a,15bに開口する1対の排気口を有する排気ポート17とが形成され、さらに、前記1対の吸気口をそれぞれ開閉する1対の吸気弁18と、前記1対の排気口をそれぞれ開閉する1対の排気弁19と、燃焼室15a,15bのほぼ中心に臨む点火栓(図示されず)が設けられる。
吸気弁18および排気弁19は、バンクBa,Bb毎に、シリンダヘッド2a,2bに回転可能に支持されてクランク軸5により回転駆動されるカム軸21と、カム軸21に設けられて複数のロッカアームを介してそれぞれ吸気弁18および排気弁19を開閉する複数の動弁カムとを備える動弁装置により開閉される。
内燃機関Eは、エアクリーナ22を通ってスロットル弁23により計量された空気を各シリンダC1〜C6に分配する吸気マニホルド24a,24bを有する吸気装置と、吸入空気に液体燃料を供給して混合気を形成する混合気形成手段としての燃料噴射弁25と、各シリンダC1〜C6に対応する燃焼室15a,15bで混合気が前記点火栓により点火されて燃焼して発生した燃焼ガスを排気ガスとして外部に排出するための排気マニホルド26a,26bを有する排気装置とを備える。
ここで、燃焼室15a,15bおよびシリンダ孔10a,10bは、前記機関本体において燃料が燃焼する燃焼空間Sa,Sbを構成し、シリンダC1〜C6とピストン11a,11bとシリンダヘッド2a,2bとは、燃焼空間Sa,Sbを形成する燃焼空間形成部材である。
各バンクBa,Bbに対してバンク空間7側に配置される吸気マニホルド24a,24bは、シリンダヘッド2aに結合されて各シリンダC1〜C3に吸気を分配する第1吸気マニホルド24aと、シリンダヘッド2bに結合されて各シリンダC4〜C6に吸入空気を分配する第2吸気マニホルド24bとから構成される。燃料噴射弁25は、シリンダC1〜C6毎に各吸気マニホルド24a,24bに取り付けられて、吸気ポート16内に燃焼室15a,15bを指向して燃料を噴射する。スロットル弁23は、電動モータ27により駆動されて、運転者によるアクセル操作量に応じて開閉作動する。
各バンクBa,Bbに対してバンク空間7とは反対側に配置される排気マニホルド26a,26bは、シリンダヘッド2aに結合されて各シリンダC1〜C3からの排気ガスを集合する第1排気マニホルド26aと、シリンダヘッド2bに結合されて各シリンダC4〜C6からの排気ガスを集合する第2排気マニホルド26bから構成される。それゆえ、内燃機関Eにおいて、第1排気マニホルド26aは、走行風などの冷却風に曝されやすい位置である前記機関本体の前方に配置され、第2排気マニホルド26bは、第1排気マニホルド26aに比べて冷却風に曝されにくい位置である前記機関本体の背後に配置される。
さらに、内燃機関Eには、クランク軸5の動力により回転駆動される冷却水ポンプ(図示されず)により圧送された冷却水が循環する冷却系統が備えられる。該冷却系統には、シリンダC1〜C6およびシリンダヘッド2a,2bに形成された冷却水通路28a,28b;29a,29bが含まれ、ラジエータで放熱して低温となった冷却水が冷却水通路28a,28b;29a,29bを流通して、その冷却水によりシリンダC1〜C6およびシリンダヘッド2a,2b、さらにはシリンダC1〜C6を通じてピストン11a,11bが冷却される。
内燃機関Eには、該内燃機関Eの一部のシリンダである後バンクBbのシリンダC4〜C6の稼働および休止を切り換える気筒休止機構としてのバルブ休止機構31と、バルブ休止機構31の作動を制御する制御手段としての電子制御装置(以下、「ECU」という。)30とが備えられる。
それ自体周知のバルブ休止機構31は、例えば、後述するオイルポンプ47から吐出されたオイルを作動油とする油圧式のもので、前記動弁装置に設けられる。このために、バルブ休止機構31は、内燃機関Eの機関運転状態を含む運転状態に応じてECU30により制御される油圧制御弁32を備え、該油圧制御弁32によりバルブ休止機構31に対する作動油の給排が制御されることで非作動状態または作動状態になる。そして、バルブ休止機構31が非作動状態にあるとき、後バンクBbの各シリンダC4〜C6の吸気弁18および排気弁19は、前バンクBaの各シリンダC1〜C3の吸気弁18および排気弁19と同様に、前記動弁カムにより所定の開閉時期でクランク軸5の回転に同期して開閉され、前記作動状態にあるとき、各シリンダC4〜C6の吸気弁18および排気弁19は前記動弁カムにより開閉されることなく閉弁状態に保たれる休止状態になる。
それゆえ、内燃機関Eの運転形態は、バルブ休止機構31とECU30とから構成される気筒休止制御手段により、前記運転状態に応じて、バルブ休止機構31が非作動状態になって、各シリンダC4〜C6が稼働することにより、各シリンダC1〜C3と共にすべてのシリンダC1〜C6が稼働する全気筒運転と、バルブ休止機構31が作動状態になって、各シリンダC4〜C6が休止し、各シリンダC1〜C3のみが稼働する休筒運転とに切り換えられる。換言すれば、各シリンダC1〜C3は、休筒運転時に休止することなく、常時稼働する常時稼働シリンダであり、各シリンダC4〜C6は、全筒運転時に稼働し、休筒運転時に休止する休止可能シリンダであり、すべてのシリンダC1〜C6が、常時稼働シリンダと休止可能シリンダとに二分される。
バルブ休止機構31の油圧制御弁32および電動モータ27を制御するECU30には、内燃機関Eの機関運転状態および車速などの車両の状態を検出する運転状態検出手段が、ECU30に接続されるか、またはECU30の機能として備えられる。機関運転状態検出手段は、クランク軸5のクランク角を検出するクランク角センサ33やスロットル弁23の開度を検出するスロットル弁開度センサ34などから構成される。そして、内燃機関Eの加速運転域(車両の発進時を含む。)や高負荷運転域などの出力重視運転域では、内燃機関Eは全筒運転の運転形態で運転される。内燃機関Eの低負荷運転域(車両の定速運転時を含む。)などの燃費重視運転域では、内燃機関Eは休筒運転の運転形態で運転される。
図2,図3を参照すると、内燃機関Eはピストン11a,11bを冷却する冷却手段40を備える。冷却手段40は、シリンダブロック1に設けられてオイルを各シリンダC1〜C6のピストン11a,11bの裏面に向けて噴射するオイル噴射手段としてのオイルジェット41と、オイルジェット41にオイルを供給するオイル供給系統46とを有する。
オイル供給系統46は、オイル源としてのオイルパン4に溜められたオイルを汲み上げるオイルポンプ47と、オイルポンプ47から吐出されたオイルをオイルジェット41に導くオイル通路48とから構成される。クランク軸5の動力により駆動されるオイルポンプ47は、内燃機関Eの潤滑箇所に潤滑油を圧送するためのものであり、またオイル通路48は、軸受部13などの潤滑箇所にオイルを導くメインギャラリ48aを含む通路である。それゆえ、オイル供給系統46は内燃機関Eの潤滑系統の一部により構成される。
図4を併せて参照すると、前バンクBaを構成するシリンダ数に対応する数のオイルジェット41は、シリンダブロック1のバンク空間7の底壁部8に設けられて、クランク室6に露出する。各オイルジェット41は、クランク室6の室壁でもある底壁部8において、該底壁部8に形成されたメインギャラリ48aに連通する取付部8aにクランク室6側から取り付けられる。
さらに図5を併せて参照すると、各オイルジェット41は、前バンクBaの各シリンダC1〜C4のピストン11aの裏面を指向する噴射方向を持つ噴射口42aが設けられた本体42と、オイルをメインギャラリ48aから噴射口42aに導く連通路43aが設けられると共に本体42を底壁部8に固定するための固定部材であるボルト43とから構成される。連通路43aには、メインギャラリ48aから噴射口42aへのオイルの流通を許容する逆止弁44が設けられる。また、ボルト43は、取付部8aに形成されたネジ孔にねじ込まれて、本体42を底壁部8に締結する。
本体42は、底壁部8のクランク室6側の壁面に設けられた位置決め部としての凹部8bに嵌合することにより本体42を底壁部8に対して位置決めする位置決め部としての凸部42bと、噴射口42aが設けられると共にピストン11aが下死点にあるときにそのスカート11a1の下端部に設けられた切欠き14を通じてピストン11aの内側まで延びるノズル42cとを有し、該凸部42bおよびノズル42cが一体成形された部材である。そして、凸部42bが設けられることにより、噴射口42aがピストン11aの裏面の所定位置を指向してオイルが噴射される状態で、本体42を底壁部8へ取り付けることが容易になる。
このように、内燃機関Eに設けられるすべてのオイルジェット41には、常時稼働するシリンダC1〜C3のピストン11aのみに向けてオイルを噴射する噴射口42aが設けられ、休筒運転時に休止するシリンダC4〜C6のピストン11bに向けてオイルを噴射する噴射口が設けられていない。
このように、内燃機関Eに設けられるすべてのオイルジェット41には、常時稼働するシリンダC1〜C3のピストン11aのみに向けてオイルを噴射する噴射口42aが設けられ、休筒運転時に休止するシリンダC4〜C6のピストン11bに向けてオイルを噴射する噴射口が設けられていない。
次に、前述のように構成された第1実施形態の作用および効果について説明する。
内燃機関Eが全筒運転で運転されるとき、前記気筒休止制御手段によりバルブ休止機構31が非作動状態になって、後バンクBbのシリンダC4〜C6が稼働するため、すべてのシリンダC1〜C6において、前記吸気装置により導かれる空気と燃料噴射弁25から供給された燃料とで形成される混合気が燃焼室15a,15bを含む燃焼空間Sa,Sbで燃焼し、その燃焼圧力により駆動されてシリンダC1〜C6内で往復動するピストン11a,11bがクランク軸5を回転駆動する。
内燃機関Eが全筒運転で運転されるとき、前記気筒休止制御手段によりバルブ休止機構31が非作動状態になって、後バンクBbのシリンダC4〜C6が稼働するため、すべてのシリンダC1〜C6において、前記吸気装置により導かれる空気と燃料噴射弁25から供給された燃料とで形成される混合気が燃焼室15a,15bを含む燃焼空間Sa,Sbで燃焼し、その燃焼圧力により駆動されてシリンダC1〜C6内で往復動するピストン11a,11bがクランク軸5を回転駆動する。
また、内燃機関Eが休筒運転で運転されるとき、前記気筒休止制御手段によりバルブ休止機構31が作動状態になって、燃焼空間Sbで燃焼が行われないシリンダC4〜C6が休止するため、シリンダC1〜C3のピストン11aのみがクランク軸5を回転駆動する。このとき、車室に近い位置にある後バンクBbのシリンダC4〜C6が休止されて、車室から遠い位置にある前バンクBaのシリンダC1〜C3のみが稼働するので、車室内での機関騒音および振動が低減して、車室内の静粛性が向上する。
ここで、ピストン11aは、休筒運転時に稼働しているシリンダC1〜C3に嵌合する稼働ピストンであり、ピストン11bは、休筒運転時に休止しているシリンダC4〜C6に嵌合するピストンである休止ピストンである。
そして、各オイルジェット41からは、内燃機関Eの運転中、すなわち全筒運転時および休筒運転時に、オイルポンプ47により圧送されたメインギャラリ48a内のオイルの一部が前バンクBaの各シリンダC1〜C3のピストン11aに向けて噴射される一方で、後バンクBbの各シリンダC4〜C6のピストン11bに向けてオイルが噴射されない。したがって、全筒運転時および休筒運転時に、オイルジェット41から噴射されるオイル量は、稼働しているシリンダC1〜C3のピストン11aに比べて休止しているシリンダC4〜C6のピストン11bのほうが少ない。このため、オイルジェット41は、少なくとも休筒運転時に、この実施形態では、全筒運転時においても、稼働しているシリンダC1〜C3のピストン11aに比べて、休止しているシリンダC4〜C6のピストン11bの冷却量を小さくしている。
このように、オイルジェット41は、休筒運転時に、稼働しているシリンダC1〜C3のピストン11aに比べて、休止しているシリンダC4〜C6のピストン11bに噴射するオイル量を少なくすることにより、すなわちピストン11aに比べてピストン11bの冷却量を小さくするにより、運転形態が全筒運転から休止運転に移行したとき、休止運転時のピストン11bの温度低下が抑制されるので、休筒運転から全筒運転に復帰する時点では、ピストン11bがオイルジェット41によりピストン11aと同様のオイル量または冷却量で冷却される場合(標準状態)と比べると、燃焼空間形成部材であるピストン11bが高温の状態にあり、さらには燃焼空間Sbが高温の状態にあるので、標準状態に比べて、ピストン11bおよび燃焼空間Sbでの燃料の気化など燃料の温度上昇が良好に行われる。この結果、オイルジェット41からのオイルでピストン11aを冷却する内燃機関Eの冷却構造により、休止状態から稼働状態に復帰したシリンダC4〜C6での燃焼性が向上して、内燃機関Eの出力性能および排気エミッション性能が向上する。
前バンクBaは常時稼働するシリンダC1〜C3のみから構成され、後バンクBbは休筒運転時に休止するシリンダC4〜C6のみから構成され、休筒運転時に、オイルジェット41はピストン11aのみにオイルを噴射することにより、休筒運転時には、ピストン11bにはオイルが噴射されないので、休筒運転時にもピストン11bにピストン11aに向けて噴射されるオイル量よりも少量のオイルが噴射される場合に比べて休筒運転時のピストン11bの温度の低下が一層抑制されて、全筒運転への復帰時に、ピストン11bおよび燃焼空間Sbでの燃料の気化など燃料の温度上昇が一層良好に行われ、全筒運転に復帰したときの後バンクBbでの燃焼性が一層向上する。
内燃機関Eのすべてオイルジェット41には、常時稼働するシリンダC1〜C3のピストン11aのみに向けてオイルを噴射する噴射口42aが設けられていることにより、オイルジェット41には、ピストン11aに対する噴射口42aのみが設けられればよく、シリンダC4〜C6のピストン11bに対する噴射口またはオイルジェットは設けられないので、内燃機関Eのすべてのピストン11a,11bに対応させてオイルの噴射口またはオイルジェットを設ける必要がない。この結果、オイルジェット41には噴射口42aのみが設けられればよいことからオイルジェット41の構造が簡素化されるので、またはオイルジェット41の個数が削減されて、組付工数が削減されるので、コストが削減される。
さらに、オイルジェットにシリンダC4〜C6のピストン11bにオイルを噴射するためのノズルが一体に形成される場合に比べて、該ノズルが不要になる分、オイルジェット41が軽量化されること、またはシリンダC4〜C6のピストン11bにオイルを噴射するオイルジェットをオイルジェット41とは別個に設けられる場合に比べて、オイルジェットの個数自体が少なくなることで、内燃機関Eが軽量化される。
次に、本発明の第2実施形態を説明する。第2実施形態は、少なくとも休筒運転時に、噴射されるオイル量が、稼働しているシリンダC1〜C3のピストン11aに比べて休止しているシリンダC4〜C6のピストン11bのほうが少なくなるように、シリンダC4〜C6のピストン11bに向けてオイルを噴射するオイル噴射手段としてのオイルジェットが設けられる点で相違し、その他は基本的に同一の構成を有するものである。そのため、同一の部分についての説明は省略または簡略にし、異なる点を中心に説明する。なお、第1実施形態の部材と同一の部材または対応する部材については、必要に応じて同一の符号を使用した。
図6を参照すると、第2実施形態において、冷却手段40は、底壁部8(図3,図4参照)に設けられてオイルを後バンクBb(図1参照)のシリンダC4〜C6のピストン11b(図4参照)の裏面に向けて噴射するオイル噴射手段としてのオイルジェット51と、メインギャラリ48aから分岐するバイパス通路48bと、内燃機関Eの運転形態に応じてオイルジェット51から噴射されるオイル量を制御する流量制御弁52とから構成される。バイパス通路48bにおいて流量制御弁52よりも下流の通路部分に、シリンダC4〜C6に対応する数だけ配置されるオイルジェット51は、オイルジェット41と同一構造であるが、オイルの噴射口は後バンクBbの各シリンダC4〜C6のピストン11bの裏面を指向してオイルを噴射するように設けられる。そして、全筒運転および休筒運転の運転形態を検出する運転形態検出手段が前記機関運転状態検出手段として設けられる。
ECU30(図1参照)により制御される流量制御弁52は、全筒運転時には、前バンクBaのシリンダC1〜C3のピストン11aに対する噴射量と等しい噴射量のオイルがシリンダC4〜C6のピストン11bに向けて噴射される一方、休筒運転時には、稼働しているシリンダC1〜C3のピストン11aに比べて少ないオイル量のオイルがシリンダC4〜C6のピストン11bに向けて噴射されるか、またはそれらピストン11bに対するオイルの噴射が停止されるように、バイパス通路48bのオイル量を制御する。このため、前記休筒運転時には、稼働しているシリンダC1〜C3のピストン11aに比べて、休止しているシリンダC4〜C6のピストン11bに向けて噴射されるオイル量が少なくなり、したがってピストン11aに比べてピストン11bの冷却量が小さくなる。
この第2実施形態によれば、オイルジェット51により全筒運転時におけるシリンダC4〜C6のピストン11bの冷却が促進されるうえ、休筒運転時にピストン11bに少量のオイルが噴射される場合はピストン11bの温度低下の程度が第1実施形態のものに比べて大きくなるものの、標準状態に比べて全筒運転への復帰時にシリンダC4〜C6での燃焼性が向上する。
以下、前述した実施形態の一部の構成を変更した実施形態について、変更した構成に関して説明する。
休筒運転時に、稼働しているシリンダC1〜C3のピストン11aに比べて、休止しているシリンダC4〜C6のピストン11bの冷却量を小さくする冷却手段は、冷却手段40の代わりに、または冷却手段40に加えて、休筒運転時に冷却水通路29a,29bでの冷却水の流量を低下させ、または冷却水の流通を遮断するなどして、シリンダC4〜C6、シリンダヘッド2bおよびピストン11bから冷却水への放熱量を減少させることにより、シリンダC4〜C6、シリンダヘッド2bおよびピストン11bの冷却量を減少させるものでもよい。
休筒運転時に、稼働しているシリンダC1〜C3のピストン11aに比べて、休止しているシリンダC4〜C6のピストン11bの冷却量を小さくする冷却手段は、冷却手段40の代わりに、または冷却手段40に加えて、休筒運転時に冷却水通路29a,29bでの冷却水の流量を低下させ、または冷却水の流通を遮断するなどして、シリンダC4〜C6、シリンダヘッド2bおよびピストン11bから冷却水への放熱量を減少させることにより、シリンダC4〜C6、シリンダヘッド2bおよびピストン11bの冷却量を減少させるものでもよい。
これにより、運転形態が全筒運転から休止運転に移行したとき、燃焼空間Sbの燃焼空間形成部材であるシリンダC4〜C6、シリンダヘッド2bおよびピストン11bの温度低下が抑制されることから、休筒運転から全筒運転に復帰する時点では、標準状態と比べると、シリンダC4〜C6、シリンダヘッド2bおよびピストン11bが高温の状態にあり、さらには燃焼空間Sbが高温の状態にあるので、燃焼性が向上する。
第1実施形態において、図4に二点鎖線で示されるように、各オイルジェット41が、後バンクBbのシリンダC4〜C6のピストン11bの裏面を指向するオイルを噴射する第2の噴射口が設けられるノズル53を有していてもよい。そして、各ノズル53から噴射されるオイル量は、少なくとも休筒運転時に、稼働しているシリンダC1〜C3のピストン11aに比べて休止しているシリンダC4〜C6のピストン11bのほうが少なくなるように、前記第2の噴射口には、噴射口42aから噴射されるオイル量よりも少ないオイル量のオイルが噴射されるように流量調整部材としてのオリフィスが設けられる。これにより、全筒運転時におけるシリンダC4〜C6のピストン11bの冷却量が小さくなるものの、第2実施形態と同様の作用および効果が奏される。
第1,第2バンクは、3以外の1以上のシリンダにより構成されてもよく、また前後以外のバンクであってもよい。内燃機関は、1対のバンクを備えない多気筒内燃機関であってもよい。さらに、休筒運転時に休止されるシリンダは、バンクを構成する気筒の一部であってもよい。したがって、内燃機関は、休筒運転時に休止する休止シリンダ群または休止シリンダと、休止運転時に稼働する稼働シリンダ群または稼働シリンダに二分されていればよい。そして、前記実施形態では、第1バンクが稼働シリンダ群に相当し、第2バンクが休筒シリンダ群に相当する。
内燃機関は、前記実施形態では車両に使用されるものであったが、鉛直方向を指向するクランク軸を備える船外機などの船舶推進装置に使用されるものであってもよい。
内燃機関は、前記実施形態では車両に使用されるものであったが、鉛直方向を指向するクランク軸を備える船外機などの船舶推進装置に使用されるものであってもよい。
1…シリンダブロック、2a,2b…シリンダヘッド、3a,3b…ヘッドカバー、4…オイルパン、5…クランク軸、6…クランク室、7…バンク空間、8…底壁部、10a,10b…シリンダ孔、11a,11b…ピストン、12…シリンダ孔、13…軸受部、14…切欠き、15…燃焼室、16…吸気ポート、17…排気ポート、18…吸気弁、19…排気弁、21…カム軸、22…エアクリーナ、23…スロットル弁、24a,24b…吸気マニホルド、25…燃料噴射弁、26a,26b…排気マニホルド、27…電動モータ、28a,28b;29a,29b…冷却水通路、30…ECU、31…バルブ休止機構、32…油圧制御弁、33,34…センサ、40…冷却手段、41,51…オイルジェット、42…本体、42a…噴射口、42c…ノズル、43…ボルト、44…逆止弁、46…オイル供給系統、47…オイルポンプ、48…オイル通路、52…流量制御弁、53…ノズル、
E…内燃機関、C1〜C6…シリンダ、Ba,Bb…バンク、Sa,Sb…燃焼空間。
E…内燃機関、C1〜C6…シリンダ、Ba,Bb…バンク、Sa,Sb…燃焼空間。
Claims (5)
- 燃焼空間の燃焼圧力により駆動されるピストンが嵌合するシリンダと、前記ピストンを冷却する冷却手段と、機関運転状態に応じてすべての前記シリンダが稼働する全筒運転と一部の前記シリンダが休止する休筒運転とに運転形態を切り換える気筒休止制御手段とを備える可変気筒内燃機関において、
前記冷却手段は、前記休筒運転時に、稼働している前記シリンダの前記ピストンである稼働ピストンに比べて、休止している前記シリンダの前記ピストンである休止ピストンの冷却量を小さくすることを特徴とする可変気筒内燃機関。 - 前記冷却手段はオイルを前記ピストンに向けて噴射するオイル噴射手段を有し、前記休筒運転時に前記オイル噴射手段から噴射されるオイル量は、前記稼働ピストンに比べて前記休止ピストンのほうが少ないことを特徴とする請求項1記載の可変気筒内燃機関。
- V字状に配置されてそれぞれが1以上の前記シリンダから構成される第1,第2バンクを備え、前記第1バンクは常時稼働する前記シリンダのみから構成され、前記第2バンクは前記休筒運転時に休止する前記シリンダのみから構成され、前記休筒運転時に、前記オイル噴射手段は前記稼働ピストンのみにオイルを噴射することを特徴とする請求項2記載の可変気筒内燃機関。
- すべての前記オイル噴射手段は、常時稼働する前記シリンダのピストンのみに向けてオイルを噴射する噴射口が設けられたオイルジェットであることを特徴とする請求項2または請求項3記載の可変気筒内燃機関。
- 燃焼空間の燃焼圧力により駆動されるピストンが嵌合するシリンダと、前記燃焼空間を形成する部材であって前記ピストンおよび前記シリンダを含む燃焼空間形成部材を冷却する冷却手段と、機関運転状態に応じてすべての前記シリンダが稼働する全筒運転と一部の前記シリンダが休止する休筒運転とに運転形態を切り換える気筒休止制御手段とを備える可変気筒内燃機関において、
前記すべてのシリンダは、前記休筒運転時に休止しない常時稼働シリンダと、前記一部のシリンダである休止可能シリンダとに二分され、前記冷却手段は、前記休筒運転時に、前記常時稼働シリンダの前記燃焼空間形成部材に比べて前記休止可能シリンダの前記燃焼空間形成部材の冷却量を小さくすることを特徴とする可変気筒内燃機関。
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