JP3017132U - 発光式歩行補助具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【構成】 本体下端部が接地状態にあるときにのみ自動
的に発光する点灯装置を装着せしめた発光式歩行補助
具。 【効果】 自からスイッチ操作を行ない得ない痴呆性老
人等の場合であっても使用し得、安全歩行が可能とな
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は歩行補助具、更に詳細には杖や歩行器等の歩行補助具の下端部が接地 したときにのみ自動的に点灯する発光式歩行補助具に関する。

【０００２】

【従来の技術】

夜間等に於ける歩行者の安全等を目的とした点灯器付きの杖は従来より知られ ている。然しながら、これらは何れも手元スイッチにより人為的に電源のＯＮ、 ＯＦＦ操作を行なうものであったため、例えば痴呆性老人等の如く、使用者自ら によるスイッチ操作を期待し得ない場合には事実上用をなさないのが実状であっ た。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

そこで、本考案者は人為的スイッチ操作によることなく、下端部が接地した場 合に自動的に点灯する歩行補助具を提供することを目的として種々検討を重ねた 結果、本考案を案出したものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

すなわち、本考案は本体下端部が接地状態にあるときにのみ自動的に発光する 点灯装置を装着せしめたことを特徴とする発光式歩行補助具である。

【０００５】 斯かる点灯装置としては、電源部、点灯部及び本体下端部が接地状態にあると きのみ自動的に通電せしめるスイッチ機構部より構成せられるものが挙げられ、 これらは本体外周部に取り付けても良いが、本体内部に内設するのが歩行補助具 としての機能上支障とならずより有利である。

【０００６】 ここに電源部としては、例えばＪＩＳ ＳＵＭ−３型（単３型）電池やリチウ ム電池が挙げられ、点灯部としてはＬＥＤが好ましいものとして挙げられる。尚 、点灯は、電池の消耗防止の点はもとより周囲により注意を喚起せしめるために は連続点灯より間欠点灯が有効なため、発光制御部として点滅回路を組み込んで 本体に内設するのが望ましい。

【０００７】 スイッチ機構部としては、本体下端部が接地状態にあるときのみ自動的に通電 せしめるものであれば、リードスイッチ、リレースイッチ等何れのものも用いる ことができるが、例えば本体下端部に取り付けられ、かつ上部に磁石が連結され た出入軸を有する上下可動部材と、該上下可動部材の上昇時にスイッチＯＮとな る一方、下降時にスイッチＯＦＦとなるリードスイッチ接点部から成るものが簡 便で効果的である。

【０００８】 ここに上下可動部材の本体下端部への取り付けは、本体下端面に形設した挿通 孔に上下可動部材の出入軸を挿入して該出入軸に上下動を制御するスプリングを 装着せしめると共に、出入軸上方に位置する本体内壁部にスプリングストッパー を形設し、かつ出入軸基部外壁に上下動ストロークを保持しつつ挿入孔からの脱 落を防止する突起を付設せしめて行なうのが好ましい。

【０００９】 尚、本考案の適用される歩行補助具としては、各種の杖や間欠的に地面と接し めて進む枠型歩行器等が挙げられる。

【００１０】

【作用】

本考案は以上の如く構成されているので、歩行補助具の下端部が接地するとス イッチがＯＮになり、自動的に点灯部が点灯する。他方、当該下端部が地面から 離れるとスイッチがＯＦＦとなり、自動的に消灯する。

【００１１】

【実施例】

以下一実施例を示す図面と共に本考案を更に説明する。

【００１２】 Ａは歩行補助具本体（杖型）で、その内部に電源部１、点滅回路部２、点灯部 ３及び本体下端部が接地状態にあるときのみ自動的に通電せしめるスイッチ機構 部４が設けられている。

【００１３】 このスイッチ機構部４は、上部に磁石４１ａが連結された出入軸４１を有する 上下可動部材４２と、該上下可動部材４２の上昇時にスイッチＯＮとなる一方、 下降時にスイッチＯＦＦとなるリードスイッチ接点部４３から構成され、当該上 下可動部材４２は、本体Ａ下端面に形設された挿通孔８に出入軸４１を挿入して 該出入軸４１に上下動を制御するスプリング５を装着せしめると共に、出入軸４ １の上方に位置する本体Ａ内壁部にスプリングストッパー６を形設し、かつ出入 軸４１の基部外壁に上下動ストロークを保持しつつ挿入孔８からの脱落を防止す る突起７を付設せしめて本体Ａ下端部に取り付けられている。

【００１４】 斯かる本考案の実施例によれば、本体Ａの下端部を接地せしめると、上下可動 部材４２、従ってまた磁石４１ａ付き出入軸４１がスプリング５を収縮せしめつ つ上昇してリードスイッチ接点部４３がＯＮになり、点灯部３が点滅点灯する。 次いで、本体Ａ下端部を地面から離すと、スプリングの伸長作用により磁石４１ ａ付き出入軸４１、従ってまた上下可動部材４２が下降してリードスイッチ接点 部４３がＯＦＦとなり、点灯部３が消灯する。

【００１５】

【考案の効果】

以上従って、本考案によれば本体下端部が接地状態にあるときにのみ点灯部が 自動的に点灯するので、本考案発光式歩行補助具は自からスイッチ操作を行ない 得ない痴呆性老人等の場合であっても使用可能であり、また特に夜間の歩行時に 於て、自分の存在を他の歩行者やドライバー等に効果的に示すことができるので 、歩行の安全性を担保する上でも頗る実用性に優れるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案発光式歩行補助具の斜視図。

【図２】本考案発光式歩行補助具の概略回路説明図。

【符号の説明】

Ａ：歩行補助具本体 １：電源部 ２：点滅回路部 ３：点灯部 ４：スイッチ機構部 ４１ａ：磁石 ４１：出入軸 ４２：上下可動部材 ４３：リードスイッチ接点 ５：スプリング ６：スプリングストッパー ７：突起 ８：挿入孔

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 本体下端部が接地状態にあるときにのみ
   自動的に発光する点灯装置を装着せしめたことを特徴と
   する発光式歩行補助具。
2. 【請求項２】 電源部、点滅回路部、点灯部及び本体下
   端部が接地状態にあるときのみ自動的に通電せしめるス
   イッチ機構部を内設せしめたことを特徴とする請求項１
   記載の発光式歩行補助具。
3. 【請求項３】 スイッチ機構部が、本体下端部に取り付
   けられ、かつ上部に磁石が連結された出入軸を有する上
   下可動部材と、該上下可動部材の上昇時にスイッチＯＮ
   となる一方、下降時にスイッチＯＦＦとなるリードスイ
   ッチ接点部から成ることを特徴とする請求項２記載の発
   光式歩行補助具。
4. 【請求項４】 本体下端面に形設した挿通孔に上下可動
   部材の出入軸を挿入して該出入軸に上下動を制御するス
   プリングを装着せしめると共に、出入軸上方に位置する
   本体内壁部にスプリングストッパーを形設し、かつ出入
   軸基部外壁に上下動ストロークを保持しつつ挿入孔から
   の脱落を防止する突起を付着せしめて本体下端部に上下
   可動部材を取り付けたことを特徴とする請求項３記載の
   発光式歩行補助具。