JP2007000261A - 発光機能付き歩行補助具 - Google Patents

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Abstract

【課題】 電池の交換を不要にし、歩行障害者の歩行の安全や、歩行補助具の夜間の視認を容易にする発光機能付き歩行補助具を提供する。
【解決手段】 歩行を補助する松葉杖11を備える発光機能付き松葉杖11であって、松葉杖11が振り動かされたときに電気を発生する発電装置(発電部31および電源回路32)と、この発電装置の電気で点灯する照明灯とを備え、また、松葉杖11が押されたときに電気を発生する発電装置(圧電素子21および電源回路22、圧電素子41および電源回路42)と、この発電装置の電気で点灯する表示灯23、43とを備える。
【選択図】 図1

Description

この発明は、歩行障害を持つ人に用いられる発光機能付き歩行補助具に関する。
病気や事故等で歩行障害を持つ人や高齢で歩行が困難な人(以下、歩行障害者という)は、その程度などに応じて、杖や歩行器のような歩行補助具を用いる。たとえば、杖は、昼間はもとより夜でも用いられる。杖を持つ歩行障害者が暗い所を歩くとき、足元や歩行先の凹凸などの状態や障害物の有無を照らし出すために、照明装置を内蔵した歩行補助具がある(特許文献1、2)。この歩行補助具は、電池と点滅スイッチと電球とを備えている。そして、暗い所では、杖に設けられている点滅スイッチを歩行障害者が操作すると、電池が電球に接続されて、電球が点灯する。これにより、杖の前方を電球が照らし、歩行障害者が暗い所でも安全に歩くことを可能にする。
特開平8−242917号公報 特開平10−118139号公報
ところで、先に述べた歩行補助具には次の課題がある。前述した杖の場合、電球を点灯するために、電池が用いられている。この電池は取替え可能であるが、電池の取替えを忘れたり、また、夜間の歩行途中で電池が切れたりすると、電球が消灯し、歩行障害者の安全な歩行を困難にするという課題がある。
この発明は、前記の課題を解決し、電池の交換を不要にし、歩行障害者の歩行の安全や、歩行補助具の夜間の視認を容易にする発光機能付き歩行補助具を提供することにある。
前記課題を解決するために、請求項1の発明は、歩行を補助する歩行補助具を備える発光機能付き歩行補助具であって、前記歩行補助具が振り動かされたときに電気を発生する発電装置と、前記発電装置の電気で点灯する発光体とを備えることを特徴とする発光機能付き歩行補助具である。
請求項1の発明により、歩行障害者が歩行補助具を用いた場合に、この歩行補助具を振り動かすとき、つまり、歩行障害者の歩行を補助するとき、歩行補助具が電気を発生し、この電気により発光体が点灯する
請求項2の発明は、請求項1に記載の発光機能付き歩行補助具において、前記発電装置はコイルと磁石とを備え、前記歩行補助具が振り動かされたとき、前記コイルまたは前記磁石が動いて、前記コイルが電気を発生することを特徴とする。
請求項2の発明により、コイルまたは磁石が動いて、コイルに電気を発生する電磁誘導式で発電装置を構成する。
請求項3の発明は、歩行を補助する歩行補助具を備える発光機能付き歩行補助具であって、前記歩行補助具が押されたときに電気を発生する発電装置と、前記発電装置の電気で点灯する発光体とを備えることを特徴とする発光機能付き歩行補助具である。
請求項3の発明により、歩行障害者が歩行補助具を用いた場合に、歩行を補助するために、歩行補助具に体重を加え、また、歩行補助具を手で押すことにより、歩行補助具が電気を発生し、発光体が点灯する
請求項4の発明は、請求項3に記載の発光機能付き歩行補助具において、前記発電装置は圧電素子を備え、前記歩行補助具が押されたとき、前記圧電素子が電気を発生することを特徴とする。
請求項4の発明により、圧電素子により電気を発生する圧電式で発電装置を構成する。
請求項5の発明は、請求項1〜4のいずれか1項に記載の発光機能付き歩行補助具において、前記発光体は、歩行補助具の周辺を照らす前照灯であることを特徴とする。
請求項5の発明により、電磁誘導式または圧電式で発生した電気で前照灯が歩行補助具の周辺、つまり、歩行補助具を用いる歩行障害者の足元や歩行先を照らす。
請求項6の発明は、請求項1〜4のいずれか1項に記載の発光機能付き歩行補助具において、前記発光体は、歩行補助具の側部を含む部分に1つ以上設けられ、歩行補助具の存在を示す表示灯であることを特徴とする。
請求項6の発明により、電磁誘導式または圧電式で発生した電気で、歩行補助具の側部の発光体が点灯する。
請求項7の発明は、請求項5または6に記載の発光機能付き歩行補助具において、前記発電装置は、発電した電気を蓄え、蓄えた電気を前記発光体に加えることを特徴とする。
請求項7の発明により、前照灯や表示灯の発光体は蓄えた電気を用いるので、発光体による発光が持続する。
請求項1および請求項3の発明によれば、歩行障害者の歩行を補助するときに、歩行補助具が電気を発生して、発光体を点灯するので、電池を不要にし、かつ、発光体の発光により歩行障害者の安全を常に確保することを可能にする。
請求項2の発明によれば、発電装置がコイルと磁石とを備える電磁誘導式であり、請求項4の発明によれば、発電装置が圧電素子を用いる圧電式であるので、発電装置の構成を簡単にすることができる。
請求項5の発明によれば、電磁誘導式または圧電式で発生した電気を用いて前照灯が歩行補助具の周辺を照らすので、電池を不要にして、歩行障害者の歩行の安全を常に確保することを可能にする。
請求項6の発明によれば、電磁誘導式または圧電式で発生した電気を用いて歩行補助具の側部の発光体が発光するので、電池を不要にして、歩行補助具の存在を表示し、歩行障害者の歩行の安全を常に確保することを可能にする。特に、発電装置を圧電式にした場合、歩行障害者が歩行補助具を動かしたときに、発光体が発光する。つまり、歩行障害者の歩行状態に応じて発光体が点滅するので、発光体の点滅頻度により歩行障害者の歩行速度を推定可能にする。これにより、自転車の利用者や自動車の運転者が歩行障害者と接触するまでの時間を予測可能にし、歩行障害者との接触を避けることを可能にする。
請求項7の発明によれば、蓄えた電気を発光体が用いるので、発光体による発光が持続する。特に、発光体が前照灯の場合、昼間、歩行障害者が歩行補助具を振り動かしたときに発生する電気を蓄え、この蓄えた電気を暗い所で用いて前照灯を点灯すれば、暗い所で前照灯が持続して発光し、歩行障害者の歩行の安全を常に確保することを可能にする。
つぎに、この発明の実施の形態について、図面を用いて詳しく説明する。
(実施の形態1)
この実施の形態による発光機能付き歩行補助具を図1に示す。この実施の形態では、歩行補助具が松葉杖であり、この発明は松葉杖に適用されている。図1の発光機能付き松葉杖は、松葉杖11と、圧電式の発電装置と、電磁誘導式の発電装置と、後述する前照灯33と、表示灯23、43とを備えている。
松葉杖11は、上側にU字部分11A1が形成され、かつ、下側に棒状部分11A2が形成された杖本体11Aと、U字部分11A1の両端に掛け渡された腋当て11Bと、U字部分11A1の間に掛け渡された握り11Cと、棒状部分11A2の下端に取り付けられた石突き11Dとで形成されている。杖本体11Aと握り11Cとは、内部が中空のパイプで作られている。
松葉杖11の腋当て11Bには、図2に示すように、圧電素子21と電源回路22とを備える圧電式の発電装置が装着され、松葉杖11のU字部分11A1には、発光ダイオードが表示灯23として取り付けられ、表示灯23は電源回路22に対して図3に示すように接続されている。圧電素子21は、腋当て11Bのカバー11B1の内側に、かつ、腋当て11Bの当て材11B2内に埋め込まれている。圧電素子21は、図4に示すように、電極21A、21Bと、電極21Aと電極21Bとに挟まれた圧電材21Cとを備えている。松葉杖11を用いる歩行障害者の体重が歩行の時などに腋当て11Bに加わると、この体重による圧力Pが圧電素子21の圧電材21Cに加わり、電極21Aと電極21Bとの間に電気が発生する。つまり、圧電素子21は、歩行障害者による圧力Pが加わったときだけ電気を発生するので、この電気は、瞬間的に発生するパルス状である。この電気は電源回路22に加えられる。
電源回路22は、スイッチ22Aと、端子22B、22Cとを備えている。端子22Bは圧電素子21を接続するためのものであり、端子22Cは表示灯23を接続するためのものである。端子22Bと端子22Cとの間には、スイッチ22Aが接続されている。スイッチ22Aは、押す毎に開状態と閉状態とを繰り返すオン・オフ・スイッチである。スイッチ22Aは、図3に例示するように、電源回路22が装着されているケース外側に取り付けられ、腋当て11Bのカバー11B1から突出するように、腋当て11Bに固定されている。スイッチ22Aは、松葉杖11を用いる歩行障害者に操作されて閉じられると、圧電素子21からのパルス状の電気を表示灯23に供給する。
表示灯23は、杖本体11AのU字部分11A1の外側、つまり、松葉杖11の側部に設けられている。表示灯23は、松葉杖11が使用されたときに、松葉杖11の存在を示すために、松葉杖11の視認を可能にするものであり、電源回路22からのパルス状の電気により点灯する。表示灯23には、歩行障害者が松葉杖11を使用しているときにだけ発生するパルス状の電気が加えられるので、松葉杖11が使用されているときには、表示灯23は歩行障害者の歩行状態に応じて点滅する。
松葉杖11の握り11Cには、図5に示すように、発電部31と電源回路32とを備える電磁誘導式の発電装置が装着され、U字部分11A1には発光ダイオードが前照灯33として取り付けられている。パイプで作られた握り11Cには中空11C1が形成され、発電装置は中空11C1内に装着されている。発電部31は、中空11C1を形成する握り11Cの内壁面に、接着剤100などで固定されている。発電部31は、図6に示すように、両端がゴム等の弾性体の栓31Aで閉じられた筒体31Bと、筒体31Bの周囲に巻き付けられたコイル31Cとを備え、さらに、図7に示すように、筒体31Bの長手方向Aに筒体31Bの内側を移動可能に挿入された磁石31Dを備えている。松葉杖11が歩行障害者に用いられると、歩行障害者の歩行毎に松葉杖11が振り動かされ、これにより、磁石31Dが筒体31B内を動く。磁石31Dが筒体31B内を動くことにより、コイル31Cが交流状の電気を発生する。つまり、発電部31は、松葉杖11が振り動かされているときだけ電気を発生する。この電気は電源回路32に加えられる。
電源回路32は、図8に示すように、ダイオード32Aと、コンデンサ32Bと、スイッチ32Cと、端子32D、32Eとを備えている。端子32Dはコイル31Cを接続するためのものであり、端子32Eは前照灯33を接続するためのものである。端子32Dの間には、ブリッジ接続をされた4つのダイオード32Aが接続されている。4つのダイオード32Aは、コイル31Cからの交流状の電気を直流に変換する。コンデンサ32Bは、ダイオード32Aが直流に変換した電気を蓄える。コンデンサ32Bと端子32Eとの間には、スイッチ32Cが接続されている。スイッチ32Cは、押す毎に開状態と閉状態とを繰り返すオン・オフ・スイッチであり、握り11Cの表面から突出するように、握り11Cに取り付けられている。スイッチ32Cは、松葉杖11を用いる歩行障害者に操作されて閉じられると、コンデンサ32Bからの直流の電気を前照灯33に供給する。こうした電源回路32は、接着剤やネジなどによって握り11C内にスイッチ32Cと共に固定される。
前照灯33は、杖本体11AのU字部分11A1の外側に、かつ、握り11Cの設置位置に設けられている。つまり、握り11Cの中空11C1内からU字部分11A1を貫通して、円筒状のホルダ33Aが取り付けられ、前照灯33はホルダ33A内に支持されている。前照灯33は、暗い所で松葉杖11が使用されたときに、歩行障害者の足元や歩行先などの松葉杖11の周辺を照らす照明用である。照明灯33は、明るい所で松葉杖11が用いられたときに電源回路32が蓄えた電気で持続して点灯する。
松葉杖11の棒状部分11A2および石突き11Dには、図9に示すように、圧電素子41と電源回路42とを備える圧電式の発電装置が装着され、松葉杖11の棒状部分11A2には発光ダイオードが表示灯43として取り付けられている。圧電素子41は、石突き11Dの窪み11D1の底部分に配置されている。窪み11D1には棒状部分11A2の先端が固定されている。圧電素子41は、図4に示す圧電素子21と同じであり、歩行の時に石突き11Dが地面等に接触すると、そのときの歩行障害者の体重が棒状部分11A2の先端と石突き11Dとの間に配置された圧電素子41に加わる。これにより、圧電素子41が電気を発生する。つまり、圧電素子41は歩行時の圧力が石突き11Dに加わったときだけ電気を発生するので、この電気は、瞬間的に発生するパルス状である。この電気は電源回路42に加えられる。
電源回路42は、図4に示す電源回路22と同じであり、スイッチ42Aと、圧電素子41が接続される端子(図示を省略)と、表示灯43が接続される端子(図示を省略)とを備えている。スイッチ42Aは、棒状部分11A2の表面から突出するように、棒状部分11A2に取り付けられている。スイッチ42Aが閉じられると、圧電素子41からのパルス状の電気が表示灯43に供給される。
表示灯43は、杖本体11Aの棒状部分11A2の外側に、かつ、棒状部分11A2の長手方向に、つまり、松葉杖11の側部に配置されている。表示灯43は、松葉杖11が使用されたときに、松葉杖11の視認を可能にするものであり、電源回路42からのパルス状の電気により点灯する。表示灯43には、表示灯23と同じように、歩行障害者が松葉杖11を使用しているときにだけ発生するパルス状の電気が加えられるので、松葉杖11が使用されているときには、表示灯43は歩行障害者の歩行状態に応じて点滅する。
この実施の形態による発光機能付き松葉杖は以上の構成である。この発光機能付き松葉杖が、昼間、握り11Cのスイッチ32Cが開状態で歩行障害者に用いられると、歩行のために松葉杖11が振り動かされる毎に発電部31が電気を発生し、この電気を電源回路32が蓄える。また、腋当て11Bのスイッチ22Aが閉じられ、歩行時に歩行障害者の体重が腋当て11Bに加わる毎に、圧電素子21が電気を発生し、この電気を電源回路22が表示灯23に加える。これにより、表示灯23が点滅する。さらに、杖本体11Aのスイッチ42Aが閉じられ、歩行時に歩行障害者の体重が石突き11Dに加わる毎に、圧電素子41が電気を発生し、この電気を電源回路42が表示灯43に加える。これにより、表示灯43が点滅する。
つまり、表示灯23、43の点滅により、昼間、松葉杖11を目立たせるので、歩行時の松葉杖11の視認を容易にし、歩行障害者の安全を確保することができる。
夜間、握り11Cのスイッチ32C、腋当て11Bのスイッチ22A、および杖本体11Aのスイッチ42Aが閉じられて、松葉杖11が用いられると、昼間電源回路32が蓄えた電気で前照灯33が持続して点灯する。前照灯33は、歩行障害者の足元や歩行先を常に照らし、歩行時の安全を確保する。また、表示灯23、43の点滅により、松葉杖11の夜間の視認を可能にし、歩行障害者の安全を確保することができる。特に、表示灯43は、歩行障害者の歩行状態に応じて点滅するので、例えば自転車の利用者や自動車の運転者が歩行障害者の歩行速度を予測し、この歩行速度と自転車や自動車の進行方向および速度とから、歩行障害者と接触するまでの時間を予測可能にし、歩行障害者との接触を防ぐことを可能にする。
また、表示灯23、43の点灯には圧電式で発電する発電装置を用い、前照灯33の点灯には電磁誘導式で発電する発電装置を用いるので、従来のように電池の交換を不要にし、かつ、表示灯23、43と前照灯33とが歩行途中で消灯することを防いで、常に、歩行障害者の安全を確保することを可能にする。
(実施の形態2)
この実施の形態による発光機能付き歩行補助具を図10に示す。この実施の形態では、歩行補助具が一本杖51であり、一本杖51に対して、実施の形態1で用いた電磁誘導式の発電装置と、圧電式の発電装置と、前照灯33と、表示灯43とが装着されている。なお、この実施の形態では、先に説明した実施の形態1と同一もしくは同一と見なされる構成要素には、それと同じ参照符号が付けられている。
一本杖51は、歩行障害者に握られる握り51Aと、一端が握り51Aに固定されている棒状の杖本体51Bと、杖本体51Bの他端に取り付けられている石突き51Cとで形成されている。
一本杖51の握り51Aには、発電部31と電源回路32とを備える電磁誘導式の発電装置が装着され、握り51Aの一端には発光ダイオードの前照灯33がホルダ33を介して取り付けられ、握り51Aの他端には、握り51Aの表面から突出するように、スイッチ32Cが取り付けられている。握り51Aには中空51A1が形成され、発電装置は中空51A1内に配置されている。発電部31は中空51A1を形成する握り51Aの内壁面に接着剤100などで固定されている。一本杖51が歩行障害者に用いられると、歩行毎に握り51Aが振り動かされ、これにより発電部31が電気を発生する。この電気は電源回路32に加えられる。電源回路32は発電部31からの電気を蓄え、スイッチ32Cが閉じられると、蓄えている電気を前照灯33に加える。
一本杖51の杖本体51Bおよび石突き51Cには、圧電素子41と電源回路42とを備える圧電式の発電装置が装着され、一本杖51の杖本体51Bには発光ダイオードが表示灯43として取り付けられている。圧電素子41は、実施の形態1と同様に、歩行時の圧力が石突き51Cに加わったときだけパルス状の電気を発生する。この電気は電源回路42に加えられる。
電源回路42は、一本杖51を用いる歩行障害者に操作されてスイッチ42Aが閉じられると、圧電素子41からのパルス状の電気を表示灯43に供給する。表示灯43は、杖本体51Bの外側に、かつ、杖本体51Bの長手方向に、つまり、一本杖51の側部を含む外周面に配置されている。表示灯43は、一本杖51が使用されたときに、一本杖51の視認を可能にするものであり、歩行障害者の歩行状態に応じて点滅する。
この実施の形態により、実施の形態1と同じように、表示灯43の点滅により、昼間、一本杖51を目立たせるので、歩行時の一本杖51の視認を容易にし、歩行障害者の安全を確保することができる。
夜間、握り51Aのスイッチ32Cと杖本体51Bのスイッチ42Aとが閉じられて、一本杖51が用いられると、昼間、電源回路32が蓄えた電気で前照灯33が歩行障害者の足元や歩行先を照らし、歩行時の安全を確保することができる。また、表示灯43の点滅により、一本杖51の視認を可能にし、歩行障害者の安全を確保する。また、表示灯43が歩行障害者の歩行状態に応じて点滅するので、例えば自転車の利用者や自動車の運転者が歩行障害者の歩行速度を予測し、歩行障害者との接触を防ぐことを可能にする。さらに、従来のように電池の交換を不要にし、前照灯33と表示灯43とが歩行途中で消灯することを防いで、常に、歩行障害者の安全を確保することを可能にする。
なお、この実施の形態では、握り51A内に電磁誘導式の発電装置を設けたが、実施の形態1と同じように、圧電式の発電装置を握り51Aに併設して表示灯43に電気を供給するようにしてもよい。また、握り51Aに設けた圧電式の発電装置を、石突き51Cを利用した圧電式の発電装置の代わりとしてもよい。
(実施の形態3)
この実施の形態による発光機能付き歩行補助具を図11に示す。この実施の形態では、歩行補助具が四脚杖61であり、四脚杖61に対して、実施の形態1で用いた電磁誘導式の発電装置と、圧電式の発電装置と、前照灯33と、表示灯43とが装着されている。なお、この実施の形態では、先に説明した実施の形態1と同一もしくは同一と見なされる構成要素には、それと同じ参照符号が付けられている。
四脚杖61は、歩行障害者に握られる握り61Aと、一端が握り61Aに固定されている棒状の杖本体61Bと、杖本体61Bの他端に、固定板61Cを介して固定されている4つの脚部61Dと、各脚部61Dに取り付けられている石突き61Eとで形成されている。握り61A、杖本体61B、および4つの脚部61Dは、内部が中空のパイプで作られている。
こうした四脚杖61の握り61A内には、図12に示すように、電磁誘導式の発電装置の発電部31が接着剤100などで固定され、電源回路32がネジや接着剤などで固定されている。握り61Aの一端には、握り61Aの表面から突出するように、スイッチ32Cが取り付けられ、握り61Aの他端には、ホルダ33Aに支持されている前照灯33が取り付けられている。
杖本体61Bの内部には、実施の形態2と同様に、圧電式の発電装置の電源回路(図示を省略)が装着され、杖本体61Bの表面から突出するように、この電源回路のスイッチ42Aと、表示灯43とが取り付けられている。表示灯43は、杖本体61Bの長手方向に、つまり、四脚杖61の側部を含む外周面に配置されている。脚部61Dと石突き61Eとの間には、圧電式の発電装置の圧電素子(図示を省略)が配置されている。
前記構成の発光機能付き四脚杖によっても、実施の形態2と同様の効果を得ることができる。
なお、この実施の形態では、握り61A内に電磁誘導式の発電装置を設けたが、実施の形態2と同じように、圧電式の発電装置を握り61Aに併設して、杖本体61Bの表示灯43に電気を供給するようにしてもよい。また、握り61Aに設けた圧電式の発電装置を、石突き61Eを利用した圧電式の発電装置の代わりとしてもよい。さらに、石突き61Eを利用した圧電式の発電装置は、1つの石突き61Eに設けてもよく、また、複数の石突き61Eに設けてもよい。
(実施の形態4)
この実施の形態による発光機能付き歩行補助具を図13に示す。この実施の形態では、歩行補助具が歩行器71であり、歩行器71に対して、実施の形態1で用いた電磁誘導式の発電装置と、圧電式の発電装置と、前照灯33と、表示灯43とが装着されている。なお、この実施の形態では、先に説明した実施の形態1と同一もしくは同一と見なされる構成要素には、それと同じ参照符号が付けられている。
歩行器71は、横棒と2つの縦棒とが逆U字状に形成された脚体71A、71Bと、この脚体71A、71Bを補強する支持棒71C、71Dと、脚体71Aと脚体71Bとを離して固定する接続棒71E、71Fと、脚体71A、71Bに巻かれ、かつ、歩行障害者に握られる握り71G、71Hと、脚体71A、71Bの端部に取り付けられている滑り止め71J〜71Mとで形成されている。脚体71A、71B、支持棒71C、71D、および接続棒71E、71Fは、内部が中空のパイプで作られている。
こうした歩行器71の脚体71Bの横棒内には、図14に示すように、電磁誘導式の発電装置の発電部31が接着剤100などで固定され、電源回路32がネジや接着剤などで固定されている。スイッチ32Cは、横棒の表面から突出するように、この横棒に取り付けられ、横棒の一端には、ホルダ33Aに支持されている前照灯33が取り付けられている。
脚体71Bの各縦棒の内部には、実施の形態2と同様に、圧電式の発電装置の電源回路(図示を省略)が装着され、一方の縦棒の表面から突出するように、この電源回路のスイッチ42Aと、表示灯43とが取り付けられている。スイッチ42Aは各電源回路に共用にされている。表示灯43は、縦棒の長手方向に、つまり、縦棒の側部に設けられている。各縦棒と滑り止め71L、71Mとの間には、圧電式の発電装置の圧電素子(図示を省略)が配置されている。
前記構成の発光機能付き歩行器によっても、実施の形態2と同様の効果を得ることができる。
前記構成の発光機能付き四脚杖によっても、実施の形態2と同様の効果を得ることができる。
なお、この実施の形態では、脚体71Bの横棒内に電磁誘導式の発電装置を設けたが、実施の形態2と同じように、圧電式の発電装置を握り71Hに併設して、脚体71Bの縦棒の表示灯43に電気を供給するようにしてもよい。また、握り71Hに設けた圧電式の発電装置を、滑り止め71L、71Mを利用した圧電式の発電装置の代わりとしてもよい。また、滑り止め71L、71Mを利用した圧電式の発電装置は、片方の滑り止めに設けてもよい。さらに、脚体71Aに前照灯33と表示灯43と設けて、脚体71Aを脚体Bと同じ構造にしてもよい。
以上、この発明の実施の形態を詳述してきたが、具体的な構成は各実施の形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても、この発明に含まれる。たとえば、杖や歩行器の形状や構造は各実施の形態に限定されことはなく、各種の形状や構造の歩行補助具に対して、この発明は適用可能である。また、発光体として発光ダイオードを用いたが、エレクトロ・ルミネッセンスやランプなどの各種のものを発光体として用いることが可能である。また、スイッチ22A、42Aを除いた構成の圧電式の発電装置を用いてもよい。この場合、歩行補助具が使用されているときは、常に、表示灯が点滅する。また、各実施の形態では、電磁誘導式の発電装置の発電部では、コイルを固定して磁石が動く構造であったが、逆に、磁石を固定してコイルが動く構造であってもよい。さらに、各実施の形態では、電磁誘導式の発電装置が発生する電気で照明灯33が点灯する構造であったが、圧電式の発電装置が発生する電気で照明灯33が点灯する構造や、電磁誘導式の発電装置が発生する電気で表示灯23、43が点灯する構造でもよい。
実施の形態1による発光機能付き松葉杖を示す平面図である。 実施の形態1による発光機能付き松葉杖の腋当ての断面を示す部分断面図である。 圧電式の発電装置を示す構成図である。 圧電式の発電装置を示す構成図である。 実施の形態1による発光機能付き松葉杖の握りの断面を示す断面図である。 電磁誘導式の発電装置を示す構成図である。 電磁誘導式の発電部の断面を示す断面図である。 電磁誘導式の電源回路を示す回路図である。 実施の形態1による発光機能付き松葉杖の棒状部分および石突きの断面を示す断面図である。 実施の形態2による発光機能付き一本杖を示す断面図である。 実施の形態3による発光機能付き四脚杖を示す斜視図である。 発光機能付き四脚杖の握りの断面を示す断面図である。 実施の形態4による発光機能付き歩行器を示す斜視図である。 発光機能付き歩行器の横棒の断面を示す断面図である。
符号の説明
11 松葉杖(歩行補助具)
11A 杖本体
11A1 U字部分
11A2 棒状部分
11B 腋当て
11B1 カバー
11B2 当て材
11C 握り
11C1 中空
11D 石突き
11D1 窪み
21 圧電素子(発電装置)
21A、22B 電極
21C 圧電材
22 電源回路(発電装置)
22A スイッチ
22B、22C 端子
23 表示灯(発光体)
31 発電部(発電装置)
31A 栓
31B 筒体
31C コイル
31D 磁石
32 電源回路(発電装置)
32A ダイオード
32B コンデンサ
32C スイッチ
32D、32E 端子
33 前照灯(発光体)
33A ホルダ
41 圧電素子(発電装置)
42 電源回路(発電装置)
42A スイッチ
43 表示灯(発光体)
51 一本杖(歩行補助具)
51A 握り
51A1 中空
51B 杖本体
51C 石突き
61 四脚杖(歩行補助具)
61A 握り
61B 杖本体
61C 固定板
61D 脚部
61E 石突き
71 歩行器(歩行補助具)
71A、71B 脚体
71C、71D 支持棒
71E、71F 接続棒
71G、71H 握り
71J〜71M 滑り止め
100 接着剤

Claims (7)

  1. 歩行を補助する歩行補助具を備える発光機能付き歩行補助具であって、
    前記歩行補助具が振り動かされたときに電気を発生する発電装置と、
    前記発電装置の電気で点灯する発光体と、
    を備えることを特徴とする発光機能付き歩行補助具。
  2. 前記発電装置はコイルと磁石とを備え、前記歩行補助具が振り動かされたとき、前記コイルまたは前記磁石が動いて、前記コイルが電気を発生することを特徴とする請求項1に記載の発光機能付き歩行補助具。
  3. 歩行を補助する歩行補助具を備える発光機能付き歩行補助具であって、
    前記歩行補助具が押されたときに電気を発生する発電装置と、
    前記発電装置の電気で点灯する発光体と、
    を備えることを特徴とする発光機能付き歩行補助具。
  4. 前記発電装置は圧電素子を備え、前記歩行補助具が押されたとき、前記圧電素子が電気を発生することを特徴とする請求項3に記載の発光機能付き歩行補助具。
  5. 前記発光体は、歩行補助具の周辺を照らす前照灯であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の発光機能付き歩行補助具。
  6. 前記発光体は、歩行補助具の側部を含む部分に1つ以上設けられ、歩行補助具の存在を示す表示灯であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の発光機能付き歩行補助具。
  7. 前記発電装置は、発電した電気を蓄え、蓄えた電気を前記発光体に加えることを特徴とする請求項5または6に記載の発光機能付き歩行補助具。

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