JP2003275261A - つ え - Google Patents

つ え

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JP2003275261A
JP2003275261A JP2002182652A JP2002182652A JP2003275261A JP 2003275261 A JP2003275261 A JP 2003275261A JP 2002182652 A JP2002182652 A JP 2002182652A JP 2002182652 A JP2002182652 A JP 2002182652A JP 2003275261 A JP2003275261 A JP 2003275261A
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stick
transparent
light emitting
drive circuit
emitting element
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JP2002182652A
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English (en)
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Toshio Nakatani
壽男 中谷
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ANFINITY KK
Original Assignee
ANFINITY KK
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

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  • Rehabilitation Tools (AREA)
  • Battery Mounting, Suspending (AREA)
  • Walking Sticks, Umbrellas, And Fans (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 つえの全周から光が発せられて全周から視認
が容易であり、しかも無駄な部分を発光させることな
く、電池の消耗をできるだけ抑えること。 【解決手段】把持部3と把持部3に連続するつえ本体5
とからなるつえであって、つえ本体5が、上方に設けら
れた透明筒状体13と、透明筒状体13の下方に一体的
に設けられた不透明筒状体14と、不透明筒状体14の
下方に一体的に設けられた石突15とを有し、透明筒状
体13の内部に線状の発光素子34が装着され、発光素
子34の発する光が透明筒状体13の外部の全周から視
認可能なように構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、老人、盲人などが
歩行の際に用いるつえに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、歩行が不安定であったり困難
な人、または歩行に不自由を感じる人は、歩行の際の補
助具としてつえを用いる。特に目の不自由な人のために
は、全体が白色のつえ(白杖)が用いられる。健常者
は、つえを持った人を見かけると、その人の歩行を妨げ
ないようによけたり、その人に道路の状況を知らせるな
どの手助けをする。また、側を通る自転車や自動車は事
故の防止のために徐行する。
【0003】しかし、夜間においては、つえが見えなか
ったり見えにくいため、つえを持っていても周囲の人が
それに気づかないことが多い。また、つえを使用する人
が一旦つえを離すと、つえのあり場所が分からなくなる
ことがある。
【0004】このような問題を解決するため、つえに電
球または発光ダイオードを取り付けた発光装置付きのつ
えが提案されている(実開昭59−137721、実開
昭60−60918)。
【0005】しかし、これらの発光装置付きのつえは、
電球または発光ダイオードがつえの外周面に突出して設
けられるため、使用の際に邪魔になり、それらが物に当
たって破損するという問題があった。また、つえの全周
に対して一様に発光しないため、方向によってはつえの
存在を視認しにくいという問題もあった。
【0006】これに対して、つえ本体を構成する金属パ
イプの内部に発光ダイオードを設け、発光ダイオードの
全周を透明にしたつえが提案されている(特開平3−5
5004)。
【0007】このつえによると、周囲のどの方向からも
つえの存在を視認することができるという利点がある。
また、つえの外周面に突出するものがないので使用の邪
魔になることがない。しかし、発光部分がつえの全長の
一点のみであるので、目立ち難いという問題がある。
【0008】また、シート帯状のEL素子からなる発光
帯を、つえ本体の表面に沿って螺旋状に巻き付けたつえ
が提案されている(特開平9−164171)。このつ
えによると、つえの全長および全周から一様に視認する
ことができる。また、シート帯状のEL素子を用いてい
るので、実質的にはつえの外周面に突出することがな
く、この点でも使用の邪魔になることがない。
【0009】また、可撓性を有した線状のエレクトロル
ミネセンス素子が提案され(特開平10−17275
5)、ELファイバーまたはELケーブルなどの商品名
で市販されている。したがって、このような発光素子を
透明のパイプに装着することが当然に考えられる(例え
ば特開2001−70019)。
【0010】また、つえの全長にわたってELファイバ
ーを装着して発光させることにより、つえを道先の照明
に用いることが提案されている(特開2001−169
813)。
【0011】このつえによると、柄および石突の部分を
除いて、つえ本体の全長にわたって発光するので、消費
電力が大きく、電池の消耗が早いという問題がある。特
に進行方向に対する照明を目的とするところから、明る
く且つ地面の近傍において発光させる必要があり、軸部
全体にわたって高輝度で発光させるため、頻繁に電池を
交換しまたは充電する必要がある。また、軸部全体を透
明材料を用い内部に発光素子を収納するので、特に下部
が強度不足となることが考えられる。
【0012】本発明は、上述の問題に鑑みてなされたも
ので、つえの全周から光が発せられて全周から視認が容
易であり、しかも無駄な部分を発光させることなく、電
池の消耗をできるだけ抑えた実用的なつえを提供するこ
とを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の実施形態のつえ
によると、把持部と前記把持部に連続するつえ本体とか
らなるつえであって、前記つえ本体が、上方に設けられ
た透明筒状体と、前記透明筒状体の下方に一体的に設け
られ前記透明筒状体よりも長い筒状支持体と、前記筒状
支持体の下方に一体的に設けられた石突とを有し、前記
透明筒状体の内部に線状の発光素子が装着され、前記発
光素子の発する光が前記透明筒状体の外部の全周から視
認可能なように構成される。
【0014】好ましくは、前記把持部は、横方向に延び
る横部材と前記横部材の下面のやや端部よりに連続して
縦方向下方に延びる縦部材とからなる略T字形の外観を
有するように、且つ半割りの2つの把持部材を合わせる
ことによって構成されるように、合成樹脂の成形によっ
て製作されており、前記横部材は、一方の端面に開口し
長手方向に沿った円柱状の電池収納部、および、前記電
池収納部との間に壁部を隔てて設けられ且つ他方の端面
に開口するスイッチ収納部を有し、前記縦部材は、前記
電池収納部との間に壁部を隔てて設けられ、ドライブ回
路を収納するためのドライブ回路収納部、および、前記
ドライブ回路収納部との間に壁部を隔てて設けられ、前
記透明筒状体を挿入するための挿入部を有し、前記把持
部には、前記電池収納部、前記スイッチ収納部、前記ド
ライブ回路収納部、および前記挿入部の間に、配線を収
納するための溝が形成されてなる。
【0015】また、前記透明筒状体の軸芯に軸部材が設
けられ、前記発光素子が前記軸部材を軸として螺旋状に
巻かれてなる。また、前記透明筒状体には、その内周面
の上端部に、円柱状であってその周方向の一部に配線が
通過するための溝が形成された駒部材が挿入され、前記
駒部材に前記軸部材が挿入されてなる。また、前記発光
素子は、ドライブ回路の出力とコネクタにより接続され
ており、発光色の異なる発光素子と交換可能である。
【0016】
【発明の実施の形態】〔第1の実施形態〕図1は本発明
の第1の実施形態のつえ1の外観を示す正面図、図2は
つえ1の一部を拡大して示す断面図、図3はつえ1の他
の一部を拡大して示す断面図である。
【0017】図1において、つえ1は、キャップ11、
把持収納体12、透明円筒体13、金属円筒体14、お
よび先端チップ15などからなり、これらが全体として
1本の円柱の棒状に一体化されている。キャップ11お
よび把持収納体12によって把持部3が形成され、透明
円筒体13、金属円筒体14、および石突としての先端
チップ15によってつえ本体5が形成される。
【0018】図2および図3をも参照して、キャップ1
1は、アルミニウム合金などの金属材料または合成樹脂
材料からなり、把持収納体12の上端部の内周面に設け
られた雌ねじに螺合して取り付けられる。キャップ11
の内部にはスイッチ31が配置され、スイッチ31の操
作部31aが上方に突出する。
【0019】把持収納体12は、アルミニウム合金など
の金属材料または合成樹脂からなり、内部に形成された
中空部21には、ドライブ回路32および電池33が収
納される。上部には上に述べたキャップ11が着脱可能
に取り付けられる。下端部には径小のボス12aが設け
られ、ボス12aが透明円筒体13の上端の内周面に挿
入される。ボス12aの中央に設けられた穴には、軸部
材16の上端部が挿入される。これら、透明円筒体1
3、ボス12a、および軸部材16にわたって、直径方
向に穴が設けられ、その穴にスプリングピン22が打ち
込まれることによて一体化される。透明円筒体13とボ
ス12a、および、ボス12aと軸部材16との間に、
必要に応じて接着剤が用いられる。接着剤を用いた場合
に、スプリングピン22を省略することも可能である。
【0020】把持収納体12には、ユーザが手を通すた
めのストラップ20が設けられる。透明円筒体13は、
透明な合成樹脂、例えばアクリル、ポリカーボネイトな
どからなる中空の円筒状のものである。透明円筒体13
は、金属円筒体14とともにつえ本体5を構成するが、
特に、内部の発光素子の光が全周から発光して他の人か
ら容易に視認可能である必要がある。したがって、透明
円筒体13は、透明材料によって形成され、視認性が良
好であって且つ無用に長くなったり重くなったりしない
程度の長さが望ましい。
【0021】透明円筒体13の上端部は、上に述べたよ
うにボス12aに嵌合して一体化される。下端部には、
金属材料などからなるボス17が嵌入し、上端部と同様
にスプリングピン23が打ち込まれる。なお、後でも述
べるが、透明円筒体13に充分な肉厚がある場合には、
ボス17を省略して透明円筒体13の内周面に直接にね
じ穴を設けてもよい。
【0022】軸部材16は、アルミニウム合金などの金
属材料からなる円筒状のものであり、表面が白色に着色
される。軸部材16は、上端部が上に述べたようにボス
12aに連結され、下端部がボス17に設けた穴に嵌入
し、スプリングピン23で抜け止めがなされる。これに
よって、軸部材16は透明円筒体13の軸芯に固定さ
れ、透明円筒体13の補強の役割を果たす。
【0023】また軸部材16として、合成樹脂からなる
円柱状のものを用いることも可能である。その場合に、
透明円筒体13と同じ透明な材料を用いてもよい。その
場合に、軸部材16の下端部をボス17に嵌入させるこ
となく、ボス17の上面位置または若干間隙を設けた位
置とすることも可能である。つまり、この場合には透明
円筒体13を補強する意味合いはないが、構造が簡素化
され、組み立てが容易となる。
【0024】透明円筒体13の内部には、線状の発光素
子34が、軸部材16を軸として螺旋状に巻かれて設け
られる。軸部材16に接するようにしてもよく、接しな
くてもよい。また、透明円筒体13の内周面に接するよ
うにしてもよく、接しなくてもよい。透明円筒体13が
透明であるので、発光素子34の発する光が透明円筒体
13の外部の全周から視認可能である。発光素子34
は、ドライブ回路32の出力ケーブル32aとコネクタ
35により接続されており、発光色の異なる発光素子と
交換可能である。発光素子34については後述する。な
お、コネクタ35を用いることなく、直接的に結線して
もよい。
【0025】金属円筒体14は、アルミニウム合金など
の金属材料または合成樹脂からなる。金属円筒体14
は、透明円筒体13を支持し、透明円筒体13とともに
つえ本体5を構成する。金属円筒体14は、透明円筒体
13よりも長く、つえ1の全体の構造上のかなめとなる
ものであり、機械的に充分な強度を有し且つ軽量なもの
が望ましい。
【0026】金属円筒体14の上端部には、金属材料な
どからなるボス18が嵌入し、これらにわたって直径方
向にスプリングピン24が打ち込まれる。接着剤または
かしめなどにより充分に固定される場合にはスプリング
ピン24はなくてもよい。ボス18の上端面の中央には
ねじ軸18aが突出して設けられ、これがボス17に設
けたねじ穴に螺合し、締めつけられることにより一体化
する。金属円筒体14は、盲人用の場合には表面が白色
に着色される。用途に応じて種々の色または表面処理を
施してよい。
【0027】なお、ボス17を省略することも可能であ
る。その場合には、透明円筒体13の内周面にねじ穴を
設け、これにねじ軸18aを螺合させる。これによって
部品点数が低減する。
【0028】金属円筒体14の下端部には、アルミニウ
ム合金などの金属または合成ゴムなどからなる先端チッ
プ15が嵌入する。先端チップ15は、通常、金属円筒
体14の内周面に弾力的に嵌入することによって、容易
にはずれないように取り付けられる。しかし、接着剤や
スプリングピン25などを用いて固定してもよい。先端
チップ15は、つえ1における石突の役割を果たすもの
であり、短いものでよい。通常は数センチメートルのも
のである。しかし、金属円筒体14の下端部それ自体が
石突の役割を果たすように形成することによって、先端
チップ15を金属円筒体14と一体に構成することも可
能である。
【0029】なお、スプリングピン22〜25に代え
て、リベット、ねじ、適当なピンなどを用いることがで
きる。ねじを用いると、分解および組み立てが容易であ
る。また、上にも述べたように、接着剤または溶着など
を併用してもよく、嵌合状態または固定状態によって
は、スプリングピン22〜25を省略してもよい。
【0030】次に、発光のための電気回路について説明
する。図4は発光のための電気回路の例を示す図であ
る。発光素子34は、ELファイバー、ELケーブル、
エレクトロルミネッセンスケーブルなどと呼称され、断
面が直径2〜3ミリメートル程度の円形の線状であっ
て、その全周から光を発する。つまり、線状に発光す
る。可撓性、柔軟性、および防水性を有する。その構造
の一例を説明すると、中心に内部電極が設けられ、その
表面に誘電体からなるカバーが設けられ、その表面にエ
レクトロルミネッセン素子層が設けられ、その表面に外
部電極が設けられ、その外周に絶縁層が設けられる。内
部電極と外部電極との間に、電圧が数十〜百数十ボル
ト、周波数が50〜5000ヘルツ程度の交流を印加す
ることにより、数十〜百ミリアンペア程度の電流が流
れ、エレクトロルミネッセン素子層が発光する。発光色
として、エメラルドグリーン、青、赤、緑、黄などのも
のがある。発光素子34それ自体の構造は、上に述べた
ように、特開平10−172755号などによって公知
である。また、商品名「リードライト きらり」として
東名社から販売されている。
【0031】ドライブ回路32は、3〜6ボルト程度の
直流電圧を数十〜百ボルト程度の交流電圧に変換する公
知のインバータ回路からなる。発振周波数は数百〜2千
ヘルツ程度である。出力波形は、正弦波、方形波、三角
波、その他でよい。電池33として、乾電池、ボタン電
池、充電用電池などが用いられる。
【0032】スイッチ31は、操作部31aを押す度
に、オンとオフとが切り換わる保持型のものである。但
し、保持型のものを用いることなく、ドライブ回路32
の内部で保持回路またはそれに相当する回路を設けても
よい。
【0033】また、ドライブ回路32を、スイッチ31
を切り換えることによって出力が周期的にオンオフする
ようにし、発光素子34を点滅させるようにしてもよ
い。つえ1の変移または振動を検出することによって自
動的に点灯または点滅するようにしてもよい。
【0034】また、発光素子34の点滅をパターン化
し、複数種類のパターンを選択できるようにしてもよ
い。ユーザは、自分の好みにあったパターンとなるよう
に設定しておくことによって、遠くからでも使用中の人
を識別することが可能である。また、所定時間、例えば
1時間とか2時間の後に、決められた所定のパターンで
点滅するように設定してもよい。このようにすると、例
えば徘徊癖のある使用者が所定時間内に家に帰ってこな
い場合には、それに対応した所定のパターンで点滅する
こととなり、周囲の人は使用者が徘徊していることを知
り、適切な対応をとることが可能となる。また、電池3
3の消耗状況を音声で知らせる回路を内蔵してもよい。
【0035】つえ1の全長は1メートル程度であるが、
ユーザに合わせて長短を調整する。各部の長さの例を挙
げると、把持収納体12は10センチメートル程度、透
明円筒体13の長さは20〜40センチメートル程度、
金属円筒体14の長さは40〜60センチメートル程
度、先端チップ15の長さは数センチメートル程度であ
る。大雑把に言えば、透明円筒体13の長さは全長の半
分以下であり、金属円筒体14の長さは全長の半分程度
または半分以上である。
【0036】なお、長さの異なる金属円筒体14を取り
付けることにより、つえ1の全体の長さを調整するよう
にしてもよい。また、透明円筒体13または金属円筒体
14を伸縮可能な構造とすることにより、つえ1の全体
の長さを調整するようにしてもよい。
【0037】このように構成されたつえ1によると、ス
イッチ31をオンすることによって発光素子34が発光
し、その光が透明円筒体13の周囲360度の全周から
視認可能であり、死角がなく視認性が高い。夜間のみで
なく、昼間においても発光によって周囲の注意を喚起す
ることができる。有色の発光素子34では、昼間であれ
ば発光しなくても視認性が高いので周囲の注意を喚起す
ることができる。発光素子34をコネクタ35の着脱に
よってドライブ回路32に容易に接続でき、交換も容易
である。発光色の異なる複数本の発光素子34を直列に
接続し、複数色を発光させることも可能である。したが
って、ユーザに応じて発光色の異なるものを装着するこ
とにより、暗闇でもそのユーザを見分けることが可能で
ある。発光素子34は衝撃および振動に強いので、故障
が少ない。発光素子34は発熱がなく、軽量であり、人
体に無害である。
【0038】つえ1の外周面が円周状で滑らかであり、
発光体などがつえ1の外周面に突出しないので、安全で
あり故障が少ない。しかも、本実施形態のつえ1は照明
を目的とするものではなく、他の者からの視認性を高く
することが目的であるため、発光する部分はつえ本体5
の全体ではなく本体5の半分以下の長さであって比較的
高い位置にある透明円筒体13のみが発光するので、無
駄な部分を発光させることなく、電池の消耗をできるだ
け抑えることができ。したがって、電池の寿命が長く、
実用的である。 〔第2の実施形態〕図5は本発明の第2の実施形態のつ
え1Bの外観を示す正面図、図6はつえ1Bの把持部3
Bを拡大して示す断面図、図7はつえ1Bの平面図、図
8はつえ1Bの左側面図である。
【0039】第2の実施形態のつえ1Bは、把持部3B
の形状および把持部3Bと透明円筒体13との取り付け
部分の構造が第1の実施形態のつえ1と異なる。それ以
外の部分の構造については、第1の実施形態のつえ1と
同じであるので、説明を省略しまたは簡略化する。
【0040】図5において、把持部3Bは、横方向に延
びる横部材41、および、横部材41の下面のやや端部
よりに連続して縦方向下方に延びる縦部材42からな
り、略T字形の外観を有する。把持部3Bは、半割りの
2つの把持部材を合わせることによって構成されるよう
に、合成樹脂の成形によって製作されている。把持部3
Bの材料として、例えば、各種ナイロン、ポリアセター
ルなどのエンジニアリングプラスチックが用いられる。
【0041】横部材41は、一方の端面に開口し長手方
向に沿った円柱状の電池収納部51、および、電池収納
部51との間に壁部52を隔てて設けられ且つ他方の端
面に開口するスイッチ収納部53を有する。電池収納部
51の奥の底部には、壁部52に沿って、電池のプラス
電極と接触して受けるための電極板が設けられる。
【0042】縦部材42は、電池収納部51との間に壁
部54を隔てて設けられ、ドライブ回路32を収納する
ためのドライブ回路収納部55、および、ドライブ回路
収納部55との間に壁部56を隔てて設けられ、透明円
筒体13を挿入するための挿入部57を有する。
【0043】これらの壁部52,54,56は、電池収
納部51、スイッチ収納部53、およびドライブ回路収
納部55を構造的に分離しまたは区画するためのもので
あり、突起状、枠状、線状のものなど、種々の形状を取
りうる。
【0044】また、把持部3Bには、電池収納部51、
スイッチ収納部53、ドライブ回路収納部55、および
挿入部57の間に、配線61〜64を収納するための溝
が形成されている。この溝としては、独立に形成された
溝、複数の部材が合わさって形成された溝または穴など
を含むものであり、配線61〜64を収納するものであ
れば形状および寸法を問わない。
【0045】電池収納部51には、例えば単4型乾電池
33が2個収納され、バネ電極付きのキャップ38がね
じ込まれて固定されている。スイッチ収納部53にはス
イッチ31が収納され、把持部3Bの図6の右方から指
で押すことによりオンオフ可能である。
【0046】透明円筒体13には、その内周面の上端部
に、円柱状であってその周方向の一部に配線64が通過
するための溝60が形成された、アルミニウム合金また
は合成樹脂などからなる駒部材58が挿入されている。
駒部材58には、中心部に軸方向の貫通しない穴59が
設けられており、穴59の中に透明な合成樹脂からなる
軸部材16が挿入されている。透明円筒体13、駒部材
58、および軸部材16の間には接着剤が塗布され、外
れないように結合されている。透明円筒体13の下端部
の内周面にはねじ穴が形成され、軸部材16はそのねじ
穴の上端位置まで延びている。駒部材58があることに
よって、軸部材16の取り付け、および発光素子34の
結線が容易であり、組み立てが容易である。
【0047】把持部3Bの組み立て方法は次のとおりで
ある。スイッチ31、ドライブ回路32、電池の電極
板、および発光素子34を、配線61〜64によって予
め結線しておき、それらのアセンブリを、把持部3Bの
半割りの2つの把持部材の一方の各収納部および溝に収
納する。また、透明円筒体13を挿入部57に装着し、
必要に応じて接着剤を塗布し、または固定のための合成
樹脂を流し込んだ後、他方の把持部材を重ねあわせ、ネ
ジや接着剤によって固定する。
【0048】そして、電池収納部51に乾電池33を入
れ、キャップ38をねじで止めて蓋をする。このよう
に、把持部3Bの各収納部に、スイッチ31、ドライブ
回路32、および配線61〜64などを嵌め込むことに
よって容易に組み立てることができる。各部品は独立し
た収納部に収納されるので、安定して保持され、外部か
らの機械的な干渉が防止される。また、各部品や配線の
間は、絶縁性の高い壁部52,54,56などによって
隔てられているので、回路の動作が安定する。
【0049】また、つえ1Bにおいても、発光する部分
はつえ本体5の全体ではなく比較的高い位置にある透明
円筒体13のみであるので、無駄な発光がなく、電池の
寿命が長い。
【0050】なお、第1の実施形態のつえ1において
も、把持部3を合成樹脂の成形品とし、把持部3の内部
に、スイッチ31、電池33、およびドライブ回路32
をこの順に配置し、第2の実施形態で説明したように収
納部に収納する構造とすることができる。
【0051】上の実施形態において、発光素子34を、
軸部材16を軸として螺旋状に巻いたが、複数の発光素
子34を軸部材16に沿って配置してもよい。金属円筒
体14の補強のために軸部材16を設けたが、金属円筒
体14の強度が充分であれば軸部材16を省略すること
ができる。その場合に、軸部材16に代えて一本または
複数本の発光素子34を直線状に配置することができ
る。つまり、この場合には、図1または図5において軸
部材16が省略され、透明円筒体13の中心部に一本ま
たは複数本の発光素子34が直線状に配置されることと
なる。
【0052】つえ1,1Bの種類として、ステッキ、松
葉杖、ロフストランドクラッチなど、種々のものに適用
することができる。上の実施形態において、発光素子3
4をドライブ回路32に接続するに際し、コネクタ35
を用いることなく、適当な端子または基板に半田付けを
行ってもよい。つえ本体5の断面を円形としたが、楕円
形、4角形、5角形、6角形、8角形などとすることも
可能である。その他、つえ1,1Bの各部または全体の
構成、構造、形状、寸法、材質、および色などは、本発
明の趣旨に沿って適宜変更し、または互いに組み合わせ
を変えることができる。
【0053】
【発明の効果】本発明によると、つえの全周から光が発
せられて全周から視認が容易であり、しかも無駄な部分
を発光させることなく、電池の消耗をできるだけ抑えた
実用的なつえを提供することができる。
【0054】請求項2の発明によると、電気回路の組み
立てが容易であり、動作が安定である。請求項4の発明
によると、軸部材の取り付けおよび発光素子の結線が容
易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態のつえの外観を示す正
面図である。
【図2】つえの一部を拡大して示す断面図である。
【図3】つえの他の一部を拡大して示す断面図である。
【図4】発光のための電気回路の例を示す図である。
【図5】本発明の第2の実施形態のつえの外観を示す正
面図である。
【図6】つえの把持部を拡大して示す断面図である。
【図7】つえの平面図である。
【図8】つえの左側面図である。
【符号の説明】
1,1B つえ 3,3B 把持部 5 つえ本体 11 キャップ 12 把持収納体 13 透明円筒体(透明筒状体) 14 金属円筒体(筒状支持体) 15 先端チップ(石突) 16 軸部材 32 ドライブ回路 34 発光素子 35 コネクタ 41 横部材 42 縦部材 51 電池収納部 52 壁部 53 スイッチ収納部 54 壁部 55 ドライブ回路収納部 56 壁部 57 挿入部 58 駒部材 61〜64 配線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F21V 13/00 F21Y 103:00 33/00 F21L 11/00 N H01M 2/10 15/02 A // F21Y 103:00

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】把持部と前記把持部に連続するつえ本体と
    からなるつえであって、 前記つえ本体が、上方に設けられた透明筒状体と、前記
    透明筒状体の下方に一体的に設けられ前記透明筒状体よ
    りも長い筒状支持体と、前記筒状支持体の下方に一体的
    に設けられた石突とを有し、 前記透明筒状体の内部に線状の発光素子が装着され、 前記発光素子の発する光が前記透明筒状体の外部の全周
    から視認可能なように構成されている、 ことを特徴とするつえ。
  2. 【請求項2】前記把持部は、横方向に延びる横部材と前
    記横部材の下面のやや端部よりに連続して縦方向下方に
    延びる縦部材とからなる略T字形の外観を有するよう
    に、且つ半割りの2つの把持部材を合わせることによっ
    て構成されるように、合成樹脂の成形によって製作され
    ており、 前記横部材は、一方の端面に開口し長手方向に沿った円
    柱状の電池収納部、および、前記電池収納部との間に壁
    部を隔てて設けられ且つ他方の端面に開口するスイッチ
    収納部を有し、 前記縦部材は、前記電池収納部との間に壁部を隔てて設
    けられ、ドライブ回路を収納するためのドライブ回路収
    納部、および、前記ドライブ回路収納部との間に壁部を
    隔てて設けられ、前記透明筒状体を挿入するための挿入
    部を有し、 前記把持部には、前記電池収納部、前記スイッチ収納
    部、前記ドライブ回路収納部、および前記挿入部の間
    に、配線を収納するための溝が形成されてなる、 請求項1記載のつえ。
  3. 【請求項3】前記透明筒状体の軸芯に軸部材が設けら
    れ、 前記発光素子が前記軸部材を軸として螺旋状に巻かれて
    なる、 請求項1または2記載のつえ。
  4. 【請求項4】前記透明筒状体には、その内周面の上端部
    に、円柱状であってその周方向の一部に配線が通過する
    ための溝が形成された駒部材が挿入され、 前記駒部材に前記軸部材が挿入されてなる、 請求項3記載のつえ。
  5. 【請求項5】前記発光素子は、ドライブ回路の出力とコ
    ネクタにより接続されており、発光色の異なる発光素子
    と交換可能である、 請求項1または2記載のつえ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008272389A (ja) * 2007-04-25 2008-11-13 Tsuneo Kanbe 高機能性杖
JP2014236844A (ja) * 2013-06-07 2014-12-18 三菱重工業株式会社 パワーアシストスーツ

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