JPH10159525A - エンジンのオイル供給装置 - Google Patents

エンジンのオイル供給装置

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JPH10159525A
JPH10159525A JP8334841A JP33484196A JPH10159525A JP H10159525 A JPH10159525 A JP H10159525A JP 8334841 A JP8334841 A JP 8334841A JP 33484196 A JP33484196 A JP 33484196A JP H10159525 A JPH10159525 A JP H10159525A
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oil
passage
case
crankshaft
engine
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勝也 太田
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    • F01MLUBRICATING OF MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; LUBRICATING INTERNAL COMBUSTION ENGINES; CRANKCASE VENTILATING
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01MLUBRICATING OF MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; LUBRICATING INTERNAL COMBUSTION ENGINES; CRANKCASE VENTILATING
    • F01M1/00Pressure lubrication
    • F01M1/16Controlling lubricant pressure or quantity

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  • Lubrication Details And Ventilation Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 この発明の目的は、メインオイル通路の開口
部のシール性の向上及びシール不良を低減し、オイル供
給通路の設置位置の自由度を高め得て通路面積を確保し
得て、サブオイル通路のシール性を向上することにあ
る。 【構成】 このため、この発明は、エンジンのシリンダ
ブロックにクランク軸を軸支するロアケースを取付け、
ロアケースにオイルパンを取付け、エンジンのクランク
軸軸線方向一側面にチェーンケースを取付け、チェーン
ケースの内側にオイルポンプを取付け、シリンダブロッ
クのクランク軸軸線方向一側面の開口部に一端側を開口
し他端側をクランク軸軸線方向他側面に指向させたメイ
ンオイル通路を設け、チェーンケースに取付けられたオ
イルポンプのロータプレートにメインオイル通路の開口
部をシールするシール手段を設けたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はエンジンのオイル
供給装置に係り、特に、メインオイル通路の開口部のシ
ール性の向上及びシール不良の低減を果たし得て、オイ
ル供給通路の設置位置の自由度を高め得て、オイル供給
通路の通路面積を確保し得て、サブオイル通路のシール
性を向上し得るエンジンのオイル供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】エンジンには、摺動する部分の潤滑や高
温となる部分の冷却を果たすために、オイル供給装置を
設けている。オイル供給装置は、エンジンのクランク軸
により駆動されるオイルポンプを設けている。オイルポ
ンプは、オイルパン内のオイルを吸入してシリンダブロ
ックのメインオイル通路に供給する。メインオイル通路
のオイルは、クランク軸の軸受部やシリンダの内周面等
に供給され、潤滑及び冷却を果たす。
【0003】従来のエンジンのオイル供給装置には、図
16〜図20に示すものがある。図16〜図18におい
て、202はエンジン、204はシリンダブロック、2
06はクランク軸、208はロアケースである。エンジ
ン202は、シリンダブロック204にクランク軸20
6を軸支するロアケース208を取付け、このロアケー
ス208にオイルパン(図示せず)を取付けている。シ
リンダブロック204及びロアケース208のクランク
軸軸線A方向の一側面210には、タイミングチェーン
(図示せず)を覆うチェーンケース212を取付けてい
る。
【0004】このエンジン202のオイル供給装置21
4は、図19・図20に示す如く、チェーンケース21
2の内側にクランク軸206により駆動されるオイルポ
ンプ216を取付けている。このオイルポンプ216
は、チェーンケース212の壁部218に設けられたポ
ンプハウジング部220にインナロート及びアウタロー
タ(図示せず)を回転可能に内蔵し、これらを覆うよう
にロータプレート222を取付けている。
【0005】オイルポンプ216は、オイルパン内のオ
イルを吸引して吐出する。吐出されるオイルは、シリン
ダブロック204のサブオイル通路224によりオイル
フィルタ(図示せず)を介してメインオイル通路226
に供給される。メインオイル通路226は、シリンダブ
ロック204のクランク軸軸線A方向の一側面210の
開口部228に一端側を開口させるとともに他端側をク
ランク軸軸線A方向の他側面(図示せず)に指向させて
設けられている。
【0006】このメインオイル通路226のオイルは、
シリンダブロック204のブロック側軸受部材230の
ブロック側軸受面232にオイル供給通路234により
供給され、また、図示しないオイル供給通路によりクラ
ンク軸やカム軸の軸受面等に供給され、潤滑及び冷却を
果たす。
【0007】このようなエンジンのオイル供給装置とし
ては、特開昭61−185609号公報、特開平3−5
1156号公報、特開平1−102412号公報に開示
されるものがある。
【0008】特開昭61−185609号公報に開示さ
れるオイル供給装置は、シリンダブロックの複数のジャ
ーナル壁に夫々固着される軸受キャップによりクランク
軸を軸支し、前記複数の軸受キャップをブリッジ部材に
より連結したエンジンにおいて、クランク軸とオイル溜
間を遮るようにブリッジ部材の下面にバッフルプレート
を固着したものである。
【0009】特開平3−51156号公報に開示される
オイル供給装置は、エンジンのクランクケースの下半部
を構成する下半部フレームの下端に防油兼補強板を固定
し、前記下半部フレームの左右両側壁と前記防油兼補強
板の両側縁との間にオイル復帰間隙を形成し、このオイ
ル復帰間隙にオイルストレーナの吸上げパイプの取付け
ボス部を形成したものである。
【0010】特開平1−102412号公報に開示され
るオイル供給装置は、クランク軸を軸支するクランクケ
ース側軸受と軸受キャップとを合わせ面においてオイル
ポンプの吐出側室より供給されるオイル通路と吸込側室
に戻されるオイル戻し通路とを連通し、前記合わせ面を
介してリリーフバルブを設け、前記主軸キャップに吸込
管を介してオイルストレーナを一体的に設けたものであ
る。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記図16
〜図20に示すオイル供給装置214は、シリンダブロ
ック204のクランク軸軸線A方向の一側面210の開
口部228に一端側を開口するとともに他端側をクラン
ク軸軸線A方向の他側面に指向させて、オイルポンプ2
16の吐出するオイルを供給されるメインオイル通路2
26を設けている。このメインオイル通路226の開口
部228は、図16に示す如く、PTプラグ236を螺
着することにより閉塞している。
【0012】ところが、メインオイル通路228には、
シリンダブロック204のクランク軸206を軸支する
ブロック側軸受部材230のブロック側軸受面232に
連通するオイル供給通路234の入口孔238を開口し
て設けている。
【0013】このため、シリンダブロック204のクラ
ンク軸軸線A方向の一側面210側のブロック側軸受部
材230に設けられたオイル供給通路234の入口孔2
38は、メインオイル通路226の開口部228に螺着
されるPTプラグ236によって一部が塞がれてしまう
問題がある。
【0014】また、メインオイル通路226の開口部2
28に螺着されるPTプラグ236は、締付トルクの管
理によっては設定以上にメインオイル通路226内に入
り込んでしまい、オイル供給通路234の入口孔238
を完全に塞いでしまう場合や締込み過ぎにより開口部2
28周りが変形して割れてしまう場合があり、割れによ
りメインオイル通路226の不良やシール性の低下を招
くおそれがある。
【0015】さらに、PTプラグ236の螺着によるメ
インオイル通路226の開口部228周りの変形は、メ
インオイル通路226に隣接するサブオイル通路224
とロータプレート222との間のシール性の低下を招く
不都合がある。
【0016】また、オイル供給装置214のオイルポン
プ216は、チェーンケース212に設けられたポンプ
ハウジング部220にインナロート及びアウタロータ
(図示せず)を回転可能に内蔵し、これらを覆うように
ロータプレート222を取付けている。
【0017】ロータプレート222には、図18・図1
9に示す如く、導入通路形成部240を形成して設ける
とともにこの導入通路形成部240にストレーナ取付フ
ランジ242を形成して設け、導入通路形成部240に
オイルパン内とオイルポンプ216の吸入通路244と
を連通する導入通路246を形成して設け、ストレーナ
取付フランジ242にオイルストレーナ(図示せず)を
取付けている。
【0018】ところが、導入通路形成部240やストレ
ーナ取付フランジ242は、ロータプレート222の内
側に突出するように設けられているため、シリンダブロ
ック204のクランク軸軸線A方向の一側面210側の
ブロック側軸受部材230に干渉することのないように
チェーンケース212を形成しなければならない問題が
ある。
【0019】このため、チェーンケース212は、シリ
ンダブロック204のクランク軸軸線A方向の一側面2
10から長さLだけ突出されるようになり、エンジン2
02の全長が長くなるとともに重量の増加を招く不都合
がある。
【0020】さらに、オイル供給装置214のオイルポ
ンプ216は、図18・図19に示す如く、チェーンケ
ース212にロータプレート222を取付け、ロータプ
レート222にリリーフ通路形成部248を形成して設
けるとともにリリーフ弁装着部250を形成して設け、
リリーフ通路形成部248にオイルポンプ216の吐出
通路252とオイルパン内とを連通するリリーフ通路2
54を形成して設け、リリーフ弁装着部250のリリー
フ弁装着孔256にリリーフ弁258を装着している。
【0021】ところが、リリーフ通路形成部248やリ
リーフ弁装着部250は、ロータプレート222の内側
に突出するように設けられているため、シリンダブロッ
ク204のクランク軸軸線A方向の一側面210側のロ
ック側軸受部材230に干渉することのないようにチェ
ーンケース212を形成しなければならない問題があ
る。
【0022】このため、チェーンケース212は、シリ
ンダブロック204のクランク軸軸線A方向の一側面2
10から長さLだけ突出されるようになり、エンジン2
02の全長が長くなるとともに重量の増加を招く不都合
がある。
【0023】
【課題を解決するための手段】そこで、この発明は、上
述の不都合を除去すべく、エンジンのシリンダブロック
にクランク軸を軸支するロアケースを取付けて設け、こ
のロアケースにオイルパンを取付けて設け、前記エンジ
ンのクランク軸軸線方向一側面にタイミングチェーンを
覆うチェーンケースを取付けて設け、このチェーンケー
スの内側に前記クランク軸により駆動されて前記オイル
パン内のオイルを吸入するオイルポンプを取付けて設
け、前記シリンダブロックのクランク軸軸線方向一側面
の開口部に一端側を開口するとともに他端側をクランク
軸軸線方向他側面に指向させて前記オイルポンプの吐出
するオイルを供給されるメインオイル通路を設け、前記
チェーンケースに取付けられたオイルポンプのロータプ
レートに前記メインオイル通路の開口部をシールするシ
ール手段を設けたことを特徴とする。
【0024】前記オイル供給装置は、前記クランク軸を
軸支するロアケースのケース側軸受部材に前記オイルパ
ン内と前記オイルポンプの吸入通路とを連通する導入通
路を設け、前記ケース側軸受部材の導入通路のオイルパ
ン側端にオイルストレーナを取付けるストレーナ取付部
を設けたことを特徴とし、また、前記オイル供給装置
は、前記クランク軸を軸支するロアケースのケース側軸
受部材に前記オイルポンプの吐出通路と前記オイルパン
内とを連通するリリーフ通路を設け、前記ケース側軸受
部材のリリーフ通路の途中にリリーフ弁を装着するリリ
ーフ弁装着孔を設けたことを特徴とする。
【0025】
【発明の実施の形態】この発明のエンジンのオイル供給
装置は、エンジンのシリンダブロックにクランク軸を軸
支するロアケースを取付けて設け、このロアケースにオ
イルパンを取付けて設け、エンジンのクランク軸軸線方
向一側面にタイミングチェーンを覆うチェーンケースを
取付けて設け、このチェーンケースの内側にクランク軸
により駆動されるオイルポンプを取付けて設け、シリン
ダブロックのクランク軸軸線方向一側面の開口部に一端
側を開口するとともに他端側をクランク軸軸線方向他側
面に指向させてメインオイル通路を設け、チェーンケー
スに取付けられたオイルポンプのロータプレートにメイ
ンオイル通路の開口部をシールするシール手段を設けた
ことにより、従来のPTプラグのようにシリンダブロッ
クのブロック側軸受部材に設けられたオイル供給通路の
入口孔を塞ぐことがなく、また、メインオイル通路の開
口部周りを変形させることがなく、メインオイル通路の
開口部を塞ぐことができる。
【0026】また、この発明のエンジンのオイル供給装
置は、クランク軸を軸支するロアケースのケース側軸受
部材にオイルパン内とオイルポンプの吸入通路とを連通
する導入通路を設け、ケース側軸受部材の導入通路のオ
イルパン側端にオイルストレーナを取付けるストレーナ
取付部を設けたことにより、ロアケースのケース側軸受
部材を利用してオイルパン内のオイルをオイルポンプに
導入する導入通路とオイルストレーナを取付けるストレ
ーナ取付部とを設けることができ、従来のようにロータ
プレートに導入通路形成部やストレーナ取付フランジが
突出されて形成されることがなく、このロータプレート
が取付けられるチェーンケースのクランク軸軸線方向へ
の突出される長さを短くすることができる。
【0027】さらに、この発明のエンジンのオイル供給
装置は、クランク軸を軸支するロアケースのケース側軸
受部材にオイルポンプの吐出通路とオイルパン内とを連
通するリリーフ通路を設け、ケース側軸受部材のリリー
フ通路の途中にリリーフ弁を装着するリリーフ弁装着孔
を設けたことにより、ロアケースのケース側軸受部材を
利用してオイルポンプの吐出するオイルをリリーフする
リリーフ通路とリリーフ弁を取付けるリリーフ弁装着孔
とを設けることができ、従来のようにロータプレートに
リリーフ通路形成部やリリーフ弁装着部が突出されて形
成されることがなく、このロータプレートが取付けられ
るチェーンケースのクランク軸軸線方向への突出される
長さを短くすることができる。
【0028】
【実施例】以下図面に基づいてこの発明の実施例を説明
する。図1〜図6は、この発明の第1実施例を示すもの
である。図6において、2はエンジン、4はシリンダブ
ロック、6はクランク軸、8はロアケース、10はオイ
ルパンである。エンジン2は、シリンダブロック4にロ
アケース8を取付けてクランク軸6を軸支し、ロアケー
ス8にオイルパン10を取付けている。また、エンジン
2は、シリンダブロック4に図示しないシリンダヘッド
を取付け、カム軸(図示せず)を軸支している。
【0029】前記シリンダブロック4には、図1・図2
に示す如く、複数のブロック側軸受部材部12をクラン
ク軸軸線Aと交差する方向に平行に設け、複数のブロッ
ク側軸受部材部12のクランク軸軸線Aと交差する方向
の各側端を夫々ブロック壁部14に連結している。各ブ
ロック側軸受部材部12には、ブロック側軸受面16を
設けている。
【0030】前記ロアケース8には、前記ブロック側軸
受部材12と共働してクランク軸6を軸支する複数のケ
ース側軸受部材18をクランク軸軸線Aと交差する方向
に平行に設け、複数のケース側軸受部材18のクランク
軸軸線Aと交差する方向の各側端を夫々ケース連結部材
20により連結している。各ケース側軸受部材18に
は、ケース側軸受面22を設けている。
【0031】前記クランク軸6は、シリンダブロック4
のブロック側軸受部材部12のブロック側軸受面16
と、ロアケース8のケース側軸受部材18のケース側軸
受面22と、により軸支されている。
【0032】前記エンジン2は、シリンダブロック4及
びロアケース8のクランク軸軸線A方向の一側面24
に、図3・図4に示す如く、クランク軸6と図示しない
カム軸とを連絡するタイミングチェーン(図示せず)を
覆うチェーンケース26を取付けている。チェーンケー
ス26は、シリンダブロック4及びロアケース8のクラ
ンク軸軸線A方向の一側面24を覆う壁部28にクラン
ク軸6の挿通される挿通孔30を設けている。
【0033】このエンジン2には、オイル供給装置32
を設けている。オイル供給装置32は、チェーンケース
26の壁部28の内側にクランク軸6により駆動される
オイルポンプ34を設けている。
【0034】オイルポンプ34は、チェーンケース26
の壁部28の挿通孔30周囲を外方に突出させてポンプ
ハウジング部36を設け、ポンプハウジング部36にロ
ータ収納凹部38を窪ませて設けている。ロータ収納凹
部38には、クランク軸6により回転されるインナロー
ト40とこのインナロータ40に外装されて共回りする
アウタロータ42とを回転可能に内蔵し、これらインナ
ロータ40及びアウタロータ42を覆うようにロータプ
レート44をプレート取付ボルト46により取付けてい
る。ロータプレート44には、クランク軸6の挿通され
るクランク軸孔48を設けている。
【0035】オイルポンプ34は、インナロータ40及
びアウタロータ42の歯間のポンプ室50に連通する吸
入通路52及び吐出通路54をチェーンケース26のポ
ンプハウジング部36とロータプレート44との間に設
けている。吸入通路52は、導入通路56によりオイル
ストレーナ58を介してオイルパン10内に連通してい
る。吐出通路54は、リリーフ通路60によりリリーフ
弁62を介してオイルパン10内に連通している。
【0036】オイルポンプ34は、オイルパン10内の
オイルをオイルストレーナ58を介して導入通路56に
より吸入通路52に導入し、吸入通路52のオイルをポ
ンプ室50に吸入して圧縮し、吐出通路54に吐出す
る。吐出通路54に吐出されたオイルは、リリーフ弁6
2により設定圧力に調整される。余剰のオイルは、リリ
ーフ通路60によりオイルパン10に戻される。
【0037】前記シリンダブロック4には、吐出通路5
4に連通するサブオイル通路64を設けている。サブオ
イル通路64は、シリンダブロック4のクランク軸軸線
A方向の一側面24に設けたサブ用の開口ボス部66の
開口部68に一端側を開口するとともに、他端側をクラ
ンク軸軸線A方向の他側面(図示せず)に指向させて設
けている。サブオイル通路64は、他端側を一側のブロ
ック壁部14に設けたフィルタ取付部70の入口通路7
2に連通している。入口通路72は、フィルタ取付部7
0に取付けられたオイルフィルタ74に連通されてい
る。
【0038】前記シリンダブロック4には、サブオイル
通路64に隣接してメインオイル通路76を設けてい
る。メインオイル通路76は、シリンダブロック4のク
ランク軸軸線A方向の一側面24に設けたメイン用の開
口ボス部78の開口部80に一端側を開口するととも
に、他端側をクランク軸軸線A方向の他側面に指向させ
て設けている。メインオイル通路76は、途中を前記オ
イルフィルタ74の出口通路82に連通されている。
【0039】前記シリンダブロック4のブロック側軸受
部材12には、夫々オイル供給通路84を設けている。
オイル供給通路84は、一端側をメインオイル通路76
に設けた入口孔86に開口して設け、他端側をブロック
側軸受面16に設けた出口孔88に開口して設けてい
る。
【0040】前記チェーンケース26に取付けられたオ
イルポンプ34のロータプレート44には、図5に示す
如く、メインオイル通路76の開口部80をシールする
メイン用のシール手段90を設けている。
【0041】シール手段90は、ロータプレート44に
シリンダブロック4のメイン用の開口ボス部78と当接
されるメイン用のシールボス部92を設け、このシール
ボス部92に開口部80と合致するとともにこの開口部
80よりもわずかに径大のメイン用のシール嵌合穴94
を設け、このシール嵌合穴94周囲にメイン用のシール
段差部96を設け、シール嵌合穴94にメイン用の嵌合
筒体98を圧入するとともに嵌合筒体98周囲のシール
段差部96にメイン用のO−リング100を装着してい
る。
【0042】前記嵌合筒体98は、チェーンケース26
に取付けたロータプレート44をシリンダブロック4に
取付ける際に、O−リング100をシール段差部96に
確実に保持させ、開口ボス部78に設けた開口部80よ
りもわずかに径大のメイン用のブロック嵌合穴102に
圧入される。前記O−リング100は、ブロック嵌合穴
102周囲の開口ボス部78に圧接され、開口部80を
シールする。
【0043】なお、サブオイル通路64の開口ボス部6
6は、サブ用のシール手段104によりシールされる。
サブ用のシール手段104は、メイン用の開口部80と
同様に、ロータプレート44にサブ用の開口ボス部66
と当接されるサブ用のシールボス部106を設け、この
シールボス部106に吐出通路54と連通するサブ用の
シール嵌合穴108を設け、このシール嵌合穴108周
囲にサブ用のシール段差部110を設け、シール嵌合穴
108にサブ用の嵌合筒体112を圧入するとともにシ
ール段差部110にサブ用のO−リング114を装着し
ている。嵌合筒体112は、開口部68に設けたサブ用
のブロック嵌合穴116に圧入される。O−リング11
4は、開口部68をシールする。
【0044】次に第1実施例の作用を説明する。
【0045】オイル供給装置32は、エンジン2のクラ
ンク軸6によりオイルポンプ34が駆動されると、オイ
ルパン10内のオイルをオイルストレーナ56を介して
導入通路56により吸入通路52に導入し、吸入通路5
2のオイルをポンプ室50に吸入して圧縮し、吐出通路
54に吐出する。
【0046】吐出通路54に吐出されたオイルは、リリ
ーフ弁62により設定圧力に調整される。余剰のオイル
は、リリーフ通路60によりオイルパン10に戻され
る。リリーフ弁62により設定圧力に調整されたオイル
は、サブオイル通路64によりオイルフィルタ72を介
してメインオイル通路78に供給され、オイル供給通路
84によりブロック側軸受面16やカム軸(図示せず)
の軸受面等に供給され、クランク軸6やカム軸(図示せ
ず)等の潤滑及び冷却を果たす。
【0047】このオイル供給装置32は、チェーンケー
ス26に取付けられたオイルポンプ34のロータプレー
ト44にシール手段90を設けている。
【0048】チェーンケース26をシリンダブロック4
に取付ける際には、ロータプレート44に設けたシール
手段90のシール嵌合穴94に嵌合筒体98を圧入する
とともに、シール段差部96にO−リング100を装着
する。
【0049】チェーンケース26は、嵌合筒体98を開
口ボス部78のブロック嵌合穴102に圧入するととも
に、O−リング100をブロック嵌合穴102周囲の開
口ボス部78に圧接して、取付ボルト(図示せず)によ
りシリンダブロック4に取付けられる。
【0050】これにより、メインオイル通路76の開口
部80は、O−リング100によりシールされる。な
お、サブオイル通路64の開口部68は、チェーンケー
ス26を取付ける際に、メインオイル通路76の開口部
80と同様に、嵌合筒体112をブロック嵌合穴116
に圧入するとともにO−リング114を開口ボス部68
に圧接することによりシールされる。
【0051】このように、このエンジン2のオイル供給
装置32は、チェーンケース26に取付けられたオイル
ポンプ34のロータプレート44にメインオイル通路7
6の開口部80をO−リング100によってシールする
シール手段90を設けたことにより、従来のPTプラグ
のようにシリンダブロック4のブロック側軸受部材12
に設けられたオイル供給通路84の入口孔86を塞ぐこ
とがなく、また、従来のPTプラグのようにメインオイ
ル通路76の開口部80周りを変形させることがなく、
メインオイル通路76の開口部80を塞ぐことができ
る。
【0052】このため、このオイル供給装置32は、メ
インオイル通路76の開口部80のシール性を向上し得
るとともにシール不良を低減し得て、シリンダブロック
4のブロック側軸受部材12に設けたオイル供給通路8
4の設置位置の自由度を高め得るとともにオイル供給通
路84の通路面積を確保することができ、メインオイル
通路76に隣接するサブオイル通路64の開口部68の
設けられた開口ボス部66の当り面の平面度の信頼性を
向上し得て、サブオイル通路64の開口部68をシール
するO−リング114のシール性を向上することができ
る。
【0053】なお、シール手段90は、O−リング10
0だけでなく、ガスケットや液体ガスケットとすること
もできる。
【0054】図7〜図12は、この発明の第2実施例を
示すものである。この第2実施例において、前記第1実
施例と同じ機能を果たす箇所には、同一符号を付して説
明する。
【0055】図7〜図12において、2はエンジン、4
はシリンダブロック、6はクランク軸、8はロアケー
ス、10はオイルパン、12はブロック側軸受部材部、
14はブロック壁部、16はブロック側軸受面、18は
ケース側軸受部材、20はケース連結部材、22はケー
ス側軸受面、24は一側面、26はチェーンケース、2
8は壁部、30は挿通孔、32はオイル供給装置であ
る。
【0056】この第2実施例のオイル供給装置32は、
図7〜図10に示す如く、ロアケース8のクランク軸軸
線A方向の一側面24側のケース側軸受部材18に、オ
イルパン10内とオイルポンプ36の吸入通路52とを
連通する導入通路56を設けている。
【0057】このケース側軸受部材18に設けた導入通
路56は、ケース側軸受面22を挟んでクランク軸軸線
Aと交差する方向の一側に設けられ、一端側をオイルパ
ン10側端の入口孔118に連通するとともに、他端側
をロータプレート44側に設けた導入用の出口孔ボス部
120の出口孔122に連通して設けている。ケース側
軸受部材18のオイルパン10側端の入口孔118周囲
には、オイルストレーナ58を取付けるストレーナ取付
部124を設けている。
【0058】前記ロータプレート44には、出口孔ボス
部120と当接される連通用のシールボス部126を設
け、このシールボス部126に出口孔122と合致する
とともに吸入通路56に連通する連通孔128を設け、
この連通孔128よりもわずかに径大のシール嵌合穴1
30を設けている。
【0059】また、ロータプレート44のシールボス部
126には、シール嵌合穴130周囲にシール段差部1
32を設け、シール嵌合穴130に連通用の嵌合筒体1
34を圧入するとともに嵌合筒体134周囲のシール段
差部132にO−リング136を装着している。
【0060】前記嵌合筒体134は、チェーンケース2
6に取付けたロータプレート44をシリンダブロック4
に取付ける際に、O−リング136をシール段差部13
2に確実に保持させ、出口孔ボス部120に設けた出口
孔122に挿入される。前記O−リング136は、出口
孔122周囲の出口孔ボス部120に圧接され、出口孔
122をシールする。
【0061】次に第2実施例の作用を説明する。
【0062】第2実施例のオイル供給装置32は、ロア
ケース8のケース側軸受部材18にオイルパン10内と
オイルポンプ34の吸入通路52とを連通する導入通路
56を設け、ケース側軸受部材18の導入通路56のオ
イルパン10側端にオイルストレーナ58を取付けるス
トレーナ取付部124を設けている。
【0063】チェーンケース26をシリンダブロック4
に取付ける際には、ロータプレート44のシールボス部
126に設けたシール嵌合穴130に嵌合筒体134を
圧入するとともに、嵌合筒体134周囲のシール段差部
132にO−リング136を装着する。
【0064】チェーンケース26は、ロータプレート4
4の嵌合筒体134を出口孔ボス部120の出口孔12
2に挿入するとともに、O−リング136を出口孔12
2周囲の出口孔ボス部120に圧接して、シリンダブロ
ック4に取付けられる。
【0065】これにより、導入通路56は、出口孔12
2をO−リング136によりシールされ、連通孔128
を介して吸入通路52に連通される。ロアケース8のケ
ース側軸受部材18に設けたストレーナ取付部124に
は、オイルストレーナ58の取付フランジ138を取付
ボルト(図示せず)により取付ける。
【0066】第2実施例のオイル供給装置32は、エン
ジン2のクランク軸6によりオイルポンプ34が駆動さ
れると、オイルパン10内のオイルをオイルストレーナ
58を介してロアケース8のケース側軸受部材18に設
けた入口孔118から導入通路56に導入し、導入通路
56の出口孔122から嵌合筒体134内を通り連通孔
128により吸入通路52に導入し、吸入通路52のオ
イルをポンプ室50に吸入して圧縮し、吐出通路54に
吐出する。
【0067】吐出通路54に吐出されたオイルは、リリ
ーフ弁62により設定圧力に調整されて余剰分をリリー
フ通路60によりオイルパン10に戻される。リリーフ
弁62により設定圧力に調整されたオイルは、サブオイ
ル通路64によりオイルフィルタ74を介してメインオ
イル通路76に供給され、クランク軸6やカム軸(図示
せず)等の潤滑及び冷却を果たす。
【0068】このように、第2実施例のオイル供給装置
32は、クランク軸6を軸支するロアケース8のケース
側軸受部材18にオイルパン10内とオイルポンプ34
の吸入通路52とを連通する導入通路56を設け、ケー
ス側軸受部材18の導入通路56のオイルパン10側端
にオイルストレーナ58を取付けるストレーナ取付部1
24を設けている。
【0069】これにより、第2実施例のオイル供給装置
32は、ロアケース8のケース側軸受部材18を利用し
て、オイルパン10内のオイルをオイルポンプ34に導
入する導入通路56とオイルストレーナ58を取付ける
ストレーナ取付部124とを設けることができ、従来の
ようにロータプレート44に導入通路形成部やストレー
ナ取付フランジが突出されて形成されることがなく、ロ
ータプレート44が取付けられるチェーンケース26の
クランク軸軸線A方向への突出される長さL1を、従来
のチェーンケースの突出長さL(図18参照)よりも短
くすることができる(L1<L)。
【0070】このため、第2実施例のオイル供給装置3
2は、エンジン2の全長を短縮し得て、エンジン2の軽
量化を果たし得て、また、ロアケース8のケース側軸受
部材18を利用していることによりデッドスペースの有
効利用を図ることができる。
【0071】なお、出口孔ボス部120に圧接されて出
口孔122をシールするO−リング136は、ガスケッ
トや液体ガスケットとすることもできる。
【0072】図13〜図15は、この発明の第3実施例
を示すものである。この第3実施例において、前記第1
・第2実施例と同じ機能を果たす箇所には、同一符号を
付して説明する。
【0073】図13〜図15において、2はエンジン、
4はシリンダブロック、6はクランク軸、8はロアケー
ス、10はオイルパン、12はブロック側軸受部材部、
14はブロック壁部、16はブロック側軸受面、18は
ケース側軸受部材、20はケース連結部材、22はケー
ス側軸受面、24は一側面、26はチェーンケース、2
8は壁部、30は挿通孔、32はオイル供給装置であ
る。
【0074】第3実施例のオイル供給装置32は、ロア
ケース8のクランク軸軸線A方向の一側面24側のケー
ス側軸受部材18に、オイルポンプ34の吐出通路54
とオイルパン10内とを連通するリリーフ通路60を設
けている。
【0075】このケース側軸受部材18に設けたリリー
フ通路60は、ケース側軸受面22を挟んで導入通路5
6と反対側のクランク軸軸線Aと交差する方向の他側に
設けられ、一端側をロータプレート44側に指向して設
けた入口孔ボス部140の入口孔142に連通して設け
るとともに、他端側をチェーンケース26の内側に指向
して設けた出口孔144に連通して設けている。ケース
側軸受部材18のリリーフ通路60の途中には、リリー
フ弁62を装着するリリーフ弁装着孔146を設けてい
る。
【0076】前記リリーフ弁装着孔146は、ケース側
軸受部材18のオイルパン10側からリリーフ通路60
に指向するように設けている。リリーフ弁62は、リリ
ーフ通路60を開閉するリリーフ弁体148と、リリー
フ通路60を閉鎖する方向にリリーフ弁体148を付勢
するリリーフばね150とからなる。リリーフ弁62
は、リリーフ弁装着孔146内にオイルパン10側から
装着される。
【0077】前記ロータプレート44には、ケース側軸
受部材18の入口孔ボス部40に当接されるロータボス
部152を設け、このロータボス部152に吐出通路5
4と入口孔142とを連通する連通孔154を設けてい
る。
【0078】次に第3実施例の作用を説明する。
【0079】第3実施例のオイル供給装置32は、ロア
ケース8のケース側軸受部材18にオイルポンプ34の
吐出通路54とオイルパン10内とを連通するリリーフ
通路60を設け、ケース側軸受部材18のリリーフ通路
60の途中にリリーフ弁62を装着するリリーフ弁装着
孔146を設けている。リリーフ通路60は、一端側を
ロータプレート44側に指向して設けた入口孔142に
連通して設けるとともに、他端側をチェーンケース26
の内側に指向する出口孔144に連通して設けている。
【0080】チェーンケース26をシリンダブロック4
に取付ける際には、ロータプレート44のロータボス部
152をロアケース8に設けた入口孔ボス部140に当
接させるとともに連通孔154を入口孔142に合致さ
せて取付ける。
【0081】これにより、リリーフ通路60は、入口孔
142により連通孔154を介して吐出通路54に連通
される。
【0082】第3実施例のオイル供給装置32は、エン
ジン2のクランク軸6によりオイルポンプ34が駆動さ
れると、オイルパン10内のオイルをオイルストレーナ
58を介してロアケース8のケース側軸受部材18に設
けた導入通路56に導入し、導入通路56のオイルを吸
入通路52に導入し、吸入通路52のオイルをポンプ室
50に吸入して圧縮し、吐出通路54に吐出する。
【0083】吐出通路54に吐出されたオイルは、連通
孔154から入口孔142を介してリリーフ通路60に
導入され、リリーフ弁62により設定圧力に調整され
る。余剰のオイルは、ロアケース8のケース側軸受部材
18に設けたリリーフ通路60の出口孔144より、チ
ェーンケース26の内側に向かって吐出され、オイルパ
ン10内に戻される。
【0084】リリーフ弁62により設定圧力に調整され
たオイルは、サブオイル通路64によりオイルフィルタ
74を介してメインオイル通路76に供給され、クラン
ク軸6やカム軸(図示せず)等の潤滑及び冷却を果た
す。
【0085】このように、第3実施例のオイル供給装置
32は、クランク軸6を軸支するロアケース8のケース
側軸受部材18にオイルポンプ34の吐出通路54とオ
イルパン10内とを連通するリリーフ通路60を設け、
ケース側軸受部材18のリリーフ通路60の途中にリリ
ーフ弁62を装着するリリーフ弁装着孔146を設けて
おり、このリリーフ通路60の出口孔144をチェーン
ケース26の内側に指向させて設けている。
【0086】これにより、第3実施例のオイル供給装置
32は、ロアケース8のケース側軸受部材18を利用し
て、オイルポンプ34の吐出するオイルをリリーフする
リリーフ通路60とリリーフ弁62を取付けるリリーフ
弁装着孔146とを設けることができ、従来のようにロ
ータプレート44にリリーフ通路形成部やリリーフ弁装
着部が突出されて形成されることがなく、ロータプレー
ト44が取付けられるチェーンケース26のクランク軸
軸線A方向への突出される長さL2を、従来のチェーン
ケースの突出長さL(図18参照)よりも短くすること
ができ(L2<L)、しかも、ロアケース8のケース側
軸受部材18に導入通路56とストレーナ取付部124
とを設けたことにより、第2実施例の突出長さL1より
もさらに短くすることができる(L2<L1)。
【0087】このため、第3実施例のオイル供給装置3
2は、第2実施例よりもエンジン2の全長を短縮し得る
とともにエンジン2の軽量化を果たし得て、また、ロア
ケース8のケース側軸受部材18を利用していることに
よりデッドスペースの有効利用を図ることができ、さら
に、リリーフ通路60の出口孔144をチェーンケース
26の内側に指向させて設けていることにより、クラン
ク軸6によるオイルのエアレーションを低減し得て、オ
イルによる潤滑・冷却の性能を向上することができる。
【0088】
【発明の効果】このように、この発明のエンジンのオイ
ル供給装置は、従来のPTプラグのようにシリンダブロ
ックのブロック側軸受部材に設けられたオイル供給通路
の入口孔を塞ぐことがなく、また、メインオイル通路の
開口部周りを変形させることがなく、メインオイル通路
の開口部を塞ぐことができる。
【0089】このため、このオイル供給装置は、メイン
オイル通路の開口部のシール性を向上し得て、シール不
良を低減し得て、シリンダブロックのブロック側軸受部
材に設けたオイル供給通路の設置位置の自由度を高め得
るとともにオイル供給通路の通路面積を確保し得て、メ
インオイル通路に隣接するサブオイル通路の開口部のシ
ール性を向上することができる。
【0090】また、この発明のエンジンのオイル供給装
置は、ロアケースのケース側軸受部材を利用してオイル
パン内のオイルをオイルポンプに導入する導入通路とオ
イルストレーナを取付けるストレーナ取付部とを設ける
ことができ、従来のようにロータプレートに導入通路形
成部やストレーナ取付フランジが突出されて形成される
ことがなく、このロータプレートが取付けられるチェー
ンケースのクランク軸軸線方向への突出される長さを短
くすることができる。
【0091】このため、このオイル供給装置は、エンジ
ンの全長を短縮し得て、エンジンの軽量化を果たし得
て、また、ロアケースのケース側軸受部材を利用してい
ることによりデッドスペースの有効利用を図ることがで
きる。
【0092】さらに、この発明のエンジンのオイル供給
装置は、ロアケースのケース側軸受部材を利用してオイ
ルポンプの吐出するオイルをリリーフするリリーフ通路
とリリーフ弁を取付けるリリーフ弁装着孔とを設けるこ
とができ、従来のようにロータプレートにリリーフ通路
形成部やリリーフ弁装着部が突出されて形成されること
がなく、このロータプレートが取付けられるチェーンケ
ースのクランク軸軸線方向への突出される長さを短くす
ることができる。
【0093】このため、このオイル供給装置は、エンジ
ンの全長を短縮し得て、エンジンの軽量化を果たし得
て、また、ロアケースのケース側軸受部材を利用してい
ることによりデッドスペースの有効利用を図り得て、さ
らに、リリーフ通路の出口孔をチェーンケースの内側に
指向させて設けることにより、クランク軸によるオイル
のエアレーションを低減し得て、オイルによる潤滑・冷
却の性能を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明によるオイル供給装置の第1実施例を
示すエンジンの一部破断側面図である。
【図2】エンジンの正面図である。
【図3】チェーンケースの背面図である。
【図4】チェーンケースの断面図である。
【図5】図1の矢印Vによる拡大断面図である。
【図6】エンジンの概略正面図である。
【図7】この発明によるオイル供給装置の第2実施例を
示すエンジンの一部破断側面図である。
【図8】図7の矢印VIIIによる拡大断面図である。
【図9】エンジンの正面図である。
【図10】エンジンの底面図である。
【図11】チェーンケースの背面図である。
【図12】チェーンケースの断面図である。
【図13】この発明によるオイル供給装置の第3実施例
を示すエンジンの一部破断正面図である。
【図14】エンジンの底面図である。
【図15】エンジンの一部破断側面図である。
【図16】従来例を示すエンジンの一部破断側面図であ
る。
【図17】エンジンの正面図である。
【図18】エンジンの底面図である。
【図19】チェーンケースの背面図である。
【図20】チェーンケースの断面図である。
【符号の説明】
2 エンジン 4 シリンダブロック 6 クランク軸 8 ロアケース 10 オイルパン 12 ブロック側軸受部材 18 ケース側軸受部材 26 チェーンケース 32 オイル供給装置 34 オイルポンプ 44 ロータケース 52 吸入通路 54 吐出通路 56 導入通路 58 オイルストレーナ 60 リリーフ通路 62 リリーフ弁 64 サブオイル通路 76 メインオイル通路 80 開口部 84 オイル供給通路 90 シール手段 98 嵌合筒体 100 O−リング

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンのシリンダブロックにクランク
    軸を軸支するロアケースを取付けて設け、このロアケー
    スにオイルパンを取付けて設け、前記エンジンのクラン
    ク軸軸線方向一側面にタイミングチェーンを覆うチェー
    ンケースを取付けて設け、このチェーンケースの内側に
    前記クランク軸により駆動されて前記オイルパン内のオ
    イルを吸入するオイルポンプを取付けて設け、前記シリ
    ンダブロックのクランク軸軸線方向一側面の開口部に一
    端側を開口するとともに他端側をクランク軸軸線方向他
    側面に指向させて前記オイルポンプの吐出するオイルを
    供給されるメインオイル通路を設け、前記チェーンケー
    スに取付けられたオイルポンプのロータプレートに前記
    メインオイル通路の開口部をシールするシール手段を設
    けたことを特徴とするエンジンのオイル供給装置。
  2. 【請求項2】 前記オイル供給装置は、前記クランク軸
    を軸支するロアケースのケース側軸受部材に前記オイル
    パン内と前記オイルポンプの吸入通路とを連通する導入
    通路を設け、前記ケース側軸受部材の導入通路のオイル
    パン側端にオイルストレーナを取付けるストレーナ取付
    部を設けたことを特徴とする請求項1に記載のエンジン
    のオイル供給装置。
  3. 【請求項3】 前記オイル供給装置は、前記クランク軸
    を軸支するロアケースのケース側軸受部材に前記オイル
    ポンプの吐出通路と前記オイルパン内とを連通するリリ
    ーフ通路を設け、前記ケース側軸受部材のリリーフ通路
    の途中にリリーフ弁を装着するリリーフ弁装着孔を設け
    たことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のエ
    ンジンのオイル供給装置。
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