JPS61277813A - エンジンのシリンダ注油装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 この発明は、主として非常用発電機や排水ポンプを駆動
するためのディーゼルエンジンが始動されるどきに用い
るシリンダ注油装置に関する。

く従来技術〉 上記のような非常時用機械の駆動エンジンは、非常事態
発生までの長期間に亘って休止している状態から急速に
起動し、直ちに負荷運転に入ることが必要となっている
。

この場合、長時間の休止中にエンジン各部の潤滑油はク
ランクケースの下部等に流下してしまい、各摺動部での
保油状態は極めて不良となっていることが多い。

このため、従来よりエンジン始動に先立ってプライミン
グポンプやブースターポンプ（こよって潤滑油を自動的
に供給する手段が備えられている。

〈発明が解決しようとする問題点〉 しカル、従来の潤滑油自動供給手段では、給油通路が本
来のエンジン潤滑油系統に接続されていたので、クラン
ク軸周りをはじめとする、各種回転摺動部には比較的良
好に潤滑油が供給されるが、ピストン、ライナー摺動面
への始動前の注油はほとんど期待できないものであった
。

特に、シリンダ径の大きい（１５０ｍｍ以上）エンジン
においてはエンジン起動に要するパワーが大きいので、
空気始動方式をとるものが多く、エンジン始動作動と同
時に始動用圧力空気槽から取出した圧力空気の一部でブ
ースターポンプなどを駆動して潤滑油７ライミング捏作
を行うものがあるが、空気槽容量の関係からシリンダ摺
動面にまで充分注油することはできないものであった。

又、発電機用エンノンでは、始動後直ち１こ発電機の規
定固転数まで急速に回転数を立上げるので、低速回転で
潤滑油をシリンダ摺動面に充分供給することができない
まま立上がり、このような状態でスイッチを投入して電
×負荷をかけると、エンジンに大きい負荷が瞬時に作用
してエンジンストップを招来するおそれもある。

本発明は、このような実情に着目してなさたものであっ
て、エンジン始動時におけるシリンダ摺動面への注油を
自動的かつ適切に行ってエンジン始動を円滑に行わせる
ことができるようｌ二することを目的とする。

く問題点を解決するための手段〉 上記目的を達成するための本発明のｖｆ徴構成は、シリ
ンダヘッドに備えた空気始動弁に潤滑油圧送ポンプを接
続し、空気始動弁の開弁作動に伴ってポンプからの圧送
潤滑油を始動内の空気室に注入して、始動用高圧空気と
潤滑油とをシリンダ内に圧入すべく構成するとともに、
前記空気室への潤滑油注入口を空気室に対して接線方向
に形成した点にある。

く作　用〉 上記構成によると、エンジン始動のために空気始動弁が
開かれると、潤滑油圧送ポンプからの加圧潤滑油が始動
用高圧空気が流入してくる空気室に接線方向から注入さ
れ、潤滑油は旋回して始動用空気に混入されて迅速に霧
化され、シリンダ内に広く拡散注入されてゆく。

く実　施　例〉 図１こおし１て、１はシリンダ、２はシリンダ摺動面、
３はピストン、４はシリンダヘッドであり、このシリン
ダヘッド４に空気始動弁５が装備されている。

この空気始動弁５は、シリンダヘッド４に形成された弁
孔６に沿って上下に摺動して開閉する弁本体７と、この
弁本体７を閉弁方向に付勢するバネ８と、弁本体７の上
端に作用するピストン９から構成されている。

弁本体７の下部は小径に構成されて空気室１０が構成さ
れるとともに、この空気室１０に臨んで主空気人口１１
が形成されている。主空気人口１１は高圧空気を貯留し
た空気槽１２に起動弁１３を介して配管接続されている
。又、上部のピストン室１４は、エンジンのカム軸に連
動連結された空気分配弁１５を介して同じく前記空気槽
１２に配管接続されている。

尚、図示しないが、この空気始動弁５は各シリンダごと
に備えられていて、ピストン３が上死点をこえた位置に
あるシリンダのピストン室１４に空気を供給するよう、
分配弁１５から各始動弁５に空気分配が行われるよう構
成されている。

次に上記空気始動弁５を用いたエンジン始動作動につい
て説明する。

起動弁１３を開くと、空気槽１２の高圧空気は主空気人
口゛１１を経て空気室１０に至る。この場合、弁本体７
の摺動部内径と弁座内径が同一であるために、弁本体７
はバネ圧によって閉弁状態に保たれる。

ピストン３が上死点をこえたシリンダ１においては、分
配弁１５を介して高圧空気がピストン室１４に供給され
、ピストン９がバネ８に抗して弁本体７を押し下げられ
開弁し、高圧空気がシリンダ内に流入してピストン３が
押し下げられ、クランク軸が回転される。押し下げられ
たピストン３が下死点近くに至ると分配弁１５から当該
始動弁９のピストン室１４への空気供給が断たれ、弁本
体７はバネ８によって閉じられる。

そして、各シリンダごとに上記作動が順次繰返えされて
エンジン始動が行われる。

上記構成のエンジン始動手段において本発明では更に次
のような構成が付加されている。

図示のように、弁本体７の摺動部における中間は四人さ
れて環状の油路１６が形成されている。

そして、この油路１６と前記空気室１０とが複数本の細
い潤滑油注入口１７で連通されている。この注入口１７
は螺旋状に穿設されていて、第２図に示すように空気室
１０に対しては周方向複数箇所で接線方向に近い方向に
向けて開口されて−する。

又、空気室１０に臨む主空気人口１１も、同方向の接線
方向に形成されている。

又、油路１６は弁本体７が下動して開弁作動したところ
で、シリンダヘッド４に形成した潤滑油入口１８に連通
するよう設けられていて、この潤滑油入口１８が潤滑油
圧送ポンプ１９に配管接続されている。

前記ポンプ１９は起動弁が開かれると、空気槽１２から
の高圧空気によって内装プランジャ（図示せず）を駆動
して潤滑油を加圧吐出するよう構成されている。

従ッて、エンジン始動のために起動弁１３が開かれて、
始動弁５の弁本体７がピストン９によって押し下げ開か
れると、始動用主空気が入口１１がら空気室１０に入っ
て、旋回流となってシリンダ内に流入すると同時に、ポ
ンプ１９からの圧送潤滑油ら油路１６及び注入口ｊ７を
経て空気室１０に旋回流入し、空気流にのって霧化され
てシリンダ内に拡散流入してシリンダ内面を潤滑する。

尚、主空気入口を空気室に対して接続線方向に形成する
ことで始動用空気も旋回して、潤滑油の霧化が確実に行
われるが、この主空気入口を空気室と直交して形成して
も、潤滑油注入口からの接線方向流入によっても潤滑油
の霧化は相当進むも・のである。

〈発明の効果〉 以上説明したように、本発明は、空気始動弁を介してシ
リンダ内へ高圧空気を供給するときに、始動用空気と共
に潤滑油を注入してシリンダ摺動面を潤滑するようにし
たので、始動時の焼付きや異常摩耗を防止することがで
きるとともに、ピストンの摺動抵抗を低減して高速回転
への文士がりを円滑に行わせることができるようになっ
た。

そして、特に本発明では、潤滑油の注入を始動弁内の空
気室へ接線方向に行って旋回流入させるようにしたので
、潤滑油の霧化が良好に行われ、シリンダ内への潤滑油
の均一拡散が行われて摺動面の潤滑が均一になる効果が
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明にかかるエンジンのシリンダ注油装置を
例示する要部の縦断正面図、第２図は第１図に封けるＡ
−Ａ線断面図である。 ４・・・シリンダヘッド、　５・・・空気始動弁、１０
・・・空気室、　　１７・・・潤滑油注入口、１９・・
・潤滑油圧送ポンプ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、シリンダヘッド４に備えた空気始動弁５に潤滑油圧
   送ポンプ１９を接続し、空気始動弁５の開弁作動に伴つ
   て圧送潤滑油を始動弁５内の空気室１０に注入して、始
   動用高圧空気と潤滑油とをシリンダ内に圧入すべく構成
   するとともに、前記空気室１０への潤滑油注入口１７を
   空気室１０に対して接線方向に形成してあるエンジンの
   シリンダ注油装置 ２、潤滑油注入口１７が、空気室１０の周方向に亘つて
   複数個形成されている特許請求の範囲第１項に記載のエ
   ンジンのシリンダ注油装置