JPH0783015A - ピストン連動式注油装置 - Google Patents
ピストン連動式注油装置Info
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- JPH0783015A JPH0783015A JP24854693A JP24854693A JPH0783015A JP H0783015 A JPH0783015 A JP H0783015A JP 24854693 A JP24854693 A JP 24854693A JP 24854693 A JP24854693 A JP 24854693A JP H0783015 A JPH0783015 A JP H0783015A
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- Japan
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- oil
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- pressure
- lubricating oil
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 シリンダライナ摺動面4aに強制注油を行う内
燃機関において、同摺動面4aに潤滑油を均一に供給、分
布させて潤滑油消費率を低減するとともに潤滑性能を向
上せしめる。 【構成】 ピストン１の外周面に開口する吐出弁10付き
の注油孔11を設けるとともに、ピストン１の往復動に連
動される注油ピストン14を有する注油管制機構50を設
け、ピストン１の上昇行程の所定時期に潤滑油を注油孔
11及び吐出弁10を経てシリンダライナ摺動面4aに供給す
る。
燃機関において、同摺動面4aに潤滑油を均一に供給、分
布させて潤滑油消費率を低減するとともに潤滑性能を向
上せしめる。 【構成】 ピストン１の外周面に開口する吐出弁10付き
の注油孔11を設けるとともに、ピストン１の往復動に連
動される注油ピストン14を有する注油管制機構50を設
け、ピストン１の上昇行程の所定時期に潤滑油を注油孔
11及び吐出弁10を経てシリンダライナ摺動面4aに供給す
る。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は内燃機関、特にシリンダ
ライナ摺動面へ強制注油を行う大型ディーゼル機関にお
いて、ピストン側からシリンダライナとピストンリング
との摺動面に注油を行う注油装置に関する。
ライナ摺動面へ強制注油を行う大型ディーゼル機関にお
いて、ピストン側からシリンダライナとピストンリング
との摺動面に注油を行う注油装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】舶用大型ディーゼル機関においては、そ
の高負荷、長ストロークに対応するため、注油器から圧
送される潤滑油をシリンダライナの適所に設けた注油口
からシリンダライナ摺動面に所定のタイミングで注油す
るシリンダ注油システムが広範囲に採用されている。
の高負荷、長ストロークに対応するため、注油器から圧
送される潤滑油をシリンダライナの適所に設けた注油口
からシリンダライナ摺動面に所定のタイミングで注油す
るシリンダ注油システムが広範囲に採用されている。
【０００３】図６にはかかる大型ディーゼル機関用シリ
ンダ注油システムの概要が示されている。図において、
４はシリンダライナ、１は同ライナ４の内面（摺動面4
a）上を往復動するピストン、２は前記ピストン２の外
周に巻装されたピストンリング、３はピストン棒であ
る。
ンダ注油システムの概要が示されている。図において、
４はシリンダライナ、１は同ライナ４の内面（摺動面4
a）上を往復動するピストン、２は前記ピストン２の外
周に巻装されたピストンリング、３はピストン棒であ
る。
【０００４】６はシリンダライナ４に内周方向等間隔に
穿設された注油孔、７は注油棒、５はクランク軸に連動
して駆動される注油器、８は同注油器５と注油棒７とを
接続する注油管である。
穿設された注油孔、７は注油棒、５はクランク軸に連動
して駆動される注油器、８は同注油器５と注油棒７とを
接続する注油管である。
【０００５】上記のように構成された注油装置におい
て、注油器５により適当な注油タイミングにて圧送され
た潤滑油は注油管８を経て注油棒７に入り、これの逆止
弁を押して開いて注油孔６からシリンダライナ４の摺動
面4aに流出拡散される。
て、注油器５により適当な注油タイミングにて圧送され
た潤滑油は注油管８を経て注油棒７に入り、これの逆止
弁を押して開いて注油孔６からシリンダライナ４の摺動
面4aに流出拡散される。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】上記のように構成され
た従来のシリンダ注油装置においては、注油孔６からシ
リンダライナの摺動面4aに供給された潤滑油がピストン
１の往復動によりシリンダライナ摺動面4aに拡散される
方式であるため、次のような問題がある。
た従来のシリンダ注油装置においては、注油孔６からシ
リンダライナの摺動面4aに供給された潤滑油がピストン
１の往復動によりシリンダライナ摺動面4aに拡散される
方式であるため、次のような問題がある。
【０００７】 注油孔６からシリンダライナ摺動面4a
に流出した潤滑油が同摺動面4aに拡がらずにピストン１
の上面に落下し、燃焼する。 注油棒７から注油孔６への潤滑油吐出量が均一とな
り難く、注油状態にばらつきがでる。 シリンダライナ摺動面に供給された潤滑油が燃焼室
内の空気スワールによって吹き飛ばされピストン頂面等
に付着する。
に流出した潤滑油が同摺動面4aに拡がらずにピストン１
の上面に落下し、燃焼する。 注油棒７から注油孔６への潤滑油吐出量が均一とな
り難く、注油状態にばらつきがでる。 シリンダライナ摺動面に供給された潤滑油が燃焼室
内の空気スワールによって吹き飛ばされピストン頂面等
に付着する。
【０００８】本発明はかかる問題点に鑑み、シリンダラ
イナ摺動面全体に均一に潤滑油を供給、拡散して潤滑油
を有効に利用することにより潤滑油消費率を低減すると
ともにシリンダライナ摺動面の潤滑性能を向上させるこ
とを目的とする。
イナ摺動面全体に均一に潤滑油を供給、拡散して潤滑油
を有効に利用することにより潤滑油消費率を低減すると
ともにシリンダライナ摺動面の潤滑性能を向上させるこ
とを目的とする。
【０００９】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴とするとこ
ろは、ピストンの外周面に開口する注油孔を穿設すると
ともに同注油孔の潤滑油吐出口を開閉する吐出弁を設
け、ピストンに連動されて往復動する注油ピストンによ
りピストンの上昇行程時に潤滑油を上記注油孔内に供給
する注油管制機構と、同管制機構への潤滑油路を開閉す
る電磁弁と、機関の運転状態により電磁弁を開閉制御す
る制御装置とを具えたことである。
ろは、ピストンの外周面に開口する注油孔を穿設すると
ともに同注油孔の潤滑油吐出口を開閉する吐出弁を設
け、ピストンに連動されて往復動する注油ピストンによ
りピストンの上昇行程時に潤滑油を上記注油孔内に供給
する注油管制機構と、同管制機構への潤滑油路を開閉す
る電磁弁と、機関の運転状態により電磁弁を開閉制御す
る制御装置とを具えたことである。
【００１０】また、本発明の第２の特徴とするところ
は、上記運転状態検出器としてシリンダ内圧力を検出す
る圧力検出器を用い、上記制御装置により上記圧力検出
器からのシリンダ内圧力の検出信号に基き上記電磁弁を
開閉制御するように構成したことである。
は、上記運転状態検出器としてシリンダ内圧力を検出す
る圧力検出器を用い、上記制御装置により上記圧力検出
器からのシリンダ内圧力の検出信号に基き上記電磁弁を
開閉制御するように構成したことである。
【００１１】
【作用】ピストンが上昇行程に入ると、圧力検出器から
のシリンダ内圧力の検出信号に基づき制御装置は電磁弁
を開き、潤滑油を潤滑油管制機構の油入口に送る。
のシリンダ内圧力の検出信号に基づき制御装置は電磁弁
を開き、潤滑油を潤滑油管制機構の油入口に送る。
【００１２】これと同時に上記管制機構の注油ピストン
が吐出行程に移り、管制機構のシリンダ内に導入された
潤滑油を注油孔へと圧送し、この潤滑油は吐出弁を押し
開けて潤滑油吐出口からピストンリングが摺動するシリ
ンダライナ摺動面に流出し、同摺動面全体に拡散され
る。
が吐出行程に移り、管制機構のシリンダ内に導入された
潤滑油を注油孔へと圧送し、この潤滑油は吐出弁を押し
開けて潤滑油吐出口からピストンリングが摺動するシリ
ンダライナ摺動面に流出し、同摺動面全体に拡散され
る。
【００１３】この場合、シリンダライナ摺動面上を往復
摺動するピストン自体からしかもピストンの上昇行程時
に、潤滑油が同摺動面の円周方向に分布して供給される
ので、潤滑油はピストンの上昇とともにピストンの潤滑
油吐出口から吐出されながらピストンリングによりシリ
ンダライナ摺動面の長手方向及び一部は円周方向に拡散
され、同摺動面全体に均一に分布することとなる。
摺動するピストン自体からしかもピストンの上昇行程時
に、潤滑油が同摺動面の円周方向に分布して供給される
ので、潤滑油はピストンの上昇とともにピストンの潤滑
油吐出口から吐出されながらピストンリングによりシリ
ンダライナ摺動面の長手方向及び一部は円周方向に拡散
され、同摺動面全体に均一に分布することとなる。
【００１４】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例につき
詳細に説明する。図１には本発明に係る大型ディーゼル
機関用のピストンによるシリンダ注油装置の全体機構図
が、図２にはピストン外周部の潤滑油吐出部近傍の拡大
断面図が、図３にはピストンの潤滑油入口部近傍の拡大
断面図が、図４には注油ピストン装着部近傍の拡大断面
図がそれぞれ示されている。
詳細に説明する。図１には本発明に係る大型ディーゼル
機関用のピストンによるシリンダ注油装置の全体機構図
が、図２にはピストン外周部の潤滑油吐出部近傍の拡大
断面図が、図３にはピストンの潤滑油入口部近傍の拡大
断面図が、図４には注油ピストン装着部近傍の拡大断面
図がそれぞれ示されている。
【００１５】図において、４はシリンダライナ、１は同
シリンダライナ４の内面を往復摺動するピストン、２は
同ピストンの外周に嵌挿されたピストンリング（この実
施例の場合は４段装着）、３はピストン棒である。
シリンダライナ４の内面を往復摺動するピストン、２は
同ピストンの外周に嵌挿されたピストンリング（この実
施例の場合は４段装着）、３はピストン棒である。
【００１６】上記ピストン１には、複数段（この実施例
では４段）設けられたピストンリング２の間のリングラ
ンド部1aの夫々に開口する注油孔11が穿設され、図２に
示すように、この注油孔11のリングランド部1aへの開口
部即ち潤滑油吐出口には吐出開閉用の吐出弁10が配設さ
れている。上記吐出弁10は、図２に示すように、球形の
弁体10b を弁ばね10a にて押し付け、注油孔11内に送給
される潤滑油の圧力が弁ばね10a の取付荷重に打ち勝つ
と開弁するようになっている。10c はガス圧シール用パ
ッキンである。
では４段）設けられたピストンリング２の間のリングラ
ンド部1aの夫々に開口する注油孔11が穿設され、図２に
示すように、この注油孔11のリングランド部1aへの開口
部即ち潤滑油吐出口には吐出開閉用の吐出弁10が配設さ
れている。上記吐出弁10は、図２に示すように、球形の
弁体10b を弁ばね10a にて押し付け、注油孔11内に送給
される潤滑油の圧力が弁ばね10a の取付荷重に打ち勝つ
と開弁するようになっている。10c はガス圧シール用パ
ッキンである。
【００１７】50は注油管制機構であり、機関本体18にボ
ルト17により固着された注油シリンダ16、同注油シリン
ダ16内に往復摺動自在に嵌合された注油ピストン14等を
備えている。上記注油ピストン14は内部に油通路14b が
穿設され、図３に示すように、これのロッド部14a の上
端部がピストン１の下面にボルト13により固着されてい
る。
ルト17により固着された注油シリンダ16、同注油シリン
ダ16内に往復摺動自在に嵌合された注油ピストン14等を
備えている。上記注油ピストン14は内部に油通路14b が
穿設され、図３に示すように、これのロッド部14a の上
端部がピストン１の下面にボルト13により固着されてい
る。
【００１８】上記注油ピストン14の中心線と同注油ピス
トン14が摺動する注油シリンダ16の摺動孔16a の中心線
とは厳密に一致するように調整し組付けられ、ピストン
１の往復動に従い注油ピストン14が注油シリンダ16a の
摺動孔16a 内を滑らかに往復摺動可能に構成されてい
る。
トン14が摺動する注油シリンダ16の摺動孔16a の中心線
とは厳密に一致するように調整し組付けられ、ピストン
１の往復動に従い注油ピストン14が注油シリンダ16a の
摺動孔16a 内を滑らかに往復摺動可能に構成されてい
る。
【００１９】上記注油ピストン14内に形成された油通路
14b の上端開口部はピストン１の注油孔11に連通され、
下端は図４に示すように、半径方向通路14c を経て後述
する給油室16c に連通されている。12、15、24は油シー
ル用のＯリングである。
14b の上端開口部はピストン１の注油孔11に連通され、
下端は図４に示すように、半径方向通路14c を経て後述
する給油室16c に連通されている。12、15、24は油シー
ル用のＯリングである。
【００２０】上記注油シリンダ16の摺動孔16a 内は、図
４に示すように、注油ピストン14により上部側が給油室
16c 、下部側がドレン油室16f に区画されている。16d
は給油口、16e はドレン排油口である。
４に示すように、注油ピストン14により上部側が給油室
16c 、下部側がドレン油室16f に区画されている。16d
は給油口、16e はドレン排油口である。
【００２１】19は潤滑油タンク、23は同タンク19内に収
容される潤滑油、20は給油ポンプ、21は電磁弁、30は電
磁弁21と上記給油室16c の給油口16d とを接続する給油
管、31は上記ドレン油室16f の排油口16e と潤滑油タン
ク19とを接続する排油管、32は給油ポンプ20の出口と潤
滑油タンク19とを接続する循環油路である。
容される潤滑油、20は給油ポンプ、21は電磁弁、30は電
磁弁21と上記給油室16c の給油口16d とを接続する給油
管、31は上記ドレン油室16f の排油口16e と潤滑油タン
ク19とを接続する排油管、32は給油ポンプ20の出口と潤
滑油タンク19とを接続する循環油路である。
【００２２】22はシリンダ内圧力を検出する圧力検出
器、25は上記電磁弁21を開閉制御する制御装置であり、
同圧力検出器22からのシリンダ内圧力の検出信号は回線
26を介して上記制御装置25に入力されるようになってい
る。
器、25は上記電磁弁21を開閉制御する制御装置であり、
同圧力検出器22からのシリンダ内圧力の検出信号は回線
26を介して上記制御装置25に入力されるようになってい
る。
【００２３】上記のように構成された注油装置を具えた
ディーゼル機関の運転時における注油動作を図５を参照
して説明する。ピストン１が上昇行程に入り、圧力検出
器22にて検出され制御装置25に入力されるシリンダ内圧
力が制御装置25に設定された設定圧力以上になると、同
制御装置25は電磁弁21に開信号を出力し、電磁弁21が給
油路30を開放する。
ディーゼル機関の運転時における注油動作を図５を参照
して説明する。ピストン１が上昇行程に入り、圧力検出
器22にて検出され制御装置25に入力されるシリンダ内圧
力が制御装置25に設定された設定圧力以上になると、同
制御装置25は電磁弁21に開信号を出力し、電磁弁21が給
油路30を開放する。
【００２４】これにより給油ポンプ20により圧送された
潤滑油が給油管30を経て注油管制機構50の給油口16d に
入り、注油シリンダ16の給油室16c に溜まる。同給油室
16c 内の潤滑油は、ピストン１と連動して上昇する注油
ピストン14により加圧された後油通路14c 、14b 及びピ
ストン１の注油孔11を経て吐出弁10へと圧送され、上記
潤滑油の圧力が吐出弁10の弁ばね10a の設定圧に達する
と、同潤滑油は吐出弁10の弁体10b を押し開け各リング
ランド部1aの潤滑油吐出口からシリンダライナ摺動面4a
に吐出される。潤滑油の吐出期間は図５に斜線で示すよ
うに、注油孔11内の油圧が吐出弁10の開弁圧( ばねの取
付荷重) よりも大きい期間である。
潤滑油が給油管30を経て注油管制機構50の給油口16d に
入り、注油シリンダ16の給油室16c に溜まる。同給油室
16c 内の潤滑油は、ピストン１と連動して上昇する注油
ピストン14により加圧された後油通路14c 、14b 及びピ
ストン１の注油孔11を経て吐出弁10へと圧送され、上記
潤滑油の圧力が吐出弁10の弁ばね10a の設定圧に達する
と、同潤滑油は吐出弁10の弁体10b を押し開け各リング
ランド部1aの潤滑油吐出口からシリンダライナ摺動面4a
に吐出される。潤滑油の吐出期間は図５に斜線で示すよ
うに、注油孔11内の油圧が吐出弁10の開弁圧( ばねの取
付荷重) よりも大きい期間である。
【００２５】シリンダライナ摺動面4aに流出した潤滑油
はピストン１の上昇とともにピストンリング２により上
方に拡散されるとともに円周方向にもある程度拡散され
る。
はピストン１の上昇とともにピストンリング２により上
方に拡散されるとともに円周方向にもある程度拡散され
る。
【００２６】ピストン１が上死点を過ぎ下降行程に入る
と、注油ピストン14も下降し、ドレン油室16f 内のドレ
ン油が排油口16e から排油管31を経て潤滑油タンク19内
に戻される。ピストンの膨張行程において、シリンダ内
圧力が設定圧力以下になると、制御装置25は電磁弁21を
閉塞せしめる。これにより給油室16c への潤滑油の供給
は遮断される。
と、注油ピストン14も下降し、ドレン油室16f 内のドレ
ン油が排油口16e から排油管31を経て潤滑油タンク19内
に戻される。ピストンの膨張行程において、シリンダ内
圧力が設定圧力以下になると、制御装置25は電磁弁21を
閉塞せしめる。これにより給油室16c への潤滑油の供給
は遮断される。
【００２７】上記のように本発明に係る注油装置におい
ては、ピストン１自体からシリンダライナ摺動面4aに注
油しつつ、同ピストン１及びピストンリング２によりシ
リンダライナ摺動面全体に潤滑油を拡散するので、同潤
滑油はシリンダライナ摺動面4a全体に均一に分布し、ピ
ストン１の上面に落下したり、空気スワールにより吹き
飛ばされたりすることはなく、注入された潤滑油は全て
有効に潤滑に供される。
ては、ピストン１自体からシリンダライナ摺動面4aに注
油しつつ、同ピストン１及びピストンリング２によりシ
リンダライナ摺動面全体に潤滑油を拡散するので、同潤
滑油はシリンダライナ摺動面4a全体に均一に分布し、ピ
ストン１の上面に落下したり、空気スワールにより吹き
飛ばされたりすることはなく、注入された潤滑油は全て
有効に潤滑に供される。
【００２８】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、ピスト
ンの外周面に開口する吐出弁付きの注油孔を設けるとと
もに、ピストンと連動する注油ピストンを有する注油管
制機構を設け、同注油ピストンによりピストンの上昇行
程時に注油孔に潤滑油を送り、シリンダライナ摺動面に
注油するように構成したので、ピストン自体からシリン
ダライナ摺動面に注油しつつ同潤滑油をピストン及びピ
ストンリングによりシリンダライナ摺動面に拡散せしめ
ることができる。
ンの外周面に開口する吐出弁付きの注油孔を設けるとと
もに、ピストンと連動する注油ピストンを有する注油管
制機構を設け、同注油ピストンによりピストンの上昇行
程時に注油孔に潤滑油を送り、シリンダライナ摺動面に
注油するように構成したので、ピストン自体からシリン
ダライナ摺動面に注油しつつ同潤滑油をピストン及びピ
ストンリングによりシリンダライナ摺動面に拡散せしめ
ることができる。
【００２９】これによりシリンダライナ摺動面全体に潤
滑油を均一に分布させることができ、従来のもののよう
に潤滑油がピストンリングの上面に落下したり、空気ス
ワールにより吹き飛ばされたりすることがなく、潤滑油
消費率が低減されるとともに、シリンダライナ摺動面の
潤滑不良によるピストンリングの焼付き等の発生を防止
することができる。
滑油を均一に分布させることができ、従来のもののよう
に潤滑油がピストンリングの上面に落下したり、空気ス
ワールにより吹き飛ばされたりすることがなく、潤滑油
消費率が低減されるとともに、シリンダライナ摺動面の
潤滑不良によるピストンリングの焼付き等の発生を防止
することができる。
【図１】本発明に係るシリンダ注油装置の全体構成図で
ある。
ある。
【図２】同、吐出弁近傍の拡大断面図である。
【図３】同、ピストン下部の注入孔開口部近傍の拡大断
面図である。
面図である。
【図４】同、注油管制機構の拡大断面図である。
【図５】同、注油動作を示す線図である。
【図６】従来のシリンダ注油装置の一例を示す全体構成
図である。
図である。
１ ピストン ２ ピストンリング ４ シリンダライナ 4a シリンダライナ摺動面 10 吐出弁 11 注油孔 50 注油管制機構 14 注油ピストン 16 注油シリンダ 19 潤滑油タンク 20 給油ポンプ 21 電磁弁 22 圧力検出器 25 制御装置
Claims (2)
- 【請求項１】 ピストン外周面の複数個所に開口する潤
滑油吐出口を有する注油孔と、 同注油孔に設けられ潤滑油の油圧が設定圧以上のとき開
弁して上記潤滑油吐出口に潤滑油を送給する吐出弁と、 上記ピストンに連動されて往復動する注油ピストンを有
し、上記ピストンの上昇行程時に上記注油ピストンによ
り潤滑油を上記注油孔内に送給する注油管制機構と、 機関の運転状態を検出する検出器と、 潤滑油の給油ポンプと上記注油管制機構との間に介装さ
れ、同油路を開閉する電磁弁と、 上記検出器から機関運転状態の検出信号により上記電磁
弁を開閉制御する制御装置とを具えたことを特徴とする
ピストン連動式注油装置。 - 【請求項２】 上記機関の運転状態を検出する検出器が
シリンダ内圧力を検出する圧力検出器であって、上記制
御装置に入力される機関運転状態の検出信号がシリンダ
内圧力の検出信号であることを特徴とする請求項１記載
のピストン連動式注油装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24854693A JPH0783015A (ja) | 1993-09-10 | 1993-09-10 | ピストン連動式注油装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24854693A JPH0783015A (ja) | 1993-09-10 | 1993-09-10 | ピストン連動式注油装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0783015A true JPH0783015A (ja) | 1995-03-28 |
Family
ID=17179795
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP24854693A Withdrawn JPH0783015A (ja) | 1993-09-10 | 1993-09-10 | ピストン連動式注油装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0783015A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100488549B1 (ko) * | 2001-09-28 | 2005-05-11 | 현대자동차주식회사 | 피스톤 냉각장치 |
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