JPH0742522A - シリンダ注油装置 - Google Patents

シリンダ注油装置

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JPH0742522A
JPH0742522A JP21085193A JP21085193A JPH0742522A JP H0742522 A JPH0742522 A JP H0742522A JP 21085193 A JP21085193 A JP 21085193A JP 21085193 A JP21085193 A JP 21085193A JP H0742522 A JPH0742522 A JP H0742522A
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JP
Japan
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cylinder
oil
piston
fuel
lubrication
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP21085193A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuichi Hirata
裕一 平田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 シリンダライナ102 に設けた注油口10から摺
動面107 にシリンダ油を注入するシリンダ注油装置を備
えた内燃機関において、潤滑条件の苛酷なピストン上死
点近傍で充分な量のシリンダ油を注入することによりピ
ストンリング103の焼付、摺動面107 の異常磨耗等の発
生を防止する。 【構成】 燃料噴射ポンプから吐出される燃料油により
駆動されるプランジャピストンを設け、このプランジャ
ピストンの往復動により、シリンダ油を燃料の噴射時期
と略同期のピストン上死点近傍で注油口10に送給し、ピ
ストン上死点近傍において充分な量のシリンダ油をシリ
ンダライナ102 の摺動面107 に供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、舶用大型ディーゼル機
関等のシリンダライナの摺動面へシリンダ油を注入する
シリンダ注油装置に関する。
【0002】
【従来の技術】大型舶用ディーゼル機関においては、高
い熱負荷と長いピストンストロークに対応するため、シ
リンダ油をシリンダライナの摺動面に注入して潤滑して
いる。
【0003】図6には従来のこの種船舶用大型ディーゼ
ル機関のシリンダ注油装置の1例が示されている。図6
において、 102はシリンダライナ、 104はピストン、 1
03はピストン104に嵌装されたピストンリング、 101は
燃焼室、 105は排気弁、 106は排気通路である。
【0004】ピストン104 は燃焼室101 内における燃料
の燃焼ガス圧により往復動し、これに伴ってピストンリ
ング103 がシリンダライナ102 の摺動面107 上を往復動
する。
【0005】かかるディーゼル機関においては、シリン
ダライナ102 の摺動面107 とピストンリング103 との間
の焼付きや両部材の磨耗を防止するため、シリンダライ
ナ102 に注油口10を設け、注油口10に注油器( 図示せ
ず) から所定のタイミングでシリンダ油(潤滑油)を送
給し、注油口10からシリンダライナ102 の摺動面107 に
注入して、これを潤滑している。
【0006】上記注油口10はシリンダライナ102 の軸方
向において最も磨耗量が多くなる部位に円周方向に沿っ
て等間隔を隔てて複数個穿設されている。100は注油口1
0と注油器とを接続する注油管、 108は注油管100 内の
油圧を所定値に保持するための蓄圧器である。
【0007】クランク軸により駆動される注油器から所
定期間シリンダ油が圧送されると、これが蓄圧器108 に
より蓄圧された圧力にて逆止弁2を押し開き、注油口10
から摺動面107 に流出し、この摺動面107 上に拡散して
油膜を形成する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のシリンダ注
油装置においては、クランク軸により駆動される注油器
により所定のタイミングでシリンダ油を送給することに
より注油を行っているため、その注油期間は図7に示す
ように、ピストン上死点近傍では短く、ピストン下死点
近傍で長くなる。
【0009】従って、シリンダライナ摺動面107 への注
油量が潤滑条件の過酷なピストン上死点近傍で少なくな
り、潤滑条件が比較的緩やかなピストン下死点近傍で注
油量が多くなり、シリンダ油が有効に利用されてない。
このため、ピストンリング103 の焼付き、シリンダライ
ナ102 の摺動面107 の異常磨耗等の発生のおそれがあ
り、また、シリンダ油の消費量も多くなる。
【0010】本発明は上記問題点に対処するもので、潤
滑条件の過酷なピストン上死点近傍での注油量を増加す
るとともに、下死点近傍での注油量を相対的に減じて、
シリンダ油を有効に利用し、シリンダライナの摺動面の
異常磨耗やピストンリングの焼付きの発生を防止すると
ともにシリンダ油の消費量を低減することを目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために発明されたものであって、その要旨とすると
ころは、シリンダ油をシリンダライナに穿設された注油
口からシリンダライナの摺動面に注入するシリンダ注油
装置において、燃料噴射ポンプの燃料吐出路中から分岐
された燃料油により駆動されシリンダ油室内のシリンダ
油を加圧するプランジャピストンと、上記シリンダ油室
内へのシリンダ油の流入を許容し逆流を阻止する吸入逆
止弁と、上記シリンダ油室から上記注油口へのシリンダ
油の流出を許容し逆流を阻止する吐出路を開閉する吐出
逆止弁とを備えたことを特徴とするシリンダ注油装置に
ある。
【0012】
【作用】本発明は上記構成を具えているため、燃料噴射
ポンプの燃料吐出路から分岐された高圧の燃料油がプラ
ンジャピストンに作用してこれを駆動すると、シリンダ
油が吸入逆止弁を通ってシリンダ室内に流入し、シリン
ダ油室内のシリンダ油が吐出逆止弁を押し開けて注油口
へ吐出される。
【0013】従って、プランジャピストンが燃料噴射ポ
ンプと同期して作動することにより燃料油の圧力の高い
ピストン上死点近傍においてプランジャピストンによる
シリンダ油の圧送量が多くなり、最も潤滑条件の過酷な
ピストン上死点近傍においてシリンダライナの摺動面に
充分な量のシリンダ油を注入することができる。
【0014】
【実施例】本発明の第1の実施例が図1ないし図3に示
されている。図2において、101 は燃料室、 102はシリ
ンダライナ、 104はピストン、 103はピストン104 に嵌
装されたピストンリング、 105は排気通路106 を開閉す
る排気弁、 107はシリンダライナ102 の摺動面である。
10はシリンダライナ102 の軸方向所要位置に円周方向に
沿って等間隔を隔てて穿設された注油口で、摺動面107
に開口している。2は注油口に10に設けられた逆止弁
で、注油管100 から注油口10に向かうシリンダ油の流れ
のみを許容する。110 は給油管、20は燃料噴射ポンプで
ある。
【0015】図1において、20は燃料噴射ポンプで、機
関のシリンダ数と同数設けられている。1は燃料噴射ポ
ンプ20の本体、7は本体1に設けられたバレル孔1a内を
往復動するプランジャである。8 は機関のクランク軸に
連動される燃料カムでプランジャ7を戻しばね9の弾力
に抗して往復駆動する。
【0016】13は燃料噴射ポンプ20への燃料の給油路
で、燃料供給時期及び供給量調整機構( 図示せず) に接
続されている。14は給油逆止弁、24はプランジャ室、11
は燃料噴射弁( 図示せず) に接続される燃料吐出路であ
る。
【0017】15は上記燃料噴射ポンプ20の本体1に設け
られた注油シリンダである。なお、この注油シリンダ15
は本体1と別体として、ボルト等により本体1に取付け
てもよい。注油シリンダ15内にはプランジャピストン3
が往復摺動自在に嵌合されている。
【0018】5は注油シリンダ15内に形成された圧油室
で、プランジャピストン3の面(下面) が臨むとともに
分岐油路12を介して燃料吐出路11に連通している。
【0019】16は注油シリンダ15内に形成されたはシリ
ンダ油室で、プランジャピストン3の上面が臨んでお
り、これの出口側は注油口10へと連なる注油管100 に連
通され、入口側はシリンダ油の給油管110 に連通されて
いる。
【0020】6aは吐出逆止弁で、シリンダ油室16から注
油口10へ向かう油の流れのみを許容する。また、6bは吸
入逆止弁で、給油管110 からシリンダ油室16へ向かう油
の流れのみを許容する。
【0021】上記シリンダ注油装置において、燃料噴射
ポンプ20のプランジャ7が戻しばね9の弾力に抗して上
昇すると、プランジャ室4内の燃料は高圧に加圧され吐
出路11を経て燃料噴射弁に送給されこの燃料噴射弁から
燃料室101 内に噴射される。この燃料の噴射時期はピス
トン上死点前後に設定されている。
【0022】一方、高圧燃料の一部は燃料吐出路11から
分岐されて分岐油路12を経て圧油室5に入り、プランジ
ャピストン3に作用し、これを戻しばね4の弾力に抗し
て押し上げる。このプランジャピストン3の上昇により
シリンダ油室16内のシリンダ油が加圧され、吐出逆止弁
6aを押し開いて、注油管100 を経て逆止弁2を押し開
き、注油口10から摺動面107 に注油される。
【0023】しかして、燃料噴射ポンプ20のプランジャ
7はピストン上死点前後において燃料を加圧し燃料噴射
弁に圧送しているので、この燃料により作動されるプラ
ンジャピストン3も燃料の噴射時期とほぼ同時期のピス
トン上死点前後においてシリンダ油を摺動面107 に注油
することとになる。図3にこの実施例の場合のシリンダ
油の注油期間を示す。
【0024】図4及び図5には本発明の第2の実施例が
示されている。この実施例においては、上記第1実施例
のものと図6に示す従来のシリンダ注油装置とを組み合
わせている。
【0025】図4に示すように、摺動面107 には上部注
油口10a 及び下部注油口10b の2段の注油口が開孔して
いる。上部注油口10a は逆止弁2及び注油管100 を介し
て図1に示すシリンダ油室16に連通され、下部注油口10
b は逆止弁21及び注油管100aを介して注油器( 図示せ
ず) に接続されている。
【0026】この実施例の場合は、図5に示すように、
ピストン上死点近傍においてプランジャピストン3によ
り圧送されたシリンダ油が上部注油口10a から注油さ
れ、ピストン下死点近傍において注油器により圧送され
たシリンダ油が下部注油口10bから注油される。
【0027】
【発明の効果】本発明においては燃料噴射ポンプから吐
出される燃料油により駆動されるプランジャピストンに
よって燃料噴射時期と同時期のピストン上死点近傍にて
シリンダ油を注油口に圧送するようにしたので、ピスト
ン上死点近傍においてシリンダライナの摺動面を充分に
潤滑することができる。
【0028】これにより、シリンダライナの摺動面の異
常磨耗やピストンリングの焼付きの発生を未然に防止す
ることができる。また、ピストン下死点近傍におけるシ
リンダ油の注油量を抑制することと相まってシリンダ油
を最も必要な時期に必要量注油することが可能となるの
で、シリンダ油の消費量を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係るシリンダ注油装置
の要部断面図である。
【図2】上記実施例におけるシリンダライナへの注油部
を示す断面図である。
【図3】上記実施例における注油期間を示す図である。
【図4】本発明の第2実施例を示す図2に対応する断面
図である。
【図5】上記第2の実施例の注油期間を示す図である。
【図6】従来のシリンダ注油装置を示す図2に対応する
断面図である。
【図7】従来例における注油期間を示す図である。
【符号の説明】
20 燃料噴射ポンプ 1 本体 3 プランジャピストン 4 戻しばね 5 圧油室 6a 吐出逆止弁 6b 吸入逆止弁 7 プランジャ 8 燃料カム 10 注油口 11 燃料吐出路 12 分岐油路 15 注油シリンダ 16 シリンダ油室 100 注油管 102 シリンダライナ 103 ピストンリング 107 摺動面

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダ油をシリンダライナに穿設され
    た注油口からシリンダライナの摺動面に注入するシリン
    ダ注油装置において、燃料噴射ポンプの燃料吐出路中か
    ら分岐された燃料油により駆動されシリンダ油室内のシ
    リンダ油を加圧するプランジャピストンと、上記シリン
    ダ油室内へのシリンダ油の流入を許容し逆流を阻止する
    吸入逆止弁と、上記シリンダ油室から上記注油口へのシ
    リンダ油の流出を許容し逆流を阻止する吐出逆止弁とを
    備えたことを特徴とするシリンダ注油装置。
JP21085193A 1993-08-03 1993-08-03 シリンダ注油装置 Withdrawn JPH0742522A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013155740A (ja) * 2012-01-30 2013-08-15 Waertsilae Schweiz Ag ピストンインシリンダユニット、および往復ピストン燃焼エンジン用のピストンインシリンダユニットのピストンの潤滑剤の供給方法
US20140216426A1 (en) * 2011-10-12 2014-08-07 Ihi Corporation Two-cycle engine and method for lubricating two-cycle engine

Cited By (3)

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Effective date: 20001003