JPH0868370A - 高圧燃料供給ポンプ - Google Patents

高圧燃料供給ポンプ

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JPH0868370A
JPH0868370A JP7049929A JP4992995A JPH0868370A JP H0868370 A JPH0868370 A JP H0868370A JP 7049929 A JP7049929 A JP 7049929A JP 4992995 A JP4992995 A JP 4992995A JP H0868370 A JPH0868370 A JP H0868370A
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Hiroshi Inoue
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NipponDenso Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 シリンダの体格を増加させずにシリンダとプ
ランジャとの良好なシール性を保持し、また、燃料リー
クを低減するシール部材の損傷を防止することにより信
頼性の高い高圧燃料供給ポンプを提供する。 【構成】 突部50は、シリンダ11の下部にシリンダ
11から突出するように一体に形成されている。シール
部材70は突部50の外周壁に圧入により嵌合してい
る。リップ部74はゴム製であり、プランジャ43の外
周壁に弾性力をもって接触していることによりプランジ
ャ43の外周壁を覆う燃料油膜を薄くできるので、燃料
またはオイルのリーク量を低減することができる。シリ
ンダ11と一体に形成した突部50の外周壁にシール部
材70を圧入することにより突部50を小型かつ肉厚に
形成できるので、シリンダ11の熱処理時の変形を低減
できるとともに摺動孔11aの加工が容易になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関(以下「内燃
機関」をエンジンという)に用いられる高圧燃料供給ポ
ンプに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のプランジャポンプ方式の高圧燃料
供給ポンプを用いたガソリンエンジンの燃料供給システ
ムを図31に示す。燃料タンク301には燃料ポンプ3
02が収容されており、燃料ポンプ302により数10
0kpaに燃料が加圧されてから燃料フィルタ303の
吸入ポート304に圧送される。燃料フィルタ303の
吐出ポート305は高圧燃料供給ポンプ306の吸入ポ
ート307に接続されている。ピストン311の往復運
動による駆動力は、コネクティングロッド312、クラ
ンク軸313、ベルト314から成る連結機構によりカ
ムシャフト310に伝達され、高圧燃料供給ポンプ30
6のカムシャフト310を回転させる。吸入ポート30
7から吸入された燃料は高圧燃料供給ポンプ306によ
り数Mpaから数10Mpaの高圧に加圧され、吐出ポ
ート308を介してコモンレール309に吐出される。
コモンレール309に蓄圧された高圧燃料は、分岐通路
315を介してエンジン各気筒に設けられたインジュク
タ317に供給される。そしてインジェクタ317から
高圧燃料が直接気筒内の燃焼室316に噴射される。
【0003】高圧燃料供給ポンプ306のバイパス吐出
口318から出力される余分な低圧燃料はリターン通路
319を介して燃料タンク301にリターンされる。コ
モンレール309にはその内部の燃料の圧力を検出する
ための圧力センサ320が配設されており、圧力センサ
320により検出された圧力信号が電子制御ユニット3
21に入力される。電子制御ユニット321は、圧力セ
ンサ320により検出された圧力信号、および、エンジ
ンの回転数や負荷等のエンジン運転状態等に応じて燃料
噴射圧が最適値になるように電磁弁322の通電時期を
制御することによりコモンレール309へ吐出される燃
料量を制御している。また、電子制御ユニット321は
エンジンの回転数や負荷状態等のエンジンの運転状態に
応じて燃料噴射時期および噴射期間を制御するためにイ
ンジェクタ317に制御信号を出力している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の高圧燃料供給ポンプでは、プランジャ摺動の
ためシリンダ内周壁とプランジャ外周壁との間には数μ
m〜数十μmのクリアランスが必要である。燃料噴射
時、燃料加圧室の燃料が加圧されると前記クリアランス
から燃料がリークし、潤滑油よりも粘度の低い燃料がエ
ンジンの潤滑油を希釈することによりエンジン各部の潤
滑、冷却等が不十分になるのでエンジン信頼性を低下さ
せる。また同様に、ポンプ内部の摺動部潤滑のために導
かれている潤滑油がプランジャに付着して油膜を形成
し、プランジャの摺動によってシリンダ内周壁の燃料油
膜と、プランジャ外周壁の潤滑油油膜とが接触しあうこ
とにより潤滑油が燃料に混入するオイルリークが発生す
る。このオイルリークによりエンジン内の潤滑油は徐々
に消費され潤滑油不足によりエンジン各部の潤滑、冷却
等が不十分になるのでエンジンの信頼性低下、もしくは
頻繁に潤滑油の補給を行う必要が生じる。また、燃料中
の潤滑油がノズルおよびインジェクタのデポジットの原
因となる可能性もある。
【0005】このような問題点を解決するため、プラン
ジャの外周壁をシールするシール部材をシリンダ内壁に
装着することにより燃料のリーク量を減少することが考
えられる。ところが、シリンダ内周壁にシール部材を装
着するためにはシリンダ内壁にシール部材を収容するス
ペースを設ける必要があり、シリンダの加工工数が増加
するとともにシリンダの体格が大きくなるという問題が
ある。シリンダの軸方向の体格を大きくしないでシール
部材の装着スペースを確保すると、シリンダとプランジ
ャとの高圧シール長が短縮されシール効率が低下する。
また、シール部材以外の部品点数も増えるのでコストア
ップするという欠点がある。さらに、自己潤滑性に乏し
い低粘度のガソリンによりシリンダとの摺動部において
プランジャの外周壁に数1/10〜数μm深さの摺動傷
が発生すると、この摺動傷がシール部材と接触し、シー
ル部材が損傷してシール性が低下したり摺動傷を通って
リークする燃料量が増加するという問題がある。
【0006】プランジャの外周壁に摺動傷が生じること
を防止するため、熱処理やメッキ等によりプランジャの
硬度を高めることが考えられるが、プランジャの硬度を
高めるとシリンダが磨耗しやすくなる。シリンダの摩耗
を防止するためシリンダの硬度を高めると、結局プラン
ジャに摺動傷が生じることを防止できない。プランジャ
とシリンダとの摺動部に潤滑油を導入することにより摺
動傷の発生を低減することは可能であるが、オイルリー
クが激増するという問題がある。また、プランジャに接
触するシール部材の付勢力を大きくすることによりプラ
ンジャに摺動傷が生じてもシール部材のシール性を保持
することは可能であるが、シール部材の摩耗速度が速く
なるので実用に即さない。
【0007】本発明はこのような問題を解決するために
なされたもので、シリンダの体格を増加させずにシリン
ダとプランジャとの良好なシール性を保持し、信頼性の
高い高圧燃料供給ポンプを提供することを目的とする。
また本発明の他の目的は、燃料リークを低減するシール
部材の損傷を防止することによりシリンダとプランジャ
との良好なシール性を保持し、信頼性の高い高圧燃料供
給ポンプを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の本発明の請求項1記載の高圧燃料供給ポンプは、燃料
の吸入通路と吐出通路とに連通する摺動孔を形成する内
壁によりプランジャを往復動可能かつ摺動可能に支持す
るシリンダと、前記プランジャを往復駆動する駆動手段
と、前記摺動孔の一部である燃料加圧室に前記吸入通路
から導入され前記プランジャの往復動により加圧された
燃料の吐出タイミングを決定する吐出時期制御弁と、前
記プランジャの軸方向の前記シリンダ外部において前記
プランジャの外周壁を液密にシールする環状部材を有す
るシール部材と、を備えることを特徴とする。
【0009】また本発明の高圧燃料供給ポンプの前記摺
動孔の一部は、請求項2に記載したように、前記シリン
ダと一体に形成され前記プランジャの軸方向に突出した
突部の内壁により形成されることが望ましい。さらに本
発明の請求項3記載の高圧燃料供給ポンプでは、前記環
状部材と前記プランジャとのシール部端部から開始し前
記プランジャのリフト方向に向かう前記シリンダと前記
プランジャとが摺動しない連続する非摺動長が、前記プ
ランジャのリフトストロークよりも長いことが望まし
い。
【0010】さらにまた本発明の請求項4記載の高圧燃
料供給ポンプは、燃料の吸入通路と吐出通路とに連通す
る摺動孔を形成する内壁によりプランジャを往復動可能
かつ摺動可能に支持するシリンダと、前記プランジャを
往復駆動する駆動手段と、前記摺動孔の一部である燃料
加圧室に前記吸入通路から導入され前記プランジャの往
復動により加圧された燃料の吐出タイミングを決定する
吐出時期制御弁と、前記摺動孔を形成する前記内壁に設
けられ前記プランジャの外周壁を液密にシールする環状
部材を有するシール部材とを備え、前記環状部材と前記
プランジャとのシール部端部から開始し前記プランジャ
のリフト方向に向かう前記シリンダと前記プランジャと
が摺動しない連続する非摺動長は、前記プランジャのリ
フトストロークよりも長いことを特徴とする。
【0011】さらにまた本発明の請求項5記載の高圧燃
料供給ポンプでは、前記摺動孔を形成する前記内壁の全
周に前記プランジャと摺動しないように形成される非接
触部の軸方向長が、前記非摺動長の一部または全部であ
ることは可能である。さらにまた本発明の請求項6記載
の高圧燃料供給ポンプは、前記シール部材と前記プラン
ジャと前記シリンダとにより区画形成される燃料溜まり
を備えることを特徴とする。
【0012】さらにまた本発明の高圧燃料供給ポンプの
前記環状部材は、請求項7に記載したように、ゴム製で
あることが望ましい。さらにまた本発明の請求項8に記
載した高圧燃料供給ポンプは、請求項6に記載した高圧
燃料供給ポンプにおいて、前記燃料溜まりと大気圧と等
しい圧力をもつ経路とを連通させることを特徴とする。
【0013】さらにまた本発明の請求項9に記載した高
圧燃料供給ポンプは、請求項1、2、3、4、5または
7に記載した高圧燃料供給ポンプにおいて、前記摺動孔
を形成する前記内壁に環状の燃料溜まりを設け、この燃
料溜まりと大気圧と等しい圧力をもつ経路とを連通させ
ることを特徴とする。
【0014】
【作用および発明の効果】本発明の請求項1記載の高圧
燃料供給ポンプによると、プランジャの外周壁を液密に
シールするシール部材をプランジャ軸方向のシリンダ外
部に設けることによりシリンダの体格を小型化できる。
これにより、プランジャとともに往復動する部材の小型
化による軽量化により、例えばプランジャを付勢する付
勢手段の付勢力を小さくすることができるので、より小
型の圧縮コイルスプリングを装着し高圧燃料供給ポンプ
の体格を小さくすることが可能となる。
【0015】また本発明の請求項2記載の高圧燃料供給
ポンプによると、プランジャの軸方向に突出したシリン
ダの突部内壁により摺動孔の一部を形成しているので、
突部内壁にシール部材を取付けないで突部外周壁にシー
ル部材を取り付けることができる。このため、シリンダ
熱処理時の熱応力によりシール部材の設置部位である突
部の変形を小さくすることができるとともにシリンダの
焼き割れを防止することができる。また、熱処理後の研
削等の加工工程での工数削減が図れる。
【0016】さらに本発明の請求項3、4または5記載
の高圧燃料供給ポンプによると、環状部材から開始する
シリンダとプランジャとの連続する非摺動長がプランジ
ャのリフトストロークよりも長いため、プランジャ外周
壁に生じる摺動傷が環状部材に到達しないので、環状部
材が損傷することを防止できるとともに環状部材とプラ
ンジャとの間から燃料がリークすることを低減できる。
【0017】さらにまた本発明の請求項6記載の高圧燃
料供給ポンプによると、リーク燃料を溜める燃料溜まり
をシール部材とプランジャとシリンダとにより区画形成
するため、シリンダ内部ではなくシリンダ外部に燃料溜
まりを形成できるので、シリンダのプランジャ軸方向長
さを短縮できるとともに加工工数を減少することができ
る。
【0018】さらにまた本発明の請求項7記載の高圧燃
料供給ポンプによると、環状部材をゴム製にすることに
よりプランジャとのシール性がより良好になる。さらに
また本発明の請求項8または9記載の高圧燃料供給ポン
プによると、シリンダの内部または外部に形成されたリ
ーク燃料を溜める燃料溜まりと大気圧と等しい圧力をも
つ経路とを連通させることにより、燃料溜まりにリーク
した燃料を大気圧と等しい圧力をもつ経路を通って排出
できるのでシール部材に高圧が加わらない。このため、
シール部材の構造を簡素化してもシール部材とプランジ
ャとの摺動部から燃料がさらにリークすることを抑制で
きる。
【0019】
【実施例】本発明の実施例を図面に基づいて説明する。 (第1実施例)本発明の第1実施例によるガソリンエン
ジン用の高圧燃料供給ポンプを図1〜図4に示す。
【0020】高圧燃料供給ポンプのポンプ本体10は、
図4に示すように、エンジンハウジングの一部であるヘ
ッドカバー100にボルト103により固定されてい
る。ポンプ本体10の底面は、図示しない吸排気バルブ
を開閉駆動するカムシャフト101に取付けられている
ポンプカム102に当接し、カムシャフト101と一体
に回転するポンプカム102によりポンプ本体10が往
復駆動される。図1に示すように、ポンプ本体10は、
吸入通路12aの形成された吸入口12と電磁弁20と
デリバリバルブ30とをシリンダ11の上部に収容して
いる。ポンプ本体10のその他の部分は、円筒状のタペ
ットガイド40に囲われている。タペットガイド40は
スクリュウねじ60またはピンによりシリンダ11に固
定されている。
【0021】後述するプランジャ43を往復動可能かつ
摺動可能に支持するシリンダ11の摺動孔11aを形成
する内壁には、円環状の燃料溜まり11bが形成されて
いる。燃料溜まり11bはリターン通路17を介して吸
入通路12aと連通している。吸入口12には吸入通路
12aが形成されており、図示しない燃料ポンプから燃
料が供給される。吸入通路12aは燃料通路13と連通
するとともに、リターン通路17を介して燃料溜まり1
1bと連通している。
【0022】電磁弁20はシリンダ11に鉛直下向きに
嵌挿されており、電磁弁20の内部には弁座21や燃料
の供給通路の形成されたバルブボディ22が嵌挿されて
いる。弁体23は、弁座21に対して当接および離間可
能にバルブボディ22に配設されている。バルブボディ
22の−Z軸方向端面はプレート24と、プレート24
の−Z軸方向端面はワッシャ25と、そしてワッシャ2
5の−Z軸方向端面はシリンダ11と面接触している。
電磁弁20周囲のシリンダ11の内壁には環状の燃料ギ
ャラリ14が形成され、この燃料ギャラリ14は燃料通
路13および連通路26と連通している。
【0023】デリバリバルブ30は図示しない燃料鋼管
により図示しないコモンレールに接続されている。デリ
バリバルブ30はシリンダ11とねじ結合で固定してお
り、燃料通路30aが吐出通路15と連通している。吐
出弁体31は、圧縮コイルスプリング32により弁座3
3に付勢されている。燃料加圧室16内の圧力が所定圧
以上になると、圧縮コイルスプリング32の付勢力に抗
して吐出弁体31がリフトし、燃料通路30aを介し吐
出通路15と吐出口34とが連通する。
【0024】タペット41は有底円筒状に形成され、図
4のポンプカム102に底面41aを当接している。タ
ペット41はタペットガイド40の内壁に摺動可能に支
持されている。タペットガイド40の内壁とタペット4
1の外壁との間には円筒状の油溜まり42が形成されて
おり、タペット41の往復動によるタペットガイド40
との焼付きを防止するため潤滑油が供給されている。タ
ペット41は、図1に示すプランジャ43の下死点位置
においてもピン61に係止しないが、図2のヘッドカバ
ー100への組付け時、ピン61により落下を防止され
る。
【0025】プランジャ43は、摺動孔11aを形成す
るシリンダ11および後述する突部50の内壁とシール
部材70により軸方向に摺動可能に支持されている。ス
プリングシート44は圧縮コイルスプリング45により
図1の−Z軸方向に付勢され、タペット41の内底面に
当接している。プランジャ43のヘッド部43aは、タ
ペット41の内底面とスプリングシート44との間に挟
持され、スプリングシート44により図1の−Z軸方向
に付勢されている。プランジャ43の図1の+Z軸方向
の端面と、シリンダ11の内壁と、電磁弁20の端面と
により燃料加圧室16が形成されている。
【0026】突部50は、シリンダ11の下部にシリン
ダ11から突出するように一体に形成されており、図2
に示すように、リターン通路18と連通するリターン通
路53が軸方向に形成されている。シール部材70は突
部50の外周壁に圧入により嵌合している。突部50の
端部外周縁には、シール部材70圧入時、シール部材7
0を滑らかに圧入可能であるとともにシール部材70の
圧入時の損傷を防止するテーパ面51が形成されてい
る。シール部材70は、支持部材71、内壁被覆部7
2、外壁被覆部73、リップ部74からなる。
【0027】支持部材71は、底部に円形の貫通孔を有
する有底円筒状に形成されている。内壁被覆部72、外
壁被覆部73およびリップ部74はゴム製であり、一体
に成形されている。突部50へシール部材70を圧入す
るとき、突部50の外周壁に形成された環状の溝52に
内壁被覆部72が食い込み、シール部材70の脱落を防
止する。
【0028】リップ部74は上リップ74aおよび下リ
ップ74bにより円環状に一体形成されており、プラン
ジャ43の外周壁に弾性力をもって接触している。リッ
プ部74の内径は、軸方向中央部から上リップ74aお
よび下リップ74bに向けて内径が徐々に減少するよう
に形成されている。上リップ74aおよび下リップ74
bはプランジャ43外周壁との環状摺動部においてこの
環状摺動部の軸方向前後の壁面がプランジャ43の外周
壁とそれぞれ所定角度を形成しており、上リップ74a
が燃料溜まり54からタペット41側への燃料リーク量
を主に低減し、下リップ74bがタペットガイド40と
タペット41との摺動部から燃料溜まり54にリークす
る潤滑用オイルのリーク量を主に低減する。上リップ7
4aおよび下リップ74bはプランジャ43の外周壁を
覆う燃料油膜を薄くする作用があるので、燃料またはオ
イルのリーク量を低減することができる。
【0029】突部50の端面とプランジャ43の外周壁
と内壁被覆部72とにより燃料溜まり54が形成されて
いる。燃料溜まり54は、リターン通路53を介しリタ
ーン通路18に連通している。高圧燃料供給ポンプの作
動について、図1、図2および図4に基づいて(1) 燃料
の吸入行程、(2) 燃料の加圧圧送行程に分けて説明す
る。
【0030】(1) 燃料の吸入行程 バルブカムシャフト101の回転に伴いポンプカム10
2が回転し、タペット41およびスプリングシート44
とともにプランジャ43が往復動する。プランジャ43
が上死点である+Z軸方向の最大位置に位置すると、電
磁弁20の図示しないソレノイドへの通電が遮断され
る。すると図示しない圧縮コイルスプリングの付勢力に
より弁体23が弁座21から離間し電磁弁20は開弁状
態となる。このとき、プランジャ43が−Z軸方向に移
動することにより、燃料ポンプから吐出された低圧燃料
が、吸入通路12a、燃料通路13、燃料ギャラリ1
4、連通路26を介して燃料加圧室16に流入される。
そしてプランジャ43が下死点である−Z軸方向の最大
位置に位置するとき、燃料加圧室16内には最大量の低
圧燃料が流入する。
【0031】(2) 燃料の加圧圧送行程 プランジャ43が+Z軸方向に移動する行程において、
所望の燃料吐出量に対応した位置にプランジャ43が到
達したとき、図示しない電子制御ユニットにより電磁弁
20のソレノイドに通電される。これにより、弁体23
は+Z軸方向に移動し弁座21に当接する。すなわち、
電磁弁20は閉弁状態となる。その後、プランジャ43
がさらに+Z軸方向に移動すると燃料加圧室16内の燃
料は高圧となり、吐出弁体31が弁座33から離間する
ことにより、吐出通路15、燃料通路30a、吐出口3
4を介して高圧燃料がデリバリバルブ30から図示しな
いコモンレールに吐出される。コモンレールに燃料が供
給され吐出弁体31の燃料上流側と燃料下流側との圧力
差が小さくなると、圧縮コイルスプリング32の付勢力
により吐出弁体31は弁座33に当接しデリバリバルブ
30は閉弁する。これにより、燃料下流側から燃料が逆
流することを防止する。燃料の加圧圧送時、燃料加圧室
16内の高圧燃料の一部がプランジャ43とシリンダ1
1との摺動部に流れ込むことがある。この流れ込んだ燃
料は、図1に示す燃料溜まり11bに溜まり、リターン
通路17を通して吸入通路12aにリターンされる。吸
入通路12aには低圧ではあるが燃料圧力が加わってい
るため、燃料溜まり11bに溜まっている燃料が−Z軸
方向に流れ込むことがある。この燃料は燃料溜まり54
に溜まり、リターン通路53、リターン通路18を介し
リターンコネクタ19から最終的には燃料タンクへリタ
ーンされるので、燃料がエンジンオイルに混入すること
はない。リターン通路18内の圧力は大気圧と等しいの
で燃料溜まり54内の燃料圧力は低圧化されており燃料
溜まり54を形成するシール部材70に高圧が加わらな
い。このため、シール部材70自体の構造を簡素化して
もリップ部74とプランジャ43との摺動部から燃料溜
まり54内に溜まったリーク燃料が洩れだすことを抑制
できる。また、突部50とシール部材70との結合構造
が簡素化できる。
【0032】第1実施例では、シリンダ11の端部に一
体に形成した突部50の外周壁にシール部材70を圧入
することにより突部50を小型かつ肉厚に形成できるの
で、シリンダ11の熱処理時の変形を低減できるととも
に摺動孔11aの加工が容易になるという効果がある。
さらに、プランジャ43とともに往復動するタペット4
1等の部材を小型化できるとともに圧縮コイルスプリン
グ45の付勢力を小さくできるのでポンプ本体10の体
格を小さくできる。
【0033】さらに第1実施例では、突部50の端面と
プランジャ43の外周壁と内壁被覆部72とで区画形成
される燃料溜まり54を低圧の燃料溜まりとしたため、
摺動孔11aを形成するシリンダ11の内壁に燃料溜ま
りを形成する必要がなくシリンダの軸長を短縮できると
ともに加工工数を減少することができる。さらにまた第
1実施例では、高圧のリーク燃料用の燃料溜まり11b
に加え低圧のリーク燃料用の燃料溜まり54を設けたこ
とにより、リターン通路18からリターンコネクタ19
を介し燃料タンクへリターンする燃料量が減少する。こ
のため、リターン燃料がエンジンの輻射熱等にて加熱さ
れることに起因するHCの排出量が減少可能となる。
【0034】さらにまた第1実施例では、ヘッドカバー
100にポンプ本体10を収容したことに加え、通常コ
モンレールはエンジンの燃焼室近傍に配置されるため、
ポンプ本体10、コモンレール、燃焼室を接続する燃料
鋼管の長さを短縮できる。第1実施例では、高圧のリー
ク燃料用の燃料溜まり11bと低圧のリーク燃料用の燃
料溜まり54とを設けたが、本発明では、低圧用の燃料
溜まりだけを設けてもよく、この場合においても、リー
クする燃料量を減少し高圧燃料供給ポンプの燃料加圧圧
送効率を向上できる。これにより、エンジンの燃費向上
が可能となる。
【0035】第1実施例では、エンジンのハウジングの
一部であるヘッドカバー100にポンプ本体10を取付
けたが、本発明では、エンジンのハウジングの一部であ
るシリンダヘッドにポンプ本体を取付けることは可能で
ある。 (第2実施例)本発明の第2実施例を図5および図6に
示す。高圧燃料供給ポンプのポンプ本体80は、シリン
ダ81と一体に形成された突部82の外壁を軸方向に横
断面弓状に切欠いてリターン通路82aを形成してい
る。燃料溜まり54はリターン通路82aを介しリター
ン通路18と連通している。シール部材70は、突部8
2の外壁に圧入され、突部82に形成された段差82b
に押圧されている。このため、リターン通路82aまた
は18から燃料がリークすることを防止する。
【0036】第2実施例では、突部82の外壁を軸方向
に切欠いてリターン通路82aを形成することにより、
第1実施例に較べ、燃料溜まり54と燃料通路18とを
連通するリターン通路82aの加工が容易になり加工コ
ストが低下する。 (第3実施例)本発明の第3実施例を図7および図8に
示す。高圧燃料供給ポンプのポンプ本体90は、シリン
ダ91と一体に形成された突部92の外壁を軸方向に溝
状に切欠いてリターン通路92aを形成している。燃料
溜まり54はリターン通路92aを介しリターン通路1
8と連通している。
【0037】第3実施例も第2実施例と同様に、第1実
施例に較べ、燃料溜まり54と連通するリターン通路9
2aの加工が容易になり加工コストが低下する。 (第4実施例)本発明の第4実施例のシール部材を図9
および図10に示す。第4実施例では、シール部材75
の支持部材76の内周壁を覆う内壁被覆部を排除し、金
属製の支持部材76の内周壁が図示しないシリンダの突
部外壁に直接接触するように圧入されている。支持部材
76の内周壁に軸方向に溝状のリターン通路76aが形
成されている。このリターン通路76aを介し燃料が図
示しないポンプ本体から排出される。
【0038】第4実施例では、シール部材75の内壁被
覆部材を排除し金属製の支持部材76をシリンダの突部
に圧入することにより、突部にシール部材75の脱落防
止用の溝を形成する必要がないので加工工数が減少す
る。さらに、熱膨張による圧入緩みやゴム製の内壁被覆
部の変形によるシール部材75の脱落を防止できる。 (第5実施例)本発明の第5実施例を図11および図1
2に示す。高圧燃料供給ポンプのポンプ本体105のシ
ール部材93は、シリンダ91と一体に形成された突部
92に嵌合している。支持部材94は、底部に円形の貫
通孔を有する有底円筒状に形成され、シール部材93の
圧入方向端部にフランジ部94aが形成されている。支
持部材94の内周壁を覆う内壁被覆部は排除されてお
り、支持部材94の内周壁と突部92の外周壁とは一定
のクリアランスを形成している。ゴム製の環状に形成さ
れたパッキン95は、圧縮コイルスプリング45の付勢
力によりフランジ部94aとシリンダ91間に挟持さ
れ、シール部材93とシリンダ91間をシールしてい
る。シール部材93は、圧縮コイルスプリング45の付
勢力によりシリンダ91に付勢されているので脱落を防
止されている。
【0039】第5実施例では、シリンダ91とシール部
材93間をパッキン95でシールすることにより、突部
92にシール部材93を圧入する必要がないのでシール
部材の径方向の加工精度を要求されないので加工工数が
減少する。また、圧縮コイルスプリング45の付勢力に
よりシール部材93の落下が防止されているため突部9
2の外周壁にシール部材93の落下防止用の溝を形成す
る必要がないので、シリンダの加工が容易になる。
【0040】(第6実施例)本発明の第6実施例を図1
3および図14に示す。高圧燃料供給ポンプのポンプ本
体110のシール部材113は、シリンダ111と一体
に形成された突部112に嵌合している。支持部材11
4は、底部に円形の貫通孔を有する有底円筒状に形成さ
れ、シール部材113の圧入方向端部にフランジ部11
4aが形成されている。支持部材114の内周壁を覆う
内壁被覆部は排除されており、支持部材114の内周壁
と突部112の外周壁とが一定のクリアランスを形成し
ている。支持部材114の内壁には、軸方向に溝114
bが形成されている。この溝114bはリーターン通路
18に連通しており、燃料溜まり54内の燃料をリター
ン通路18を介して排出する。ゴム製の環状に形成され
たパッキン95は、圧縮コイルスプリング45の付勢力
によりフランジ部114aとシリンダ111間に挟持さ
れ、シール部材113とシリンダ111間をシールして
いる。シール部材113は、圧縮コイルスプリング45
の付勢力によりシリンダ111に付勢されているので脱
落を防止されている。
【0041】第6実施例では、燃料排出用の溝114b
をシール部材113に設けるとともに、圧縮コイルスプ
リング45の付勢力によりシール部材113の落下が防
止されているため突部112の外周壁にシール部材11
3の落下防止用の溝を形成する必要がないので、シリン
ダの加工が容易になりシリンダ111の加工工数を減少
することができる。さらに、シリンダ111とシール部
材113間をパッキン95でシールすることにより、突
部112にシール部材113を圧入する必要がないため
シール部材の径方向の加工精度を要求されないので加工
工数が減少する。
【0042】(第7実施例)本発明の第7実施例を図1
5に示す。高圧燃料供給ポンプのポンプ本体120のシ
ール部材123は、シリンダ121と一体に形成された
突部122の外壁に圧入されている。シール部材123
の構成は第1実施例と同様である。シリンダ121の摺
動孔11aを形成する内壁には、環状に形成された高圧
用の燃料溜まり11bと低圧用の燃料溜まり11cとが
形成されており、燃料溜まり11cはリターン通路18
と連通している。燃料溜まり11bに溜まっている燃料
が−Z軸方向に流れ燃料溜まり11cに溜まると、リタ
ーン通路18を介しリターンコネクタ19から最終的に
は燃料タンクへリターンされるので、燃料がエンジンオ
イルに混入することはない。また、リターン通路18内
の圧力は大気圧と等しいので燃料溜まり11c内の燃料
圧力は低圧化されている。このため、燃料溜まり11c
からさらにシール部材123側に燃料がリークしてもこ
のリーク燃料の圧力は低圧であるため、シール部材12
3に高圧が加わらない。これにより、シール部材123
自体の構造を簡素化してもシール部材123とプランジ
ャ43との摺動部からタペット41側にリーク燃料が洩
れだすことを抑制できる。また、シール部材123と突
部122との結合構造が簡素化できる。
【0043】(第8実施例)本発明の第8実施例を図1
6〜図18に示す。高圧燃料供給ポンプのポンプ本体1
30のシール部材133は、シリンダ131と一体に形
成された突部132の外壁に圧入されている。図18に
示すように、支持部材134の内周壁を覆う内壁被覆部
は排除されているので、図17に示すように、支持部材
134の内周壁と突部132の外周壁とが直接接触して
いる。
【0044】このため、シール部材133の脱落防止用
の溝を突部132に設ける必要がないので、シリンダ1
31の加工工数が減少する。また、金属製の支持部材1
34の内壁と突部132の外壁とが接触しているため、
ゴムと金属とが接触している場合のように熱による圧入
部の緩みを防止できる。 (第9実施例)本発明の第9実施例を図19に示す。高
圧燃料供給ポンプ140のポンプ本体141はポンプハ
ウジング142に収容されている。シリンダ143に
は、電磁弁20、デリバリバルブ145、オーバフロー
バルブ146が取付けられている。ポンプカム147側
のシリンダ143の突部150には第1実施例のシール
部材と同じ構造のシール部材151が圧入されており、
ゴム製の内壁被覆部152がシリンダ143の外周壁に
設けられた溝150aに食い込んでいる。スプリングシ
ート44は圧縮コイルスプリング45により図19の−
Z軸方向に付勢され、タペット46の内底面に当接して
いる。プランジャ43のヘッド部43aは、タペット4
6の内底面とスプリングシート44との間に挟持され、
スプリングシート44により図19の−Z軸方向に付勢
されている。タペット46の図19の−Z軸方向底面に
保護板47が固定され、ポンプカム147との摺動によ
る摩耗を防止している。ポンプカム147はカムシャフ
ト148と一体に回転し、プランジャ43を往復駆動す
る。
【0045】燃料入口144には吸入通路144aが形
成され、ポンプハウジング142に形成された燃料通路
142aに連通している。燃料入口144から導入され
た燃料は、吸入通路144a、燃料通路142a、シリ
ンダ143の外周壁に環状に形成された燃料ギャラリ1
43a、燃料通路143b、燃料ギャラリ143cから
電磁弁20を介し燃料加圧室149に吸入される。
【0046】第9実施例は、シリンダ143のポンプカ
ム147側に形成された突部150の外壁に圧入したシ
ール部材151により、良好に燃料リーク量を減少でき
る。 (第10実施例)本発明の第10実施例を図20に示
す。高圧燃料供給ポンプのポンプ本体155のシール部
材156は、シリンダ131と一体に形成された突部1
32の外壁に圧入されている。シール部材156のリッ
プ部74の上端から突部132の底面132a迄の長さ
Lは、プランジャ43のリフトストロークより長くなる
ようにシール部材156の軸長は形成されている。
【0047】このため、プランジャ43とシリンダ13
1との摺動によりプランジャ43の外周壁に摺動傷が生
じてもこの摺動傷がリップ部74のシール位置まで到達
しない。リップ部74に接触するプランジャ43の外周
面は常に摺動傷のない滑らかな面であるので、プランジ
ャ43の外周壁に生じた摺動傷によりリップ部74が損
傷することを防止できる。さらに、リップ部74と摺動
傷との間に生じる空間から燃料がリークすることも防止
できる。
【0048】第10実施例のシール部材156は、突部
132の外周壁に圧入することによりシリンダ131に
取付ける構造である。このため本発明では、シール部材
の軸長を増減することにより突部端面からシール部材の
シール位置までの長さを容易に変更できるので、例えば
シール部材の軸長を増加することにより、プランジャの
リフトストロークを増加し高圧燃料供給ポンプの加圧圧
送能力を容易に向上できる。
【0049】(第11実施例)本発明の第11実施例を
図21に示す。高圧燃料供給ポンプのポンプ本体160
のシール部材163は、シリンダ161と一体に形成さ
れた突部162の外壁に圧入されている。シリンダ16
1の摺動孔を形成する内壁には、燃料溜まり11cの下
側に円筒状のリセス部162aが形成されている。この
リセス部162aは、プランジャ43と一定のクリアラ
ンスを形成し、プランジャ43の往復運動中プランジャ
43と接触しないように設けられている。このリセス部
162aの上端からシール部材163のリップ部74の
上端迄の長さLは、プランジャ43のリフトストローク
より長くなるようにシール部材163の軸長は形成され
ている。
【0050】このため、プランジャ43とシリンダ16
1との摺動によりプランジャ43の外周壁に摺動傷が生
じてもこの摺動傷がリップ部74のシール位置まで到達
しない。リップ部74に接触するプランジャ43の外周
面は常に摺動傷のない滑らかな面であるので、プランジ
ャ43の外周壁に生じた摺動傷によりリップ部74が損
傷することを防止できる。さらに、リップ部74と摺動
傷との間に生じる空間から燃料がリークすることも防止
できる。
【0051】(第12実施例)本発明の第12実施例を
図22および図23に示す。高圧燃料供給ポンプ170
のポンプ本体180は、ポンプハウジング171に収容
されている。ポンプ本体180のシリンダ181には電
磁弁172、デリバリバルブ173、オーバフローバル
ブ174が取付けられている。ポンプカム175はカム
シャフト176に偏心して取付けられているので、ポン
プカム175がカムシャフト176と一体に回転するこ
とによりプランジャ182は往復駆動される。燃料は燃
料入口177から導入され、プランジャ182の往復運
動により加圧圧送されデリバリバルブ173から図示し
ないコモンレールに供給される。燃料の加圧圧送行程
中、発生する熱により蒸気化した燃料は余剰燃料ととも
にオーバフローバルブ174から排出される。図23に
示すように、ポンプ本体180のシール部材183は、
装着部材184と2個のリップ部材185とからなり、
シリンダ181の端部に形成された凹部181aに圧入
している。装着部材184は金属製で軸方向両端に取付
座184aを備えている。リップ部材185は、装着部
材184の取付座184aに取付けられ、プランジャ1
82の外周壁に弾性力により接触している。装着部材1
84の外周壁と凹部181aとはOリング186により
シールされている。下側のリップ部材185の底面はス
ペーサ187に接し、スペーサ187はCリング188
に接している。Cリング188が凹部181aに係止さ
れることにより、シール部材183の落下が防止されて
いる。凹部181a真上のシリンダ181の内壁には、
円筒状のリセス部181bが設けられている。リセス部
181bは、プランジャ182と一定のクリアランスを
形成し、プランジャ182の往復運動中プランジャ18
2と接触しないように設けられている。このリセス部1
81bの上端からリップ部材185の上端迄の長さL
は、プランジャ182のリフトストロークLs より長く
なるようにリセス部181bは形成されている。
【0052】このため、プランジャ182とシリンダ1
81との摺動によりプランジャ182の外周壁に摺動傷
が生じてもこの摺動傷がリップ部材185のシール位置
まで到達しない。リップ部材185に接触するプランジ
ャ182の外周面は常に摺動傷のない滑らかな面である
ので、プランジャ182の外周壁に生じた摺動傷により
リップ部材185が損傷することを防止する。さらに、
リップ部材185と摺動傷との間に生じる空間から燃料
がリークすることも防止できる。
【0053】(第13実施例)本発明の第13実施例を
図24および図25に示す。高圧燃料供給ポンプ190
のポンプ本体200は、ポンプハウジング191に収容
されている。ポンプ本体200のシリンダ201には電
磁弁172、デリバリバルブ173、オーバフローバル
ブ174が取付けられている。プランジャ182は、カ
ムシャフト192と一体に回転する楕円状のポンプカム
193により往復駆動される。燃料入口177から導入
された燃料は、プランジャ182の往復運動により加圧
圧送されデリバリバルブ173から図示しないコモンレ
ールに供給される。燃料の加圧圧送行程中、発生する熱
により蒸気化した燃料は余剰燃料とともにオーバフロー
バルブ174から排出される。
【0054】図25に示すように、シール部材210
は、リップ部材211、装着部材212からなり、シリ
ンダ201の端部に形成された凹部202に圧入されて
いる。装着部材212は金属製で円筒状に形成されてお
り、内壁に段差212aが形成されている。リップ部材
211は、装着部材212の内壁に段差212aに係止
するまで圧入され、プランジャ182の外周壁に弾性力
により接触している。装着部材212の外周壁と凹部2
02とはOリング213によりシールされている。
【0055】凹部202の上端202aからリップ部材
211の上端までの距離L1 は、プランジャ182のリ
フトストロークよりも長いので、プランジャ182とシ
リンダ201との摺動によりプランジャ182の外周壁
に摺動傷が生じてもこの摺動傷がリップ部材211のシ
ール位置まで到達しない。リップ部材211に接触する
プランジャ182の外周面は常に摺動傷のない滑らかな
面であるので、プランジャ182の外周壁に生じた摺動
傷によりリップ部材211が損傷することを防止する。
さらに、リップ部材211と摺動傷との間に生じる空間
から燃料がリークすることも防止できる。
【0056】第13実施例のシール部材210の変形例
を図26に示す。変形例のシール部材220の装着部材
221に形成される段差221aは、第13実施例より
も図25の下方に設けられているので、リップ部材21
1がプランジャ182をシールする位置は第13実施例
よりも下方になる。このため、凹部202の上端202
aからリップ部材211の上端までの距離L2 は距離L
1 よりも長くなるので、プランシャ182のリフトスト
ロークを長くすることができる。このように、第13実
施例のシール部材の構成によると、段差位置の違う装着
部材に取り替えることによりプランジャのリフトストロ
ーク変化に容易に対応することできる。
【0057】(第14実施例)本発明の第14実施例を
図27および図28に示す。第14実施例のポンプ本体
230は、シール部材231の構成が第1実施例のシー
ル部材70の構成と異なるだけでその他の部分は実質的
に同一部分であり同一符号を付している。シール部材2
31は、支持部材71、内壁被覆部72、外壁被覆部7
3およびリップ部232からなり、突部50に圧入され
ている。支持部材71、内壁被覆部72、外壁被覆部7
3およびリップ部232はゴム製であり、一体に成形さ
れている。
【0058】リップ部232は環状に形成されており、
プランジャ43のリフト方向に向けて内径が徐々に減少
する上リップ233だけを有している。上リップ233
は、上リップ233の壁面に環状に形成された最小内径
部233aでプランジャ43の外周壁と弾力性をもって
接触している。最小内径部233aの軸方向前後の壁面
は、プランジャ43とシリンダ11との摺動部から燃料
溜まり54にリークしてきた燃料がさらにタペット41
側にリークする量を低減するようにプランジャ43の外
周壁と所定角度を形成している。このため、上リップ2
33はタペット41とタペットガイド40との摺動部か
ら上リップ233とプランジャ43の外周壁との摺動部
を通って燃料溜まり54にリークするオイル量を十分に
低減することはできない。このため、燃料溜まり54に
リークしたオイルがプランジャ43とシリンダ11との
摺動部から燃料加圧室16内にリークしたり、リターン
通路18から燃料タンクを経て燃料加圧室16に供給さ
れたりすることがある。燃料加圧室16内に流入したオ
イルは高圧燃料とともにインジェクタに供給される。し
かし、燃焼室内に直接インジェクタを露出させない燃料
噴射方式のエンジンでは、インジェクタが燃料の燃焼に
よる高温雰囲気に晒されないので燃料中に混入している
オイルがデポジットとなりにくい。このため、インジェ
クタに供給される燃料中にオイルが混入しても噴孔の流
路断面積が減少されることを防止できるので、高精度な
燃料噴射量制御を保持できる。また、上リップ233に
はある程度のオイルシール性があるので、リップ部23
2から燃料溜まり54にリークするオイル量は僅かであ
り、エンジン全体の潤滑用オイル量が減少し潤滑性が損
なわれることはない。
【0059】第14実施例の高圧燃料供給ポンプは、燃
焼室内に直接インジェクタを露出させない燃料噴射方式
のエンジンに適用されることにより、上リップ233だ
けを有するリップ部232で燃料リーク量だけを良好に
低減し、オイルリーク量は十分に低減できないが、本発
明では、上リップに形成された最小内径部の軸方向前後
の壁面がプランジャ外周壁と形成する角度を調節するこ
とにより、燃料リーク量の十分な低減はできないがオイ
ルリーク量を良好に低減可能なリップ部を形成すること
は可能である。
【0060】(第15実施例)本発明の第15実施例を
図29および図30に示す。第15実施例のポンプ本体
240は、シール部材241のリップ部242の形成向
きが第14実施例のリップ部232と異なるだけでその
他の部分は実質的に同一部分であり同一符号を付してい
る。
【0061】リップ部242は環状に形成されており、
プランジャ43の下降方向に向けて内径が徐々に減少す
る下リップ243を有している。下リップ243は、最
小内径部243aでプランジャ43の外周壁と弾力性を
もって接触している。最小内径部243aの軸方向前後
の下リップ243の壁面は、タペット41とタペットガ
イド40との摺動部を潤滑するオイルがリップ部242
から燃料溜まり54にリークする量を低減するようにプ
ランジャ43の外周壁と所定角度を形成しているので、
下リップ243は燃料溜まり54からタペット41側に
リークする燃料量を十分に低減することはできない。し
かし、タペット41側にリークした燃料がオイルに混入
しても、通常のエンジン運転状態においては周囲温度に
よりオイルに混入した燃料が揮発するので、リークした
燃料によりオイルが希釈されて潤滑性が低下することを
回避できる。
【0062】第15実施例では、下リップ243だけを
形成するので第1実施例の上リップの軸長分だけシール
部材を短縮することが可能である。このため、ポンプ本
体全体の軸長を短縮できる。また第15実施例では、下
リップ243だけを有するリップ部242でオイルリー
ク量だけを良好に低減し、燃料リーク量は十分に低減で
きないが、本発明では、下リップに形成された最小内径
部の軸方向前後の壁面がプランジャ外周壁と形成する角
度を調節することにより、オイルリーク量の十分な低減
はできないが燃料リーク量を良好に低減可能なリップ部
を形成することは可能である。
【0063】以上説明した本実施例は、ガソリンエンジ
ン用の高圧燃料供給ポンプに適用した例について説明し
たが、本発明は、ディーゼルエンジン用の高圧燃料供給
ポンプに適用することは可能である。また本実施例で
は、突部にシール部材を圧入する、突部にシール部
材を圧入するとともに突部に脱落防止用の溝を形成す
る、シール部材にフランジを設け圧縮コイルスプリン
グの付勢力によりシリンダにシール部材を付勢すること
によりシール部材の脱落を防止しているが、本発明で
は、例えば、ビス等によりシリンダにシール部材を固定
することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例によるポンプ本体を示す断
面図である。
【図2】第1実施例の主要部分を示す拡大断面図であ
る。
【図3】図2のIII − III線断面図である。
【図4】第1実施例のポンプ本体をエンジンヘッドに取
付けた状態を示す断面図である。
【図5】本発明の第2実施例によるポンプ本体を示す断
面図である。
【図6】図2のVI− VI 線断面図である。
【図7】本発明の第3実施例によるポンプ本体を示す断
面図である。
【図8】図7のVIII− VIII 線断面図である。
【図9】本発明の第4実施例によるシール部材を示す断
面図である。
【図10】図9のX−X線断面図である。
【図11】本発明の第5実施例によるポンプ本体を示す
断面図である。
【図12】第5実施例のシール部材を示す断面図であ
る。
【図13】本発明の第6実施例によるポンプ本体を示す
断面図である。
【図14】第6実施例のシール部材を示す断面図であ
る。
【図15】本発明の第7実施例によるポンプ本体を示す
断面図である。
【図16】本発明の第8実施例によるポンプ本体を示す
断面図である。
【図17】図16のXVII−XVII線断面図である。
【図18】第8実施例のシール部材を示す断面図であ
る。
【図19】本発明の第9実施例による高圧燃料供給ポン
プを示す断面図である。
【図20】本発明の第10実施例によるポンプ本体を示
す断面図である。
【図21】本発明の第11実施例によるポンプ本体を示
す断面図である。
【図22】本発明の第12実施例による高圧燃料供給ポ
ンプを示す断面図である。
【図23】第12実施例のポンプ本体を示す断面図であ
る。
【図24】本発明の第13実施例による高圧燃料供給ポ
ンプを示す断面図である。
【図25】第13実施例の主要部分を示す断面図であ
る。
【図26】第13実施例の変形例の主要部分を示す断面
図である。
【図27】本発明の第14実施例によるポンプ本体を示
す断面図である。
【図28】第14実施例のシール部材を示す断面図であ
る。
【図29】本発明の第15実施例によるポンプ本体を示
す断面図である。
【図30】第15実施例のシール部材を示す断面図であ
る。
【図31】従来の高圧燃料供給ポンプを用いた燃料供給
システムを示す構成図である。
【符号の説明】
10 ポンプ本体 11 シリンダ 12a 吸入通路 15 吐出通路 16 燃料加圧室 20 電磁弁(吐出時期制御弁) 30 デリバリバルブ(吐出弁) 43 プランジャ 45 圧縮コイルスプリング 50 突部 70 シール部材 71 支持部材 74 リップ部(環状部材) 75 シール部材 80 ポンプ本体 90 ポンプ本体 93 シール部材 100 ヘッドカバー(エンジンのハウジング) 100a 収容孔 101 カムシャフト(駆動手段) 102 ポンプカム(駆動手段) 105、110、120ポンプ本体 123 シール部材 130 ポンプ本体 133 シール部材 140 高圧燃料供給ポンプ 141 ポンプ本体 151 シール部材 155 ポンプ本体 156 シール部材 160 ポンプ本体 162a リセス部(非接触部) 163 シール部材 170 高圧燃料供給ポンプ 172 電磁弁(吐出時期制御弁) 180 ポンプ本体 181b リセス部(非接触部) 183 シール部材 185 リップ部材(環状部材) 190 高圧燃料供給ポンプ 200 ポンプ本体 210 シール部材 220 シール部材 230 ポンプ本体 231 シール部材 240 ポンプ本体 241 シール部材

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料の吸入通路と吐出通路とに連通する
    摺動孔を形成する内壁によりプランジャを往復動可能か
    つ摺動可能に支持するシリンダと、 前記プランジャを往復駆動する駆動手段と、 前記摺動孔の一部である燃料加圧室に前記吸入通路から
    導入され前記プランジャの往復動により加圧された燃料
    の吐出タイミングを決定する吐出時期制御弁と、 前記プランジャの軸方向の前記シリンダ外部において前
    記プランジャの外周壁を液密にシールする環状部材を有
    するシール部材と、 を備えることを特徴とする高圧燃料供給ポンプ。
  2. 【請求項2】 前記摺動孔の一部は、前記シリンダと一
    体に形成され前記プランジャの軸方向に突出した突部の
    内壁により形成されることを特徴とする請求項1記載の
    高圧燃料供給ポンプ。
  3. 【請求項3】 前記環状部材と前記プランジャとのシー
    ル部端部から開始し前記プランジャのリフト方向に向か
    う前記シリンダと前記プランジャとが摺動しない連続す
    る非摺動長は、前記プランジャのリフトストロークより
    も長いことを特徴とする請求項1または2記載の高圧燃
    料供給ポンプ。
  4. 【請求項4】 燃料の吸入通路と吐出通路とに連通する
    摺動孔を形成する内壁によりプランジャを往復動可能か
    つ摺動可能に支持するシリンダと、 前記プランジャを往復駆動する駆動手段と、 前記摺動孔の一部である燃料加圧室に前記吸入通路から
    導入され前記プランジャの往復動により加圧された燃料
    の吐出タイミングを決定する吐出時期制御弁と、 前記摺動孔を形成する前記内壁に設けられ前記プランジ
    ャの外周壁を液密にシールする環状部材を有するシール
    部材とを備え、 前記環状部材と前記プランジャとのシール部端部から開
    始し前記プランジャのリフト方向に向かう前記シリンダ
    と前記プランジャとが摺動しない連続する非摺動長は、
    前記プランジャのリフトストロークよりも長いことを特
    徴とする高圧燃料供給ポンプ。
  5. 【請求項5】 前記摺動孔を形成する前記内壁の全周に
    前記プランジャと摺動しないように形成される非接触部
    の軸方向長は、前記非摺動長の一部または全部であるこ
    とを特徴とする請求項3または4記載の高圧燃料供給ポ
    ンプ。
  6. 【請求項6】 前記シール部材と前記プランジャと前記
    シリンダとにより区画形成される燃料溜まりを備えるこ
    とを特徴とする請求項1、2、3、4または5記載の高
    圧燃料供給ポンプ。
  7. 【請求項7】 前記環状部材はゴム製であることを特徴
    とする請求項1、2、3、4、5または6記載の高圧燃
    料供給ポンプ。
  8. 【請求項8】 前記燃料溜まりと大気圧と等しい圧力を
    もつ経路とを連通させることを特徴とする請求項6記載
    の高圧燃料供給ポンプ。
  9. 【請求項9】 前記摺動孔を形成する前記内壁に環状の
    燃料溜まりを設け、この燃料溜まりと大気圧と等しい圧
    力をもつ経路とを連通させることを特徴とする請求項
    1、2、3、4、5または7記載の高圧燃料供給ポン
    プ。
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