JP2010071212A - 内燃機関およびそれを備えた車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】栓部材のメインオイル通路に対する組み付け工程を簡略化することが可能な内燃機関を提供する。
【解決手段】このエンジン15(内燃機関)は、左右方向に沿って延びるメインオイル通路22cを含むクランクケース22と、クランクシャフト30の回転と共に回転するロータ部44を有する発電機43と、メインオイル通路22cの左側端部に埋め込まれる栓部材42と、クランクケース22に取り付けられ、発電機43を覆う発電機カバー46と、先端部46bが栓部材42の左側の端面42bと対向するように設けられ、発電機カバー46からメインオイル通路22cが突出する方向に突出するリブ部46aを一体的に含む。
【選択図】図5

Description

この発明は、内燃機関およびそれを備えた車両に関し、特に、メインオイル通路を密栓するための栓部材を含む内燃機関およびそれを備えた車両に関する。
従来、メインオイル通路を密栓するための栓部材を含む内燃機関が知られている(たとえば、特許文献1参照)。上記特許文献1には、クランク軸(クランクシャフト部)が内部に配置され、クランク軸の軸方向に延びるメインオイル通路を含むクランクケースと、クランク軸の回転と共に駆動する発電機(発電装置)と、メインオイル通路の発電機側の端部を密栓する栓部材とを備えたエンジン(内燃機関)の発電機の冷却装置が開示されている。上記特許文献1に開示されたような従来のエンジンでは、一般的に、メインオイル通路を流動するオイルの圧力によってメインオイル通路から栓部材が脱落しないように、栓部材に雄ネジ部を設けるとともに、メインオイル通路の発電機側の端部に雌ネジ部を設けていると考えられる。そして、栓部材の雄ネジ部を、メインオイル通路の発電機側の端部の雌ネジ部に螺合することにより、メインオイル通路の発電機側の端部を密栓している。
特開昭60−162435号公報
しかしながら、上記した従来のエンジンでは、栓部材によってメインオイル通路の発電機側の端部を密栓するために、メインオイル通路の発電機側の端部に配置された栓部材に雄ネジ部を設けるとともに、メインオイル通路の発電機側の端部に雌ネジ部を設け、かつ、栓部材をメインオイル通路の発電機側の端部に螺合する必要がある。このため、栓部材のメインオイル通路に対する組み付け工程が煩雑化するという問題点がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、栓部材のメインオイル通路に対する組み付け工程を簡略化することが可能な内燃機関およびそれを備えた車両を提供することである。
課題を解決するための手段および発明の効果
この発明の第1の局面による内燃機関は、クランクシャフト部と、内部にクランクシャフト部が配置され、クランクシャフト部の軸方向に沿った方向に延びるメインオイル通路を有するクランクケースと、クランクシャフト部に連結され、クランクシャフト部の回転と共に回転するロータ部を有する発電装置と、メインオイル通路の発電装置側の端部に埋め込まれる栓部材と、クランクケースに取り付けられ、発電装置を覆うカバー部材と、先端部が栓部材の発電装置側の端面と対向するように設けられ、カバー部材からメインオイル通路が延びる方向に突出する突出部とを備える。
この第1の局面による内燃機関では、上記のように、メインオイル通路の発電装置側の端部に埋め込まれる栓部材を設けるとともに、カバー部材に、先端部が栓部材の発電装置側の端面と対向するように、カバー部材からメインオイル通路が延びる方向に突出する突出部を設ける。これによって、メインオイル通路の端部を密栓する栓部材が、メインオイル通路を流通するオイルの圧力に起因してメインオイル通路の端部から発電装置側に移動した際に、栓部材の端面を突出部により押さえることができる。これにより、突出部によってメインオイル通路の端部から栓部材が抜けるのを防止することができる。したがって、栓部材が抜けるのを防止するために、栓部材およびメインオイル通路にネジ加工を行うとともに、栓部材をメインオイル通路に螺合することにより栓部材をメインオイル通路に対して組み付ける場合と異なり、栓部材をメインオイル通路の端部に嵌め込むだけでよい。その結果、栓部材のメインオイル通路に対する組み付け工程を簡略化することができる。
この発明の第2の局面による車両は、上記の構成を有する内燃機関を備えた車両である。このように構成すれば、栓部材のメインオイル通路に対する組み付け工程を簡略化することが可能であるとともに、部品点数を削減することが可能な内燃機関を備えた車両を得ることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施形態によるエンジン(内燃機関)が搭載された自動二輪車(車両)の全体構造を示した側面図である。図2〜図10は、図1に示した一実施形態によるエンジンの構造を詳細に説明するための図である。なお、本実施形態では、本発明の車両の一例として、自動二輪車について説明する。図中、矢印FWDは、自動二輪車の走行方向の前方を示している。まず、図1〜図10を参照して、本実施形態によるエンジン15およびそれが搭載された自動二輪車1の構造について説明する。
本発明の一実施形態によるエンジン(内燃機関)15が搭載された自動二輪車1の構造としては、図1に示すように、ヘッドパイプ2の後方には、前後方向に延びるメインフレーム3が配置されている。また、メインフレーム3は、ヘッドパイプ2の上側の部分から後方に延びる上側フレーム3aと、ヘッドパイプ2の下側の部分から後方に延びる下側フレーム3bとを有している。また、シートレール4の後部には、前方(矢印FWD方向)、かつ、下方に向かって延びるバックステー5が接続されている。これらのヘッドパイプ2、メインフレーム3、シートレール4およびバックステー5によって、車体フレームが構成されている。
また、ヘッドパイプ2の上方には、ハンドル6が回動可能に設けられている。また、ハンドル6の下方には、上下方向の衝撃を吸収するためのサスペンションを有する一対のフロントフォーク7が配置されている。このフロントフォーク7の下端には、前輪8が回転可能に取り付けられている。また、前輪8の上方には、フロントフェンダ9が配置されている。また、フロントフォーク7の後方には、ラジエータ10が配置されている。
また、上側フレーム3aの後部には、ピボット軸3cを介して、スイングアーム11の前端部が回動可能に取り付けられている。このスイングアーム11の後端部には、後輪12が回転可能に取り付けられている。また、メインフレーム3の上方には、燃料タンク13が配置されている。また、シートレール4の上方には、シート14が配置されている。
また、エンジン15は、メインフレーム3の上側フレーム3aと下側フレーム3bとに挟まれるように、かつ、後述するシリンダブロック19の軸線が鉛直線に対して矢印FWD方向側に向かって傾斜した状態で搭載されている。また、エンジン15は、並列2気筒エンジンである。なお、エンジン15は、本発明の「内燃機関」の一例である。また、エンジン15の前方には、後述するシリンダヘッド20の排気ポート20bに接続され、下方に延びた後に、後方に延びる排気管16が配置されている。また、排気管16の後端部には、マフラー17が接続されている。また、エンジン15の下方には、メインスタンド18が配置されている。
また、エンジン15は、図2に示すように、左右方向(図3の矢印L方向および矢印R方向)に並ぶように2つ配置されるシリンダ部(気筒)19a(図3参照)を有するシリンダブロック19と、シリンダヘッド20と、シリンダヘッドカバー21と、クランクケース22とを含んでいる。シリンダブロック19の2つのシリンダ部19aには、図3に示すように、それぞれ、各内周面にピストン23が摺動可能に配置されている。これらのピストン23には、それぞれ、コンロッド24の各一方端部が回動可能に取り付けられている。また、シリンダヘッド20は、シリンダブロック19の一方の開口を塞ぐように配置されている。また、シリンダヘッド20には、図2に示すように、シリンダブロック19のシリンダ部19aの上方に設けられる吸気ポート20aおよび排気ポート20bが形成されている。吸気ポート20aおよび排気ポート20bには、それぞれ、傘部25aを有する吸気バルブ25および傘部26aを有する排気バルブ26が配置されている。また、図3に示すように、シリンダブロック19の各シリンダ部19aおよびピストン23の上部とシリンダヘッド20の下面とに囲まれる部分には、それぞれ、燃焼室20cが設けられている。また、吸気ポート20aは、図2に示すように、空気と燃料とを含む混合気を燃焼室20c(図3参照)に供給するために設けられている。また、排気ポート20bは、燃焼後の残留ガスを燃焼室20cから排出するために設けられている。また、それぞれの排気ポート20bには、排気管16(図1参照)が接続されている。
また、シリンダブロック19およびシリンダヘッド20の内部には、図3に示すように、カムチェーン27が配置されているカムチェーン室19bおよび20dが設けられている。これらのカムチェーン室19bおよび20dは、クランクケース22とシリンダヘッドカバー21とに跨るように設けられている。
また、シリンダヘッド20には、4つの点火プラグ28が配置されている。これら4つの点火プラグ28は、各燃焼室20cに対して2つずつ設けられており、各点火プラグ28のプラグ部28aは、図3に示すように、それぞれ、各燃焼室20cの上部にその下端部が突出するように配置されている。また、点火プラグ28は、プラグキャップ28bがシリンダヘッドカバー21の上方に突出した状態でシリンダヘッドカバー21に取り付けられている。
また、シリンダヘッドカバー21の下方には、図2および図4に示すように、一対のカムシャフト29が設けられている。これら一対のカムシャフト29には、図2に示すように、それぞれ、吸気バルブ25および排気バルブ26をそれぞれ動作させるためのカム部29aが設けられている。また、図4に示すように、一対のカムシャフト29には、それぞれ、スプロケット29bが取り付けられており、各スプロケット29bには、それぞれ、カムチェーン27が噛合されている。このカムチェーン27は、図3および図4に示すように、カムチェーン室19b(図3参照)およびカムチェーン室20d(図3参照)を通って、後述するクランクシャフト30のスプロケット30aに噛合されている。これにより、カムシャフト29は、クランクシャフト30が回転するのに伴って回転するように構成されている。
また、クランクケース22は、図2に示すように、クランクケース22の上部を構成するアッパーケース22aと、クランクケース22の下部を構成するロアケース22bとを含んでいる。これらアッパーケース22aとロアケース22bとの接合面には、合面100が形成されている。
また、クランクケース22の内部には、図3に示すように、クランクシャフト30と、クランクシャフト30を中心として回転するスプロケット30aと、第1クランクギア31、第2クランクギア32およびワンウェイクラッチ33aを有するスタータギア33とが配置されている。このクランクシャフト30の発電機43側には、オイル通路30bが設けられている。また、クランクシャフト30は、後述するクランクケース22のロアケース22bのオイル通路22dからのオイルをオイル通路30bの方向に流通させるためのオイル連絡路30cを有している。
また、クランクシャフト30は、ピストン23が上下に摺動することにより、コンロッド24を介して回転可能に構成されている。また、クランクシャフト30は、図2に示すように、アッパーケース22aとロアケース22bとの合面100に配置されている。
また、クランクシャフト30の前方(矢印FWD方向)のアッパーケース22aとロアケース22bとの合面には、図2に示すように、バランサ34aを有する前側バランサシャフト34が配置されている。また、前側バランサシャフト34には、前側バランサシャフト34を中心に回転する前側バランサギア35が取り付けられている。この前側バランサギア35は、図2に示すように、第1クランクギア31に噛合している。
また、図2および図4に示すように、前側バランサシャフト34の下方には、オイルを流動させることによりエンジン15内にオイルを循環させるためのオイルポンプ36が配置されている。また、前側バランサシャフト34の下方には、図2に示すように、オイルポンプ36の回転駆動軸であるオイルポンプシャフト37と、オイルポンプシャフト37を中心に回転するオイルポンプギア38とが配置されている。このオイルポンプギア38は、前側バランサギア35と噛合している。つまり、オイルポンプ36は、クランクシャフト30と共に回転する前側バランサギア35が回転するのに伴ってオイルポンプギア38が回転されることによって、駆動可能に構成されている。
また、図2に示すように、オイルポンプシャフト37の前方には、ロアケース22bに取り付けられているオイルフィルタ39が配置されている。このオイルフィルタ39は、オイルポンプ36から吐出されたオイルをろ過することにより浄化するために設けられている。また、オイルポンプ36の前方、かつ、オイルフィルタ39の右側(図3の矢印R方向側)には、図4に示すように、オイルフィルタ39を通過したオイルを冷却水によって冷却するためのオイルクーラ40が配置されている。
また、クランクケース22のロアケース22bの下部には、図3に示すように、クランクシャフト30の軸方向である左右方向(矢印L方向および矢印R方向)の略全域に渡って延びる管状のメインオイル通路22cが設けられている。このメインオイル通路22cは、オイルポンプ36(図2参照)によって圧送され、オイルフィルタ39(図2参照)およびオイルクーラ40(図4参照)により浄化および冷却されたオイルをエンジン15の各部分に流通させるために設けられている。
また、メインオイル通路22cの右側(矢印R方向側)の端部には、後述するネジ部材41を螺合するための雌ネジ部221cが設けられている。また、メインオイル通路22cの左側(矢印L方向側)の端部には、図5に示すように、後述する栓部材42が埋め込まれる収納部222cが設けられている。この収納部222cの内径は、後述する栓部材42の位置規制のため、メインオイル通路22cのオイルが流動する部分よりも大きく形成されている。これにより、後述する栓部材42が収納部222cに埋め込まれた際に、収納部222cよりも右側(矢印R方向側(奥側))に移動しないように構成されている。
また、メインオイル通路22cの右側(矢印R方向側)の端部には、図3に示すように、メインオイル通路22cを密栓するためのネジ部材41が螺合されている。このネジ部材41は、アルミ製である。また、ネジ部材41は、メインオイル通路22cの右側(矢印R方向側)の端部に設けられた雌ネジ部221cと螺合する雄ネジ部41aを有している。また、ネジ部材41のネジ頭部分には、メインオイル通路22cの右側(矢印R方向側)の端部との密閉性を確保するためのオーリング70が装着されている。これにより、ネジ部材41によってメインオイル通路22cの密閉性を確保することが可能となるとともに、メインオイル通路22cをオイルが流動する際に矢印R方向側に加わる圧力によってネジ部材41がメインオイル通路22cの右側(矢印R方向側)の端部から脱落するのを抑制することが可能となる。
ここで、本実施形態では、メインオイル通路22cの後述する発電機43側(左側(矢印L方向側))の端部には、図3および図5に示すように、円柱形状を有する栓部材42が埋め込まれている。この栓部材42は、アルミ製である。また、栓部材42は、図6に示すように、メインオイル通路22cの左側(矢印L方向側)の端部に設けられる収納部222cに埋め込まれることにより、メインオイル通路22cからオイルが漏れないようにメインオイル通路22cを密閉するように構成されている。また、栓部材42は、軽量化のための肉抜き部42aを有している。また、栓部材42の外周面には、収納部222cの内周面と当接することにより、メインオイル通路22cの密閉性の確保するためのオーリング71が装着されている。
また、ロアケース22bのメインオイル通路22cの左側(矢印L方向側)端部近傍には、図3に示すように、メインオイル通路22cからのオイルをクランクシャフト30の方向(上方向)に流動させるための通路であるオイル通路22dが設けられている。
また、メインオイル通路22cの左側の上方には、発電機43が配置されている。なお、発電機43は、本発明の「発電装置」の一例である。この発電機43は、図3および図5に示すように、クランクシャフト30が回転するのに伴って駆動されるように構成されている。具体的には、発電機43は、図5に示すように、クランクシャフト30に取り付けられる軸部44aを有し、クランクシャフト30と共に回転するロータ部44と、後述する発電機カバー46に固定され、コイル部45aを有するステータ部45とを含む。ステータ部45のコイル部45aは、図7に示すように、約20度の等角度間隔で18個設けられたステータコア45bのそれぞれに巻きつけられている。また、ロータ部44(図5参照)のステータコア45bと対向する部分には、図示しないマグネットが取り付けられている。そして、クランクシャフト30(図5参照)の回転と共に、ロータ部44(図5参照)が回転することにより、回転するマグネットとコイル部45aとの電磁誘導作用によりコイル部45aに電流が発生する。そして、発生した電流は、配線72により図示しないバッテリなどに電力として供給される。
また、ステータ部45の中央部側には、図7に示すように、ステータ部45を後述する発電機カバー46(図3参照)に対して固定するための支持部45cが設けられている。また、ステータ部45の支持部45cには、3つのネジ挿入穴45dが等角度間隔で設けられている。ステータ部45は、図5に示すように、これら3つのネジ挿入穴45dにボルト73が挿入されるとともに、後述する発電機カバー46のネジ穴部46fに螺合されることにより、発電機カバー46に固定されている。
また、エンジン15の左側(矢印L方向側)には、図3に示すように、発電機43を左方向(矢印L方向)から覆うように発電機カバー46が配置されている。この発電機カバー46は、クランクケース22に取り付けられている。なお、発電機カバー46は、本発明の「カバー部材」の一例である。この発電機カバー46は、アッパーケース22aの上端部近傍と、ロアケース22bの下端部近傍を連結するように取り付けられている。
また、図5に示すように、アッパーケース22aの発電機カバー46の上端部近傍が位置する部分には、スタータモータ47が配置されている。また、スタータモータ47の矢印L方向側の端部には、スタータモータ47の駆動とともに回転するピニオンギア48が取り付けられている。また、ピニオンギア48の下方には、2つのギア部49aおよびギア部49bと、ギア部49aとともに回転するシャフト49cとを有する中間ギア49が配置されている。この中間ギア49は、トルクリミッタ49dを有している。また、中間ギア49のギア部49aは、ピニオンギア48と噛合しており、ピニオンギア48が回転するのに伴って回転可能に構成されている。また、中間ギア49のギア部49bは、ギア部49aが回転するのに伴って回転可能に構成されている。
また、中間ギア49の下方には、中間ギア49のギア部49bと噛合するギア部50aを有するアイドルギア50が配置されている。このアイドルギア50は、ギア部50aの回転とともに回転するギア部50bと、ギア部50aとギア部50bとを回転可能に支持するアイドルギアシャフト50cとを有している。
また、ロアケース22bのオイル通路22dの上側端部には、オイル通路22dからのオイルをクランクシャフト30のオイル通路30bにオイルを供給するためのジャーナルメタル51が配置されている。
また、発電機43のロータ部44の軸部44aは、中空形状を有するとともに、クランクシャフト30のオイル通路30bからのオイルを通過させるためのオイル通路44bを有している。また、ロータ部44の軸部44aは、オイル通路44bの左側(矢印L方向側)端部近傍に上下方向に延びるように形成されたオイル噴射口44cを有している。このロータ部44のオイル噴射口44cは、オイルをコイル部45aに対して矢印D2方向に噴射するように構成されている。また、ロータ部44のオイル噴射口44cは、クランクシャフト30の回転と共に回転するので、回転しながらコイル部45aに対してオイルを噴射するように構成されている。
また、本実施形態では、発電機カバー46は、メインオイル通路22cの左側(矢印L方向側)端部を密栓する栓部材42と対向するとともに、栓部材42の左側の端面42bの近傍にまで延びるように設けられるリブ部46aを含む。このリブ部46aは、図5および図8に示すように、発電機カバー46の内壁面から右方向(図5の矢印R方向)に向かって突出するように発電機カバー46に一体的に設けられている。また、リブ部46aの上下方向の中心線A1は、図7に示すように、発電機43のロータ部44の回転軌跡R1の接線T1に対して、角度α1(90度)を有するように配置されているとともに、下方に延びるように形成されている。また、リブ部46aは、図9に示すように、メインオイル通路22cをオイルが流動した際に栓部材42の右側(矢印R方向側)の端面42cに加わる左方向(矢印L方向)の圧力によって栓部材42がメインオイル通路22cの収納部222cから脱落するのを防止する機能を有する。具体的には、リブ部46aは、オイルの圧力によって栓部材42が左方向に移動した際には、先端部46bが栓部材42の端面42bに当接することによって、栓部材42がメインオイル通路22cの収納部222cから抜けるのを防止するように構成されている。なお、リブ部46aは、本発明の「突出部」の一例であり、先端部46bは、本発明の「当接部分」の一例である。
また、本実施形態では、リブ部46aは、先端部46bが栓部材42の端面42bの近傍において端面42bに対向することにより栓部材42が抜けるのを防止する栓押さえ部46cと、発電機43のロータ部44が回転する際に飛散するオイルを後述するオイルパンスペース52bが配置されている下方に導くオイルガイド部46dとが設けられている。また、リブ部46aは、栓押さえ部46cの上下方向の長さL1がオイルガイド部46dの上下方向の長さL2よりも小さくなるように、栓押さえ部46cとオイルガイド部46dとの境界部分に段差部46eを有している。
また、リブ部46aの栓押さえ部46cの先端部46bは、図6および図7に示すように、栓部材42の端面42bの中心部分を含む上側から下側までの略全域に対して対向するように配置されている。つまり、先端部46bの栓部材42の端面42bとの当接部分である先端部46bの上下方向の長さL3は、図7に示すように、円形を有する端面42bの直径Dと略同一の長さを有している。なお、本実施形態では、リブ部46aの先端部46bの上下方向の長さL3は、栓押さえ部46cの段差部46e近傍の上下方向の長さL2よりも小さくなっている。すなわち、リブ部46aの栓押さえ部46cは、先端部46bに向かって上下方向の長さが徐々に小さくなる形状を有している。
また、リブ部46aのオイルガイド部46dは、発電機43のロータ部44の回転軌跡R1の最外部で、かつ、下端部の近傍に配置されている。また、リブ部46aのオイルガイド部46dは、発電機43が駆動された際に、オイル噴射口44cから噴射されて、ロータ部44の回転に伴って飛散するオイルを下方に導く機能を有する。また、リブ部46aのオイルガイド部46dは、オイルの粘性に起因して、ロータ部44の外周面と発電機カバー46(図5参照)の内壁面のロータ部44の外周面と対向する部分との間にオイルが溜まることによって、回転するロータ部44の外周面に付着したまま下方に流動しなくなったオイルを掻き落とすことにより下方に導く機能を有する。
また、発電機カバー46は、図5に示すように、発電機43のステータ部44を発電機カバー46に取り付けるための取付リブ46eを有している。この取付リブ46eは、図8に示すように、3つ設けられ、それぞれネジ穴部46fを有している。
また、クランクシャフト30の最外部(コンロッド24(図3参照)とクランクシャフト30との接続部分)の回転軌跡R2の半径は、図7に示すように、ロータ部44の回転軌跡R1の半径よりも大きくなるように構成されている。また、メインオイル通路22cは、クランクシャフト30の回転軌跡R2の下端部、および、ロータ部44の回転軌跡R1の下端部よりも下方に配置されている。
また、クランクケース22のロアケース22bの下側には、図3に示すように、オイルパンケース52が取り付けられている。このオイルパンケース52は、図2に示すように、前後方向(矢印FWD方向およびその反対方向)の中央部近傍に設けられた壁部52aを有している。また、オイルパンケース52は、ロアケース22bの前後方向(矢印FWD方向およびその反対方向)の中央部近傍に設けられた壁部22eと、壁部52aとによって仕切られたオイルパンスペース52bとオイルタンクスペース52cとを有している。なお、オイルパンスペース52bは、本発明の「オイルパン」の一例である。なお、発電機43のロータ部44のオイル噴射口44cから噴射されたオイルは、オイルパンスペース52bに貯留されるように構成されている。また、オイルパンスペース52bに貯留されたオイルは、オイルの液面が上昇することによりオイルポンプギア38と接触しないようにオイルタンクスペース52cに流動されるように構成されている。
また、オイルタンクスペース52cには、オイルタンクスペース52cに貯留されたオイルをオイルポンプ36によってオイルフィルタ39に圧送するための吸い口として機能するオイルストレーナ53が配置されている。また、クランクケース22のロアケース22bのオイルタンクスペース52cの上方には、オイルストレーナ53から吸引されたオイルをオイルポンプ36の方向に流動させるためのオイル通路22fが設けられている。また、オイルパンスペース52bには、図4に示すように、発電機43(図5参照)などのオイルパンスペース52bよりも上方に位置する部品を潤滑および冷却した後に落下してオイルパンスペース52bに貯留されたオイルをオイルタンクスペース52cに流通させるための吸い口として機能するオイルストレーナ54が配置されている。
また、ロアケース22bのオイルパンケース52との合面近傍には、図3に示すように、発電機43などの上方に位置する部品を冷却および潤滑した後に落下するオイルをオイルパンスペース52bに導くために上下方向に開口した孔部22gが設けられている。この孔部22gは、リブ部46aの下方に設けられている。つまり、リブ部46aのオイルガイド部46dによって下方に導かれたオイルは、孔部22gを介して、オイルパンスペース52bに流動する。
また、図7および図10に示すように、クランクケース22のロアケース22bとメインオイル通路22cの上方には、リブ部22hがロアケース22bと一体的に設けられている。このリブ部22hは、発電機43(図7参照)のロータ部44(図7参照)の回転に伴って飛散するオイルおよびロータ部44(図7参照)の外周面に付着するオイルを下方に導くために設けられている。
また、クランクシャフト30の上方には、図2に示すように、後側バランサギア55aと、図示しないバランサとを有する後側バランサシャフト55が配置されている。この後側バランサギア55aは、第1クランクギア31と噛合する。そして、後側バランサシャフト55は、クランクシャフト30とともに第1クランクギア31が回転するのに伴って、後側バランサギア55aが回転される。また、後側バランサシャフト55の後方には、メインシャフト56が配置されている。また、メインシャフト56の下方には、ドライブシャフト57が配置されている。
本実施形態では、上記のように、メインオイル通路22cの発電機43が配置される左側の端部に埋め込まれる栓部材42を設け、発電機カバー46に、ロータ部44から飛散するオイルを下方に導くとともに、先端部46bが栓部材42の端面42bと対向するように、発電機カバー46から右方向に突出するリブ部46aを設ける。これによって、メインオイル通路22cの端部を密栓する栓部材42が、メインオイル通路22cを流通するオイルの圧力に起因してメインオイル通路22cの端部から発電機43側に移動した際に、栓部材42の端面42bをリブ部46aにより押さえることができる。これにより、リブ部46aによってメインオイル通路22cの端部から栓部材42が抜けるのを防止することができる。したがって、栓部材42およびメインオイル通路22cにネジ加工を行うとともに栓部材42をメインオイル通路22cに螺合することにより栓部材42をメインオイル通路22cに対して組み付ける場合と異なり、栓部材42を、メインオイル通路22cの端部に嵌め込むだけでよい。その結果、栓部材42のメインオイル通路22cに対する組み付け工程を簡略化することができる。
また、本実施形態では、上記のように、発電機43を覆うようにクランクケース22に取り付けられる発電機カバー46に、ロータ部44から飛散するオイルを下方に導くリブ部46aを設ける。また、先端部46bが栓部材42の端面42bと対向するように設けられ、発電機カバー46の内壁面から右方向に突出するリブ部46aを一体的に設ける。これらにより、ロータ部44から飛散するオイルを下方に導くリブ部46aによって、メインオイル通路22cの左側の端部を密栓する栓部材42の脱落を防止することができる。その結果、ロータ部44から飛散するオイルを下方に導く部材と栓部材42の脱落を防止する部材とをそれぞれ別個に設ける場合と比較して、部品点数を削減することができる。
また、本実施形態では、上記のように、リブ部46aを、発電機43のロータ部44の回転軌跡R1の接線T1に対して、ロータ部44の回転方向に角度α1(90度)を有するように配置する。また、リブ部46aを上下方向に延びるように配置する。これらにより、ロータ部44の回転と共にロータ部44の外周面に付着するオイルを、効率よくリブ部46aにより掻き落とすことができる。その結果、回転するロータ部44の外周面に付着するオイルを、容易に下方に導くことができる。
また、本実施形態では、上記のように、リブ部46aに先端部46bが栓部材42の端面42bの近傍において対向することにより栓部材42が抜けるのを防止する栓押さえ部46cと、ロータ部44の回転に伴って飛散するオイルを下方に導くオイルガイド部46dとを設ける。これにより、1つのリブ部46aにより、容易に、ロータ部44の回転に伴って飛散するオイルを下方に導くことができるとともに、栓部材42が抜けるのを防止することができる。
また、本実施形態では、上記のように、リブ部46aに、栓押さえ部46cの上下方向の長さL1がオイルガイド部46dの上下方向の長さL2よりも小さくなるように、栓押さえ部46cとオイルガイド部46dとの境界部分に段差部46eを設ける。これによって、オイルガイド部46dの上下方向の長さL2を大きくすることができる。これにより、ロータ部44の回転に伴って飛散するオイルを効率よく下方に導くことができる。また、栓押さえ部46cの上下方向の長さを小さくすることによりリブ部46aを軽量化することができる。
また、本実施形態では、上記のように、リブ部46aの栓押さえ部46cを、栓部材42の端面42bの中心を通る上側から下側の略全域に対して対向するように配置する。これによって、リブ部46aの栓押さえ部46cと栓部材42の端面42bとが当接した際に、栓部材42が上下方向に傾くのを抑制することができる。したがって、栓部材42のオーリング71とメインオイル通路22cの収納部222cの内周面との間に隙間ができるのを抑制することができる。その結果、栓部材42によるメインオイル通路22cの左側端部の密閉性が低下するのを抑制することができる。
また、本実施形態では、上記のように、栓部材42を円柱形状に形成し、リブ部46aの栓押さえ部46cの栓部材42との当接部分である先端部46bを、栓部材42の円形の端面42bの直径と略同一の長さを有するように構成する。これによって、リブ部46aの栓押さえ部46cと栓部材42の端面42bとが当接した際に、栓部材42が上下方向に傾くのを抑制しながら、栓押さえ部46cの上下方向の長さを必要最低限にすることができる。
また、本実施形態では、上記のように、リブ部46aのオイルガイド部46dを、発電機43のロータ部44の回転軌跡R1の最外部の近傍に配置する。これによって、ロータ部44の回転に伴って飛散するオイルのみならず、ロータ部44の外周面に付着するオイルをも、リブ部46aのオイルガイド部46dにより掻き落とすことができるので、より効率よくオイルを下方に導くことができる。
また、本実施形態では、上記のように、リブ部46aのオイルガイド部46dを、発電機43のロータ部44の回転軌跡R1の下端部の近傍に配置することによって、リブ部46aによって掻き落とされたオイルを、容易に、下方に導くことができる。
また、本実施形態では、上記のように、クランクケース22のロアケース22bの下部にオイルパンスペース52bを設ける。それとともに、クランクケース22のロアケース22bに、リブ部46aよりも下方に、リブ部46aによって下方に導かれたオイルをオイルパンスペース52bに導くために上下方向に開口する孔部22gを設ける。これらにより、リブ部46aによって下方に導かれたオイルを、リブ部46aの下方に設けられるロアケース22bの孔部22gを介して、効率よく、オイルパンスペース52bに導くことができる。
また、本実施形態では、上記のように、クランクシャフト30の最外部の回転軌跡R2の半径が発電機43のロータ部44の回転軌跡R1の半径よりも大きくなるように構成する。これによって、リブ46cを、容易に、メインオイル通路22cの左側の端部に配置される栓部材42がメインオイル通路22cから抜けるのを防止することができる。また、ロータ部44の回転軌跡R1の近傍において、ロータ部44の回転に伴って飛散するオイルおよびロータ部44の外周面に付着するオイルを下方に導くことができる。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
たとえば、上記実施形態では、内燃機関を備えた車両の一例として自動二輪車を示したが、本発明はこれに限らず、内燃機関を備えた車両であれば、自動車、三輪車、ATV(All Terrain Vehicle;不整地走行車両)などの自動二輪車以外の車両にも適用可能である。
また、上記実施形態では、内燃機関の一例として並列2気筒エンジンを示したが、本発明はこれに限らず、オイル通路とオイル通路を密閉するための栓部材とを備えた内燃機関であれば、たとえば並列4気筒エンジンなどの並列2気筒エンジン以外のエンジンにも適用可能である。
また、上記実施形態では、栓部材の端面と対向するとともに、ロータ部から飛散するオイルを下方に導く突出部の形状の一例としてリブを示したが、本発明は、これに限らず、立方体形状などリブ以外の形状を有する突出部を設けてもよい。
また、上記実施形態では、リブ部が段差部を有する例を示したが、本発明はこれに限らず、テーパ形状など、段差部を有しないリブ部を設けてもよい。
また、上記実施形態では、リブ部を、ロータ部の回転軌跡の接線に対して直交(角度α1:90度)するように配置する例を示したが、本発明はこれに限らず、リブ部を、ロータ部の回転軌跡の接線に対してロータ部の回転方向に90度より小さい角度で傾斜するように配置してもよい。たとえば、図11および図12に示す変形例のように、ロータ部44の回転軌跡R1の接線T1に対して、中心線A2がロータ部44の回転する方向とは逆方向に鋭角(角度α2)を成すように配置されたリブ部146aを有する発電機カバー146を設けてもよい。
本発明の一実施形態によるエンジンが搭載された自動二輪車の全体構造を示した側面図である。 図1に示した一実施形態による自動二輪車に搭載されたエンジンのクランクシャフトおよびその周辺の構造を示した断面図である。 図1に示した一実施形態による自動二輪車に搭載されたエンジンのシリンダおよびその周辺の構造を示した断面図である。 図1に示した一実施形態による自動二輪車に搭載されたエンジンのクランクシャフトおよびその周辺の構造を示した断面図である。 図1に示した一実施形態による自動二輪車に搭載されたエンジンの発電機およびその周辺の構造を説明するための拡大断面図である。 図1に示した一実施形態による自動二輪車に搭載されたエンジンの発電機カバーのリブ部およびその周辺の構造を説明するための拡大断面図である。 図1に示した一実施形態による自動二輪車に搭載されたエンジンの発電機カバーのリブ部の構造を説明するための側面図である。 図1に示した一実施形態による自動二輪車に搭載されたエンジンの発電機カバーの構造を示した斜視図である。 図1に示した一実施形態による自動二輪車に搭載されたエンジンの発電機カバーのリブ部およびその周辺の構造を説明するための拡大断面図である。 図1に示した一実施形態による自動二輪車に搭載されたエンジンのクランクケースの構造を説明するための斜視図である。 本発明の変形例によるエンジンのリブ部の構造を説明するための側面図である。 図11に示した変形例によるエンジンのリブ部の構造を説明するための斜視図である。
符号の説明
1 自動二輪車
15 エンジン(内燃機関)
22 クランクケース
22c メインオイル通路
22g 孔部
30 クランクシャフト(クランクシャフト部)
42 栓部材
42b 端面
43 発電機(発電装置)
44 ロータ部
46 発電機カバー(カバー部材)
46a リブ部(突出部)
46b 先端部(当接部分)
46c 栓押さえ部
46d オイルガイド部
46e 段差部
52b オイルパンスペース(オイルパン)
146 発電機カバー(カバー部材)
146a リブ部(突出部)
D 直径
L1 長さ
L2 長さ
L3 長さ
R1 回転軌跡
R2 回転軌跡
T1 接線

Claims (13)

  1. クランクシャフト部と、
    内部に前記クランクシャフト部が配置され、前記クランクシャフト部の軸方向に沿った方向に延びるメインオイル通路を有するクランクケースと、
    前記クランクシャフト部に連結され、前記クランクシャフト部の回転と共に回転するロータ部を有する発電装置と、
    前記メインオイル通路の前記発電装置側の端部に埋め込まれる栓部材と、
    前記クランクケースに取り付けられ、前記発電装置を覆うカバー部材と、
    先端部が前記栓部材の前記発電装置側の端面と対向するように設けられ、前記カバー部材から前記メインオイル通路が延びる方向に突出する突出部とを備える、内燃機関。
  2. 前記突出部は、前記発電装置が駆動される際に、前記ロータ部から飛散するオイルを下方に導くように構成されている、請求項1に記載の内燃機関。
  3. 前記突出部は、前記カバー部材の内壁面に一体的に設けられたリブ部である、請求項1に記載の内燃機関。
  4. 前記リブ部は、前記発電装置のロータ部の回転軌跡の接線に対して、前記ロータ部の回転方向と反対の方向に90度以上の角度を成すとともに、前記ロータ部の回転方向と反対の方向に90度以上の角度で前記クランクシャフト部の軸方向に延びるように配置されている、請求項3に記載の内燃機関。
  5. 前記リブ部は、前記先端部が前記栓部材の前記発電装置側の端面の近傍において前記端面と対向することにより前記栓部材が抜けるのを防止する栓押さえ部と、前記ロータ部の回転に伴って飛散するオイルを下方に導くオイルガイド部とを含む、請求項4に記載の内燃機関。
  6. 前記リブ部は、前記栓押さえ部と前記オイルガイド部との境界部分に形成され、前記栓押さえ部の上下方向に沿った方向の長さが前記オイルガイド部の上下方向に沿った方向の長さよりも小さい段差部を有している、請求項5に記載の内燃機関。
  7. 前記リブ部の栓押さえ部は、前記栓部材の前記発電装置側の端面の中心を通る一方側から他方側の略全域に対して対向するように配置されている、請求項5に記載の内燃機関。
  8. 前記栓部材は、円柱形状に形成され、
    前記リブ部の栓押さえ部の前記栓部材との当接部分は、前記円柱形状の栓部材の直径と略同一の長さを有している、請求項7に記載の内燃機関。
  9. 前記リブ部のオイルガイド部は、前記発電装置のロータ部の回転軌跡の最外部の近傍に配置されている、請求項5に記載の内燃機関。
  10. 前記リブ部のオイルガイド部は、前記発電装置のロータ部の回転軌跡の下端部の近傍に配置されている、請求項9に記載の内燃機関。
  11. 前記クランクケースの下部に配置されるオイルパンをさらに備え、
    前記クランクケースは、前記突出部よりも下方に設けられ、前記突出部によって下方に導かれたオイルを前記オイルパンに導くために上下方向に開口する孔部を含む、請求項2に記載の内燃機関。
  12. 前記クランクシャフト部の最外部の回転軌跡の回転半径は、前記発電装置のロータ部の回転軌跡の回転半径よりも大きく構成され、
    前記メインオイル通路は、前記発電装置のロータ部の回転軌跡の下端部よりも下方に配置されている、請求項1に記載の内燃機関。
  13. 請求項1〜12のいずれか1項に記載の内燃機関を備えた、車両。
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