JP2010071218A - 内燃機関およびそれを備えた車両 - Google Patents

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好秀 鷹野
Yoshihiko Takeuchi
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Abstract

【課題】発電装置のコイル部の冷却効率を向上させることが可能な内燃機関を提供する。
【解決手段】このエンジン15(内燃機関)は、クランクケース22と、クランクシャフト30の軸端に取り付けられ、クランクシャフト30と共に回転するロータ部44と、外周がロータ部44の内周に近接して配置されるコイル部45aを有する発電機43とを備える。発電機43のコイル部45aは、クランクシャフト30の軸方向に沿った左右方向に延びる外周側側面45cを有する。左右方向と交差する方向に延びるカバー側側面45dとが交差する角部45fに向かって、斜め方向からオイルを噴射するオイル噴射口46bを備える。
【選択図】図6

Description

この発明は、内燃機関およびそれを備えた車両に関し、特に、発電装置を含む内燃機関およびそれを備えた車両に関する。
従来、発電装置を含む内燃機関が知られている(たとえば、特許文献1参照)。上記特許文献1には、クランク軸(クランクシャフト)と、クランク軸と共に回転するロータとコイルを含むステータとを含むジェネレータ(発電装置)と、ジェネレータのステータから上方、かつ、クランク軸の軸方向に離間した位置から垂直下方に向かってオイルを噴出する噴出口(オイル噴射部)とを備えたエンジン(内燃機関)用のジェネレータのオイル冷却装置が開示されている。この噴出口は、コイルのクランク軸の軸方向と交差する方向である上下方向に延びる側面と実質的に平行な方向(垂直下方)に向かってオイルを噴射するように構成されている。また、噴出口は、明記されていないが、オイルを放射状に拡がるように噴射するように構成されていると考えられる。
特許第2898257号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示されたエンジン(内燃機関)用のジェネレータ(発電装置)のオイル冷却装置では、噴出口(オイル噴射部)は、ジェネレータのステータから上方、かつ、クランク軸(クランクシャフト)の軸方向に離間した位置から、コイルの上下方向(垂直方向)に延びる側面と実質的に平行(垂直下方)にオイルを噴射する。したがって、オイルの噴射方向の中心は、コイルに直接的には向かわない一方で、噴出口から放射状に拡がるように噴射されたオイルの一部が、コイルの上下方向(垂直方向)に延びる側面に接触すると考えられる。このため、ジェネレータが駆動された際に発熱するコイルの1つの側面のみにしかオイルが十分に噴射されないので、コイルの冷却効率を向上させることが困難であるという問題点があると考えられる。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、発電装置のコイル部の冷却効率を向上させることが可能な内燃機関およびそれを備えた車両を提供することである。
課題を解決するための手段および発明の効果
この発明の第1の局面による内燃機関は、クランクシャフトと、内部にクランクシャフトが配置されるクランクケースと、クランクシャフトの軸端に取り付けられ、クランクシャフトと共に回転するロータ部と、外周がロータ部の内周に近接して配置されるコイル部とを有する発電装置とを備え、発電装置のコイル部は、クランクシャフトの軸方向に沿った第1の方向に延びる第1側面と、第1の方向と交差する第2の方向に延びる第2側面とを有し、発電装置のコイル部の第1側面と第2側面とが交差する角部に向かって、斜め方向からオイルを噴射する第1オイル噴射部を備える。
この第1の局面による内燃機関では、上記のように、発電装置のコイル部のクランクシャフトの軸方向に沿った第1の方向に延びる第1側面と第1の方向と交差する第2の方向に延びる第2側面とによって構成される角部に向かって、斜め方向からオイルを噴射する第1オイル噴射部を設ける。これによって、第1オイル噴射部により噴射されたオイルは、コイル部の第1側面と第2側面とにより構成される角部に衝突した後、第1側面側と第2側面側との両方に分散される。したがって、コイル部の少なくとも第1側面と第2側面との両方の側面に対してオイルを接触させることができる。これにより、第1オイル噴射部がコイル部の1つの側面に対してオイルを噴射する場合と比べて、発電装置が駆動される際に発熱するコイル部の冷却効率を向上させることができる。
この発明の第2の局面による車両は、上記の構成を有する内燃機関を備えた車両である。このように構成すれば、発電装置のコイル部の冷却効率を向上させることが可能な内燃機関を備えた車両を得ることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施形態によるエンジン(内燃機関)が搭載された自動二輪車(車両)の全体構造を示した側面図である。図2〜図11は、図1に示した一実施形態による並列2気筒エンジンの構造を詳細に説明するための図である。なお、本実施形態では、本発明の車両の一例として、自動二輪車について説明する。図中、矢印FWDは、自動二輪車の走行方向の前方を示している。まず、図1〜図11を参照して、本実施形態によるエンジン15およびそれが搭載された自動二輪車1の構造について説明する。
本発明の一実施形態によるエンジン(内燃機関)15が搭載された自動二輪車1の構造としては、図1に示すように、ヘッドパイプ2の後方には、前後方向に延びるメインフレーム3が配置されている。また、メインフレーム3は、ヘッドパイプ2の上側の部分から後方に延びる上側フレーム3aと、ヘッドパイプ2の下側の部分から後方に延びる下側フレーム3bとを有している。また、シートレール4の後部には、前方(矢印FWD方向)、かつ、下方に向かって延びるバックステー5が接続されている。これらのヘッドパイプ2、メインフレーム3、シートレール4およびバックステー5によって、車体フレームが構成されている。
また、ヘッドパイプ2の上方には、ハンドル6が回動可能に設けられている。また、ハンドル6の下方には、上下方向の衝撃を吸収するためのサスペンションを有する一対のフロントフォーク7が配置されている。このフロントフォーク7の下端には、前輪8が回転可能に取り付けられている。また、前輪8の上方には、フロントフェンダ9が配置されている。また、フロントフォーク7の後方には、ラジエータ10が配置されている。
また、上側フレーム3aの後部には、ピボット軸3cを介して、スイングアーム11の前端部が回動可能に取り付けられている。このスイングアーム11の後端部には、後輪12が回転可能に取り付けられている。また、メインフレーム3の上方には、燃料タンク13が配置されている。また、シートレール4の上方には、シート14が配置されている。
また、エンジン15は、メインフレーム3の上側フレーム3aと下側フレーム3bとに挟まれるように、かつ、後述するシリンダブロック19の軸線が鉛直線に対して矢印FWD方向側に向かって傾斜した状態で搭載されている。また、エンジン15は、並列2気筒エンジンである。なお、エンジン15は、本発明の「内燃機関」の一例である。また、エンジン15の前方には、後述するシリンダヘッド20の排気ポート20bに接続され、下方に延びた後に、後方に延びる排気管16が配置されている。また、排気管16の後端部には、マフラー17が接続されている。また、エンジン15の下方には、メインスタンド18が配置されている。
また、エンジン15は、図2に示すように、左右方向(図3の矢印L方向および矢印R方向)に並ぶように2つ配置されるシリンダ部(気筒)19a(図3参照)を有するシリンダブロック19と、シリンダヘッド20と、シリンダヘッドカバー21と、クランクケース22とを含んでいる。シリンダブロック19の2つのシリンダ部19aには、図3に示すように、それぞれ、各内周面にピストン23が摺動可能に配置されている。これらのピストン23には、それぞれ、コンロッド24の各一方端部が回動可能に取り付けられている。また、シリンダヘッド20は、シリンダブロック19の一方の開口を塞ぐように配置されている。また、シリンダヘッド20には、図2に示すように、シリンダブロック19のシリンダ部19aの上方に設けられる吸気ポート20aおよび排気ポート20bが形成されている。吸気ポート20aおよび排気ポート20bには、それぞれ、傘部25aを有する吸気バルブ25および傘部26aを有する排気バルブ26が配置されている。また、図3に示すように、シリンダブロック19の各シリンダ部19aおよびピストン23の上部とシリンダヘッド20の下面とに囲まれる部分には、それぞれ、燃焼室20cが設けられている。また、吸気ポート20aは、図2に示すように、空気と燃料とを含む混合気を燃焼室20c(図3参照)に供給するために設けられている。また、排気ポート20bは、燃焼後の残留ガスを燃焼室20cから排出するために設けられている。また、それぞれの排気ポート20bには、排気管16(図1参照)が接続されている。
また、シリンダブロック19およびシリンダヘッド20の内部には、図3に示すように、カムチェーン27が配置されているカムチェーン室19bおよび20dが設けられている。これらのカムチェーン室19bおよび20dは、クランクケース22とシリンダヘッドカバー21との間に跨るように設けられている。
また、シリンダヘッド20には、4つの点火プラグ28が配置されている。これら4つの点火プラグ28は、各燃焼室20cに対して2つずつ設けられており、各点火プラグ28のプラグ部28aは、図3に示すように、それぞれ、各燃焼室20cの上部にその下端部が突出するように配置されている。また、点火プラグ28は、プラグキャップ28bがシリンダヘッドカバー21の上方に突出した状態でシリンダヘッドカバー21に取り付けられている。
また、シリンダヘッドカバー21の下方には、図2および図4に示すように、一対のカムシャフト29が設けられている。これら一対のカムシャフト29には、図2に示すように、それぞれ、吸気バルブ25および排気バルブ26をそれぞれ動作させるためのカム部29aが設けられている。また、図4に示すように、一対のカムシャフト29には、それぞれ、スプロケット29bが取り付けられており、各スプロケット29bには、それぞれ、カムチェーン27が噛合されている。このカムチェーン27は、図3および図4に示すように、カムチェーン室19b(図3参照)およびカムチェーン室20d(図3参照)を通って、後述するクランクシャフト30のスプロケット30aに噛合されている。これにより、カムシャフト29は、クランクシャフト30が回転するのに伴って回転するように構成されている。
また、クランクケース22は、図2に示すように、クランクケース22の上部を構成するアッパーケース22aと、クランクケース22の下部を構成するロアケース22bとを含んでいる。これらアッパーケース22aとロアケース22bとの接合面には、合面100が形成されている。
また、クランクケース22の内部には、図3に示すように、クランクシャフト30と、クランクシャフト30を中心として回転するスプロケット30aと、第1クランクギア31、第2クランクギア32およびワンウェイクラッチ33aを有するスタータギア33とが配置されている。このクランクシャフト30の発電機43側には、オイル通路30bが設けられている。なお、オイル通路30bは、本発明の「第1オイル通路」の一例である。また、クランクシャフト30は、後述するクランクケース22のロアケース22bのオイル通路22dからのオイルをオイル通路30bの方向に流通させるための斜め方向に延びるオイル連絡路30cを有している。また、クランクシャフト30は、後述するオイル通路22dおよびオイル連絡路30cを通過したオイルを、ピストン23側に供給するオイル通路30dを有している。
また、クランクシャフト30は、ピストン23が上下に摺動することにより、コンロッド24を介して回転可能に構成されている。また、クランクシャフト30は、図2に示すように、アッパーケース22aとロアケース22bとの合面100に配置されている。
また、クランクシャフト30の前方(矢印FWD方向)のアッパーケース22aとロアケース22bとの合面には、図2に示すように、バランサ34aを有する前側バランサシャフト34が配置されている。また、前側バランサシャフト34には、前側バランサシャフト34を中心に回転する前側バランサギア35が取り付けられている。この前側バランサギア35は、図2に示すように、第1クランクギア31に噛合している。
また、図2および図4に示すように、前側バランサシャフト34の下方には、オイルを流動させることによりエンジン15内にオイルを循環させるためのオイルポンプ36が配置されている。また、前側バランサシャフト34の下方には、図2に示すように、オイルポンプ36の回転駆動軸であるオイルポンプシャフト37と、オイルポンプシャフト37を中心に回転するオイルポンプギア38とが配置されている。このオイルポンプギア38は、前側バランサギア35と噛合している。つまり、オイルポンプ36は、クランクシャフト30と共に回転する前側バランサギア35が回転するのに伴ってオイルポンプギア38が回転されることによって、駆動可能に構成されている。
また、本実施形態では、図2に示すように、オイルポンプシャフト37の前方には、ロアケース22bに取り付けられているオイルフィルタ39が配置されている。このオイルフィルタ39は、オイルポンプ36から吐出されたオイルをろ過することにより浄化するために設けられている。また、オイルポンプ36の前方、かつ、オイルフィルタ39の右側(矢印R方向側)には、図5に示すように、オイルフィルタ39を通過したオイルを冷却水によって冷却するためのオイルクーラ40が配置されている。
また、クランクケース22のロアケース22bの下部には、図5に示すように、クランクシャフト30(図3参照)の軸方向である左右方向(矢印L方向および矢印R方向)の略全域に渡って延びる管状のメインオイル通路22cが設けられている。このメインオイル通路22cは、オイルポンプ36によって圧送され、オイルフィルタ39およびオイルクーラ40により浄化および冷却されたオイルをエンジン15の各部分に流通させるために設けられている。また、メインオイル通路22cの右側(矢印R方向側)の端部には、図3に示すように、メインオイル通路22cを密栓するためのネジ部材41が螺合されている。また、メインオイル通路22cの左側(矢印L方向側)の端部には、メインオイル通路22cを密栓するための栓部材42が埋め込まれている。また、ロアケース22bのメインオイル通路22cの左側(矢印L方向側)端部近傍には、メインオイル通路22cからのオイルをクランクシャフト30の方向(上方向)に流動させるための通路であるオイル通路22dが設けられている。なお、オイル通路22dは、本発明の「オイル供給部」および「第4オイル通路」の一例である。オイル通路22dは、後述するオイル噴射口46bおよびオイル噴射口44cの両方に対してオイルを供給するように構成されている。
ここで、本実施形態では、メインオイル通路22cの左側の上方には、発電機43が配置されている。なお、発電機43は、本発明の「発電装置」の一例である。この発電機43は、図3および図6に示すように、クランクシャフト30の軸端に取り付けられ、クランクシャフト30が回転するのに伴って駆動されるように構成されている。具体的には、発電機43は、図6に示すように、クランクシャフト30に取り付けられる軸部44aを有し、クランクシャフト30と共に回転するロータ部44と、発電機カバー46に固定され、その外周がロータ部44の内周に近接して配置されるコイル部45aを有するステータ部45とを含む。ステータ部45のコイル部45aは、図7に示すように、約20度の等角度間隔で18個設けられたステータコア45bのそれぞれに巻きつけられている。また、ロータ部44(図6参照)のステータコア45bと対向する部分には、図示しないマグネットが取り付けられている。そして、クランクシャフト30(図6参照)の回転と共に、ロータ部44(図6参照)が回転することにより、回転するマグネットとコイル部45aとの電磁誘導作用によりコイル部45aに電流が発生する。そして、発生した電流は、配線70により図示しないバッテリなどに電力として供給される。このとき、コイル部45aは、発生した電流によって発熱する。
また、本実施形態では、発電機43のコイル部45aは、図6に示すように、クランクシャフト30の軸方向である左右方向(矢印L方向および矢印R方向)に延びる外周側側面45cと、上下方向(Y方向)に延びるカバー側側面45dと、外周側側面45cと平行な内周側側面45eとを有している。また、コイル部45aの外周側側面45cとカバー側側面45dとが交差する角部45fには、後述するオイル噴射部46bによってオイルが噴射されるように構成されている。なお、外周側側面45cは、本発明の「第1側面」の一例であり、カバー側側面45dは、本発明の「第2側面」の一例である。また、内周側側面45eは、本発明の「第3側面」の一例である。
また、ステータ部45の中央部側には、図7に示すように、ステータ部45を後述する発電機カバー46(図3参照)に対して固定するための支持部45gが設けられている。また、ステータ部45の支持部45gには、3つのネジ挿入穴45hが等角度間隔で設けられている。ステータ部45は、図6に示すように、これら3つのネジ挿入穴45hにボルト71が挿入されるとともに、発電機カバー46に螺合されることにより、発電機カバー46に固定されている。
また、エンジン15の左側(矢印L方向側)には、図3に示すように、発電機43を左方向(矢印L方向)から覆うように発電機カバー46が配置されている。この発電機カバー46は、クランクケース22に取り付けられている。なお、発電機カバー46は、本発明の「カバー部材」の一例である。この発電機カバー46は、アッパーケース22aの上端部近傍と、ロアケース22bの下端部近傍を連結するように取り付けられている。
また、図6に示すように、アッパーケース22aの発電機カバー46の上端部近傍が位置する部分には、スタータモータ47が配置されている。また、スタータモータ47の矢印L方向側の端部には、スタータモータ47の駆動とともに回転するピニオンギア48が取り付けられている。また、ピニオンギア48の下方には、2つのギア部49aおよびギア部49bと、ギア部49aとともに回転するシャフト49cとを有する中間ギア49が配置されている。この中間ギア49は、トルクリミッタ49dを有している。また、中間ギア49のギア部49aは、ピニオンギア48と噛合しており、ピニオンギア48が回転するのに伴って回転可能に構成されている。また、中間ギア49のギア部49bは、ギア部49aが回転するのに伴って回転可能に構成されている。
また、本実施形態では、中間ギア49の下方には、中間ギア49のギア部49bと噛合するギア部50aを有するアイドルギア50が配置されている。このアイドルギア50は、ギア部50aの回転とともに回転するギア部50bと、ギア部50aとギア部50bとを回転可能に支持するアイドルギアシャフト50cとを有している。このアイドルギアシャフト50cは、中空形状を有するとともに、オイルを通過させるためのオイル通路50dを有している。また、アイドルギアシャフト50cは、右側(矢印R方向側)の端部がクランクケース22のアッパーケース22aに支持されており、左側(矢印L方向側)の端部が後述する発電機カバー46のオイル通路46aに設けられた支持部461aに支持されている。なお、ギア部50aおよび50bは、本発明の「アイドルギア」の一例であり、オイル通路50dは、本発明の「第3オイル通路」の一例である。
また、アイドルギア50のギア部50bは、スタータギア33と噛合する。これにより、アイドルギア50のギア部50bが回転するのに伴って、スタータギア33は、回転可能に構成されている。そして、始動時に、スタータモータ47が回転駆動されることによってスタータギア33が回転されることにより、クランクシャフト30が回転され、エンジン15が始動される。また、エンジン15が始動した後には、クランクシャフト30の回転力は、スタータギア33およびアイドルギア50を介して、中間ギア49のギア部49bに伝達される。この回転力は、スタータギア33に設けられたワンウェイクラッチ33aによってアイドルギア50には伝達されないように構成されている。これにより、エンジン15が始動した後に、クランクシャフト30の回転力がスタータモータ47に伝達されないように構成されている。
また、ロアケース22bのオイル通路22dの上側端部には、図6および図8に示すように、オイル通路22dからのオイルをクランクシャフト30のオイル通路30bとアイドルギアシャフト50cのオイル通路50dとの両方向にオイルを供給するための円環状のジャーナルメタル51が配置されている。なお、ジャーナルメタル51は、本発明の「オイル供給部」および「環状オイル供給部材」の一例である。このジャーナルメタル51は、クランクケース22のアッパーケース22aとロアケース22bとの合面100(図2参照)に配置されるとともに、クランクシャフト30を取り囲むように配置されている。また、ジャーナルメタル51は、図9および図10に示すように、6つ(図10参照)設けられた孔部51aと、内周面の幅方向の中央部に設けられた溝部51bとを有している。つまり、ロアケース22bのオイル通路22dからのオイルは、図8に示すように、ジャーナルメタル51の孔部51aを介して溝部51bに浸入し、溝部51bを満たした後、再び上部の孔部51aを介してアッパーケース22aのオイル通路22eを通過してアイドルギアシャフト50cのオイル通路50dの方向に流通される。また、回転するクランクシャフト30のオイル連絡路30cの端部と、孔部51aとが合さったときに、孔部51aからクランクシャフト30のオイル連絡路30cを通過してオイル通路30bに向かって流通される。なお、オイル通路22dおよびジャーナルメタル51により、本発明の「オイル供給部」は、構成されている。
また、クランクケース22のアッパーケース22aには、図6に示すように、ジャーナルメタル51を介してロアケース22bのオイル通路22dからのオイルをアイドルギアシャフト50cのオイル通路50dに流通させるためのオイル通路22eが形成されている。なお、オイル通路22eは、本発明の「第5オイル通路」の一例である。
また、発電機カバー46は、アイドルギアシャフト50cの左側(矢印L方向側)端部を支持するとともに、アッパーケース22aのオイル通路22eおよびアイドルギアシャフト50cのオイル通路50dからのオイルを通過させるためのオイル通路46aを含む。なお、オイル通路46aは、本発明の「第6オイル通路」の一例である。
また、本実施形態では、発電機カバー46は、オイル通路46aを通過したオイルを発電機43のステータ部45のコイル部45aに噴射することにより、発熱体であるコイル部45aを冷却するためのオイル噴射口46bを含む。なお、オイル噴射口46bは、本発明の「第1オイル噴射部」および「第1オイル噴射口」の一例である。このオイル噴射口46bは、図11に示すように、発電機43のコイル部45aの外周側側面45cとカバー側側面45dとによって構成される角部45fに向かって斜め方向からオイルを噴射するように構成されている。また、オイル噴射口46bは、噴射領域の中心線(噴射方向D1)がコイル部45aの外周側側面45cに対して約45度の角度を成すように、コイル部45aの角部45fに向かってステータ部45の上端部近傍からオイルを噴射するように構成されている。
また、本実施形態では、発電機カバー46のオイル噴射口46bは、オイルの噴射方向D1を中心として放射状に拡がるようにコイル部45aの角部45fに対してオイルを噴射するように構成されている。具体的には、オイル噴射口46bは、オイルの噴射領域の中心線である噴射方向D1を中心として角度αの噴射角(約60度以上約90度以下)で拡がるようにコイル部45aの角部45fに対してオイルを噴射するように構成されている。また、オイル噴射口46bによって噴射されたオイルは、コイル部45aのカバー側側面45dを伝って下方に落ちるので、ステータ部45の下部に位置するコイル部45aも冷却することが可能となる。
また、本実施形態では、図6および図11に示すように、発電機43のロータ部44の軸部44aは、中空形状を有するとともに、クランクシャフト30のオイル通路30bからのオイルを通過させるためのオイル通路44bを有している。なお、オイル通路44bは、本発明の「第2オイル通路」の一例である。また、ロータ部44の軸部44aは、オイル通路44bの左側(矢印L方向側)端部近傍に上下方向(Y方向)に延びるように形成されたオイル噴射口44cを有している。なお、オイル噴射口44cは、本発明の「第2オイル噴射部」の一例である。このロータ部44のオイル噴射口44cは、図6に示すように、クランクシャフト30のオイル通路30bおよび軸部44aのオイル通路44bを通過したオイルをコイル部45aの内周側側面45eに対して矢印D2方向に噴射するように構成されている。また、ロータ部44のオイル噴射口44cは、クランクシャフト30の回転と共に回転するので、すべてのコイル部45aの内周側側面45eを冷却することが可能となる。
また、クランクケース22のロアケース22bの下側には、図3に示すように、オイルパンケース52が取り付けられている。このオイルパンケース52は、図2に示すように、前後方向(矢印FWD方向およびその反対方向)の中央部近傍に位置するとともに、クランクケース22のロアケース22bに設けられた壁部22fと、オイルパンケース52が有する壁部52aとによって仕切られたオイルパンスペース52bとオイルタンクスペース52cとを有している。なお、発電機カバー46のオイル噴射口46bおよびロータ部44のオイル噴射口44cから噴射されたオイルは、オイルパンスペース52bに貯留されるように構成されている。また、オイルパンスペース52bに貯留されたオイルは、オイルの液面が上昇することによりオイルポンプギア38と接触しないようにオイルタンクスペース52cに流動されるように構成されている。
また、オイルタンクスペース52cには、図2に示すように、オイルタンクスペース52cに貯留されたオイルをオイルポンプ36によってオイルフィルタ39に圧送するための吸い口として機能するオイルストレーナ53が配置されている。また、クランクケース22のロアケース22bのオイルタンクスペース52cの上方には、オイルストレーナ53から吸引されたオイルをオイルポンプ36の方向に流動させるためのオイル通路22gが設けられている。また、オイルパンスペース52bには、図4に示すように、オイルパンスペース52bに貯留されたオイルをオイルタンクスペース52cに流通させるための吸い口として機能するオイルストレーナ54が配置されている。また、ロアケース22bのオイルパンケース52との合面近傍には、図3に示すように、発電機43などの上方に位置する部品を冷却および潤滑した後に落下するオイルをオイルパンスペース52bに貯留するための孔部22hが設けられている。
また、クランクシャフト30の上方には、図2に示すように、後側バランサギア55aと、図示しないバランサとを有する後側バランサシャフト55が配置されている。この後側バランサギア55aは、第1クランクギア31と噛合する。そして、後側バランサシャフト55は、クランクシャフト30とともに第1クランクギア31が回転するのに伴って、後側バランサギア55aが回転される。また、後側バランサシャフト55の後方には、メインシャフト56が配置されている。また、メインシャフト56の下方には、ドライブシャフト57が配置されている。
次に、図2、図3、図5および図6を参照してエンジン15のオイルの流通経路について説明する。
まず、図2に示すように、オイルタンクスペース52cのオイルストレーナ53から吸引され、矢印A1方向に流通されたオイルは、オイル通路22gを矢印A2方向に通過する。そして、図5に示すように、オイルは、オイルポンプ36によってオイルフィルタ39を通過して矢印A3方向に流通し、オイルクーラ40を通過した後に、矢印A4方向に流通する。
次に、オイルは、矢印A5方向に流通し、メインオイル通路22cに流入する。そして、図3に示すように、メインオイル通路22cを矢印A6方向に流通したオイルは、オイル通路22dに流入し、矢印A7方向に流通する。そして、オイル通路22dを通過したオイルは、図6に示すように、ジャーナルメタル51の孔部51aおよび溝部51bを介して、クランクシャフト30のオイル連絡路30cを矢印A8方向に流通するとともに、アッパーケース22aのオイル通路22eを矢印A9方向に流通する。
そして、クランクシャフト30のオイル連絡路30cを通過したオイルは、オイル通路30bを矢印A10方向に流通し、ロータ部44の軸部44aのオイル通路44bを通過して、オイル噴射口44cからステータ部45のコイル部45aに向かって噴射される。
また、アッパーケース22aのオイル通路22eを通過したオイルは、アイドルギアシャフト50cのオイル通路50dを矢印A11方向に流通し、発電機カバー46のオイル通路46aを通過して、矢印A12方向(下方向)に流通した後に、オイル噴射口46bからステータ部45のコイル部45aの角部45fに向かって斜め下方に噴射される。
そして、図3に示すように、オイル噴射口46bおよびオイル噴射口44cから噴射されたオイルは、ステータ部45を伝って矢印A13方向に流通し、矢印A14方向に向かって下方に流通する。そして、発電機カバー46の内壁面を伝って矢印A15方向に流通し、ロアケース22bの孔部22hから矢印A16方向に流通し、オイルパンスペース52bに貯留される。
本実施形態では、上記のように、発電機43のコイル部45aのクランクシャフト30の軸方向に沿った左方向に延びる外周側側面45cと上下方向に延びるカバー側側面45dとによって構成される角部45fに向かって、斜め方向からオイルを噴射するオイル噴射口46bを設ける。これによって、オイル噴射口46bにより噴射されたオイルは、コイル部45aの外周側側面45cとカバー側側面45dとにより構成される角部45fに衝突した後、外周側側面45cとカバー側側面45dとの両方に分散される。したがって、コイル部45aの少なくとも外周側側面45cとカバー側側面45dとの両方の側面に対してオイルを接触させることができる。これにより、オイル噴射口46bがコイル部45aの1つの側面に対してオイルを噴射する場合と比べて、発電機43が駆動される際に発熱するコイル部45aの冷却効率を向上させることができる。
また、本実施形態では、上記のように、オイル噴射口46bを、オイルの噴射方向D1を中心として放射状に拡がるように発電機43のコイル部45aの角部45fに対してオイルを噴射するように構成する。これによって、コイル部45aの角部45fを構成する外周側側面45cとカバー側側面45dとの2面に対して、直接的にオイルを噴射することができる。これにより、コイル部45aの冷却効率をより向上させることができる。
また、本実施形態では、上記のように、オイル噴射口46bを、発電機43のステータ部45の上端部近傍からコイル部45aの角部45fに向かってオイルを噴射するように構成する。これによって、オイル噴射口46bからコイル部45aの角部45fに向かって噴射されたオイルは、ステータ部45を伝って落下する。したがって、オイル噴射口46bによって噴射されたオイルにより、ステータ部45の下部に位置するコイル部45aも冷却することができる。
また、本実施形態では、上記のように、オイル噴射口46bを、オイルの噴射方向D1がコイル部45aの外周側側面45cに対して約45度を成すように、オイルをコイル部45aの角部45fに向かって上方から噴射するように構成する。これによって、コイル部45aの角部45fを構成する外周側側面45cとカバー側側面45dとの2面に対して、より均等にオイルを噴射することができる。これにより、コイル部45aの冷却効率をより確実に向上させることができる。
また、本実施形態では、上記のように、オイル噴射口46bを、発電機カバー46に一体的に設ける。これによって、容易に、コイル部45aの角部45fに対して斜め方向からオイルを噴射させることができる。
また、本実施形態では、上記のように、発電機43のコイル部45aの内周側側面45eに対してオイルを噴射するオイル噴射口44cを設けることによって、コイル部45aの内周側側面45eを冷却することができる。これにより、オイル噴射口46bとオイル噴射口44cとによってコイル部45aの外周側側面45c、45dおよび45eの3面を冷却することができる。その結果、コイル部45aの冷却効率をさらに向上させることができる。
また、本実施形態では、上記のように、オイル噴射口44cを、ロータ部44の軸部44aに設けるとともに、クランクシャフト30の回転に伴って回転しながらコイル部45aの内周側側面45eに対してオイルを噴射するように構成する。これによって、約20度毎に18個設けられるコイル部45aの略すべてに対してオイルを噴射することができる。これにより、コイル部45aの冷却効率をより有効に向上させることができる。
また、本実施形態では、上記のように、クランクシャフト30に、オイルを流通させるためのオイル通路30bを設け、ロータ部44の軸部44aにクランクシャフト30のオイル通路30bからのオイルをオイル噴射口44cに供給するオイル通路44bを設ける。また、オイル噴射口44cを、クランクシャフト30のオイル通路30bおよびロータ部44の軸部44aのオイル通路44bから供給されたオイルをコイル部45aの内周側側面45eに対して噴射するように構成する。これらにより、オイル噴射口44cに対してオイルを供給するためのオイル通路をクランクシャフト30およびロータ部44の軸部44aと別個に設ける必要がない。その結果、オイル噴射口44cを設けることに起因して、部品点数が増加するのを抑制することができる。
また、本実施形態では、上記のように、アイドルギアシャフト50cを、オイルを通過させるためのオイル通路50dを有するように構成する。また、オイル噴射口46bを、アイドルギアシャフト50cのオイル通路50dから供給されたオイルをコイル部45aの角部45fに対して噴射するように構成する。これらにより、オイル噴射口46bに対するオイル供給路をアイドルギアシャフト50cと別個に設ける必要がないので、その分、部品点数が増加するのを抑制することができる。
また、本実施形態では、上記のように、オイル通路22dを、オイル噴射口44cとオイル噴射口46bとの両方にオイルを供給するように構成する。これによって、オイル噴射口44cとオイル噴射口46bとにオイルを供給する経路構造を簡略化することができる。
また、本実施形態では、上記のように、クランクケース22に、クランクシャフト30の軸方向である左右方向の略全域に渡って延びるメインオイル通路22cと、メインオイル通路22cからのオイルをクランクシャフト30のオイル通路30bおよびアイドルギアシャフト50cのオイル通路50dに対してオイルを流通させるオイル通路22dとを設ける。これによって、オイル噴射口46bに対するオイル供給路と、オイル噴射口44cに対するオイル供給路とを別々に設ける場合よりも部品点数を削減することができる。
また、本実施形態では、クランクケース22に、オイル通路22dからのオイルをアイドルギアシャフト50cのオイル通路50dに流通させるためのオイル通路22eを一体的に設ける。これによって、オイル通路22dからのオイルをアイドルギアシャフト50cのオイル通路50dに流通させるためのオイル通路を、クランクケース22と別個に設ける場合と比較して、部品点数が増加するのを抑制することができる。
また、本実施形態では、クランクケース22のオイル通路22dからのオイルをクランクシャフト30のオイル通路30bおよびクランクケース22のオイル通路22eの両方向に流通させるジャーナルメタル51をクランクシャフト30に取り付ける。これによって、容易に、クランクシャフト30のオイル通路30bの方向と、クランクケース22のオイル通路22eの方向との両方向にオイルを流通させることができる。
また、本実施形態では、発電機カバー46に、アイドルギアシャフト50cのオイル通路50dとオイル噴射口46bとを連結するオイル通路46aを設ける。それとともに、オイル通路46aに、右側端部にアイドルギアシャフト50cを支持する支持部461aを設ける。これによって、オイル通路46aとアイドルギアシャフト50cの支持部461bとを別々に設ける場合と比較して、部品点数を削減することができる。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
たとえば、上記実施形態では、内燃機関を備えた車両の一例として自動二輪車を示したが、本発明はこれに限らず、内燃機関を備えた車両であれば、自動車、三輪車、ATV(All Terrain Vehicle;不整地走行車両)などの自動二輪車以外の車両にも適用可能である。
また、上記実施形態では、内燃機関の一例として並列2気筒エンジンを示したが、本発明はこれに限らず、発電装置を備えた内燃機関であれば、たとえば並列4気筒エンジンなどの並列2気筒エンジン以外のエンジンにも適用可能である。
また、上記実施形態では、コイル部の角部にオイルを噴射するオイル噴射口を発電機カバーに設ける例を示したが、本発明はこれに限らず、クランクケースなど、その他の部品に設けてもよい。
また、上記実施形態では、コイル部の角部にオイルを噴射するオイル噴射口を、ステータ部の上端部近傍からステータ部の上部に位置するコイル部にオイルを噴射するように構成する例を示したが、本発明はこれに限らず、ステータ部の下端部近傍からステータ部の下部に位置するコイル部の角部に向かってオイルを噴射するように構成してもよい。
また、上記実施形態では、コイル部の角部にオイルを噴射するオイル噴射口を、コイル部のクランクシャフトの軸方向に沿った方向に延びる外周側側面45cに対して約45度を成すようにコイル部の角部に対してオイルを噴射するように構成する例を示したが、本発明はこれに限らず、クランクシャフトの軸方向と交差する方向に延びるカバー側側面45dに対して約45度を成すようにオイルを噴射してもよい。
本発明の一実施形態によるエンジンが搭載された自動二輪車の全体構造を示した側面図である。 図1に示した一実施形態による自動二輪車に搭載されたエンジンのクランクシャフトおよびその周辺の構造を示した断面図である。 図1に示した一実施形態による自動二輪車に搭載されたエンジンのシリンダおよびその周辺の構造を示した断面図である。 図1に示した一実施形態による自動二輪車に搭載されたエンジンのクランクシャフトおよびその周辺の構造を示した断面図である。 図1に示した一実施形態による自動二輪車に搭載されたエンジンのロアケースの構造を説明するための底面図である。 図1に示した一実施形態による自動二輪車に搭載されたエンジンの発電機とその周辺の構造を説明するための拡大断面図である。 図1に示した一実施形態による自動二輪車に搭載されたエンジンの発電機のステータ部の構造を説明するための平面図である。 図1に示した一実施形態による自動二輪車に搭載されたエンジンのクランクシャフトの周辺の構造を説明するための断面図である。 図1に示した一実施形態による自動二輪車に搭載されたエンジンのジャーナルメタルを示した平面図である。 図9に示した200−200線による断面図である。 図1に示した一実施形態による自動二輪車に搭載されたエンジンのオイル噴射口の構造を説明するための拡大断面図である。
符号の説明
1 自動二輪車
15 エンジン(内燃機関)
22 クランクケース
22c メインオイル通路
22d オイル通路(第4オイル通路、オイル供給部)
22e オイル通路(第5オイル通路)
30 クランクシャフト
30b オイル通路(第1オイル通路)
43 発電機(発電装置)
44 ロータ部
44a 軸部
44b オイル通路(第2オイル通路)
44c オイル噴射口(第2オイル噴射部、第2オイル噴射口)
45 ステータ部
45a コイル部
45c 外周側側面(第1側面)
45d カバー側側面(第2側面)
45e 内周側側面(第3側面)
45f 角部
46 発電機カバー(カバー部材)
46a オイル通路(第6オイル通路)
461a 支持部
46b オイル噴射口(第1オイル噴射部、第1オイル噴射口)
50a ギア部(アイドルギア)
50b ギア部(アイドルギア)
50c アイドルギアシャフト
50d オイル通路(第3オイル通路)
51 ジャーナルメタル(オイル供給部、環状オイル供給部材)
L 第1の方向
Y 第2の方向

Claims (15)

  1. クランクシャフトと、
    内部に前記クランクシャフトが配置されるクランクケースと、
    前記クランクシャフトの軸端に取り付けられ、前記クランクシャフトと共に回転するロータ部と、外周が前記ロータ部の内周に近接して配置されるコイル部とを有する発電装置とを備え、
    前記発電装置のコイル部は、前記クランクシャフトの軸方向に沿った第1の方向に延びる第1側面と、前記第1の方向と交差する第2の方向に延びる第2側面とを有し、
    前記発電装置のコイル部の前記第1側面と前記第2側面とが交差する角部に向かって、斜め方向からオイルを噴射する第1オイル噴射部を備える、内燃機関。
  2. 前記第1オイル噴射部は、オイルの噴射方向を中心として放射状に拡がるように前記発電装置のコイル部の角部に対してオイルを噴射する第1噴射口を有する、請求項1に記載の内燃機関。
  3. 前記発電装置は、前記コイル部が取り付けられるステータ部をさらに有し、
    前記第1オイル噴射部は、前記発電装置のステータ部の上端部近傍から前記コイル部の上部の角部に向かってオイルを噴射する第1噴射口を有する、請求項1に記載の内燃機関。
  4. 前記第1オイル噴射部の第1噴射口は、オイルの噴射領域の中心線が前記コイル部の第1側面に対して略45度を成すように、オイルを前記コイル部の角部に向かって上方から噴射する、請求項3に記載の内燃機関。
  5. 前記発電装置を覆うように前記クランクケースに取り付けられるカバー部材をさらに備え、
    前記第1オイル噴射部は、前記カバー部材に一体的に設けられている、請求項1に記載の内燃機関。
  6. 前記コイル部は、前記第2側面と交差する第3側面をさらに有し、
    前記発電装置のコイル部の第3側面は、前記第1側面と略平行に配置され、
    前記コイル部の第3側面に対してオイルを噴射する第2オイル噴射部をさらに備える、請求項1に記載の内燃機関。
  7. 前記発電装置のロータ部は、前記クランクシャフトに取り付けられ、前記クランクシャフトと共に回転する軸部をさらに含み、
    前記第2オイル噴射部は、前記ロータ部の軸部に設けられるとともに、前記コイル部の第3側面に対してオイルを噴射する第2噴射口を有する、請求項6に記載の内燃機関。
  8. 前記クランクシャフトは、中空形状を有するとともに、オイルを流通させるための第1オイル通路を有し、
    前記ロータ部の軸部は、前記クランクシャフトの第1オイル通路と連通し、オイルを前記第2オイル噴射部に供給する第2オイル通路を有し、
    前記第2オイル噴射部の第2噴射口は、前記クランクシャフトの第1オイル通路および前記軸部の第2オイル通路から供給されたオイルを前記発電装置のコイル部の第3側面に対して噴射する、請求項7に記載の内燃機関。
  9. 前記クランクケースの内部に配置され、前記クランクシャフトに回転力を伝えるアイドルギアと、
    前記クランクケースの内部に配置され、前記アイドルギアを回転可能に支持するアイドルギアシャフトとをさらに備え、
    前記アイドルギアシャフトは、オイルを通過させるための第3オイル通路を有し、
    前記第1オイル噴射部は、前記アイドルギアシャフトの第3オイル通路と連通し、前記発電装置のコイル部の角部に対して噴射する第1噴射口を有する、請求項1に記載の内燃機関。
  10. 前記第1オイル噴射部および前記第2オイル噴射部の両方に対してオイルを供給するためのオイル供給部をさらに備える、請求項6に記載の内燃機関。
  11. 前記クランクシャフトは、オイルを流通させるための第1オイル通路を含み、
    前記ロータ部は、前記クランクシャフトと共に回転する軸部を含むとともに、前記軸部は、前記クランクシャフトの第1オイル通路と連通し、オイルを、前記第2オイル噴射部に供給する第2オイル通路を含み、
    前記クランクケースの内部に配置され、オイルを通過させるための第3オイル通路を有するアイドルギアシャフトをさらに備え、
    前記クランクケースは、前記クランクシャフトの軸方向に沿った方向の略全域に渡って延びるメインオイル通路を含み、
    前記オイル供給部は、前記メインオイル通路と、前記第1オイル通路および前記第3オイル通路とを連通する第4オイル通路を含む、請求項10に記載の内燃機関。
  12. 前記クランクケースには、前記第4オイル通路と、前記アイドルギアシャフトの第3オイル通路とを連通する第5オイル通路が形成されている、請求項11に記載の内燃機関。
  13. 前記オイル供給部は、前記クランクシャフトに取り付けられるとともに、前記第4オイル通路からのオイルを前記第1オイル通路および前記第5オイル通路の方向に流通させる環状オイル供給部材をさらに含む、請求項12に記載の内燃機関。
  14. 前記発電装置を覆うように前記クランクケースに取り付けられるカバー部材をさらに備え、
    前記カバー部材は、前記アイドルギアシャフトの第3オイル通路と前記第1オイル噴射部とを連通する第6オイル通路を有し、
    前記第6オイル通路は、前記クランクケース側の端部に形成され、前記アイドルギアシャフトを支持する支持部を有する、請求項9に記載の内燃機関。
  15. 請求項1〜14のいずれか1項に記載の内燃機関を備えた、車両。
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