JPH10195252A - 樹脂組成物およびその成形品 - Google Patents

樹脂組成物およびその成形品

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JPH10195252A
JPH10195252A JP9014658A JP1465897A JPH10195252A JP H10195252 A JPH10195252 A JP H10195252A JP 9014658 A JP9014658 A JP 9014658A JP 1465897 A JP1465897 A JP 1465897A JP H10195252 A JPH10195252 A JP H10195252A
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Kenji Shiyaji
賢治 社地
Kazunari Ishiura
一成 石浦
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Kuraray Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高度のガスバリアー性、良好な耐熱性および
良好な成形性を有する柔軟な樹脂素材を提供する。 【解決手段】 本発明は、(A)ポリオレフィン系樹
脂、(B)ビニルアルコール系共重合体および(C)芳
香族ビニル化合物系重合体ブロックとイソブチレン系重
合体ブロックとを有するブロック共重合体を含有する樹
脂組成物である。ただし、(A)/(B)の重量比は1
00/10〜100/1000であり、(C)/
[(A)+(B)]の重量比は5/100〜1000/
100である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高度のガスバリア
ー性および良好な耐熱性と成形性を有する柔軟な樹脂組
成物、ならびに、これらのガスバリアー性、耐熱性およ
び柔軟性が活かされる成形品に関する。本発明の成形品
は、ガスバリアー性および耐熱性に優れ、かつ良好な柔
軟性を有するため、シール材、包装用フィルム、容器な
どとして有用である。また本発明の樹脂組成物は、良好
な成形性(特に押出成形性)をも具備するため、上記成
形品の構成材料として有用である。
【0002】
【従来の技術】可塑剤が配合された塩化ビニル樹脂は、
柔軟性およびガスバリアー性に優れるため、シール材、
包装用フィルム、容器などとして使用されている。一
方、ポリオレフィン系樹脂、オレフィン−ビニルアルコ
ール共重合体、および芳香族ビニル化合物系重合体ブロ
ックと共役ジエン系重合体ブロックとを有するブロック
共重合体の水素添加物に不飽和カルボン酸またはその誘
導体をグラフト重合して得られた変性共重合体からなる
樹脂組成物がガスバリアー性に優れ、食品包装用材料と
して有用であることが知られている(特開平1−313
552号公報)。さらに、ポリオレフィン系樹脂、エチ
レン−ビニルアルコール共重合体、不飽和カルボン酸ま
たはその誘導体で変性されたポリオレフィン、および芳
香族ビニル化合物系重合体ブロックと共役ジエン系重合
体ブロックとを有するブロック共重合体の水素添加物か
らなる樹脂組成物がガスバリアー性に優れ、ボトル、カ
ップなどの素材として有用であることが知られている
(特開平3−277642号公報)。これらのポリオレ
フィン系樹脂およびビニルアルコール系共重合体を含有
する樹脂組成物においては、芳香族ビニル化合物系重合
体ブロックと共役ジエン系重合体ブロックとを有するブ
ロック共重合体の水素添加物から誘導された上記の変性
共重合体、または、上記の変性ポリオレフィンおよび芳
香族ビニル化合物系重合体ブロックと共役ジエン系重合
体ブロックとを有するブロック共重合体の水素添加物
が、ポリオレフィン系樹脂とビニルアルコール系共重合
体との間の相溶性を向上させる作用を有するものとされ
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
可塑剤が配合された塩化ビニル樹脂については、焼却処
分の際における塩化水素等のガスの発生による環境への
悪影響が懸念されている。さらに、可塑剤がブリードア
ウトし易いため包装用フィルム、容器などの用途では内
容物の汚染が危惧され、また、耐熱性もあまり高いもの
ではない。上記の特開平1−313552号公報および
特開平3−277642号公報にそれぞれ記載されたポ
リオレフィン系樹脂、ビニルアルコール系共重合体、お
よび芳香族ビニル化合物系重合体ブロックと共役ジエン
系重合体ブロックとを有するブロック共重合体の水素添
加物またはそれから誘導された変性共重合体を含む樹脂
組成物では、耐熱性があまり高くなく、例えば、その成
形品が長時間高温条件下に晒された場合には、劣化が起
こり表面にべたつきが生じることがある。
【0004】しかして、本発明の第一の目的は、高度の
ガスバリアー性と耐熱性とを有し、しかも可塑剤を配合
しない場合においても良好な柔軟性を発揮でき、かつ良
好な成形性をも具備する樹脂素材を提供することにあ
る。また本発明の第二の目的は、高度のガスバリアー性
と耐熱性とを有し、しかも可塑剤を配合しない場合にお
いても良好な柔軟性を有する成形品を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、上記の
第一の目的は、(1)(A)ポリオレフィン系樹脂、
(B)ビニルアルコール系共重合体および(C)芳香族
ビニル化合物系重合体ブロックとイソブチレン系重合体
ブロックとを有するブロック共重合体を主成分として含
有し;
【0006】(2)上記(B)の含有量が上記(A)の
100重量部に対して10〜1000重量部であり、上
記(C)の含有量が上記(A)および(B)の総重量1
00重量部に対して5〜1000重量部である;
【0007】ことを特徴とする樹脂組成物を提供するこ
とによって達成される。
【0008】また、本発明によれば、上記の第二の目的
は、上記の樹脂組成物からなる成形品を提供することに
よって達成される。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
【0010】本発明において、(A)成分として用いら
れるポリオレフィン系樹脂は、高密度ポリエチレン、低
密度ポリエチレン、ポリプロピレン等に代表されるオレ
フィンモノマーの単独重合体;エチレン−プロピレンラ
ンダムコポリマー、エチレン−プロピレンブロックコポ
リマー、エチレン−1−ブテンコポリマー、エチレン−
1−ヘキセンランダムコポリマー、エチレン−1−オク
テンコポリマー等の2種以上のモノマーの共重合体など
が挙げられる。なお、ポリオレフィン系樹脂(A)とし
ては、1種類のポリオレフィン系樹脂の使用に限定され
ず、目的に応じて、2種類以上のポリオレフィン系樹脂
を併用しても差し支えない。
【0011】本発明において(B)成分として用いられ
るビニルアルコール系共重合体とはビニルアルコール単
位(−CH2−CH(OH)−)を含む共重合体であり、
必ずしも限定されるものではないが、例えば、対応する
ビニルエステル系共重合体を部分けん化あるいは完全け
ん化することによって得ることができる。
【0012】ビニルアルコール系共重合体(B)として
は、オレフィン−ビニルアルコール共重合体が好まし
い。オレフィン−ビニルアルコール共重合体としては、
オレフィン−カルボン酸ビニルエステル共重合体のけん
化物が好ましい。該オレフィン−カルボン酸ビニルエス
テル共重合体のけん化物としては、オレフィン単位/カ
ルボン酸ビニルエステル単位のモル比が0.5/99.
5〜99.5/0.5の範囲内であるオレフィン−カル
ボン酸ビニルエステル共重合体をけん化することによっ
てカルボン酸ビニルエステル単位の10〜100モル%
をビニルアルコール単位に変換したものが好ましい。オ
レフィン−カルボン酸ビニルエステル共重合体のけん化
物におけるオレフィン単位の含有率は、ポリオレフィン
系樹脂(A)およびブロック共重合体(C)との樹脂組
成物におけるガスバリアー性および成形加工性の点にお
いて、2〜70モル%であることが好ましく、5〜65
モル%であることがより好ましく、10〜60モル%で
あることが特に好ましい。オレフィン−カルボン酸ビニ
ルエステル共重合体のけん化物におけるけん化度(カル
ボン酸ビニルエステル単位のビニルアルコール単位への
変換率)は、樹脂組成物とした場合におけるガスバリア
ー性および耐熱性の点において、90モル%以上である
ことが好ましく、95モル%以上であることがより好ま
しく、98モル%以上であることが特に好ましい。ま
た、ビニルアルコール系共重合体(B)におけるメルト
フローレート(温度190℃、荷重2.16kgの条件
下に、ASTM D1238に記載の方法で測定)は、
樹脂組成物とした場合における成形加工性の点から、
0.1〜100g/10分であることが好ましく、0.
5〜50g/10分であることがより好ましく、1〜4
0g/10分であることが特に好ましい。
【0013】オレフィン−カルボン酸ビニルエステル共
重合体のけん化物の中でも、エチレン−カルボン酸ビニ
ルエステル共重合体のけん化物が、ポリオレフィン系樹
脂(A)およびブロック共重合体(C)との樹脂組成物
における成形加工性および機械物性の面から特に好まし
い。該エチレン−カルボン酸ビニルエステル共重合体の
けん化物は、エチレン単位およびビニルアルコール単位
の外に少量(好ましくは全構成単位に対して10モル%
以下)であれば、さらに他の構成単位を有していてもよ
い。他の構成単位としては、プロピレン、イソブチレ
ン、4−メチルペンテン−1、1−ヘキセン、1−オク
テン等のα−オレフィン;酢酸ビニル、プロピオン酸ビ
ニル、バーサチック酸ビニル、ピバリン酸ビニル等のカ
ルボン酸ビニルエステル;イタコン酸、アクリル酸、無
水マレイン酸等の不飽和カルボン酸またはその誘導体
(例:塩、エステル、ニトリル、アミド、無水物な
ど);ビニルトリメトキシシラン等のビニルシラン系化
合物;不飽和スルホン酸またはその塩;N−メチルピロ
リドン等から誘導される単位などを挙げることができ
る。また、エチレン−カルボン酸ビニルエステル共重合
体のけん化物は、分子鎖末端に、アルキルチオ基などの
官能基を有していてもよい。エチレン−カルボン酸ビニ
ルエステル共重合体のけん化物の中でも、エチレン−酢
酸ビニル共重合体のけん化物が特に好ましい。
【0014】オレフィン−カルボン酸ビニルエステル共
重合体のけん化物は、例えば、公知の方法に従って、オ
レフィン−カルボン酸ビニルエステル共重合体を製造
し、次いでこれをけん化することによって製造すること
ができる。オレフィン−カルボン酸ビニルエステル共重
合体は、例えば、主としてオレフィンとカルボン酸ビニ
ルエステルとからなるモノマーを、メタノール、t−ブ
チルアルコール、ジメチルスルホキシド等の有機溶媒
中、加圧下に、過酸化ベンゾイル、アゾビスイソブチロ
ニトリル等のラジカル重合開始剤を用いて重合させるこ
とによって得ることができる。また、オレフィン−カル
ボン酸ビニルエステル共重合体のけん化では、酸触媒ま
たはアルカリ触媒を使用することができる。
【0015】なお、ビニルアルコール系共重合体(B)
としては、1種類のビニルアルコール系共重合体の使用
に限定されず、目的に応じて、2種類以上のビニルアル
コール系共重合体を併用しても差し支えない。
【0016】本発明において(C)成分として用いられ
るブロック共重合体は、芳香族ビニル化合物系重合体ブ
ロック(a)とイソブチレン系重合体ブロック(b)と
を含有する。ここで、ブロック(a)は、主として芳香
族ビニル化合物からなるモノマーから誘導される重合体
ブロックである。該芳香族ビニル化合物としては、スチ
レン、p−メチルスチレン、α−メチルスチレン等を、
単独で、もしくは2種以上を組み合わせて使用すること
ができる。ブロック(a)は、数平均分子量が3000
〜80000の範囲にあることが好ましい。一方、ブロ
ック(b)は、主としてイソブチレンからなるモノマー
から誘導される重合体ブロックである。ブロック共重合
体(C)の溶融流動性が良好となり、ポリオレフィン系
樹脂(A)およびビニルアルコール系共重合体(B)と
の混合およびその後の成形が容易となることから、ブロ
ック(b)の数平均分子量は10000〜200000
の範囲であることが好ましく、また、ブロック共重合体
(C)中のブロック(a)の重量の和は、ブロック共重
合体(C)中のブロック(a)とブロック(b)との重
量の総和に対して10〜60%の範囲であることが好ま
しい。ブロック共重合体(C)としては、1種類のブロ
ック共重合体の使用に限定されず、目的とする用途に応
じて、2種類以上のブロック共重合体を併用しても差し
支えない。
【0017】ブロック共重合体(C)の製造法として
は、特に限定されるものではなく、例えば、ヘキサン、
塩化メチレン等の不活性溶媒中で、ルイス酸およびこれ
と組み合わせてカチオン重合活性種を形成する有機化合
物から構成される開始剤系の存在下に、芳香族ビニル化
合物を主体とするモノマーの重合とイソブチレンを主体
とするモノマーの重合とを逐次的に行うことによる方法
などを採用することができる。ここで、ルイス酸として
は、例えば、四塩化チタン、三塩化ホウ素、塩化アルミ
ニウム、四塩化スズ等が挙げられる。また、カチオン重
合活性種を形成する有機化合物とは、アルコキシ基、ア
シロキシ基、ハロゲン原子等の官能基を有する有機化合
物であって、例えば、ビス(2−メトキシ−2−プロピ
ル)ベンゼン、ビス(2−アセトキシ−2−プロピル)
ベンゼン、ビス(2−クロロ−2−プロピル)ベンゼン
等が挙げられる。さらに、上記の重合方法においては、
必要に応じて、重合反応系に、ピリジン;ジメチルアセ
トアミド、ジメチルホルムアミド等のアミド類などを添
加してもよい。上記の重合方法によれば、ブロック
(a)−ブロック(b)−ブロック(a)のトリブロッ
ク共重合体は、例えば、ルイス酸と2個の官能基を有す
る有機化合物から構成される開始剤系を使用してイソブ
チレンを主体とするモノマーを重合させ、その重合反応
が実質的に終了した時点で、重合反応系内に芳香族ビニ
ル化合物を主体とするモノマーを添加して重合反応を継
続させることによって製造することができる。
【0018】本発明の樹脂組成物においては、上記ビニ
ルアルコール系共重合体(B)の含有量は、上記ポリオ
レフィン系樹脂(A)の100重量部に対して10〜1
000重量部である。また、上記ブロック共重合体
(C)の含有量は、上記ポリオレフィン系樹脂(A)お
よびビニルアルコール系共重合体(B)の総重量100
重量部に対して5〜1000重量部である。ビニルアル
コール系共重合体(B)の含有量が、ポリオレフィン系
樹脂(A)の100重量部に対して10重量部未満の場
合には、ポリオレフィン系樹脂(A)の種類に応じては
(例えばポリオレフィン系樹脂(A)が低密度ポリエチ
レンであるときなどには)、ガスバリアー性の到達レベ
ルに限界がある。ビニルアルコール系共重合体(B)の
含有量が、ポリオレフィン系樹脂(A)の100重量部
に対して1000重量部を越えるときには、柔軟性が不
足する場合がある。ブロック共重合体(C)の含有量
が、ポリオレフィン系樹脂(A)およびビニルアルコー
ル系共重合体(B)の総重量100重量部に対して5重
量部未満の場合には、柔軟性が不足する。また、ブロッ
ク共重合体(C)の含有量が、上記(A)および(B)
の総重量100重量部に対して1000重量部を越える
場合には、樹脂組成物の柔軟性が高くなり過ぎ、自己形
態保持性などが要求される成形品の素材としては不向き
となる。上記のような適度の柔軟性と極めて高度のガス
バリアー性とが特に高度に両立できる点において、ビニ
ルアルコール系共重合体(B)の含有量がポリオレフィ
ン系樹脂(A)の100重量部に対して20〜500重
量部であり、かつブロック共重合体(C)の含有量がポ
リオレフィン系樹脂(A)およびビニルアルコール系共
重合体(B)の総重量100重量部に対して10〜50
重量部であることが好ましい。
【0019】なお本発明において、樹脂組成物には、本
発明の効果を喪失しない範囲において、必要に応じて、
ポリオレフィン系樹脂(A)、ビニルアルコール系共重
合体(b)およびブロック共重合体(C)に加えて、他
の成分が配合されていてもよい。例えば、耐熱性、耐候
性の向上または増量等を目的として、炭酸カルシウム、
タルク、カーボンブラック、酸化チタン、シリカ、クレ
ー、硫酸バリウム、炭酸マグネシウム等の無機充填剤を
配合することができる。樹脂組成物からの成形品の表面
滑性を向上させるために、ポリオレフィンワックスなど
の脂肪族炭化水素系滑剤、高級脂肪族系アルコール、高
級脂肪酸系滑剤、高級脂肪酸のアミドまたはビスアミド
などの脂肪酸アミド系滑剤、ステアリン酸カルシウムな
どの金属セッケン系滑剤等を配合することができる。そ
の他に、熱安定剤、酸化防止剤、光安定剤等の配合も可
能である。
【0020】本発明の樹脂組成物を調製するための各成
分の混合方法としては、とくに制限されることなく、通
常のポリオレフィン系樹脂組成物の製造におけると同様
の方法を採用することができる。
【0021】その中でも、ポリオレフィン系樹脂
(A)、ビニルアルコール系共重合体(B)およびブロ
ック共重合体(C)を溶融条件下に混合した場合には、
得られる樹脂組成物のガスバリアー性が一層高くなるこ
とから、この混合方法を採用することが好ましい。この
溶融条件下での混合方法を採用する場合、樹脂組成物の
ガスバリアー性が特に高くなることから、各成分
(A)、(B)および(C)については、該溶融条件と
同一の温度においてせん断速度100秒-1の条件下で測
定した場合における溶融粘度をそれぞれ[a]、[b]
および[c]で表すとき、[a]>[b]および[c]
>[b]の条件を満足するものを使用することが好まし
い。成分(A)、(B)および(C)の溶融条件下での
混合方法としては、例えば、押出機、ニーダー等の溶融
混練機によって、各成分を所定の割合で溶融混合するこ
とからなる方法を採用することができる。この溶融条件
下での混合における加熱温度としては、各成分の溶融流
動する温度以上で、かつ、熱劣化を実質的に起こさない
範囲の温度であればよく、一般的には、150〜300
℃の範囲、より好適には180〜280℃の範囲の温度
を採用することができる。
【0022】本発明の樹脂組成物は、良好な成形性を有
するため、各種の成形方法により、所望の形状・寸法の
成形品に成形することができる。成形方法としては、公
知の方法に準じて、射出成形、押出成形、圧縮成形、ブ
ロー成形、真空成形などを採用することができる。ま
た、成形品としては、型物、シート、フィルム、パイ
プ、びん状物などを例示することができる。本発明の樹
脂組成物は、溶融押出成形、特に溶融押出製膜におい
て、優れた成形性を発揮でき、良好な表面状態を有する
成形品を取得することが可能である。本発明の樹脂組成
物からなる成形品は、適度の柔軟性、良好な耐熱性およ
び高いガスバリアー性を合わせ持つために、シール材、
包装用フィルム、容器などとして有用である。
【0023】
【実施例】次に、実施例を挙げて本発明を具体的に説明
する。なお、各実施例における「部」は「重量部」を表
す。
【0024】樹脂組成物の構成成分の溶融粘度の測定お
よび樹脂組成物の評価は、次に示す方法(1)〜(5)
によって行った。
【0025】(1)溶融粘度 樹脂組成物の各構成成分について、樹脂組成物を調製す
るための溶融混練と同じ温度における、せん断速度10
0秒-1の条件での溶融粘度を、キャピラリーレオメータ
ー(東洋精機製作所製「キャピログラフ1C」)により
測定した。
【0026】(2)柔軟性 樹脂組成物を用いて、溶融温度より20℃高い温度条件
下に圧縮成形して厚さ6mmのシートを作製した。これ
を使用して、JIS K7215に準拠して硬度(ショ
アD)を測定し、該ショアD硬度が35以下のものにつ
いては、さらにJIS K6301に準拠して硬度(J
IS A)を測定した。これらの硬度を柔軟性の指標と
した。
【0027】(3)成形品の耐熱性 樹脂組成物を圧縮成形して縦20cm、横20cm、厚
さ2mmのシート状試験片を作製し、この試験片を15
0℃のギアーオーブン中に24時間置いた後、室温に冷
却し、指で触れることによって試験片表面のベタツキ感
を調べた。加熱前と同じくべたつきが全く認められない
場合を「極めて良好」(◎)、ほとんどべたつきが認め
られない場合を「良好」(○)、ややべたつきが認めら
れる場合を「やや劣る」(△)、激しくべたつく場合を
「劣る」(×)の4段階で熱劣化の程度を判定すること
によって、耐熱性を評価した。
【0028】(4)ガスバリアー性 樹脂組成物を用いて、溶融温度より20℃高い温度条件
下に圧縮成形して、厚さ200μmのフィルムを作製し
た。このフィルムについて、ガス透過率測定装置(柳本
製作所製「GTR−10」)を用いて、酸素圧2.5k
g/cm2、温度35℃の条件における酸素透過係数P
2を測定し、これをガスバリアー性の指標とした。
【0029】(5) フィルム成形性 樹脂組成物を用いて、20mmφラボプラストミル製膜
機(東洋精機製作所製)により温度230℃、スクリュ
ー回転数100rpmの条件でフィルムを成形した。得
られたフィルムの表面の荒さを目視で観察した。表面が
極めて平滑な場合を「極めて良好」(◎)、表面がわず
かに荒れているだけの場合を「良好」(○)、表面が鮫
肌様に荒れている場合を「不良」(×)の三段階で表面
状態を判定することによって、フィルム成形性を評価し
た。
【0030】なお、実施例において使用したポリオレフ
ィン系樹脂は、以下の略号で示す。
【0031】ポリオレフィン系樹脂(A−1):低密度
ポリエチレン(三井石化製「ミラソン401」) ポリオレフィン系樹脂(A−2):プロピレン−エチレ
ンブロック共重合体(三菱化学製「三菱ポリプロBC−
3」) ポリオレフィン系樹脂(A−3):低密度ポリエチレン
(三井石化製「ミラソン68」) ポリオレフィン系樹脂(A−4):低密度ポリエチレン
(三井石化製「ミラソンB319」) ポリオレフィン系樹脂(A−5):エチレン−1−オク
テン共重合体(ダウケミカル製「エンゲージEG820
0」)
【0032】実施例において使用したビニルアルコール
系共重合体は、以下の略号で示す。
【0033】ビニルアルコール系共重合体(B−1):
エチレン−ビニルアルコール共重合体(クラレ製「エバ
ールEP−E105」) ビニルアルコール系共重合体(B−2):エチレン−ビ
ニルアルコール共重合体(クラレ製「エバールEP−G
110」)
【0034】実施例において使用したブロック共重合体
は、以下の略号で示す。
【0035】ブロック共重合体(C−1):ポリスチレ
ンブロック−ポリイソブチレンブロック−ポリスチレン
ブロックのトリブロック共重合体(数平均分子量340
00、分子量分布(Mw/Mn)1.23、ポリスチレ
ンブロック含有量30重量%) ブロック共重合体(C−2):ポリスチレンブロック−
ポリイソブチレンブロック−ポリスチレンブロックのト
リブロック共重合体(数平均分子量75000、分子量
分布(Mw/Mn)1.20、ポリスチレンブロック含
有量20重量%) ブロック共重合体(C−3):ポリスチレンブロック−
ポリイソブチレンブロック−ポリスチレンブロックのト
リブロック共重合体(数平均分子量76000、分子量
分布(Mw/Mn)1.27、ポリスチレンブロック含
有量30重量%) ブロック共重合体(C−4):ポリスチレンブロック−
エチレン・プロピレン共重合体ブロック−ポリスチレン
ブロックのトリブロック共重合体(クラレ製「セプトン
2007」)
【0036】実施例1〜9、比較例1〜3 ポリオレフィン系樹脂(A)、ビニルアルコール系共重
合体(B)、およびブロック共重合体(C)または他の
ブロック共重合体を、それぞれ表1または表2に示す割
合で予備混合した後、二軸押出し機を用いて220℃の
温度で溶融条件下に混練することにより、樹脂組成物を
得た。得られた樹脂組成物の評価結果を表1および表2
に示す。
【0037】
【表1】
【0038】
【表2】
【0039】なお、上記表1および表2中、「溶融粘度
の大小」の欄における「a」、「b」および「c」は、
それぞれ、ポリオレフィン系樹脂(A)の溶融粘度、ビ
ニルアルコール系共重合体(B)の溶融粘度およびブロ
ック共重合体(C)の溶融粘度を意味する。
【0040】上記表1および表2から、実施例1〜9に
記載された本発明に従う樹脂組成物は、酸素透過係数が
5800cc・20μm/m2・day・atm以下であることから高
度なガスバリアー性を有することが判り、ショアD硬度
において52以下、かつJIS A硬度において75以
上であることから適度な柔軟性を有することが判る。さ
らに、耐熱性の評価結果が「○」(良好)であることか
ら耐熱性に問題なく、また、フィルム成形性の評価結果
が「◎」(極めて良好)または「○」(良好)であるこ
とから押出成形性にも問題ないことが判る。なお、表1
および表2から、実施例1〜9の中でも、ビニルアルコ
ール系共重合体(B)の溶融粘度(b)がポリオレフィ
ン系樹脂(A)の溶融粘度(a)およびブロック共重合
体(C)の溶融粘度(c)のどちらよりも低い場合(実
施例1〜4および実施例6〜9)には、酸素透過係数が
2400cc・20μm/m2・day・atm以下であることから、
ガスバリアー性において特に優れることが判る。一方、
ビニルアルコール系共重合体(B)を含まないかまたは
その配合割合が低すぎる点で本発明とは相違する、比較
例1および2に記載された樹脂組成物では、いずれも、
酸素透過係数が12000cc・20μm/m2・day・atmであ
ることからガスバリアー性が本発明のものより低いこと
が判る。また、ブロック共重合体が本発明におけるブロ
ック共重合体(C)とは相違する比較例3の樹脂組成物
では、耐熱性の評価結果が「△」(劣る)であり、フィ
ルム成形性の評価結果が「×」(不良)であることから
耐熱性およびフィルム成形性が不足していることが判
る。
【0041】
【発明の効果】本発明の樹脂組成物は、適度の柔軟性を
有し、さらに高度なガスバリアー性、良好な耐熱性およ
び良好な成形性を有する。そのため、該樹脂組成物から
なる成形品は、これらの優れた性質が有効に発揮され、
高温条件下で使用されるシール材、包装用フィルム、容
器等として有効に使用される。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (1)(A)ポリオレフィン系樹脂、
    (B)ビニルアルコール系共重合体および(C)芳香族
    ビニル化合物系重合体ブロックとイソブチレン系重合体
    ブロックとを有するブロック共重合体を主成分として含
    有し; (2)上記(B)の含有量が上記(A)の100重量部
    に対して10〜1000重量部であり、上記(C)の含
    有量が上記(A)および(B)の総重量100重量部に
    対して5〜1000重量部である;ことを特徴とする樹
    脂組成物。
  2. 【請求項2】 (1)(A)ポリオレフィン系樹脂、
    (B)ビニルアルコール系共重合体および(C)芳香族
    ビニル化合物系重合体ブロックとイソブチレン系重合体
    ブロックとを有するブロック共重合体を主成分として含
    有し; (2)上記(B)の含有量が上記(A)の100重量部
    に対して10〜1000重量部であり、上記(C)の含
    有量が上記(A)および(B)の総重量100重量部に
    対して5〜1000重量部であり; (3)上記(A)、(B)および(C)を溶融条件下に
    混合することによって得られ; (4)上記(A)、(B)および(C)について該溶融
    条件と同一の温度においてせん断速度100秒-1の条件
    下で測定した場合における溶融粘度をそれぞれ[a]、
    [b]および[c]で表すとき、[a]>[b]および
    [c]>[b]の条件を満足する;ことを特徴とする樹
    脂組成物。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の樹脂組成物から
    なる成形品。
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