JPH10110086A - 重合体組成物およびその用途 - Google Patents
重合体組成物およびその用途Info
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- JPH10110086A JPH10110086A JP9175340A JP17534097A JPH10110086A JP H10110086 A JPH10110086 A JP H10110086A JP 9175340 A JP9175340 A JP 9175340A JP 17534097 A JP17534097 A JP 17534097A JP H10110086 A JPH10110086 A JP H10110086A
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Abstract
ガスバリア性にも優れる成形品を、加硫工程を要するこ
となく製造することができる高分子系物質を提供する。 【解決手段】 本発明は、(A)ビニル芳香族モノマー
重合体ブロックとイソブチレン重合体ブロックとを有す
るブロック共重合体がマトリックス相の状態で含有さ
れ、(B)エチレン−ビニルアルコール系共重合体が分
散粒子相の状態で含有されている重合体組成物である。
Description
弾性に優れ、かつガスバリア性にも優れた重合体組成物
およびその用途に関する。
王冠との密封、医薬品びんと蓋との密封などのための容
器用パッキング;フィルム状、シート状、袋状、びん状
等の形態の飲食品用包装材;医療用輸液バッグ等には、
ガスバリア性を有し、かつ柔軟性またはゴム弾性を有す
ることが要求されている。例えば、自転車用タイヤのチ
ューブには、高度のガスバリア性とゴム弾性とが要求さ
れるために、一般に、IIR(ブチルゴム)が使用され
ている。容器用パッキングには、柔軟性、ゴム弾性およ
びガスバリア性が要求されるために、一般に、NR(天
然ゴム)やIIRが使用されている。飲食品用包装材に
は、柔軟性および高度のガスバリア性が要求されるため
に、エチレン−ビニルアルコール系共重合体またはポリ
アミドからなるガスバリア層と柔軟性樹脂層とを有する
積層体が広く使用されている。医療用輸液バッグには、
柔軟性およびガスバリア性が要求されるために、一般
に、塩化ビニルが使用されている。しかしながら、上記
のNRやIIRを使用した成形品にゴム弾性を発現させ
るためには、成形後に煩雑な加硫工程が必要である。上
記の飲食品用包装材では、エチレン−ビニルアルコール
系共重合体またはポリアミドはガスバリアに優れるもの
の柔軟性が不十分であることから、それを補うために柔
軟性樹脂層との積層体の形態で使用されているが、その
結果、成形加工上の制限および煩雑さを伴うことにな
る。NRは、ガスバリア性があまり高くないので、それ
を容器用パッキング等に使用した場合、内容物の長期保
存性の点で不利である。また、塩化ビニルは構造上、塩
素原子を大量に含んでいるので、それを素材とする医療
用輸液バッグ等の成形品については、焼却処分の際の塩
化水素等のガス発生による環境への悪影響が懸念されて
いる。
加硫工程が不要な高分子材料として、SEBS(ポリス
チレン−ポリエチレン・ブチレン−ポリスチレンのトリ
ブロック共重合体)、SEPS(ポリスチレン−ポリエ
チレン・プロピレン−ポリスチレンのトリブロック共重
合体)等の熱可塑性エラストマーが提案されているが、
そのガスバリア性も、用途に応じては不十分な場合があ
る。
に、柔軟性およびゴム弾性に優れるのみならずガスバリ
ア性にも優れた成形品を、加硫工程を要することなく製
造するための素材として有用な高分子系物質を提供する
ことにある。本発明の目的は、第2に、上記の各種の優
れた性質を兼ね備えた成形品を提供することにある。ま
た本発明の目的は、第3に、上記の各種の優れた性質が
有効に発揮される、上記高分子系物質の用途を提供する
ことにある。
結果、上記第1の目的は、特定のイソブチレン系ブロッ
ク共重合体とエチレン−ビニルアルコール系共重合体の
両方を特定の状態で含有する重合体組成物を提供するこ
とによって達成され、上記第2および第3の目的は、該
重合体組成物を利用することによって達成されることを
見いだし、本発明を完成するに至った。
は、(A)主としてビニル芳香族モノマー単位からなる
重合体ブロック(a1)と、主としてイソブチレン単位
からなる重合体ブロック(a2)とを有するブロック共
重合体、および(B)エチレン−ビニルアルコール系共
重合体を含有し、かつ、(A)成分が実質的にマトリッ
クスの状態で存在し、(B)成分が実質的に分散粒子の
状態で存在することを特徴とする重合体組成物を提供す
ることによって達成される。
重合体組成物からなる成形品を提供することによって達
成される。
は、上記重合体組成物からなる飲食品用包装材、容器用
パッキング、医療用輸液バッグまたはタイヤ用チューブ
を提供することによって達成される。
および(B)成分を含有する。該(A)成分とは、主と
してビニル芳香族モノマー単位からなる重合体ブロック
(a1)と、主としてイソブチレン単位からなる重合体
ブロック(a2)とを有するブロック共重合体(以下、
「a1/a2ブロック共重合体」と称する)である。
であるビニル芳香族モノマー単位は、付加重合によりビ
ニル芳香族モノマーから誘導される単位である。該ビニ
ル芳香族モノマーとしては、例えば、スチレン、α−メ
チルスチレン、2−メチルスチレン、4−メチルスチレ
ン、4−プロピルスチレン、4−t−ブチルスチレン、
4−シクロヘキシルスチレン、4−ドデシルスチレン、
2−エチル−4−ベンジルスチレン、4−(フェニルブ
チル)スチレン、2,4,6−トリメチルスチレン、モ
ノフルオロスチレン、ジフルオロスチレン、モノクロロ
スチレン、ジクロロスチレン、メトキシスチレン、t−
ブトキシスチレン等のスチレン類;1−ビニルナフタレ
ン、2−ビニルナフタレン等のビニルナフタレン類など
のビニル基含有芳香族化合物;インデン、アセナフチレ
ン等のビニレン基含有芳香族化合物などを挙げることが
できる。重合体ブロック(a1)を構成するビニル芳香
族モノマー単位は1種のみでもよく、2種類以上であっ
てもよい。ただし、中でも、重合体ブロック(a1)が
スチレンから誘導される単位よりなっているのが特に好
ましい。また、重合体ブロック(a1)は数平均分子量
が2500〜400000であることが好ましく、50
00〜200000であることがより好ましい。重合体
ブロック(a1)の数平均分子量が2500以上、とり
わけ5000以上の場合には、a1/a2ブロック共重
合体の機械的特性が良好となり、(B)成分との組成物
においてもやはり機械的特性が良好となる。一方、重合
体ブロック(a1)の数平均分子量が400000以
下、とりわけ200000以下であると、a1/a2ブ
ロック共重合体の溶融粘度が高くなりすぎず、(B)成
分との混合が容易となり、得られた重合体組成物の成形
性や加工性も良好となる。
体ブロック(a2)の主たる構成単位であるイソブチレ
ン単位は、付加重合によりイソブチレンから誘導される
単位(−C(CH3)2−CH2−)である。重合体ブロッ
ク(a2)の数平均分子量は10000〜400000
であることが好ましい。重合体ブロック(a2)の数平
均分子量が10000以上の場合には、a1/a2ブロ
ック共重合体のガスバリア性が特に良好となり、(B)
成分との組成物においてもやはりガスバリア性が特に良
好となる。一方、重合体ブロック(a2)の数平均分子
量が400000以下であると、a1/a2ブロック共
重合体の流動性が良好であり、(B)成分との重合体組
成物の成形性や加工性が良好である。
と少なくとも1個の重合体ブロック(a2)とを有する
a1/a2ブロック共重合体は、その数平均分子量が2
0000〜500000であることが好ましく、300
00〜400000であることがより好ましい。a1/
a2ブロック共重合体の数平均分子量が20000以
上、とりわけ30000以上の場合には、a1/a2ブ
ロック共重合体、ひいては(B)成分との重合体組成物
の強度、伸度などの機械的特性が良好となる。一方、a
1/a2ブロック共重合体の数平均分子量が50000
0以下、とりわけ400000以下であると、a1/a
2ブロック共重合体の流動性が良好であり、(B)成分
との重合体組成物の成形性や加工性が良好となる。a1
/a2ブロック共重合体における重合体ブロック(a
1)と重合体ブロック(a2)の割合は、a1/a2ブ
ロック共重合体、重合体ブロック(a1)および重合体
ブロック(a2)の数平均分子量などに依存するが、一
般に、a1/a2ブロック共重合体の重量に基づいて、
重合体ブロック(a1)の割合が5〜80重量%であ
り、かつ重合体ブロック(a2)の割合が95〜20重
量%であるのが好ましく、重合体ブロック(a1)の割
合が10〜75重量%であり、かつ重合体ブロック(a
2)の割合が90〜25重量%であるのがより好まし
い。重合体ブロック(a1)の割合が5重量%以上、と
りわけ10重量%以上の場合には、a1/a2ブロック
共重合体、ひいては(B)成分との重合体組成物の強度
などの機械的特性が良好となり、一方、重合体ブロック
(a1)の割合が80重量%以下、とりわけ75重量%
以下であると、溶融粘度が高くなりすぎず、(B)成分
との重合体組成物の成形性や加工性が良好となる。な
お、上記の重合体ブロック(a1)の重量%は、a1/
a2ブロック共重合体が重合体ブロック(a1)を複数
個有する場合には、各重合体ブロック(a1)の重量%
の和である。同様に、上記の重合体ブロック(a2)の
重量%は、a1/a2ブロック共重合体が重合体ブロッ
ク(a2)を複数個有する場合には、各重合体ブロック
(a2)の重量%の和である。
に、少なくとも1個の重合体ブロック(a1)と少なく
とも1個の重合体ブロック(a2)を有していればよ
く、その構造は特に限定されない。例えば、a1/a2
ブロック共重合体は、直鎖状、2以上に枝分かれした分
岐鎖状または星型のいずれの分子鎖形態を有していても
よい。なお、a1/a2ブロック共重合体の典型例とし
て下記の式(I)または式(II)で表される構造の分子
鎖を有するものを挙げることができる。
価の炭化水素基を表し、a1は重合体ブロック(a1)
を表し、a2は重合体ブロック(a2)を表し、R1お
よびR2はそれぞれ炭素数1〜20のアルキル基または
アラルキル基を表し、kは0または1を表し、mおよび
nはそれぞれ1以上の整数を表す。ただし、mは1であ
るのが好ましい。)
は、本発明の重合体組成物の性能を損なわない範囲で、
任意の方法により官能基が導入されていてもよい。導入
され得る官能基の例としては、水酸基、アミノ基、アル
キルアミノ基、エポキシ基、エーテル基(例:アルコキ
シル基)、カルボキシル基、エステル基(例:アルコキ
シカルボニル基、アシロキシル基)、アミド基(例:カ
ルバモイル基、アルキルカルバモイル基、アシルアミノ
基)、ジカルボン酸無水物の構造を有する基(例:無水
マレイン酸残基)等が挙げられる。
は、特に限定されないが、例えば、通常の方法に従い、
重合開始剤系を用いて、不活性溶媒中で、主としてビニ
ル芳香族モノマーからなるモノマーの重合操作と主とし
てイソブチレンからなるモノマーの重合操作とを任意の
順序で段階的に行い、さらに所望に応じて、官能基を有
する化合物等を用いて変性することによって製造するこ
とができる。その場合の重合開始剤系の例としては、ル
イス酸とルイス酸によってカチオン重合活性種を生成し
得る有機化合物との混合系が挙げられる。ルイス酸とし
ては、四塩化チタン、四塩化スズ、三塩化ホウ素、塩化
アルミニウムなどが使用できる。また、ルイス酸によっ
てカチオン重合活性種を生成し得る有機化合物として
は、例えば、ビス(1−メトキシ−1−メチルエチル)
ベンゼン、ビス(1−アセトキシ−1−メチルエチル)
ベンゼン、ビス(1−クロロ−1−メチルエチル)ベン
ゼンなどが使用可能である。さらに、上記のルイス酸お
よび有機化合物と共に、必要に応じて、例えば、N,N
−ジメチルアセトアミドなどのアミド類、酢酸エチルな
どのエステル類、ピリジン類、アミン類などを重合活性
種の安定化剤として使用してもよい。また、重合用の不
活性溶媒としてはヘキサン、シクロヘキサン、メチルシ
クロヘキサン、塩化メチル、塩化メチレンなどの有機溶
媒を使用することができる。直鎖状のa1/a2ブロッ
ク共重合体は、例えば、(1)重合開始剤系として、ル
イス酸およびカチオン重合活性種を生成し得る官能基を
分子中に1個有する有機化合物を使用して、主としてイ
ソブチレンからなるモノマーを反応系内に添加して重合
させて重合体ブロック(a2)を形成した後、主として
ビニル芳香族モノマーからなるモノマーを重合させて重
合体ブロック(a1)を形成させる方法;(2)重合開
始剤系として、ルイス酸およびカチオン重合活性種を生
成し得る官能基を分子中に2個有する有機化合物を使用
して、まず、主としてイソブチレンからなるモノマーを
重合させて重合体ブロック(a2)を形成した後、反応
系に、主としてビニル芳香族モノマーからなるモノマー
を添加して重合を行って重合体ブロック(a1)を形成
させる方法などにより製造することができる。また、星
型のa1/a2ブロック共重合体は、例えば、ルイス酸
およびカチオン重合活性種を生成し得る官能基を分子中
に3個以上有する有機化合物を重合開始剤系として使用
して、まず、主としてイソブチレンからなるモノマーを
重合させて重合体ブロック(a2)を形成し、次いで、
主としてビニル芳香族モノマーからなるモノマーを添加
して重合を行い重合体ブロック(a1)を形成させる方
法などにより製造することができる。
−ビニルアルコール系共重合体(以下、「EVOH」と
称する)は、主としてエチレン単位(−CH2CH2−)
とビニルアルコール単位(−CH2−CH(OH)−)と
からなる共重合体である。本発明において使用されるE
VOHとしては、特に限定されることなく、例えば、成
形用途で使用されるような公知のものを挙げることがで
きる。ただし、EVOHのエチレン単位の含量は、ガス
バリア性の高さと成形加工性の良好さの点から、10〜
99モル%であることが好ましく、20〜75モル%で
あることがより好ましく、25〜60モル%であること
がさらに好ましく、25〜50モル%であることが特に
好ましい。EVOHは、後述するように、代表的にはエ
チレン−脂肪酸ビニルエステル系共重合体ケン化物であ
るが、エチレン−脂肪酸ビニルエステル系共重合体ケン
化物の場合、脂肪酸ビニルエステル単位のケン化度は、
得られるEVOHのガスバリア性と熱安定性の高さの点
から、90モル%以上であることが好ましく、95モル
%以上であることがより好ましく、98モル%以上であ
ることがさらに好ましい。また、EVOHのメルトフロ
ーレート(温度210℃、荷重2.16kgの条件下
に、ASTM D1238に記載の方法で測定)は、成
形加工性の良好さの点から、0.1〜100g/10分
であることが好ましく、0.5〜50g/10分である
ことがより好ましく、1〜20g/10分であることが
さらに好ましい。
アルコール単位に加えて、少量(好ましくは、全構成単
位に対して10モル%以下)であれば、他の構成単位を
有していてもよい。他の構成単位としては、プロピレ
ン、イソブチレン、4−メチルペンテン−1、1−ヘキ
セン、1−オクテン等のα−オレフィン;酢酸ビニルエ
ステル、プロピオン酸ビニルエステル、バーサチック酸
ビニルエステル、ピバリン酸ビニルエステル等のカルボ
ン酸ビニルエステル;イタコン酸、メタクリル酸、アク
リル酸、無水マレイン酸等の不飽和カルボン酸またはそ
の誘導体(例:塩、エステル、ニトリル、アミド、無水
物など);ビニルトリメトキシシラン等のビニルシラン
系化合物;不飽和スルホン酸またはその塩;N−メチル
ピロリドン等から誘導される単位などを挙げることがで
きる。またEVOHは、アルキルチオ基などの官能基を
末端に有していてもよい。
れるものではなく、例えば、公知の方法に従って、エチ
レン−脂肪酸ビニルエステル系共重合体を製造し、次い
で、これをケン化することによってEVOHを製造する
ことができる。エチレン−脂肪酸ビニルエステル系共重
合体は、例えば、主としてエチレンと脂肪酸ビニルエス
テルとからなるモノマーを、メタノール、t−ブチルア
ルコール、ジメチルスルホキシド等の有機溶媒中、加圧
下に、過酸化ベンゾイル、アゾビスイソブチロニトリル
等のラジカル重合開始剤を用いて重合させることによっ
て得られる。該脂肪酸ビニルエステルとしては、酢酸ビ
ニルエステル、プロピオン酸ビニルエステル、バーサチ
ック酸ビニルエステル、ピバリン酸ビニルエステルなど
を使用することができるが、これらの中でも酢酸ビニル
エステルが好ましい。エチレン−脂肪酸ビニルエステル
系共重合体のケン化では、酸触媒またはアルカリ触媒を
使用することができる。
成分として2種以上のa1/a2ブロック共重合体を使
用してもよく、また、(B)成分として2種以上のEV
OHを使用してもよい。
(A)成分がマトリックス相を構成し、(B)成分が分
散粒子相を構成する。該重合体組成物は、(A)成分か
ら構成されるマトリックス相を有することによって、
(A)成分が本質的に有する優れた柔軟性とゴム弾性が
効果的に発揮される。そして、該重合体組成物は、良好
なガスバリア性を有する(A)成分のマトリックス相中
に、さらに高度のガスバリア性を有する(B)成分を分
散粒子相として含有することによって、ガスバリア性が
(A)成分単独の場合に比べて格段に向上する。
(A)成分がマトリックス相を構成し(B)成分が分散
粒子相を構成していることは、例えば、次のようにして
走査型電子顕微鏡で観察することによって確認すること
ができる。試料の形状等については必ずしも限定される
ものではないが、例えば、加熱下での圧縮成形により重
合体組成物から厚さ1mmのシート状物を成形し、常圧
下で液体窒素中に浸漬させることによって十分冷却した
後、試料を取り出してすばやく破断し、破断した試料を
十分な量のイソプロピルアルコールと水との混合溶媒
(イソプロピルアルコール/水の容積比:35/65)
中、70℃の温度で24時間浸漬することによって物理
的な損傷を与えないように破断面をエッチング((B)
成分を溶解除去)し、乾燥し、次いでイオンスパッタリ
ングを行う。このように処理された破断面をSEM(走
査型電子顕微鏡)で観察して、隣接し合った空孔(窪
み)同士が実質的に繋がっていない(すなわち、実質的
に独立している)様子を窺うことによって、実質的に
(A)成分がマトリックス相を構成し(B)成分が分散
粒子相を構成していることを確認することができる。な
お、本発明の重合体組成物において、(B)成分から構
成される分散粒子の粒子径は特に限定されるものではな
いが、重合体組成物を溶融したのち圧縮成形して作製し
た厚さ1mmのシートを試料として用いて、それを上記
と同様な冷却、破断、エッチング、乾燥およびイオンス
パッタリングに付したのち、走査型電子顕微鏡観察に基
づいて、エッチングで形成された空孔約1000個につ
いて長径を測定した場合に求められた長径の平均値(L
s=(Σn・L)/(Σn)(ただし、nは長径Lの空
孔の個数を表す))において、0.01〜100μmの
範囲内であることが一般に好ましい。本発明の重合体組
成物が成形品中、薄い層状の形態をとる場合には、
(B)成分から構成される分散粒子における該層の厚さ
方向における長さの最大値は、実質的に、該層の厚さよ
り小さくなるように設定すべきであり、該層の厚さの1
/2またはそれ以下であるのが好ましく、1/10また
はそれ以下であるのがより好ましい。
と(B)成分との量的割合は、実質的に(A)成分およ
び(B)成分がそれぞれマトリックス相および分散粒子
相を構成する限りにおいて特に限定されるものではない
が、柔軟性およびゴム弾性とガスバリア性とが総合的に
特に優れる点から、一般に、(A)成分/(B)成分の
重量比において95/5〜50/50の範囲内であるこ
とが好ましい。
成分および(B)成分の他に、必要に応じて、本発明の
効果を実質的に損なわない範囲(一般に、好ましくは重
合体組成物全体の45重量%以下の範囲、より好ましく
は30重量%以下の範囲)で、他の重合体や添加剤を含
有していてもよい。配合し得る他の重合体の例として
は、EPR(エチレン−プロピレン系ゴム)、EPDM
(エチレン−プロピレン−ジエン系ゴム)、NR、イソ
プレンゴム、ブタジエンゴム、IIR等のゴム;ポリエ
チレン、ポリプロピレン、ポリブテン、ポリイソブチレ
ン、ポリアミド、ポリエステル等の樹脂などが挙げられ
る。また、添加剤の例としては、成形加工時の流動性を
向上させるための鉱物油または軟化剤;無機粉末充填
剤;ガラス繊維、金属繊維などの繊維状充填剤;熱安定
剤;酸化防止剤;光安定剤;粘着付与剤;帯電防止剤;
発泡剤などを添加してもよい。これらの他の重合体また
は添加剤は、(A)成分からなるマトリックス相中、
(B)成分からなる分散相中およびこれら以外の相中の
いずれの相中に含まれていてもよい。例えば、リン酸、
ピロリン酸、亜リン酸、シュウ酸、コハク酸、アジピン
酸、酒石酸、クエン酸、リン酸二水素ナトリウム、リン
酸二水素カリウム、酢酸等の酸または多塩基酸の部分塩
がEVOHの分散粒子相中に含有されている場合には、
重合体組成物製造のための溶融混練時または重合体組成
物の溶融成形時におけるEVOHのゲル化が抑制され、
色調の悪化を防止できることがある。
限されないが、所定量の(A)成分と(B)成分とを、
所望により他の重合体または添加剤とともに、溶融条件
下に十分に混合または混練することによって調製するの
が好ましい。この際、(A)成分および(B)成分がそ
れぞれ実質的にマトリックス相および分散粒子相を形成
できるように、事前に、各成分の溶融粘性を実験的に適
宜選択しておくのが望ましい。該溶融条件下における混
合または混練は、例えば、混練機、押出機、ミキシング
ロール、バンバリーミキサーなどの既知の混合装置また
は混練装置を使用して行うことができる。混合または混
練の時の温度は、使用する(B)成分の融点などに応じ
て適宜調節するのがよいが、通常、110〜300℃の
温度範囲内の温度を採用すればよい。
などの任意の形態にしておいて、成形材料として使用す
ることができる。本発明の重合体組成物は、熱可塑性を
有するので、一般の熱可塑性重合体に対して用いられて
いる通常の成形加工方法や成形加工装置を用いて成形加
工することができる。成形加工法としては、例えば、射
出成形、押出成形、圧縮成形、ブロー成形、カレンダー
成形、真空成形などの任意の方法を採用することができ
る。このような方法で製造される本発明の重合体組成物
からなる成形品には、パイプ、シート、フィルム、円
板、リング、袋状物、びん状物、紐状物、繊維状物など
の多種多様の形状のものが包含され、また、他の物質と
の積層体または複合体の形態のものも包含される。
優れた柔軟性およびゴム弾性と優れたガスバリア性とを
兼備しているので、これらの性質が要求される日用品、
包装材、機械部品などとして使用することができる。本
発明の重合体組成物の特長が特に効果的に発揮される用
途の例としては、該重合体組成物からなる飲食品用包装
材、容器用パッキング、医療用輸液バッグ、タイヤ用チ
ューブ等を挙げることができる。なお、これらの用途に
おいて、本発明の重合体組成物は他の物質との積層体ま
たは複合体の形態であってもよい。
明するが、本発明はそれらにより限定されない。
重合体の数平均分子量はGPC(ゲルパーミエーション
クロマトグラフィー)により求め、ブロック共重合体中
の各ブロックの数平均分子量は該ブロック共重合体の合
成中間体であるポリイソブチレンのGPCに基づいて求
め、ブロック共重合体中のスチレン単位の含有量は1H
−NMRにより求めた。
反応器中に、塩化メチレン1060重量部とメチルシク
ロヘキサン920重量部とからなる混合溶媒、および四
塩化チタン2.7重量部と1,4−ビス(1−メトキシ
−1−メチルエチル)ベンゼン0.91重量部とからな
る重合開始剤系を仕込み、−65℃の冷却下に、イソブ
チレン150重量部を仕込んで4時間重合させた。−6
5℃の冷却下で、これにジメチルアセトアミド0.08
重量部およびスチレン38重量部を添加し、更に4時間
重合させた。得られた反応混合物をメタノールに再沈し
て、スチレン−イソブチレン−スチレントリブロック共
重合体(i)を製造した。得られたトリブロック共重合
体(i)の数平均分子量、各ブロックの数平均分子量お
よびスチレン含有量を、下記の表1に示す。
および1,4−ビス(1−メトキシ−1−メチルエチ
ル)ベンゼンの仕込み割合を変更した以外は合成例1と
同様の方法を用いて、スチレン−イソブチレン−スチレ
ントリブロック共重合体(ii)および(iii)を、それ
ぞれ製造した。これらのトリブロック共重合体の数平均
分子量、各ブロックの数平均分子量およびスチレン含有
量を、下記の表1に示す。
(i)、(ii)もしくは(iii)およびEVOH(株式
会社クラレ製「エバールEP−H101」または同「エ
バールEP−E105」)を、下記の表2に示した割合
で混合し、小型二軸押出機により200℃で溶融混練し
た後、押出し切断して、重合体組成物のペレットを製造
した。そのペレットを圧縮成形機により加熱下に圧縮成
形して厚さ1mmのシート状試験片を作製し、これを用
いて、JIS K6301に準拠して硬度(JISA)
を測定した。さらに、同様の方法で作製した厚さ1mm
のシート状試験片に、引張り伸び測定用の標線(標線間
距離:L0)をつけ、JIS K6301に基づく引張
試験による切断時の伸び長さの2分の1の長さ(L0.5
=(1/2)(L1(切断時の標線間距離)−L0))の
伸びとなるまで(すなわち、標線間距離がL0+L0.5と
なるまで)室温下で約15秒間を要して引張り、同温度
で10分間保持したのち外力を除いて収縮させ、同温度
で10分間放置して標線間距離(E)を測定し、これら
の測定値に基づいて永久伸び(PS(%)=[(E−L
0)/L0.5]×100)を求めた。また、ペレットを圧
縮成形機により加熱下に圧縮成形して厚さ100μmの
シート状試験片を作製し、これを用いて酸素透過係数の
測定を行った。酸素透過係数の測定では、ガス透過率測
定装置(柳本製作所製「GTR−10」)を用い、酸素
圧3.5kg/cm2、温度35℃、湿度0%RHの条
件を採用した。さらに、上記のペレットを圧縮成形機に
より加熱下に圧縮成形し、厚さ1mmのシートを作製
し、液体窒素で冷却した後、破断させ、その破断面をイ
ソプロピルアルコール/水(容積比:35/65)の混
合溶媒により、70℃で24時間エッチングし、乾燥
し、イオンスパッタリングした後、SEM(走査型電子
顕微鏡)で観察することにより、トリブロック共重合体
のマトリックス中にEVOHが粒子状で分散していたこ
とを確認し、さらに、エッチングで形成された空孔約1
000個について長径を測定し、長径の平均値(Ls=
(Σn・L)/(Σn)(ただし、nは長径Lの空孔の
個数を表す))を求めた。得られた測定結果を表2に示
す。
代わりに、トリブロック共重合体(i)の単独、EVO
H(株式会社クラレ製「エバールEP−E105」)の
単独、ポリエチレンテレフタレート(PET)(株式会
社クラレ製「クラペット1030」)の単独、ポリアミ
ド(宇部興産株式会社製「UBEナイロン1013
B」)の単独、加硫されたNRの単独(リブドスモーク
ドシートRSS No.1)、およびイソプレン−スチ
レン系ブロック共重合体(SEPS)(株式会社クラレ
製「セプトン2002」)とEVOHとの重合体組成物
のそれぞれのシートを用いた以外は、実施例1と同様に
して、硬度、永久伸びおよび酸素透過係数の測定を行っ
た。得られた測定結果を表2に示す。
「(N)」は、引張り時にネッキングが生じ、外力を除
いた後もほとんど収縮しないくびれ部が残ったことを表
す。
重合体組成物は、JIS A硬度において55〜80を
示したように柔軟性に優れ、永久伸びにおいて約10〜
20%の低い数値を示したようにゴム弾性に極めて優
れ、しかも、酸素透過係数において2000cc・20μm/m
2・day・atm以下の値を示したようにガスバリア性も良好
であることが判る。これに対して、比較例1のイソブチ
レン−スチレン系ブロック共重合体単独、比較例5のN
R単独および比較例6のイソプレン−スチレン系ブロッ
ク共重合体とEVOHとの重合体組成物の場合では、い
ずれも、酸素透過係数において5000cc・20μm/m2・da
y・atm以上の値を示したように、実施例1〜5の重合体
組成物と比べてガスバリア性が低いことが判る。また、
比較例2のEVOHの単独、比較例3のPETの単独お
よび比較例4のポリアミドの単独の場合には、いずれ
も、JIS A硬度において100を示したように柔軟
性が不足しており、また、永久伸び測定において数値が
80%以上と高く、しかも収縮しないくびれ部が生じた
ようにゴム弾性が不十分であることが判る。
じ重合体組成物を用いてペレットを製造し、このペレッ
トを窒素気流下に230℃で、Tダイを装着した2軸押
出機に供給し、スクリュー回転速度200rpmで押出
成形して、厚さ200μmのシートを製造した。このシ
ートを所定寸法の長方形に切断し、向かい合う2辺をヒ
ートシーラーで熱圧着して筒状とし、さらに、この筒状
シートの一端をヒートシーラーで熱圧着することによ
り、袋状物(食品包装材)を製造した。この袋状物に市
販の味噌を充填し、袋の口をヒートシーラーで熱圧着
し、密封した。その包装された味噌を室温で1箇月保存
した後、袋の口を開けて内容物の色調および香りを確認
したが、これらに変化は認められなかった。
じ重合体組成物を用いてペレットを製造し、このペレッ
トを窒素気流下に230℃で、Tダイを装着した2軸押
出機に供給し、スクリュー回転速度200rpmで押出
成形して、厚さ300μmのシートを製造した。このシ
ートを円板状に切断し、それをパッキング(容器用パッ
キング)として用いて、オレンジジュースの充填された
ガラス製ビンに常法に従って、金属製王冠を被せて密封
した。その密封されたオレンジジュースを室温で1箇月
保存した後、王冠を開けて内容物の色調および香りを確
認したが、これらに変化は認められなかった。
例2で得られたものと同じ重合体組成物からなる袋状物
を製造した。この袋状物に点滴用薬液を充填し、袋の口
をヒートシーラーで熱圧着し、密封した。この密封され
た点滴用薬液を10℃で3箇月保存したが、内容物のガ
スクロマトグラフィー分析結果、色調、匂い等に変化は
認められなかった。以上のことから、上記の重合体組成
物が医療用輸液バッグの素材として有用であることが判
る。
じ重合体組成物を用いてペレットを製造し、このペレッ
トを窒素気流下で230℃に設定した2軸押出機に供給
し、スクリュー回転速度200rpmで環状ダイからチ
ューブ状に押出成形して、厚さ450μmのチューブを
製造した。このチューブを所定長さに切断し、両端をヒ
ートシーラーで熱圧着加工し、タイヤ用チューブを製造
した。このチューブに、空気を入れて室温で放置したと
ころ、6箇月後においても空気圧がほぼ維持されてい
た。
同じ重合体組成物を用いてペレットを製造し、このペレ
ットを窒素気流下に230℃で、Tダイを装着した2軸
押出機に供給し、スクリュー回転速度200rpmで押
出成形して、厚さ1mmのシートを製造した。このシー
トについて、動的粘弾性測定装置(レオロジ社製「レオ
スペクトラーDVE−V4」)を用い、歪率1%、11
HzにおけるtanδおよびE’の値の温度依存性(測
定温度:−3℃および20℃)を評価した。また、耐熱
性はシートからJIS3号ダンベルを打ち抜き、120
℃の送風乾燥機中に24時間放置後の引張強さ(JIS
K6301に準拠)の保持率で評価した。それらの結
果を下記の表3に示す。
トを用いた以外は実施例10と同様にして、tanδお
よびE’の値の温度依存性ならびに耐熱性の評価を行っ
た。それらの結果を下記の表3に示す。
るタイヤ用チューブは空気圧の長期保持性に優れること
が判る。さらに、表3から、実施例10の本発明の重合
体組成物からなるシートは、自転車タイヤ用チューブと
して広く使用されているブチルゴムを使用した比較例7
のシートと比べて、低温および常温における転がり抵抗
ならびに耐熱性においても優れていることが判る(な
お、転がり抵抗は一般に動的粘弾性の測定において、t
anδ値およびE’値の低い方が優れているといわれて
いる)。これらのことから、本発明の重合体組成物は自
転車タイヤ用チューブとして有用であることが判る。
ゴム弾性に優れるのみならず、ガスバリア性にも優れ、
さらに熱可塑性を有している。したがって、該重合体組
成物から、優れた柔軟性およびゴム弾性と高いガスバリ
ア性とを兼備した各種の成形品を、加硫工程を要するこ
となく製造することができる。
Claims (6)
- 【請求項1】 (A)主としてビニル芳香族モノマー単
位からなる重合体ブロック(a1)と、主としてイソブ
チレン単位からなる重合体ブロック(a2)とを有する
ブロック共重合体、および(B)エチレン−ビニルアル
コール系共重合体を含有し、かつ、(A)成分が実質的
にマトリックスの状態で存在し、(B)成分が実質的に
分散粒子の状態で存在することを特徴とする重合体組成
物。 - 【請求項2】 請求項1記載の重合体組成物からなる成
形品。 - 【請求項3】 請求項1記載の重合体組成物からなる飲
食品用包装材。 - 【請求項4】 請求項1記載の重合体組成物からなる容
器用パッキング。 - 【請求項5】 請求項1記載の重合体組成物からなる医
療用輸液バッグ。 - 【請求項6】 請求項1記載の重合体組成物からなるタ
イヤ用チューブ。
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