JP2003128848A - ポリエチレン組成物 - Google Patents

ポリエチレン組成物

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JP2003128848A
JP2003128848A JP2001323921A JP2001323921A JP2003128848A JP 2003128848 A JP2003128848 A JP 2003128848A JP 2001323921 A JP2001323921 A JP 2001323921A JP 2001323921 A JP2001323921 A JP 2001323921A JP 2003128848 A JP2003128848 A JP 2003128848A
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貴司 野崎
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明のポリエチレン組成物は、従来のポリ
エチレン組成物に較べ、押出性、押出成形性等の加工
性、肉厚均一性、および強度、耐衝撃性、剛性等の機械
物性に優れ、とくにフィルム用途に使用した場合、フィ
ルム成形時の偏肉、及び樹脂の置換性が良好であり、押
出成形時のバブル安定性がよく、押出負荷電流も低く経
済的であり、尚かつ引裂強度も良好であるフィルム成型
用途等に適したポリエチレン組成物を提供することを目
的とする。 【解決手段】 (A)メルトインデックスが50〜10
00g/10分、密度が0.94〜0.98g/c
3、Mw/Mnが7〜15である低分子量成分30〜
60重量%(B)ハイロードメルトインデックスが0.
05〜2g/10分、密度が0.91〜0.96g/c
3、Mw/Mnが7〜15である高分子量成分40〜
70重量%とからなり、(A)と(B)との密度差が
0.01g/cm3以上であることを特徴とするポリオ
レフィン組成物

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリエチレン組成
物に関する。さらに詳しくは、強度、耐衝撃性、剛性等
の機械物性、耐熱性、成形加工性等に優れたポリエチレ
ン組成物に関するものであり、射出成形、中空成形、フ
ィルム・シート成形、ラミネート成形に適し、各種容
器、蓋、瓶、パイプ、フィルム、シート、包装材、ラミ
ネート成形体などに使用され、特にフィルム成形用途に
適したポリエチレン組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】一般にフィルム成形用途等に用いられる
ポリエチレン組成物には、引裂強度や衝撃強度などのフ
ィルム強度と、押出成形時の樹脂圧や押出機の負荷電流
などの押出性、及びインフレーション成形の場合のバブ
ルの安定性などの押出成形性のバランスをとるため、分
子量分布が比較的広いものが適することが知られてい
る。一般に強度を持たせるためには高分子量成分が必要
であるが、高分子量成分のみであると、樹脂の粘度が高
くなり過ぎ押出不良を起こしやすくなったり、押出時の
負荷電流が増大しやすい。このような問題は、一般には
低分子量成分を導入することにより解決できる。分子量
分布の広いポリエチレン組成物は、高分子量成分と低分
子量成分を有するため、強度と押出性、押出成形性のバ
ランスがとりやすい。
【0003】分子量分布の広いポリエチレン組成物の製
造法としては、多段重合により高分子量成分と低分子量
成分を順次重合する方法や、それぞれ別個に製造された
高分子量成分と低分子量成分を混合する方法などが知ら
れている。これらの方法により、高分子量成分と低分子
量成分を有するいわゆるポリモーダル構造を有するポリ
エチレン組成物が得られる。このようなポリエチレン組
成物の一般的な製造法では、気相法、液相法、スラリー
法等公知の方法で重合されたポリエチレン組成物の樹脂
粉末を2軸あるいは、1軸押出機などの溶融混練機で溶
融混練しペレット化する。このようなポリモーダル構造
を有するポリエチレン組成物及びその製造法に関して
は、たとえば、特公昭51−47079号公報、特公昭
52−19788号公報、特公平1−12779号公
報、特公平4−29695号公報等に記載されている。
しかしながらこれらの公報において具体的に開示されて
いるポリエチレン組成物を詳細に検討してみると、強度
と押出性、押出成形性のバランスが必ずしも十分ではな
いことが分かった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本願発明は、低分子量
と成分と高分子量成分とからなるポリエチレン組成物に
おいて、押出性、押出成形性等の加工性および強度、耐
衝撃性、剛性等の機械物性に優れた、とくにフィルム用
途等に適したポリエチレン組成物を提供するものであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、エ
チレンの単独重合体およびエチレンとα−オレフィンの
共重合体の群から選ばれるポリエチレン(A)および
(B)とから成るポリエチレン組成物であり、ポリエチ
レン(A)は、メルトインデックスが50〜1000g
/10分、密度が0.94〜0.98g/cm3、Mw
/Mnが7〜15である低分子量成分であり、組成物中
の(A)の量は、30重量%から60重量%であり、ポ
リエチレン(B)は、ハイロードメルトインデックスが
0.05〜2g/10分、密度が0.91〜0.96g
/cm3、Mw/Mnが7〜15である高分子量成分で
あり、組成物中の(B)の量は、70重量%から40重
量%であり、(A)と(B)との密度差が0.01g/
cm3以上であるポリエチレン組成物である。
【0006】以下、本発明を詳細に説明する。本発明の
ポリエチレン組成物は、2種類のポリエチレン(A)お
よび(B)とから構成される。ポリエチレン(A)は、
エチレンの単独重合体又は、エチレンと炭素数3以上の
α−オレフィンとを共重合させることにより得ることが
できる。本発明のポリエチレン(A)は、ASTM D
−1238に従い、190℃における2.16kg荷重
下で測定したメルトインデックスが50〜1000、好
ましくは、150〜800(g/10分)である。密度
は、0.94〜0.98、好ましくは0.96〜0.9
75(g/cm3)である。尚、本発明における密度
は、ASTMD1505に従って測定される。また、重
量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)との比で
表されるMw/Mnが7〜15であり、7未満では分子
量分布が狭く加工性が低く、本発明の優れた物性が得ら
れ難い。逆に15を越えても、成形性、物性を向上させ
る上で何ら利点もなく、かつ製造上も不利となる。好ま
しくは、10〜15である。
【0007】一方、Z平均分子量(Mz)と重量平均分
子量(Mw)との比で表されるMz/MwはMw/Mn
よりも大きいことが好ましく、Mz/Mwの値がMw/
Mnよりも小さいと、本発明の優れた物性が得られがた
い。また、Mwが1000以下の割合は、10重量%以
下であることが好ましく、より好ましくは5重量%以下
である。ここでMz、MwおよびMnは、分子量ゲルパ
ーミエーションクロマトグラフィー(日本ウォーターズ
社製、商品名150−GPC)を使用し、カラムとして
SHODEX AT−807Sを一本と、TOSO TS
K−GEL GMH−6Hを2本つないで使用し、さら
に、溶媒として1,2,4−トリクロルベンゼンを使用
して、カラム温度140℃で測定した。
【0008】一方、ポリエチレン(B)は、エチレンと
炭素数3以上のα−オレフィンとを共重合させることに
より得ることができる。本発明のポリエチレン(B)
は、ASTM D−1238に従い、190℃における
21.6kg荷重下で測定したハイロードメルトインデ
ックスが0.05〜2、好ましくは、0.15〜2、よ
り好ましくは、0.15〜0.5(g/10分)であ
る。ASTMD1505に従って測定される密度は、
0.91〜0.96、好ましくは0.93〜0.95
(g/cm3)である。また、前記と同じ方法で測定し
たMw/Mnが7〜15である。(A)と(B)の比率
は、重量比で(A)/(B)=30/70〜60/40
であり、好ましくは、40/60〜60/40である。
(A)と(B)との密度差は0.01g/cm3以上で
あり、より好ましくは、0.02g/cm3以上であ
る。
【0009】本発明に用いるポリエチレン(A)および
ポリエチレン(B)の製造は、チーグラー型触媒、フィ
リップス型触媒、カミンスキー型触媒等を用い、エチレ
ン、もしくはエチレンと炭素数3以上のα−オレフィン
と所望の密度となるような割合で重合させることにより
製造される。その際、所望のメルトインデックスを得る
には水素のような分子量調節剤を用いればよい。また、
所望の分子量分布指数を得るには、重合温度、重合圧
力、モノマー組成、触媒種といった重合条件を制御すれ
ば良いが、中でも触媒の選択により容易に制御できる。
触媒としては、チーグラー型触媒が好ましく、特に固体
担体に担持された高活性チーグラー型触媒が好ましい。
固体担体の代表例として、有機マグネシウム化合物とS
i−H結合含有クロルシラン化合物とから得られるハロ
ゲン含有マグネシウム化合物が挙げられる。重合は、ス
ラリー重合、気相重合、溶液重合などの種々の方法によ
って行うことができる。
【0010】本発明において、ポリエチレン(A)と
(B)とは、混合して目的とするポリエチレン組成物に
なされる。ポリエチレン組成物を製造する場合の混合方
法には特に制限はなく、(A)と(B)を単独に製造し
た後、両者を混練り機で混合する方法、あるいは、同一
のまたは異なる反応器を用いて、(A)または(B)の
存在下、他方の(A)または(B)を重合し混合するこ
とにより反応器中で混合する方法(2段重合法)など、
均一な組成物を与える各種の混合方法を任意に使用する
ことができる。
【0011】該ポリエチレン組成物は、熱安定剤、酸化
防止剤、紫外線吸収剤、顔料、帯電防止剤、滑剤、充填
剤、他のポリオレフィン、熱可塑性樹脂、ゴム等、通常
ポリオレフィンに添加、ブレンドされ得る物質は、必要
に応じて使用されることは可能である。また、発泡剤を
混入させて発泡成形することも可能である。あるいは、
ラジカル発生剤や酸素を用いて、架橋することも可能で
ある。(A)と(B)とから成る組成物を架橋する方法
としては、該ポリエチレン組成物の粉末を均一混合する
場合に、酸素または酸素を含む気体たとえば空気等を使
用するか、または酸素濃度0.5vol%未満の雰囲気
で210℃から300℃で熱架橋する方法が特に好まし
い。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、実施例によって、本発明の
実施の形態を具体的に説明する。
【0013】
【フィルム成形】ポリエチレン組成物ペレットを、ダイ
ス径75mm ダイスギャップ1.2mmの環状ダイス
を備えたスクリュー径50mmの単軸押出機(プラコー
株式会社製 D−50押出機)にてインフレーション成
形を実施した。インフレ条件はシリンダー温度180
℃、ダイス温度180℃、押出量20kg/hr、引き
取り速度 22m/minとし、フィルム厚み18μm
フィルム巾450mmとした。インフレーション成形
に際してはインフレーションされたバブルのネック部分
には内部安定体を当てず成形し、ネック部分が自由に収
縮するようにした。この様にして得られたフィルムを2
4時間常温放置した後にフィルム物性を測定した。
【0014】
【測定方法】(1)押出量;ダイス径75mm ダイス
ギャップ1.0mmのダイスを備えたスクリュー径50
mmの単軸押出機(プラコー株式会社製 D−50押出
機)をダイス温度180℃、シリンダー温度180℃に
設定し、スクリュー回転を100rpmとしたときの押
出量を測定し、下記の規準に従い評価した。◎と○を合
格とした。 ◎ 30kg/hr以上 ○ 25kg/hr以上 30kg/hr未満 × 25KG/HR未満
【0015】(2)押出安定性;上記押出条件で押出し
たパリソンの流動状況で判断した。下記○を合格とし
た。 ○ メルトフラクチャー等の流動不良が発生せず、実用
押出上問題がない。 × 周方向の一部又は全部にメルトフラクチャー等の流
動不良が発生し、インフレ成形できない。
【0016】(3)製膜安定性(ネック径);インフレ
ーション成形中のフィルムのネック部分(インフレーシ
ョンバブルが最も細くなる部分の直径を外形パスにて接
触測定した。ネックに安定体を当てない場合は、 ネッ
クが細いほど製膜安定性が増し、太いほど。バブルの上
下動、横揺れが激しくなるので、下記の規準に従い評価
し、◎と○を合格とした。 ◎ 60mm以下 ○ 61mm以上 65mm未満 × 65mm以上
【0017】(4)偏肉(R);上記成形条件で製膜し
たフィルムの全周方向の厚みを連続厚み系にて測定し、
最も厚い部分と最も薄い部分の厚みの差(R)を測定
し、下記規準によって評価した。 ◎ 4μm以下 ○ 5μm以上 9μm未満 × 10μm以上
【0018】(5)フィルム強度(ダート衝撃強度(D
IS));ASTMD−1709に従って測定し、下記
の基準に従い評価した。◎と○を合格とした。 ◎ 300g以上 ○ 100g以上 300g未満 × 100g未満
【0019】(6)総合評価;上記(1)〜(5)を総
合し下記の評価基準で判断した。○を合格とした。 ○ (1)〜(5)の全てが○か◎であり、×が一つも
ない場合。 × (1)〜(5)のいずれか一つでも×がある場合。
【0020】
【実施例1】以下の方法で製造したポリエチレン組成物
を用いて、フィルムを成膜し、結果を表1に示した。 (イ)触媒の合成: (1)充分に窒素置換された15リットルの反応器に、
トリクロルシランを2モル/リットルのn−ヘプタン溶
液として3リットル仕込み、攪拌しながら65℃に保
ち、組成式AlMg6(C253(n−C49
6.4(On−C495.6で示される有機マグネシウム成
分のn−ヘプタン溶液7リットル(マグネシウム換算で
5モル)を1時間かけて加え、更に65℃にて1時間攪
拌下反応させた。反応終了後、上澄み液を除去し、n−
ヘキサン7リットルで4回洗浄を行い、固体物質スラリ
ーを得た。この固体を分離・乾燥して分析した結果、固
体1グラム当たり、Mg7.45ミリモル、Cl13.
8ミリモル、n−ブトキシ基(On−C492.4ミリ
モルを含有していた。
【0021】(2)固体触媒の合成上記(1)で得た固
体500gを含有するスラリーを、n−ブチルアルコー
ル1モル/リットルのn−ヘキサン溶液0.93リット
ルとともに、攪拌下50℃で1時間反応させた。反応終
了後上澄みを除去し、7リットルのn−ヘキサンで1回
洗浄した。このスラリーを50℃に保ち、ジエチルアル
ミニウムクロリド1モル/リットルのn−ヘキサン溶液
1.3リットルを攪拌下加えて1時間反応させた。反応
終了後上澄みを除去し、7リットルのn−ヘキサンで2
回洗浄した。このスラリーを50℃に保ち、ジエチルア
ルミニウムクロリド1モル/リットルのn−ヘキサン溶
液0.2リットルおよび四塩化チタン1モル/リットル
のn−ヘキサン溶液0.2リットルを加えて、2時間反
応した。反応終了後上澄みを除去し、固体触媒を単離
し、遊離のハロゲンが検出されなくなるまでヘキサンで
洗浄した。この固体触媒は2.3重量%のチタンを有し
ていた。
【0022】(ロ)2段重合によるポリエチレン組成物
の製造:最初に1段目の重合で低分子量成分(A)を重
合するために、反応容積300リットルのステンレス製
重合器1を用い、重合温度83℃、重合圧力1MPaの
条件で、触媒は上記の固体触媒を1.3ミリモル(Ti
原子基準)/hr、トリエチルアルミニウムを20ミリ
モル(金属原子基準)/hr、またヘキサンは40リッ
トル/hrの速度で導入した。分子量調整剤としては水
素を用い、エチレンに対する水素濃度が75モル%にな
るように供給し重合を行った。
【0023】重合器1内のポリマースラリー溶液を圧力
0.1MPa、温度75℃のフラッシュドラムに導き、
未反応のエチレン、水素を分離した後反応容積250リ
ットルの重合器2にスラリーポンプで昇圧して導入し
た。重合器2では高分子量成分(B)を重合する。温度
78℃、圧力0.4MPaの条件下で、トリエチルアル
ミニウムを7.5ミリモル/hr、ヘキサンは40リッ
トル/hrの速度で導入した。これに、エチレン、水
素、ブテン−1を水素の気相濃度が約1モル%、ブテン
の気相濃度が約2.5モル%になるように導入して重合
を行った。このようにしてポリエチレン組成物を粉末と
して得た。(A)、(B)それぞれの物性は、別途同様
の条件で行った単独重合の実験結果から推定して求め
た。
【0024】このポリエチレン組成物に、酸化防止剤と
してテトラキス[メチレン−3−(3′5′−ジ−t−
ブチル−4′−ヒドロキシフェニル)プロピオネート1
000ppm、トリス(2、4―ジーt−ブチルフェニ
ル)フォスファイト800ppm及び金属不活性剤とし
てステアリン酸カルシウム2500ppmを添加し、ヘ
ンシェルミキサー攪拌した。この混合物を、スクリュー
径65mmの単軸押出機で200℃の温度で、押出量2
5kg/hrで混練押出した。次に、このペレットを、
前記フィルム成形条件にて製膜し、紙管に約500mの
フィルムをサンプリングすると共に、製膜時のバブル安
定性を観察した。サンプリングしたフィルムは前記の測
定方法にて物性測定を行った。
【0025】
【実施例2〜3】2つの反応器を用いるスラリー重合に
より、ポリエチレン(A)と(B)とをそれぞれ別々に
製造し、乾燥する前に両者をスラリー状態で混合してか
ら乾燥した。(A)は、エチレンの単独重合で製造し、
(B)はエチレンと1−オクテンとの共重合で製造し
た。それぞれの物性を表1に示した。(A)と(B)と
の混合比率は1対1になるようにした。実施例1と同様
にして、その性能を評価し、結果を表1に示した。
【0026】
【比較例1〜2】実施例1において、表1に示すような
物性を示す(A)と(B)を用いた以外は、実施例1と
同様にして、その性能を評価した。
【0027】
【表1】
【0028】
【発明の効果】本発明のポリエチレン組成物は、従来の
ポリエチレン組成物に較べ、押出性、押出成形性等の加
工性、肉厚均一性、および強度、耐衝撃性、剛性等の機
械物性に優れ、とくにフィルム用途に使用した場合、フ
ィルム成形時の偏肉、及び樹脂の置換性が良好であり、
押出成形時のバブル安定性がよく、押出負荷電流も低く
経済的であり、尚かつ引裂強度も良好であるフィルム成
型用途等に適したポリエチレン組成物である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例2で使用したポリエチレン(A)のG
PCによる分子量分布曲線を表したものである。
【図2】 図2は実施例2で使用したポリエチレン
(B)のGPCによる分子量分布曲線を表したものであ
る。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)メルトインデックスが50〜10
    00g/10分、密度が0.94〜0.98g/c
    3、Mw/Mnが7〜15である低分子量成分30〜
    60重量% (B)ハイロードメルトインデックスが0.05〜2g
    /10分、密度が0.91〜0.96g/cm3、Mw
    /Mnが7〜15である高分子量成分40〜70重量% とからなり、(A)と(B)との密度差が0.01g/
    cm3以上であるポリエチレン組成物
  2. 【請求項2】 (A)のMz/MwがMw/Mnよりも
    大きい前記請求項1に記載のポリエチレン組成物
  3. 【請求項3】 (B)のハイロードメルトインデックス
    が0.15g/10分以上である前記請求項1乃至2に
    記載のポリエチレン組成物
  4. 【請求項4】 (A)のMw/Mnが10〜15である
    前記請求項1乃至3に記載のポリエチレン組成物
  5. 【請求項5】 (B)のハイロードメルトインデックス
    が0.2g/10分未満である前記請求項1乃至4に記
    載のポリエチレン組成物
  6. 【請求項6】 (A)のMwの1000以下の割合が、
    10%重量以下である前記請求項1乃至請求項5に記載
    のポリエチレン組成物
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