JPH10298359A - ポリオレフィン樹脂組成物 - Google Patents

ポリオレフィン樹脂組成物

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JPH10298359A
JPH10298359A JP10626297A JP10626297A JPH10298359A JP H10298359 A JPH10298359 A JP H10298359A JP 10626297 A JP10626297 A JP 10626297A JP 10626297 A JP10626297 A JP 10626297A JP H10298359 A JPH10298359 A JP H10298359A
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】本発明のホ゜リオレフィン樹脂組成物は、ホ゜リオレフィン
樹脂と、フ゛チルコ゛ムおよび/またはホ゜リイソフ゛チレンコ゛ムからなるフ
゛チル系コ゛ムとを特定割合で含んでなる。この組成物中に、
非晶性ないし低結晶性の低密度エチレン・α- オレフィン共重合体
および/または非晶性ないし低結晶性の低密度フ゜ロヒ゜レン・
α-オレフィン共重合体を配合することができるし、また直鎖
状低密度ホ゜リエチレン を配合することができる。 【効果】上記組成物は、ホ゜リオレフィン樹脂が本来的に有する
炭酸ガス等のカ゛スハ゛リヤー性を損なうことなく、柔軟性の向
上を図ることができ、しかもカ゛スハ゛リヤー性と柔軟性とのハ゛
ランスに優れたシート状物を成形することができる。また直鎖
状低密度ホ゜リエチレンを含む組成物は、カ゛スハ゛リヤー性と柔軟性
とのハ゛ランスに優れ、かつ耐熱性に優れた成形物を提供す
ることができる。また上記非晶性ないし低結晶性の共重
合体を含む組成物は耐熱性とカ゛スハ゛リヤー性とのハ゛ランスに優
れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、主としてキャップライナ
ー材ないし瓶蓋等のパッキング材などの用途に使用され
るポリオレフィン樹脂組成物に関し、さらに詳しくは、
ポリオレフィン樹脂が本来的に有する炭酸ガスバリヤー
性を損なうことなく、優れた柔軟性が付与することがで
き、しかも、炭酸ガス等のガスバリヤー性と柔軟性との
バランスに優れた成形体(フィルム、シートなど)を提
供することができるポリオレフィン樹脂組成物に関す
る。
【0002】
【発明の技術的背景】従来一般に使用されているキャッ
プライナー材は、プラスチック材料から成形されてお
り、このようなプラスチック材料としては、低密度ポリ
エチレン(LDPE)あるいは直鎖状低密度ポリエチレ
ン(L−LDPE)等のポリエチレン樹脂に、α- オレ
フィン共重合体からなるエラストマー材料[ブチルゴム
(IIR)、ポリイソブチレン(PIB)等のブチル系
ゴムを除く]を配合したポリエチレン樹脂組成物、また
はエチレン・酢酸ビニル共重合体(EVA)をベースと
した組成物が広く用いられている。
【0003】たとえば、特開平1−193345号公報
には、ライナー材の成形材料として低密度のエチレン・
α- オレフィン共重合体樹脂に、滑剤とエチレン・α-
オレフィン共重合体ゴムを配合した組成物が記載されて
いる。また、特開平5−163389号公報には、低密
度ポリエチレン、エチレン・α- オレフィン共重合体お
よびエチレン・プロピレン共重合体等のエラストマーに
滑剤を配合したキャップライナー用組成物が記載されて
いる。さらに実公平4−24868号公報には、キャッ
プ用ライナーの成形材料として、低密度エチレン・α-
オレフィン共重合体にエチレン・プロピレン共重合体ゴ
ムを配合した組成物が記載されている。
【0004】しかしながら、上記のようなポリエチレン
樹脂に対してエラストマー材料の配合率を増加させるに
従って、柔軟性は増すものの、ガスバリヤー性が低下す
るため、炭酸ガス等のガスバリヤー性と柔軟性とのバラ
ンスに優れたライナー材等の成形物を得ることができな
いという問題がある。
【0005】そこで、本願発明者らは、上記問題を解決
すべく鋭意研究し、低密度ポリエチレン、高密度ポリエ
チレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン樹脂に、従
来使用していたエラストマー材料の代わりにブチルゴム
(IIR)あるいはポリイソブチレン(PIB)等のブ
チル系ゴムを配合したポリオレフィン樹脂組成物から、
ポリオレフィン樹脂が本来的に有する炭酸ガス等のガス
バリヤー性を損なうことなく、柔軟性の向上を図ること
ができ、しかも、ガスバリヤー性と柔軟性とのバランス
に優れたシート状物を成形することができることを見出
し、本発明を完成するに至った。
【0006】
【発明の目的】本発明は、上記のような従来技術に伴う
問題を解決しようとするものであって、ポリオレフィン
樹脂が本来的に有する炭酸ガス等のガスバリヤー性を損
なうことなく、柔軟性の向上を図ることができ、しか
も、ガスバリヤー性と柔軟性とのバランスに優れた成形
体を成形することができるポリオレフィン樹脂組成物を
提供することを目的としている。
【0007】
【発明の概要】本発明に係るポリオレフィン樹脂組成物
は、ポリオレフィン樹脂(A)10〜98重量部と、ブ
チルゴムおよび/またはポリイソブチレンゴムからなる
ブチル系ゴム(B)2〜90重量部[成分(A)および
(B)の合計量は100重量部である]とからなること
を特徴としている。
【0008】本発明に係るポリオレフィン樹脂組成物と
しては、厚み0.055mmのフィルムを成形した場
合、そのフィルムの炭酸ガス透過係数が20×10-10
cc・cm/m2・sec・cmHg 以下であり、厚み2mmのシートを
成形した場合、そのシートの引張ヤング率が50〜70
0MPaの範囲内にあるポリオレフィン樹脂組成物が望
ましい。特に厚み2mmのシートを成形した場合、その
シートの引張破断点伸びが10〜1000%の範囲内に
あるポリオレフィン樹脂組成物が好ましい。
【0009】本発明では、上記ポリオレフィン樹脂組成
物中に、ブチル系ゴム(B)が、ポリオレフィン樹脂
(A)およびブチル系ゴム(B)の合計量100重量部
に対して、10重量部以上30重量部未満の割合で存在
していることが好ましい。
【0010】また、上記ポリオレフィン樹脂組成物中
に、エチレンと炭素原子数3〜20のα- オレフィンと
を共重合して得られ、密度が0.860〜0.905g
/cm3 の非晶性ないし低結晶性の低密度エチレン・α
- オレフィン共重合体(C1)、および/またはプロピ
レンと炭素原子数4〜20のα- オレフィンとを共重合
して得られ、密度が0.860〜0.905g/cm3
の非晶性ないし低結晶性の低密度プロピレン・α- オレ
フィン共重合体(C2)を、ポリオレフィン樹脂
(A)、ブチル系ゴム(B)、低密度エチレン・α- オ
レフィン共重合体(C1)および低密度プロピレン・α
- オレフィン共重合体(C2)の合計量100重量部に
対して5〜30重量部含有させることができる。
【0011】上記のポリオレフィン樹脂(A)およびブ
チル系ゴム(B)からなるポリオレフィン樹脂組成物中
に、ポリオレフィン樹脂(A)およびブチル系ゴム
(B)の合計量100重量部に対して、直鎖状低密度ポ
リエチレン(D)を5〜80重量部含有させることがで
きる。直鎖状低密度ポリエチレン(D)を用いると、耐
熱性の向上を図ることができる。
【0012】
【発明の具体的説明】以下、本発明に係るポリオレフィ
ン樹脂組成物について具体的に説明する。本発明に係る
ポリオレフィン樹脂組成物は、ポリオレフィン樹脂
(A)およびブチル系ゴム(B)からなり、必要に応
じ、さらに非晶性ないし低結晶性の低密度エチレン・α
- オレフィン共重合体(C1)、非晶性ないし低結晶性
の低密度プロピレン・α- オレフィン共重合体(C
2)、直鎖状低密度ポリエチレン(D)を含有せしめる
ことができる。
【0013】ポリオレフィン樹脂(A) 本発明で用いられるポリオレフィン樹脂(A)は、特に
制限はなく、従来公知にポリオレフィン樹脂を使用する
ことができる。具体的には、低密度ポリエチレン、高密
度ポリエチレン等のポリエチレン樹脂、ポリプロピレン
樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、塩化ビニル樹
脂(塩素化ポリオレフィン)、エチレン・酢酸ビニル共
重合体、エチレン・メタクリル酸アクリレート共重合
体、4-メチル-1- ペンテン共重合体などが挙げられる。
中でも、低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポ
リプロピレン樹脂が好ましく用いられる。さらに、これ
らの中でも、柔軟性の観点から、耐熱性を必要としない
場合には、低密度ポリエチレンが最も好ましく用いら
れ、その次に好ましく用いられるのは高密度ポリエチレ
ン、ポリプロピレン樹脂の順である。
【0014】これらのポリオレフィン樹脂(A)は、単
独で、あるいは2種以上組み合わせて用いることができ
る。ポリオレフィン樹脂(A)のメルトフローレート
(MFR;ASTM D 1238,230℃、荷重2.16kg)は、通常
0.1〜100g/10分、好ましくは0.1〜50g
/10分の範囲にある。
【0015】本発明においては、ポリオレフィン樹脂
(A)は、ポリオレフィン樹脂(A)およびブチル系ゴ
ム(B)の合計量100重量部に対して、10〜98重
量部、好ましくは90重量部以下50重量部を超える割
合で用いられる。
【0016】ブチル系ゴム(B) 本発明で用いられるブチル系ゴム(B)は、従来公知の
ブチルゴム(IIR)、ポリイソブチレンゴム(PI
B)である。
【0017】これらのブチル系ゴム(B)は、単独で、
あるいは2種以上組み合わせて用いることができる。本
発明で用いられるブチル系ゴム(B)は、不飽和度が通
常0〜10であり、ムーニー粘度[ML1+8(100
℃)]が通常10〜100である。
【0018】ブチル系ゴム(B)は、ポリオレフィン樹
脂(A)およびブチル系ゴム(B)の合計量100重量
部に対して、2〜90重量部、好ましくは10重量部以
上50重量部未満の割合で用いられる。ブチル系ゴム
(B)の最大配合量は、ポリオレフィン樹脂(A)の種
類により異なり、また、必要とされる物性バランスによ
っても異なる。
【0019】ブチル系ゴム(B)を上記のような割合で
用いると、ポリオレフィン樹脂(A)の本来的に有する
ガスバリヤー性の低下を少なくして柔軟性を付与するこ
とができる。ブチル系ゴム(B)を用いることにより耐
熱性は低下するが、ブチル系ゴム(B)を非晶性ないし
低結晶性の低密度エチレン・α- オレフィン共重合体
(C1)、非晶性ないし低結晶性の低密度エチレン・α
- オレフィン共重合体(C2)等のエラストマー材料と
併用することにより、耐熱性とガスバリヤー性とのバラ
ンスに優れた成形物を得ることができるポリオレフィン
樹脂組成物が得られる。
【0020】非晶性ないし低結晶性の低密度エチレン・
α- オレフィン共重合体(C1) 本発明で必要に応じて用いられる非晶性ないし低結晶性
の低密度エチレン・α- オレフィン共重合体(C1)
は、エチレンと炭素原子数3〜20のα- オレフィンと
のランダム共重合体である。
【0021】この低密度エチレン・α- オレフィン共重
合体(C1)のX線回折法により測定される結晶化度
は、通常50%以下、好ましくは30%以下である。エ
チレンとの共重合に用いられる炭素原子数3〜20のα
- オレフィンとしては、具体的には、プロピレン、1-ブ
テン、1-ペンテン、1-ヘキセン、4-メチル-1- ペンテ
ン、1-オクテン、1-デセン、1-ドデセンなどが挙げられ
る。これらの中では、炭素原子数3〜10のα- オレフ
ィン、特に炭素原子数4〜8のα- オレフィンが好まし
い。上記のようなα- オレフィンは、単独で、または2
種以上組合わせて用いることができる。
【0022】このような低密度エチレン・α- オレフィ
ン共重合体(C1)は、エチレンから導かれる構成単位
が50重量%以上100重量%未満、好ましくは75〜
99重量%、さらに好ましくは75〜95重量%、特に
好ましくは83〜95重量%の量で存在し、炭素原子数
3〜20のα- オレフィンから導かれる構成単位が50
重量%以下、好ましくは1〜25重量%、さらに好まし
くは5〜25重量%、特に好ましくは5〜17重量%の
量で存在することが望ましい。
【0023】本発明で用いられる低密度エチレン・α-
オレフィン共重合体(C1)は、密度(ASTM D 1505)が
0.860〜0.905g/cm3 、好ましくは0.8
80〜0.905g/cm3 、さらに好ましくは0.8
85〜0.901g/cm3の範囲にある。密度が上記
範囲にある低密度エチレン・α- オレフィン共重合体
(C1)を用いると、柔軟性に優れたシート状物等の成
形物を提供することができるポリオレフィン樹脂組成物
が得られる。
【0024】また、この低密度エチレン・α- オレフィ
ン共重合体(C1)のメルトフローレート(MFR;AS
TM D 1238,230℃、荷重2.16kg)は、0.01〜100
g/10分、好ましくは0.01〜50g/10分、さ
らに好ましくは0.1〜40g/10分の範囲にある。
メルトフローレートが上記範囲にある低密度エチレン・
α- オレフィン共重合体(C1)を用いると、成形性に
優れた組成物が得られる。
【0025】上記のような非晶性ないし低結晶性の低密
度エチレン・α- オレフィン共重合体(C1)は、従来
公知の方法、たとえばチーグラー系オレフィン重合用触
媒の存在下に、エチレンと炭素原子数3〜20のα- オ
レフィンとをランダム共重合させることによって製造す
ることができる。
【0026】上記のような低密度エチレン・α- オレフ
ィン共重合体(C1)は、ポリオレフィン樹脂(A)、
ブチル系ゴム(B)、低密度エチレン・α- オレフィン
共重合体(C1)および低密度プロピレン・α- オレフ
ィン共重合体(C2)の合計量100重量部に対して、
5〜30重量部、好ましくは5〜20重量部の割合で用
いられる。成分(C2)は、0重量部となる場合があ
る。上記のような割合で低密度エチレン・α- オレフィ
ン共重合体(C1)をブチル系ゴム(B)と併用する
と、耐熱性とガスバリヤー性とのバランスに優れたシー
ト状物等の成形物を提供することができるポリオレフィ
ン樹脂組成物が得られる。
【0027】ポリオレフィン樹脂(A)の軟化点が低い
場合、上記のような低密度エチレン・α- オレフィン共
重合体(C1)を用いる必要がない場合もある。非晶性ないし低結晶性の低密度プロピレン・α- オレフ
ィン共重合体(C2) 本発明で必要に応じて用いられる非晶性ないし低結晶性
の低密度プロピレン・α- オレフィン共重合体(C2)
は、プロピレンと炭素原子数4〜20のα- オレフィン
とのランダム共重合体である。
【0028】この低密度プロピレン・α- オレフィン共
重合体(C2)のX線回折法により測定される結晶化度
は、通常30%以下、好ましくは20%以下、さらに好
ましくは10%以下である。
【0029】プロピレンとの共重合に用いられる炭素原
子数4〜20のα- オレフィンとしては、具体的には、
1-ブテン、1-ペンテン、1-ヘキセン、4-メチル-1- ペン
テン、1-オクテン、1-デセン、1-ドデセンなどが挙げら
れる。これらの中では、炭素原子数4〜10のα- オレ
フィン、特に炭素原子数4〜8のα- オレフィンが好ま
しい。上記のようなα- オレフィンは、単独で、または
2種以上組合わせて用いることができる。
【0030】このような低密度プロピレン・α- オレフ
ィン共重合体(C2)は、プロピレンから導かれる構成
単位が50重量%以上100重量%未満、好ましくは7
5〜99重量%、さらに好ましくは75〜95重量%、
特に好ましくは83〜95重量%の量で存在し、炭素原
子数4〜20のα- オレフィンから導かれる構成単位が
50重量%以下、好ましくは1〜25重量%、さらに好
ましくは5〜25重量%、特に好ましくは5〜17重量
%の量で存在することが望ましい。
【0031】本発明で用いられる低密度プロピレン・α
- オレフィン共重合体(C2)は、密度(ASTM D 1505)
が0.860〜0.905g/cm3 好ましくは0.8
80〜0.905g/cm3 さらに好ましくは0.88
5〜0.901g/cm3 の範囲にある。密度が上記範
囲にある低密度プロピレン・α- オレフィン共重合体
(C2)を用いると、柔軟性に優れたシート状物等の成
形物を成形することができるポリオレフィン樹脂組成物
が得られる。
【0032】また、この低密度プロピレン・α- オレフ
ィン共重合体(C2)のメルトフローレート(MFR;
ASTM D 1238,230℃、荷重2.16kg)は、0.01〜50
g/10分、好ましくは0.01〜40g/10分、さ
らに好ましくは0.1〜20g/10分の範囲にある。
メルトフローレートが上記範囲にある低密度プロピレン
・α- オレフィン共重合体(C2)を用いると、成形性
に優れた組成物が得られる。
【0033】上記のような非晶性ないし低結晶性の低密
度プロピレン・α- オレフィン共重合体(C2)は、従
来公知の方法、たとえばチーグラー系オレフィン重合用
触媒の存在下に、プロピレンと炭素原子数4〜20のα
- オレフィンとをランダム共重合させることによって製
造することができる。
【0034】上記のような低密度プロピレン・α- オレ
フィン共重合体(C2)は、ポリオレフィン樹脂
(A)、ブチル系ゴム(B)、低密度エチレン・α- オ
レフィン共重合体(C1)および低密度プロピレン・α
- オレフィン共重合体(C2)の合計量100重量部に
対して、5〜30重量部、好ましくは5〜20重量部の
割合で用いられる。成分(C1)は0重量部となる場合
がある。上記のような割合で低密度プロピレン・α- オ
レフィン共重合体(C2)をブチル系ゴム(B)と併用
すると、耐熱性とガスバリヤー性とのバランスに優れた
シート状物等の成形物を提供することができるポリオレ
フィン樹脂組成物が得られる。
【0035】ポリオレフィン樹脂(A)の軟化点が低い
場合、上記のような低密度プロピレン・α- オレフィン
共重合体(C2)を用いる必要がない場合もある。直鎖状低密度ポリエチレン(D) 本発明で用いられる直鎖状低密度ポリエチレン(D)
は、エチレンと炭素原子数3〜20のα- オレフィンと
を共重合することにより得られる。
【0036】エチレンとの共重合に用いられる炭素原子
数3〜20のα- オレフィンとしては、具体的には、プ
ロピレン、1-ブテン、1-ペンテン、1-ヘキセン、4-メチ
ル-1- ペンテン、1-オクテン、1-デセン、1-ドデセンな
どが挙げられる。これらの中では、炭素原子数4〜10
のα- オレフィン、特に炭素原子数4〜8のα- オレフ
ィンが好ましい。
【0037】上記のようなα- オレフィンは、単独で、
または2種以上組合わせて用いることができる。本発明
で用いられる直鎖状低密度ポリエチレン(D)は、エチ
レンから導かれる構成単位が50重量%以上100重量
%未満、好ましくは75〜99重量%、さらに好ましく
は80〜95重量%、特に好ましくは85〜95重量%
の量で存在し、炭素原子数3〜20のα- オレフィンか
ら導かれる構成単位が50重量%以下、好ましくは1〜
25重量%、さらに好ましくは5〜20重量%、特に好
ましくは5〜15重量%の量で存在することが望まし
い。
【0038】直鎖状低密度ポリエチレン(D)の組成
は、通常10mmφの試料管中で約200mgのポリエ
チレンを1mlのヘキサクロロブタジエンに均一に溶解
させた試料の13C−NMRスペクトルを、測定温度12
0℃、測定周波数25.05MHz、スペクトル幅15
00Hz、パルス繰返し時間4.2sec.、パルス幅6μ
sec.の測定条件下で測定して決定される。
【0039】本発明で用いられる直鎖状低密度ポリエチ
レン(D)は、密度(ASTM D 1505)が0.911〜0.
925g/cm3 、好ましくは0.911〜0.920
g/cm3 、さらに好ましくは0.911〜0.915
g/cm3 の範囲にある。密度が上記範囲にある直鎖状
低密度ポリエチレン(D)を用いると、耐熱性に優れた
シート状物を成形することができる組成物が得られる。
【0040】また、この直鎖状低密度ポリエチレン
(D)のメルトフローレート(MFR;ASTM D 1238,1
90℃、荷重2.16kg)は、1.5〜10g/10分、好ま
しくは1.5〜8.0g/10分の範囲にある。メルト
フローレートが上記範囲にある直鎖状低密度ポリエチレ
ン(D)を用いると、耐熱性に優れたシート状物等の成
形物を提供することができるポリオレフィン樹脂組成物
が得られる。
【0041】上記のような直鎖状低密度ポリエチレン
(D)は、従来公知の方法により、たとえばチーグラー
触媒を用い、中低圧下で製造することができる。上記の
ような直鎖状低密度ポリエチレン(D)は、ポリオレフ
ィン樹脂(A)およびブチル系ゴム(B)の合計量10
0重量部に対して、5〜80重量部、好ましくは20〜
60重量部、さらに好ましくは30〜50重量部の割合
で用いられる。上記のような割合で直鎖状低密度ポリエ
チレン(D)をブチル系ゴム(B)と併用すると、ガス
バリヤー性と柔軟性に優れるだけでなく、耐熱性にも優
れたシート状物等の成形物を提供することができるポリ
オレフィン樹脂組成物が得られる。
【0042】その他の成分 本発明に係るポリオレフィン樹脂組成物中に、ポリブテ
ン-1、耐熱安定剤、核剤、滑剤、スリップ剤、帯電防止
剤、顔料、染料、充填剤、発泡剤、発泡助剤、可塑剤、
難燃化剤などの添加剤を、本発明の目的を損なわない範
囲で配合することができる。
【0043】ポリオレフィン樹脂組成物 本発明に係るポリオレフィン樹脂組成物としては、厚み
0.055mmのフィルムを成形した場合、そのフィル
ムの炭酸ガス透過係数が20×10-10 cc・cm/m2・sec・c
mHg 以下であり、厚み2mmのシートを成形した場合、
引張ヤング率が50〜700MPaの範囲内にあるポリ
オレフィン樹脂組成物が望ましい。特にそのシートの引
張破断点伸びが10〜1000%の範囲内にあるポリオ
レフィン樹脂組成物が好ましい。
【0044】本発明に係るポリオレフィン樹脂組成物
は、上記各成分を従来公知の方法、たとえばヘンシェル
ミキサー、V- ブレンダー、リボンブレンダー、タンブ
ラーブレンダー等で混合する方法、あるいはこのような
方法で混合して得られた混合物を、さらに一軸押出機、
二軸押出機、ニーダー、バンバリーミキサー等で溶融混
練した後、造粒することによって得ることができる。
【0045】
【発明の効果】本発明に係るポリオレフィン樹脂組成物
は、ブチルゴムおよび/またはポリイソブチレンゴムか
らなるブチル系ゴムを含有しているので、ポリオレフィ
ン樹脂が本来的に有する炭酸ガス等のガスバリヤー性を
損なうことなく、柔軟性の向上を図ることができ、しか
も、ガスバリヤー性と柔軟性とのバランスに優れたシー
ト状物を成形することができる。
【0046】また、ポリオレフィン樹脂(A)、ブチル
系ゴム(B)および直鎖状低密度ポリエチレン(D)を
含有してなる、本発明に係るポリオレフィン樹脂組成物
は、上記のような優れた効果を有するほか、耐熱性に優
れている。
【0047】さらに、ポリオレフィン樹脂(A)、ブチ
ル系ゴム(B)、および低密度エチレン・α- オレフィ
ン共重合体(C1)または低密度プロピレン・α- オレ
フィン共重合体(C2)を含有してなる、本発明に係る
ポリオレフィン樹脂組成物は、上記のような優れた効果
を有するほか、耐熱性とガスバリヤー性とのバランスに
に優れている。
【0048】本発明に係るポリオレフィン樹脂組成物
は、キャップライナー材、瓶蓋等のパッキング材、ボト
ル、その他ガスバリヤー性を必要とする用途に好適であ
る。
【0049】
【実施例】以下、本発明を実施例により説明するが、本
発明は、これら実施例に限定されるものではない。
【0050】なお、実施例、比較例で用いた各成分は、
以下の通りである。ポリプロピレン樹脂(PP) (1)ポリプロピレン樹脂(PP−1) ・MFR(ASTM D 1238,230℃、荷重2.16kg):11g
/10分 ・密度(ASTM D 1505):0.910g/cm3 ・ビカット軟化点(ASTM D 1525):155℃ (2)ポリプロピレン樹脂(PP−2) ・MFR(ASTM D 1238,230℃、荷重2.16kg):10g
/10分 ・密度(ASTM D 1505):0.910g/cm3 ・ビカット軟化点(ASTM D 1525):155℃ (3)ポリプロピレン樹脂(PP−3) ・MFR(ASTM D 1238,230℃、荷重2.16kg):25g
/10分 ・密度(ASTM D 1505):0.910g/cm3 ・ビカット軟化点(ASTM D 1525):150℃低密度ポリエチレン(LDPE) (1)低密度ポリエチレン(LDPE−1) ・MFR(ASTM D 1238,190℃、荷重2.16kg):7g/
10分 ・密度(ASTM D 1505):0.917g/cm3 ・ビカット軟化点(ASTM D 1525):86℃高密度ポリエチレン(HDPE) (1)高密度ポリエチレン(HDPE−1) ・MFR(ASTM D 1238,190℃、荷重2.16kg):1.1
g/10分 ・密度(ASTM D 1505):0.954g/cm3 ・ビカット軟化点(ASTM D 1525):126℃ (2)高密度ポリエチレン(HDPE−2) ・MFR(ASTM D 1238,190℃、荷重2.16kg):1.6
g/10分 ・密度(ASTM D 1505):0.935g/cm3 ・ビカット軟化点(ASTM D 1525):126℃ (3)高密度ポリエチレン(HDPE−3) ・MFR(ASTM D 1238,190℃、荷重2.16kg):5.8
g/10分 ・密度(ASTM D 1505):0.955g/cm3 ・ビカット軟化点(ASTM D 1525):121℃ブチル系ゴム (1)ブチルゴム(IIR)(BTR−1) ・不飽和度:0.8モル% ・ムーニー粘度[ML1+8(100℃)]:45 (2)ポリイソブチレンゴム(PIB)(BTR−2) ・不飽和度:0モル% ・ムーニー粘度[ML1+8(100℃)]:43非晶性ないし低結晶性エチレン・プロピレン共重合体
(EPR) (1)エチレン・プロピレン共重合体(EPR−1) ・MFR(ASTM D 1238,230℃、荷重2.16kg):1.8
g/10分 ・密度(ASTM D 1505):0.867g/cm3 ・結晶化度:0%非晶性ないし低結晶性エチレン・1-ブテン共重合体(E
BR) (1)エチレン・1-ブテン共重合体(EBR−1) ・MFR(ASTM D 1238,190℃、荷重2.16kg):3.6
g/10分 ・密度(ASTM D 1505):0.885g/cm3 ・ビカット軟化点(ASTM D 1525):54℃ ・結晶化度:10%非晶性ないし低結晶性プロピレン・1-ブテン共重合体
(PBR) (1)プロピレン・1-ブテン共重合体(PBR−1) ・MFR(ASTM D 1238,230℃、荷重2.16kg):6.0
g/10分 ・密度(ASTM D 1505):0.890g/cm3 ・ビカット軟化点(ASTM D 1525):83℃ ・結晶化度:40%ポリブテン-1 (1)ポリブテン-1(BL−1) ・MFR(ASTM D 1238,190℃、荷重2.16kg):0.2
g/10分 ・密度(ASTM D 1505):0.907g/cm3 (2)ポリブテン-1(BL−2) ・MFR(ASTM D 1238,190℃、荷重2.16kg):20g
/10分 ・密度(ASTM D 1505):0.917g/cm3 また、実施例、比較例で得られたポリオレフィン樹脂組
成物のフィルムないしシートについて求めたメルトフロ
ーレート、密度、引張特性(破断点伸び、ヤング率)、
表面硬度、ビカット軟化点、圧縮永久歪(CS)および
炭酸ガス透過度は、下記の試験方法に従って求めた。 (1)メルトフローレート メルトフローレートは、ASTM D 1238に準拠
し、230℃、2.16荷重の条件で測定した。 (2)密度 密度は、ASTM D 1505に準拠した方法で測定し
た。 (3)引張特性(ヤング率(柔軟性の指標)、破断点伸
び) 引張破断点伸びおよびヤング率は、JIS K 7113
に準拠した方法で、引張速度200mm/分の条件で引
張試験を行なって求めた。 (4)表面硬度 表面硬度(ショアーD)は、ASTM D 2240に準
拠した方法で測定した。 (5)ビカット軟化点(耐熱性の指標) ビカット軟化点は、ASTM D1525に準拠した方
法で測定した。 (6)圧縮永久歪(CS) 2mm厚のプレスシートを用い、型抜き刃で直径29±
0.5mmの円柱を作製し、JIS K 6301に準拠
した方法で、70℃、22時間後の歪み(CS)を測定
した。 (7)炭酸ガス透過度 厚み0.055mm、測定面積50cm2 のフィルムを
用いて、炭酸ガス透過測定装置(MONCON社製;P
ERMATRAN C−IV)で、試験温度23℃、湿度
0%RHの条件下で、4日間、5cm2 当たりの炭酸ガ
ス透過量を測定し、1日当たりの炭酸ガス透過量の平均
を算出し、その平均値を炭酸ガス透過度とした。算出方
法は、JIS K 7102と同様の式を使用した。
【0051】
【実施例1〜15および比較例1〜15】まず、第1
表、第2表および第3表に示した各成分を、これらの表
に示した割合で配合したポリオレフィン樹脂組成物ある
いはポリオレフィン樹脂のペレットを調製した。
【0052】ペレットは、2軸押出機にてスクリュー回
転数238rpm、樹脂温度200℃〜220℃でポリ
オレフィン樹脂組成物を調製、あるいはポリオレフィン
樹脂を押し出した後、ペレットカッターにより調製し
た。
【0053】次いで、上記のようにして得られたペレッ
トを圧縮成形機を用いて200℃で余熱時間6分、加圧
(50トン)時間4分、冷却(水冷)時間5分の条件
で、厚み2mmのシートを作製し、上記(1)〜(6)
の試験を行なって、メルトフローレート、密度、引張特
性(破断点伸び、ヤング率)、表面硬度、ビカット軟化
点、および圧縮永久歪(CS)を求めた。
【0054】また、上記のようにして得られたペレット
状のポリオレフィン樹脂組成物あるいはポリオレフィン
樹脂をTダイで樹脂温度200℃で押し出した後、冷却
し、厚み0.055mm、幅20cmのフィルムを作製
し、上記(7)の試験を行なって炭酸ガス透過度を求め
た。
【0055】結果を第1表、第2表および第3表に示
す。
【0056】
【表1】
【0057】
【表2】
【0058】
【表3】
【0059】
【表4】
【0060】
【表5】
【0061】
【表6】

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリオレフィン樹脂(A)10〜98重量
    部と、 ブチルゴムおよび/またはポリイソブチレンゴムからな
    るブチル系ゴム(B)2〜90重量部[成分(A)およ
    び(B)の合計量は100重量部である]とを含有して
    なることを特徴とするポリオレフィン樹脂組成物。
  2. 【請求項2】ポリオレフィン樹脂(A)10〜98重量
    部と、 ブチルゴムおよび/またはポリイソブチレンゴムからな
    るブチル系ゴム(B)2〜90重量部[成分(A)およ
    び(B)の合計量は100重量部である]とを含有して
    なるポリオレフィン樹脂組成物であり、 該ポリオレフィン樹脂組成物から、厚み0.055mm
    のフィルムを成形した場合、そのフィルムの炭酸ガス透
    過係数が20×10-10cc・cm/m2・sec・cmHg以下であり、
    厚み2mmのシートを成形した場合、そのシートの引張
    ヤング率が50〜700MPaの範囲内にあることを特
    徴とする請求項1に記載のポリオレフィン樹脂組成物。
  3. 【請求項3】前記ポリオレフィン樹脂組成物から、厚み
    2mmのシートを成形した場合、そのシートの引張破断
    点伸びが10〜1000%の範囲内にあることを特徴と
    する請求項2に記載のポリオレフィン樹脂組成物。
  4. 【請求項4】前記ブチル系ゴム(B)が、ポリオレフィ
    ン樹脂(A)およびブチル系ゴム(B)の合計量100
    重量部に対して、10重量部以上30重量部未満の割合
    で存在していることを特徴とする請求項1〜3のいずれ
    かに記載のポリオレフィン樹脂組成物。
  5. 【請求項5】エチレンと炭素原子数3〜20のα- オレ
    フィンとを共重合して得られ、密度が0.860〜0.
    905g/cm3 の非晶性ないし低結晶性の低密度エチ
    レン・α- オレフィン共重合体(C1)、および/また
    はプロピレンと炭素原子数4〜20のα- オレフィンと
    を共重合して得られ、密度が0.860〜0.905g
    /cm3 の非晶性ないし低結晶性の低密度プロピレン・
    α- オレフィン共重合体(C2)を、前記ポリオレフィ
    ン樹脂(A)、ブチル系ゴム(B)、低密度エチレン・
    α- オレフィン共重合体(C1)および低密度プロピレ
    ン・α- オレフィン共重合体(C2)の合計量100重
    量部に対して、5〜30重量部含有していることを特徴
    とする請求項1〜4のいずれかに記載のポリオレフィン
    樹脂組成物。
  6. 【請求項6】前記ポリオレフィン樹脂(A)およびブチ
    ル系ゴム(B)の合計量100重量部に対して、直鎖状
    低密度ポリエチレン(D)を5〜80重量部含有してい
    ることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のポ
    リオレフィン樹脂組成物。
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