JPH1019026A - 木製ワークのねじ締結構造 - Google Patents
木製ワークのねじ締結構造Info
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- JPH1019026A JPH1019026A JP18839996A JP18839996A JPH1019026A JP H1019026 A JPH1019026 A JP H1019026A JP 18839996 A JP18839996 A JP 18839996A JP 18839996 A JP18839996 A JP 18839996A JP H1019026 A JPH1019026 A JP H1019026A
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Abstract
構造を提供する。 【構成】 木製ワークのボルト孔にボルトを挿通すると
共にナットにより締着するに際し、前記ボルト頭部又は
ナットと木製ワークの間にワッシャを介装した構成であ
り、前記ワッシャが、木製ワークの表面に喰込んで該ワ
ッシャの回動を阻止する回り止め部を有すると共に、該
ワッシャとボルト頭部又はナットの間において相互に弛
み止め方向に係合する係合部を形成した構成である。
Description
る柱や梁等のような木製ワークのねじ締結構造に関す
る。
教訓として、木造建築物における耐震構造が見直されて
いる。このような耐震構造の見直しは、主として柱や梁
等の木製ワークの連結部分に注目されている。即ち、従
来の伝統的なホゾによる連結構造に満足することなく、
ボルト・ナットによる締結や、連結金具による所謂金具
工法が注目されつつある。
木製ワークをボルト・ナットにより締結すれば耐震性に
優れた連結構造が得られるが、従来技術においては、ボ
ルト・ナットの弛み止めについて考慮されていない。
具においても、通常、連結金具をボルト・ナットにより
柱や梁等の固着されるが、この場合も、弛み止めについ
て考慮されていないのが現状である。
連結した木造建築物は、施工完了時には耐震性に優れる
としても、経年変化によりボルト・ナットが弛んでしま
うとその意義を半減することになる。このため、確実な
弛み止め手段を備えた技術の提供が望まれる。
決した木製ワークのねじ締結構造を提供するものであ
り、その手段として構成したところは、木製ワークに穿
設したボルト孔にボルトを挿通すると共にナットにより
締着する構造において、前記ボルト頭部又はナットと木
製ワークの間にワッシャを介装して成り、前記ワッシャ
は、木製ワークの表面に喰込んで該ワッシャの回動を阻
止する回り止め部を有すると共に、該ワッシャとボルト
頭部又はナットの間において相互に弛み止め方向に係合
する係合部を形成して成る点にある。
しい実施形態を詳述する。
施形態を示しており、ボルト1と、ワッシャ2と、ナッ
ト3を示している。図例の場合、ワッシャ2を一枚だけ
示しているが、ボルト頭部4とナット3に対応して二枚
のワッシャ2が用いられる。また、図例では頭付きのボ
ルト1を示しているが、ボルト1は、全長にわたり螺糸
を設けた頭無しのシャンクから成るものでも良く、該ボ
ルト1の両端にそれぞれナットを螺着する構成としても
良い。
れも、締着面に係合突起5を形成している。係合突起5
は、好ましくは、ボルト頭部4及びナット3における締
着面の周方向に複数列設された山形の突起から成り、各
係合突起5は、ボルト頭部4及びナット3の締付回動方
向(正転方向)Fに向けて次第に山高を低くするように
傾斜したテーパ面5aと、山頂部からねじの軸方向に段
状の面を形成する溝面5bとを備えている。図例の場
合、溝面5bをボルト頭部4及びナット3の締着面に対
し放射方向に配置し、係合突起5を隣接して等間隔に設
けているが、係合突起5の本数及び間隔の粗密は問わな
い。
れた切欠部6を有する概ねリング状の金属板から成り、
前記切欠部6の近傍部から該切欠部6に向けて次第に肉
厚を増す厚肉部7を形成している。この厚肉部7の切欠
部6に臨む端面は、後述するように、木製ワークの表面
に喰込んで該ワッシャ2の回動を阻止する回り止め部8
と、前記ボルト頭部4又はナット3の係合突起5に係合
する係合部9を構成する。
ワークWに穿設したボルト孔10に挿通され、ナット3
をボルト1に締着することにより該ワークWを締結す
る。図2は、ボルト頭部4又はナット3の一方を示し、
該ボルト頭部4又はナット3と木製ワークWの間にワッ
シャ2を介装しており、該ワッシャ2は、厚肉部7の切
欠部6に臨む端面がボルト頭部4又はナット3の締付回
動方向Fに向かうように配置されている。
頭部4又はナット3を締付回動方向Fに回動すると、該
ボルト頭部4又はナット3は、回動しつつ木製ワークW
に向けて前進する。そして、ボルト頭部4又はナット3
によりワッシャ2が木製ワークWに圧着せしめられる
と、図2(C)に示すように、該ワッシャ2は、厚肉部
7により形成された回り止め部8を木製ワークWに喰込
ませ、該ワッシャ自体の回動を阻止する。この状態で、
ボルト頭部4又はナット3は更に締付回動せしめられ
る。このとき、次第に肉厚を増す厚肉部7がテーパ面7
aを形成し、該テーパ面7aに対してボルト頭部4又は
ナット3における係合突起5のテーパ面5aが締付回動
方向Fに滑りながら回動するので、ボルト頭部4又はナ
ット3を更に締付回動しつつ前進することができる。
た後、該ボルト頭部4又はナット3は、弛める方向(図
示矢印Fと反対の逆転方向)に対しては、係合突起5の
溝面5bをワッシャ2の係合部9に係合せしめる。即
ち、ワッシャ2は、回り止め部8を木製ワークWに喰込
ませており、このワッシャ2に対して、ボルト頭部4又
はナット3は、係合部9と溝面5bの係合を介して、弛
み方向への回動を阻止されるので、完全な弛み止め手段
が構成される。
示しており、ボルト1及びナット3の構成は、上記第一
実施形態と同様であるが、ワッシャ2の構成を異にして
いる。即ち、ボルト頭部4及びナット3は、締着面に係
合突起5を形成しており、該係合突起5は、締着面の周
方向に複数列設された山形の突起から成り、ボルト頭部
4及びナット3の締付回動方向Fに向けて次第に山高を
低くするように傾斜したテーパ面5aと、山頂部からね
じの軸方向に段状の面を形成する溝面5bとを備えてい
る。
に形成した概ねリング状の金属板から成り、角形部分、
図例では正方形のコーナー部分において、表裏両面から
段状に薄肉とされた薄肉部10を形成している。この薄
肉部10により形成された段部は、後述するように、ワ
ッシャ2の裏面においては、木製ワークの表面に喰込ん
で該ワッシャ2の回動を阻止する回り止め部8を形成す
ると共に、ワッシャ2の表面においては、ボルト頭部4
又はナット3の係合突起5に係合する係合部9を構成す
る。尚、ワッシャ2の多角形とされた周縁部の各辺にも
木製ワークの表面に喰込んで該ワッシャ2の回動を阻止
する回り止め部8aが形成される。
製ワークWに穿設したボルト孔10に挿通され、ナット
3をボルト1に締着することにより該ワークWを締結す
る。この際、ボルト頭部4又はナット3と木製ワークW
の間にはワッシャ2が介装される。
回動方向Fに回動すると、該ボルト頭部4又はナット3
は、回動しつつ木製ワークWに向けて前進する。そし
て、ボルト頭部4又はナット3によりワッシャ2が木製
ワークWに圧着せしめられると、図3(C)に示すよう
に、該ワッシャ2は、周縁の回り止め部8aと、薄肉部
10により形成された回り止め部8を木製ワークWに喰
込ませ、該ワッシャ自体の回動を阻止する。ボルト頭部
4又はナット3は更に締付回動すると、ワッシャ2の薄
肉部10に対しては、ボルト頭部4又はナット3におけ
る係合突起5のテーパ面5aが締付回動方向Fに通過し
ながら回動するので、ボルト頭部4又はナット3を更に
締付回動しつつ前進することができる。
ると、係合突起5はワッシャ2の表面に接して圧潰され
つつ圧着され、少なくとも一つの係合突起5をワッシャ
2の薄肉部10に臨ましめる。このため、該ボルト頭部
4又はナット3は、弛める方向(図示矢印Fと反対の逆
転方向)に対しては、係合突起5の溝面5bをワッシャ
2の薄肉部により形成された係合部9に係合せしめる。
即ち、ワッシャ2は、回り止め部8を木製ワークWに喰
込ませており、このワッシャ2に対して、ボルト頭部4
又はナット3は、係合部9と溝面5bの係合を介して、
弛み方向への回動を阻止されるので、完全な弛み止め手
段が構成される。
施形態を示しており、ボルト1及びナット3の構成は、
上記第一実施形態と同様であるが、ワッシャ2の構成を
異にしている。即ち、図示省略しているが、ボルト頭部
4及びナット3は、締着面にテーパ面5aと溝面5bを
備えた係合突起5を形成しており、この点は、図1に示
した構成と全く同様である。
ワッシャ2は、外周縁を正方形等の多角形に形成した概
ねリング状の金属板から成り、角形部分、図例では正方
形のコーナー部分において、ボルト頭部4又はナット3
の締付回動方向に向けて次第に厚肉となるテーパ面7a
を備えた厚肉部7を形成しており、該厚肉部7の頂部に
段状面となる係合部9を設けている。尚、ワッシャ2の
多角形とされた周縁部の各辺には、木製ワークの表面に
喰込んで該ワッシャ2の回動を阻止する回り止め部8a
が形成されている。
製ワークWに穿設したボルト孔10に挿通すると共に、
ボルト頭部4又はナット3と木製ワークWの間にワッシ
ャ2を介装してナット3を締着すると、ワッシャ2は、
ボルト頭部4又はナット3により木製ワークWの表面に
圧着され、前記回り止め部8aを木製ワークWに喰込ま
せ、該ワッシャ自体の回動を阻止する。そこで、ボルト
頭部4又はナット3を更に締付回動すると、ボルト頭部
又はナットの係合突起5がテーパ面5aをワッシャ2の
テーパ面7aに対して締付回動方向Fに滑りながら回動
し、ボルト頭部4又はナット3を更に締付回動しつつ前
進する。そして、ボルト頭部4又はナット3を強固に締
着せしめると、該ボルト頭部4又はナット3は、弛める
方向に対しては、係合突起5の溝面5bをワッシャ2の
係合部9に係合せしめ、弛み回動を阻止されるので、完
全な弛み止め手段が構成される。
ワッシャ2は、外周縁を正方形等の多角形に形成した概
ねリング状の金属板から成り、角形部分、図例では正方
形のコーナー部分において、切欠部6を形成し、該切欠
部6の縁により、木製ワークWの表面に喰込んで該ワッ
シャ2の回動を阻止する回り止め部8と、前記ボルト頭
部4又はナット3の係合突起5に係合する係合部9を構
成する。尚、ワッシャ2の多角形とされた周縁部の各辺
にも、木製ワークの表面に喰込んで該ワッシャ2の回動
を阻止する回り止め部8aが形成されている。
製ワークWに穿設したボルト孔10に挿通すると共に、
ボルト頭部4又はナット3と木製ワークWの間にワッシ
ャ2を介装してナット3を締着すると、ワッシャ2は、
ボルト頭部4又はナット3により木製ワークWの表面に
圧着され、前記回り止め部8及び8aを木製ワークWに
喰込ませ、該ワッシャ自体の回動を阻止する。そこで、
ボルト頭部4又はナット3を更に締付回動すると、ボル
ト頭部又はナットの係合突起5がテーパ面5aを介して
切欠部6を締付回動方向Fに通過しながら回動しつつ前
進し、ワッシャ2を更に押圧する。そして、ボルト頭部
4又はナット3を強固に締着せしめると、該ボルト頭部
4又はナット3は、弛める方向に対しては、係合突起5
の溝面5bをワッシャ2の係合部9に係合せしめ、弛み
回動を阻止されるので、完全な弛み止め手段が構成され
る。
ワッシャ2は、周方向一部を分断された切欠部6を有す
る概ねリング状の金属板から成り、該切欠部6に臨む端
面に、木製ワークWの表面に喰込んで該ワッシャ2の回
動を阻止する回り止め部8と、前記ボルト頭部4又はナ
ット3の係合突起5に係合する係合部9を形成してい
る。
製ワークWに穿設したボルト孔10に挿通すると共に、
ボルト頭部4又はナット3と木製ワークWの間にワッシ
ャ2を介装してナット3を締着すると、ワッシャ2は、
ボルト頭部4又はナット3により木製ワークWの表面に
圧着され、前記回り止め部8を木製ワークWに喰込ま
せ、該ワッシャ自体の回動を阻止する。そこで、ボルト
頭部4又はナット3を更に締付回動すると、ボルト頭部
又はナットの係合突起5がテーパ面5aを介して切欠部
6を締付回動方向Fに通過しながら回動しつつ前進し、
ワッシャ2を更に押圧する。そして、ボルト頭部4又は
ナット3を強固に締着せしめると、該ボルト頭部4又は
ナット3は、弛める方向に対しては、係合突起5の溝面
5bをワッシャ2の係合部9に係合せしめ、弛み回動を
阻止されるので、完全な弛み止め手段が構成される。
ト3を締付回動したとき、ワッシャ2が回り止め部8、
8aを木製ワークWに喰込ませて該ワッシャ自体の回動
を阻止すると共に、更に、ボルト頭部4又はナット3を
締着した後は、ボルト頭部4又はナット3の係合突起5
とワッシャ2の係合部9が相互に係合して該ボルト頭部
4又はナット3の完全な弛み止め手段を構成するもので
あるから、木造建築物等において、ボルト・ナットによ
る弛みのない永続的な耐震構造を提供できる効果があ
る。
図である。
(A)はワッシャの斜視図、(B)はボルト頭部又はナ
ットの締付中の状態を示す正面図、(C)はボルト頭部
又はナットの締付完了の状態を示す正面図である。
ワッシャの斜視図、(B)はボルト頭部又はナットの締
付中の状態を示す正面図、(C)はボルト頭部又はナッ
トの締付完了の状態を示す正面図である。
第三実施形態におけるワッシャの斜視図、(B)は第四
実施形態におけるワッシャの斜視図、(C)は第五実施
形態におけるワッシャの斜視図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 木製ワークに穿設したボルト孔にボルト
を挿通すると共にナットにより締着する構造において、
前記ボルト頭部又はナットと木製ワークの間にワッシャ
を介装して成り、 前記ワッシャは、木製ワークの表面に喰込んで該ワッシ
ャの回動を阻止する回り止め部を有すると共に、該ワッ
シャとボルト頭部又はナットの間において相互に弛み止
め方向に係合する係合部を形成して成ることを特徴とす
る木製ワークのねじ締結構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18839996A JP3171430B2 (ja) | 1996-06-28 | 1996-06-28 | 木製ワークのねじ締結構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18839996A JP3171430B2 (ja) | 1996-06-28 | 1996-06-28 | 木製ワークのねじ締結構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1019026A true JPH1019026A (ja) | 1998-01-20 |
JP3171430B2 JP3171430B2 (ja) | 2001-05-28 |
Family
ID=16222968
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18839996A Expired - Fee Related JP3171430B2 (ja) | 1996-06-28 | 1996-06-28 | 木製ワークのねじ締結構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3171430B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011241911A (ja) * | 2010-05-19 | 2011-12-01 | Mitsubishi Motors Corp | タッピングナット及びその取付部構造 |
-
1996
- 1996-06-28 JP JP18839996A patent/JP3171430B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011241911A (ja) * | 2010-05-19 | 2011-12-01 | Mitsubishi Motors Corp | タッピングナット及びその取付部構造 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3171430B2 (ja) | 2001-05-28 |
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