JPS6137682Y2

JPS6137682Y2 -

Info

Publication number: JPS6137682Y2
Application number: JP17555081U
Authority: JP
Priority date: 1981-11-24
Filing date: 1981-11-24
Publication date: 1986-10-31
Also published as: JPS5878302U

Description

【考案の詳細な説明】この考案は、柱に梁或は桁等を接続する接続金
具に関するものである。

従来、柱のほぞ孔にほぞを嵌入して梁或は桁等
を架設した場合、羽子板ボルトを介して柱に梁或
は桁を引き付けている。

上記の羽子板ボルトは、羽子板と、この羽子板
の一端に末端を固着（溶接により）した引張りボ
ルトとによつて構成されているので、柱に一々引
張りボルトを貫通させる透孔を設けなければなら
ない。

このため、手間がかかると共に柱の強度を低下
させる欠点があつた。

また、柱を挾む両側の同レベルに梁或は桁等が
位置した場合、上記梁或は桁に引張りボルトにね
じ込んだボルトが当るので、梁或は桁の端縁に盗
み部を切削しなければならない欠点があつた。

さらに、梁或は桁等に羽子板を釘止めした場
合、ボルトの引張りにもない釘が剪断したり、或
は引張り方向に釘が屈曲するので、羽子板の孔に
一致させて梁或は桁等に透孔を設け、そして孔か
ら透孔にボルトを貫通させると共にボルトに締付
けナツトをねじ込まなければならない。

この考案は、柱、梁及び桁等に透孔を設けない
で、柱に梁或は桁等を引き付けるようにして、上
述の欠点を解消することを目的としている。

この考案は、雌ネジ筒の両端にそれぞれ内端部
に左ネジと右ネジとを有する二本の雄ネジをねじ
込むと共に、片方の雄ネジの外端に柱にねじ込む
木ネジを設け、また残る片方の雄ネジの外端に梁
或は桁の切削凹入部に嵌入係止する屈曲片を有す
る座板を固着し、上記雌ネジの回動により柱に梁
或は桁を引き付けるようにした接続金具を提供す
る。

以下、この考案の構成を添付図面に基づいて説
明する。

図において、１，１′は内端部に左ネジと右ネ
ジとを有する雄乃ジで、この片方の雄ネジ１の外
端には、ねじ込み用の木ネジ２が連成されてい
る。

また、残る片方の雄ネジ１′の外端に溶接によ
り座板３を固着すると共に、この座板３の上記雄
ネジ１′の外端に位置する辺縁には、座板３の雄
ネジ１′と接触しない板面の方向に向けて突出す
る屈曲片４が設けられている。

５は両端に雄ネジ１，１′をねじ込んだ雌ネジ
である。

また、図示のように雄ネジ１の外端部にスパナ
等の工具が係止する扁平部６を設けておくことに
より、木ネジ２のねじ込み作業が容易になる。

さらに、図示のように鋭角に屈曲片４を曲げて
おくことにより、上記屈曲片４の係合状態が良好
になる。

図中７は座板３に設けた釘の挿通孔である。

この考案に係る接続金具は、以上の構成であつ
て、次に使用方法を説明すると、第１図で示した
ように柱Ａの側面所定位置に木ネジ２をねじ込ん
でおく。

その後に柱Ａのほぞ孔ａに梁Ｂのほぞｂを差し
込む。

そして、梁Ｂの上面から下方に向けて設けてあ
る切削凹入部８に屈曲片４を嵌入したのち、雌ネ
ジ５の回動操作（係合するスパナ等の工具を用い
て）により互に雄ネジ１，１′を引き付けると、
柱Ａに梁Ｂを引きよせ、そして上記柱Ａに梁Ｂが
接続される。

また、梁Ｂの上面に接続金具が突出して邪魔に
なる場合図示のように梁Ｂの上面に溝１０を（雌
ネジ５の回動操作が可能な幅をもつ）設け、そし
て、この溝１０に接続金具を嵌め込んでおくとよ
い。

なお透孔７から梁Ｂに釘９を打ち込んでおくこ
とにより、座板３の浮き上がりが防止できる。

以上のように、この考案に係る接続金具によれ
ば、柱に木ネジをねじ込み、また、梁或は桁等の
凹入部に屈曲片を嵌め込んで係止したのち、雌ネ
ジの回動により両雄ネジを引き付けて柱に梁或は
桁を接続するようにしてあるので、一々柱或は
梁、桁に羽子板ボルトの引張りボルト及び羽子板
の取付けボルトの挿通孔を設ける必要がない。

このため、柱或は梁の強度低下をまねかないと
共に、簡単かつ迅速に接続することができる。

また、凹入部に屈曲片を嵌入して係止させるの
で、柱に梁或は桁を良好に引き付けることができ
る。

さらに、相手面と接触する座板により雄ネジの
回動を防止するので、凹入部から屈曲片が抜ける
のを防止する。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案に係る金具の使用状態を示す
一部切欠正面図、第２図は金具の側面図、第３図
は同上の平面図である。１，１……雄ネジ、２……木ネジ、３……座
板、４……屈曲片、５……雌ネジ。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

内端に左ネジと右ネジとを有する二本の雄ネジ
と、片方の雄ネジの外端に連成した木ネジと、残
る片方の雄ネジの外端に固着した座板と、相手側
の凹入部に嵌入係止するよう座板に設けた屈曲片
と、両端に上記雄ネジをねじ込んだ雌ネジとから
成る接続金具。