JPH10189797A - セラミックリッド及びその製造方法 - Google Patents

セラミックリッド及びその製造方法

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JPH10189797A
JPH10189797A JP8349440A JP34944096A JPH10189797A JP H10189797 A JPH10189797 A JP H10189797A JP 8349440 A JP8349440 A JP 8349440A JP 34944096 A JP34944096 A JP 34944096A JP H10189797 A JPH10189797 A JP H10189797A
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lid
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ceramic
solder
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Shizuteru Hashimoto
静輝 橋本
Akihiro Hidaka
明弘 日高
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Sumitomo Metal SMI Electronics Device Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 放熱板を有する半導体装置(セラミックパッ
ケージ)が温度差の激しい環境におかれた場合、金属製
の放熱板とパッケージ基体を構成するセラミックの熱膨
張係数の差に起因して、パッケージ基体に撓みが生じ、
このため特に大型のセラミックパッケージでは半田層に
繰り返し大きな応力が作用する。これにより半田層に疲
労が蓄積され、ついにはクラックが発生して、セラミッ
クパッケージの気密信頼性が損なわれる。 【解決手段】 セラミックリッド10を構成するセラミ
ック基板11の外周部封着面12a、外周側壁面13、
及び露出面14に形成された切り取り部14aに半田濡
れ性のある下地金属層15を形成し、下地金属層15の
表面に半田層16を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はセラミックリッド及
びその製造方法に関し、より詳細にはセラミックパッケ
ージの封止に用いられるセラミックリッド及びその製造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置を構成する集積回路等の半導
体素子は、通常、パッケージ基体に設けられたキャビテ
ィ部に収納され、該キャビティ部がリッドで気密に封止
され、実用に供されている。アルミナ等のセラミックは
耐熱性、耐久性、信頼性等に優れるため、このパッケー
ジ基体及びリッドの材料として好適であり、アルミナ等
からなるセラミック製のICパッケージは現在盛んに使
用されている。
【0003】セラミックパッケージ基体(以下、パッケ
ージ基体とも記す)の前記キャビティ部をセラミックリ
ッド(以下、リッドとも記す)で封止する際には、封止
材として低コストで、かつ低温封止が可能な半田が使用
される場合が多い。しかし、前記半田によりセラミック
同士を直接接合させるのは難しいため、通常、パッケー
ジ基体及びリッドの封止部には半田濡れ性のある下地金
属層が形成され、該下地金属層及び半田層を介して前記
パッケージ基体と前記リッドとは接合される。
【0004】従来の半導体素子を搭載したセラミックパ
ッケージ(半導体装置)の構成及び作製方法を具体的に
説明する。以下においては、半導体装置のうち、半導体
素子及びワイヤ等を除いた部分をパッケージということ
にする。
【0005】図4(a)はセラミックパッケージを構成
するリッドを模式的に示した底面図であり、(b)は
(a)に示したリッドの断面図であり、(c)はこのリ
ッドが用いられた半導体装置を模式的に示した断面図で
ある。
【0006】(a)及び(b)に示したように、リッド
20は、セラミック基板11、外周部封着面12aと外
周側壁面13とに形成された下地金属層25、及びこの
下地金属層25表面を覆う半田層26により構成されて
いる。また、半田層26が形成されていない面(以下、
露出面と記す)14の外周部には、外周部の厚さを薄く
して、外周側壁面13に形成された下地金属層25の幅
を小さくするために、切り取り部(エッジレリーフ)1
4aが形成されている。下地金属層25は、例えばAg
−Pt合金等より構成され、半田層26は、例えばPb
を主成分とし、この主成分にSn等が添加された組成と
なっている。
【0007】一方、(c)に示したように、上記構成の
リッド20が用いられた半導体装置におけるパッケージ
基体31の中央部にはキャビティ部32が形成され、そ
の周囲にはリッド20で封止する際に用いられる下地金
属層33が形成され、さらに下地金属層33の周囲には
図示しないマザーボードに接続するための外部接続ピン
34が固着されている。キャビティ部32内の階段部に
はパッド部35が形成され、底面の半導体素子搭載部3
6には半導体素子37が固着され、半導体素子37に形
成されたパッド部(図示せず)とキャビティ部32に形
成されたパッド部35とが、ワイヤ38を用いたワイヤ
ボンディングにより接続されている。そして、パッケー
ジ基体31に形成された下地金属層33とリッド20に
形成された下地金属層25とを介して半田層26により
パッケージ基体31とリッド20とが接合され、半導体
素子37が封止されている。また、パッケージ基体31
の半導体素子37が搭載されている面と対向する面に
は、半導体素子37が動作する際に発生する熱を放熱す
るために金属製の放熱板39が固着されている。
【0008】次に、キャビティ部32の封止方法を説明
する。まず、リッド20の半田層26を半導体素子37
を搭載したパッケージ基体31の上面に形成されている
下地金属層33に重ね合わせ、固定治具によってパッケ
ージ基体31上にリッド20を仮固定する。次に、加熱
炉内にリッド20が仮固定されたパッケージ基体31を
搬入し、半田層26を溶融させてリッド20とパッケー
ジ基体31とを接合させ、その後冷却することによって
キャビティ部32を封止する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記方法により半導体
素子37が封止された半導体装置は、電子機器に搭載さ
れるが、使用される用途によっては温度差の激しい環境
下におかれる場合もある。この場合、金属製の放熱板3
9とパッケージ基体31を構成するセラミックとの熱膨
張係数に差に起因し、図5に示したようにパッケージ基
体31に撓み(反り)が生じる。図5に示したような形
態の撓みは、高温下において金属製の放熱板39の方が
大きく膨張するために生ずるが、低温下においては放熱
板39の方が大きく収縮するため、図5に示した方向と
反対の方向に撓みが生じる。このように、パッケージ基
体31に撓みが生ずると半田層26に応力が作用し、温
度変化が発生するたびに、繰り返し半田層26に上記し
た応力が作用するようになる。
【0010】特に、最近では半導体素子37の高機能化
に伴い、パッケージサイズの大型化、放熱板39の大型
化も進んでおり、このため半田層26に作用する応力は
益々大きくなってきている。従って、上記した応力の作
用により半田層26に疲労が蓄積され、ついには図6に
示すように、下地金属層33近傍の半田層26にクラッ
クが発生して、半導体装置の気密信頼性が損なわれると
いう課題があった。
【0011】上記課題を解決するための方法としては、
パッケージ基体31に形成される下地金属層33の面積
を大きくし、半田層26とパッケージ基体31表面との
接着面積を広げることにより応力を緩和する方法があ
る。しかし、パッケージサイズの制約から、下地金属層
33の面積を現状のものよりも大きくとることは望まし
くない。
【0012】本発明は上記課題に鑑みなされたものであ
り、温度差の激しい環境下においても半田層にクラック
等が発生せず、長期に渡ってパッケージの気密信頼性を
損なうことのないセラミックリッド及びその製造方法を
提供することを目的としている。
【0013】0
【課題を解決するための手段及びその効果】上記目的を
達成するために本発明に係るセラミックリッド(1)
は、セラミック基板の封着面に対向する面の外周部に切
り取り部が形成されたセラミックリッドにおいて、前記
セラミック基板の外周部封着面、外周側壁面、及び前記
切り取り部に半田濡れ性のある下地金属層が形成され、
該下地金属層の表面に半田層が形成されていることを特
徴としている。
【0014】また本発明に係るセラミックリッド(2)
は、上記セラミックリッド(1)において、前記切り取
り部の幅が0.5〜1.5mmであることを特徴として
いる。
【0015】上記セラミックリッド(1)又は(2)に
よれば、前記セラミック基板の外周部封着面及び外周側
壁面のみでなく、前記切り取り部にも下地金属層が形成
され、これら下地金属層の表面に半田層が形成されてい
るので、前記セラミックリッドを用いてパッケージ基体
のキャビティ部を封止した場合、前記セラミックリッド
の前記切り取り部も半田層で覆われた構造が維持され、
従来の場合と比べて半田層全体の量が多くなるとともに
前記セラミック基板との接着面積も大きくなる。そのた
め、周囲に大きな温度変化が生じた場合においても、前
記セラミックリッドは前記半田層を介して前記パッケー
ジ基体の撓みを抑制することができる。従って、前記セ
ラミックリッドが用いられた半導体装置を温度変化の激
しい環境下で長期間にわたって使用しても、封止材であ
る前記半田層にクラックが発生しにくく、半導体装置の
長期にわたる気密信頼性を確保することができる。
【0016】また、前記切り取り部の幅を0.5〜1.
5mmに設定しておくことにより、前記半田層と前記下
地金属層との接触面積を十分大きなものとし、前記半田
層のクラック耐性を確保することができる。
【0017】また本発明に係るセラミックリッドの製造
方法は、上記セラミックリッド(1)又は(2)の製造
方法であって、セラミック基板の外周側壁面に、導体ペ
ーストが付着した平板を圧接させることにより前記導体
ペーストを塗布し、加熱処理する下地金属層形成工程を
含んでいることを特徴としている。
【0018】上記セラミックリッドの製造方法によれ
ば、外周側壁面に導体ペーストが付着した前記平板を圧
接させることにより、セラミックリッドの前記外周側壁
面のみでなく、前記切り取り部や外周部封着面にも下地
金属層用の導体ペースト層を形成することができ、後の
加熱処理により容易に所望領域に下地金属層を形成する
ことができる。このため、製造コストを殆ど上昇させる
ことなく、安価に上記セラミックリッド(1)又は
(2)を製造することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るセラミックリ
ッド及びその製造方法の実施の形態を図面に基づいて説
明する。図1は、実施の形態に係るセラミックリッド
(以下、リッドと記す)における半田層の近傍を模式的
に示した部分拡大断面図である。
【0020】リッドを構成するセラミック基板11の形
成材料は特に限定されるものではないが、その具体例と
しては、例えばアルミナ、窒化アルミニウム、ムライト
等が挙げられ、それらの中でもアルミナが好ましい。
【0021】上記材料よりなるセラミック基板11に
は、外周部封着面12a、外周側壁面13、及び露出面
14の外周部に形成された切り取り部14aに半田濡れ
性のある下地金属層15が形成されており、この下地金
属層15の表面に半田層16が形成されている。
【0022】この下地金属層15は、通常、Ag−Pt
合金により構成されており、半田層16は、Pbを主成
分とし、その他にSn、Ag、In、Bi等を含む半田
により構成されている。
【0023】切り取り部14aの幅(w1 +w2 )は、
通常、0.5〜1.5mmが好ましく、切り取り部14
aの封着面12と平行な平面部分の幅(w1 )は0.1
〜0.4mmが好ましい。セラミック基板11の厚さ
(d1 +d2 )は0.7〜1.5mmが好ましく、外周
側壁面13の高さ(d1 )は0.5〜1.0mmが好ま
しい。下地金属層15の厚さは15〜50μmが好まし
い。
【0024】次に、上記構成のリッドの製造方法につい
て説明する。リッド10を構成するセラミック基板11
は、通常の方法、すなわち原料粉末やバインダ等を含む
混合物を金型等により成形し、焼成することにより製造
される。このセラミック基板11に、以下に説明するメ
タライズ装置を用いて下地金属層15を形成する。
【0025】図2は、下地金属層15を形成するための
メタライズ装置を模式的に示した斜視図である。
【0026】このメタライズ装置40は、メタライズ用
ペースト版41、リッド保持部42及び回転移動駆動部
43を含んで構成されている。リッド保持部42は吸着
板44を備えており、この吸着板44によりリッド10
を保持する。また、このリッド保持部42は回転移動駆
動部43を構成する多軸マシン46の先端部に配設され
た昇降棒47に取り付けられている。吸着板44に保持
されたリッド10の外周側壁面13を、下地金属層形成
用ペースト(導体ペースト)が塗布された版本体48に
圧接し、多軸マシン46を駆動させてリッド10を回転
させながら移動させることにより、リッド10の外周側
壁面13に下地金属層形成用ペーストを塗布する。切り
取り部14aや外周部封着面12aに下地金属層形成用
ペーストを塗布するには、版本体48に塗布しておく下
地金属層形成用ペーストの量を多くし、下地金属層形成
用ペーストの厚さを通常の場合よりも厚くしておけばよ
い。版本体48に塗布しておく下地金属層形成用ペース
トの厚さは、下地金属層形成用ペーストを付着させたス
キージによる塗布の回数を調整することにより調節する
ことができる。
【0027】また、外周部封着面12aに形成した下地
金属層形成用ペースト層の幅が足りない場合には、スク
リーン印刷等の通常の印刷方法により下地金属層形成用
ペースト層を形成することができる。半田ペーストの塗
布も上記の場合と同様にして行うことができる。
【0028】上記方法により外周部封着面12a、外周
側壁面13、及び切り取り部14aに下地金属層形成用
ペースト層を形成した後、加熱処理を施すことにより下
地金属層形成用ペースト中のバインダや溶剤等を除去し
て下地金属を焼結させ、これにより下地金属層15を形
成する。また、同様の方法により半田ペースト層を形成
した後、リフローさせることにより半田層16を形成す
る。
【0029】この後、「従来の技術」の項に記載した方
法により、パッケージ基体31(図3)のキャビティ部
32をリッド10を用いて封止する。
【0030】図3は、パッケージ基体31のキャビティ
部32がリッド10により封止された半導体装置の半田
層16の近傍を模式的に示した部分拡大断面図である。
【0031】リッド10を構成するセラミック基板11
の外周部封着面12a及び外周側壁面13のみでなく、
切り取り部14aにも下地金属層15が形成され、これ
ら下地金属層15の表面に半田層16が形成され、ま
た、この半田層16はパッケージ基体31の下地金属層
33が形成された部分にも接着、固定されている。この
ように封止後も、リッド10の切り取り部14aも半田
層16で覆われた構造が維持され、従来の場合と比べて
半田層16全体の量が多くなるとともにセラミック基板
11との接着面積も大きくなっている。そのため、周囲
に大きな温度変化が生じた場合においても、セラミック
基板11は半田層16を介してパッケージ基体31の撓
みを抑制することができる。従って、セラミックリッド
10が用いられた半導体装置を温度変化の激しい環境下
で長期間にわたって使用しても、半田層16にクラック
が発生しにくく、半導体装置の長期にわたる気密信頼性
を確保することができる。
【0032】
【実施例及び比較例】以下、本発明に係るセラミックリ
ッド及びその製造方法の実施例を説明する。以下の実施
例においては、作製したリッド10を用いてパッケージ
基体31のキャビティ部32を封止し、パッケージ(図
3)を作製した。次に、熱サイクル試験を1000回行
った後、パッケージの気密性についての測定を行い、パ
ッケージの寿命を評価した。また、有限要素法により半
田層16の相当歪を求め、これに基づいて理論的な熱サ
イクル寿命を求めた。
【0033】また、比較例として図4に示したリッド2
0を用いて、実施例の場合と同様にパッケージを作製
し、パッケージの寿命を評価するとともに、半田層の相
当歪、理論的な熱サイクル寿命を求めた。以下にその条
件を記載する。
【0034】<実施例> (1) リッド10及びパッケージ基体31(図1及び
図3)の寸法等 リッド10 セラミック基板11の形成材料:アルミナ 外形寸法:約54mm×約34mm×1.0mm 外周側壁面13の高さ(d1 ):0.65mm 切り取り部14aの寸法(w1 :0.25mm、w2
0.66mm、d2 :0.35mm) パッケージ基体31 パッケージ基体31の形成材料:アルミナ 外形寸法:約68mm×62mm×3.0mm 放熱板39の材料:タングステン(W)の焼結体に溶融
銅を含浸させたもの 放熱板39の寸法:約57mm×約33mm×約1.0
mm (2) 下地金属層15の形成 形成方法 メタライズ装置40(図2)を使用して下地金属層形成
用ペースト(Ag−Pt合金ペースト)を塗布後、熱処
理することにより形成 Ag−Pt合金ペースト中の合金含有量:約78wt% Ag−Pt合金ペーストの粘度:1000〜1700c
P メタライズ装置10に使用した版本体48:200M Ag−Pt合金ペーストが付着したスキージによる版本
体48への塗布回数:2回 熱処理条件 温度:900℃ 雰囲気:大気雰囲気 下地金属層15の厚さ:約20μm (3) 半田層16の形成 形成方法 半田ペーストの組成 フラックス:10wt%、半田合金:90wt% 半田合金の組成 Sn:4.1wt%、Ag:1.0wt%、In:1.
1wt%、Bi:8.2wt%、Pb:残部 塗布方法:メタライズ装置40(図2)を使用 版本体48:80M 半田ペーストが付着したスキージによる版本体48への
塗布回数:3回 リフローの条件 温度:300℃ 雰囲気:酸素100ppm未満の窒素雰囲気 (4) リッド10によるキャビティ部32の封止 封止の温度:305℃ 封止の際の雰囲気:窒素を10vol%含む窒素雰囲気 (5) 評価 熱サイクル試験 リッド10によりキャビティ部32が封止されたパッケ
ージ基体31(パッケージ)を−65℃で10分間保持
した後、150℃で10分間保持する温度サイクル試験
を1000回繰り返した後、熱サイクル試験機より取り
出し、MIL−STD−883、1014の方法により
気密性の評価を行った。
【0035】 熱サイクル試験における半田層16の
相当歪の理論的導出、及び前記相当歪を用いた熱サイク
ル寿命の予測 3次元モデルを用いた有限要素法により、前記パッケー
ジを熱サイクル試験にかけた場合に半田層16にかかる
最大応力を相当歪として求め、これに基づき、理論的に
熱サイクル寿命を求めた。
【0036】下記の数1式は、半田層16の理論的な熱
サイクル寿命と相当歪との関係を示す一般的な式であ
り、εeqは半田層16の相当歪、Nf はパッケージの熱
サイクル寿命、aは実験的に定められる係数、Aは半田
組成による特性値である。
【0037】
【数1】εeq・Nf a =A aは、縦軸に今までに作製したパッケージの熱サイクル
寿命をとり、横軸に半田層16の一定部位における最大
相当歪をとった場合の傾きとして表され、実施例に使用
されたタイプのパッケージでは0.447であることが
わかっている。また、Aは特定組成の半田を疲労寿命測
定装置で試験した場合に得られる半田の特性値であり、
実施例の場合に使用した半田では35.81であること
がわかっている。
【0038】<比較例>下地金属層25の形成工程、及
び半田層26の形成工程において、下地金属層形成用ペ
ースト、又は半田ペーストが付着したスキージによる版
本体48への塗布を1回として、外周側壁面13の下地
金属層25及び半田層26を形成し、封着面12の外周
部への下地金属層25及び半田層26の形成は、スクリ
ーン印刷により別途行った他は、上記実施例の場合と同
様にしてパッケージを作製し、評価を行った。
【0039】(6) 評価結果 熱サイクル試験 実施例の場合、50個のサンプルを評価したところ、熱
サイクル試験の後いずれも気密性が良好であったのに対
し、比較例の場合には、熱サイクル試験の後、50個の
サンプルのうち13個が気密性不良であることが判明
し、気密性が不良のものについて半田層26を観察した
ところ半田層26にクラックが生じていた。
【0040】以上のように、実施例に係るパッケージと
比較例に係るパッケージでは、熱サイクル寿命に大きな
差があり、実施例に係るリッド10を使用したパッケー
ジの方が熱サイクル寿命が格段に長いことがわかった。
【0041】 熱サイクル試験における半田層16の
相当歪の理論的導出、及び前記相当歪を用いた熱サイク
ル寿命の予測 3次元モデルを用いた有限要素法によると、実施例の場
合の相当歪は1.6%と小さかったのに対し、比較例の
場合の相当歪は2.0%と実施例の場合に比較して約2
5%大きかった。
【0042】上記した数値に基づき、上記数1式より熱
サイクル寿命を求めたところ、実施例の場合は1047
回、比較例の場合は635回であり、実際の熱サイクル
試験の結果と略一致した。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るセラミックリッドに
おける半田層の近傍を模式的に示した部分拡大断面図で
ある。
【図2】実施の形態に係るセラミックリッドの製造方法
において、セラミックリッドに下地金属層を形成するた
めのメタライズ装置を模式的に示した斜視図である。
【図3】パッケージ基体のキャビティ部が実施の形態に
係るセラミックリッドにより封止された半導体装置にお
ける半田層の近傍を模式的に示した部分拡大断面図であ
る。
【図4】(a)は従来のセラミックパッケージを構成す
るセラミックリッドを模式的に示した底面図であり、
(b)は(a)に示したセラミックリッドの断面図であ
り、(c)はこのセラミックリッドが用いられた半導体
装置を模式的に示した断面図である。
【図5】高温下において撓みが生じた半導体装置を模式
的に示した断面図である。
【図6】大きな温度変化の繰り返しにより半田層にクラ
ックが生じた半導体装置における半田層の近傍を模式的
に示した部分拡大断面図である。
【符号の説明】
11 セラミック基板 12 封着面 12a 外周部封着面 13 外周側壁面 14 露出面 14a 切り取り部 15 下地金属層 16 半田層 41 メタライズ用ペースト版 48 版本体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H01L 23/08 H01L 23/08 C

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セラミック基板の封着面に対向する面の
    外周部に切り取り部が形成されたセラミックリッドにお
    いて、前記セラミック基板の外周部封着面、外周側壁
    面、及び前記切り取り部に半田濡れ性のある下地金属層
    が形成され、該下地金属層の表面に半田層が形成されて
    いることを特徴とするセラミックリッド。
  2. 【請求項2】 前記切り取り部の幅が0.5〜1.5m
    mであることを特徴とする請求項1記載のセラミックリ
    ッド。
  3. 【請求項3】 セラミック基板の外周側壁面に、導体ペ
    ーストが付着した平板を圧接させることにより前記導体
    ペーストを塗布し、加熱処理する下地金属層形成工程を
    含んでいることを特徴とする請求項1又は請求項2記載
    のセラミックリッドの製造方法。
JP8349440A 1996-12-27 1996-12-27 セラミックリッド及びその製造方法 Pending JPH10189797A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007037365A1 (ja) * 2005-09-29 2007-04-05 Nippon Telegraph And Telephone Corporation 光モジュール

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