JPH10188583A - 不揮発性半導体メモリのデータ書き込み回路 - Google Patents

不揮発性半導体メモリのデータ書き込み回路

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JPH10188583A
JPH10188583A JP34576596A JP34576596A JPH10188583A JP H10188583 A JPH10188583 A JP H10188583A JP 34576596 A JP34576596 A JP 34576596A JP 34576596 A JP34576596 A JP 34576596A JP H10188583 A JPH10188583 A JP H10188583A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ファウラー・ノーデハイム・トンネル電流に
基づいて書き込み及び消去を行うメモリセルから構成し
た仮想接地型セルアレイに対して、短時間で安定的にデ
ータの書き込みを行うことができるデータ書き込み回路
を提供すること。 【解決手段】 仮想接地型セルアレイの列線(BL0)
を選択するトランスファーゲート(TG)と、前記トラ
ンスファーゲート(TG)を介して前記列線(BL0)
に接続され、該列線に与えられた書き込みデータをラッ
チするラッチ回路(L)と、前記列線(BL0)とプロ
グラム電源(VPROG)との間に接続され、前記ラッチ回
路(L)にラッチされた前記書き込みデータに基づき導
通して前記列線(BL0)に対して前記プログラム電源
(VPROG)を供給するスイッチ回路(PM)とを備え、
書き込みデータに応じて、メモリセル(M)が接続され
た列線(BL0)を、プログラム電源(VPROG)が印加
された状態またはフローティング状態の何れかに設定す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フラッシュメモリ
などの不揮発性半導体メモリのデータ書き込み回路に関
し、特に、仮想接地型メモリセルアレイを有する不揮発
性半導体メモリのデータ書き込み回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、不揮発性半導体メモリの一種に、
書き込んだデータを一括またはブロック単位で電気的に
消去が可能なフラッシュメモリがあり、データの最小単
位である1ビットを記憶するメモリセルとして、図8に
その断面構造を示すように、所謂フローティングゲート
を有したMOS(Metal Oxide Semiconductor)型電界効
果トランジスタからなるメモリセル(以下、単に「メモ
リセル」と記す)を備えている。
【0003】即ち、同図に示すメモリセルは、例えばP
型半導体基板Sの主面上にヒ素(元素記号As)などの
N型不純物を選択的に拡散してソースSおよびドレイン
Dを形成し、これらソースSとドレインDとの間のチャ
ネル形成領域の基板主面上に、トンネル酸化膜(符号な
し)、フローティングゲートFG、層間絶縁膜(符号な
し)、およびコントロールゲートCGのそれぞれを順次
積層して形成され、フローティングゲートFGに対して
電子の引き抜き/注入の操作を行うことにより、メモリ
セルの見かけ上のスレッショルド電圧Vthcを変化させ
て、データの書き込み/消去を行うものでる。以下、単
に「トランジスタ」というときは、電界効果トランジス
タを意味するものとする。
【0004】ここで、メモリセルに書き込まれるデータ
“0”はメモリセルのスレッショルド電圧Vthcが上昇
した状態(電子が注入された状態)に対応づけられ、ま
たデータ“1”はスレッショルド電圧Vthcが低下した
状態(電子が引き抜かれた状態)に対応づけられる。従
って、一括してデータを消去した状態では、全てのメモ
リセルがデータ“0”の状態に初期化されており、デー
タを書き込む場合には、予め一括消去した後、データ
“1”を書き込むメモリセルについて選択的にフローテ
ィングゲートFGから電子を引き抜く操作を行う。
【0005】ところで、フローティングゲートFGに対
して電子の引き抜き/注入を行う場合、トンネル電流の
一種であるファウラー・ノーデハイム電流(Fowler-Nord
heimCurrent)(以下、「FN電流」と記す)を用いたメ
モリセルがあり、例えば“Memory Array Architecture
and Decoding Scheme for 3V Only Sector ErasableDIN
OR Flash Memory”(IEEE, J. Solid-State Circuits,
vol29, No4, pp454〜pp460, April 1994)や、“3.3V
単−電源16MビットDINOR型フラッシュメモリ”
(電子情報通信学会誌,ICD95-38, pp55〜pp62, 1995)
に開示されている。
【0006】このメモリセルは、フローティングゲート
FGに対して、ドレインD側からFN電流により電子を
引き抜いて選択的にデータ“1”を書き込み、ソースS
側から同じくFN電流により電子を注入してデータ
“1”を消去する(データ“0”に初期化する)もので
ある。表1に、各動作モードにおける印加電圧条件を示
す。
【0007】
【表1】
【0008】即ち、表1に示すように、このメモリセル
にデータ“1”を書き込む場合、コントロールゲートC
Gに負の電圧Vnw(例えば−8V)、ドレインDに正の
電圧Vpp(例えば+4V)を印加し、ソースSをフロー
ティング状態とし、ドレインDからフローティングゲー
トFGに向かう高電界を形成してFN電流を発生させ
る。これにより、フローティングゲートFGからドレイ
ンD側に電子を引き抜き、メモリセルのスレッショルド
電圧Vthcを約1.5Vにまで下げて、データ“1”を書き
込む。
【0009】また、このようにして書き込んだデータ
“1”を消去する場合、コントロールゲートCGに正の
電圧Vpe(例えば+10V)、ソースSに負の電圧Vns
(例えば−8V)を印加し、ドレインDをフローティン
グ状態として、FN電流によりソースS側及び基板から
フローティングゲートに対して電子を注入し、低下した
メモリセルのスレッショルド電圧Vthcを約3V以上に
まで上昇させて、データ“0”に初期化する。
【0010】さらに、メモリセルから書き込んだデータ
を読み出す場合、コントロールゲートCGに電源電圧V
cc(例えば3V)、ドレインDにバイアス電圧V
bias(例えば1V)、ソースSに接地電圧Vss(0V)
を印加し、このときに流れるメモリセルのドレイン電流
dを検出して読み出す。即ち、データを書き込むこと
によって(電子の引き抜き/注入により)、メモリセル
のスレッショルド電圧Vthcが変化するとメモリセルの
ドレイン電流Idも変化するので、書き込んだデータ
は、メモリセルのドレイン電流Idを検出して読み出す
ことができる。
【0011】一般にフラッシュメモリでは、図9に示す
ように、上述のFN電流を用いて書き込み/消去を行う
メモリセル00〜nnによりNOR型セルアレイを構成
して、各メモリセルに対する書き込み/読み出し/消去
を行う。以下、図9に示すNOR型セルアレイを構成す
るメモリセル00に対して、データの書き込み、消去、
読み出しを行う場合を例として、各動作について説明す
る。
【0012】同図において、メモリセル00にデータ
“1”を書き込む場合、ワード線WL0にVnw(−8
V)を印加し、共通ソース線SLをフローティング状態
とし、列線BL0に電圧Vpp(+4V)を印加する。こ
れにより、メモリセル00には、そのドレインからフロ
ーティングゲートに向かう高電界が形成され、FN電流
によりフローティングゲートからドレイン側に電子が引
き抜かれてメモリセル00のスレッショルド電圧が低下
する。
【0013】また、書き込みデータが“0”の場合に
は、上述の電圧Vppに代えて、列線BL0に接地電圧V
ss(0V)を印加する。この場合、メモリセル00のフ
ローティングゲートとドレインとの間の電界は低電界と
なり、FN電流は発生しない。従って、フローティング
ゲートから電子は引き抜かれず、そのスレッショルド電
圧Vthcは3V以上に保たれる(初期値データ“0”が
維持される)。
【0014】次に、書き込んだデータを消去する場合、
全てのワード線WL0〜WLn(メモリセルのコントロ
ールゲート)に正の高電圧Vpe(+10V)、共通ソー
ス線SL(メモリセルのソース)および基板に負電圧V
ns(−8V)を印加し、全ての列線BL0〜BLn(メ
モリセルのドレイン)をフローティング状態とする。こ
れにより、メモリセル00を含む全てのメモリセルにお
いて、そのソースまたは基板とフローティングゲートと
の間に高電界が形成され、フローティングゲートFGに
電子が注入される。この結果、全てのメモリセルのスレ
ッショルド電圧が上昇してデータ“0”の初期状態に回
復する。
【0015】次に、メモリセル00からデータを読み出
す場合(ベリファイを含む)、列線BL0にリードバイ
アス電圧Vbias(約1V)、共通ソース線SLに接地電
圧Vss(0V)、ワード線WL0にVcc(3V)を印加
して、ドレイン電流Idを検出する。このとき、ドレイン
電流Idが大きければ、データ“1”とみなし、逆に、ド
レイン電流Idが小さければ、データ“0”とみなし
て、メモリセルからデータを読み出す。
【0016】以下、上述したNOR型セルアレイを構成
するメモリセルにデータを書き込むための従来のデータ
書き込み回路について、図10を参照して説明する。同
図に示す従来のデータ書き込み回路100は、図示しな
いデコーダから与えられるカラム選択信号Yに従ってメ
モリセルMのドレインが接続された列線BLを選択する
トランスファーゲートTGと、このトランスファゲート
TGを介して列線BLに接続されたラッチ回路Lとから
構成され、このラッチ回路Lは、2つのインバータ(符
号なし)の入力と出力とをクロスカップルしたフリップ
フロップからなる。これらインバータ(フリップフロッ
プ)の電源は動作モードに従って、電圧Vpp(例えば+
4V)または電源電圧Vcc(例えば+3V)の内の何れ
かに切り替え制御される。
【0017】いま、図10に示すメモリセルMにデータ
“1”を書き込む場合、先ず、ラッチ回路Lを構成する
インバータの電源を電源電圧Vcc(+3V)に設定し
て、図示しないデータドライバから与えられるデータ
“1”をラッチする。次にインバータの電源を電圧Vpp
(+4V)に上げた後、トランスファーゲートTGを導
通させると、ビット線BLにはラッチ回路Lにラッチさ
れたデータに応じた電圧が印加される。
【0018】即ち、この場合、ラッチ回路Lにラッチさ
れたデータは“1”であるから、フリップフロップのノ
ードAは電圧Vpp(+4V)に安定する。このとき、ト
ランスファゲートTGのゲートに与えられるカラム選択
信号Yは昇圧されたものであれば、このトランスファゲ
ートTGは、そのスレッショルド電圧に起因した電圧降
下を生じることなく、ノードAの電圧を列線BLに伝達
するので、列線BLにはフリップフリップのノードAの
電圧Vpp(+4V)がそのまま印加される。また、ラッ
チ回路Lにラッチされたデータが“0”であれば、ノー
ドAは接地電圧Vss(0V)に安定するので、この電圧
ss(0V)が印加される。
【0019】このように、列線BLに印加される電圧を
データに応じて選択して、メモリセルのフローティング
ゲートとドレインとの間の電界強度を定める結果、この
電界強度が高ければ、電子の引き抜きが行われてデータ
“1”が書き込まれ、低ければ電子の引き抜きは行われ
ず、データ“0”が書き込まれる(初期値のデータ
“0”が維持される)。
【0020】ところで、図9に示す上述のNOR型のセ
ルアレイでは、メモリセル00〜nnのソースを共通ソ
ース線SLに接続するので、セルアレイ内にこの共通ソ
ース線SLの布線領域を必要とし、これがメモリアレイ
の面積の縮小化を妨げている。
【0021】そこで、このような共通ソース線を有する
NOR型セルアレイに対して、図11に示すように、隣
接する列線間にメモリセルのドレインとソースとを接続
して、1本の列線に隣り合う2つのメモリセルのソース
とドレインとを共通接続することにより、上述の共通ソ
ース線SLを排除した仮想接地型セルアレイがあり、従
来、一部のEPROM(Erasable Programmable ROM)な
どで採用されていた。
【0022】以下、図11に示す仮想接地型セルアレイ
について述べる。このような仮想接地型セルアレイをフ
ラッシュメモリに適用する場合、メモリセルは、少なく
とも以下のような特性を備えたものである必要がある。
即ち、この場合のメモリセルは、そのコントロールゲー
トとドレインまたはソースの一方との電圧関係でデータ
の書き込みが行われ、読み出し動作を除いて、コントロ
ールゲートとドレインまたはソースの他方との電圧関係
に鈍感である特性を有する必要がある。なお、この場合
の「ソース」とは、読み出し時の電圧印加条件に基づい
て定義されるものをいう。
【0023】このような特性を実現するのメモリセルの
一例として、図12(a)及び(b)にその断面構造を
示すものがある。同図に示すメモリセルは、チャネル形
成領域に接するソース側の不純物濃度が低く、ドレイン
側の不純物濃度が高く形成されている。このような構造
を有するメモリセルでは、ソースとドレインとの不純物
濃度が異なることに起因して、図12(b)に示すよう
に、例えばドレインに4Vを印加した場合に比較して、
ソースに同じく4Vを印加した場合に空乏層領域がより
広く形成される。このため、フローティングゲートとソ
ースとの間に空乏層が介在してオーバーラップ領域が消
失する結果、これらの間の電界が緩和されて、FN電流
の発生が阻止される。
【0024】また、同図に示すように、不純物濃度が高
いドレイン側では、空乏層領域の発達が抑制される。こ
のため、フローティングゲートとソースとの間にオーバ
ーラップ領域が形成され、これらの間に高電界が形成さ
れてFN電流が発生する。従って、図12(a)及び
(b)に示すメモリセルの場合、ソース側からの電子の
引き抜きが行われず、書き込み動作に関しては、コント
ロールゲートとソースとの電圧関係に鈍感な特性を示す
ものとなる。なお、ソースとドレインとの不純物の濃度
関係を入れ替えれば、書き込み動作に関して、コントロ
ールゲートとドレインとの電圧関係に鈍感な特性を得る
ことができる。
【0025】また、上述の図12(a)及び(b)に示
すメモリセルと同様の特性を実現する他のメモリセルと
して、図12(c)に示すものがある。同図に示すメモ
リセルは、ソース及びドレインの不純物濃度を共に高く
形成すると共に、ドレイン側のゲート酸化膜の膜厚がソ
ース側に比較して薄く形成されている。このように、ゲ
ート酸化膜の膜厚をソーシ側とドレイン側とで変えるこ
とにより、ドレインとフローティングゲートとの間の電
界のみを選択的に高くすることができ、書き込み動作に
関して、同様にコントロールゲートとソースとの電圧関
係に鈍感な特性を得ることができる。表2に、図12
(a)及び(b)に示すメモリセルの各動作モードにお
ける印加電圧条件を示す。
【0026】
【表2】
【0027】以下、このような特性を有するメモリセル
から構成した図11に示す仮想接地型セルアレイにデー
タを書き込む場合の動作について説明する。なお、図1
1に示すメモリセルのシンボルにおいて、斜め線が付さ
れた側のノードは、図12(b)に示すソース(不純物
濃度の低い領域)に対応する。
【0028】一般に、FN電流を用いて書き込みを行う
フラッシュメモリの場合、書き込み時間の短縮を図るこ
とを目的として、1本のワード線につながる複数のメモ
リセルに対して同時に書き込みを行う所謂マルチバイト
ライト方式を採用しており、このため、書き込み中の列
線BL0〜BLnの各電圧は、各列線にドレインを接続
するメモリセルに書き込むデータの種類に応じたものが
印加される。
【0029】ただし、この場合、前述したNOR型セル
アレイの場合とは異なり、後述するように、隣接するメ
モリセルのデータ“1”の書き込みを阻害しないよう
に、データ“0”を書き込むメモリセルのドレインが接
続される列線の書き込み電圧を、電圧Vss(0V)とは
せずに、フローティング状態または約+1V程度に設定
する必要がある。
【0030】以下、表2に示す各動作モードの印加電圧
条件に従って、図11に示すメモリセル00に対して、
書き込み、消去、読み出しを行う場合の各動作を説明す
る。まず、メモリセル00にデータ“1”を書き込む場
合、ワード線WL0(メモリセルのコントロールゲー
ト)に負の電圧Vnw(例えば−8V)、列線BL0(メ
モリセルのドレイン)に正の電圧Vpp(例えば+4V)
を印加する。この時、メモリセル00のソース、即ちビ
ット線BL1には、メモリセル00に隣接するメモリセ
ル01に書き込もうとするデータが“1”の場合には電
圧Vpp(+4V)が印加され、データ“0”の場合には
フローティング状態または約1Vに設定される(電圧V
ss(0V)ではないことに注意)。
【0031】このような書き込み電圧条件でメモリセル
00がバイアスされると、前述したFN電流がフローテ
ィングゲートとドレインとの間に流れて、そのフローテ
ィングゲートからドレイン側に電子が引き抜かれる。こ
の結果、メモリセル00のスレッショルド電圧Vthc
低下して、メモリセル00にデータ“1”が書き込まれ
る。ところが、このとき仮に、ソース側をフローティン
グ状態とせずに、電圧Vss(0V)を印加した場合、フ
ローティングゲートから十分に電子が引き抜かれず、デ
ータ“1”が書き込まれない現象が生じる。
【0032】以下、この現象について図13を参照して
説明する。図13は、ドレイン電圧を4Vとしてソース
電圧をパラメータとした場合のデータ“1”の書き込み
時間に対するメモリセルのスレッショルド電圧の依存性
を表す。同図に示すように、メモリセルの書き込み特性
は、ソース電圧を+1Vまたはフローティング状態とし
た場合に比較して、ソース電圧を0Vとした場合には、
スレッショルド電圧の低下が緩慢となり、データ“1”
の書き込み時間が長くなる。
【0033】この原因は、データ“1”を書き込むため
にフローティングゲートから電子を引き抜く結果、フロ
ーティングゲートの電位が上昇してスレッショルド電圧
thcが低下することにある。即ち、フローティングゲ
ートから電子が引き抜かれてスレッショルド電圧Vthc
が低下すると、チャネルが形成されてメモリセルのドレ
インとソースとの間が導通し、ドレインの電圧がソース
側に引かれて低下する。この結果、ドレインとフローテ
ィングゲートと間の電界が緩和されてFN電流が抑制さ
れ(スレッショルド電圧Vthの低下が抑制され)、デー
タ“1”の書き込み時間が長くなる。最悪の場合、メモ
リセルのスレッショルド電圧が、データ“1”の判別が
可能な規定値まで低下せず、データ“1”が正常に書き
込まれなくなる。
【0034】これに対して、メモリセルのソースをフロ
ーティング状態とした場合、フローティングゲートから
電子が引き抜かれてチャネルが導通すると、ドレインか
らソースに電流が流れ込み、ソース電位が徐々に上昇す
る。このソース電位の上昇に伴って、コントロールゲー
トの電位が相対的に低下してドレインからソースへの電
流の流れ込みが抑制され、さらに、ソース電位の上昇に
よるバックゲート効果と相俟って、メモリセルのチャネ
ルが閉じる。メモリセルのチャネルが閉じると、ドレイ
ン電位が回復して、ドレインとフローティングゲートと
間に高電界が形成され、データ“1”の書き込みが正常
に行われる。
【0035】また、この場合、メモリセルのソースを、
フローティング状態とすることに代えて、例えば約+1
Vの電圧でバイアスするものとすれば、書き込み動作の
当初からバックゲート効果が作用し、チャネルの形成が
有効に抑制されるので、書き込みの当初からドレインの
電圧の低下を防ぐことができる。従って、この場合、よ
り短時間でデータ“1”を書き込むことができる。
【0036】次に、図11に示すメモリセル00にデー
タに“0”を書き込む場合(ただし、メモリセル00は
初期化されているものとする)、列線BL0をフローテ
ィング状態(もしくは約+1V)に設定する。ここで、
BL1の電圧は、メモリセル01に書き込むデータに応
じて、電圧Vpp(+4V)またはフローティング状態
(もしくは約+1V)に設定される。なお、前述した理
由により、列線に接地電圧Vss(0V)を印加すること
は禁止される。
【0037】この場合、隣接するメモリセル01に対し
てデータ“1”を書き込むために、メモリセル00のソ
ースが接続されている列線BL1に電圧Vpp(+4V)
が印加されていたとしても、前述したように、メモリセ
ルの書き込み特性は、ソース側の電圧に対しては鈍感な
ように設定されているので、メモリセル00のフローテ
ィングゲートからソース(列線BL1)側に電子が引き
抜かれることはなく、メモリセル00に対するデータ
“0”を書き込む動作が、メモリセル01に対する書き
込み動作により阻害されることはない。
【0038】次に、メモリセル00からデータを読み出
す場合、基本的に、従来のNOR型アレイと同様のバイ
アス条件を設定する。即ち、ワード線WL0(コントロ
ールゲート)にVcc(+3V)、列線BL0(ドレイ
ン)にVbais(+1V)、列線BL1(ソース)にVss
(0V)を印加し、このときのドレイン電流Idを検出
して、データを読み出す。
【0039】次に、メモリセルに書き込んだデータを消
去する場合、全てのワード線WL0〜WLnに正の高電
圧Vpe(例えば+10V)を印加し、全ての列線BL0
〜0n及び基板に負の電圧Vns(例えば−8V)を印加
して、FN電流により全てのメモリセル00〜nnの各
フローティングゲートに対してドレイン及び基板領域か
ら電子を一括注入する。この結果、各メモリセルは、そ
のスレッショルド電圧が約3V以上にまで上昇して、デ
ータ“0”の状態に初期化される。
【0040】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た仮想接地型セルアレイを構成するメモリセルに書き込
みを行う場合、データ書き込み回路として図10に示す
従来の回路100を使用すると、書き込みデータが
“0”の場合、接地電圧Vss(0V)が列線に印加さ
れ、前述したように、この列線にソースを接続するメモ
リセルにデータ“1”を書き込めなくなるという問題が
ある。
【0041】本発明は、このような問題に鑑みてなされ
たものであって、ファウラー・ノーデハイム・トンネル
電流に基づいて書き込み及び消去を行うメモリセルを用
いた仮想接地型セルアレイに対して、短時間で安定的に
データの書き込みを行うことができる不揮発性半導体メ
モリのデータ書き込み回路を提供することを課題とす
る。
【0042】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決達成するため、以下の構成を有する。即ち、請求項1
に記載の発明に係る不揮発性半導体メモリのデータ書き
込み回路は、ファウラー・ノーデハイム・トンネル現象
に基づきデータの書き込み及び消去が行われるフローテ
ィングゲート型メモリセルを用いて構成された仮想接地
型セルアレイを有する不揮発性半導体メモリのデータ書
き込み回路であって、前記仮想接地型セルアレイの列線
を選択するトランスファーゲートと、前記トランスファ
ーゲートを介して前記列線に接続され、該列線に与えら
れた書き込みデータをラッチするラッチ回路と、前記列
線とプログラム電源との間に接続され、前記ラッチ回路
にラッチされた前記書き込みデータに基づき導通して前
記列線に対して前記プログラム電源を供給するスイッチ
回路と、を備えたことを特徴とする不揮発性半導体メモ
リのデータ書き込み回路の構成を有する。
【0043】また、請求項2に記載の発明に係る不揮発
性半導体メモリのデータ書き込み回路は、ファウラー・
ノーデハイム・トンネル現象に基づきデータの書き込み
及び消去が行われるフローティングゲート型メモリセル
を用いて構成された仮想接地型セルアレイを有する不揮
発性半導体メモリのデータ書き込み回路であって、前記
仮想接地型セルアレイの列線を選択するトランスファー
ゲートと、前記トランスファーゲートを介して前記列線
に接続され、該列線に与えられた書き込みデータをラッ
チするラッチ回路と、前記列線に隣接する列線とプログ
ラム電源との間に接続され、前記ラッチ回路にラッチさ
れた前記書き込みデータに基づき導通して前記列線に隣
接する列線に対して前記プログラム電源を供給するスイ
ッチ回路と、を備えたことを特徴とする不揮発性半導体
メモリのデータ書き込み回路の構成を有する。
【0044】さらに、請求項3に記載の発明に係る不揮
発性半導体メモリのデータ書き込み回路は、ファウラー
・ノーデハイム・トンネル現象に基づきデータの書き込
み及び消去が行われるフローティングゲート型メモリセ
ルを用いて構成された仮想接地型セルアレイを有する不
揮発性半導体メモリのデータ書き込み回路であって、前
記仮想接地型セルアレイの列線を選択するトランスファ
ーゲートと、前記トランスファーゲートを介して前記列
線に接続され、該列線に与えられた書き込みデータをラ
ッチするラッチ回路と、前記ラッチ回路にラッチされた
前記書き込みデータに基づき前記列線に第1のプログラ
ム電源または第2のプログラム電源を選択して供給する
スイッチ回路と、を備えたことを特徴とする不揮発性半
導体メモリのデータ書き込み回路の構成を有する。
【0045】さらに、請求項4に記載の発明に係る不揮
発性半導体メモリのデータ書き込み回路は、ファウラー
・ノーデハイム・トンネル現象に基づきデータの書き込
み及び消去が行われるフローティングゲート型メモリセ
ルを用いて構成された仮想接地型セルアレイを有する不
揮発性半導体メモリのデータ書き込み回路であって、前
記仮想接地型セルアレイの列線を選択するトランスファ
ーゲートと、前記トランスファーゲートを介して前記列
線に接続され、該列線に与えられた書き込みデータをラ
ッチするラッチ回路と、前記ラッチ回路にラッチされた
前記書き込みデータに基づき前記列線に隣接する列線に
対して第1のプログラム電源または第2のプログラム電
源を選択して供給するスイッチ回路と、を備えたことを
特徴とする不揮発性半導体メモリのデータ書き込み回路
の構成を有する。
【0046】さらにまた、請求項5に記載の発明に係る
不揮発性半導体メモリのデータ書き込み回路は、トラン
スファーゲートがソースまたはドレインの一方を列線に
接続した第1導電型のトランジスタからなり、ラッチ回
路が一方の安定点を前記第1導電型のトランジスタのソ
ースまたはドレインの他方に接続したフリップフロップ
からなり、スイッチ回路がソース及びドレインをプログ
ラム電源及び前記列線にそれぞれ接続すると共にゲート
を前記フリップフロップの他方の安定点に接続した第2
導電型のトランジスタからなることを特徴とする請求項
1に記載の不揮発性半導体メモリのデータ書き込み回路
の構成を有する。
【0047】さらにまた、請求項6に記載の発明に係る
不揮発性半導体メモリのデータ書き込み回路は、トラン
スファーゲートがソースまたはドレインの一方を列線に
接続した第1導電型のトランジスタからなり、ラッチ回
路が一方の安定点を前記第1導電型のトランジスタのソ
ースまたはドレインの他方に接続したフリップフロップ
からなり、スイッチ回路がソース及びドレインをプログ
ラム電源及び前記列線に隣接する列線にそれぞれ接続す
ると共にゲートを前記フリップフロップの他方の安定点
に接続した第2導電型のトランジスタからなることを特
徴とする請求項2に記載の不揮発性半導体メモリのデー
タ書き込み回路の構成を有する。
【0048】さらにまた、請求項7に記載の発明に係る
不揮発性半導体メモリのデータ書き込み回路は、スイッ
チ回路を構成する第2導電型のトランジスタのゲートと
ラッチ回路を構成するフリップフロップの他方の安定点
との間に、所定電圧を超える信号に対してはカットオフ
するトランジスタを更に備え、前記第2導電型のトラン
ジスタのソースに与えられるプログラム電源の遷移に基
づき発現するセルフブースト効果を利用して該第2導電
型のトランジスタのゲートの電圧を前記所定電圧以上に
昇圧させ、該第2導電型のトランジスタをカットオフさ
せることを特徴とする請求項5または6の何れか1項に
記載の不揮発性半導体メモリのデータ書き込み回路の構
成を有する。
【0049】以下、上記構成された本発明の作用につい
て述べる。即ち、請求項1または請求項5に記載の発明
に係る不揮発性半導体メモリのデータ書き込み回路によ
れば、例えばメモリセルのドレインが接続された列線に
与えられた書き込みデータは、選択されたトランスファ
ゲート(第1導電型のトランジスタ)を介してラッチ回
路(フリップフロップ)に与えられ、ラッチ回路が書き
込みデータをラッチする。
【0050】スイッチ回路(第2導電型のトランジス
タ)は、ラッチ回路にラッチされた書き込みデータに基
づいて導通する。このとき、例えば書き込みデータが
“1”であれば、スイッチ回路は導通して、列線にプロ
グラム電源を供給し、このプログラム電源が供給された
列線にドレインが接続されたメモリセルのフローティン
グゲートの電子量を操作する。
【0051】また、書き込みデータが“0”であれば、
スイッチ回路は導通せず、この列線にはプログラム電源
は供給されない(この場合、列線はプログラム電源に対
してフローティング状態におかれる)。従ってこの場
合、メモリセルのフローティングゲートの電子の量は操
作されない。このように、列線にプログラム電源を供給
するか否かを書き込みデータに基づいて選択することに
より、フローティングゲートの電子の量をドレイン側か
ら操作して、メモリセルのスレッショルド電圧を操作
し、データをメモリセルに書き込む。
【0052】また、請求項2または請求項6に記載の発
明に係る不揮発性半導体メモリのデータ書き込み回路に
よれば、上述の請求項1に記載の発明に係る不揮発性半
導体メモリのデータ書き込み回路と同様の過程を経て、
スイッチ回路(第2導電型のトランジスタ)が書き込み
データに基づいて導通する。このとき、例えば書き込み
データが“1”であれば、この列線に隣接する列線、即
ちこの場合、メモリセルのソースが接続された列線にプ
ログラム電源を供給し、このプログラム電源が供給され
た列線にソースが接続されたメモリセルのフローティン
グゲートの電子量を操作する。
【0053】また、書き込みデータが“0”であれば、
この列線にはプログラム電源は供給されず、メモリセル
のフローティングゲートの電子の量は操作されない。こ
のように、メモリセルのソースが接続される列線にプロ
グラム電源を供給するか否かを書き込みデータに基づい
て選択することにより、フローティングゲートの電子の
量をソース側から操作して、メモリセルのスレッショル
ド電圧を操作し、データをメモリセルに書き込む。
【0054】さらに、請求項3に記載の発明に係る不揮
発性半導体メモリのデータ書き込み回路によれば、例え
ばメモリセルのドレインが接続された列線に与えられた
書き込みデータは、選択されたトランスファゲートを介
してラッチ回路に与えられ、ラッチ回路が書き込みデー
タをラッチする。スイッチ回路は、ラッチ回路にラッチ
された書き込みデータに基づいて導通する。このとき、
例えば書き込みデータが“1”であれば、スイッチ回路
は列線に第1のプログラム電源を供給して、このプログ
ラム電源が供給された列線にドレインが接続されたメモ
リセルのフローティングゲートの電子量を操作する。
【0055】また、書き込みデータが“0”であれば、
スイッチ回路は列線に対して、隣接するメモリセルのチ
ャネルの形成を阻止し且つフローティングゲートの電子
量に影響を及ぼすことのない電圧の第2のプログラム電
源を供給する。従ってこの場合、列線にソースを接続す
る隣接のメモリセルのドレイン電圧を有効に維持して、
そのメモリセルに対するデータ“1”の書き込みを促し
ながら、この列線にドレインを接続するメモリセルに対
してデータ“0”を書き込む。
【0056】さらにまた、請求項4に記載の発明に係る
不揮発性半導体メモリのデータ書き込み回路によれば、
上述の請求項3に記載の発明に係る不揮発性半導体メモ
リのデータ書き込み回路と同様の過程を経て、スイッチ
回路が書き込みデータに基づいて導通する。このとき、
例えば書き込みデータが“1”であれば、この列線に隣
接する列線、即ちこの場合、メモリセルのソースが接続
された列線にプログラム電源を供給し、このプログラム
電源が供給された列線にソースが接続されたメモリセル
のフローティングゲートの電子量を操作する。
【0057】また、書き込みデータが“0”であれば、
スイッチ回路はソースが接続された列線(隣接する列
線)に対して、隣接するメモリセルのチャネルの形成を
阻止し且つフローティングゲートの電子量に影響を及ぼ
すことのない電圧の第2のプログラム電源を供給する。
従ってこの場合、隣接する列線にドレインを接続する隣
接のメモリセルのソース電圧を有効に維持して、そのメ
モリセルに対するデータ“1”の書き込みを促しなが
ら、この隣接する列線にソースを接続するメモリセルに
対してデータ“0”を書き込む。
【0058】さらにまた、請求項7に記載の発明に係る
不揮発性半導体メモリのデータ書き込み回路によれば、
フリップフロップの他方の安定点がHレベルである場
合、このHレベルは、フリップフロップの他方の安定点
とスイッチ回路を構成する第2導電型のトランジスタの
ゲートとの間に接続されたトランジスタにより所定電圧
に制限されて、この第2導電型のトランジスタのゲート
に与えられる。
【0059】次に、プログラム電源が遷移して立ち上が
ると、第2導電型のトランジスタのソースとゲートとの
カップリング容量によるセルフブースト効果により、ゲ
ート電圧が前記所定電圧以上に昇圧され、第2導電型の
トランジスタは完全にカットオフする。従って、フリッ
プフロップの他方の安定点のHレベルがプログラム電源
電圧より低いものであっても、第2導電型のトランジス
タはカットオフされ、メモリセルにデータ“0”が書き
込まれる。
【0060】
【発明の実施の形態】
[第1の実施の形態について]以下、図1及び図2を参
照しながら、本発明の第1の実施形態に係る不揮発性半
導体メモリのデータ書き込み回路について説明する。図
1に示す本実施形態のデータ書き込み回路Pは、前述の
図11に示す仮想接地型セルアレイと同様のセルアレイ
の各列線に配置され、1本のワード線につながる複数の
メモリセルに対して同時にデータの書き込みを行う。な
お、図1において、各行の末端に位置するメモリセル0
n,1n,…,nnのソースは共にN型トランジスタT
PRGを介して接地されており、このトランジスタT
PRGは、読み出し動作の際に、信号PRGが“H”とな
って導通し、これらメモリセルのソースを接地する。
【0061】このような仮想接地型セルアレイの各列線
に接続されたデータ書き込み回路Pは、図2(a)に構
成の詳細を示すように、前述の図10に示す従来の回路
100に対して、P型トランジスタPM(第2導電型の
トランジスタ)を更に備えた点で相異する。即ち、P型
トランジスタPMのドレインは、N型トランジスタ(第
1導電型のトランジスタ)からなるトランスファーゲー
トTGが選択する列線に接続され、またそのソースには
プログラム電源VPROGが与えられ、さらにそのゲートが
ラッチ回路Lを構成するフリップフロップのノードBに
接続されている。
【0062】なお、本実施形態のデータ書き込み回路
は、書き込み特性がソース側に対して鈍感な特性を有す
る前述の図12(a),(b)または(c)に示すメモ
リセルを対象とするが、このメモリセルとしては、上述
の特性を満足するものであればどのようなものであって
もよく、本発明の本質はメモリセルの構造により制約さ
れるものではない。
【0063】以下、図2(a)を用いて、データ書き込
み回路Pの動作について説明する。先ず、データを書き
込むにあたって、ラッチ回路L(インバータ)の電源
を、Vcc(例えば3V)にセットし、図示しないデータ
ドライバ回路から与えられたデータをデータ書き込み回
路のラッチ回路Lに取り込む。ここで、書き込みデータ
が“1”の場合、ラッチ回路Lを構成するフリップフロ
ップのノードA(一方の安定点)が電圧Vcc(3V)と
なり、ノードB(他方の安定点)が接地電圧Vss(0
V)となって安定し、ラッチ回路Lはデータ“1”をラ
ッチする。
【0064】逆に、書き込みデータが“0”の場合、ラ
ッチ回路Lを構成するフリップフロップのノードA(一
方の安定点)が電圧Vss(0V)となり、ノードB(他
方の安定点)が電圧Vcc(3V)となってフリップフロ
ップが安定し、ラッチ回路Lはデータ“0”をラッチす
る。この後、ラッチ回路Lの電源を電圧Vcc(3V)か
ら電圧Vpp(4V)に遷移させて、プログラム電源V
PROGを接地電圧Vss(0V)から電圧Vpp(4V)へ遷
移させる。
【0065】ここで、ラッチ回路Lがラッチしたデータ
が“1”の場合、トランジスタPMのゲートには接地電
圧Vss(0V)が与えられて、このトランジスタPMが
導通する。従ってこの場合、列線BLにはトランジスタ
PMを通してプログラム電圧VPROGとして電圧Vpp(4
V)が印加される。また、ラッチ回路Lにラッチしたデ
ータが“0”の場合、トランジスタPMのゲートには電
圧Vpp(4V)が与えられる。従ってこの場合、トラン
ジスタPMは導通せず、列線BLはプログラム電源V
PROGに対してフローティング状態とされる。
【0066】次に、図1に示す仮想接地型セルアレイの
ワード線WL0につながるメモリセル00〜0nにそれ
ぞれデータ“1”,“1”,“0”,…,“0”を書き
込む場合を例として、更に説明する。先ず、図示しない
データドライバ回路により各列線BL0〜BLnに接続
されたデータ書き込み回路Pのそれぞれにデータ
“1”,“1”,“0”,…,“0”のそれぞれをラッ
チする。次に、ワード線WL0を電圧Vnw(−8V)ま
で低下させた後、ラッチ回路Lの電源及びプログラム電
源VPROGを電圧Vpp(4V)に遷移させて、トランジス
タPMの導通状態を定める。
【0067】このとき、列線BL0及びBL1に接続さ
れるデータ書き込み回路Pを構成する各トランジスタP
Mのみが導通し、他のデータ書き込み回路のトランジス
タPMは非導通状態とされる。この結果、列線BL0及
びBL1にのみ電圧Vpp(4V)が印加され、他の列線
はフローティング状態フローティング状態)とされる。
【0068】従ってこの場合、メモリセル00の各ノー
ドの印加電圧は、ドレイン及びソースが共に電圧V
pp(4V)となり、コントロールゲートが電圧Vnw(−
8V)となる。前述したように、このようなバイアス状
態では、チャネルが完全に閉じた状態となるので、ドレ
イン電圧は低下せず、フローティングゲートからドレイ
ン側に電子が有効に引き抜かれる。この結果、メモリセ
ル00のスレッショルド電圧Vthcが1V程度にまで低
下して、データ“1”が書き込まれる。
【0069】また、メモリセル01の各ノードの印加電
圧は、ドレインが電圧Vpp(4V)、ソースがフローテ
ィング状態、コントロールゲートが電圧Vnw(−8V)
となる。この場合も、チャネルは閉じるので、同様にド
レイン電圧が低下することなく、フローティングゲート
からドレイン側に電子が引き抜かれて、データ“1”が
書き込まれる。
【0070】さらに、メモリセル02〜0nの各ノード
の印加電圧は、ドレイン及びソースがフローティング状
態となり、コントロールゲートが電圧Vnw(−8V)と
なり、この場合、フローティングゲートから電子は引き
抜かれない。仮に、メモリセル03(図示なし)にデー
タ1を書き込むものとして、列線BL3(図示なし)に
電圧Vpp(4V)を印加したとしても、前述の特性か
ら、メモリセル02のフローティングゲートからソース
側(列線BL3)に電子が引き抜かれることはなく、メ
モリセル02にデータ1が誤って書き込まれることはな
い。
【0071】結果として、メモリセル00及び01のス
レッショルド電圧は、1V程度に低下し、他のメモリセ
ルのスレッショルド電圧は高い状態(初期状態)に維持
されて、1行分のメモリセル00〜0nに対するデータ
の書き込みが終了する。同様にして、他の行のメモリセ
ルへの書き込みを行う。
【0072】上述した本実施形態のデータ書き込み回路
Pでは、トランジスタPMをカットオフさせることのた
めに、従来回路と同様に、ラッチ回路Lを構成するフリ
ップフロップの電源を電圧Vcc(3V)から電圧V
pp(4V)に遷移させるものとしたが、図2(b)に示
すように、電圧Vcc(3V)に固定するものとして構成
してもよい。
【0073】以下、このようにラッチ回路Lの電源を電
圧Vcc(3V)に固定した場合の動作について説明す
る。いま、ラッチ回路Lがラッチしたデータが“1”の
場合、接地電圧Vss(0V)がトランジスタPMのゲー
トに印加され、上述の図2(a)に示す回路と同様に、
列線にはプログラム電源VPROGとして電圧Vpp(4V)
が印加される。
【0074】一方、ラッチ回路がラッチしたデータが
“0”の場合には、電圧Vcc(3V)がトランジスタP
Mのゲートに印加される。即ち、この場合、トランジス
タPMのゲートには電圧Vcc(3V)、ソースには電圧
pp(4V)が印加される。ここで、トランジスタPM
のスレッショルド電圧Vtpを例えば0.6Vとすると、こ
のトランジスタPMは完全にカットオフされず、ソース
側から電流が列線BL0に流れ込む結果、データ“0”
を書き込もうとしているにも拘わらず、トランジスタP
Mのドレインの電圧(列線の電圧)は徐々に上昇する。
【0075】しかし、列線の寄生容量(約10pf)に
起因して列線に比較的大きな時定数が存在すること、書
き込みパルスが10μs程度と短いこと、さらにはトラ
ンジスタPMの電流駆動能力や、メモリセルの拡散層の
リーク電流成分等を考慮すると、データ“0”をメモリ
セルに書き込んでいる間の列線の電圧は約1V以下の電
圧に安定する。従って、図2(b)に示す構成であって
も、事実上、データ“0”の書き込みを行うことができ
る。
【0076】このようにラッチ回路Lの電源を固定した
場合、電源遷移に要する時間を短縮することができと共
に、電源電圧を低く維持するので消費電力が削減され
る。さらに、ラッチ回路Lを、低耐圧用のトランジスタ
を用いて構成することできるので、レイアウト面積を小
さくできる。
【0077】[第2の実施の形態について]次に、図3
〜図5を参照して、本発明の第2の実施形態のデータ書
き込み回路について説明する。先ず、図3に示すよう
に、本実施形態のデータ書き込み回路が対象とするメモ
リセルは、前述の第1の実施形態の回路が対象とする図
12(a)〜(c)に示すものに対して、ソースとドレ
インとを入れ替えた構造を有し、ソース側から書き込み
が行われ、ドレイン側から読み出しを行うものとなり、
書き込みについては、ドレイン電圧に対して鈍感な特性
を有するものである。また、この方式では、読み出し時
に1Vの電圧を印加するドレイン側の濃度が低いことか
ら、読み出し時のディスターブ(ソフトライト)が緩和
されるという特徴を有する。
【0078】図4に示すように、本実施形態のデータ書
き込み回路PCは、このようなメモリセルMを用いて構
成された仮想接地型セルアレイの各列線毎に接続され、
メモリセルMに対して、そのソース側からデータの書き
込みを行うものである。即ち、本実施形態のデータ書き
込み回路PCは、図5に構成の詳細を示すように、前述
の図2(a)に示す構成において、トランジスタPMに
代えてトランジスタPM1を設け、このトランジスタP
M1のドレインを、データ書き込み回路PCを接続する
列線に隣接する列線、即ちメモリセルMのソースが接続
される列線に接続して構成される。
【0079】このような構成を有する本実施形態のデー
タ書き込み回路を用いて、図4に示すメモリセル00に
データ“1”を書き込む場合、先ず、図5に示す列線B
L0に接続されるデータ書き込み回路PCのラッチ回路
Lにデータ“0”をラッチする。この場合、トランジス
タPM1は、そのゲートに接地電圧Vss(0V)が印加
されて導通し、この結果、メモリセル00のソース(列
線BL1)にはプログラム電源VPROGとして電圧V
pp(4V)が印加される。
【0080】このとき、メモリセル00のドレイン(列
線BL0)がフローティング状態または約1V以上の電
圧であれば、前述のように、メモリセル00にチャネル
が形成されることがなく、ドレインの電圧は電圧V
pp(4V)に維持される。従ってこの場合、メモリセル
00のフローティングゲートとソースとの間に高電界が
形成されて、フローティングゲートからソース側に電子
が引き抜かれて、メモリセル00にデータ“1”が書き
込まれる。
【0081】一方、書き込みデータが“0”の場合、こ
のデータ書き込み回路PCを構成するトランジスタPM
1は、そのゲートに4Vが印加されて非導通状態とさ
れ、メモリセル00のソース(列線BL1)はフローテ
ィング状態となる。従ってこの場合、メモリセル00の
フローティングゲートから電子は引き抜かれず、初期値
のデータ“0”が維持される。
【0082】[第3の実施の形態について]以下、図6
を参照して、本発明の第3の実施形態のデータ書き込み
回路について説明する。図6に示す本実施形態のデータ
書き込み回路PDは、前述の図2(a)に示す第1の実
施形態のデータ書き込み回路Pと比較して、N型トラン
ジスタNMを更に備えた点で異なり、このトランジスタ
NMのドレインはトランジスタPMのドレインと共に列
線に接続され、またソースには約1Vのプログラム阻止
電源VPROGNが与えられ、そのゲートはトランジスタP
Mのゲートと共にラッチ回路Lを構成するフリップフロ
ップのノードBに接続されている。なお、本実施形態に
おけるメモリセルは、第1の実施形態の回路が対象とす
る図12(a)〜(c)に示すタイプのもの(ドレイン
側から書き込みを行うタイプ)とする。
【0083】以下、本実施形態のデータ書き込み回路P
Dの動作について、図2(a)に示す第1の実施形態の
回路Pと異なる点を中心に説明する。第1の実施形態で
は、データ“0”を書き込む場合、列線をフローティン
グ状態としたが、本実施形態の回路では、トランジスタ
NMを介してプログラム阻止電圧VPROGN(約1V)を
列線に印加することにより、この列線にソースを接続す
る隣接メモリセルのチャネルの形成を阻止し、この隣接
メモリセルに対するデータ“1”の書き込みを促すもの
である。
【0084】以下、データ書き込み回路Pをデータ書き
込み回路PDに置き換えて図1を援用し、メモリセル0
0及び01にそれぞれデータ“1”及び“0”を書き込
む場合について説明する。この場合、列線BL0及びB
L1に接続されるデータ書き込み回路PDには、それぞ
れデータ“1”及び“0”がラッチされる。このとき、
列線BL0に接続されるデータ書き込み回路PDを構成
するトランジスタPM及びNMのゲートには共に接地電
圧(0V)が印加されるので、このトランジスタPMが
導通状態となり、トランジスタNMが非導通状態とな
る。この結果、列線BL0にはトランジスタPMを介し
てプログラム電源VPROGとして電圧Vpp(4V)が印加
され、メモリセル00にデータ“1”が書き込まれる。
【0085】一方、列線BL1に接続されるデータ書き
込み回路PDを構成するトランジスタPM及びNMのゲ
ートには共に電圧Vpp(4V)が印加されるので、この
場合、トランジスタPMが非導通状態となり、トランジ
スタNMが導通状態となる。この結果、列線BL1には
トランジスタNMを介してプログラム阻止電圧VPROGN
(約1V)が印加され、メモリセル01のデータ“0”
が維持される(メモリセル01にデータ“0”が書き込
まれる)。
【0086】このとき、データ“0”を書き込むメモリ
セル01のドレインが接続される列線BL1の電位をプ
ログラム阻止電源(約1V)に強制的に保持するので、
この列線BL1にソースを接続する隣接メモリセル00
は書き込み当初からカットオフ状態に固定される。この
ため、メモリセル00のドレイン電圧は低下することな
く、このメモリセル00に対するデータ“1”の書き込
みが促される。
【0087】なお、前述の図5に示す回路構成におい
て、図6に示すトランジスタNMに相当するものを付加
すれば、同様にデータ“0”を書き込むメモリセルに隣
接するメモリセルに対するデータ“1”の書き込みを促
すことができる。
【0088】[第4の実施の形態について]次に、図7
を用いて、本発明の第4の実施形態のデータ書き込み回
路PEについて説明する。前述の図2(b)に示す回路
PBは、ラッチ回路Lを構成するフリップフロップの電
源電圧をVccに固定する代償として、書き込みデータが
“0”の場合におけるトランジスタPMの僅かな導通を
許容するものであったが、図7(a)に示す本実施形態
の回路PEは、ラッチ回路Lを構成するフリップフロッ
プの電源が電圧Vccに固定されていても、データ“0”
の書き込みの際にトランジスタPMを完全にカットオフ
するものである。
【0089】即ち、図7(a)に示す本実施形態のデー
タ書き込み回路PEは、図2(b)に示す回路構成にお
いて、トランジスタPMのゲートとラッチ回路Lを構成
するフリップフロップのノードBとの間にゲートを電圧
ccに接続したトランジスタNTを設けて、セルフブー
スト回路を構成し、書き込みデータが“0”の場合に、
トランジスタPMを完全にカットオフするように構成し
たものである。
【0090】即ち、図7(a)に示すメモリセル00に
データ“0”を書き込む場合、データ“0”をラッチ回
路Lがラッチすると、ノードBに電圧Vcc(3V)が現
れる。このとき、トランジスタNTのゲートにも電圧V
cc(3V)が与えられているので、トランジスタNT
は、(電圧Vcc)−(トランジスタNTのスレッショル
ド電圧Vthn)(=所定値)を超える信号に対してはカ
ットオフする。この結果、トランジスタPMのゲート
(ノードC)には、ノードBの電圧が、電圧Vcc−V
thnに降下して現れる(図7(b)に示すブースト前の
状態)。
【0091】次に、プログラム電源VPROGが接地電圧V
ss(0V)から電圧Vpp(4V)に上昇すると、ノード
Cの電位はトランジスタPMのゲートとソースとの間の
カップリング容量Cbを介してブーストされ(セルフブ
ースト効果)、(電圧Vcc)−(トランジスタNTのス
レッショルド電圧Vtnn)+(ブースト電圧Vb
(Vb;ブーストによりる電圧上昇分であり、カップリ
ング容量Cbと他の寄生容量成分の関係で定まる)にま
で持ち上げられる(図7に示すブースト後の状態)。こ
の結果、トランジスタPMは、ソースに対するゲート電
圧がそのスレッショルド電圧以下となって完全にカット
オフし、列線をプログラム電源電圧VPROGに対してフロ
ーティング状態とし、メモリセルMにデータ“0”が書
き込まれる。
【0092】なお、メモリセルMにデータ“1”を書き
込む場合、ラッチ回路Lがデータ“1”を取り込むと、
ノードBに接地電圧Vss(0V)が現れる。このとき、
トランジスタNTのゲートには電圧Vcc(3V)が与え
られているので、このソース側の電圧0Vはそのままノ
ードCに現れて、トランジスタPMのゲートに接地電圧
ss(0V)が与えられる。従って、この場合のトラン
ジスタPMは、図2(b)に示す回路を構成するトラン
ジスタPMと同一にバイアスされ、メモリセルMにデー
タ“1”が書き込まれる。
【0093】本実施形態のデータ書き込み回路PEを用
いた場合、トランジスタPMはセルフブーストして完全
にカットオフするため、ラッチ回路の電源を電圧VPP
遷移させる必要がなくなり、ラッチ回路Lの電源遷移時
間を省くことができ、消費電力を低減することができ
る。また、ラッチ回路Lを低圧用トランジスタのみから
構成することができるので、図7に示す構成に比較して
トランジスタNTを余分に備えるものの、全体としてレ
イアウト面積を縮小することができる。
【0094】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば以下のような効果を得ることができる。即ち、
請求項1または請求項5に記載の発明によれば、書き込
みデータに基づいて列線をプログラム電源またはフロー
ティング状態の何れかに設定するように構成したので、
隣接するメモリセルに対する書き込み動作を阻害するこ
となく、仮想接地型セルアレイを構成するメモリセルに
対して有効に書き込みを行うことができる。
【0095】また、請求項2または請求項6に記載の発
明によれば、書き込みデータに基づいて隣接する列線を
プログラム電源またはフローティング状態の何れかに設
定するように構成したので、ソース側から書き込みを行
うメモリセルを用いて構成された仮想接地型セルアレイ
に対しても、前記請求項1または請求項5に記載の発明
により得られる効果と同様の効果を得ることができる。
【0096】さらに、請求項3に記載の発明によれば、
書き込みデータに基づいて列線をプログラム電源(第1
のプログラム電源)またはプログラム阻止電圧(第2の
プログラム電源)の何れかに設定するように構成したの
で、書き込みの当初から隣接するメモリセルに対する書
き込み動作を阻害することなく、仮想接地型セルアレイ
を構成するメモリセルに対して一層有効に書き込みを行
うことができる。
【0097】さらにまた、請求項4に記載の発明によれ
ば、書き込みデータに基づいて隣接する列線をプログラ
ム電源またはプログラム阻止電圧の何れかに設定するよ
うに構成したので、ソース側から書き込みを行うメモリ
セルを用いて構成された仮想接地型セルアレイに対して
も、前記請求項3に記載の発明により得られる効果と同
様の効果を得ることができる。
【0098】さらにまた、請求項7に記載の発明によれ
ば、請求項5または請求項6に記載の発明において、列
線にプログラム電源を供給するためのトランジスタが、
セルフブースト効果によりカットオフするように構成し
たので、ラッチ回路を低電圧で動作させることができ、
低電力化を図ることができる。
【0099】従って、本発明によれば、FN電流を用い
た仮想接地型セルアレイを備えたフラッシュメモリの書
き込み動作において、メモリセルのスレッショルド電圧
を読み出しが十分に安定的に行えるまで移動させること
ができ、しかも書き込み動作を高速に行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態のデータ書き込み回路と仮想接
地型セルアレイとの接続関係を示す回路図である。
【図2】(a)及び(b)は、第1の実施形態のデータ
書き込み回路の回路図である。
【図3】第2の実施形態のデータ書き込み回路が書き込
みの対象とするメモリセルの断面構造図である。
【図4】第2の実施形態のデータ書き込み回路と仮想接
地型セルアレイとの接続関係を示す回路図である。
【図5】第2の実施形態のデータ書き込み回路の回路図
である。
【図6】第3の実施形態のデータ書き込み回路の回路図
である。
【図7】(a)は、第4の実施形態のデータ書き込み回
路の回路図である。(b)は、第4の実施形態のデータ
書き込み回路の動作を説明するための波形図である。
【図8】フローティングゲート型メモリセルの断面構造
図である。
【図9】フローティングゲート型メモリセルからなるN
OR型セルアレイの構成図である。
【図10】従来のデータ書き込み回路の回路図である。
【図11】フローティングゲート型メモリセルからなる
仮想接地型セルアレイの構成図である。
【図12】(a)〜(c)は、仮想接地型セルアレイを
構成するメモリセルの断面構造図である。
【図13】フローティングゲート型メモリセルの書き込
み特性図である。
【符号の説明】
L ラッチ回路 P,PB,PC,PD,PE データ書き込み回路 PM,PM1 P型トランジスタ NM,NT N型トランジスタ TG トランスファゲート

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ファウラー・ノーデハイム・トンネル現
    象に基づきデータの書き込み及び消去が行われるフロー
    ティングゲート型メモリセルを用いて構成された仮想接
    地型セルアレイを有する不揮発性半導体メモリのデータ
    書き込み回路であって、 前記仮想接地型セルアレイの列線を選択するトランスフ
    ァーゲートと、 前記トランスファーゲートを介して前記列線に接続さ
    れ、該列線に与えられた書き込みデータをラッチするラ
    ッチ回路と、 前記列線とプログラム電源との間に接続され、前記ラッ
    チ回路にラッチされた前記書き込みデータに基づき導通
    して前記列線に対して前記プログラム電源を供給するス
    イッチ回路と、を備えたことを特徴とする不揮発性半導
    体メモリのデータ書き込み回路。
  2. 【請求項2】 ファウラー・ノーデハイム・トンネル現
    象に基づきデータの書き込み及び消去が行われるフロー
    ティングゲート型メモリセルを用いて構成された仮想接
    地型セルアレイを有する不揮発性半導体メモリのデータ
    書き込み回路であって、 前記仮想接地型セルアレイの列線を選択するトランスフ
    ァーゲートと、 前記トランスファーゲートを介して前記列線に接続さ
    れ、該列線に与えられた書き込みデータをラッチするラ
    ッチ回路と、 前記列線に隣接する列線とプログラム電源との間に接続
    され、前記ラッチ回路にラッチされた前記書き込みデー
    タに基づき導通して前記列線に隣接する列線に対して前
    記プログラム電源を供給するスイッチ回路と、を備えた
    ことを特徴とする不揮発性半導体メモリのデータ書き込
    み回路。
  3. 【請求項3】 ファウラー・ノーデハイム・トンネル現
    象に基づきデータの書き込み及び消去が行われるフロー
    ティングゲート型メモリセルを用いて構成された仮想接
    地型セルアレイを有する不揮発性半導体メモリのデータ
    書き込み回路であって、 前記仮想接地型セルアレイの列線を選択するトランスフ
    ァーゲートと、 前記トランスファーゲートを介して前記列線に接続さ
    れ、該列線に与えられた書き込みデータをラッチするラ
    ッチ回路と、 前記ラッチ回路にラッチされた前記書き込みデータに基
    づき前記列線に第1のプログラム電源または第2のプロ
    グラム電源を選択して供給するスイッチ回路と、を備え
    たことを特徴とする不揮発性半導体メモリのデータ書き
    込み回路。
  4. 【請求項4】 ファウラー・ノーデハイム・トンネル現
    象に基づきデータの書き込み及び消去が行われるフロー
    ティングゲート型メモリセルを用いて構成された仮想接
    地型セルアレイを有する不揮発性半導体メモリのデータ
    書き込み回路であって、 前記仮想接地型セルアレイの列線を選択するトランスフ
    ァーゲートと、 前記トランスファーゲートを介して前記列線に接続さ
    れ、該列線に与えられた書き込みデータをラッチするラ
    ッチ回路と、 前記ラッチ回路にラッチされた前記書き込みデータに基
    づき前記列線に隣接する列線に対して第1のプログラム
    電源または第2のプログラム電源を選択して供給するス
    イッチ回路と、を備えたことを特徴とする不揮発性半導
    体メモリのデータ書き込み回路。
  5. 【請求項5】 トランスファーゲートはソースまたはド
    レインの一方を列線に接続した第1導電型のトランジス
    タからなり、ラッチ回路は一方の安定点を前記第1導電
    型のトランジスタのソースまたはドレインの他方に接続
    したフリップフロップからなり、スイッチ回路はソース
    及びドレインをプログラム電源及び前記列線にそれぞれ
    接続すると共にゲートを前記フリップフロップの他方の
    安定点に接続した第2導電型のトランジスタからなるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の不揮発性半導体メモリ
    のデータ書き込み回路。
  6. 【請求項6】 トランスファーゲートはソースまたはド
    レインの一方を列線に接続した第1導電型のトランジス
    タからなり、ラッチ回路は一方の安定点を前記第1導電
    型のトランジスタのソースまたはドレインの他方に接続
    したフリップフロップからなり、スイッチ回路はソース
    及びドレインをプログラム電源及び前記列線に隣接する
    列線にそれぞれ接続すると共にゲートを前記フリップフ
    ロップの他方の安定点に接続した第2導電型のトランジ
    スタからなることを特徴とする請求項2に記載の不揮発
    性半導体メモリのデータ書き込み回路。
  7. 【請求項7】 スイッチ回路を構成する第2導電型のト
    ランジスタのゲートとラッチ回路を構成するフリップフ
    ロップの他方の安定点との間に、所定電圧を超える信号
    に対してはカットオフするトランジスタを更に備え、 前記第2導電型のトランジスタのソースに与えられるプ
    ログラム電源の遷移に基づき発現するセルフブースト効
    果を利用して該第2導電型のトランジスタのゲートの電
    圧を前記所定電圧以上に昇圧させ、該第2導電型のトラ
    ンジスタをカットオフさせることを特徴とする請求項5
    または6の何れか1項に記載の不揮発性半導体メモリの
    データ書き込み回路。
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