JPH0845286A - 不揮発性半導体メモリ装置およびそのデータ消去方法 - Google Patents

不揮発性半導体メモリ装置およびそのデータ消去方法

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JPH0845286A
JPH0845286A JP17787094A JP17787094A JPH0845286A JP H0845286 A JPH0845286 A JP H0845286A JP 17787094 A JP17787094 A JP 17787094A JP 17787094 A JP17787094 A JP 17787094A JP H0845286 A JPH0845286 A JP H0845286A
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memory device
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Abstract

(57)【要約】 【目的】電気的に消去可能な不揮発性半導体メモリの消
去時のメモリセルトランジスタのしきい値を制御し、過
剰消去セルの発生を防止する。 【構成】コントロールゲートの電位を接地電位よりも高
い正電位とする正電位印加回路を有し、消去時のメモリ
セルのしきい値の分布をしきい値の高い方向へ制御し、
過剰消去セル27の発生を防止することが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、不揮発性半導体メモリ
装置およびそのデータ消去方法に関し、特に、電荷蓄積
層と制御ゲートを有する電気的書替え可能なメモリセル
を備える不揮発性半導体メモリ装置およびそのデータ消
去方法に関する。
【0002】
【従来の技術】不揮発性半導体メモリ装置に関する従来
技術は、例えば、特開平2−223097号公報に開示
されている。
【0003】この従来の不揮発性半導体メモリ装置の構
成例を示す図5を参照すると、この不揮発性半導体メモ
リ装置は、Xデコーダ71から出力しているワード線6
2にはメモリセル58および60のコントロールゲート
電極を接続し、ワード線63にはメモリセル59および
61のコントロールゲート電極を接続している。メモリ
セル58および59のそれぞれのドレイン電極をデジッ
ト線64に接続し、メモリセル60および61のそれぞ
れのドレイン電極をデジット線65に接続し、デジット
線64および65のそれぞれをYデコーダ72とトラン
ジスタ66、67によって構成される選択回路を介して
データ読み出し回路74および書き込み電圧印加回路7
3に接続している。メモリセル58、59、60および
61のソース電極のそれぞれをソース電圧印加回路70
に接続している。
【0004】Xデコーダ71およびYデコーダ72はア
ドレス信号76により動作させるメモリセルトランジス
タを選択し、データ読み出し回路74は選択されたメモ
リセルのデータの内容を判別しデータバス75にデータ
を出力する。
【0005】書き込み電圧印加回路73は、選択された
メモリセルにデータを書き込む時、ドレイン電極に印加
する高電圧を供給する回路であり、データ書き込み時以
外は開放される。
【0006】また、ソース電圧印加回路70はメモリセ
ルの各動作モードでのソース電極の電位を与える回路で
あり、データの読み出し時および書き込み時は接地電位
を、データの消去時には高電圧を供給する。尚、本例で
はメモリセルトランジスタ58、59、60および61
ならびに選択回路用トランジスタ66および67はN型
MOSトランジスタで構成されるものとする。
【0007】次に、この不揮発性半導体メモリ装置の動
作について説明する。
【0008】データ読み出しの場合、例えばメモリセル
58のデータを読み出す場合では、ワード線62は電源
電位に、ワード線63は接地電位にXデコーダ71によ
って設定される。また、Yデコーダ72の出力68を電
源電位に、出力69を接地電位にすることによりトラン
ジスタ66がオンし、トランジスタ67がオフするの
で、デジット線64がデータ読み出し回路74に接続さ
れ、デジット線65は開放される。この時、書き込み電
圧印加回路73は開放され、ソース電圧印加回路70は
接地電位をメモリセル58、59、60および61のソ
ース電極のそれぞれに供給する。ここで、データ読み出
し回路74の0レベル(以下、「0」と略記する)およ
び1レベル(以下「1」と略記する)判別電圧が読み出
すメモリセルのしきい値Vtに換算して5Vであるとす
れば、メモリセル58のしきい値Vtが1Vであった場
合は「1」が、逆に7Vであった場合は「0」がデータ
読み出し回路74からデータバス75に出力される。
【0009】この様に、メモリセルのしきい値Vtがデ
ータ読み出し回路の判別電圧より低く、データ読み出し
回路74から「1」が出力される場合を消去状態と呼
び、逆にメモリセルのしきい値Vtが高く、データ読み
出し回路74から「0」が出力される状態を書き込み状
態と呼ぶ。また、メモリセルのしきい値Vtを消去状態
から書き込み状態へ移動させる事をデータの書き込みと
呼び、書き込み状態から消去状態へ移動させる事をデー
タの消去と呼ぶ。
【0010】次に、メモリセルにデータを書き込む場合
の動作を説明する。
【0011】メモリセル58にデータを書き込む場合、
ソース電圧印加回路70により各メモリセル(58〜6
1)のソース電極には接地電位が印加される。データ読
み出し回路74は開放し、Yデコーダ72からの出力6
8を電源電位に、出力69を接地電位にすることにより
書き込み電圧印加回路73をデジット線64に接続し
て、メモリセル58のドレイン電極に高電圧(12V)
を印加する。デジット線65はトランジスタ67がオフ
しているため開放される。そして、Xデコーダ71から
の出力で選択されているワード線62は高電圧(12
V)が出力され、非選択のワード線63は接地電位とな
る。
【0012】この状態でのメモリセル58の断面図の電
位分布を模式的に表した図6を参照すると、半導体基板
82およびソース電極77を接地電位とし、コントロー
ルゲート78にトランジスタのしきい値電圧Vtより高
い正電圧を印加しているため、メモリセルトランジスタ
のチャネル領域にはチャネル83が形成され、ソース電
極77とドレイン電極81は導通する。ここで、ドレイ
ン電位が高電位であるので、ドレイン電極81の近傍の
空乏層86におけるキャリアの移動は加速され、インパ
クトイオナゼイションによる高いエネルギーをもつキャ
リア(以下ホットキャリアと称す)84および85が発
生する。このホットキャリアの中で電子84は、コント
ロールゲート78の電位によって制御されるフローティ
ングゲート79とドレイン電極81の近傍空乏層86間
の電界によりフローティングゲート79に注入され、蓄
積される。
【0013】しかし、この電子85の蓄積により、フロ
ーティングゲート79とドレイン電極空乏層86間の電
位差が「0」になった時点で、電子85の注入は終了す
る。以上の様な動作でメモリセルのしきい値Vtを高く
(7V程度になる)しデータの書き込みを行う。
【0014】次に、メモリセルのデータを消去する場合
の動作を説明する。
【0015】メモリセル58のデータを消去する場合、
Yデコーダ72の出力68および69によりトランジス
タ66および67のそれぞれをオフすればデジット線6
4および65のそれぞれはデータ読み出し回路74およ
び書き込み電圧印加回路73から開放され、各メモリセ
ル58、59、60および61のソース電極のそれぞれ
には高電圧(12V)を印加する。そして、Xデコーダ
71から出力しているワード線62、63は接地電位と
する。
【0016】この状態でのメモリセルの断面図の電位分
布を模式的に表した図7を参照すると、メモリセルトラ
ンジスタの各電極は、ドレイン電極91を開放し、半導
体基板92およびコントロールゲート88のそれぞれを
接地電位とし、ソース電極87を高電位(12V)とし
ているため、半導体基板92とソース電極87間のPN
接合ダイオードではアバランシェブレークダウンが発生
し、ソース近傍空乏層93においてホットキャリア94
および95が発生する。
【0017】この時発生したホットキャリアの中で,正
孔95をコントロールゲート88の電位により制御され
るフローティングゲート89とソース電極近傍空乏層9
3間の電界によってフローティングゲート89に注入す
る。フローティングゲート89とソース近傍空乏層93
間の電界は正孔95の注入によって緩和されるため、正
孔95の注入の終了点はこの電界が「0」になった時
点、すなわち、フローティングゲートウ89とソース近
傍空乏層93間の電位差が「0」になった時点である。
【0018】以上のような動作でメモリセルのしきい値
Vtを低い状態(0.5V程度)に移動させ、データの
消去を行う。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た不揮発性半導体メモリ装置の動作の中で「データの消
去」時では以下の様な問題がある。
【0020】この問題を図2を参照して説明すると、
「データの消去」、つまりメモリセルトランジスタのし
きい値Vtを負の方向へ移動させる場合、消去後のメモ
リセルのしきい値Vtの分布28はフローティングゲー
トに蓄積される電荷(正孔の量)に依存するが、この蓄
積量はコントロールゲート電位によって制御されるフロ
ーティングゲートとソース近傍空乏層間の電界によって
決定される。
【0021】したがって、メモリセル領域に多数個配列
された各々のセルトランジスタのフローティングゲート
とソース近傍空乏層間電界に差異が存在した場合(例え
ばゲート酸化膜厚に差がある場合とか)、正孔の蓄積量
によりメモリセルトランジスタの消去時のしきい値Vt
はバラツキ23が生じてしまう。具体的には、消去時の
メモリセルトランジスタのコントロールゲートの電位が
接地電位であった場合、消去時のしきい値Vtの分布2
8は(−1.0V)から(−1.5V)までばらつき、
デプレッション型メモリセル(しきい値Vtが接地電位
以下であるセル、すなわち過剰消去セル27)を発生さ
せる。
【0022】この過剰消去セル27はメモリデータの読
み出し時において、アドレスの選択、非選択にかかわら
ず常にオンしているため、正常なメモリセルとして機能
せず、回路の誤動作を引き起こしてしまう。
【0023】例えば、図5に示すメモリセル59が過剰
消去セルであった場合、ワード線63が非選択(接地電
位)であった場合でもYデコーダ72によりトランジス
タ66がオンすればデジット線64には電流が流れ、デ
ータバス75には常に「1」のデータが出力されてしま
い、正常なメモリ装置として動作しなくなる問題点があ
った。
【0024】すなわち、従来行われている不揮発性メモ
リ装置の消去方法では、しきい値Vt移動量のバラツキ
が大きくなった場合、過剰消去セルが発生し、正常なメ
モリセルとしての機能を損ねてしまうという問題点があ
った。
【0025】
【課題を解決するための手段】本発明の不揮発性半導体
メモリ装置は、一導電型の半導体基板上に前記半導体基
板とは逆導電型の拡散層からなるドレインおよびソース
と前記半導体基板と第1の絶縁膜を介して形成された電
荷蓄積層と前記電荷蓄積層と第2の絶縁膜を介して形成
された制御ゲートとから成るメモリセルトランジスタを
備え、前記メモリセルトランジスタのソースまたはドレ
インに印加する消去電圧を前記半導体基板と前記メモリ
セルトランジスタのソースまたはドレインのPN接合部
分に印加しアバランシェ・ブレークダウンを発生させて
消去を行う不揮発性半導体メモリ装置において、前記消
去時に前記制御ゲートに前記半導体基板の電位より高い
制御電圧を印加する正電位印加回路を有する構成であ
る。
【0026】また、本発明の不揮発性半導体メモリ装置
のデータ消去方法は、一導電型の半導体基板上に前記半
導体基板とは逆導電型の拡散層からなるドレインおよび
ソースと前記半導体基板と第1の絶縁膜を介して形成さ
れた電荷蓄積層と前記電荷蓄積層と第2の絶縁膜を介し
て形成された制御ゲートとから成るメモリセルトランジ
スタの動作時に、前記メモリセルトランジスタのソース
またはドレインに印加する消去電圧を前記半導体基板と
前記メモリセルトランジスタのソースまたはドレインの
PN接合部分に印加しアバランシェ・ブレークダウンを
発生させて消去を行う不揮発性半導体メモリ装置のデー
タ消去方法において、前記消去時に前記制御ゲートに前
記半導体基板の電位より高い制御電圧を印加する方法で
ある。
【0027】
【実施例】本発明の第1の実施例の不揮発性半導体メモ
リ装置を図面を参照して説明する。
【0028】図1に本発明の第1の実施例の不揮発性半
導体メモリ装置の構成を示す図1を参照すると、この不
揮発性半導体メモリ装置は、メモリセル1、2、3およ
び4と、ワード線5および6と、デジット線7および8
と、Xデコーダ12と、Yデコーダ15およびトランジ
スタ9、10で構成される選択回路と、書き込み電圧印
加回路16と、データ読み出し回路17と、データバス
11と、ソース電圧印加回路14とを有する構成であ
る。
【0029】さらに、この不揮発性半導体メモリ装置
は、メモリセルデータの消去時において各メモリセルト
ランジスタ(1〜4)のコントロール電極に接地電位よ
り高い正の任意電位を与え、その他の動作時にはXデコ
ーダ12の出力をそのままワード線5および6に伝達す
る正電位印加装置13を有し、ワード線5、6はそれぞ
れ正電位印加装置13を介してXデコーダ12に接続す
る構成である。
【0030】次に、本発明の第1の実施例の不揮発性半
導体メモリ装置の動作について説明する。
【0031】まずメモリセルデータの消去を行う場合に
ついて説明する。
【0032】メモリセル1の消去を行う場合、Yデコー
ダ15およびトランジスタ9、10によってデジット線
7および8のそれぞれはデータ読み出し回路17および
書き込み電圧印加回路16のそれぞれから開放される。
また、ワード線5は正電位印加回路13により接地電位
より高い電位(3V)に設定される。ソース電圧印加回
路14は高電位(12V)をメモリセルトランジスタの
ソース電極に供給する。
【0033】この状態で従来例の不揮発性半導体メモリ
装置同様、本発明の不揮発性半導体メモリ装置は、ソー
ス電極と基板との間にアバランシェ・ブレークダウンを
発生させ、コントロールゲート電位によって制御される
フローティングゲートとソース近傍空乏層間電界により
正孔をフローティングゲートに注入し消去を行う。
【0034】ここで従来例において説明した通りフロー
ティングゲートに蓄積される正孔の量、すなわち消去後
のメモリセルのしきい値Vtは、コントロールゲート電
位によって制御されるフローティングゲート−ソース近
傍空乏層間の電界により決定されるので、コントロール
ゲートの電位を高くし、フローティングゲート−ソース
近傍空乏層間電界を緩和する事で、メモリセルしきい値
をVtの移動量を小さくし過剰消去セルを消滅させる事
が出来る。
【0035】図3は1メモリセルのしきい値Vtの消去
時ゲート電圧に対する依存性を示す特性図で、図の横軸
は消去時間を、縦軸はメモリセルのしきい値Vtを示
し、実線100、101および102のそれぞれは消去
時のゲート電圧が0V(接地電位)、1V、2Vの時の
特性を示している。
【0036】測定したメモリセルの構造は、ゲート長が
0.8μm、ゲート幅が1.68μm、フローティング
ゲート間酸化膜厚が22nmのN型MOSトランジスタ
の構造のものである。このメモリセルの構造では消去時
のコントロールゲート電位を1V高く設定するとしきい
値Vtの収束値も1V上昇している事がわかる(図3参
照)。この構造のメモリセルを多数個配列した従来の不
揮発性半導体メモリ装置においては、図2に示す様に、
消去時のコントロールゲートの電位を接地電位に設定し
た時の消去後のしきい値Vtの分布28が(−1.0
V)から1.5Vまでのばらつき28を持ち、過剰消去
セル27が発生するのに対して、本発明の不揮発性半導
体メモリ装置は、消去時のコントロールゲートの電位を
2Vに設定して消去を行った場合では、消去によるしき
い値Vtの移動量はその値22から値21に減少し、消
去後しきい値Vtの分布29は相対的に2V上昇し、ば
らつき24は1.0Vから3.5Vの間になり過剰消去
セルは消滅する。
【0037】また、読み出し回路の「1」、「0」デー
タの判別電圧26が5Vであれば問題なくデータの読み
出しもできる事になる。
【0038】次に、本発明の第2の実施例の不揮発性半
導体メモリ装置について説明する。本発明の第2の実施
例の不揮発性半導体メモリ装置の正電位印加回路13お
よびXデコーダ12の回路構成を示す図4を参照する
と、この実施例の不揮発性半導体メモリ装置のXデコー
ダ12は、アドレス信号31、32を受けるインバータ
33および34とNANDゲート35、36、37およ
び38とで構成される。
【0039】また、この実施例の不揮発性半導体メモリ
装置の正電位印加回路13は、Xデコーダ12の出力を
受けCMOSトランスファー53、54、55および5
6を介してワード線49、50、51および52に接続
する構成である。また、ワード線49、50、51およ
び52にはそれぞれCMOSトランスファー41、4
2、43、44を介して電圧フォロワ回路48の出力が
接続され、電圧フォロワ回路48の非反転入力端子には
基準電圧源45ならびに抵抗46および47の抵抗比で
設定される電圧が印加される構成である。トランスファ
ーゲート41、42、43、44、53、54、55お
よび56のそれぞれのオン、オフは制御信号39および
インバータ40により制御される。
【0040】次に、このXデコーダ12および正電位印
加回路13の消去モードでの動作を説明する。
【0041】消去モードでは制御信号39を電源電位に
設定する。これにより、CMOSトランスファー53、
54、55および56のそれぞれはオフしCMOSトラ
ンスファー41、42、43および44のそれぞれはオ
ンする。電圧フォロワ回路48の非反転入力端子には基
準電圧45ならびに抵抗46および47によって設定さ
れる電圧が入力され、この入力電圧と同レベルの電位が
ワード線49、50、51および52のそれぞれに供給
される。
【0042】つまり、基準電圧45ならびに抵抗46お
よび47を任意に選択し電圧フォロワ回路48の非反転
入力端子の電位を任意に設定する事により、消去時にワ
ード線49、50、52および53の電位のそれぞれを
任意の正電位にする事ができ、このためメモリセルのコ
ントロールゲート電位が上昇するので消去でのしきい値
Vtの移動量を制限できることになる。
【0043】また、消去以外の動作モードにおいては、
制御信号39を接地電位にすることによりCMOSトラ
ンスファー41、42、43および44のそれぞれはオ
フし、電圧フォロワ回路48がワード線49、50、5
1および52のそれぞれから切り離され、またCMOS
トランスファー53、54、55および56がオンする
のでワード線49、50、51および52がXデコーダ
に接続し通常のアドレス選択を行う。
【0044】本実施例の電圧フォロワ回路48の非反転
入力端子の入力電圧の設定方法の構成では、抵抗46お
よび47の構成素子を同一製造工程内で形成すれば、製
造バラツキにより抵抗値が変化してもその相対比特性は
変化しないので、安定した入力電圧を得ることが出来
る。
【0045】また、電圧フォロワ回路48の非反転入力
端子の入力電圧の設定方法は、トランジスタのしきい値
電圧を利用する回路や、メモリセルの積層されたコント
ロールゲートとフローティングゲートを形成する工程と
同一工程で形成した容量の容量比を利用する回路でも実
現することが出来る。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の不揮発性
半導体メモリ装置およびその消去方法は、メモリセルト
ランジスタの消去後のしきい値Vtをコントロールゲー
トに接続した正電位印加装置で制御することにより、過
剰消去セルの発生を防止することができ、不揮発性メモ
リの記憶データ読み出し時に非選択アドレスのメモリセ
ルがオンし、正常なデータ読み出しができなくなること
を、防止することができる効果がある。
【0047】コントロールゲートの印加電圧は、不揮発
性メモリを構成するデバイスの構造、消去時における目
標のしきい値Vtにより電源電圧としての5V、書き込
み電圧としての12Vを含み任意に決定することが出来
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の不揮発性半導体メモリ
装置の講成図である。
【図2】本発明および従来の不揮発性半導体メモリ装置
の消去方法でのメモリセルのしきい値Vtの分布を説明
する図である。
【図3】メモリセルの消去時にしきい値Vtの消去時ゲ
ート電圧依存性を示す図である。
【図4】本発明の第2の実施例不揮発性半導体メモリ装
置の構成の詳細図である。
【図5】従来例の不揮発性半導体メモリ装置の構成図で
ある。
【図6】メモリセルトランジスタのデータ書き込み時の
電位分布を模式的に表した断面図である。
【図7】メモリセルトランジスタのデータの消去時の電
位分布を模式的に表した断面図である。
【符号の説明】
1、2、3、4、58、59、60、61 メモリセ
ルトランジスタ 5、6、49、50、51、52、62、63 ワー
ド線 7、8、64、65 デジット線 9、10、66、67 選択用トランジスタ 11、75 データバス 12、71 Xデコーダ 13 正電位印加回路 14、70 ソース電圧印加回路 15、72 Yデコーダ 16、73 書き込み電圧印加回路 17 デーダ読み出し回路 18、19 Yデコーダ出力選択用信号 20、31、32、76 アドレス信号 21 従来の消去方法でのメモリセルのVtの移動量 22 本発明での消去方法でのメモリセルのVtの移
動量 23、24、25 メモリセルのVtのばらつき量 26 データ読み出し回路の「0」、「1」判別点 27 過剰消去セル 28、29 従来及び本発明での消去時のメモリセル
のVtの分布 30 データ書き込み時のメモリセルのVtの分布 33、34、40 インバータ 35、36、37、38 Xデコーダ用NANDゲー
ト 39 制御信号 41、42、43、44、53、54、55、55、5
6 CMOSトランスファー 45 基準電圧 46、47 抵抗素子 48 電圧フォロワ回路 68、69 Yデコーダ出力選択信号 74 データ読み出し回路 77、87 ソース電極 78、88 コントロールゲート 79、89 フローティングゲート 80 絶縁酸化膜 81、91 ドレイン電極 82、92 半導体基板 83 チャネル 84、85、94、95 ホットキャリア 86 ドレイン近傍空乏層 100、101、102 消去時ゲート電圧が0V、
2V、3Vの時のメモリセルのしきい値Vtの変化
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 29/788 29/792 H01L 29/78 371

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一導電型の半導体基板上に前記半導体基
    板とは逆導電型の拡散層からなるドレインおよびソース
    と前記半導体基板と第1の絶縁膜を介して形成された電
    荷蓄積層と前記電荷蓄積層と第2の絶縁膜を介して形成
    された制御ゲートとから成るメモリセルトランジスタを
    備え、前記メモリセルトランジスタのソースまたはドレ
    インに印加する消去電圧を前記半導体基板と前記メモリ
    セルトランジスタのソースまたはドレインのPN接合部
    分に印加しアバランシェ・ブレークダウンを発生させて
    消去を行う不揮発性半導体メモリ装置において、前記消
    去時に前記制御ゲートに前記半導体基板の電位より高い
    制御電圧を印加する正電位印加回路を有することを特徴
    とする不揮発性半導体メモリ装置。
  2. 【請求項2】 一導電型の半導体基板上に前記半導体基
    板とは逆導電型の拡散層からなるドレインおよびソース
    と前記半導体基板と第1の絶縁膜を介して形成された電
    荷蓄積層と前記電荷蓄積層と第2の絶縁膜を介して形成
    された制御ゲートとから成るメモリセルトランジスタの
    動作時に、前記メモリセルトランジスタのソースまたは
    ドレインに印加する消去電圧を前記半導体基板と前記メ
    モリセルトランジスタのソースまたはドレインのPN接
    合部分に印加しアバランシェ・ブレークダウンを発生さ
    せて消去を行う不揮発性半導体メモリ装置のデータ消去
    方法において、前記消去時に前記制御ゲートに前記半導
    体基板の電位より高い制御電圧を印加することを特徴と
    する不揮発性半導体メモリ装置のデータ消去方法。
  3. 【請求項3】 前記制御電圧は、前記半導体基板の電位
    と前記メモリセルトランジスタのソースまたはドレイン
    の前記消去電圧の電位との間の中間電位にあることを特
    徴とする請求項1記載の不揮発性半導体メモリ装置。
  4. 【請求項4】 前記制御電圧は、前記半導体基板の電位
    と前記メモリセルトランジスタのソースまたはドレイン
    の前記消去電圧の電位との間の中間電位にあることを特
    徴とする請求項2記載の不揮発性半導体メモリ装置のデ
    ータ消去方法。
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