JPH0729382A - 不揮発性半導体メモリ及びそのデータ書込み方法 - Google Patents

不揮発性半導体メモリ及びそのデータ書込み方法

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JPH0729382A
JPH0729382A JP17578193A JP17578193A JPH0729382A JP H0729382 A JPH0729382 A JP H0729382A JP 17578193 A JP17578193 A JP 17578193A JP 17578193 A JP17578193 A JP 17578193A JP H0729382 A JPH0729382 A JP H0729382A
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gate electrode
region
voltage
semiconductor memory
memory
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JP17578193A
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Yoshinari Enomoto
良成 榎本
Yoshio Tsuruta
芳雄 鶴田
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Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
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    • G11CSTATIC STORES
    • G11C11/00Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor
    • G11C11/56Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor using storage elements with more than two stable states represented by steps, e.g. of voltage, current, phase, frequency
    • G11C11/5621Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor using storage elements with more than two stable states represented by steps, e.g. of voltage, current, phase, frequency using charge storage in a floating gate
    • G11C11/5628Programming or writing circuits; Data input circuits

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 情報記憶の多値化、トランジスタ数の低減及
び書込み時間の高速化を図る。 【構成】 不揮発性半導体メモリに関し、メモリトラン
ジスタの閾値を3種類以上設定する。第1の導電型の半
導体基板11に設けられた第2の導電型のソース領域S
及びドレイン領域D並びに、ソース領域S及びドレイン
領域Dとを跨ぐ領域上に、絶縁膜12を介して順次設け
られた浮遊ゲート電極FG及びコントロールゲート電極
CGから成るメモリトランジスタMTを具備し、メモリ
トランジスタMTの閾値Vthが浮遊ゲート電極FG及び
コントロールゲート電極CGの電位により制御される不
揮発性半導体メモリでおいて、浮遊ゲート電極FGに注
入する電荷の量を制御する電荷注入制御手段13を設け
る。電荷注入制御手段13は、書込み動作時において浮
遊ゲート電極FGに対し2種類以上の電荷量の注入制御
を行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、不揮発性半導体メモリ
及びそのデータ書込み方法に関するものであり、更に詳
しく言えば、多値入力可能な不揮発性の半導体メモリ及
びその書込み時の電圧制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図4は、従来例に係る説明図である。ま
た、図4(A)は、その不揮発性半導体メモリの断面構
成図であり、図4(B)は、そのデータ書込み方法の説
明する回路図をそれぞれ示している。
【0003】例えば、消去可能なプログラマブルROM
(EPROM,読出し専用メモリ)を構成する1ビット
のメモリトランジスタMTは、図4において、n+ 型の
ソース領域S,n+ 型のドレイン領域D,浮遊ゲート電
極FG及びコントロールゲート電極(以下単にゲート電
極という)CGから成る。n+ 型のソース領域S及びn
+ 型のドレイン領域Dはp型の半導体基板1に設けら
れ、浮遊ゲート電極FG及びゲート電極CGは両領域
S,Dを跨ぐ領域上に絶縁膜2を介して順次設けられ
る。また、当該メモリトランジスタMTの閾値Vthは浮
遊ゲート電極FG及びゲート電極CGの電位により制御
される。
【0004】ここで、図4(B)を参照しながら従来例
に係るデータ書込み方法を説明する。図4(B)は1ビ
ットのメモリトランジスタ回路を示している。図4
(B)において、p型MOSトランジスタTPとメモリ
トランジスタMTとが直列接続され、その回路が電源線
VDDと接地線GNDとの間に接続される。当該回路のデー
タ書込み時の動作は、まず、トランジスタTPをON動
作させて、トランジスタMTのソース層Sに対するドレ
イン層Dに、通常使用電圧(5 V)よりも高い8V前後
の正の電圧が印加される。そして、浮遊ゲート電極FG
に同程度の電圧(8V)が印加されるように、ゲート電
極CGに高いゲート電圧Vcgを印加する。これにより、
チャネル電流の内、ドレイン層Dの近傍で加速された電
子(チャネルホットエレクトロン)の一部が浮遊ゲート
電極FGに注入され、データの書込みが完了する。この
書き込みの結果、メモリトランジスタMTの閾値Vth
は、例えば、1Vから3Vへと変化する。
【0005】このことで、トランジスタTPをOFF動作
からON動作させて、ゲート電極CGに3V未満の電圧
を印加すると、当該トランジスタMTがONからOFF動
作をし、例えば、「H」(ハイ)レベルのデータを読み
出すことができる。なお、3V以上のゲート電圧をゲー
ト電極CGに印加し、トランジスタTPをOFF動作させ
た場合には、当該トランジスタMTがON動作を継続す
ることから、データは読み出されない。これにより、電
荷注入によってデータが書き込まれたことがわかる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来例
に係る不揮発性半導体メモリのデータ書込み方法によれ
ば、メモリトランジスタMTのソース層Sに対するドレ
イン層Dに、通常使用電圧よりも高い8V前後の正の電
圧を印加し、また、ゲート電極CGに、それよりも高い
ゲート電圧Vcgを印加することにより、浮遊ゲート電極
FGに同程度の電圧を印加している。このため、メモリ
トランジスタMTに2値,すなわち、「0」又は「1」
の情報を書き込むことができる。しかし、情報処理の高
速化,高性能化に伴い、2値のメモリセルを半導体チッ
プに多数配置する要求があった場合、セル数の増大によ
り書込み時の消費電流が増大したり、その書込み時間が
長くなるという問題がある。
【0007】また、情報処理の高密度化に伴い多値のメ
モリセルが要求された場合に、従来例のデータ書込み方
法では十分に対処できない。さらに、メモリセル数の増
加が余儀無くされるという問題がある。
【0008】本発明は、上記の問題点を解決するもので
あり、メモリトランジスタの閾値を3種類以上設定する
ことにより、情報記憶の多値化を図ること、トランジス
タ数を低減すること、及び、書込み時の消費電流や書込
み時間を削減することが可能となる不揮発性半導体メモ
リ及びそのデータ書込み方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、本発明が講じた手段は、図1(A)に示すよう
に、第1の導電型の半導体基板11に設けられた第2の
導電型のソース領域Sとドレイン領域Dと、前記ソース
領域Sとドレイン領域Dとを跨ぐ領域上に、絶縁膜12
を介して順次設けられた浮遊ゲート電極FG及びコント
ロールゲート電極CGから成るメモリトランジスタMT
を具備する不揮発性半導体メモリにおいて、前記浮遊ゲ
ート電極FGに注入する電荷の量を制御する電荷注入制
御手段13が設けられ、この電荷注入制御手段13は3
種類の電荷量の注入制御することを特徴とする。
【0010】ここで、電荷注入制御手段13としては、
図1(B)に示すように、データ書込み動作時において
ソース領域S及び半導体基板11の電位を基準にしてコ
ントロールゲート電極CGに対し2種類以上のゲート電
圧を印加可能のコントロールゲート電圧印加手段13a
であっても良いし、また、図1(C)に示すように、デ
ータ書込み動作時においてソース領域S及び半導体基板
11の電位を基準にしてドレイン領域Dに対し2種類以
上のドレイン電圧を印加可能のドレイン電圧印加手段1
3bであっても良い。
【0011】また、本発明の不揮発性半導体メモリの第
1のデータ書込み方法は、メモリトランジスタMTが出
力特性の線形領域又は飽和領域で動作する範囲の電圧で
あって、データ書込み動作時において予め設定された2
種類以上のゲート電圧Vcgのいずれかをコントロールゲ
ート電極CGに印加することを特徴とする。
【0012】さらに、本発明の不揮発性半導体メモリの
第2のデータ書込み方法は、メモリトランジスタMTが
出力特性の線形領域で動作する範囲の電圧であって、デ
ータ書込み動作時において予め設定された2種類以上の
ドレイン電圧Vdのいずれかをドレイン領域Dに印加す
ることを特徴とする。
【0013】
【作用】本発明の不揮発性半導体メモリによれば、電荷
注入制御手段13が設けられ、メモリトランジスタMT
の浮遊ゲート電極FGに注入する電荷の量がデータ書込
み時に離散的に選択される。このため、電荷注入量に基
づいてメモリトランジスタMTの閾値Vthの値を可変制
御することが可能となる。例えば、コントロールゲート
電圧印加手段13aにより、データ書込み時に、ソース
領域S及び半導体基板11の電位を基準にして、コント
ロールゲート電極CGに2種類以上のゲート電圧Vcgを
印加する。なお、ドレイン電圧は一定にする。これによ
って、浮遊ゲート電極FGに注入された電荷量の値を変
えることができるのでメモリトランジスタMTの閾値V
thの値を制御することができる。これにより、書込み前
のメモリトランジスタMTの初期の閾値Vth(無電荷
時)と合わせて、3値以上の情報を容易に記憶すること
が可能となり、当該不揮発半導体メモリの多値化を図る
ことが可能となる。
【0014】また、ドレイン電圧印加手段13bにより
ソース領域S及び半導体基板11の電位を基準にして、
ドレイン領域Dにドレイン電圧Vdが印加される。この
ため、第1の不揮発性半導体メモリと同様に電荷注入量
に基づいてメモリトランジスタMTの閾値Vthを制御す
ることが可能となる。例えば、メモリトランジスタMT
のドレイン領域Dに2種類以上のドレイン電圧Vdが印
加される。なお、コントロールゲート電圧は一定にす
る。このことで、第1の不揮発性半導体メモリと同様に
浮遊ゲート電極FGに注入された電荷及びコントロール
ゲート電極CGに供給される制御電位により、メモリト
ランジスタMTの閾値Vthを制御することができる。こ
れにより、3値以上の情報を容易に記憶することが可能
となり、当該不揮発半導体メモリの多値化を図ることが
可能となる。
【0015】また、本発明ののデータ書込み方法によれ
ば、データ書込み時に、メモリトランジスタMTが出力
特性の線形領域又は飽和領域で動作する範囲の電圧であ
って、予め設定された2種類以上のゲート電圧Vcgのい
ずれかがコントロールゲート電極CGに印加される。こ
のため、一定のドレイン電圧Vdおいて、メモリトラン
ジスタMTに多値,すなわち、「0」,「1」,「1/
2」,「1/3」等…の各種情報を容易に書き込むこと
が可能となる。これにより、情報処理の高密度化に伴い
多値機能のメモリセルが要求された場合に、従来例のよ
うな2値のメモリトランジスタに比べてメモリセル数を
低減することが可能となる。また、情報処理の高速化,
高性能化に伴い、当該トランジスタMTを半導体チップ
に多数配置する要求があった場合であっても、書込み時
の消費電流を極力低減すること、及び、その書込み時間
の短縮化を図ることが可能となる。
【0016】さらに、本発明の別のデータ書込み方法に
よれば、データ書込み時に、メモリトランジスタMTが
出力特性の線形領域で動作する範囲の電圧であって、予
め設定された2種類以上のドレイン電圧Vdのいずれか
がドレイン領域Dに印加される。このため、一定のコン
トロールゲート電圧Vcgおいて、第1のデータ書込み方
法と同様に、メモリトランジスタMTに多値情報を書き
込むことが可能となる。これにより、第1のデータ書込
み方法と同様に、メモリセル数を低減することが可能と
なる。また、書込み時の消費電流を極力低減すること、
及び、その書込み時間の短縮化を図ることが可能とな
る。
【0017】
【実施例】次に、図を参照しながら本発明の実施例につ
いて説明をする。図2,3は、本発明の実施例に係る不
揮発性半導体メモリ及びそのデータ書込み方法を説明す
る図である。
【0018】〔第1の実施例〕図2は、本発明の第1の
実施例に係る多値化不揮発性半導体メモリの1ビットの
構成図である。図2(A)はそのメモリトランジスタの
断面図であり、図2(B)はそのメモリトランジスタ回
路図をそれぞれ示している。
【0019】例えば、消去可能なプログラマブルROM
(EPROM,読出し専用メモリ)を構成する1ビット
のメモリトランジスタMTは、図2(A)において、n
+ 型のソース領域S,n+ 型のドレイン領域D,浮遊ゲ
ート電極FG及びコントロールゲート電極(以下単にゲ
ート電極という)CGから成る。n+ 型のソース領域S
及びn+ 型のドレイン領域Dはp型の半導体基板21に
設けられる。さらに、両領域S,Dを跨ぐ領域上にゲー
ト酸化膜22Aが設けられる。また、ゲート酸化膜22A上
には、浮遊ゲート電極FGが設置され、この浮遊ゲート
電極FGの上に、ゲート酸化膜22Bを介してコントロー
ルゲート電極CGが設置される。なお、メモリトランジ
スタMTの閾値Vthはコントロールゲート電圧印加回路
(以下単に電圧印加回路という)23Aにより制御され、
当該該トランジスタは、浮遊ゲート電極FGの電荷注入
量及びコントロールゲート電極CGの電位により動作す
る。
【0020】図2(B)は1ビットのメモリトランジス
タ回路図を示している。図2(B)において、1ビット
のメモリトランジスタ回路は、p型MOSトランジスタ
TP,メモリトランジスタMT及び電圧印加回路23Aか
ら成る。トランジスタTPとメモリトランジスタMTと
は直列に接続され、その回路が電源線VDDと接地線GND
との間に接続される。両トランジスタTP,MTのドレ
インはセンスアンプに接続され、トランジスタMTのゲ
ート電極CGが電圧印加回路23Aに接続される。電圧印
加回路23Aは浮遊ゲート電極FGに注入する電荷の量を
制御する回路である。電圧印加回路23Aはレベルシフタ
20,分圧抵抗器R,スイッチング素子SW1〜SW3から
成る。レベルシフタ20は電源線VPPと接地線GNDとの
間に接続され、クロック信号CKに基づいて高電圧16
V程度を発生する。分圧抵抗器Rはレベルシフタ20の
出力端を接地線GNDとの間に接続され、出力タップが設
けられている。これにより、電圧16Vを分割して,例
えば、14V,12Vのタップ電圧を当該抵抗器Rから
スイッチング素子SW1〜SW3に印加することができる。
スイッチング素子SW1〜SW3はタップ電圧を選択する回
路であり、例えば、SW1=ON,SW2, SW3=OFF動作
により電圧16Vがゲート電極CGに印加される。ま
た、SW1,SW3=OFF, SW2=ON動作により電圧14
Vがゲート電極CGに印加される。これにより、メモリ
トランジスタMTの出力特性の線形領域又は飽和領域で
動作する範囲の3種類の電圧をゲート電圧Vcgとして、
電圧印加回路23Aからゲート電極CGに印加することが
できる。なお、ゲート電圧Vcgはソース領域S及びp型
半導体基板21の電位を基準にした電圧であり、電圧印
加回路23Aにより3種類の電荷量の注入制御することが
できる。
【0021】次に、図2(B)を参照しながらデータ書
込み方法を説明する。図2(B)において、まず、トラ
ンジスタTPをON動作させて、トランジスタMTのド
レイン層Dに必要な電圧を供給して置く。次に、スイッ
チSW1をON動作してトランジスタMTのゲート電極C
Gに,例えば、スイッチング素子SW1を選択して電圧V
cg=16Vをゲート電極CGに印加する。
【0022】このゲート電圧Vcgを十分な時間印加する
と、従来例で述べたように、チャネル電流の内、ドレイ
ン層Dの近傍で加速された電子(チャネルホットエレク
トロン)の一部が浮遊ゲート電極FGに注入され、デー
タが書き込まれる。ここで、トランジスタMTの初期閾
値Vthが,例えば、 0.5Vであった場合、この書込みに
よって、閾値Vthが5Vに変化する。同じ条件で、スイ
ッチング素子SW2を選択して電圧Vcg=14Vをゲート
電極CGに印加し、データを書き込むと、閾値Vthは
3.5Vになる。さらに、スイッチング素子SW3を選択し
て電圧Vcg=12Vにしてデータを書き込むと、閾値V
thは2Vになる。このように、トランジスタMTの閾値
Vthとして 0.5V,2V, 3.5V,5Vの4つの状態を
採り得るので、4値のデータを記憶することができる。
【0023】また、反対にトランジスタMTから4つの
状態を読み出す場合には、トランジスタTP及びトラン
ジスタMTにそれぞれ適当なゲート電圧Vcgを印加し、
両トランジスタTP,MTのON抵抗比で決まるA点の
電位をセンスアンプにより判断することにより、データ
を読み出すことができる。
【0024】このようにして、多値化不揮発性半導体メ
モリによれば、電圧印加回路23Aが設けられ、メモリト
ランジスタMTの浮遊ゲート電極FGに注入する電荷の
量が制御される。このため、電荷注入量に基づいてメモ
リトランジスタMTの閾値Vthを制御することが可能と
なる。これによって、浮遊ゲート電極FGに注入された
電荷及びゲート電極CGに供給される制御電位により、
メモリトランジスタMTの閾値Vthを制御することがで
きる。書込み前のメモリトランジスタMTの初期の閾値
Vthと合わせて、3値以上の情報を容易に記憶すること
が可能となり、当該不揮発半導体メモリの多値化を図る
ことが可能となる。例えば、メモリトランジスタMTに
多値,すなわち、「0」,「1」,「1/2」,「1/
3」等…の各種情報を容易に書き込むことが可能とな
る。
【0025】これにより、情報処理の高密度化に伴い多
値機能のメモリセルが要求された場合に、従来例のよう
な2値のメモリトランジスタに比べてメモリセル数を低
減することが可能となる。また、情報処理の高速化,高
性能化に伴い、当該トランジスタMTを半導体チップに
多数配置する要求があった場合であっても、書込み時の
消費電流を極力低減すること、及び、その書込み時間の
短縮化を図ることが可能となる。
【0026】〔第2の実施例〕図3は、本発明の第2の
実施例に係る多値化不揮発性半導体メモリの1ビットの
メモリトランジスタ回路図を示している。第2の実施例
では第1の実施例と異なり、ドレイン電圧印加回路(以
下単に電圧印加回路という)23Bが設けられる。すなわ
ち、図3において、1ビットのメモリトランジスタ回路
は、p型MOSトランジスタTP,メモリトランジスタ
MT及び電圧印加回路23Bから成る。電圧印加回路23B
は電荷注入制御手段13の他の一例であり、図2(A)
に示すようなトランジスタMTのソース領域S及びp型
半導体基板21の電位を基準にして、ドレイン領域Dに
ドレイン電圧Vdを印加する回路である。これにより、
浮遊ゲート電極FGに注入する電荷の量を制御すること
ができる。なお、電圧印加回路23Aの内部構成は第1の
実施例と同様であるためその説明を省略する。これによ
り、メモリトランジスタMTの出力特性の飽和領域で動
作する範囲の2種類の電圧をドレイン電圧Vdとして、
電圧印加回路23BからトランジスタTPを介してドレイ
ン電極Dに印加することができ、2種類の電荷量の注入
制御することができる。
【0027】このようにして、電圧印加回路23Bにより
ソース領域S及びp型半導体基板21の電位を基準にし
て、ドレイン領域Dにドレイン電圧Vdが印加される。
このため、第1の実施例と同様に電荷注入量に基づいて
トランジスタMTの閾値Vthを制御することが可能とな
る。ここで、上記のようにゲート電圧を高電圧に維持せ
ずに、例えば、ゲート電極CGへの印加電圧を低くして
(3〜6V程度),トランジスタMTを飽和領域で動作
させると、ドレインアンバランシェホットキャリヤが発
生し、浮遊ゲート電極FGに電子やホールの注入が起き
る。これを利用することにより、初期閾値Vthが 0.5V
のメモリトランジスタMTの閾値Vthが電子の注入後
に,例えば、1.0 V,ホール注入後に0Vとなり、3値
の記憶が可能となる。この場合、閾値Vthの変化が比較
的小さい欠点が有るが、ゲート電極CGに高電圧を印加
しなくて済むという利点がある。このことで、第1の実
施例と同様に浮遊ゲート電極FGに注入された電荷及び
ゲート電極CGに供給される制御電位により、トランジ
スタMTの閾値Vthを制御することができる。
【0028】ドレイン電圧印加回路23Bにより、第1の
実施例と同様に、トランジスタMTに多値,すなわち、
「0」,「1」,「1/2」,「1/3」等…の各種情
報を書き込むことが可能となる。このことで、メモリセ
ル数を低減すること、書込み時の消費電流を極力低減す
ること、及び、その書込み時間の短縮化を図ることが可
能となる。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の不揮発性
半導体メモリ及びそのデータ書込み方法は、電荷注入制
御手段が設けられ、データ書き込み時においてメモリト
ランジスタの浮遊ゲート電極に注入する電荷の量を制御
する点に特徴を有する。従って、次の効果を奏する。す
なわち、メモリトランジスタの閾値を変えることができ
るので、多値化不揮発半導体メモリを構成できる。これ
はメモリセル数の低減や書込み時の消費電流の低減を実
現できる。また、書込み時間の高速化を図ることが可能
となる。従って、情報処理の高速化,高性能化に寄与す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る不揮発性半導体メモリ及びデータ
書込み方法の原理図である。
【図2】本発明の第1の実施例に係る多値化不揮発性半
導体メモリの1ビットの構成図である。
【図3】本発明の第2の実施例に係る多値化不揮発性半
導体メモリの1ビットのメモリトランジスタ回路図であ
る。
【図4】従来例に係る不揮発性半導体メモリの1ビット
のメモリトランジスタ回路の構成図である。
【符号の説明】
11…半導体基板 12…絶縁膜 13…電荷注入制御手段 13a…コントロールゲート電圧印加手段 13b…ドレイン電圧印加手段 20…レベルシフタ 23A…コントロールゲート電圧印加回路 23b…ドレイン電圧印加手段 MT…メモリトランジスタ CG…コントロールゲート電極 FG…浮遊ゲート電極 S…ソース領域 D…ドレイン領域 Vcg…コントロールゲート電圧 Vd…ドレイン電圧 R…分圧抵抗 SW1〜SW3…スイチング素子
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 29/792

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の導電型の半導体基板に設けられた
    第2の導電型のソース領域及びドレイン領域と、前記ソ
    ース領域及びドレイン領域を跨ぐ領域上に、絶縁膜を介
    して順次設けられた浮遊ゲート電極及びコントロールゲ
    ート電極から成るメモリトランジスタを具備する不揮発
    性半導体メモリであって、 前記浮遊ゲート電極に注入される電荷量を3種類以上制
    御可能な電荷注入制御手段を有することを特徴とする不
    揮発性半導体メモリ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の不揮発性半導体メモリに
    おいて、前記電荷注入制御手段は、データ書込み動作時
    において前記ソース領域及び前記半導体基板の電位を基
    準にして前記コントロールゲート電極に対し2種類以上
    のゲート電圧を印加可能のコントロールゲート電圧印加
    手段であることを特徴とする不揮発性半導体メモリ。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の不揮発性半導体メモリに
    おいて、前記電荷注入制御手段は、データ書込み動作時
    において前記ソース領域及び前記半導体基板の電位を基
    準にして前記ドレイン領域に対し2種類以上のドレイン
    電圧を印加可能のドレイン電圧印加手段であることを特
    徴とする不揮発性半導体メモリ。
  4. 【請求項4】 第1の導電型の半導体基板に設けられた
    第2の導電型のソース領域及びドレイン領域と、前記ソ
    ース領域及びドレイン領域を跨ぐ領域上に、絶縁膜を介
    して順次設けられた浮遊ゲート電極及びコントロールゲ
    ート電極から成るメモリトランジスタを具備する不揮発
    性半導体メモリにおけるデータ書込み方法であって、 前記メモリトランジスタが出力特性の線形領域又は飽和
    領域で動作する範囲の電圧であって、データ書込み動作
    時において予め設定された2種類以上のゲート電圧のい
    ずれかを前記コントロールゲート電極に印加することを
    特徴とする不揮発性半導体メモリのデータ書込み方法。
  5. 【請求項5】 第1の導電型の半導体基板に設けられた
    第2の導電型のソース領域及びドレイン領域と、前記ソ
    ース領域及びドレイン領域を跨ぐ領域上に、絶縁膜を介
    して順次設けられた浮遊ゲート電極及びコントロールゲ
    ート電極から成るメモリトランジスタを具備する不揮発
    性半導体メモリにおけるデータ書込み方法であって、 前記メモリトランジスタが出力特性の線形領域で動作す
    る範囲の電圧であって、データ書込み動作時において予
    め設定された2種類以上のドレイン電圧のいずれかを前
    記ドレイン領域に印加することを特徴とする不揮発性半
    導体メモリのデータ書込み方法。
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