JPH10186200A - レンズ鏡筒 - Google Patents
レンズ鏡筒Info
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- JPH10186200A JPH10186200A JP8341062A JP34106296A JPH10186200A JP H10186200 A JPH10186200 A JP H10186200A JP 8341062 A JP8341062 A JP 8341062A JP 34106296 A JP34106296 A JP 34106296A JP H10186200 A JPH10186200 A JP H10186200A
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- lens barrel
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- barrel
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 光軸回りに回転することが可能である回転環
から座部を取り外した場合に、回転環が自由に回転し、
種々の弊害が生じることを防止する。 【解決手段】 固定筒(9)の外周に取り付けられ、固
定筒の回りを回転可能な回転環(7)と、回転環と固定
筒とを係合させる係合機構(7a、11)と、三脚に取
り付け可能であり、回転環を支持する座部材(8)と、
座部材に設けられ、係合機構による回転環と固定筒との
係合を解除する解除機構(10)とを備え、座部材は、
回転環に着脱可能であり、座部材が回転環から取り外さ
れたときは、回転環は、係合機構により固定筒に係合さ
れて回転不可能となり、座部材が回転環に取り付けられ
たときは、解除機構が係合機構による回転環と固定筒と
の係合を解除し、回転環は回転可能となる。
から座部を取り外した場合に、回転環が自由に回転し、
種々の弊害が生じることを防止する。 【解決手段】 固定筒(9)の外周に取り付けられ、固
定筒の回りを回転可能な回転環(7)と、回転環と固定
筒とを係合させる係合機構(7a、11)と、三脚に取
り付け可能であり、回転環を支持する座部材(8)と、
座部材に設けられ、係合機構による回転環と固定筒との
係合を解除する解除機構(10)とを備え、座部材は、
回転環に着脱可能であり、座部材が回転環から取り外さ
れたときは、回転環は、係合機構により固定筒に係合さ
れて回転不可能となり、座部材が回転環に取り付けられ
たときは、解除機構が係合機構による回転環と固定筒と
の係合を解除し、回転環は回転可能となる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、三脚に取り付けた
ときに、固定筒を光軸回りに回転させることが可能であ
り、かつ、三脚座を取り外して手持ち撮影を行うことが
可能なレンズ鏡筒に関するものである。
ときに、固定筒を光軸回りに回転させることが可能であ
り、かつ、三脚座を取り外して手持ち撮影を行うことが
可能なレンズ鏡筒に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図8は、三脚座を備える従来のレンズ鏡
筒が三脚に取り付けらている状態を示す図である。ま
た、図9は、図8に示したレンズ鏡筒の光軸に垂直な断
面図である。図8に示す従来のレンズ鏡筒100は、被
写体側より順に、マニュアルフォーカス環4、ズーム環
5、座部8を有する三脚リング7、及び絞り環6から主
に構成され、絞り環6の後方においてカメラボディ2に
取り付けられる。座部8は、レンズ鏡筒100を三脚の
雲台3に固定するためのものである。座部8は、レンズ
鏡筒100を三脚に取り付けて撮影を行う際に、三脚に
よりマニュアルフォーカス操作及びズーム操作が妨げら
れないように、十分な高さを有している。また、座部8
は、手持ち撮影を行うときに、操作の邪魔とならないよ
うに三脚リング7から取り外すことが可能となってい
る。三脚リング7は、固定筒9を光軸回りに360°回
転可能に保持している。したがって、座部8を三脚に取
り付けた場合でも、撮影者は、カメラを縦位置、横位置
のいずれにも自由に設定し、撮影を行うことができる。
筒が三脚に取り付けらている状態を示す図である。ま
た、図9は、図8に示したレンズ鏡筒の光軸に垂直な断
面図である。図8に示す従来のレンズ鏡筒100は、被
写体側より順に、マニュアルフォーカス環4、ズーム環
5、座部8を有する三脚リング7、及び絞り環6から主
に構成され、絞り環6の後方においてカメラボディ2に
取り付けられる。座部8は、レンズ鏡筒100を三脚の
雲台3に固定するためのものである。座部8は、レンズ
鏡筒100を三脚に取り付けて撮影を行う際に、三脚に
よりマニュアルフォーカス操作及びズーム操作が妨げら
れないように、十分な高さを有している。また、座部8
は、手持ち撮影を行うときに、操作の邪魔とならないよ
うに三脚リング7から取り外すことが可能となってい
る。三脚リング7は、固定筒9を光軸回りに360°回
転可能に保持している。したがって、座部8を三脚に取
り付けた場合でも、撮影者は、カメラを縦位置、横位置
のいずれにも自由に設定し、撮影を行うことができる。
【0003】図9に示すように、座部8は、2つの止め
ねじ13、16を備えている。止めねじ16は、三脚リ
ング7の所定のねじ孔にねじ込まれることにより座部8
を三脚リング7に固定するための部材である。止めねじ
16は、最大限締め付けても、その先端部が固定筒9に
接触することがない長さに設定されている。また、止め
ねじ16には、座部8からの脱落を防止する脱落防止部
材17が設けられている。
ねじ13、16を備えている。止めねじ16は、三脚リ
ング7の所定のねじ孔にねじ込まれることにより座部8
を三脚リング7に固定するための部材である。止めねじ
16は、最大限締め付けても、その先端部が固定筒9に
接触することがない長さに設定されている。また、止め
ねじ16には、座部8からの脱落を防止する脱落防止部
材17が設けられている。
【0004】止めねじ13は、三脚リング7の前述とは
異なるねじ孔にねじ込まれることにより座部8を三脚リ
ング7に固定するための部材である。止めねじ13は、
更に締め込むと、その先端部が固定筒9と接触する十分
な長さに設定されている。また、止めねじ13にも脱落
防止部材17が設けられている。したがって、座部8を
三脚リング7から取り外した場合に、止めねじ13が脱
落することはない。止めねじ13と座部8との間には、
ばね付勢部材14が設けられており、止めねじ13をし
っかり締め込まない状態において、止めねじ13ががた
つくのを抑えている。
異なるねじ孔にねじ込まれることにより座部8を三脚リ
ング7に固定するための部材である。止めねじ13は、
更に締め込むと、その先端部が固定筒9と接触する十分
な長さに設定されている。また、止めねじ13にも脱落
防止部材17が設けられている。したがって、座部8を
三脚リング7から取り外した場合に、止めねじ13が脱
落することはない。止めねじ13と座部8との間には、
ばね付勢部材14が設けられており、止めねじ13をし
っかり締め込まない状態において、止めねじ13ががた
つくのを抑えている。
【0005】レンズ鏡筒100では、止めねじ13をし
っかり締め込まない状態で固定筒9を回転させ、所望の
角度位置に合わせ、その後に止めねじ13をしっかり締
め込むことにより、固定筒9の角度位置を設定してい
た。
っかり締め込まない状態で固定筒9を回転させ、所望の
角度位置に合わせ、その後に止めねじ13をしっかり締
め込むことにより、固定筒9の角度位置を設定してい
た。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述した従来
のレンズ鏡筒では、手持ち撮影を行うために座部を取り
外すと、三脚リングが回転可能な状態となる。このため
に、撮影中又はレンズ鏡筒をカメラボディに着脱してい
る最中などに、予期もせずに三脚リングが回転し、その
結果、合焦操作等を損ねたり、着脱がしづらいなどの問
題があった。
のレンズ鏡筒では、手持ち撮影を行うために座部を取り
外すと、三脚リングが回転可能な状態となる。このため
に、撮影中又はレンズ鏡筒をカメラボディに着脱してい
る最中などに、予期もせずに三脚リングが回転し、その
結果、合焦操作等を損ねたり、着脱がしづらいなどの問
題があった。
【0007】そこで、本発明は、光軸回りに回転するこ
とが可能である回転環から座部を取り外した場合に、回
転環が自由に回転し、種々の弊害が生じることを防止す
ることを課題とする。
とが可能である回転環から座部を取り外した場合に、回
転環が自由に回転し、種々の弊害が生じることを防止す
ることを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、請求項1に係る発明は、三脚に取り付けたときに、
固定筒を光軸回りに回転させて姿勢を調整することが可
能なレンズ鏡筒において、前記固定筒の外周に取り付け
られ、前記固定筒の回りを回転可能な回転環と、前記回
転環と前記固定筒とを係合させる係合機構と、前記三脚
に取り付け可能であり、前記回転環を支持する座部材
と、前記座部材に設けられ、前記係合機構による前記回
転環と前記固定筒との係合を解除する解除機構とを備
え、前記座部材は、前記回転環に着脱可能であり、前記
座部材が前記回転環から取り外されたときは、前記回転
環は、前記係合機構により前記固定筒に係合されて回転
不可能となり、前記座部材が前記回転環に取り付けられ
たときは、前記解除機構が前記係合機構による前記回転
環と前記固定筒との係合を解除し、前記回転環は回転可
能となることを特徴とする。
に、請求項1に係る発明は、三脚に取り付けたときに、
固定筒を光軸回りに回転させて姿勢を調整することが可
能なレンズ鏡筒において、前記固定筒の外周に取り付け
られ、前記固定筒の回りを回転可能な回転環と、前記回
転環と前記固定筒とを係合させる係合機構と、前記三脚
に取り付け可能であり、前記回転環を支持する座部材
と、前記座部材に設けられ、前記係合機構による前記回
転環と前記固定筒との係合を解除する解除機構とを備
え、前記座部材は、前記回転環に着脱可能であり、前記
座部材が前記回転環から取り外されたときは、前記回転
環は、前記係合機構により前記固定筒に係合されて回転
不可能となり、前記座部材が前記回転環に取り付けられ
たときは、前記解除機構が前記係合機構による前記回転
環と前記固定筒との係合を解除し、前記回転環は回転可
能となることを特徴とする。
【0009】請求項2に係る発明は、請求項1に記載の
レンズ鏡筒において、前記係合機構は、前記回転環に設
けられた貫通孔と、前記固定筒より突き出され、前記貫
通孔に挿入される突出部材とからなり、前記解除機構
は、前記座部材に設けられた突起部であり、前記突起部
は、前記座部材が前記回転環に取り付けられたときに、
前記貫通孔の中に位置し、前記突出部材を前記貫通孔の
内部から排除することを特徴とする。請求項3に係る発
明は、請求項2に記載のレンズ鏡筒において、前記固定
筒は、前記突出部材を前記回転環の方向へ付勢する付勢
部材を有し、前記係合部材は、前記付勢部材に付勢され
て前記貫通孔に挿入されることを特徴とする。
レンズ鏡筒において、前記係合機構は、前記回転環に設
けられた貫通孔と、前記固定筒より突き出され、前記貫
通孔に挿入される突出部材とからなり、前記解除機構
は、前記座部材に設けられた突起部であり、前記突起部
は、前記座部材が前記回転環に取り付けられたときに、
前記貫通孔の中に位置し、前記突出部材を前記貫通孔の
内部から排除することを特徴とする。請求項3に係る発
明は、請求項2に記載のレンズ鏡筒において、前記固定
筒は、前記突出部材を前記回転環の方向へ付勢する付勢
部材を有し、前記係合部材は、前記付勢部材に付勢され
て前記貫通孔に挿入されることを特徴とする。
【0010】請求項4に係る発明は、請求項2又は請求
項3に記載のレンズ鏡筒において、前記座部材は、前記
座部材を前記回転環に取り付けるためのねじ部材を有
し、前記回転環は、前記ねじ部材をねじ込むための雌ね
じ部を有し、前記雌ねじ部は、前記貫通孔としての機能
を兼ね、前記ねじ部材は、前記解除機構としての機能を
兼ねることを特徴とする。請求項5に係る発明は、請求
項2から請求項4までのいずれか1項に記載のレンズ鏡
筒において、前記固定筒は、前記突出部材を光軸回りの
異なる位置に2以上備えることを特徴とする。
項3に記載のレンズ鏡筒において、前記座部材は、前記
座部材を前記回転環に取り付けるためのねじ部材を有
し、前記回転環は、前記ねじ部材をねじ込むための雌ね
じ部を有し、前記雌ねじ部は、前記貫通孔としての機能
を兼ね、前記ねじ部材は、前記解除機構としての機能を
兼ねることを特徴とする。請求項5に係る発明は、請求
項2から請求項4までのいずれか1項に記載のレンズ鏡
筒において、前記固定筒は、前記突出部材を光軸回りの
異なる位置に2以上備えることを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面等を参照して、本発明
に係る実施形態について、さらに詳しく説明する。 (第1実施形態)はじめに、本発明に係るレンズ鏡筒の
第1実施形態について説明する。なお、本実施形態のレ
ンズ鏡筒は、その基本構成を図8、図9で説明した従来
のレンズ鏡筒と同じくするものである。そこで、以下の
説明では、従来のレンズ鏡筒におけるのと同様な機能を
果たす部分については、同一の符号を付すことにより重
複する説明を適宜省略し、相違する点についてのみ説明
する。
に係る実施形態について、さらに詳しく説明する。 (第1実施形態)はじめに、本発明に係るレンズ鏡筒の
第1実施形態について説明する。なお、本実施形態のレ
ンズ鏡筒は、その基本構成を図8、図9で説明した従来
のレンズ鏡筒と同じくするものである。そこで、以下の
説明では、従来のレンズ鏡筒におけるのと同様な機能を
果たす部分については、同一の符号を付すことにより重
複する説明を適宜省略し、相違する点についてのみ説明
する。
【0012】図1から図3までの各図は、本発明に係る
レンズ鏡筒の光軸に垂直な断面を示す図である。図1
は、座部8が三脚リング7に取り付けられた状態、図2
は、座部8が三脚リング7に取り付けられた後であっ
て、三脚リング7が固定筒9の回りに回転させられた状
態、さらに、図3は、座部8が三脚リング7から取り外
された状態をそれぞれ示している。
レンズ鏡筒の光軸に垂直な断面を示す図である。図1
は、座部8が三脚リング7に取り付けられた状態、図2
は、座部8が三脚リング7に取り付けられた後であっ
て、三脚リング7が固定筒9の回りに回転させられた状
態、さらに、図3は、座部8が三脚リング7から取り外
された状態をそれぞれ示している。
【0013】本実施形態のレンズ鏡筒では、三脚リング
7が貫通孔7aを備えている。一方、固定筒9は、外周
面に穴部9aを有し、その穴部9aの中に上記貫通孔7
aに挿入することが可能なピン部材11を備えている。
穴部9aの中には、ピン部材11のほかにばね部材12
も配置されており、ピン部材11は、ばね部材12より
光軸を中心とした放射方向、すなわち、穴部9aから押
し出される方向へ付勢されている。したがって、三脚リ
ング7を回転させ、貫通孔7aの回転方向位置とピン部
材11の回転方向位置とが一致すると、ピン部材11
は、ばね部材12に付勢されて貫通孔7aの中に押し込
まれ、貫通孔7aと係合する。図4は、レンズ鏡筒1の
貫通孔7aを含む部分断面図であり、上記のようにピン
部材11が貫通孔7aと係合している状態を示してい
る。
7が貫通孔7aを備えている。一方、固定筒9は、外周
面に穴部9aを有し、その穴部9aの中に上記貫通孔7
aに挿入することが可能なピン部材11を備えている。
穴部9aの中には、ピン部材11のほかにばね部材12
も配置されており、ピン部材11は、ばね部材12より
光軸を中心とした放射方向、すなわち、穴部9aから押
し出される方向へ付勢されている。したがって、三脚リ
ング7を回転させ、貫通孔7aの回転方向位置とピン部
材11の回転方向位置とが一致すると、ピン部材11
は、ばね部材12に付勢されて貫通孔7aの中に押し込
まれ、貫通孔7aと係合する。図4は、レンズ鏡筒1の
貫通孔7aを含む部分断面図であり、上記のようにピン
部材11が貫通孔7aと係合している状態を示してい
る。
【0014】図3等に示されるように、座部8は、三脚
リング7を支持する側面に突起部材10を備えている。
突起部材10は、下部にねじが切られており、座部8に
設けられているねじ孔にねじ込まれることにより座部8
に固定されている。突起部材10が固定されている位置
は、止めねじ13及び16を三脚リング7にねじ込んだ
ときに、突起部材10がちょうど貫通孔7aの中にはま
り込むことができる位置である。なお、座部8を三脚リ
ング7に取り付ける際に、突起部材11が容易に貫通孔
7aに挿入されるよう、貫通孔7aの外周側は、その断
面が徐々に拡大する拡大部7bとなっている。
リング7を支持する側面に突起部材10を備えている。
突起部材10は、下部にねじが切られており、座部8に
設けられているねじ孔にねじ込まれることにより座部8
に固定されている。突起部材10が固定されている位置
は、止めねじ13及び16を三脚リング7にねじ込んだ
ときに、突起部材10がちょうど貫通孔7aの中にはま
り込むことができる位置である。なお、座部8を三脚リ
ング7に取り付ける際に、突起部材11が容易に貫通孔
7aに挿入されるよう、貫通孔7aの外周側は、その断
面が徐々に拡大する拡大部7bとなっている。
【0015】図5は、レンズ鏡筒1の貫通孔7aを含む
部分断面図であり、座部8が三脚リング7に取り付けら
れたときの状態を示している。図5に示すように、座部
8が三脚リング7に取り付けられているときは、突起部
材11が貫通孔7aの中に位置し、ピン部材11をばね
部材12に抗して貫通孔7aより押し出す。この結果、
突起部材11と三脚リング7の係合が解除され、図2に
示すように、三脚リング7は固定筒9の回りに回転可能
となる。言い換えると、座部8が三脚リング7に取り付
けられているときには、固定筒9は、座部8に対しその
角度位置を自由に設定することが可能となる。固定筒9
を回転させ、その角度位置を好ましいものに設定した後
は、止めねじ13を止まるまでしっかりと締め付けるこ
とにより、固定筒9は、その角度位置に固定される。
部分断面図であり、座部8が三脚リング7に取り付けら
れたときの状態を示している。図5に示すように、座部
8が三脚リング7に取り付けられているときは、突起部
材11が貫通孔7aの中に位置し、ピン部材11をばね
部材12に抗して貫通孔7aより押し出す。この結果、
突起部材11と三脚リング7の係合が解除され、図2に
示すように、三脚リング7は固定筒9の回りに回転可能
となる。言い換えると、座部8が三脚リング7に取り付
けられているときには、固定筒9は、座部8に対しその
角度位置を自由に設定することが可能となる。固定筒9
を回転させ、その角度位置を好ましいものに設定した後
は、止めねじ13を止まるまでしっかりと締め付けるこ
とにより、固定筒9は、その角度位置に固定される。
【0016】手持ち撮影を行うために、座部8を取り外
す場合には、止めねじ13、16をゆるめて、三脚リン
グ7から取り外す。座部8の取り外しは、固定筒8がい
かなる角度位置にあっても、すなわち、ピン部材11が
貫通孔7aと異なる回転方向の位置にあっても行うこと
が可能である。座部8を取り外した後に、三脚リング7
を回転させ、貫通穴7aとピン部材11との位置合わせ
を行うと、ピン部材11はばね部材12に付勢されて、
自動的に貫通孔7aに押し込まれる。これにより、ピン
部材11は、貫通孔7aと再び係合し、三脚リング7は
回転不能となる。したがって、本実施形態のレンズ鏡筒
では、座部8を取り外し、手持ち撮影を行う場合に、三
脚リング7が不用意に回転し、そのためにレンズ鏡筒の
操作を誤ったり、カメラボディへの着脱が困難になるな
どの事態が防止される。
す場合には、止めねじ13、16をゆるめて、三脚リン
グ7から取り外す。座部8の取り外しは、固定筒8がい
かなる角度位置にあっても、すなわち、ピン部材11が
貫通孔7aと異なる回転方向の位置にあっても行うこと
が可能である。座部8を取り外した後に、三脚リング7
を回転させ、貫通穴7aとピン部材11との位置合わせ
を行うと、ピン部材11はばね部材12に付勢されて、
自動的に貫通孔7aに押し込まれる。これにより、ピン
部材11は、貫通孔7aと再び係合し、三脚リング7は
回転不能となる。したがって、本実施形態のレンズ鏡筒
では、座部8を取り外し、手持ち撮影を行う場合に、三
脚リング7が不用意に回転し、そのためにレンズ鏡筒の
操作を誤ったり、カメラボディへの着脱が困難になるな
どの事態が防止される。
【0017】(第2実施形態)次に、本発明に係るレン
ズ鏡筒の第2実施形態について説明する。第1実施形態
では、三脚リング7に、ピン部材11を係合させるため
の貫通孔7aを設け、また、ピン部材11と貫通孔7a
との係合を解除するための手段として、座部8に突起部
材11を取り付けている。これに対し、本実施形態のレ
ンズ鏡筒は、止めねじ16を突起部材11として兼用
し、また、止めねじ16をねじ込むために三脚リング7
に設けたねじ孔を貫通孔7aとして兼用する点において
第1実施形態と異なっている。
ズ鏡筒の第2実施形態について説明する。第1実施形態
では、三脚リング7に、ピン部材11を係合させるため
の貫通孔7aを設け、また、ピン部材11と貫通孔7a
との係合を解除するための手段として、座部8に突起部
材11を取り付けている。これに対し、本実施形態のレ
ンズ鏡筒は、止めねじ16を突起部材11として兼用
し、また、止めねじ16をねじ込むために三脚リング7
に設けたねじ孔を貫通孔7aとして兼用する点において
第1実施形態と異なっている。
【0018】図6は、本実施形態に係るレンズ鏡筒50
の光軸に垂直な断面を示す図であり、座部8が三脚リン
グ7から取り外された状態を示している。図6に示す状
態において、ピン部材11は、止めねじ16がねじ込ま
れるべきねじ孔7cの中に位置している。つまり、ピン
部材11は、ねじ孔7cと係合することにより、三脚リ
ング7が自由に回転してしまうのを防止している。
の光軸に垂直な断面を示す図であり、座部8が三脚リン
グ7から取り外された状態を示している。図6に示す状
態において、ピン部材11は、止めねじ16がねじ込ま
れるべきねじ孔7cの中に位置している。つまり、ピン
部材11は、ねじ孔7cと係合することにより、三脚リ
ング7が自由に回転してしまうのを防止している。
【0019】本実施形態では、座部8を三脚リング7に
取り付けるべく止めねじ16をねじ孔7cにねじ込む
と、止めねじ16がピン部材11をねじ孔7cより排除
し、ピン部材11とねじ孔7cとの係合を解除する。し
たがって、本実施形態では、第1実施形態と同様に、三
脚リング7に座部8を取り付けると、三脚リング7の中
で、固定筒9が回転可能となる。
取り付けるべく止めねじ16をねじ孔7cにねじ込む
と、止めねじ16がピン部材11をねじ孔7cより排除
し、ピン部材11とねじ孔7cとの係合を解除する。し
たがって、本実施形態では、第1実施形態と同様に、三
脚リング7に座部8を取り付けると、三脚リング7の中
で、固定筒9が回転可能となる。
【0020】なお、本実施形態では、止めねじ16を突
起部材10として、また、ねじ孔7cを貫通孔7aとし
て兼用したことにより、レンズ鏡筒の構成が第1実施形
態のそれより簡素となっているので、レンズ鏡筒の製造
工程の軽減、製造コストの低減を図れるという効果が得
られる。
起部材10として、また、ねじ孔7cを貫通孔7aとし
て兼用したことにより、レンズ鏡筒の構成が第1実施形
態のそれより簡素となっているので、レンズ鏡筒の製造
工程の軽減、製造コストの低減を図れるという効果が得
られる。
【0021】(その他の実施形態)なお、本発明は、上
記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態
は、例示であり、本発明の特許請求の範囲に記載された
技術的思想と実質的に同一な構成を有し、同様な作用効
果を奏するものは、いかなるものであっても本発明の技
術的範囲に包含される。
記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態
は、例示であり、本発明の特許請求の範囲に記載された
技術的思想と実質的に同一な構成を有し、同様な作用効
果を奏するものは、いかなるものであっても本発明の技
術的範囲に包含される。
【0022】例えば、上記実施形態においては、固定筒
9にピン部材11を1つのみ備える場合について説明し
たが、これは、ピン部材11を光軸回りの異なる位置に
複数設けることであってもよい。このようにピン部材1
1を複数設けた場合には、座部8を取り外した後に三脚
リング7が回転しうる回転角度を小さく抑制できるとい
う効果が得られる。
9にピン部材11を1つのみ備える場合について説明し
たが、これは、ピン部材11を光軸回りの異なる位置に
複数設けることであってもよい。このようにピン部材1
1を複数設けた場合には、座部8を取り外した後に三脚
リング7が回転しうる回転角度を小さく抑制できるとい
う効果が得られる。
【0023】また、上記実施形態では、例えば図4など
において、頭部が平らな形状を有する部材をピン部材1
1として例示しているが、ピン部材11は、例えば頭部
が半球状の形状を有する部材としてもよい。図7は、そ
のようなピン部材を利用した本発明に係るレンズ鏡筒の
部分断面図であって、ピン部材が貫通孔7aと係合して
いる状態(図7(a))、及びピン部材が突起部材10
により貫通孔7aより押し出された状態(図7(b))
を示すものである。頭部が半球状の形状であるピン部材
を使用した場合には、図7に示す状態において三脚リン
グ7を回転させようとしたときに、ピン部材が貫通孔7
aに引っかかることが無く、円滑に三脚リング7が回転
するという効果が得られる。
において、頭部が平らな形状を有する部材をピン部材1
1として例示しているが、ピン部材11は、例えば頭部
が半球状の形状を有する部材としてもよい。図7は、そ
のようなピン部材を利用した本発明に係るレンズ鏡筒の
部分断面図であって、ピン部材が貫通孔7aと係合して
いる状態(図7(a))、及びピン部材が突起部材10
により貫通孔7aより押し出された状態(図7(b))
を示すものである。頭部が半球状の形状であるピン部材
を使用した場合には、図7に示す状態において三脚リン
グ7を回転させようとしたときに、ピン部材が貫通孔7
aに引っかかることが無く、円滑に三脚リング7が回転
するという効果が得られる。
【0024】
【発明の効果】以上詳しく説明したように、請求項1に
係る発明によれば、座部材を回転環から取り外している
ときに回転環は回転しないので、手持ち撮影時にレンズ
鏡筒の操作を誤る、又はカメラボディへのレンズ鏡筒の
着脱時にレンズ鏡筒を落とすなどの不慮の事態が防止さ
れる。請求項2に係る発明によれば、係合機構及び解除
機構は、簡素な構造よりなるので、容易にレンズ鏡筒に
設けることができる。請求項3に係る発明によれば、突
出部材は、付勢部材に付勢されているので、座部材を回
転環から取り外しているときは、突出部材は自動的に貫
通孔と係合する。
係る発明によれば、座部材を回転環から取り外している
ときに回転環は回転しないので、手持ち撮影時にレンズ
鏡筒の操作を誤る、又はカメラボディへのレンズ鏡筒の
着脱時にレンズ鏡筒を落とすなどの不慮の事態が防止さ
れる。請求項2に係る発明によれば、係合機構及び解除
機構は、簡素な構造よりなるので、容易にレンズ鏡筒に
設けることができる。請求項3に係る発明によれば、突
出部材は、付勢部材に付勢されているので、座部材を回
転環から取り外しているときは、突出部材は自動的に貫
通孔と係合する。
【0025】請求項4に係る発明によれば、座部材を回
転環に取り付けるための手段を係合機構及び解除機構に
兼用したので、レンズ鏡筒の構造をより簡素なものと
し、製造コストの低減などを図ることが可能である。請
求項5に係る発明によれば、座部材を取り外した後に、
係合機構が固定筒と回転環とを係合するまでに、回転環
が回転しうる回転角度を小さく抑制すること可能とな
る。
転環に取り付けるための手段を係合機構及び解除機構に
兼用したので、レンズ鏡筒の構造をより簡素なものと
し、製造コストの低減などを図ることが可能である。請
求項5に係る発明によれば、座部材を取り外した後に、
係合機構が固定筒と回転環とを係合するまでに、回転環
が回転しうる回転角度を小さく抑制すること可能とな
る。
【図1】本発明の第1実施形態を示す断面図であって、
座部8が三脚リング7に取り付けられた状態を示す図で
ある。
座部8が三脚リング7に取り付けられた状態を示す図で
ある。
【図2】本発明の第1実施形態を示す断面図であって、
三脚リング7が固定筒9の回りに回転させられた状態を
示す図である。
三脚リング7が固定筒9の回りに回転させられた状態を
示す図である。
【図3】本発明の第1実施形態を示す断面図であって、
座部8が三脚リング7から取り外された状態を示す図で
ある。
座部8が三脚リング7から取り外された状態を示す図で
ある。
【図4】本発明の第1実施形態の貫通孔7aを含む部分
断面図である。
断面図である。
【図5】本発明の第1実施形態の貫通孔7aを含む部分
断面図であって、図4とは異なる状態を示す図である。
断面図であって、図4とは異なる状態を示す図である。
【図6】本発明の第2実施形態の光軸に垂直な断面を示
す図である。
す図である。
【図7】本発明に係るレンズ鏡筒であって、頭部が半球
状の形状を有するピン部材を使用しているものの部分断
面図である。
状の形状を有するピン部材を使用しているものの部分断
面図である。
【図8】三脚座を備える従来のレンズ鏡筒が三脚に取り
付けらている状態を示す図である。
付けらている状態を示す図である。
【図9】図8に示す従来のレンズ鏡筒の光軸に垂直な断
面図である。
面図である。
7 三脚リング 7a 貫通孔 7b 拡大部 8 座部 9 固定筒 9a 穴部 10 突起部材 11 ピン部材 12 ばね部材 13、16 止めねじ
Claims (5)
- 【請求項1】 三脚に取り付けたときに、固定筒を光軸
回りに回転させて姿勢を調整することが可能なレンズ鏡
筒において、 前記固定筒の外周に取り付けられ、前記固定筒の回りを
回転可能な回転環と、 前記回転環と前記固定筒とを係合させる係合機構と、 前記三脚に取り付け可能であり、前記回転環を支持する
座部材と、 前記座部材に設けられ、前記係合機構による前記回転環
と前記固定筒との係合を解除する解除機構とを備え、 前記座部材は、前記回転環に着脱可能であり、 前記座部材が前記回転環から取り外されたときは、前記
回転環は、前記係合機構により前記固定筒に係合されて
回転不可能となり、 前記座部材が前記回転環に取り付けられたときは、前記
解除機構が前記係合機構による前記回転環と前記固定筒
との係合を解除し、前記回転環は回転可能となることを
特徴とするレンズ鏡筒。 - 【請求項2】 請求項1に記載のレンズ鏡筒において、 前記係合機構は、前記回転環に設けられた貫通孔と、前
記固定筒より突き出され、前記貫通孔に挿入される突出
部材とからなり、 前記解除機構は、前記座部材に設けられた突起部であ
り、 前記突起部は、前記座部材が前記回転環に取り付けられ
たときに、前記貫通孔の中に位置し、前記突出部材を前
記貫通孔の内部から排除することを特徴とするレンズ鏡
筒。 - 【請求項3】 請求項2に記載のレンズ鏡筒において、 前記固定筒は、前記突出部材を前記回転環の方向へ付勢
する付勢部材を有し、 前記突出部材は、前記付勢部材に付勢されて前記貫通孔
に挿入されることを特徴とするレンズ鏡筒。 - 【請求項4】 請求項2又は請求項3に記載のレンズ鏡
筒において、 前記座部材は、前記座部材を前記回転環に取り付けるた
めのねじ部材を有し、 前記回転環は、前記ねじ部材をねじ込むための雌ねじ部
を有し、 前記雌ねじ部は、前記貫通孔としての機能を兼ね、 前記ねじ部材は、前記解除機構としての機能を兼ねるこ
とを特徴とするレンズ鏡筒。 - 【請求項5】 請求項2から請求項4までのいずれか1
項に記載のレンズ鏡筒において、 前記固定筒は、前記突出部材を光軸回りの異なる位置に
2以上備えることを特徴とするレンズ鏡筒。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8341062A JPH10186200A (ja) | 1996-12-20 | 1996-12-20 | レンズ鏡筒 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8341062A JPH10186200A (ja) | 1996-12-20 | 1996-12-20 | レンズ鏡筒 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10186200A true JPH10186200A (ja) | 1998-07-14 |
Family
ID=18342898
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8341062A Pending JPH10186200A (ja) | 1996-12-20 | 1996-12-20 | レンズ鏡筒 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10186200A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110908065A (zh) * | 2019-12-30 | 2020-03-24 | 广州长步道光电科技有限公司 | 一种可沿光轴转动防脱出的镜头结构及成像设备 |
US11385528B2 (en) | 2017-12-06 | 2022-07-12 | Canon Kabushiki Kaisha | Lens apparatus and imaging apparatus |
-
1996
- 1996-12-20 JP JP8341062A patent/JPH10186200A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US11385528B2 (en) | 2017-12-06 | 2022-07-12 | Canon Kabushiki Kaisha | Lens apparatus and imaging apparatus |
CN110908065A (zh) * | 2019-12-30 | 2020-03-24 | 广州长步道光电科技有限公司 | 一种可沿光轴转动防脱出的镜头结构及成像设备 |
CN110908065B (zh) * | 2019-12-30 | 2023-09-12 | 湖南长步道光学科技有限公司 | 一种可沿光轴转动防脱出的镜头结构及成像设备 |
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