JP2000131737A - 全方位撮影装置 - Google Patents

全方位撮影装置

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JP2000131737A
JP2000131737A JP10319784A JP31978498A JP2000131737A JP 2000131737 A JP2000131737 A JP 2000131737A JP 10319784 A JP10319784 A JP 10319784A JP 31978498 A JP31978498 A JP 31978498A JP 2000131737 A JP2000131737 A JP 2000131737A
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Japan
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camera
cylindrical body
camera lens
holder
restraining
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JP10319784A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Ishiguro
浩 石黒
Osamu Nishihara
修 西原
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AKOURU KK
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AKOURU KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンパクトで且つ取り扱いが容易であり、さ
らにはカメラの焦点の調整を確実且つ容易に行うことが
できる全方位撮影装置を提供する。 【解決手段】 透明な筒体と、該筒体の一端に固定され
る回転対称体形状を有する凸面鏡と、前記筒体の他端に
固定される筒状のカメラホルダと、該カメラホルダ内に
カメラレンズ部が挿入され、カメラレンズが前記凸面鏡
と対向した状態で前記カメラホルダに保持されるカメラ
とを有することを特徴とし、より好ましくは、カメラ
は、カメラホルダにネジを介して回転且つ進退可能に保
持されるカメラ本体部と、このカメラ本体部の先端にネ
ジを介して回転且つ進退可能に取付けられるカメラレン
ズ部とを有するとともに、前記筒体またはカメラホルダ
の内側には、カメラ本体部に対して前記筒体およびカメ
ラホルダを回転させた際にカメラレンズ部が筒体および
カメラホルダと一体に回転できる拘束力をもってカメラ
レンズ部を係脱可能に拘束する拘束手段を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】この発明は、カメラ光軸を中
心とした360°の視野範囲の全方位を撮影することが
でき、監視カメラ等として極めて好適な全方位撮影装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、カメラ光軸を中心とした360°
の視野範囲の全方位の画像を撮影するための装置とし
て、回転対称体形状を有する凸面鏡をカメラと相対して
配し、凸面鏡でカメラ光軸を中心とした360°の視野
範囲の全方位の光をカメラレンズに集光するようにした
撮影装置が知られている。この全方位撮影装置は、1つ
の装置で全方位を観察、撮影することができるため、例
えば室内の監視カメラ等として好適なものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような全方位撮影
装置を室内の監視カメラ等に応用するためには、カメラ
(通常、ビデオカメラ)を含めた装置全体をコンパクト
で且つ取り扱いが容易な構造にする必要があるが、従
来、その具体的な構造が提案された例はない。
【0004】また、このような集光装置とカメラとを組
み付けた全方位撮影装置では、カメラの焦点の調整を如
何に確実且つ容易に行なえるかが問題となるが、実用化
されるこの種の装置はかなり小型なものとなることや、
監視カメラという用途、コスト等の面からして装置に自
動焦点機構などを装備させることは難しい。このためカ
メラの焦点は手動調整できるような構造とする必要があ
るが、集光装置と組み付けた構造上の制約からカメラレ
ンズが装置内方に位置し、このためカメラの焦点の調整
が極めて難しいという問題がある。
【0005】したがって本発明の目的は、この種の全方
位撮影装置において、コンパクトで且つ取り扱いが容易
な装置構造を提供することにある。また、本発明の他の
目的は、カメラの焦点の調整を確実且つ容易に行うこと
ができる全方位撮影装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
るための本発明装置の特徴は以下の通りである。 [1] 透明な筒体と、該筒体の一端に取り付け固定される
回転対称体形状を有する凸面鏡と、前記筒体の他端に取
付け固定される筒状のカメラホルダと、該カメラホルダ
内にカメラレンズ部が挿入され、カメラレンズが前記凸
面鏡と対向した状態で前記カメラホルダに保持されるカ
メラとを有すること特徴とする全方位撮影装置。
【0007】[2] 上記[1]の装置において、筒状のカメ
ラホルダは、その内側の一部にカメラ装着用の雌ネジ部
を有し、カメラは、撮像素子を内蔵するとともに、その
外側に形成された雄ネジ部を前記カメラホルダの雌ネジ
部に回転可能に噛合させることでカメラホルダに保持さ
れるカメラ本体部と、該カメラ本体部の先端にネジを介
して回転且つ進退可能に取付けられるカメラレンズ部と
を有し、前記筒体またはカメラホルダの内側には、カメ
ラ本体部に対して前記筒体およびカメラホルダを回転さ
せた際にカメラレンズ部が筒体およびカメラホルダと一
体に回転できる拘束力をもってカメラレンズ部を係脱可
能に拘束する拘束手段を設けたことを特徴とする全方位
撮影装置。
【0008】[3] 上記[2]の装置において、拘束手段
が、筒体またはカメラホルダの内周部に設けられ、カメ
ラレンズ部の外周部の一部または全部に接触して該外周
部との摩擦力でカメラレンズ部を拘束する拘束部材によ
り構成されていることを特徴とする全方位撮影装置。 [4] 上記[3]の装置において、拘束部材の少なくともカ
メラレンズ部の外周部と接触する部分が、ゴム材または
樹脂材で構成されていることを特徴とする全方位撮影装
置。
【0009】[5] 上記[3]または[4]の装置において、筒
体の他端側の内側に中央に透孔を有する遮光部材が設け
られ、該遮光部材に隣接して拘束部材が設けられている
ことを特徴とする全方位撮影装置。 [6] 上記[3]または[4]の装置において、筒体の他端の内
側に中央に透孔を有する遮光部材が設けられ、該遮光部
材の外縁部に沿って、カメラホルダ側に突出する連続状
または不連続状のフランジ部が形成され、該フランジ部
がカメラレンズ部の外周部を拘束する拘束部材を構成し
ていることを特徴とする全方位撮影装置。
【0010】[7] 上記[6]の装置において、遮光部材が
ゴム若しくは樹脂製であるか、または遮光部材の少なく
ともフランジ部の内周部がゴム材若しくは樹脂材により
構成されていることを特徴とする全方位撮影装置。 [8] 上記[2]の装置において、拘束手段が、筒体または
カメラホルダの内側に設けられ、カメラレンズ部の先端
部および/または外周部を機械的係合により拘束する拘
束部材により構成されていることを特徴とする全方位撮
影装置。
【0011】[9] 透明な筒体と、該筒体の一端に取り付
け固定される回転対称体形状を有する凸面鏡と、中央に
透孔を有し、前記筒体の他端に取り付け固定される底板
と、前記筒体がその筒軸を中心に回転できるよう、前記
底板を介して筒体を回転可能に保持する台座と、カメラ
レンズが前記底板の透孔を通じて前記凸面鏡と対向した
状態で前記台座に取り付け固定されるカメラとを有し、
該カメラは、撮像素子を内蔵するカメラ本体と、該カメ
ラ本体にネジを介して回転且つ進退可能に設けられたカ
メラレンズ部とを有し、該カメラレンズ部の先端は前記
底板の透孔内に上下スライド可能に嵌挿し、前記底板の
透孔の内周部は、カメラレンズ部の先端部の外周部の一
部または全部に接触し、該外周部との摩擦力で、台座に
対して前記筒体を回転させた際にカメラレンズ部が筒体
と一体に回転でき、且つこの回転に伴いカメラレンズ部
の先端部が透孔内を上下にスライドできる拘束力をもっ
てカメラレンズ部を係脱可能に拘束する拘束手段を有し
ていることを特徴とする全方位撮影装置。
【0012】[10] 上記[9]の装置において、拘束手段が
透孔の内周部に固定されたゴム若しくは樹脂製またはゴ
ム若しくは樹脂ライニング製の拘束部材により構成され
ていることを特徴とする全方位撮影装置。 [11] 上記[1]〜[10]のいずれかの装置において、凸面鏡
の軸線と筒体の軸線が略一致した関係にあり、凸面鏡の
頂部に、先端側が凸面鏡の軸線延長上をカメラ方向に延
出する筒体内面反射防止用のセンターニードルを設けた
ことを特徴とする全方位撮影装置。
【0013】
【発明の実施の形態】図1及び図2は本発明装置の第一
の態様の一実施形態を示すもので、図1は斜視図、図2
は縦断面図である。図において、1は円筒形状の透明な
筒体、2はこの筒体1の一端に取り付け固定される回転
対称体形状を有する凸面鏡、3は前記筒体1の他端に取
り付け固定される筒状のカメラホルダ、4aはこのカメ
ラホルダ3に保持されるカメラ(例えば、ビデオカメ
ラ)である。
【0014】前記筒体1はガラスやプラスチック等の透
明材から構成される。この筒体1の形状は任意であり、
本実施形態のような円筒体に限定されない。また、長手
方向で径が変化したような筒体であっても構わない。ま
た、この筒体1の大きさも任意であり、例えば、カメラ
4aとして超小型のビデオカメラを用いるような場合に
は、外径が1cm〜数cm程度、長さが数cm程度の大
きさに構成することもできる。また、この筒体1の外周
面および内周面は、光の透過性を高めるため鏡面仕上げ
を施してもよい。なお、この筒体1の他端部には、この
筒体1の本体100に対してカメラホルダ3を取り付け
固定するための雄ネジ部101が設けられている。
【0015】前記凸面鏡2は、例えば鏡面仕上げされた
金属やガラス等により構成される鏡面体であって、外径
が前記筒体1の内径と略一致した構造を有し、その鏡面
が筒体1内に面した状態で筒体1の一端に支持体5を介
して取り付け固定されている。したがって、この凸面鏡
2の軸線と筒体1の軸線は略一致した関係(すなわち、
両軸線が略同一直線上ある関係)にある。なお、前記支
持体5は、凸面鏡2が固定される座板50と、この座板
50が固定されるとともに、外縁部が筒体1の一端部に
固定される固定板51等により構成される。
【0016】前記カメラホルダ3は両端が開放した筒状
体であり、その一端の内側に形成された雌ネジ部30を
前記筒体1の雄ネジ部101に装着することにより、筒
体1の他端に取り付け固定されている。また、このカメ
ラホルダ3の他端の内側には、カメラ装着用の雌ネジ部
31が形成されている。
【0017】前記カメラ4aは、撮像素子6(例えば、
CCDセンサ)を内蔵したカメラ本体部40と、このカ
メラ本体部40の先端に取り付けられたカメラレンズ部
41とから構成されている。前記カメラ本体40はその
外側に雄ネジ部400を有しており、カメラレンズ部4
1が取り付けられた先端部側が前記カメラホルダ3内に
挿入され、前記雄ネジ部400を前記カメラホルダ3の
雌ネジ部31に回転可能に噛合させることで、カメラレ
ンズ部41が前記凸面鏡2と対向した状態でカメラホル
ダ3に保持されている。また、カメラホルダ3から突出
したカメラ本体部40の雄ネジ部400には、カメラホ
ルダ3の端部を押さえてカメラ本体部40に対して固定
するためのストッパリング18が装着(噛合)されてい
る。
【0018】前記カメラレンズ部41は1枚または2枚
以上の光学レンズ7を内蔵し、その基端部の内側に雌ネ
ジ部410が形成されている。このカメラレンズ部41
は、その雌ネジ部410をカメラ本体部40の先端の雄
ネジ部400に装着することにより、カメラ本体部40
の先端に回転且つ進退可能に取付けられている。この状
態でカメラ2のカメラ光軸は凸面鏡2の軸線(回転対称
体の回転軸)の延長線と一致している。
【0019】なお、カメラ本体部40の外側に設けられ
る雄ネジ部400は、カメラレンズ部41の雌ネジ部4
10と噛合する雄ネジ部と、カメラホルダ3の雌ネジ部
31と噛合する雄ネジ部とに分けて、それぞれ別々に設
けることも可能であるが、この場合には両雄ネジ部は同
じネジピッチにする必要がある。これは、カメラ本体部
40に対してカメラホルダ3およびこれと一体の筒体1
を回転させた際に、カメラホルダ3およびこれと一体の
筒体1に拘束されたカメラレンズ部41が、上記回転に
伴ってカメラ本体40に対して回転する必要があるから
である。
【0020】前記筒体1の他端寄りの内側には、中央に
光が通過する透孔80を有するリング状の遮光部材8が
固定されている。この遮光部材8は、凸面鏡2の背方か
らの光がカメラ4aの撮影視野に入らないようにするた
めに設けられている。この遮光部材8は筒体1の内側に
設けられた取付溝102に外周縁が嵌合されることによ
り、筒体1に対して取り付け固定されている。なお、こ
の遮光部材8は、筒体1に対して進退可能であるカメラ
レンズ部41のストッパーの役目も果たしている。
【0021】本実施形態では、この遮光部材8はゴム材
または樹脂材で構成されるとともに、その外縁部に沿っ
てカメラホルダ3側に突出した連続状(環状)のフラン
ジ部81が形成され、このフランジ部81がカメラレン
ズ部41の外周部と接触してこれを拘束する拘束部材A
を構成している。すなわち、このフランジ部81の内側
にカメラレンズ部41を嵌合させ、このフランジ部81
の内周面とカメラレンズ部41との間の摩擦力でカメラ
レンズ部41を拘束するものであり、これによりカメラ
本体40に対して前記筒体1およびカメラホルダ3を回
転させた際にカメラレンズ部41が筒体1およびカメラ
ホルダ3と一体に回転できる拘束力をもって、カメラレ
ンズ部41が遮光部材8(つまり、筒体1およびカメラ
ホルダ3と一体の部材)に係脱可能に拘束される。
【0022】なお、フランジ部81は遮光部材8の外縁
部に沿って不連続状に形成してもよい。また、遮光部材
8はカメラレンズ部41の外周部と接触する部分がゴム
材または樹脂材であればよく、したがって、遮光部材8
の本体を例えば金属材等で構成し、フランジ部81の全
部またはフランジ部81の内周面の一部または全部をゴ
ム材または樹脂材で構成してもよい。また、上記のゴム
材や樹脂材はカメラレンズ部との間で所望の摩擦力を得
るため、比較的軟質で表面の摩擦係数の高いものの方が
好ましい。
【0023】カメラレンズ部41を筒体1およびカメラ
ホルダ3に対して拘束するための拘束手段(拘束部材)
は、カメラ本体部40に対して前記筒体1およびカメラ
ホルダ3を回転させた際にカメラレンズ部41が筒体1
およびカメラホルダ3と一体に回転できる拘束力をもっ
てカメラレンズ部41を係脱可能に拘束するものであれ
ば、その構成を問わない。
【0024】したがって、例えば、上記遮光部材8とは
別に筒体1またはカメラホルダ3の内周部にカメラレン
ズ部41の外周部を拘束できる拘束部材(例えば、ゴム
材または樹脂材)を設けることもできる。図3および図
4はその構造例を示したもので、筒体1またはカメラホ
ルダ3の内周部に独立した拘束部材を設けたものであ
る。
【0025】図3に示す実施形態は、筒体1またはカメ
ラホルダ3の内周部に段部9を設け、その段部9にリン
グ状のゴム製または樹脂製の拘束部材10を取り付け固
定したものであり、カメラレンズ部41はこの拘束部材
10の内側に嵌合することにより、その外周部を拘束部
材10との間の摩擦力で拘束される。また、前記段部9
はカメラレンズ部41の先端が当接するストッパーの役
目も果たす。
【0026】また、図4は筒体1またはカメラホルダ3
の内周部に、段部110を有するリング状のゴム製また
は樹脂製の拘束部材11を設けたものであり、カメラレ
ンズ部はこの拘束部材11の内側に嵌合することによ
り、拘束部材11との間の摩擦力でその外周部を拘束さ
れる。また、前記段部110はカメラレンズ部41の先
端が当接するストッパーの役目も果たす。なお、上記拘
束部材10,11を構成するゴム材、樹脂材の好ましい
条件については、先に遮光部材8に関して述べた条件と
同じである。
【0027】また、拘束手段は、カメラレンズ部41の
先端部および/または外周部を機械的係合により拘束す
る拘束部材により構成してもよい。例えば、遮光部材8
の下面に凹部または溝部を設けるとともに、カメラレン
ズ部41の先端部にその凹部または溝部に係脱可能に係
合できる凸部または凸条を設け、これら凹部または溝部
と凸部または凸条との機械的係合により、カメラレンズ
部41を筒体1およびカメラホルダ3に拘束させるよう
な構造とすることもできる。
【0028】前記凸面鏡2の頂部には、先端側が凸面鏡
2の軸線延長上をカメラ4a方向に延出する筒体内面反
射防止用の棒状のセンターニードル12を設けている。
このセンターニードル12は筒体1の内面反射を生じる
ような光を遮るために設けられるもので、その軸線と凸
面鏡2の軸線とカメラ光軸とが略一致する(すなわち、
これら3つの軸線が略同一直線上にある)ように設けら
れる。なお、本実施形態のセンターニードル12は、凸
面鏡2の内部を貫通する支持軸13に保持されることで
凸面鏡2の頂部に固定されている。
【0029】本実施形態のセンターニードル12は、凸
面鏡2側を底面とする細長い円錐体形状を有している。
また、このセンターニードル12の表面で光が反射する
と筒体1の内面反射の原因となるため、センターニード
ル12の表面には光を吸収しやすい被覆処理、例えば、
暗色(黒色等)の艶消し塗装等のような光の反射を生じ
にくい塗装等を施すことが好ましい。センターニードル
12の形状は特に限定されず、例えば、柱状(円柱状、
角柱状等)、細長い円錐形状、細長い円錐台状等の任意
の形状とすることができるが、カメラの視野の邪魔にな
らないようにするという観点からは、本実施形態のよう
な細長い円錐形状が最も好ましい。
【0030】また、センターニードル12がカメラの視
野を遮らないようにするためには、センターニードル1
2を図5に示すように、凸面鏡2に映し出される透孔8
0の投影である円xを底面とし、カメラ4aの第一主点
yを頂点とする円錐状空間の内部に収まるような形状と
大きさに構成することが好ましい。
【0031】また、センターニードル12の先端(図1
及び図2に示すセンターニードル12の下端)は透孔8
0またはその近傍位置まで延出していることが好ましい
が、筒体1の内面反射が実質的に生じない程度に光を遮
断できれば、必ずしもこれに限定されるものではなく、
センターニードル12の先端と透孔80との間に適当な
距離があってもよい。
【0032】図6はこのようなセンターニードル12の
機能を示したものである。同図によれば、カメラ光軸を
中心とした360°の全方位からの光a1が透明な筒体
1を通して凸面鏡2に当たり、カメラ4aのレンズに集
光される。ここで、筒体1の軸線が凸面鏡2の軸線と略
一致(すなわち、両軸線が同一直線上にある)していれ
ば、筒体1で内面反射して凸面鏡2に達するような光
は、内面反射する前に必ず凸面鏡2の軸線延長上を横切
るものであり、したがって、筒体1で内面反射して凸面
鏡2に達するような光a2は全てセンターニードル12
で遮られ、筒体1の内面に達することはない(図6の2
点鎖線で示す光a2)。したがって、筒体1の内面反射
光が凸面鏡2に当たり、カメラ4aに撮影されることが
確実に防止される。
【0033】回転対称体形状の凸面鏡2は直線状または
曲線状(円弧状、2次曲線状また他の任意の曲線状)の
稜線を有するものであれば、その形状には特別な限定は
ない。図7の(A)〜(C)は凸面鏡の形状が異なる本
発明装置の他の実施形態を示しており、このうち図7
(A)は図1及び図2に示す凸面鏡よりも曲率の小さい
円弧状の稜線を有する凸面鏡2を備えた装置、図7
(B)は2次曲線状の稜線を有する凸面鏡2を備えた装
置、図7(C)は直線状の稜線を有する凸面鏡2を備え
た装置である。
【0034】以上述べた装置においてカメラ4aの焦点
を調整する場合には、カメラホルダ3およびこれと一体
の筒体1をカメラ本体部40に対して回転させるもので
あり、これにより拘束部材A(図1及び図2では、遮光
部材8のフランジ部81)で筒体1およびカメラホルダ
3側に拘束されているカメラレンズ部41がカメラ本体
部40に対して回転し、カメラ本体部40の軸線方向に
おいて進退する。これによってカメラレンズ部41に内
蔵されたレンズ7とカメラ本体部40に内蔵された撮像
素子6との光学距離を変化させ、カメラ焦点の調整を行
うことができる。
【0035】図8は、本発明装置の第二の態様の一実施
形態を示す縦断面図である。図8において、透明な筒体
1、この筒体1の一端に取り付け固定される回転対称体
形状を有する凸面鏡2、この凸面鏡2に設けられるセン
ターニードル12についは図1及び図2に示す装置と同
様であり、これら図面と同一の符号を付して詳細な説明
は省略する。同図において、14は筒体1の他端側に取
り付け固定されるリング状の底板、15は前記筒体1を
保持するための台座、4bは台座15に固定されるカメ
ラである。
【0036】前記底板14は中央に光を通過させる透孔
140を有し、その外縁部を介して筒体1の他端に取り
付け固定されている。この底板14の下面には台座15
に取り付けるための環状部材16が固定されている。前
記台座15は、前記筒体1がその筒軸を中心に回転でき
るようこれを回転可能に保持するもので、本実施形態で
は上部に環状保持体150を有し、この環状保持体15
0の内側に前記環状部材16を回転可能に嵌合させ、且
つ環状保持体150の上端を前記底板14の下面に当接
させることにより、底板14を介して筒体1を回転可能
に保持している。台座15の前記環状保持体150はそ
の上端面151が平坦状に構成され、この上端面151
で底板14の下面を支持している。
【0037】前記カメラ4bは、撮像素子(図示せず)
が内蔵されたカメラ本体部42と、このカメラ本体部4
2にネジを介して回転且つ進退可能に設けられたカメラ
レンズ部43とを有している。前記カメラ本体部42の
内部にはカメラレンズ部43を取り付けるための雌ネジ
部411が形成されている。一方、カメラレンズ部43
は外側に雄ネジ部432を有する筒状本体430と、そ
の先端部に形成された拡径部431とからなり、筒状本
体430の内部にレンズ(図示せず)を内蔵している。
このカメラレンズ部43は、その筒状本体430の雄ネ
ジ部432を前記カメラ本体部42の雌ネジ部411に
装着することでカメラ本体部42に対して回転且つ進退
可能に保持されている。また、筒状本体430の先端の
拡径部431は底板14の透孔140内に適度な面圧で
嵌挿されている。そして、カメラレンズが前記凸面鏡2
と対向した状態で、カメラ本体部42が前記台座15の
環状保持体150の内側に取り付け固定されている。
【0038】前記底板14の透孔140の内周には、カ
メラレンズ部43の先端(拡径部431)の外周部の一
部または全部に接触してこの外周部との摩擦力でカメラ
レンズ部43を拘束する拘束手段が設けられている。本
実施例では、この拘束手段は透孔140の内周部に固定
されたリング状のゴム製または樹脂製の拘束部材17に
より構成されている。
【0039】カメラレンズ部43の先端部である拡径部
431は、底板14の透孔140内に上下スライド可能
に嵌挿して透孔140の内周面に設けられた前記拘束部
材17と適度な面圧で接触し、前記筒体1を台座15に
対して回転させた際に、カメラレンズ部43が筒体1と
一体に回転でき、しかもこの回転に伴いカメラレンズ部
43の先端部である拡径部431が透孔140内を上下
にスライドできる拘束力をもって拘束されている。その
他図面において、19は環状保持体150に対して回転
可能な環状部材16を環状保持体150に対して固定す
るための固定ネジ、20はカメラ本体部42に対して回
転可能なカメラレンズ部43をカメラ本体部42に対し
て固定するための固定ネジである。
【0040】図8に示す装置においてカメラ4bの焦点
を調整する場合には、台座15に保持された筒体1を台
座15に対して回転させるものであり、これにより底板
14の透孔140内で拘束部材A(図8では、ゴム製ま
たは樹脂製の拘束部材17)により筒体1側に拘束され
ているカメラレンズ部43がカメラ本体部42に対して
回転し、カメラ本体部42の軸線方向において進退す
る。この際、透孔140内で拘束部材Aにより拘束され
ているカメラレンズ部43の先端部は、拘束部材Aで拘
束されつつ透孔140内を上下にスライドする。これに
よってカメラレンズ部43に内蔵されたレンズとカメラ
本体部42に内蔵された撮像素子との光学距離を変化さ
せ、焦点の調整を行うことができる。なお、以上述べた
本発明の全方位撮像装置は、図1〜図8の状態を上下逆
にして使用する等、その使用態様は任意である。
【0041】
【発明の効果】以上述べたように本発明装置はコンパク
トで且つ取り扱いが容易であり、また、カメラの焦点の
調整を確実且つ容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の全方位撮像装置の一実施形態を示す斜
視図
【図2】図1に示す装置の縦断面図
【図3】図1及び図2に示す装置において、拘束部材の
他の実施形態を部分的に示す縦断面図
【図4】図1及び図2に示す装置において、拘束部材の
他の実施形態を部分的に示す縦断面図
【図5】本発明装置において、センターニードルの好ま
しい取付条件を示す説明図
【図6】本発明装置において、センターニードルの作用
を示す説明図
【図7】凸面鏡の形状が異なる本発明装置の他の実施形
態を示す説明図
【図8】本発明の全方位撮像装置の他の実施形態を示す
縦断面図
【符号の説明】
1…筒体、2…凸面鏡、3…カメラホルダ、4a,4b
…カメラ、5…支持体、6…撮像素子、7…光学レン
ズ、8…遮光部材、9…段部、10…拘束部材、11…
拘束部材、12…センターニードル、13…支持軸、1
4…底板、15…台座、16…環状部材、17…拘束部
材、18…ストッパリング、19,20…固定ネジ、3
0…雌ネジ部、31…雌ネジ部、40…カメラ本体部、
41…カメラレンズ部、42…カメラ本体部、43…カ
メラレンズ部、50…座板、51…固定板、80…透
孔、81…フランジ部、100…本体、101…雄ネジ
部、102…取付溝、110…段部、140…透孔、1
50…環状保持体、151…上端面、400…雄ネジ
部、410…雌ネジ部、411…雌ネジ部、430…筒
状本体、431…拡径部、432…雄ネジ部、A…拘束
部材

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明な筒体と、 該筒体の一端に取り付け固定される回転対称体形状を有
    する凸面鏡と、 前記筒体の他端に取付け固定される筒状のカメラホルダ
    と、 該カメラホルダ内にカメラレンズ部が挿入され、カメラ
    レンズが前記凸面鏡と対向した状態で前記カメラホルダ
    に保持されるカメラとを有すること特徴とする全方位撮
    影装置。
  2. 【請求項2】 筒状のカメラホルダは、その内側の一部
    にカメラ装着用の雌ネジ部を有し、 カメラは、撮像素子を内蔵するとともに、その外側に形
    成された雄ネジ部を前記カメラホルダの雌ネジ部に回転
    可能に噛合させることでカメラホルダに保持されるカメ
    ラ本体部と、該カメラ本体部の先端にネジを介して回転
    且つ進退可能に取付けられるカメラレンズ部とを有し、 前記筒体またはカメラホルダの内側には、カメラ本体部
    に対して前記筒体およびカメラホルダを回転させた際に
    カメラレンズ部が筒体およびカメラホルダと一体に回転
    できる拘束力をもってカメラレンズ部を係脱可能に拘束
    する拘束手段を設けたことを特徴とする請求項1に記載
    の全方位撮影装置。
  3. 【請求項3】 拘束手段が、筒体またはカメラホルダの
    内周部に設けられ、カメラレンズ部の外周部の一部また
    は全部に接触して該外周部との摩擦力でカメラレンズ部
    を拘束する拘束部材により構成されていることを特徴と
    する請求項2に記載の全方位撮影装置。
  4. 【請求項4】 拘束部材の少なくともカメラレンズ部の
    外周部と接触する部分が、ゴム材または樹脂材で構成さ
    れていることを特徴とする請求項3に記載の全方位撮影
    装置。
  5. 【請求項5】 筒体の他端側の内側に中央に透孔を有す
    る遮光部材が設けられ、該遮光部材に隣接して拘束部材
    が設けられていることを特徴とする請求項3または4に
    記載の全方位撮影装置。
  6. 【請求項6】 筒体の他端の内側に中央に透孔を有する
    遮光部材が設けられ、該遮光部材の外縁部に沿って、カ
    メラホルダ側に突出する連続状または不連続状のフラン
    ジ部が形成され、該フランジ部がカメラレンズ部の外周
    部を拘束する拘束部材を構成していることを特徴とする
    請求項3または4に記載の全方位撮影装置。
  7. 【請求項7】 遮光部材がゴム若しくは樹脂製である
    か、または遮光部材の少なくともフランジ部の内周部が
    ゴム材若しくは樹脂材により構成されていることを特徴
    とする請求項6に記載の全方位撮影装置。
  8. 【請求項8】 拘束手段が、筒体またはカメラホルダの
    内側に設けられ、カメラレンズ部の先端部および/また
    は外周部を機械的係合により拘束する拘束部材により構
    成されていることを特徴とする請求項2に記載の全方位
    撮影装置。
  9. 【請求項9】 透明な筒体と、 該筒体の一端に取り付け固定される回転対称体形状を有
    する凸面鏡と、 中央に透孔を有し、前記筒体の他端に取り付け固定され
    る底板と、 前記筒体がその筒軸を中心に回転できるよう、前記底板
    を介して筒体を回転可能に保持する台座と、 カメラレンズが前記底板の透孔を通じて前記凸面鏡と対
    向した状態で前記台座に取り付け固定されるカメラとを
    有し、 該カメラは、撮像素子を内蔵するカメラ本体と、該カメ
    ラ本体にネジを介して回転且つ進退可能に設けられたカ
    メラレンズ部とを有し、 該カメラレンズ部の先端は前記底板の透孔内に上下スラ
    イド可能に嵌挿し、 前記底板の透孔の内周部は、カメラレンズ部の先端部の
    外周部の一部または全部に接触し、該外周部との摩擦力
    で、前記台座に対して前記筒体を回転させた際にカメラ
    レンズ部が筒体と一体に回転でき、且つこの回転に伴い
    カメラレンズ部の先端部が透孔内を上下にスライドでき
    る拘束力をもってカメラレンズ部を係脱可能に拘束する
    拘束手段を有していることを特徴とする全方位撮影装
    置。
  10. 【請求項10】 拘束手段が透孔の内周部に固定された
    ゴム若しくは樹脂製またはゴム若しくは樹脂ライニング
    製の拘束部材により構成されていることを特徴とする請
    求項9に記載の全方位撮影装置。
  11. 【請求項11】 凸面鏡の軸線と筒体の軸線が略一致し
    た関係にあり、凸面鏡の頂部に、先端側が凸面鏡の軸線
    延長上をカメラ方向に延出する筒体内面反射防止用のセ
    ンターニードルを設けたことを特徴とする請求項1、
    2、3、4、5、6、7、8、9または10に記載の全
    方位撮影装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6704148B2 (en) 2000-05-25 2004-03-09 Sharp Kabushiki Kaisha Omnidirectional visual angle system and retainer for the system
KR100548744B1 (ko) * 2001-02-09 2006-02-02 샤프 가부시키가이샤 촬상장치 및 그 제조방법
US7465271B2 (en) 2003-09-01 2008-12-16 Hoya Corporation Capsule endoscope
JP2009153217A (ja) * 2009-04-06 2009-07-09 Panasonic Corp 全方位視覚カメラ
CN106444265A (zh) * 2016-12-14 2017-02-22 中航华东光电(上海)有限公司 自由移动式全景照相装置

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