JPH10184629A - 着脱部材の固定構造 - Google Patents

着脱部材の固定構造

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JPH10184629A
JPH10184629A JP8356385A JP35638596A JPH10184629A JP H10184629 A JPH10184629 A JP H10184629A JP 8356385 A JP8356385 A JP 8356385A JP 35638596 A JP35638596 A JP 35638596A JP H10184629 A JPH10184629 A JP H10184629A
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JP
Japan
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shaped
counterbore
hole
screw knob
attaching
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JP8356385A
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English (en)
Inventor
Yoshinori Genba
佳則 玄葉
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Hitachi Healthcare Manufacturing Ltd
Original Assignee
Hitachi Medical Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被着脱体に着脱部材を着脱自在に固定する着
脱部材の固定構造において、着脱部材の不用意な離脱を
防ぐことができて安全性に優れ、特にX線透視撮影台の
握り棒等の固定に適用して被検者の安全をより充分なも
のとする。 【解決手段】 被着脱体1には、座ぐり部1aを形成す
ると共にその座ぐり部底面に、そのほぼ中央部に小径部
1b1を位置させただるま形透孔1bを穿設しておく。
着脱部材2には、きのこ形支持軸2aを形成すると共に
その軸部2a2に雄ねじ部2a3を形成し、それにねじ
つまみ2bを螺入しておく。そして、きのこ形支持軸2
aの笠部2a1をだるま形透孔大径部1b2に挿通させ
た後、軸部2a2をだるま形透孔小径部1b1内に移動
させ、ねじつまみ2bを締付けることにより、それを座
ぐり部1a内に収めると共に笠部2a1とねじつまみ2
bとで座ぐり部1a底面を表裏から挟持し着脱部材2を
被着脱体1に固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばX線透視撮
影台における天板の付属品、特に握り棒あるいは肩当て
を天板へ着脱自在に固定するのに好適な着脱部材の固定
構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】X線透視撮影台において被検者を検査す
る場合、検査したい部位をよりよく透視,撮影するため
には、被検体の姿勢(体位)を変化させる必要がある。
この場合、通常は透視撮影台の天板の角度を変えること
により姿勢を変化させているが、その変化の範囲は天板
が水平の時を0゜とすると頭側が上になる方向に90゜
及び頭側が下がる方向に30゜〜45゜程度となる。
【0003】したがって、天板を動かしている最中や、
特に頭側が下がる方向に傾ける場合(逆傾時)には、被
検者が体を支える部材(部品)が必要である。その部材
が被検者用の握り棒や肩当てである。
【0004】これら握り棒や肩当ては、被検者の体重を
支えるために丈夫である必要があり、また天板にしっか
りと固定される必要がある。その一方で、被検者を移動
する場合や撮影方法によっては、そられら握り棒や肩当
てが邪魔になることがあるため、握り棒や肩当ては簡単
に取り外せる必要がある。
【0005】このような握り棒や肩当て等のように、し
っかりと固定する必要はあるが、その後、離脱させる必
要もある着脱部材の固定構造としては、従来、次のよう
なものがあった。
【0006】すなわち、着脱部材(握り棒や肩当て等)
の着脱対象である被着脱体(天板等)には、だるま形透
孔を穿設しておく。また着脱部材には、先端の笠部が前
記だるま形透孔の大径部と小径部との中間の大きさの径
をもち、軸部が前記だるま形透孔の小径部より小さな径
をもつきのこ形支持軸を突出形成すると共に前記軸部外
周に雄ねじ部を形成し、かつその雄ねじ部にねじつまみ
を螺入しおく。
【0007】そして、前記きのこ形支持軸の笠部をだる
ま形透孔の大径部に挿通させた後、同軸部を同だるま形
透孔の小径部内に移動させ、その位置にて前記ねじつま
みを締付け回転することにより、笠部裏面とねじつまみ
面とで被着脱体を表裏側から挟持して着脱部材をその被
着脱体に着脱自在に固定するものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし上述従来技術で
は、着脱部材や被着脱体の振動,駆動等によってねじつ
まみが緩むと、被着脱体と笠部あるいはねじつまみとの
間で生じていた摩擦力が急激に低下し、着脱部材を定ま
った位置に保持しておくことが不可能になる。したがっ
て、きのこ形支持軸の軸部が容易にだるま形透孔の大径
部にずれ移動し、しかもこの際のずれ状態は、だるま形
透孔がねじつまみで目隠しされているので外観上容易に
は気付かれず、着脱部材が不用意に外れる虞があった。
このことは、着脱部材がX線透視撮影台の握り棒や肩当
てである場合に安全性の点で問題が生じ、従来からその
改善が要望されていた。
【0009】本発明は、上記のような要望に鑑みなされ
たもので、ねじつまみが若干緩んでもある程度は着脱部
材を定まった位置に保持しておくことができ、またねじ
つまみが更に緩んで着脱部材が上記定まった位置から若
干ずれた場合にはそのずれ移動が外観上容易に発見でき
着脱部材の不用意な離脱を防ぐことができて安全性に優
れ、特にX線透視撮影台の握り棒や肩当て等の固定に適
用して被検者の安全を確保することのできる着脱部材の
固定構造を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的は次のようにし
て達成される。すなわち、着脱部材の着脱対象である被
着脱体には、所定の大きさ及び深さの座ぐり部を形成す
ると共にその座ぐり部底面に、そのほぼ中央部に小径部
を位置させただるま形透孔を穿設しておく。また、着脱
部材には、先端の笠部が前記だるま形透孔の大径部と小
径部との中間の大きさの径をもち、軸部が前記だるま形
透孔の小径部より小さな径をもつきのこ形支持軸を突出
形成すると共に前記軸部外周に雄ねじ部を形成し、かつ
その雄ねじ部に、前記座ぐり部内にその座ぐり部周壁と
僅かな隙間をもって収まる大きさで、同座ぐり部の深さ
寸法よりも大きい厚みをもったねじつまみを螺入してお
く。
【0011】そして、前記きのこ形支持軸の笠部をだる
ま形透孔の大径部に挿通させた後、同軸部を同だるま形
透孔の小径部内に移動させ、その位置にて前記ねじつま
みを締付け回転することにより、そのねじつまみを前記
座ぐり部内にその座ぐり部周壁と僅かな隙間をもって収
めると共に前記笠部裏面とねじつまみ面とで座ぐり部底
面部分を表裏側から挟圧保持して着脱部材を被着脱体に
着脱自在に固定する。
【0012】これによれば、着脱部材の固定時、ねじつ
まみは座ぐり部内に収められているので、ねじつまみが
若干緩んでも座ぐり部の深さに相当する程度の緩み長に
おいては着脱部材を定まった位置、すなわち座ぐり部内
に保持しておくことができる。座ぐり部周壁(段差)に
よりねじつまみが位置規制されるからである。また、ね
じつまみが更に緩んで着脱部材が座ぐり部の位置から若
干ずれても、ねじつまみが座ぐり部周壁を乗り越えない
限り、着脱部材の軸部はだるま形透孔の大径部へは移動
できず、その結果、着脱部材が被着脱体から外れること
はない。更に、ねじつまみが緩んで着脱部材が座ぐり部
の位置から若干ずれた場合には、座ぐり部の輪郭とねじ
つまみの周縁との位置ずれにより、そのずれ移動が外観
上容易に発見できる。したがって、着脱部材の不用意な
離脱を防ぐことができて安全性に優れ、特にX線透視撮
影台の握り棒や肩当て等の固定に適用して被検者の安全
確保に極めて役立つ。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を説明する。図1〜図3は、各々本発明による着
脱部材の固定構造の一実施形態を説明するための図で、
図1は装着固定前の状態を、図2は装着作業中の状態
(あるいは着脱部材が外れかけている状態)を、図3は
装着固定時の状態を各々示す斜視図である。
【0014】これら図1〜図3において、1はX線透視
撮影台の天板等の被着脱体、2はX線透視撮影台の天板
へ着脱自在に固定される握り棒や肩当て等の着脱部材で
ある。 この場合、図1から分かるように、被着脱体1
には、所定の径及び深さをもつ円形の座ぐり部1aが形
成されていると共にだるま形透孔1bが穿設されてい
る。この場合、だるま形透孔1bは、座ぐり部1a底面
に、そのほぼ中央部に小径部1b1を位置させて穿設さ
れている。座ぐり部1aを形成するのは、被着脱体1の
表面部との間に明確な段差を設けるためである。
【0015】また、着脱部材2には、きのこ形支持軸2
aが突出形成されている。この場合、きのこ形支持軸2
aの先端の笠部2a1は前記だるま形透孔1bの大径部
1b2と小径部1b1との中間の大きさの径をもち、軸
部2a2は前記だるま形透孔1bの小径部1b1より小
さな径をもつ。またその軸部2a1外周には雄ねじ部2
a3が形成されている。そしてこの雄ねじ部2a3に
は、前記座ぐり部1a内にその座ぐり部1a周壁と僅か
な隙間をもって収まる径をもち、かつその座ぐり部1a
の深さ寸法よりも大きい厚みをもった外形状円板形のね
じつまみ2bが螺入されている。
【0016】被着脱体1への着脱部材2の装着固定は次
の手順で行われる。まず、着脱部材2のきのこ形支持軸
2aの笠部2a1を、被着脱体1のだるま形透孔1bの
大径部1b2に挿通させる(図2参照)。その後、同軸
部2a2を同だるま形透孔1bの小径部1b1内に移動
させ、その位置にて前記ねじつまみ2bを締付け回転す
る。これにより、ねじつまみ2bを座ぐり部1a内にそ
の座ぐり部1a周壁と僅かな隙間をもって収めると共に
前記笠部2a1裏面(図1中、上方側の面)とねじつま
み2b面(図1中、下方側の面)とで座ぐり部1a底面
部分を表裏側から挟圧保持して着脱部材2を被着脱体1
に着脱自在に固定する(図3参照)。なお、被着脱体1
からの着脱部材2の離脱,取外しは、上記とは逆の手順
で行えばよい。
【0017】ここで、前記雄ねじ部2a3は軸部2a2
の全長にわたって形成しても、あるいはその一部に形成
してもよいが、図2に示すように笠部2a1を透孔1b
の大径部1b2に挿通させた後、小径部1b1側に移動
させる装着構成上、次のように設定される。すなわち、
ねじつまみ2bを緩めて図1中、最上方に位置させたと
きに、少なくともその下面と笠部2a1の裏面との間隔
が座ぐり部1a底面部分の裏面から被着脱体1の表面ま
での厚み寸法以上の長さに設定される。
【0018】なお、被着脱体1がX線透視撮影台におけ
る天板で、着脱部材2がその天板に着脱自在に固定され
る握り棒である場合には、その握り棒の両端部について
各々図示本発明構造が適用される。この時、だるま形透
孔1b,1bを、握り棒の両端部共、同じ方向に揃えて
形成すれば、握り棒の両端部側の着脱部材笠部2a1,
2a1を被着脱体1のだるま形透孔大径部1b2,1b
2に挿通させた後の、着脱部材軸部2a2,2a2のだ
るま形透孔小径部1b1,1b1内への移動は、握り棒
の一方向への1回の嵌込み移動作業ですむ。
【0019】ここで、X線透視撮影台による検査時、上
記握り棒には長手方向に力が働くことが多い。したがっ
て、だるま形透孔1b,1bの向きを握り棒の両端部
共、握り棒長手方向の一方側に揃えて形成すると、握り
棒にだるま形透孔小径部1b1,1b1から大径部1b
2,1b2側に向かう力が作用したとき、握り棒がだる
ま形透孔大径部1b2,1b2に移動して天板から外れ
る虞がなくはない。
【0020】これに対しては、だるま形透孔1b,1b
を、図4に示すように相互に直交する方向で形成すれば
よい。この場合は、まず、握り棒である着脱部材2の両
端部のきのこ形支持軸笠部2a1,2a1を、天板であ
る被着脱体1のだるま形透孔大径部1b2,1b2に各
々挿通させる(図5参照)。その後、軸部2a2,2a
2を、だるま形透孔1b,1bの縁に沿って移動させて
小径部1b1,1b1内に位置させ、その位置にてねじ
つまみ2b,2bを各々締付け回転すればよい(図6参
照)。
【0021】この場合、一方のだるま形透孔、ここでは
図中右側のだるま形透孔1bを図示するように変形すれ
ば、1回の移動作業で着脱部材(握り棒)2の着脱が可
能となる。すなわちこの場合には、軸部2a2,2a2
を、だるま形透孔大径部1b2,1b2から小径部1b
1,1b1へ移動するとき、図中右側の変形だるま形透
孔1bに挿通された軸部2a2を、図6中の矢印イに示
すように逆L字形に移動するだけで図中左側のだるま形
透孔1bに挿通された軸部2a2が図6中の矢印ロに示
すように自然とだるま形透孔小径部1b1へ移動する。
着脱部材2の離脱,取外しは上記とは逆の手順で行えば
よい。
【0022】これによれば、着脱作業性を低下させるこ
となく、一方向の力の作用による着脱部材(握り棒)2
の被着脱体(天板)1からの離脱の虞をなくすことがで
きる。
【0023】なお、被着脱体1としてX線透視撮影台の
天板、着脱部材2としてその天板へ着脱自在に固定され
る握り棒や肩当て、あるいは踏台等が本発明の適用例と
して好適であるが、これらのみに限定されることはな
い。本発明固定構造は、着脱部材2が被着脱体1にしっ
かりと固定される必要がありながら、その一方で固定さ
れた着脱部材2を被着脱体1から簡単に取り外せる必要
がある場合の固定構造の全てに好適するものである。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、着
脱部材の固定時、ねじつまみは座ぐり部内に収められて
いるので、ねじつまみが若干緩んでも着脱部材を座ぐり
部内に保持しておくことができる。また、ねじつまみが
更に緩んで着脱部材が座ぐり部の位置から若干ずれて
も、ねじつまみが座ぐり部周壁を乗り越えない限り着脱
部材が被着脱体1から外れることはない。更に、ねじつ
まみが緩んで着脱部材が座ぐり部の位置から若干ずれた
場合には、座ぐり部の輪郭とねじつまみの周縁との位置
ずれにより、そのずれ移動が外観上容易に発見できるも
ので、着脱部材の不用意な離脱を防ぐことができ安全性
に優れるもので、特にX線透視撮影台の握り棒や肩当て
等の固定に適用して被検者の安全確保に極めて役立つと
いう効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による着脱部材の固定構造の一実施形態
を説明するための図で、着脱部材装着前の状態を示す斜
視図である。
【図2】同じく装着作業中の状態(あるいは着脱部材が
外れかけている状態)を示す斜視図である。
【図3】同じく装着固定時の状態を示す斜視図である。
【図4】本発明固定構造を、X線透視撮影台の天板への
握り棒固定構造に適用した場合の例を説明するための図
である。
【図5】同例における握り棒装着手順の説明図である。
【図6】同じく握り棒装着手順の説明図である。
【符号の説明】
1 被着脱体(天板) 1a 座ぐり部 1b だるま形透孔 1b1 小径部 1b2 大径部 2 着脱部材(握り棒) 2a きのこ形支持軸 2a1 笠部 2a2 軸部 2a3 雄ねじ部 2b ねじつまみ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被着脱体に着脱部材を着脱自在に固定す
    る着脱部材の固定構造において、 前記被着脱体は、所定の大きさ及び深さの座ぐり部が形
    成されると共にその座ぐり部底面に、そのほぼ中央部に
    小径部を位置させただるま形透孔が穿設されてなり、 前記着脱部材は、先端の笠部が前記だるま形透孔の大径
    部と小径部との中間の大きさの径をもち、軸部が前記だ
    るま形透孔の小径部より小さな径をもつきのこ形支持軸
    が突出形成されると共に前記軸部外周に雄ねじ部が形成
    され、かつその雄ねじ部に、前記座ぐり部内にその座ぐ
    り部周壁と僅かな隙間をもって収まる大きさで、同座ぐ
    り部の深さ寸法よりも大きい厚みをもったねじつまみが
    螺入されてなり、 前記きのこ形支持軸の笠部を前記だるま形透孔の大径部
    に挿通させた後、同軸部を同だるま形透孔の小径部内に
    移動させ、その位置にて前記ねじつまみを締付け回転す
    ることにより、そのねじつまみを前記座ぐり部内にその
    座ぐり部周壁と僅かな隙間をもって収めると共に前記笠
    部裏面とねじつまみ面とで前記座ぐり部底面部分を表裏
    側から挟圧保持して前記着脱部材を前記被着脱体に着脱
    自在に固定することを特徴とする着脱部材の固定構造。
JP8356385A 1996-12-26 1996-12-26 着脱部材の固定構造 Pending JPH10184629A (ja)

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