JPH10181333A - 空気調和装置 - Google Patents

空気調和装置

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JPH10181333A
JPH10181333A JP34486796A JP34486796A JPH10181333A JP H10181333 A JPH10181333 A JP H10181333A JP 34486796 A JP34486796 A JP 34486796A JP 34486796 A JP34486796 A JP 34486796A JP H10181333 A JPH10181333 A JP H10181333A
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shaft
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雅己 田口
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耕太郎 須田
Katsuyuki Osaki
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 FACE開閉ドアのドアシャフト51を1軸
にしてFACEアクチュエータやリンク機構の部品点数
を少なくすることにより、組付工数を減少して製品価格
を低減するようにしたFACEドア切替装置13を提供
する。 【解決手段】 第1FACE開閉ドアと第2FACE開
閉ドアとを取り付けた1軸のドアシャフト51を所定の
回転角度だけ回動させることによって、第1FACEド
ア本体52の周囲より食み出したシールパッキン53、
54がリブ部に接触してセンタFACE吹出口を閉じ、
第2FACEドア本体62に貼り付けられたシールパッ
キン63、64がリブ部より離れてサイドFACE吹出
口を開く1段シール状態と、シールパッキン53、54
が撓んだ状態でリブ部に接触してセンタFACE吹出口
を閉じ、シールパッキン63、64がリブ部に接触して
サイドFACE吹出口を閉じる2段シール状態とを切り
替えるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、室内の空調を行う
空気調和装置に関するもので、特にセンタフェイス吹出
口から車室内に向けて空気を吹き出すと共に、サイドフ
ェイス吹出口から車室内に向けて空気を吹き出すように
した車両用空気調和装置に係わる。
【0002】
【従来の技術】従来より、センタフェイス吹出口、サイ
ドフェイス吹出口、フット吹出口およびデフロスタ吹出
口を複数個の吹出口モード切替ドアを回動させて選択的
に開閉することによって、フェイスモード、バイレベル
モード、フットモード、フットデフモードおよびデフロ
スタモードのうちのいずれかの吹出口モードを設定する
ようにした車両用空気調和装置がある。
【0003】このような車両用空気調和装置のうちで、
サイドシールドガラスの内面の曇りを防止する目的で、
吹出口モードがフェイスモードを除く他のモードの時で
も、サイドフェイス吹出口から空気を吹き出すように設
定したものがある。また、この中でも、サイドフェイス
吹出口からの空気の吹き出しが有る時と無い時の両方の
設定があるものもある。それは、吹出口モードの切り替
えが、オート制御の場合には、サイドフェイス吹出口か
らの空気の吹き出しが有り、車両の乗員が吹出口設定ス
イッチでフェイスモードを除く吹出口モードに手動設定
した場合には、サイドフェイス吹出口からの空気の吹き
出しを無しにしたものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の技術
においては、フェイス吹出口からの空気の吹き出しが無
い時に、サイドフェイス吹出口からの空気の吹き出しの
有無の両方の設定がある場合に、フェイス吹出口切替ド
アとして、センタフェイスドアとサイドフェイスドアと
を別々にして、すなわち、シャフトを2軸以上にして、
それぞれのシャフトを別々のアクチュエータまたはリン
ク機構にて駆動するようにしている。これにより、アク
チュエータやリンク機構等のドア駆動手段の部品点数が
多くなって組付工数が増加することにより製品価格を上
昇させてしまうという問題が生じている。
【0005】
【発明の目的】本発明の目的は、同一のシャフトにて2
種類の第1、第2ドア本体を動かしてアクチュエータや
リンク機構等のドア駆動手段の部品点数を少なくするこ
とにより組付工数を減少して製品価格を低減するように
した空気調和装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に
よれば、シャフトを回転変位させて1段シール状態にす
ると、第1ドア本体により第1吹出口が閉じられ、第2
ドア本体により第2吹出口が開かれる。このとき、第1
ドア本体と一体的に回転するように設けられ、且つ第1
ドア本体の周囲より食み出すように設けられた可撓性の
第1シール部材は、第1枠状部の内壁面に接触して第1
吹出口を閉塞する。
【0007】また、1段シール状態からシャフトを所定
の回転角度だけ回転変位させて2段シール状態にする
と、第1ドア本体により第1吹出口が閉じられ、第2ド
ア本体により第2吹出口が閉じられる。このとき、第1
ドア本体の周囲より食み出した可撓性の第1シール部材
は、第1枠状部の内壁面に撓んだ状態で接触して第1吹
出口の閉塞状態を維持する。
【0008】したがって、同一のシャフトで2種類の第
1ドア本体および第2ドア本体を動かして1段シール状
態と2段シール状態とを両立させることができるので、
シャフトを介して第1ドア本体および第2ドア本体を駆
動するアクチュエータやリンク機構等のドア駆動手段の
部品点数を少なくすることができる。それによって、ド
ア駆動手段の組付工数が減少することにより、製品価格
を低減することができる。
【0009】請求項2に記載の発明によれば、第2ドア
本体と一体的に回転するように設けられた可撓性の第2
シール部材は、1段シール状態の時には第2枠状部の内
壁面に接触しないので第2吹出口を開放し、2段シール
状態の時には第2枠状部の内壁面に接触して第2吹出口
を閉塞する。それによって、2段シール状態の時に第2
吹出口を確実にシールすることができる。
【0010】請求項3に記載の発明によれば、シャフト
を回転変位させて1段シール状態にすると、第1ドア本
体によりセンタフェイス通風路が閉塞されてセンタフェ
イス吹出口が閉じられ、第2ドア本体によりサイドフェ
イス通風路が開放されてサイドフェイス吹出口が開かれ
る。このとき、第1ドア本体の周囲より食み出した第1
シール部材は、第1枠状部の内壁面に接触してセンタフ
ェイス通風路を閉塞する。
【0011】また、1段シール状態からシャフトを所定
の回転角度だけ回転変位させて2段シール状態にする
と、第1ドア本体によりセンタフェイス通風路が閉塞さ
れてセンタフェイス吹出口が閉じられ、第2ドア本体に
よりサイドフェイス通風路が閉塞されてサイドフェイス
吹出口が閉じられる。このとき、第1ドア本体の周囲よ
り食み出した可撓性の第1シール部材は、第1枠状部の
内壁面に撓んだ状態で接触してセンタフェイス通風路の
閉塞状態を維持する。
【0012】
【発明の実施の形態】
〔実施形態の構成〕図1ないし図8は本発明の空気調和
装置をカーエアコンに適用した実施形態を示したもの
で、図1および図2はFACEドア切替装置を示した図
で、図3はカーエアコンの吹出口切替装置を示した図
で、図4は車両のインストルメントパネルを示した図で
ある。
【0013】本実施形態のカーエアコン1は、複数個の
デフロスタ(DEF)吹出口2、2個のフロントフット
(FOOT)吹出口3、2個のリヤフット(FOOT)
吹出口4、2個のセンタフェイス(FACE)吹出口
5、および2個のサイドフェイス(FACE)吹出口6
を選択的に開閉することにより吹出口モードを切り替え
る吹出口切替装置7等から構成されている。
【0014】ここで、DEF吹出口2は、車両のフロン
トシールドガラスの内面に向かって主に温風を吹き出す
吹出口である。フロントFOOT吹出口3は、車両の前
席側の乗員の足元部に向かって主に温風を吹き出す吹出
口である。リヤFOOT吹出口4は、車両の後席側の乗
員の足元部に向かって主に温風を吹き出す吹出口であ
る。センタFACE吹出口5は、インストルメントパネ
ル9の中央部から車両の乗員の頭胸部に向かって主に冷
風を吹き出す吹出口である。サイドFACE吹出口6
は、インストルメントパネル9の脇部(側方部)から車
両の乗員の頭胸部の脇部(側方部)およびサイドシール
ドガラスの内面に向かって空気を吹き出す吹出口であ
る。
【0015】吹出口切替装置7は、ユニットケース1
0、デフロスタ(DEF)ドア切替装置11、フット
(FOOT)ドア切替装置12、フェイス(FACE)
ドア切替装置13、およびエアコン制御装置(図示せ
ず)等から構成されている。ユニットケース10は、本
発明の吹出口切替箱であって、車両の車室内前側に配設
され、上流側に遠心式送風機(図示せず)および内外気
切替箱(図示せず)が連結されている。
【0016】また、ユニットケース10の上流側には、
ユニットケース10内を通過する空気を冷却する冷凍サ
イクルのエバポレータ(空気冷却手段)14が設置され
ている。そして、ユニットケース10の中央部には、エ
ンジンの冷却水により通過する空気を加熱するヒータコ
ア(空気加熱手段)15およびエアミックスドア16、
17が設置されている。さらに、ヒータコア15の周囲
には、ヒータコア15を通過した空気が流れる温風通路
18、ヒータコア15を迂回した空気が流れる冷風通路
19、および温風通路18と冷風通路19から流入した
空気が混ざり合うエアミックス部20が設けられてい
る。エアミックスドア16、17は、温風通路18を通
過する空気量(温風量)と冷風通路19を通過する(冷
風量)とを調節する吹出温度調節手段である。
【0017】そして、ユニットケース10の上面側(図
示左側)には、DEF通風路21が形成されている。こ
のDEF通風路21は、DEF吹出ダクト(図示せず)
を介してDEF吹出口2に連通している。また、ユニッ
トケース10の下面側(図示右上側)には、FOOT通
風路22が形成されている。このFOOT通風路22
は、フロントFOOT吹出ダクト23およびリヤFOO
T吹出ダクト24を介してフロントFOOT吹出口3お
よびリヤFOOT吹出口4に連通している。
【0018】また、ユニットケース10の前面側(図示
上側)には、1個のセンタFACE通風路25と、この
センタFACE通風路25の両側に配置された2個のサ
イドFACE通風路26とが形成されている。1個のセ
ンタFACE通風路25は、本発明の第1吹出口であっ
て、センタFACE吹出ダクト(図示せず)を介して2
個のセンタFACE吹出口5に連通している。2個のサ
イドFACE通風路26は、本発明の第2吹出口であっ
て、サイドフェイス吹出ダクト(図示せず)を介して2
個のサイドFACE吹出口6にそれぞれ連通している。
【0019】そして、ユニットケース10の中央部の内
壁面には、エアミックスドア16、17が温風通路18
と冷風通路19を閉塞する際に当接する枠状のリブ部2
7、28が形成されている。また、ユニットケース10
の上面側の内壁面には、内側に後記するDEFドアがD
EF通風路21を閉塞する際に当接する枠状のリブ部3
1、32が形成されている。
【0020】さらに、ユニットケース10の下面側の内
壁面には、後記するFOOTドアがFOOT通風路22
を閉塞する際に当接する枠状のリブ部33が形成されて
いる。そして、ユニットケース10の前面側の内壁面に
は、後記するFACEドアがセンタFACE通風路25
とサイドFACE通風路26を閉塞する際に当接する枠
状のリブ部34〜37が形成されている。ここで、リブ
部34、35は本発明の第1枠状部を構成し、リブ部3
6、37は本発明の第2枠状部を構成する。
【0021】DEFドア切替装置11は、後記するDE
F開閉ドア、このDEF開閉ドアを回動させる1軸のド
アシャフト41、およびこのドアシャフト41をリンク
機構(図示せず)を介して駆動するDEFアクチュエー
タ(図示せず)等から構成されている。DEF開閉ドア
は、図3に示したように、略中央部に設けられたドアシ
ャフト41を枢着位置とする板状ドアであって、ドアシ
ャフト41を中心にして回動することによりDEF通風
路21(DEF吹出口2)を開閉する。そのDEF開閉
ドアは、鉄系金属部材よりなる略平板形状のDEFドア
本体42、およびこのDEFドア本体42の両端面に接
着剤等の接合手段を用いて貼り付けられたシールパッキ
ン43、44等を有している。
【0022】FOOTドア切替装置12は、後記するF
OOT開閉ドア、このFOOT開閉ドアを回動させる1
軸のドアシャフト45、およびこのドアシャフト45を
リンク機構(図示せず)を介して駆動するFOOTアク
チュエータ(図示せず)等から構成されている。FOO
T開閉ドアは、図3に示したように、一端部に設けられ
たドアシャフト45を枢着位置とする板状ドアであっ
て、ドアシャフト45を中心にして回動することにより
FOOT通風路22(フロントFOOT吹出口3、リヤ
FOOT吹出口4)を開閉する。そのFOOT開閉ドア
は、鉄系金属部材よりなる略平板形状のFOOTドア本
体46、およびこのFOOTドア本体46の両端面に接
着剤等の接合手段を用いて貼り付けられたシールパッキ
ン47、48等を有している。
【0023】FACEドア切替装置13は、後記する1
個の第1FACE開閉ドア、後記する2個の第2FAC
E開閉ドア、これらの第1、第2FACE開閉ドアを回
動させる1軸のドアシャフト51、およびこのドアシャ
フト51をリンク機構を介して駆動するFACEアクチ
ュエータ(図示せず)等から構成されている。FACE
アクチュエータおよびリンクプレート50を含むリンク
機構は、ドアシャフト51を介して後記する第1、第2
FACEドア本体を駆動するFACEドア駆動手段を構
成する。
【0024】1個の第1FACE開閉ドアは、図1、図
2、図3、図5および図7に示したように、略中央部に
設けられたドアシャフト51を枢着位置とする板状ドア
であって、ドアシャフト51を中心にして回動すること
によりセンタFACE通風路25(センタFACE吹出
口5)を開閉するセンタFACE開閉ドアである。その
第1FACE開閉ドアは、鉄系金属部材よりなる略平板
形状の第1FACEドア本体52、およびこの第1FA
CEドア本体52と一体的に回動動作を行うように第1
FACEドア本体52に貼り付けられたシールパッキン
53、54等を有している。
【0025】第1FACEドア本体52は、本発明の第
1ドア本体であって、ドアシャフト51に略ヘの字形状
にスポット溶接等の接合手段を用いて取り付けられてい
る。この第1FACEドア本体52は、ドアシャフト5
1の外周から外端部までの縦寸法(X)が30mmで、
横寸法が60mmで、板厚が1mmである。そして、本
実施形態では、リブ部34、35の内側面とドアシャフ
ト51との間に形成される面積よりも、第1FACEド
ア本体52とドアシャフト51との間に形成される面積
の方が小さくなるように、第1FACEドア本体52が
ドアシャフト51に取り付けられている。
【0026】シールパッキン53、54は、軽量で形状
の自由度の高い可撓性樹脂部材(例えばポリウレタンフ
ォーム等)よりなり、第1FACEドア本体52がセン
タFACE通風路25を閉塞した際のシール性を高める
ための第1シール部材である。そして、シールパッキン
53は、縦寸法(Y)が38mmで、横寸法が75mm
で、板厚が4mmで、第1FACEドア本体52の一方
側の前端面において接着剤等の接合手段を用いて貼り付
けられている。なお、シールパッキン53は、第1FA
CEドア本体52の一方側の前端面の表面積よりも大き
い面積を持つため、第1FACEドア本体52の一方側
の周囲から略コの字状に6mm〜10mm程度の食み出
し量(L)食み出すように貼り付けられている。このシ
ールパッキン53は、センタFACE通風路25を閉塞
する1段シール状態の際にリブ部34に当接し(図5参
照)、センタFACE通風路25を閉塞する2段シール
状態の際にリブ部34に撓んだ状態で当接する(図7参
照)。
【0027】また、シールパッキン54は、シールパッ
キン53と同様に、第1FACEドア本体52の他方側
の後端面において接着剤等の接合手段を用いて貼り付け
られている。なお、シールパッキン54は、第1FAC
Eドア本体52の他方側の後端面の表面積よりも大きい
面積を持つため、第1FACEドア本体52の他方側の
周囲から略コの字状に6mm〜10mm程度の食み出し
量食み出すように貼り付けられている。このシールパッ
キン54は、センタFACE通風路25を閉塞する1段
シール状態の際にリブ部35に当接し(図5参照)、セ
ンタFACE通風路25を閉塞する2段シール状態の際
にリブ部35に撓んだ状態で当接する(図7参照)。
【0028】なお、本実施形態では、センタFACE通
風路25をシールパッキン53、54で閉塞している時
に、空気流が第1FACEドア本体52に当たると、シ
ールパッキン53側の第1FACEドア本体52はリブ
部34に押し付けられて更に閉じようとするが、シール
パッキン54側の第1FACEドア本体52はリブ部3
5より離れる方向に力が加わり開こうとする。このた
め、開こうとするシールパッキン54の食み出し量を、
閉じようとするシールパッキン53の食み出し量よりも
2mm〜5mm程度大きくとることが望ましい。また、
第1FACEドア本体52とリブ部34、35とのクリ
アランス(隙間)が2mmの時には、第1FACEドア
本体52の周囲からのシールパッキン53、54の食み
出し量を6mm程度に設定すると良い。
【0029】2個の第2FACE開閉ドアは、図1、図
6および図8に示したように、略中央部に設けられたド
アシャフト51を枢着位置とする板状ドアであって、ド
アシャフト51を中心にして回動することによりサイド
FACE通風路26(サイドFACE吹出口6)を開閉
するサイドFACE開閉ドアである。その第2FACE
開閉ドアは、第1FACE開閉ドアと同様に、鉄系金属
部材よりなる略平板形状の第2FACEドア本体62、
およびこの第2FACEドア本体62と一体的に回動動
作を行うように第2FACEドア本体62に貼り付けら
れたシールパッキン63、64等を有している。
【0030】第2FACEドア本体62は、本発明の第
2ドア本体であって、ドアシャフト51に略ヘの字形状
にスポット溶接等の接合手段を用いて取り付けられてい
る。この第2FACEドア本体62は、ドアシャフト5
1の外周から外端部までの縦寸法が40mmで、横寸法
が60mmで、板厚が1mmである。そして、本実施形
態では、第2FACEドア本体62によるサイドFAC
E通風路26の閉塞位置と第1FACEドア本体52に
よるセンタFACE通風路25の閉塞位置とが略同一平
面上にあるため、第2FACEドア本体62のドアシャ
フト51への取付角度と第1FACEドア本体52のド
アシャフト51への取付角度とが、所定の回転角度(例
えばθ=6°〜8°)だけずれるように、第2FACE
ドア本体62および第1FACEドア本体52をドアシ
ャフト51に貼り付けられている。
【0031】シールパッキン63、64は、軽量で形状
の自由度の高い可撓性樹脂部材(例えばポリウレタンフ
ォーム等)よりなり、第2FACEドア本体62がサイ
ドFACE通風路26を閉塞した際のシール性を高める
ための第2シール部材である。そして、シールパッキン
63は、縦寸法が40mmで、横寸法が60mmで、板
厚が4mmで、第2FACEドア本体62の一方側の前
端面において接着剤等の接合手段を用いて貼り付けられ
ている。このシールパッキン63は、サイドFACE通
風路26を開放する1段シール状態の際にリブ部36に
当接せず(図6参照)、サイドFACE通風路26を閉
塞する2段シール状態の際にリブ部36に当接する(図
8参照)。
【0032】また、シールパッキン64は、シールパッ
キン63と同様に、第2FACEドア本体62の他方側
の後端面において接着剤等の接合手段を用いて貼り付け
られている。このシールパッキン64は、サイドFAC
E通風路26を開放する1段シール状態の際にリブ部3
7に当接せず(図6参照)、サイドFACE通風路26
を閉塞する2段シール状態の際にリブ部37に撓んだ状
態で当接する(図8参照)。
【0033】次に、本実施形態のエアコン制御装置は、
インストルメントパネル9の中央部に設置されたエアコ
ン操作パネル70に設けられた吹出口設定スイッチや温
度設定スイッチ等の各種スイッチ(いずれも図示せず)
から入力したスイッチ信号と、内気温センサ、外気温セ
ンサ、日射センサ、エバ後温度センサ、水温センサ、湿
度センサ等の各種センサ(いずれも図示せず)から入力
したセンサ信号と制御プログラムに基づいて、遠心式送
風機、エアミックスドア16、17を駆動するアクチュ
エータ、DEF開閉ドアを駆動するDEFアクチュエー
タ、FOOT開閉ドアを駆動するFOOTアクチュエー
タ、FACE開閉ドアを駆動するFACEアクチュエー
タ等を通電制御する。
【0034】なお、本実施形態では、吹出口設定スイッ
チとして、吹出口モードをFACEモードに固定するた
めのFACE設定スイッチ、吹出口モードをB/L(バ
イレベル)モードに固定するためのB/L設定スイッ
チ、吹出口モードをFOOTモードに固定するためのF
OOT設定スイッチ、吹出口モードをF/D(フットデ
フ)モードに固定するためのF/D設定スイッチ、吹出
口モードをDEFモードに固定するためのDEF設定ス
イッチを有している。
【0035】〔実施形態の作用〕次に、本実施形態のカ
ーエアコン1の吹出口切替装置7の作用を図1ないし図
8に基づいて簡単に説明する。
【0036】1)FACEモード(オート制御、マニュ
アル制御)時 エアコン制御装置によるオート制御、あるいは車両の乗
員がエアコン操作パネル70に設けられたFACE設定
スイッチを投入することによるマニュアル制御によっ
て、吹出口モードがFACEモードに決定されると、D
EFアクチュエータ、FOOTアクチュエータおよびF
ACEアクチュエータが通電制御されて、各リンク機構
を介してドアシャフト41、45、51が回転変位させ
られる。
【0037】それによって、DEF開閉ドアのDEFド
ア本体42が所定の停止位置(図3の実線位置)で停止
することによりDEF通風路21が閉塞(シール)され
てDEF吹出口2が閉じられ、FOOT開閉ドアのFO
OTドア本体46が所定の停止位置(図3の二点鎖線位
置)で停止することによりFOOT通風路22が閉塞
(シール)されてフロントFOOT吹出口3およびリヤ
FOOT吹出口4が閉じられる。
【0038】また、1個の第1FACE開閉ドアの第1
FACEドア本体52が所定の停止位置(図3の二点鎖
線位置)で停止している。このとき、第1FACEドア
本体52に装着されたシールパッキン53、54は、ユ
ニットケース10の前面側の内壁面に設けられたリブ部
34、35より離れていることにより、センタFACE
通風路25が開放されてセンタFACE吹出口5が開か
れる。
【0039】さらに、2個の第2FACE開閉ドアの第
2FACEドア本体62が所定の停止位置で停止してい
る。このとき、第2FACEドア本体62に装着された
シールパッキン63、64は、ユニットケース10の前
面側の内壁面に設けられたリブ部36、37より離れて
いることにより、サイドFACE通風路26が開放され
てサイドFACE吹出口6が開かれる。
【0040】したがって、エバポレータ14を通過する
際に冷却された後に、エアミックスドア16、17の開
度に応じてヒータコア15で加熱されて適温の冷風がセ
ンタFACE通風路25とサイドFACE通風路26に
流れ込む。よってセンタFACE吹出口5とサイドFA
CE吹出口6とから車両の乗員の頭胸部に向かって主に
冷風が吹き出されることにより快適な冷房がなされる。
【0041】2)B/Lモード(オート制御、マニュア
ル制御)時 エアコン制御装置によるオート制御、あるいは車両の乗
員がエアコン操作パネル70に設けられたB/L設定ス
イッチを投入することによるマニュアル制御によって、
吹出口モードがFACEモードからB/Lモードに切り
替えられると、FOOTアクチュエータおよびFACE
アクチュエータが通電制御されて、各リンク機構を介し
てドアシャフト45、51が図示左回転方向に(例えば
全開度の半分程度に)回転変位させられる。
【0042】それによって、DEF開閉ドアのDEFド
ア本体42によりDEF通風路21の閉塞(シール)状
態が維持されてDEF吹出口2が閉じられ、FOOT開
閉ドアのFOOTドア本体46が所定の停止位置で停止
することによりFOOT通風路22が開放されてフロン
トFOOT吹出口3およびリヤFOOT吹出口4が開か
れる。
【0043】また、第1FACE開閉ドアの第1FAC
Eドア本体52および第2FACE開閉ドアの第2FA
CEドア本体62によりセンタFACE通風路25およ
びサイドFACE通風路26が開放されてセンタFAC
E吹出口5およびサイドFACE吹出口6が開かれる。
【0044】したがって、エバポレータ14を通過する
際に冷却された後に、エアミックスドア16、17の開
度に応じてヒータコア15で加熱された風のうち比較的
に冷風がセンタFACE通風路25とサイドFACE通
風路26に流れ込み、比較的に温風がFOOT通風路2
2に流れ込む。よって、センタFACE吹出口5とサイ
ドFACE吹出口6とから車両の乗員の頭胸部に向かっ
て主に冷風が吹き出され、フロントFOOT吹出口3と
リヤFOOT吹出口4とから車両の乗員の足元部に向か
って主に温風が吹き出されることにより頭寒足熱の快適
な暖房がなされる。
【0045】3)FOOTモード(オート制御)時 エアコン制御装置によるオート制御によって、吹出口モ
ードがB/LモードからFOOTモードに切り替えられ
ると、FOOTアクチュエータおよびFACEアクチュ
エータが通電制御されて、各リンク機構を介してドアシ
ャフト45、51が図示左回転方向に回転変位させられ
る。
【0046】それによって、DEF開閉ドアのDEFド
ア本体42によりDEF通風路21の閉塞(シール)状
態が維持されてDEF吹出口2が閉じられ、FOOT開
閉ドアのFOOTドア本体46が所定の停止位置(図3
の実線位置)で停止することによりFOOT通風路22
の開放状態が維持されてフロントFOOT吹出口3およ
びリヤFOOT吹出口4が開かれる。
【0047】また、第1FACE開閉ドアの第1FAC
Eドア本体52が所定の停止位置(図3の実線位置およ
び図5の位置)で停止している。このとき、第1FAC
Eドア本体52に装着されたシールパッキン53、54
は、ユニットケース10のリブ部34、35に接触する
ことにより、センタFACE通風路25が閉塞(シー
ル)されてセンタFACE吹出口5が閉じられる。
【0048】さらに、第2FACE開閉ドアの第2FA
CEドア本体62が所定の停止位置(図6の位置)で停
止している。このとき、第2FACEドア本体62に装
着されたシールパッキン63、64は、ユニットケース
10のリブ部36、37より若干離れていることによ
り、サイドFACE通風路26が開放されてサイドFA
CE吹出口6が開かれる(1段シール状態)。すなわ
ち、図6に示したように、第2FACE開閉ドアとユニ
ットケース10との隙間から風が洩れる。なお、風洩れ
量は、リブ部36、37と第2FACEドア本体62
(シールパッキン63、64)との隙間寸法(クリアラ
ンス)により調整する。
【0049】したがって、エアミックスドア16、17
の開度に応じてヒータコア15で加熱された温風がサイ
ドFACE通風路26とFOOT通風路22に流れ込
む。よって、サイドFACE吹出口6とから車両の乗員
の頭胸部またはサイドシールドガラスの内面に向かって
主に温風が吹き出され、フロントFOOT吹出口3とリ
ヤFOOT吹出口4とから車両の乗員の足元部に向かっ
て主に温風が吹き出されることにより、サイドシールド
ガラスの防曇効果や着氷の除去効果を備えた快適な暖房
がなされる。
【0050】なお、エアコン制御装置のオート制御によ
って、吹出口モードがF/DモードやDEFモードに切
り替えられても、このオート制御によるFOOTモード
と同様に、サイドFACE通風路26から風が洩れるよ
うにしても良い。この場合には、DEF通風路21とサ
イドFACE通風路26を経てDEF吹出口2とサイド
FACE吹出口6とから主に温風が吹き出されることに
なるので、フロントシールドガラスの内面とサイドシー
ルドガラスの内面の曇りや着氷の除去を行うことができ
る。
【0051】4)FOOTモード(マニュアル制御)時 車両の乗員がエアコン操作パネル70に設けられたFO
OT設定スイッチを投入することによるマニュアル制御
によって、吹出口モードがB/LモードからFOOTモ
ードに切り替えられると、FOOTアクチュエータおよ
びFACEアクチュエータが通電制御されて、各リンク
機構を介してドアシャフト45、51が図示左回転方向
に更に回転変位させられる。このとき、ドアシャフト5
1は、オート制御時よりも更に6°〜8°程度回転変位
させられる。それによって、上記のオート制御と同様
に、DEF吹出口2が閉じられ、フロントFOOT吹出
口3およびリヤFOOT吹出口4が開かれる。
【0052】また、第1FACE開閉ドアの第1FAC
Eドア本体52は、上記のオート制御より図5において
左回転方向に更に回転変位させられた所定の停止位置
(図7の位置)で停止している。このとき、第1FAC
Eドア本体52に装着されたシールパッキン53、54
は、上記のオート制御の時よりも大きく撓んだ状態でリ
ブ部34、35に接触することにより、センタFACE
通風路25の閉塞(シール)状態が維持されてセンタF
ACE吹出口5が閉じられる。
【0053】さらに、第2FACE開閉ドアの第2FA
CEドア本体62は、第1FACEドア本体52と同様
に、上記のオート制御より図6において左回転方向に更
に回転変位させられた所定の停止位置(図8の位置)で
停止している。このとき、第2FACEドア本体62に
装着されたシールパッキン63、64は、リブ部36、
37に接触することにより、サイドFACE通風路26
が閉塞(シール)されてサイドFACE吹出口6が閉じ
られる(2段シール状態)。
【0054】したがって、エアミックスドア16、17
の開度に応じてヒータコア15で加熱された温風がFO
OT通風路22のみに流れ込むことによって、フロント
FOOT吹出口3とリヤFOOT吹出口4とから車両の
乗員の足元部に向かって主に温風が集中的に吹き出され
ることにより、快適な暖房がなされる。
【0055】なお、車両の乗員のマニュアル制御によっ
て、吹出口モードがF/DモードやDEFモードに切り
替えられても、このマニュアル制御によるFOOTモー
ドと同様に、センタFACE通風路25とサイドFAC
E通風路26からの風洩れを防止するようにしても良
い。
【0056】〔実施形態の効果〕以上のように、本実施
形態のカーエアコン1の吹出口切替装置7は、1軸のド
アシャフト51およびリンクプレート50等のリンク機
構を介して1個のFACEアクチュエータにより2種類
の第1、第2FACEドア本体52、62を動かすよう
にしている。それによって、1軸のドアシャフト51に
よる駆動により、センタFACE吹出口5を閉じ、サイ
ドFACE吹出口6を開く1段シール状態とセンタFA
CE吹出口5およびサイドFACE吹出口6を両方とも
閉じる2段シール状態とを達成することができる。この
ため、第1、第2FACEドア本体52、62をそれぞ
れ駆動する2軸式の技術と比較して、FACEアクチュ
エータやリンク機構の部品点数を少なくすることができ
るので、ドアシャフト51、リンク機構およびFACE
アクチュエータの組付工数を減少できる。これにより、
カーエアコン1の吹出口切替装置7の製品価格を低減す
ることができる。
【0057】〔他の実施形態〕本実施形態では、本発明
を車両に搭載された車両用空気調和装置1の吹出口切替
装置に適用したが、本発明を車両を除く船舶、航空機、
工場、ビルディング、集合住宅または家庭用の空気調和
装置の吹出口切替装置に適用しても良い。ヒータコア1
5とエアミックスドア16との間の温風通路18中に、
電気ヒータ等の補助ヒータを設置しても良い。
【0058】本実施形態では、第1、第2FACEドア
本体52、62とドアシャフト51とを鉄系の金属材料
により形成した後に組み付けるようにしたが、第1、第
2FACEドア本体52、62とドアシャフト51とを
樹脂材料により一体成形しても良い。また、シールパッ
キン(第1シール部材)53、54やシールパッキン
(第2シール部材)63、64として、ゴム等の可撓性
樹脂を使用しても良い。そして、第1FACEドア本体
52とシールパッキン53、54とを可撓性の樹脂材料
により一体成形しても良い。また、第2FACEドア本
体62とシールパッキン63、64とを可撓性の樹脂材
料により一体成形しても良い。
【0059】本実施形態では、第1枠状部としてのリブ
部34、35内の開口部の形成位置と第2枠状部として
のリブ部36、37内の開口部の形成位置とを同一平面
上に設け、第1FACEドア本体52のドアシャフト5
1への取付位置に対する第2FACEドア本体62のド
アシャフト51への取付角度を所定の回転角度(例えば
6°〜8°)だけずらして第1、第2FACEドア本体
52、62をドアシャフト51に取り付けたが、第1枠
状部としてのリブ部34、35内の開口部の形成位置と
第2枠状部としてのリブ部36、37内の開口部の形成
位置とを所定の回転角度(例えば6°〜8°)だけずら
し、第1FACEドア本体52のドアシャフト51への
取付位置に対する第2FACEドア本体62のドアシャ
フト51への取付角度を略同一の角度としても良い。
【0060】本実施形態では、第1ドア本体として、略
中央部に設けられたドアシャフト51を枢着位置とする
バラフライ型の第1FACEドア本体52を使用した
が、第1ドア本体として、一端部に設けられたドアシャ
フト51を枢着位置とする片持ち型のセンタFACEド
ア本体を使用しても良い。同様に、第2ドア本体とし
て、一端部に設けられたシャフトを枢着位置とする片持
ち型のサイドFACEドア本体を使用しても良い。
【0061】本実施形態では、ユニットケース10にセ
ンタFACE吹出ダクトとサイドFACE吹出ダクトを
連結し、そのセンタFACE吹出ダクトとサイドFAC
E吹出ダクトの下流端にセンタFACE吹出口5とサイ
ドFACE吹出口6を形成しているが、ユニットケース
11の前面壁にセンタFACE吹出口5とサイドFAC
E吹出口6を形成しても良い。すなわち、本実施形態の
センタFACE通風路25がセンタFACE吹出口5と
なり、サイドFACE通風路26がサイドFACE吹出
口6となる。
【0062】本実施形態では、第1ドア本体を第1FA
CEドア本体(センタFACEドア本体)52に適用
し、第2ドア本体を第2FACEドア本体(サイドFA
CEドア本体)62に適用したが、第1ドア本体をサイ
ドDEFドア本体に適用し、第2ドア本体をFOOTド
ア本体に適用しても良い。この場合には、第1吹出口が
サイドDEF吹出口となり、第2吹出口がFOOT吹出
口となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】FACEドア切替装置を示した斜視図である
(実施形態)。
【図2】図1のA−A断面図である(実施形態)。
【図3】カーエアコンの吹出口切替装置を示した断面図
である(実施形態)。
【図4】車両のインストルメントパネルを示した正面図
である(実施形態)。
【図5】オート制御時のセンタFACEドアの停止位置
を示した説明図である(実施形態)。
【図6】オート制御時のサイドFACEドアの停止位置
を示した説明図である(実施形態)。
【図7】マニュアル制御時のセンタFACEドアの停止
位置を示した説明図である(実施形態)。
【図8】マニュアル制御時のサイドFACEドアの停止
位置を示した説明図である(実施形態)。
【符号の説明】
1 カーエアコン(空気調和装置) 2 DEF吹出口 3 フロントFOOT吹出口 4 リヤFOOT吹出口 5 センタFACE吹出口 6 サイドFACE吹出口 7 吹出口切替装置 10 ユニットケース(吹出口切替箱) 13 FACEドア切替装置 25 センタFACE通風路(第1吹出口) 26 サイドFACE通風路(第2吹出口) 34 リブ部(第1枠状部) 35 リブ部(第1枠状部) 36 リブ部(第2枠状部) 37 リブ部(第2枠状部) 50 リンクプレート(FACEドア駆動手段) 51 ドアシャフト 52 第1FACEドア本体 53 シールパッキン(第1シール部材) 54 シールパッキン(第1シール部材) 62 第2FACEドア本体 63 シールパッキン(第2シール部材) 64 シールパッキン(第2シール部材)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大崎 勝之 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内側に、室内に向けて空気を吹き出させる
    ための第1吹出口が形成された第1枠状部、および内側
    に、前記第1吹出口と異なる部位から室内に向けて空気
    を吹き出させるための第2吹出口が形成された第2枠状
    部を有する吹出口切替箱と、 この吹出口切替箱に回転自在に支持されたシャフトと、 このシャフトに設けられ、前記シャフトが回転すること
    により前記第1吹出口を開閉する第1ドア本体と、 前記シャフトに設けられ、前記シャフトが回転すること
    により前記第2吹出口を開閉する第2ドア本体と、 前記第1ドア本体に一体的に設けられた可撓性の第1シ
    ール部材とを備え、 前記第1吹出口を閉じ、前記第2吹出口を開く1段シー
    ル状態とこの1段シール状態よりも前記シャフトを所定
    の回転角度だけ回転変位させることにより設定され、前
    記第1吹出口および前記第2吹出口の両方を閉じる2段
    シール状態とを有し、 前記第1ドア本体は、前記シャフトと前記第1枠状部の
    内壁面とで形成される面積よりも前記シャフトと前記第
    1ドア本体とで形成される面積の方が小さくなるように
    前記吹出口切替箱内に設けられ、 前記第1シール部材は、前記第1ドア本体の周囲より食
    み出すように設けられ、前記1段シール状態の時に前記
    第1枠状部の内壁面に接触して前記第1吹出口を閉塞
    し、前記2段シール状態の時に前記第1枠状部の内壁面
    に撓んだ状態で接触して前記第1吹出口の閉塞状態を継
    続することを特徴とする空気調和装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の空気調和装置において、 前記第2ドア本体に一体的に設けられ、前記1段シール
    状態の時に前記第2枠状部の内壁面に接触することなく
    前記第2吹出口を開放し、前記2段シール状態の時に前
    記第2枠状部の内壁面に接触して前記第2吹出口を閉塞
    する可撓性の第2シール部材を備えたことを特徴とする
    空気調和装置。
  3. 【請求項3】請求項1または請求項2に記載の空気調和
    装置において、 前記第1吹出口は、車室内前面の中央部から車両の乗員
    の頭胸部に向けて空気を吹き出すセンタフェイス吹出口
    に連通するセンタフェイス通風路であり、 前記第2吹出口は、車室内前面の脇部から車両の乗員の
    頭胸部に向けて空気を吹き出すサイドフェイス吹出口に
    連通するサイドフェイス通風路であることを特徴とする
    空気調和装置。
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