JPH10181126A

JPH10181126A - 記録装置の記録紙切断機構

Info

Publication number: JPH10181126A
Application number: JP34308896A
Authority: JP
Inventors: Daishi Konishi; 題詞小西
Original assignee: Murata Machinery Ltd
Current assignee: Murata Machinery Ltd
Priority date: 1996-12-24
Filing date: 1996-12-24
Publication date: 1998-07-07

Abstract

(57)【要約】【課題】ロール状記録紙を使用し、シリアル型印字ヘ
ッドを具備する記録装置においては、従来、オートカッ
ターを記録紙切断装置として設けていたが、印字ヘッド
のキャリアと別の駆動手段であって、両者間の距離が離
れ、切断後、次の印字開始までの余白が多くなり、その
分、記録紙の引き戻し量を大きく取って対処しなければ
ならない。【解決手段】印字ヘッド７のキャリア１に揺動軸４に
てレバー２を枢支し、該レバー１の一端にロータリーカ
ッター３を枢支し、他端をキャリア１に付設した電磁ソ
レノイド装置５のソレノイド５ａ先端に連結して、切断
位置と非切断位置とに揺動可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ロール状記録紙を
使用し、インクジェットや感熱式等のシリアル型印字ヘ
ッドにて印字を行う記録装置における記録紙切断機構に
関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、シリアル型でインクジェットやサ
ーマルヘッド等の印字ヘッドを用いてロール状記録紙に
記録する記録装置においては、印字ヘッドとは別個にオ
ートカッターを設けており、主走査方向に印字ヘッドを
作動して印字を行った後、該オートカッターを駆動し
て、記録済みの記録紙における各ページ間等の切断所定
位置にて切断を行うものとなっている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】前記の従来の記録装置
では、印字ヘッドキャリッジの往復動とオートカッター
の作動とのため、それぞれ別個の駆動手段を設ける必要
がある。また、印字ヘッドキャリッジとオートカッタ
ー、更にそれぞれの駆動手段を別個に組み付けるため
に、両者間には、ある程度大きな距離を取る必要があ
る。このような状態で、切断後、次の印字を開始する
と、切断位置と印字開始位置との間の余白分が多く空い
てしまう。この余白を縮小するため、従来、切断後、記
録紙を引き戻して次の印字を開始していたが、この引き
戻し量を多く取らなければならず、記録紙を逆向きに多
く引き戻すのは、構造的にも無理があり、問題が多かっ
た。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明は、以上のような
課題を解決すべく、次のような手段を用いるものであ
る。即ち、シリアル型印字ヘッドを具備する記録装置に
おいて、該印字ヘッドのキャリッジにロータリーカッタ
ーを取り付ける。

【０００５】また、該ロータリーカッターを、切断位置
と非切断位置とに移動可能とする支持手段を介して該キ
ャリッジに取り付ける。

【０００６】更に、該支持手段を、先端に該ロータリー
カッターを回動可能に支持するレバーとして、該キャリ
ッジに揺動可能に枢支するとともに、これを作動手段に
連結して、切断位置と非切断位置とに揺動させるものと
する。

【０００７】

【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を、添付の図
面により説明する。図１は本発明に係るロータリーカッ
ターを取り付けた印字ヘッド用キャリッジであって、ロ
ータリーカッター位置を切断位置とした状態の斜視図、
図２は同じく、ロータリーカッターを非切断位置とした
状態の斜視図、図３は同じく内部側面略図、図４は同じ
く内部正面略図、図５は記録装置の内部平面略図であ
る。

【０００８】本発明を適用する記録装置は、図３の如
く、ロール状記録紙Ｐを使用する。記録紙Ｐの搬送経路
を図３乃至図５より説明すると、記録紙Ｐの繰り出し搬
送経路途中には、搬送用ローラー１３・１４等が配設さ
れ、更に、背面電極板１２が配設されていて、記録紙Ｐ
をこの上に案内して水平に搬送する。該背面電極板１２
の上方には、対向状に印字ヘッド７が配設されている。
印字ヘッド７には、サーマルヘッド、インクジェット等
が該当するが、この実施例では、前記のように背面電極
板１２を印字位置にて配設しており、印字ヘッド７はイ
ンクジェットである。印字ヘッド７がサーマルヘッドで
あれば、背面電極板１２に代えて、印字ヘッド７に押当
するように、プラテンローラーが配設される。

【０００９】印字ヘッド７は、キャリッジ１の下端にて
垂設されており、該キャリッジ１は記録装置の左右に配
設されるプーリー１０・１１に巻回される搬送ベルト９
の一部に固着され、該プーリー１０は、正逆転モーター
であるキャリッジ駆動用モーターＭの出力プーリーとな
っている。更に、ガイド軸８が該搬送ベルト９の下方に
平行状に横設されており、該キャリッジ１がこれを遊嵌
し、キャリッジ駆動用モーターＭにて搬送ベルト９が搬
送駆動するのに伴い、該ガイド軸８に沿って該キャリッ
ジ１が左右に往復摺動できるようになっている。なお、
図５中、二点鎖線Ｈは、印字ヘッド７に記録用信号を送
信するためのハーネスである。

【００１０】記録紙Ｐは、印字ヘッド７と背面電極板１
２との間にて、印字ヘッド７により印字されて搬出さ
れ、更にその下手側の記録紙搬送経路を通って、最終的
に排紙ローラー１５にて排出される。そして、従来は、
この排紙ローラー１５に沿ってロータリーカッター３を
設けていたが、本発明では、該キャリッジ１にロータリ
ーカッター３を取り付けているので、図３にて判るよう
に、印字ヘッド７・背面電極板１２間とロータリーカッ
ター３との間の距離が短くなっている。

【００１１】従来の、排紙ローラー１５近傍にロータリ
ーカッター３を配置していた場合のように、印字ヘッド
７の印字位置とロータリーカッター３との間の距離が長
ければ、印字位置から搬出されてから切断位置に至るま
での搬送距離が長くなる。従って、記録紙Ｐにおけるペ
ージ間等の切断所定位置がロータリーカッター３位置に
達した時点では、次の印字開始位置との距離が離れ、こ
の間が余白となる。従来は、この余白を縮小するため
に、記録紙Ｐを引き戻す制御もしなければならなかっ
た。しかし、本発明のように印字ヘッド７・ロータリー
カッター３間の距離が短ければ、この余白分は短くな
り、仮に引き戻さなければならないとしても、引き戻し
量は少なくてすむ。

【００１２】ロータリーカッター３は、記録紙Ｐに押し
当てた状態で移動することにより、記録紙Ｐを切断す
る。従来は、排紙ローラー１５部分に配設しており、こ
の移動用の駆動手段は、キャリッジ１の左右移動手段と
は別個である。しかし、本発明では、キャリッジ１に取
り付けているので、ロータリーカッター３を使用する場
合にも、キャリッジ１を移動させる駆動手段、即ち、前
記のキャリッジ駆動用モーターＭ、搬送ベルト９にてロ
ータリーカッター３を移動させることができる。

【００１３】更に、ロータリーカッター３を、切断位置
と非切断位置とに移動させる手段が必要である。これに
ついては、キャリッジ１への取付構造と併せて、図１及
び図２にて説明する。まず、ガイド軸８上に摺動自在に
取り付けられたキャリッジ１に対して、揺動軸４にて、
ロータリーカッターの支持手段であるレバー２を揺動自
在に枢支している。レバー２の作用点側端部には、回動
自在にロータリーカッター３を枢支している。このレバ
ー２を、揺動軸４を支点として揺動させることにより、
ロータリーカッター３の位置を、図１図示の切断位置
と、図２図示の非切断位置とに移動させるのである。そ
のレバー２を揺動させる作動手段として、キャリッジ１
に電磁ソレノイド装置５を固設しており、該電磁ソレノ
イド装置５のソレノイド５ａ先端にレバー２の力点側を
連結している。更に、ソレノイド５ａと反対側にて、該
レバー２の該力点側端部と、キャリッジ１に形成したバ
ネ取付部１ａとの間に、復帰用バネ６を介設している。

【００１４】切断位置への作動について、図１より説明
する。電磁ソレノイド装置５のソレノイド５ａが通電し
て、復帰用バネ６の付勢力に抗して、強制的に収縮し、
レバー２の力点側を引いて、作用端側端部を下降させ、
ロータリーカッター３を切断位置にするものである。

【００１５】次に、非切断位置への作動を説明すると、
図２の如く、電磁ソレノイド装置５のソレノイド５ａ
は、非通電状態となって自由に伸縮できるものとなり、
復帰用バネ６の付勢力により、ソレノイド６ａが伸長し
て、レバー２の力点側を押し、ロータリーカッター３を
枢支する作用点側端部が上昇して、非切断位置となる。
印字時においては、ロータリーカッター３をこのように
非切断位置に維持してキャリッジ１を摺動させること
で、記録紙Ｐの切断を回避できるのである。

【００１６】

【発明の効果】本発明は、ロール状記録紙を使用するシ
リアル型印字方式の記録装置の記録紙切断機構につい
て、以上のように構成することで、次のような効果を奏
する。まず、請求項１記載の如く構成することで、印字
ヘッドのキャリッジの移動とロータリーカッターの移動
が、一つの駆動手段にて可能となり、記録装置の低コス
ト化、コンパクト化に貢献する。そして、キャリッジへ
のロータリーカッターの取付と、駆動手段の共通化に
て、印字ヘッドの印字位置とロータリーカッターの切断
位置との間の距離が短縮され、記録紙における切断位置
から次の印字開始位置までの余白部分が縮まる。また、
このことにより、次の印字開始のための記録紙の引き戻
しの量も短縮でき、記録紙の搬送手段における負担が少
なくなる。

【００１７】また、請求項２記載の如く構成することに
より、ロータリーカッターを、切断位置と非切断位置と
に移動させることができ、印字ヘッドにて印字を行う時
にはロータリーカッターを非切断位置に維持しておけ
ば、不必要な記録紙の切断も回避される。

【００１８】そして、請求項３記載の如き簡単な構成に
より、印字ヘッドを作動、非作動に切り換える機構を構
成することができ、低コストで、組立作業も容易であ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係るロータリーカッターを取り付けた
印字ヘッド用キャリッジであって、ロータリーカッター
位置を切断位置とした状態の斜視図である。

【図２】同じく、ロータリーカッターを非切断位置とし
た状態の斜視図である。

【図３】記録装置の内部側面略図である。

【図４】同じく内部正面略図である。

【図５】同じく内部平面略図である。

【符号の説明】

１キャリッジ２レバー３ロータリーカッター４揺動軸５電磁ソレノイド装置５ａソレノイド６復帰用バネ７印字ヘッド８ガイド軸９搬送ベルトＭキャリッジ駆動用モーターＰ（ロール状）記録紙

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】シリアル型印字ヘッドを具備する記録装
置において、該印字ヘッドのキャリッジにロータリーカ
ッターを取り付けたことを特徴とする記録装置の記録紙
切断機構。
【請求項２】請求項１記載の記録装置の記録紙切断機
構において、該ロータリーカッターを、切断位置と非切
断位置とに移動可能とする支持手段を介して該キャリッ
ジに取り付けたことを特徴とする記録装置の記録紙切断
機構。
【請求項３】請求項２記載の記録装置の記録紙切断機
構において、該支持手段を、先端に該ロータリーカッタ
ーを回動可能に支持するレバーとして、該キャリッジに
揺動可能に枢支するとともに、これを作動手段に連結し
て、切断位置と非切断位置とに揺動させるものとしたこ
とを特徴とする記録装置の記録紙切断機構。