JPH11333785A - 切断刃の昇降調節装置 - Google Patents

切断刃の昇降調節装置

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JPH11333785A
JPH11333785A JP14308398A JP14308398A JPH11333785A JP H11333785 A JPH11333785 A JP H11333785A JP 14308398 A JP14308398 A JP 14308398A JP 14308398 A JP14308398 A JP 14308398A JP H11333785 A JPH11333785 A JP H11333785A
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JP
Japan
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shaft
cutter
cutter holder
cut
cutting blade
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JP14308398A
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Yasuhiro Ogawa
康弘 小川
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Brother Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カッターホルダ17と昇降効能なカッター軸
36とを互いに独立的に昇降させて、カットしない高さ
とハーフカットと全カットとに、切断刃を昇降させる。 【解決手段】 カッターホルダ17の下端に切断刃を予
めハーフカット深さで突出させて昇降可能なカッター軸
36の上端をカッターホルダ17の上端から上向き突出
付勢し、キャリッジ26の基端が主ガイド軸31に摺動
且つ回動可能で、キャリッジ26の先端側にカッターホ
ルダ17を装着し、第1カム46の回動位相にて、第1
揺動リンク45の先端側に連結された第1縦リンク3
5、作動リンク34、回動アーム33、補助ガイド軸3
2を介してカッターホルダ17を昇降させる。補助ガイ
ド軸26と平行配置した回動軸47に長手の押圧板48
を固定し、第2カム54の回動位相にて、第2揺動リン
ク53に連結された第2縦リンク52、揺動アーム5
1、歯車対49,50を介して回動軸47を回動させ
て、カッターホルダ17の横移動時、押圧板48がカッ
ター軸36の上端を選択的に下押しする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ラベルシートや、
型紙シート、ストリップコートシート等の被切断物をハ
ーフカット状態及び全カット状態で任意の方向に切断す
るための切断刃の昇降調節装置の構成に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の切断刃の昇降調節装置と
して、例えば、実公平2−14952号公報では、2つ
の電磁ソレノイドによって、被切断物を全くカットしな
い最上位置と、ハーフカット位置と、全カット位置とに
選択的に切断刃を昇降調節させる構成が開示されてい
る。
【0003】即ち、前記公報に記載の構成は、水平面の
XY方向に移動可能なヘッドに搭載された機枠に外部筒
体が回転自在に支承され、この外部筒体にガイド管を介
して昇降軸が昇降自在に嵌挿されている。昇降軸の下端
に切断刃が固定されている。外部筒体の外面に被嵌固定
した歯車を介して、外部筒体を回して切断刃の向きを変
更できるように構成されている。そして、外部筒体の上
端に固定された筒体と昇降軸に遊嵌した円盤との間に復
帰スプリングを介挿して円盤を上向き付勢する。円盤
と、その上方の昇降軸に突設したピンとの間に上下回動
可能な第1レバーの先端を臨ませ、該第1レバーの基端
は機枠に固定されたハーフカット用の電磁ソレノイドの
出力軸に対接させる。
【0004】昇降軸の上端に被嵌当接させたストッパー
の上側フランジ部を機枠上に臨ませる一方、機枠に上下
動可能に螺合させたカッター圧調整ねじとストッパーと
の間に下向き付勢するカッター圧ばねを装架し、ストッ
パーにおける上側フランジ部が機枠に当接すると、それ
以上に昇降軸が下降しないように構成する。また、スト
ッパーにおける上側フランジ部を下向きに押下する第2
レバーの基端を全カット用電磁ソレノイドの出力軸に対
接させている。
【0005】そして、カッター圧調整ねじの突出量を調
節して、切断刃の突出量を所望のハーフカット量となる
ようにカッター圧ばねの弾発力をセットする。ハーフカ
ット用の電磁ソレノイドがOFF(非励磁)のときに
は、前記復帰スプリングの上向き力により、円盤、第1
レバーの先端及びピンを介して昇降軸を上向きに押し上
げて、ノーカット位置(最上位置)とする。
【0006】次に、ハーフカット用の電磁ソレノイドを
ON(励磁)するときには、前述のようにカッター圧ば
ねの下向き付勢力にてハーフカット位置まで昇降軸が下
降する。全カット用電磁ソレノイドをONすれば、第2
レバーを介してストッパーを下向きに押し出して全カッ
ト位置にセットすることができるのである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
構成では、昇降調節のための機構がきわめて複雑であっ
て、2つの電磁ソレノイドが必要である等、構成部品も
多くなるという問題があった。本発明は、簡単な構造で
ハーフカットと全カットとの位置等、切断刃複数段に昇
降することができる切断刃の昇降調節装置を提供するこ
とを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明の切断刃の昇降調節装置は、
テーブル面に対して相対的に移動可能なカッターホルダ
内に、下端に切断刃を有するカッター軸を昇降自在に支
承し、該カッター軸の上端をカッターホルダの上端より
上向きに突出付勢するように設ける一方、前記カッター
ホルダを、その下端の切断刃がテーブル面から大きく離
れる上昇位置と、カッターホルダの下端面がテーブル面
に当接する下降位置とに選択的に昇降させる昇降手段
と、前記カッター軸の上端面に対して下向きに押圧する
押圧手段とを備えたものである。
【0009】また、請求項2に記載した発明は、請求項
1に記載の切断刃の昇降調節装置において、前記カッタ
ーホルダが搭載されたキャリッジを、テーブル上にて、
主ガイド軸に摺動自在且つ軸線回りに回動可能に支持さ
せる一方、前記昇降手段を、前記主ガイド軸と平行であ
って前記キャリッジを摺動自在に支持する補助ガイド軸
と、該補助ガイド軸を前記上昇位置と下降位置とに選択
的に昇降させる昇降駆動手段とにより構成し、前記押圧
手段は、前記補助ガイド軸と平行な回動軸に固定されて
前記カッターホルダにおける前記カッター軸の上端面に
摺接可能な押圧板と、前記回動軸をその軸線回りに回動
させる回動駆動手段とにより構成したもである。
【0010】
【発明の実施の形態】次に、本発明を具体化した実施形
態について、図面を参照しながら詳述する。図1は本発
明を適用するタック紙の印刷装置1の平面図、図2は側
断面図、図3はカッターホルダの昇降機構部の斜視図、
図4はタック紙のためのロール紙の斜視図である。
【0011】タック紙の印刷装置1に使用する被切断物
としてのロール紙2は、図4に示すように、表面に印刷
可能な帯状の記録紙3の裏面に感圧接着剤等の粘着剤を
塗布し、この粘着剤層を帯状の離型紙4の表面に付着さ
せたもので、通常、このロール紙2は紙管5に巻回して
ある。なお、記録紙3は普通紙の他、光沢紙や合成樹脂
フィルムもあり得る。
【0012】タック紙の印刷装置1における左右両側の
シャーシフレーム6,6の一側には、前記紙管5ごとロ
ール紙2を交換可能で、且つロール紙2の紙管5を回転
自在に軸支できる構造の左右一対の支持手段7a,7b
が配置されている。前記一対のシャーシフレーム6,6
間を連結する連結フレーム8には、横軸9を介して左右
一対の揺動アーム10,10が支持されており、この一
対の揺動アーム10,10先端に回転自在に支持され、
後述する歯車伝動機構22を介して回転駆動する送りロ
ーラ11は、前記ロール紙2の外周に当接して当該ロー
ル紙2を印字ヘッド13とプラテンローラ14等とから
なる印字部12の方向に搬送し、また、後述するハーフ
カットのために巻き戻すことができるように構成されて
いる。本実施例では、前記印字ヘッド13は前記ロール
紙2の幅寸法にほぼ等しい横長のライン型サーマルヘッ
ドを使用し、記録紙3として感熱紙を使用する。
【0013】印字ヘッド13の他の実施例として、イン
クジェット式のものや、インクリボンを介してドットピ
ンもしくはサーマルヘッドにより印字するタイプのもの
を利用しても良い。前記印字部12よりも、ロール紙2
の搬送下流側には、下面にテーブルとしての切断部ベッ
ド16と、その上方にてロール紙2の幅方向に往復移動
可能なカッターホルダ17とからなる切断部15が配置
される。この切断部15には、前記切断部ベッド16よ
りも搬送下流側に、駆動ローラ19と、付勢ばね21に
より下向き回動付勢された揺動レバー18の先端に支持
された押圧ローラ20とからなる搬送ピンチローラ部が
配置されている。
【0014】前記一方のシャーシフレーム6(実施例で
は図1の搬送方向右側のシャーシフレーム6)の内側に
固定した正逆回転可能なステップモータ等の第1駆動モ
ータ23から、前記シャーシフレーム6の外側に配置し
た複数の歯車群からなる第1歯車伝動部22aを介して
伝動軸24を駆動させ、この駆動軸24から、前記一方
の揺動アーム10に配置された第2歯車伝動部22bを
介して送りローラ11を駆動させる。他方、前記第1駆
動モータ23から第3歯車伝動部22cを介してプラテ
ンローラ14及び駆動ローラ19を同じ方向に回転駆動
させる。
【0015】なお、前記第1駆動モータ23が正回転
(図2において反時計回り回転)するとき、送りローラ
11は時計回り回転し、プラテンローラ14及び駆動ロ
ーラ19は反時計回りに回転させることにより、ロール
紙2を反時計回りに回転させて紙を送り出す方向に搬送
する。逆に、前記第1駆動モータ23が逆回転(図2に
おいて時計回り回転)するとき、送りローラ11は反時
計回りに回転し、プラテンローラ14及び駆動ローラ1
9を時計回りに回転させることにより、ロール紙2を時
計回りに回転させて紙を巻き戻すものである。
【0016】次に、切断刃の昇降調節装置の構成につい
て説明する。図5に示すカッターホルダ17における下
部の案内筒部17a内には、丸棒状のカッター軸36が
上下位置のベアリング37,38を介して昇降動及び軸
心回りに回動可能に嵌挿されている。該カッター軸36
の下端には、図6に示すような切断刃43が一体的に設
けられている。実施例において、カッター軸36の軸線
36aに対して切断刃43の切先43aはカッター軸3
6の進行方向(矢印で示す)の下流側に距離L1だけず
れている。そして、カッター軸36の上端面(水平面)
の軸中心に荷重を作用させて被切断物に押しつけるよう
に構成されている。従って、前記切先43aのずれによ
り、被切断物であるロール紙2に対するカッター軸36
の進行方向が左右に変わるとき、切断刃43の刃43b
の向きを常に進行方向に向かうようにすることができる
ものである。他の実施例として、別体の切断刃を着脱可
能(交換可能)に装着しても良い。
【0017】図5に示すように、蓋部17cと前記案内
筒部17aの上に連設された中空ケース部17bの間に
介挿させた支持板39とに対して前記カッター軸36を
昇降且つ回動可能に支持させ、カッター軸36の上端面
(上向き半球凸面)を蓋部17cから上向きに突出させ
る。さらに、前記支持板39の下面側において、カッタ
ー軸36に固定したフランジに対して付勢ばね40にて
当該カッター軸36を上向き付勢させている。
【0018】なお、前記案内筒部17aの下端には被切
断物であるロール紙2の表面に摺接する摺接カバー41
が螺着されており、案内筒部17a対する摺接カバー4
1の高さ位置を調節することにより、切断刃43の切先
43aの突出量を大小調節可能になっている。この前記
カッターホルダ17をロール紙2の搬送方向に対して直
交する幅方向に往復移動可能ならしめるため、当該カッ
ターホルダ17を固定したキャリッジ26は左右のシャ
ーシフレーム6、6に装着された一対のプーリ27,2
7に巻回したタイミングベルト28の一箇所に連結され
ており、シャーシフレーム6(実施例では図1の搬送方
向右側のシャーシフレーム6)の外側に固定した正逆回
転可能なステップモータ等の第2駆動モータ29から、
複数の平歯車とベベルギヤ等からなる第4歯車伝動部3
0を介して動力伝達し、前記一方のプーリ27を駆動さ
せるものである。
【0019】さらに、図1及び図3に示すように、キャ
リッジ26の基端は主ガイド軸31に摺動自在に被嵌さ
れ、該キャリッジ26の中途部に摺動可能に貫通させた
補助ガイド軸32の両側部は、左右のシャーシフレーム
6、6に設けた回動アーム33,33に取付けられてお
り、この補助ガイド軸32を後述する昇降駆動手段にて
昇降させることにより、キャリッジ26と一体的にカッ
ターホルダ17を、テーブル面としての切断部ベッド1
6の表面から大きく離れる上昇位置と、カッターホルダ
の下端から突出する切断刃43の切先43aが切断部ベ
ッド16の表面に当接する下降位置とに選択的に昇降さ
せるものである。即ち、図3等に示すように、昇降駆動
手段は、前記一方の回動アーム33の基端において、回
動アーム33と所定角度をなすように連結固定された作
動リンク34と、第1縦リンク35及び該第1縦リンク
35の下端に枢着し、且つ中途部が支軸44に回動自在
に枢支された第1揺動リンク45と、該第1揺動リンク
45の他端を強制的に昇降させる第1カム46と、図示
しない歯車機構を介して第1カム46の駆動軸55を回
転させるための第3駆動モータ(図示せず)とからな
る。
【0020】また、前記キャリッジ26が左右のシャー
シフレーム6,6の間の任意の位置にあるとき、カッタ
ーホルダ17の上端から突出するカッター軸36の上端
を下向きに押圧するための押圧手段は、前記補助ガイド
軸32と平行にシャーシフレーム6,6に回動可能に軸
支された回動軸47と、該回動軸47に固着された横長
の押圧板48と、回動軸47をその軸線回りに回動させ
るための回動駆動手段としての歯車49、50と、揺動
アーム51と第2縦リンク52と、この第2縦リンク5
2の下端に枢着し、且つ中途部が前記支軸44に回動自
在に枢支された第2揺動リンク53と、該第2揺動リン
ク53の他端を強制的に昇降させる第2カム54と、前
記第1カム46と一体的に第2カム54の駆動軸55を
回転させるための前記第3駆動モータ(図示せず)とよ
り構成されている。
【0021】なお、前記第1揺動リンク45の第1縦リ
ンク35が枢着されている先端側の端部を、キャリッジ
26の自重に抗して、上方に向かって押し上げるコイル
バネ60が設けられている。このコイルバネ60の作用
により、第1揺動リンク45の後端側が常には第1カム
46のカム面に接することになる。同様に、前記第2揺
動リンク53の第2縦リンク52が枢着されている先端
側の端部を、押圧板48の自重に抗して、上方に向かっ
て押し上げるコイルバネ61が設けられている。このコ
イルバネ61の作用により、第2揺動リンク53の後端
側が常には第2カム54のカム面に接することになる。
【0022】次に、タック紙の印刷装置1の動作につい
て説明する。ロール紙2を印刷装置1の所定箇所にセッ
トし、該ロール紙2の先端を印字部12の近傍に位置さ
せておき、図示しない電源を投入する。図示しないパー
ソナルコンピュータ(パソコン)等の外部装置もしくは
印刷装置1で予め作成された文字、記号画像等の画像デ
ータが、印刷装置1におけるコントローラ内の記憶部
(メモリ)に伝送された後、印刷開始の指令を受ける
と、第1駆動モータ23が正回転し、送りローラ11を
回動させてロール紙2をプラテンローラ14と印字ヘッ
ド13との間に前進させながら、前記画像データを展開
して文字の場合にはキャラクタデータをサーマルヘッド
である印字ヘッド13に送り、所定の発熱素子を駆動し
て感熱紙である記録紙3に文字56(図4参照)等を印
字する。ロール紙2の先端が切断部15におけるピンチ
ローラ箇所に到達すると、駆動ローラ19と押圧ローラ
20とにより挟まれたロール紙2が図2の左方向に搬送
される。
【0023】次に、上記構成による、カッターホルダ1
7の選択的昇降動作並びに全カットとハーフカットとの
動作について説明する。予め、カッターホルダ17の下
部に螺合した摺接カバー41を回して、その下面から突
出する切先43aまでの高さ寸法をハーフカットの切断
深さにセットしておく。図7の実線で示すように、第1
カム46の回動位相位置では、第1揺動リンク45の後
端側を大きく上昇させるので、第1揺動リンク45の先
端側に連結された第1縦リンク35は下降する。このと
き、キャリッジ26の基端が主ガイド軸31の軸線回り
に回動可能で、キャリッジ26の先端側にカッターホル
ダ17が装着された自重により、補助ガイド軸32側が
下向き回動し、回動アーム33、ひいては作動リンク3
4も下向き回動する。他方、第2カム54の小径側周面
に第2揺動リンク53の後端が摺接し、当該第2揺動リ
ンク53はほぼ水平状態となっているので、第2縦リン
ク52、歯車50,49の回動にて回動軸47を回動さ
せて、押圧板48がその自重に抗してカッターホルダ1
7の上端から突出するカッター軸36より大きく離れた
位置に保持される。
【0024】この状態では、カッターホルダ17の自重
により、摺接カバー41が記録紙3の表面に当接し、そ
の下端面からハーフカットの深さで突出する切断刃43
が被切断物としてのロール紙2における記録紙3のみを
切断できるように刺さる(図6及び図9参照)。この状
態にて、記録紙3の部分のみを所定の略矩形や楕円形等
の平面形状のタック紙3a(図4参照)となるようにハ
ーフカットするには、カッターホルダ17とロール紙2
とを相対的にXY方向に移動させて切断するのである。
【0025】ロール紙2を切断しないようにするには、
図7の二点鎖線に示すごとく、カッターホルダ17(キ
ャリッジ26)を大きく上昇させれば良く、そのために
は、図示ない駆動モータを回動させ、第1カム46の小
径周面の回動位相の位置にて第1揺動リンク45の後部
側下面を摺接させると、コイルバネ60の作用により第
1縦リンク35を押し上げ、作動リンク34、回動アー
ム33、補助ガイド軸32を介してキャリッジ26を上
向きに移動させ、カッターホルダ17の下端面、ひいて
は切断刃43の切先43aが切断部ベッド16より大き
く離れることができる。
【0026】なお、第1縦リンク35の上端は上向き開
放状の軸受部となっているので、作業者がキャリッジ2
6を上向きに回動させると、作動リンク34の先端のピ
ン軸は第1縦リンク35の高さ位置に関係なく外すこと
ができる。被切断物としてのロール紙2を全カットする
には、図示しない駆動モータを回動させることにより、
図8に示すように、第1カム46にて第1揺動リンク4
5の後部を上げることにより第1縦リンク35を下降さ
せ、作動リンク34、回動アーム33、補助ガイド軸3
2を介してキャリッジ26の先端側(カッターホルダ1
7側)を下降させて、カッターホルダ17下端の摺接カ
バー41が切断部ベッド16の表面に摺接させる。この
状態で、第2カム54の回動位相にて第2揺動リンク5
3の後部側を大きく押上げると、歯車50,49は自由
回動し、押圧板48の自重により、カッターホルダ17
の上端に突出しているカッター軸36の上端に下向きの
負荷を作用させることができ、これにより、カッター軸
36の下端の切断刃43の突出量が全カットの深さにな
る(図10参照)。
【0027】従って、この状態で、キャリッジ26を被
切断物であるロール紙2の幅方向に移動させれば、図4
に示すように、ロール紙2を幅方向に切断して搬送方向
の前端側の断片として切り離すことができる。前述のよ
うに、ロール紙2の搬送方向と平行状にハーフカットも
しくは全カットで切断するときには、先ず、第2駆動モ
ータ29を作動させてキャリッジ26を図4のX方向
(左右方向)に沿わせて所定位置に、カッター43の切
先43aが位置するようにし、次いで、第1駆動モータ
23を正回転もしくは逆回転させてロール紙2をY方向
(前後方向)に搬送させる。ロール紙2の搬送方向に対
して斜めや円弧状にハーフカット線58もしくは全カッ
トで切断するときには、第1駆動モータ23と第2駆動
モータ29とを同時に作動させる。ロール紙2の搬送方
向に対して直交する方向に切断するには、第1駆動モー
タ23は停止し、第2駆動モータ29のみを作動させ
て、キャリッジ26を図4のX方向(左右方向)に移動
させれば良い。
【0028】なお、ロール紙2を切断しない場合には、
当該ロール紙2が通過しない、切断部ベッド16の片隅
にカッターホルダ17を待機させるか、前述のように、
カッターホルダ17全体を切断部ベッド16の上面から
大きく離れるように浮かせておいても良いのである。本
発明は、ロール紙2によるタック紙の印刷装置1ばかり
でなく、厚紙を所定の平面視形状にて外形を全カットす
る一方、その全カットされた内部の適宜位置をハーフカ
ットして折曲げて包装箱等を作成するための切断装置等
にも適用できることはいうまでもない。
【0029】また、カッターホルダ17がキャリッジ2
6にて移動すると同時に、被切断物を搭載した切断部ベ
ッドが水平面でXY方向に移動するようにしても良いの
である。
【0030】
【発明の効果】以上に詳述したように、請求項1に記載
の発明の切断刃の昇降調節装置は、テーブル面に対して
相対的に移動可能なカッターホルダ内に、下端に切断用
のカッターを有するカッター軸を昇降自在に支承し、該
カッター軸の上端をカッターホルダの上端より上向きに
突出付勢するように設ける一方、前記カッターホルダ
を、その下端の切断刃がテーブル面から大きく離れる上
昇位置と、カッターホルダの下端面がテーブル面に当接
する下降位置とに選択的に昇降させる昇降手段と、前記
カッター軸の上端面に対して下向きに押圧する押圧手段
とを備えたものである。
【0031】従って、昇降手段にて、カッターホルダを
テーブル面から大きく離すと、被切断物を切断しない状
態に保持できる一方、カッターホルダの下面がテーブル
面に当接するように下降させた状態で被切断物に対して
移動させると、当該カッターホルダの下端から突出する
切断刃により浅い切断刃深さのハーフカットを実行でき
る。さらに、この状態で押圧手段にてカッター軸の上端
を下押しすれば、カッターホルダの下端から突出する切
断刃の深さが大きくなり、全カットを実行できる。この
ように、カッターホルダの昇降とカッター軸の下向き押
圧との選択操作だけで、切断しない状態とハーフカット
及び全カットの複数の切断深さを簡単に選択できるとい
う効果を奏するのである。
【0032】また、請求項2に記載した発明は、請求項
1に記載の切断刃の昇降調節装置において、前記カッタ
ーホルダが搭載されたキャリッジを、テーブル上にて、
主ガイド軸に摺動自在且つ軸線回りに回動可能に支持さ
せる一方、前記昇降手段を、前記主ガイド軸と平行であ
って前記キャリッジを摺動自在に支持する補助ガイド軸
と、該補助ガイド軸を前記上昇位置と下降位置とに選択
的に昇降させる昇降駆動手段とにより構成し、前記押圧
手段は、前記補助ガイド軸と平行な回動軸に固定されて
前記カッターホルダにおける前記カッター軸の上端面に
摺接可能な押圧板と、前記回動軸をその軸線回りに回動
させる回動駆動手段とにより構成したもである。
【0033】この構成によれば、キャリッジを横移動自
在に支持する主ガイド軸と平行な補助ガイド軸を駆動手
段にて昇降させるだけで、カッターホルダの高さ位置を
選択的に簡単に変更でき、一方押圧は、前記補助ガイド
軸と平行に配置した回動軸に固定した押圧板の回動の選
択により、カッター軸を下向きに押圧するか否かで、ハ
ーフカットと全カットに選択でき、構成が簡単となると
いう効果を奏するのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】印刷装置の概略平面図である。
【図2】印刷装置の概略側面図である。
【図3】切断刃昇降調節装置の斜視図である。
【図4】ロール紙の切断の作用説明図である。
【図5】カッターホルダの内部構造を示す側断面図であ
る。
【図6】切断刃の要部拡大側面図である。
【図7】切断刃の昇降調節装置によるカッターホルダの
昇降の作用を示す側面図である。
【図8】押圧板によるカッター軸の押圧状態を示す側面
図である。
【図9】図6のIX−IX線矢視で示すハーフカット状態の
図である。
【図10】図6のX−X線矢視で示す全カット状態の図
である。
【符号の説明】
2 被切断物としてのロール紙 16 切断用ベッド 17 カッターホルダ 17a 案内筒部 26 キャリッジ 31 主ガイド軸 32 補助ガイド軸 33 回動アーム 34 作動リンク 35 第1縦リンク 36 カッター軸 43 切断刃 45 第1揺動リンク 46 第1カム 47 回動軸 48 押圧板 49,50 歯車 51 揺動アーム 52 第2縦リンク 53 第2揺動リンク 54 第2カム

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テーブル面に対して相対的に移動可能な
    カッターホルダ内に、下端に切断刃を有するカッター軸
    を昇降自在に支承し、該カッター軸の上端をカッターホ
    ルダの上端より上向きに突出付勢するように設ける一
    方、 前記カッターホルダを、その下端の切断刃がテーブル面
    から大きく離れる上昇位置と、カッターホルダの下端面
    がテーブル面に当接する下降位置とに選択的に昇降させ
    る昇降手段と、 前記カッター軸の上端面に対して下向きに押圧する押圧
    手段とを備えたことを特徴とする切断刃の昇降調節装
    置。
  2. 【請求項2】 前記カッターホルダが搭載されたキャリ
    ッジを、テーブル上にて、主ガイド軸に摺動自在且つ軸
    線回りに回動可能に支持させる一方、前記昇降手段を、
    前記主ガイド軸と平行であって前記キャリッジを摺動自
    在に支持する補助ガイド軸と、該補助ガイド軸を前記上
    昇位置と下降位置とに選択的に昇降させる昇降駆動手段
    とにより構成し、 前記押圧手段は、前記補助ガイド軸と平行な回動軸に固
    定されて前記カッターホルダにおける前記カッター軸の
    上端面に摺接可能な押圧板と、前記回動軸をその軸線回
    りに回動させる回動駆動手段とにより構成したことを特
    徴とする請求項1に記載の切断刃の昇降調節装置。
JP14308398A 1998-05-25 1998-05-25 切断刃の昇降調節装置 Withdrawn JPH11333785A (ja)

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