JP2503306Y2

JP2503306Y2 - 用紙のガイド装置

Info

Publication number: JP2503306Y2
Application number: JP1989115788U
Authority: JP
Inventors: 紀夫鈴木; 乾大久保
Original assignee: ジューキ株式会社
Priority date: 1989-09-29
Filing date: 1989-09-29
Publication date: 1996-06-26
Anticipated expiration: 2004-09-29
Also published as: JPH0355247U

Description

【考案の詳細な説明】［産業上の利用分野］本考案は、預金通帳等の用紙を印字するための用紙の
ガイド装置に関する。

［従来技術］従来、この種のガイド装置として、第７図〜第10図に
示した装置が提案されている。第７図〜第10図におい
て、フレーム１の間に挿入固定ガイド２、搬送固定ガイ
ド３が設けられ、挿入固定ガイド２と搬送固定ガイド３
の間にプラテン４が設けられている。このプラテン４の
上部のキャリッジ５に印字ヘッド６とリボンカセット19
が装着され、キャリッジ５が移動することによって印字
ヘッド６とリボンカセット19が矢印に示すように図の左
右に移動して、プラテン４上の用紙に印字する。また、
搬送固定ガイド３の部分に可動ガイド８の後端が介装さ
れて設けられ、この可動ガイド８の側壁8a、8bにフレー
ム１の長手方向に長い長孔９が設けられ、この長孔９に
はフレーム１に両端が固着された固定軸10が通されてい
る。また、可動ガイド８の側壁8a、8bに回転可能な案内
軸11はフレーム１に固定したフレーム部材1aに設けられ
たラック12を設けた長孔13に通され、このラック12に係
合するピニオン14が案内軸11に固着されている。この案
内軸11を移動させるために回動アーム15が設けられ、こ
の回動アーム15はモータ等により回転される。なお、16
は戻しばねである。

この従来の用紙のガイド装置では、まず、挿入固定ガ
イド２の下からプラテン４上に矢印Ａのように送られた
用紙に、印字休止位置からキャリッジ５が移動して、矢
印ＢまたはＣに示すように印字ヘッド６及びリボンカセ
ット19が移動して印字を行う。次に、印字が終了して、
印字ヘッド６は第９図及び第10に示す印字休止位置で停
止する。ここで、印字ヘッド６が停止しているプラテン
４の部分はキャリッジ５に設けられた小さいペーパーガ
イド７で用紙の上下動を規制するが、印字ヘッド６がな
いプラテン４の部分では、用紙の折れや詰まりが発生す
る可能性が大きくなり、特に変形した用紙では詰まり
（ジャム）が発生する可能性が大きくなる。これを防止
するため、印字ヘッド６の部分以外のペーパーガイドが
ないプラテン４の部分には、フレーム１の側部に設けた
回動アーム15を駆動することにより、搬送固定ガイド３
に介装して設けられた可動ガイド８を印字休止時には、
常には第９図に示すように前方に移動し、矢印Ａのよう
に送られた用紙は可動ガイド８に押えられながら可動ガ
イド８とプラテン４との間隙を介して通過する。そし
て、字印個所があるときは、可動ガイド８は後方に移動
して矢印ＢまたはＣに示すように印字ヘッド６及びリボ
ンカセット19が移動して印字を行い、印字が終了する
と、再び可動ガイド８は前進して用紙を押えた後、用紙
は搬送固定ガイド３の下に搬送されるように構成してい
る。

［考案が解決しようとする課題］ところで、最近のプリンタの動向として、ランニング
コストに大きく関与するインクリボンの長寿命化が求め
られ、これを達成するためにリボンカセット19をキャリ
ッジ５に乗せず、フレーム１の全幅で固定する据え置き
タイプにする装置が提案されている。このような装置を
従来のガイド装置に使用すると、前述した可動ガイド８
はプラテン４と印字リボンの間を移動するように構成さ
れるが、この可動ガイド８は下面で用紙をガイドすると
ともに、そのすぐ上方に印字リボンがあり、可動ガイド
８の上部空間が狭く、据え置きタイプのリボンカセット
の設置が困難であるばかりでなく、可動ガイド８は特に
その移動先端を印字リボンに引掛け易く、印字不良や装
置が不作動になるという欠点があった。

本考案は、可動ガイドを移動させるき、可動ガイドの
先端が印字リボンの下をくぐり抜けるように円弧軌跡を
描くようにした用紙のガイド装置を提供することを目的
とするものである。

〔課題を解決するための手段〕

本発明は、上記目的を達成するために、印字ヘッド
と、前記印字ヘッドに対向して配置されるプラテンと、
前記印字ヘッドを挟んで用紙搬送方向の前後に設けられ
る前後固定ガイドとを備えたプリンタに、前記前後固定
ガイドの一方の固定ガイドの印字ヘッド寄りに並設し、
用紙搬送方向に往復動可能な可動ガイドを設け、前記印
字ヘッドがプラテン上を往復動して印字リボンにより用
紙に印字を行う印字動作時に、可動ガイドを待機状態と
し、前記印字ヘッドが印字動作休止時に、前記可動ガイ
ドを往動させ、印字ヘッド不在域のプラテン上を覆い用
紙の進行によるジャムを防ぐようにした用紙のガイド装
置において、前記可動ガイドは、対向する側壁と、この
側壁の印字ヘッド寄りの前端付近に形成され、前記プリ
ンタフレームに固定された固定軸に係合する長孔と、前
記側壁の印字ヘッドより離間する方向の後端付近に固定
される案内軸と、前記案内軸を凸状に円弧移動させる回
動手段と、により形成され、回動手段により案内軸を凸
状に円弧移動して、可動ガイド後端を往動させつつ上昇
させた後に下降させると共に可動ガイド先端が固定軸の
作用により後端とは逆に凹状に円弧移動して往動させつ
つ下降させた後に上昇させて印字リボン下方をくぐり抜
けるように構成したものであり、回動手段は、前記可動
ガイドの案内軸に設けた回転可能なピニオンを前記プリ
ンタフレームに設けた凸状の円弧ギヤに係合させると共
に、前記案内軸に連動して可動ガイドを移動する回動ア
ームを設けている。

［作用］本考案によれば、印字休止時には搬送固定ガイドに後
端を介装した可動ガイドが移動し、挿入部固定ガイドの
下から用紙を挿入すると、可動ガイドの下部に用紙が搬
送されてプラテン上に移動する。ここで、可動ガイドが
後退し、用紙上に印字ヘッドが移動して用紙上に印字を
行う。また、印字が終了すると、印字ヘッドは停止位置
に戻り、再び可動ガイドがプラテン上に移動して用紙を
押えた後、用紙は搬送固定ガイドの下に移動される。こ
の可動ガイドが移動するときに、可動ガイドに設けた案
内軸に連動して可動ガイドを移動する回動手段と可動ガ
イドの長孔に通されるフレームに設けた固定軸によっ
て、可動ガイドの進行先端が下降して上昇し、プラテン
上に掛けられた印字リボンをくぐって引掛からないよう
にする。

［実施例］第１図及び第２図を参照すると、本考案の１実施例の
用紙のガイド装置において、１はフレーム、４はプラテ
ン、５はキャリッジ、６は印字ヘッド、７はキャリッジ
に取り付けたペーパーガイド、９は可動ガイド、8a、8b
は側壁、９は長孔、10は固定軸、11は案内軸、14はピニ
オン、15は回動アームあり、これらの構成は上記従来例
と同じであるので説明は省略するが、本実施例では、リ
ボンカセット20がフレーム１の全幅に固定され、また、
フレーム１に設けた長孔17は上に凸の円弧状に形成さ
れ、さらに、ラック18も円弧状に構成され、この円弧状
のラック18に案内軸11に固着されたピニオン14が係合さ
れている。

このように構成された本実施例の用紙のガイド装置で
は、第３図に示すように、可動ガイド８が停止状態にあ
るときは、搬送固定ガイド３に後端を介装して水平に設
けられているが、第４図に示すように、回動アーム15が
回動され、可動ガイド８が移動されると、可動ガイド８
の進行方向後部に設けられたピニオン14が円弧状ラック
18の中間部まで移動することにより徐々に上昇し、それ
によって、可動ガイド８の後端8dが上昇し、可動ガイド
８の先端8cが下降する。つまり、可動ガイド８は先端8c
が下がった傾斜状態になる。この可動ガイド８の傾斜状
態によって、可動ガイド８の先端8cはリボンカセット20
の印字リボンをくぐって前進するので、可動ガイド８の
先端8cがリボンカセット20の印字リボンに引掛かること
がない。また、可動カセット８がさらに前進すると、ピ
ニオン14は元の位置とほぼ平行なラック18の位置に移動
するので、可動ガイド８の後端8dが下降し、従って、第
５図に示すように可動ガイド８は平行になり、用紙の搬
送に支障をきたすことはない。なお、可動ガイド８の後
退については、上記の逆の経路を経て行われる。この実
施例では、ピニオン14、ラック18、回動アーム15等で回
動手段を形成している。

また、第６図は本考案の他の実施例の用紙ガイド装置
の要部側面図で、可動ガイドが停止位置にある状態を説
明するための図である。上記実施例と異なるところは、
案内軸11の一端を可動ガイド８の側壁8a、8bにそれぞれ
固定し、他端にそれぞれ回動アーム15a（回動手段）を
回動自在に連結したものであり、上記実施例と同じ効果
を奏するものである。さらに、上記実施例及び他の実施
例では、プリンタフレーム１に固定された固定軸10を可
動ガイド８の側壁に設けた長孔９に通しているが、可動
ガイド８の側面に別個のフレームを設け、このフレーム
に固定軸を固定し、可動ガイドの側壁に設けた長孔に通
してもよい。

〔考案の効果〕

本考案は、以上のように構成されており、回動手段に
より案内軸を凸状に円弧移動して、可動ガイド後端を前
方に移動させつつ上昇させた後に下降させると共に可動
ガイド先端を固定軸の作用により後端とは逆に凹状に円
弧移動して前方に移動させつつ下降させた後に上昇させ
るから、印字リボンをくぐり抜ける。従って、印字不良
や装置が不作動になることがない。さらに、可動ガイド
が進行すると、元の位置の状態と同じ水平状態になるの
で、用紙の搬送に何ら支障をきたすことがなく、用紙の
詰まりがないという利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の１実施例の用紙のガイド装置の概略正
面図、第２図は第１図の装置の側面図、第３図は第１図
の装置の可動ガイドが停止位置にある状態を説明するた
めの図、第４図は第１図の装置の可動ガイドが移動中間
位置にある状態を説明するための図、第５図は第１図の
装置の可動ガイドが用紙を案内する位置にある状態を説
明するための図、第６図は本考案の他の実施例の用紙ガ
イド装置が停止位置にある状態を示す要部側面図、第７
図は従来の用紙のガイド装置の概略平面図、第８図は第
７図の装置の要部側面図、第９図は第７図の装置の可動
ガイドが用紙に案内する位置に移動した状態を示す概略
平面図、第10図は第９図の概略正面図である。１……プリンタフレーム、４……プラテン、５……キャ
リッジ、６……印字ヘッド、７……ペーパーガイド、８
……可動ガイド、8a、8b……側壁、９……長孔、10……
固定軸、11……案内軸、14……ピニオン、15……回動ア
ーム、17……長孔、18……ラック、19、20……リボンカ
セット。

Claims

(57)【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】印字ヘッドと、前記印字ヘッドに対向して配置されるプラテンと、前記印字ヘッドを挟んで用紙搬送方向の前後に設けられ
る前後固定ガイドとを備えたプリンタに、前記前後固定ガイドの一方の固定ガイドの印字ヘッド寄
りに並設し、用紙搬送方向に往復動可能な可動ガイドを
設け、前記印字ヘッドがプラテン上を往復動して印字リボンに
より用紙に印字を行う印字動作時に、可動ガイドを待機
状態とし、前記印字ヘッドが印字動作休止時に、前記可
動ガイドを往動させ、印字ヘッド不在域のプラテン上を
覆い用紙の進行によるジャムを防ぐようにした用紙のガ
イド装置において、前記可動ガイドは、対向する側壁と、この側壁の印字ヘッド寄りの前端付近に形成され、前記
プリンタフレームに固定された固定軸に係合する長孔
と、前記側壁の印字ヘッドより離間する方向の後端付近に固
定される案内軸と、前記案内軸を凸状に円弧移動させる回動手段と、により
形成され、回動手段により案内軸を凸状に円弧移動して、可動ガイ
ド後端を往動させつつ上昇させた後に下降させると共に
可動ガイド先端が固定軸の作用により後端とは逆に凹状
に円弧移動して往動させつつ下降させた後に上昇させて
印字リボン下方をくぐり抜けるようにしたことを特徴と
する用紙のガイド装置。
【請求項２】前記回動手段は、前記可動ガイドの案内軸
に設けた回転可能なピニオンを前記プリンタフレームに
設けた凸状の円弧ギヤに係合させると共に、前記案内軸
に連動して可動ガイドを移動する回動アームを設けたこ
とを特徴とする請求項１記載の用紙のガイド装置。