JPH0413177Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案はタイプライタ、プリンタ等の印字装
置に印字用紙を供給する用紙処理装置に関する。

用紙処理装置を備えた印字装置において、その
用紙処理装置により供給される用紙とは別の用紙
を手動にて割込み挿入させて共通のデータを共通
のタブ・マージンを用いて印字したいことがあ
る。この考案の目的は割込み挿入する用紙の位置
合せを容易にした用紙処理装置を提供しようとす
ることにある。

以下に、この考案を具体化した一実施例を図面
を参照して説明する。

第１図はタイプライタ１上に用紙処理装置２を
載置した状態の概要を示し、この用紙処理装置２
は第１のスタツカ３上に積層保持された用紙４を
送り出しローラ５（第２図）によりタイプライタ
１の印字位置に供給し、印字後の用紙４を第２の
スタツカ６上に積層するものである。第１のスタ
ツカ３には用紙４の左端を位置決めする固定の位
置規制板７と用紙４のサイズに応じて左右方向に
移動可能な可動板８とが設けられている。

用紙送り機構を第２図に基いてさらに詳細に説
明する。タイプライタ１は図示しない駆動モータ
に連結されたプラテン１０を備え、このプラテン
１０の外周には３個の送りローラ１１が接してい
るとともに、プラテン１０の前方の印字部にはペ
ーパメータ１２が配置されている。タイプライタ
１のカバー１３上には前記用紙処理装置２が前端
下部に形成されたフツク部１４をタイプライタ１
フレーム上の短軸１５に掛止させ、後部下端でね
じ１６により固定されている。用紙処理装置２の
フレーム１７の上部には前記第１のスタツカ３が
支持軸１８上に揺動可能に支持され、後部フレー
ム１７との間に配置された圧縮ばね１９により付
勢されて積層された用紙４の最上紙を送り出しロ
ーラ５に圧接させている。

前記送り出しローラ５はフレーム１７上に回動
可能に支持れた支持軸２１上に固着されており、
この支持軸２１は前記プラテン１０と同期して回
転駆動されるものである。前記支持軸２１上には
サブフレーム２２が遊嵌されており、このサブフ
レーム２２はフレーム１７上に設けられた図示し
ない掛止装置により第２図に示す作動位置と第３
図に示す退避位置とのいずれかに保持される。サ
ブフレーム２２上には前記プラテン１０と同期し
て回転される支持軸２３が枢支され、この支持軸
２３上に固着されたローラ２４と、そのローラ２
４に弾接するように配置されたローラ２５とによ
り引き出しローラ２６を構成している。その引き
出しローラ２６を覆うようにサブフレーム２２上
に支持されたハウジング２７上には第１及び第２
の用紙ガイド２８，２９が揺動可能に支持されて
いる。これらの用紙ガイド２８，２９は第２図に
その作動位置を示すように、第１のスタツカ３か
ら取り出された用紙４を第１の用紙ガイド２８下
端によりプラテン１０の後方であるタイプライタ
１の用紙挿入部に案内し、印字後にプラテン１０
の上部である用紙排出部から排出された用紙を第
１及び第２の用紙ガイド２８，２９により形成さ
れた用紙通路３１を通して引き出しローラ２６へ
案内する。また、用紙ガイド２８，２９はサブフ
レーム２２が第３図に示すように第１のスタツカ
３方向へ倒したとき、そのサブフレーム２２と連
動してタイプライタ１の用紙挿入排出部から退避
して用紙通路３１を閉じた退避位置へ移動させる
ことができ、この状態では割込み印字用の用紙３
２を用紙ガイド２８，２９の前面を通してタイプ
ライタ１の用紙挿入部へ案内可能である。

このような構成の用紙送り機構において、第１
の用紙ガイド２８の前面には第４図に示すように
指標３３が位置規制板７と対応する位置に設けら
れており、この位置規制板７により用紙左端が位
置決めされた用紙４は用紙送り機構により送られ
て印字部を通過したのち、その用紙左縁が指標３
３に沿つて移動するようになつている。従つて、
割込み印字処理時に、第１のスタツカ３に積層さ
れた用紙４とは別個の割込み印字用の用紙３２に
前記用紙４と同一のタブ・マージンを用いてデー
タを印字したい場合には用紙３２の左端をその指
標３３に合せて印字部へ送り込めば所要の印字位
置に印字することができる。

第５図は他の実施例を示すものであり、第１の
用紙ガイド３５の前面には上記実施例と同様に位
置規制板７と対応する位置に指標３６を設けると
ともに、その用紙ガイド３５上に形成されたスリ
ツト３７内を左右方向へ移動可能なガイド板３８
を設けたものである。スリツト３７には指標３６
と対応する位置に凹部３９が形成され、ガイド板
３８が指標３６位置まで移動したとき、ガイド板
３８に形成された突起４０がその凹部３９に嵌合
してガイド板３８を指標３６に合せる操作を容易
にしている。

この考案による用紙処理装置は、第１及び第２
のガイドを作動位置に移動させているとき、第１
スタツカから供給された用紙が第１のガイドの下
端により確実に用紙挿入部に案内されると共に印
字された用紙が第１及び第２のガイドにより構成
された用紙通路により確実に第２のスタツカまで
案内できる。また、そのときタイプライタに設定
されているタブ・マージンを用いて別個の割り込
み印字用の用紙に印字するときには、第１及び第
２のガイドを退避位置に移動させて、第１のガイ
ドの前面に設けられている指標に割り込み印字用
の用紙の左端を合わせて、割り込み印字用の用紙
を用紙挿入部に挿入することにより、容易に且つ
確実に割り込み印字用の用紙の所要の印字位置に
印字することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、この考案による用紙処理装置をタイ
プライタ上に装着した状態の概要を示す斜視図、
第２図は要部断面図、第３図は動作説明図、第４
図は部分斜視図、第５図は他の実施例を示す部分
斜視図である。 図中、１はタイプライタ、２は用紙処理装置、
３は第１のスタツカ、４，３２は用紙、５は送り
出しローラ、６は第２のスタツカ、７は位置規制
板、２８，３５は第１の用紙ガイド、２９は第２
の用紙ガイド、３３，３６は指標である。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 第１スタツカに位置規制部材により左端位置が
   位置決めされた積層用紙を送り出しローラにより
   １枚ずつ印字装置に供給し、印字された用紙を用
   紙通路を通して第２のスタツカまで案内する用紙
   処理装置において、 前記用紙通路の一部を構成すると共に印字装置
   の用紙挿入排出部上方に位置して、印字された用
   紙を用紙通路を通して第２スタツカまで案内する
   作動位置と、用紙挿入排出部上方から退避するこ
   とにより用紙通路を閉じその前面にて割込み印字
   用の用紙を用紙挿入部へ案内可能な退避位置との
   間を移動可能に支持された第１及び第２の用紙ガ
   イドと、 その第１及び第２の用紙ガイドの内、前記用紙
   挿入部に近い側に配置された第１の用紙ガイド
   は、前記作動位置に位置するときにその下端にて
   第１スタツカから供給された用紙を前記用紙挿入
   部へ案内すると共に、その前面に前記位置規制部
   材と対応する位置に割込み印字用の用紙を挿入す
   る際の左端位置を示す指標が設けられていること
   を特徴とする用紙処理装置。