JPH02268Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、情報処理装置のプリンタ装置に関す
るもので、連帳用紙及び単票用紙を始めとする各
種用紙への印刷処理を可能としたプリンタ装置の
用紙通路の構成に関するものである。

従来の技術 第２図は従来のプリンタ装置の用紙通路構成を
示す側面図である。

同図において、１はプラテン、２は印刷ヘツ
ド、３は印刷ヘツド２とプラテン１との間に形成
される印刷部、４，５は印刷部３の前後に配設さ
れた摩擦駆動の送りローラ装置、６は引張り駆動
型のトラクタ、１８はトラクタ６の近傍に配置さ
れた摩擦駆動の排紙ローラ装置、１９はトラクタ
６の後方に設けたスタツカ、２０は送りローラ装
置５とトラクタ６との間に設けて用紙をトラクタ
６及びスタツカ１９へ導く為の切替ガイド、Ａは
連帳用紙通路、Ｂは単票用紙通路をそれぞれ示す
ものである。

同図に示す如く、連帳用紙処理時には送りロー
ラ装置４，５の駆動ローラと従動ローラとが離隔
されると共に切替ガイド２０が図に想像線で示す
水平位置とされて連帳用紙はトラクタ６によつて
直線的に給送され、単票用紙処理時には送りロー
ラ装置４，５の駆動ローラと従動ローラとが圧接
されると共に切替ガイド２０が図に実線で示す斜
立位置とされて単票用紙は送りローラ装置５から
排出された後切替ガイド２０の下面及び排紙ロー
ラ装置１８へと案内されてスタツカ１９へと排出
されることとなる。

考案が解決しようとする問題点 しかし、従来のプリンタ装置は、スタツカ１９
がトラクタ６の後方に設けられている為に単票用
紙通路Ｂがわずかに屈曲することになる。又、単
票用紙処理に際してはスタツカ１９まで用紙を導
く必要がある為に切替ガイド２０及び排紙ローラ
装置１８を必要とする。従つて、用紙通路の機構
が煩雑となり組立作業に時間を必要とするばかり
でなく、封筒や厚紙のような特殊な用紙において
は用紙走行そのものが不安定となり、さらにロー
ラ列の増加は一般的な用紙においても用紙送り精
度が低下するといつた問題があつた。さらにプリ
ンタ装置が大きくなるといつた欠点もあつた。

本考案は、上記従来の欠点に鑑み、連帳用紙及
び単票用紙を始めとする各種用紙への印刷処理を
容易確実にさせると共にコンパクトなプリンタ装
置を提供することを目的として成されたものであ
る。

問題点を解決するための手段 本考案のプリンタ装置は、印刷ヘツドとプラテ
ンとの間に形成される印刷部と印刷部の前後に配
置された摩擦駆動の送りローラ装置と引張り駆動
型のトラクタとを直線的に配置したプリンタ装置
において、前記トラクタに第１のガイド部材を支
持したトラクタユニツトを形成すると共にそのト
ラクタユニツトを開閉自在に枢着させ、開放状態
においては前記第１のガイド部材と前記プラテン
後部に配置された送りローラ装置の直下からトラ
クタユニツトの下方に配設された第２のガイド部
材とで単票用紙の際のスタツカを形成することを
特徴とするものである。

作 用 上記構造によつて印刷処理されるプリンタ装置
は、トラクタユニツトを開放状態とすることによ
つてプラテンの後部に配置された送りローラ装置
の直下から後方にかけて単票用紙の際のスタツカ
を形成することになる。そして送りローラ装置か
ら排出された単票用紙は直接スタツカへ排出され
ることになる。さらに連帳用紙通路及び単票用紙
通路を完全な直線状とすることができる。従つ
て、用紙通路の機構が簡素化されると共に用紙送
り精度も向上することになる。この為、連帳用紙
及び単票用紙を始めとする各種用紙への印刷処理
を容易確実にさせると共にコンパクトなプリンタ
装置が可能である。

実施例 以下本考案実施例を図面に基づいて説明する。

第１図は本考案の１実施例を示すプリンタ装置
の用紙通路構成の側面図であり、図中第２図と同
一符号は同一部分を示す。

第１図において、７はトラクタ６を動かす駆動
ギヤ、８は駆動ギヤ７に対向するトラクタ６に設
けた従動ギヤ、９は従動ギヤ８を軸着したトラク
タ駆動軸、１０はガイド軸、１１はトラクタ駆動
軸９及びガイド軸１０に両端部を挿通させてトラ
クタ６の下方に支持された第１のガイド部材、１
２はトラクタ６と第１のガイド部材１１とで形成
されたトラクタユニツト、１３はフレーム、１４
は送りローラ装置５の直下からトラクタユニツト
１２の下方に配設させてフレーム１３に固着され
た第２のガイド部材、１５はフレーム１３の後端
部と第１のガイド部材１１の後端部とを回動自在
に装着させた枢軸、１６は枢軸１５を支点として
トラクタユニツト１２が回動して第１のガイド部
材１１と第２のガイド部材１４とが当接１７して
形成されたスタツカをそれぞれ示すものである。

第１図より明らかなように、連帳用紙処理時に
は送りローラ装置４，５の駆動ローラと従動ロー
ラとが離隔されて連帳用紙は図に実線で示す水平
位置とされたトラクタユニツト１２ａによつて直
線的に給送され、単票用紙処理時には送りローラ
装置４，５の駆動ローラと従動ローラとが圧接さ
れると共に図に想像線で示す斜立位置とされたト
ラクタユニツト１２ｂと第２のガイド部材１４と
によつてスタツカ１６が形成されて単票用紙は送
りローラ装置５から直接スタツカ１６へと排出さ
れることとなる。このように特別の部品を必要と
せずに連帳用紙通路及び単票用紙通路を完全な直
像状とすることができる為に封筒や厚紙のような
特殊な用紙に対する印刷処理も自由にかつ精度よ
く行うことができる。さらに単票用紙処理時のみ
トラクタユニツト１２を回動させてスタツカ１６
を形成する為にコンパクトなプリンタ装置を得る
ことができる。

考案の効果 以上、詳細に説明したように、本考案のプリン
タ装置は、簡易構成で連帳用紙及び単票用紙を始
めとする各種用紙への印刷処理を容易確実にさせ
ることができると共にコンパクトなプリンタ装置
を提供することができるといつた実用上極めて効
果大なるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示すプリンタ装置
の用紙通路構成の側面図、第２図は従来のプリン
タ装置の用紙通路構成を示す側面図である。 １……プラテン、２……印刷ヘツド、３……印
刷部、４，５……送りローラ装置、６……トラク
タ、７……駆動ギヤ、８……従動ギヤ、９……ト
ラクタ駆動軸、１０……ガイド軸、１１……第１
のガイド部材、１２……トラクタユニツト、１３
……フレーム、１４……第２のガイド部材、１５
……枢軸、１６……スタツカ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 印刷ヘツドとプラテンとの間に形成される印刷
   部と印刷部の前後に配置された摩擦駆動の送りロ
   ーラ装置と引張り駆動型のトラクタとを直線的に
   配置したプリンタ装置において、前記トラクタに
   第１のガイド部材を支持したトラクタユニツトを
   形成すると共にそのトラクタユニツトを開閉自在
   に枢着させ、開放状態においては前記第１のガイ
   ド部材と前記プラテン後部に配置された送りロー
   ラ装置の直下からトラクタユニツトの下方に配設
   された第２のガイド部材とで単票使用の際のスタ
   ツカを形成することを特徴とするプリンタ装置。