JP2571761Y2

JP2571761Y2 - 連続紙用ガイド装置

Info

Publication number: JP2571761Y2
Application number: JP1992042813U
Authority: JP
Inventors: 雪彦塚田
Original assignee: Nagano Japan Radio Co Ltd
Current assignee: Nagano Japan Radio Co Ltd
Priority date: 1992-05-27
Filing date: 1992-05-27
Publication date: 1998-05-18
Anticipated expiration: 2007-05-27
Also published as: JPH0595951U

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本考案はプリンタの記録紙搬送機
構等に用いて好適な連続紙用ガイド装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、図６に示すようなフリクションフ
ィード方式プリンタの記録紙搬送機構５０は知られてい
る。同機構５０は下部に折畳記録紙（連続紙）５２を収
容するトレイ５１を備えるとともに、トレイ５１の上方
には記録紙５２をガイドするガイド装置６０が配設さ
れ、さらに、ガイド装置６０の上方にはサーマルヘッド
５４とプラテンローラ（駆動ローラ）５５を有する記録
部５３が配設される。よって、トレイ５１内の記録紙５
２はガイド装置６０にガイドされ、サーマルヘッド５４
とプラテンローラ５５間を通ってプリンタ外部に排出さ
れる。この際、記録紙５２はプラテンローラ５５の回転
により搬送されるとともに、サーマルヘッド５４によっ
て記録紙５２への記録が行われる。

【０００３】また、ガイド装置６０は両端部に大径のフ
ランジ６１ｆ…を有するガイドローラ６１と、このガイ
ドローラ６１の周面６１ｓにガイドされる記録紙５２に
圧接する加圧ローラ６２を備え、これにより、記録紙５
２の搬送時における片寄り及び蛇行を防止していた。な
お、加圧ローラ６２は不図示のスプリングによってガイ
ドローラ６１を加圧する方向に付勢されている。図中、
５６は記録紙５２をガイドするガイドプレートを示す。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
のガイド装置６０は記録紙５２の片寄り及び蛇行を防止
するには十分とはいえず、特に、感熱記録紙のような比
較的薄い記録紙５２の場合は、紙のエッジ強度を得にく
いため、片寄りや蛇行により記録紙５２がガイドローラ
６１のフランジ６１ｆ…を乗り越え、搬送不良を発生し
やすい問題点があった。

【０００５】本考案はこのような従来の技術に存在する
課題を解決したものであり、比較的薄い連続紙であって
も正確にガイドし、連続紙の片寄りや蛇行による搬送不
良を確実に防止できる連続紙用ガイド装置の提供を目的
とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本考案は両端部に大径の
フランジ２ｆ、２ｆを有するガイドローラ２と、ガイド
ローラ２の周面２ｓにガイドされる連続紙Ｌに圧接する
加圧部３を備える連続紙用ガイド装置１において、ガイ
ドローラ２の上方に、当該ガイドローラ２から導かれる
連続紙Ｌを搬送する駆動ローラ５を配し、かつガイドロ
ーラ２の下方に、当該ガイドローラ２に供給する折畳連
続紙Ｌを配してなるプリンタの記録紙搬送機構Ｃを構成
するとともに、連続紙Ｌの供給側におけるガイドローラ
２の近傍に配し、かつ連続紙Ｌに当接させることによ
り、連続紙Ｌをガイドローラ２の周面２ｓにおける所定
の角度範囲Ｑにわたって接触させる補助ガイド部４を設
けてなることを特徴とする。

【０００７】この場合、加圧部３は加圧ローラ３ｘ又は
加圧プレート３ｙを用いて構成できる。また、補助ガイ
ド部４は補助ガイドプレート４ｉ又は補助ガイドローラ
４ｊを用いることができ、特に、補助ガイドプレート４
ｉは加圧プレート３ｙと一体に形成できる。

【０００８】

【作用】本考案に係るガイド装置１によれば、搬送され
る連続紙Ｌは加圧部３に加圧されつつガイドローラ２の
周面２ｓによりガイドされる。この際、連続紙Ｌのエッ
ジはガイドローラ２の両端部に有する大径のフランジ２
ｆ、２ｆにより紙幅方向に規制され、連続紙Ｌは定位置
にガイドされる。

【０００９】また、連続紙Ｌの供給側におけるガイドロ
ーラ２の近傍に配した補助ガイド部４は、連続紙Ｌに当
接するため、連続紙Ｌはガイドローラ２に対する進入角
度（進入位置）が規制され、これにより、連続紙Ｌはガ
イドローラ２の周面２ｓにおける所定の角度範囲Ｑにわ
たって接触する。

【００１０】よって、連続紙Ｌは補助ガイド部４に当接
することにより紙のエッジ強度が高められ、しかも、こ
の直後に、ガイドローラ２に進入するとともに、ガイド
ローラ２の周面２ｓにおける所定の角度範囲Ｑにわたっ
て接触するため、連続紙Ｌのガイドローラ２によってガ
イドされる距離が実質的に長くなり、連続紙Ｌは正確か
つ確実にガイドされる。

【００１１】

【実施例】次に、本考案に係る好適な実施例を挙げ、図
面に基づき詳細に説明する。

【００１２】まず、本考案を明確にするため、本考案に
係るガイド装置１を備えるプリンタの記録紙搬送機構の
概要について、図３を参照して説明する。

【００１３】同図はフリクションフィード方式プリンタ
における記録紙搬送機構Ｃを示す。３１はプリンタのハ
ウジングであり、内部下部にはトレイ３２を備え、この
トレイ３２には折畳記録紙を用いた連続紙Ｌが収容され
る。また、トレイ３２の上方に位置するトレイ３２の端
部側には本考案に係るガイド装置１を配設する。さらに
また、ガイド装置１の上方にはサーマルヘッド３３及び
このサーマルヘッド３３を加圧する駆動ローラ（プラテ
ンローラ）５を有する記録部３５を配設する。なお、駆
動ローラ５とガイド装置１間にはガイドプレート３６を
配設するとともに、駆動ローラ５の前方におけるケース
３１には連続紙Ｌの排出口３７を設けるとともに、排出
口３７の前方におけるケース３１の外面には連続紙Ｌが
載る排出トレイ３８を配設する。

【００１４】このような構成により、トレイ３２内の連
続紙Ｌはガイド装置１、ガイドプレート３５、サーマル
ヘッド３３（駆動ローラ５）、排出口３７を通って排出
トレイ３８まで搬送される。この際、駆動ローラ５の回
転により連続紙Ｌが搬送されるとともに、サーマルヘッ
ド３３により連続紙Ｌに対する記録が行われる。

【００１５】次に、本考案に係るガイド装置１の構成に
ついて、図１及び図２を参照して具体的に説明する。

【００１６】２はガイドローラであり、その両端部には
ガイドローラ２における周面２ｓの径よりも大径となる
フランジ２ｆ、２ｆを一体に設けるとともに、中心に設
けたシャフト１１により回動自在に支持される。また、
ガイドローラ２の横方には加圧部３、即ち、加圧ローラ
３ｘを配設する。加圧ローラ３ｘは三個の小ローラ３ｘ
ａ、３ｘｂ、３ｘｃからなり、回動自在に支持されたシ
ャフト１２上に一定間隔を置いて取付けられる。そし
て、加圧ローラ３ｘはスプリング１３によりガイドロー
ラ２側に付勢され、ガイドローラ２の周面２ｓにガイド
される連続紙Ｌに圧接する。

【００１７】また、連続紙Ｌの供給側（トレイ３２側）
におけるガイドローラ２の近傍、即ち、ガイドローラ２
の直下には補助ガイド部４を構成する補助ガイドプレー
ト４ｉを配設する。この場合、補助ガイドプレート４ｉ
は矩形板材における一端辺をＪ形に折曲して折曲部４ｒ
を形成し、この折曲部４ｒを連続紙Ｌに当接可能に配す
るとともに、特に、補助ガイドプレート４ｉの配設位置
として、ガイドローラ２に近接して配すること、連続紙
Ｌをガイドローラ２の周面２ｓにおける所定の角度範囲
Ｑにわたって接触可能に配すること、の二条件を考慮す
る。

【００１８】次に、本考案に係るガイド装置１の機能に
ついて各図を参照して説明する。

【００１９】まず、搬送される連続紙Ｌは加圧ローラ３
ｘに加圧されつつガイドローラ２の周面２ｓによりガイ
ドされる。この際、連続紙Ｌのエッジはフランジ２ｆ、
２ｆにより紙幅方向に規制され、連続紙Ｌは定位置にガ
イドされる。

【００２０】また、補助ガイドプレート４ｉは連続紙Ｌ
に当接するため、連続紙Ｌはガイドローラ２に対する進
入角度が規制され、これにより、連続紙Ｌはガイドロー
ラ２の周面２ｓにおける所定の角度範囲Ｑにわたって接
触する。この場合、連続紙Ｌは折畳記録紙であるため、
補助ガイドプレート４ｉに対する連続紙Ｌの進入角度は
周期的に変化するが、ガイドローラ２の周面２ｓに接触
する連続紙Ｌの角度範囲Ｑは一定となる。

【００２１】よって、連続紙Ｌは当接する補助ガイドプ
レート４ｉに当接することにより紙のエッジ強度が高め
られ、しかも、この直後に、ガイドローラ２に進入する
とともに、ガイドローラ２の周面２ｓにおける所定の角
度範囲Ｑにわたって接触するため、連続紙Ｌのガイドロ
ーラ２によってガイドされる距離が実質的に長くなり、
連続紙Ｌは正確にガイドされ、かつ片寄りや蛇行が確実
に防止される。

【００２２】なお、図４及び図５には本考案に係るガイ
ド装置１の変更実施例をそれぞれ示す。

【００２３】図４に示す変更実施例は加圧部３を構成す
るに際して、加圧プレート３ｙを用いる点が前記図１に
示した実施例（基本実施例）と異なる。変更実施例の場
合には加圧プレート３ｙ自身を板バネ材により形成し、
ガイドローラ２に対して一定の加圧力を付与してもよい
し、基本実施例と同様に、スプリングにより付勢しても
よい。また、変更実施例では基本実施例と同様の補助ガ
イドプレート４ｉを用いるが、補助ガイドプレート４ｉ
は加圧プレート３ｙに対して一体に形成した。したがっ
て、この変更実施例の場合には小型化が図れ、低コスト
に実施できる利点がある。

【００２４】一方、図５に示す変更実施例は補助ガイド
部４を構成するに際して、補助ガイドローラ４ｊを用い
る点が基本実施例と異なる。この補助ガイドローラ４ｊ
はシャフト２１により回動自在に支持される。なお、補
助ガイドローラ４ｊはガイドローラ２の周面２ｓから離
間してもよいし、スプリング２２により加圧状態に支持
されてもよい。したがって、この変更実施例の場合には
連続紙Ｌの移送が円滑に行われる利点がある。

【００２５】以上、実施例について詳細に説明したが、
本考案はこのような実施例に限定されるものではない。
例えば、補助ガイドプレートとは同プレートの端辺に沿
った補助ガイドピンも含む概念である。その他、細部の
構成、形状、数量、素材等において、本考案の要旨を逸
脱しない範囲で任意に変更できる。

【００２６】

【考案の効果】このように、本考案は両端部に大径のフ
ランジを有するガイドローラと、ガイドローラの周面に
ガイドされる連続紙に圧接する加圧部を備える連続紙用
ガイド装置において、ガイドローラの上方に、当該ガイ
ドローラから導かれる連続紙を搬送する駆動ローラを配
し、かつガイドローラの下方に、当該ガイドローラに供
給する折畳連続紙を配してプリンタの記録紙搬送機構を
構成するとともに、連続紙の供給側におけるガイドロー
ラの近傍に配し、かつ連続紙に当接させることにより、
連続紙をガイドローラの周面における所定の角度範囲に
わたって接触させる補助ガイド部を設けてなるため、比
較的薄い連続紙であっても正確にガイドし、連続紙の片
寄りや蛇行による搬送不良を確実に防止できるという顕
著な効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係るガイド装置の断面側面図、

【図２】同ガイド装置の平面図、

【図３】同ガイド装置を備えるプリンタの記録紙搬送機
構の一部断面構成図、

【図４】同ガイド装置の変更実施例に係る断面側面図、

【図５】同ガイド装置の他の変更実施例に係る断面側面
図、

【図６】従来の技術に係るガイド装置の側面図、

【符号の説明】

１ガイド装置２ガイドローラ２ｆフランジ２ｓガイドローラの周面３加圧部３ｘ加圧ローラ３ｙ加圧プレート４補助ガイド部４ｉ補助ガイドプレート４ｊ補助ガイドローラ５駆動ローラＬ連続紙Ｑ所定の角度範囲Ｃ記録紙搬送機構

Claims

(57)【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】両端部に大径のフランジを有するガイド
ローラと、ガイドローラの周面にガイドされる連続紙に
圧接する加圧部を備える連続紙用ガイド装置において、
前記ガイドローラの上方に、当該ガイドローラから導か
れる連続紙を搬送する駆動ローラを配し、かつガイドロ
ーラの下方に、当該ガイドローラに供給する折畳連続紙
を配してプリンタの記録紙搬送機構を構成するととも
に、当該ガイドローラの近傍に配し、かつ連続紙に当接
させることにより、連続紙をガイドローラの周面におけ
る所定の角度範囲にわたって接触させる補助ガイド部を
設けてなることを特徴とする連続紙用ガイド装置。
【請求項２】加圧部は加圧ローラを用いることを特徴
とする請求項１記載の連続紙用ガイド装置。
【請求項３】加圧部は加圧プレートを用いることを特
徴とする請求項１記載の連続紙用ガイド装置。
【請求項４】補助ガイド部は補助ガイドプレートであ
ることを特徴とする請求項１記載の連続紙用ガイド装
置。
【請求項５】補助ガイドプレートは加圧プレートに一
体形成することを特徴とする請求項３又は４記載の連続
紙用ガイド装置。
【請求項６】補助ガイド部は補助ガイドローラである
ことを特徴とする請求項１記載の連続紙用ガイド装置。