JPH0530045Y2 - - Google Patents

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JPH0530045Y2
JPH0530045Y2 JP1986171897U JP17189786U JPH0530045Y2 JP H0530045 Y2 JPH0530045 Y2 JP H0530045Y2 JP 1986171897 U JP1986171897 U JP 1986171897U JP 17189786 U JP17189786 U JP 17189786U JP H0530045 Y2 JPH0530045 Y2 JP H0530045Y2
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、例えばフオトエツチング法による
シヤドウマスクの製造や、薄いポリアミド樹脂シ
ートの両面に銅箔を貼着したフレキシブルプリン
ト回路基板の製造工程において、長尺帯状薄板を
搬送するのに使用される搬送用駆動ローラに関す
る。
〔従来の技術〕
一般に、上記したような長尺帯状薄板の搬送は
ローラ搬送手段を用いて行なわれ、その搬送過程
において長尺帯状薄板に各種の加工が施される。
このようなローラ搬送手段としては、長尺帯状薄
板の表裏両面にローラが接触しないようにして搬
送駆動することが要望される。それは、前工程等
において発生した金属粉、塵埃が長尺帯状薄板上
に乗つて運ばれ、それら金属粉や塵埃及び空気中
の塵埃などがローラに付着したり、それがローラ
に食い込んだりする結果、長尺帯状薄板の表面に
ローラ周長相当の等ピツチの傷を付けるといつた
問題点があるためである。
とくに、フオトエツチング法によりシヤドウマ
スクを製造する場合等においては、レジスト膜を
形成した後にローラに食い込んだ金属粉等によつ
てレジスト膜面に傷を生じると、これが原因とな
つてエツチング工程時、長尺帯状薄板である金属
ウエブ面に不必要な孔を形成したりするといつた
問題点があるからである。
このため、長尺帯状薄板の搬送用駆動ローラと
しては、第9図示のように、長尺帯状薄板にて最
終製品とはならない両側縁部と接触する一対のホ
イールR1,R2からなる搬送ローラが使用される。
〔考案が解決しようとする問題点〕
一対のホイールR1,R2からなる搬送ローラで
は、搬送停止時においては、長尺帯状薄板には搬
送させられることによつて生じる張力がまだ作用
されていないから、第10図示のように長尺帯状
薄板PはたるんでホイールR2(R1は図示せず)の
内側稜部に接触するだけの状態であるから、搬送
始動時においては、長尺帯状薄板Pの側縁部とホ
イールR1,R2との間でスリツプを起こし、駆動
力がホイールR1,R2から長尺帯状薄板Pへ円滑
に伝達できない不都合があつた。
この考案は、上記したような問題点を解決し、
長尺帯状薄板をスリツプすることなく、円滑に長
尺帯状薄板を搬送することができる駆動ローラを
提供することを技術的課題とする。
〔問題点を解決するための手段〕
この考案においては、上記課題を達成するた
め、長尺帯状薄板の搬送用駆動ローラを次のよう
に構成した。すなわち、長尺帯状薄板の側縁部と
接触する周面を有する同径の一対のホイールを所
定の間隔を介して駆動軸に固着するとともに、駆
動軸の前記一対のホイールの間に、ホイールの外
径よりわずかに小径に形成され長尺帯状薄板のた
わみ時にその長尺帯状薄板と接触する周面を有す
るリングをホイールと同心にかつ駆動軸に対して
空転自在に取り付けて長尺帯状薄板の搬送用駆動
ローラを構成したことを要旨とする。
〔作用〕
搬送停止時においては、一対のホイールの間に
取り付けたリングが、一対のホイール間での長尺
帯状薄板のその側縁間の中だるみを防止し、長尺
帯状薄板の両側縁部は、両ホイールの周面と十分
に接触面積が確保された良好な状態で接触する。
このため、搬送始動時においては、ホイールと長
尺帯状薄板材とはスリツプせず、ホイールの回転
力が確実に長尺帯状薄板材に作用し、長尺帯状薄
板は円滑に搬送状態に移行する。そして、搬送時
には、搬送させられることによつて生じる張力に
よつて長尺帯状薄板はたわまなくなり、リングは
ホイールよりも小径のため、長尺帯状薄板はリン
グと非接触の状態となり、長尺帯状薄板はリング
にて傷を受けることがなく、また、長尺帯状薄板
の板厚がきわめて薄い等の事情により例え長尺帯
状薄板がリングと接触することがあつても、リン
グは長尺帯状薄板の搬送速度と同じ周速度で空転
するため、スリツプせず、傷を生じることがな
い。
〔実施例〕
次に、この考案の好適な実施例を図面を参照し
ながら説明する。
第1図はこの考案の1実施例を示し、長尺帯状
薄板の搬送用駆動ローラの一部を破断して示した
正面図である。この図において、搬送対象物であ
る長尺帯状薄板Pの幅に対応した間隔Wを介し
て、一対のホイール1,2が駆動軸3に固着さ
れ、この一対のホイール1,2のそれぞれの内側
には、リング4,5が支持されている。ホイール
1,2には、搬送対象物の搬送軌道を規制するた
めの鍔部61,62が外側に一体に設けられ、ま
た、駆動軸3からの駆動力を伝達するホイール
1,2の本体7の少なくとも外周面には、長尺帯
状薄板Pとの間における接触摩擦係数を大きくす
るためウレタンゴム被覆膜8が形成されており、
ホイール本体7は駆動軸3にボス9の部分でネジ
10により固定されている。一方、リング4,5
は、内輪が駆動軸3に固着されたボールベアリン
グ11の外輪側に本体12を形成し、このリング
本体12には表面に長尺帯状薄板Pにより傷が付
けられて再度長尺帯状薄板Pに傷を付けるのを防
止するため硬質クロムメツキ層13が形成されて
いる。このリング4,5の外径D2は前記ホイー
ル1,2の外径D1よりも小径とされており、こ
の実施例では1mmだけ小さくなつている。尚、こ
の実施例においては、2個のリング4,5をホイ
ール1,2の内側に近接させて支持させた場合に
ついて示したが、第4図に示すように一対のホイ
ール1,2の中間に1個のリング4′を取り付け
てもよく、また第5図に示すように一対のホイー
ル1,2間に3個のリング4″,4′,4″を取り
付けても良いし、またそれ以上の数のリングを取
り付けるようにして差し支えない。ただし、リン
グを1個とする場合はこれをホイール1,2間の
中央位置に支持させ、3個以上の場合は、ホイー
ル1,2間の真中を対称軸として対称的に取り付
けることが望ましい。また、ホイール1,2の鍔
部61,62は他に拘束手段がある場合には必ずし
も必要ではない。尚、リング4,5を駆動軸3に
対して空転自在に取り付けているのは、長尺帯状
薄板Pの板厚がきわめて薄い等の事情により搬送
時において長尺帯状薄板Pがたわんでリング4,
5と接触する場合に、リング4,5がホイル1,
2よりもわずかに小径であることから、リング
4,5が駆動軸3から空転することによつてホイ
ール1,2よりもわずかに速く回転可能にするた
めである。そして、そのことにより、リング4,
5の外周面の周速度が長尺帯状薄板Pの搬送速度
と一致するようにリング4,5が長尺帯状薄板P
にて従動され、そうすることによつて、長尺帯状
薄板がリング4,5と接触したとしてもこすれな
いようになり、傷の発生をよりいつそう完璧に防
止する。
上記のように構成した長尺帯状薄板の搬送用駆
動ローラは、第2図及び第3図に示すように、側
面から見て長尺帯状薄板Pが逆S軌跡またはV軌
跡を描くように別の2個もしくは3個、或いはそ
れ以上の数の搬送ローラと組み合わせてその間に
長尺帯状薄板Pを掛け渡し、駆動軸3に駆動源
(図示せず)から動力を伝達して使用される。こ
のように複数の搬送ローラを使用する場合におい
ては、少なくとも2個のローラはこの考案に係る
長尺帯状薄板の搬送用駆動ローラAを使用し、他
の搬送ローラBとしては、例えば前記駆動ローラ
のホイール1,2と同じ間隔で回転軸に一対のホ
イールが固着された転動ローラを使用する。
第7図ないし第8図により前記第1図示の実施
例の搬送用駆動ローラにおけるリングの作用につ
いて説明する。この第1図示の搬送用駆動ローラ
の停止状態においては、第7図に示すように長尺
帯状薄板Pのたるみ部分はリング5により支持さ
れて長尺帯状薄板Pの両側縁部がホイール2の周
面に十分に広い面積で接した状態に保持される。
このため、この状態から搬送が開始されると、長
尺帯状薄板Pの両側縁部はホイール2の周面に接
触して確実に駆動力がホイール2から長尺帯状薄
板Pへ伝達されるようになる。そして、搬送用駆
動ローラの稼働状態においては、第8図に示すよ
うに長尺帯状薄板Pの側縁部はホイール2の周面
に確実に接した状態で支持され、摩擦による伝動
が行なわれるようになる。この時、リング5と長
尺帯状薄板Pの表面との間にはわずかに隙間が形
成され、例えば板厚が0.08mmの鉄板のような薄板
では、リング5は長尺帯状薄板Pとは接触しな
い。また仮りにリング5が長尺帯状薄板Pの表面
に接触したとしても、リング5は駆動軸3に対し
て空転して、長尺帯状薄板の搬送に従動し、その
結果ホイール2よりも径の小さい分だけわずかに
早く回転して、その外周面の周速度が長尺帯状薄
板の速度と一致した状態で従動回転するため、特
に支障を来すといつたことはない。
〔考案の効果〕
この考案は以上のように構成されかつ作用する
ので、この考案に係る搬送用駆動ローラを使用し
て長尺帯状薄板を搬送するときは、長尺帯状薄板
はその両側縁部が確実にホイールに接した状態
で、搬送開始できるから、搬送始動時に長尺帯状
薄板とホイールとがスリツプすることがなく、円
滑に搬送できる。また、搬送時には、リングと接
触しないから長尺帯状薄板に傷を生じることがな
く、さらに、リングが駆動軸と空転自在に取り付
けられているので、長尺帯状薄板がリングと接触
することがあつても、リングは長尺帯状薄板の搬
送速度と同じ周速度で空転するため、スリツプせ
ず、よりいつそう傷を生じることがない。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の1実施例を示し、長尺帯状
薄板の搬送用駆動ローラをその一部を断面で示し
た正面図、第2図及び第3図はそれぞれこの搬送
用駆動ローラに長尺帯状薄板を巻き掛けた状態を
示す概略側面図、第4図と第5図及び第6図はそ
れぞれこの考案の他の実施例を示す正面図、第7
図及び第8図はそれぞれこの考案に係る搬送用駆
動ローラの停止状態及び稼動状態における、ホイ
ールによる長尺帯状薄板の支持状態を示す部分
図、第9図は従来において使用されていた搬送用
駆動ローラの正面図、第10図はリングを設けな
い場合における、ホイールと長尺帯状薄板との関
係状態を示す部分図である。 1,2……ホイール、3……駆動軸、4,5…
…リング、61,62……鍔部、7……ホイール本
体、8……ウレタンゴム被覆膜、11……ボール
ベアリング、12……リング本体、13……硬質
クロムメツキ層、A……長尺帯状薄板搬送用駆動
ローラ、B……搬送ローラ、P……長尺帯状薄
板。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 長尺帯状薄板の側縁部と接触する周面を有する
    同径の一対のホイールを所定の間隔を介して駆動
    軸に固着するとともに、駆動軸の前記一対のホイ
    ールの間に、ホイールの外径よりわずかに小径に
    形成され長尺帯状薄板のたわみ時にその長尺帯状
    薄板と接触する周面を有するリングをホイールと
    同心にかつ駆動軸に対して空転自在に取り付けて
    なる長尺帯状薄板の搬送用駆動ローラ。
JP1986171897U 1986-11-07 1986-11-07 Expired - Lifetime JPH0530045Y2 (ja)

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JPS6376756U JPS6376756U (ja) 1988-05-21
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