JPH09226997A - 長尺部材搬送装置および長尺部材搬送方法 - Google Patents

長尺部材搬送装置および長尺部材搬送方法

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JPH09226997A
JPH09226997A JP8036988A JP3698896A JPH09226997A JP H09226997 A JPH09226997 A JP H09226997A JP 8036988 A JP8036988 A JP 8036988A JP 3698896 A JP3698896 A JP 3698896A JP H09226997 A JPH09226997 A JP H09226997A
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Naotake Tanaka
尚武 田中
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Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H20/00Advancing webs
    • B65H20/02Advancing webs by friction roller
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    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H23/00Registering, tensioning, smoothing or guiding webs
    • B65H23/04Registering, tensioning, smoothing or guiding webs longitudinally
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    • B65H23/188Registering, tensioning, smoothing or guiding webs longitudinally by controlling or regulating the web-advancing mechanism, e.g. mechanism acting on the running web in connection with running-web
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    • B65H2404/14Roller pairs
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  • Registering, Tensioning, Guiding Webs, And Rollers Therefor (AREA)
  • Controlling Rewinding, Feeding, Winding, Or Abnormalities Of Webs (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 長尺部材の幅切替に対応して円滑に一対の搬
送ローラーの間隔を変更可能な長尺部材搬送装置を提供
する。 【解決手段】 長尺帯状金属薄板などからなるワーク1
2の搬送経路にワーク12の両側部を支持してワーク1
2を搬送する左右一対の搬送ローラーを有するロール搬
送部10a,bが設けられ、ワーク幅検出センサーの検
出結果よりワーク12の幅切替を検出し、ワーク幅に応
じロール搬送部10a,bの搬送幅を変更する。この搬
送幅拡大に際し、ロール搬送部10a,bを同時に幅変
更制御する場合には、少なくともロール搬送部10a,
bの搬送幅変更中、巻き取りローラーの巻き取りトルク
を低減する。搬送幅縮小に際しては、ロール搬送部10
a,bの同時制御、個別制御のいずれでも、各ロール搬
送部10a,bの搬送幅縮小中において、巻き取りトル
クを低減する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばシャドウマ
スク、アパチャーグリル、リードフレーム等に用いられ
る長尺帯状金属薄板等の長尺部材を搬送する搬送装置お
よび長尺部材の搬送方法に関する。
【0002】
【従来の技術】長尺部材の搬送には、従来より図15に
示すような搬送装置が用いられている。例えば表面処理
を施した金属薄板等の長尺部材12は、図示しない長尺
部材搬出部から引き出され、巻き取りモータ58で駆動
される巻き取りローラー60によって一定のトルクで巻
き取られる。長尺部材搬出部から巻き取りローラー60
までの搬送経路には、長尺部材12の両側部を支持しこ
れを安定的に搬送するために複数組み合わされたロール
搬送部70が設けられている。
【0003】実開昭63−76756号公報には、例え
ば厚さ0.08mm程度の薄板状の長尺部材を搬送する
のに適したロール搬送部の構成が示されている。このロ
ール搬送部は、図16に示すように、回転駆動軸76に
固定され、長尺部材12をガイドすると共に長尺部材1
2の両側部を支持する左右一対の搬送ローラー72を有
し、この一対の搬送ローラー72の間に搬送ローラー7
2の搬送部外径よりわずかに径の小さい補助ローラー7
4が設けられ、薄板である長尺部材12の中央部のたわ
みを下方より一時的に支持している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図16
に示すロール搬送部70は、一対の搬送ローラ72の間
隔が固定であるため、幅の異なる長尺部材を連続搬送す
ることができず、効率的な搬送ができなかった。そこ
で、このロール搬送部70の搬送ローラー72の間隔を
可変とすることも考えられるが、単に間隔を変更すると
以下のような問題が発生してしまう。
【0005】まず、図15のように組み合わされた複数
のロール搬送部70は、同時に制御されることが多いた
め、一対の搬送ローラー72の間隙拡大時には、長尺部
材12の幅切替領域12a(幅拡大)が搬送方向の上流
側に配置されたローラ搬送部70に到達する前に、各ロ
ール搬送部70の搬送幅を拡大しなければならない。
【0006】ところが、長尺部材12は、巻き取りロー
ラー60により一定のトルクで巻き取られているので、
長尺部材12には常時所定の張力が付与されている。こ
のように、所定張力が付与された幅の細い長尺部材12
を一対の搬送ローラー72によって支持しつつ、一対の
搬送ローラー72の間隔を拡大すると、長尺部材12が
一対の搬送ローラー72のいずれか一方に引っ張られ
る。その結果、幅の細い長尺部材12は、長尺部材12
の中心ラインが搬送中心ラインからずれた状態で補助ロ
ーラーに一旦支持される。このように、長尺部材12の
中心ラインがずれた状態で長尺部材12の幅広領域がロ
ーラー搬送部70に到達すると、長尺部材12のいずれ
か一方の端部が搬送ローラー72に乗り上げて、搬送不
良となってしまうという問題が発生する。
【0007】また、長尺部材12が幅の広いものから細
いものに変わる場合、一対の搬送ローラー72の間隔を
縮小しなければならない。この場合、一旦、細い幅の長
尺部材12を補助ローラー74で支持しつつ搬送させた
状態で、一対の搬送ローラー72の間隔を縮小させる方
法が考えられる。しかしながら、この方法では、長尺部
材12に所定の張力が付与されているので、長尺部材1
2の両側部が補助ローラー74と搬送ローラー72との
段差を乗り越えることができず、長尺部材12の両側部
に傷が付いたり、長尺部材12の板厚が薄い(0.08
mm程度)場合には、長尺部材12の中央部が折れてし
まうという問題が発生する。
【0008】本発明の目的は、上記課題を解消するため
になされたものであり、長尺部材に傷や折れ等を発生さ
せることなく、幅の異なる長尺部材を連続して確実に搬
送することができる長尺部材搬送装置および長尺部材搬
送方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る長尺部材搬送装置は、以下のような特
徴を有する。
【0010】まず、幅の異なる長尺部材をその長手方向
に連続して搬送する長尺部材搬送装置において、前記長
尺部材に所定の張力を付与しつつ、長尺部材を長手方向
に搬送させる搬送手段と、搬送手段に搬送される長尺部
材の両側部をそれぞれ支持する一対の支持部材と、長尺
素材の幅に応じて一対の支持部材の間隔を変更する間隔
変更手段と、間隔変更に際して、長尺部材に付与する張
力を低減する張力制御手段と、を有する。
【0011】また、上記一対の支持部材が所定の方向に
回転する一対の搬送ローラーであり、一対の搬送ローラ
ーがその軸方向に移動可能にそれぞれ設けられた回転軸
を有し、間隔変更手段が一対の搬送ローラーを回転軸の
軸方向にそれぞれ移動させることを特徴とする。
【0012】さらに、一対の搬送ローラーの間の回転軸
に設けられ、搬送ローラーの外径より小さい外径を有す
る補助ローラーを備えている。
【0013】以上のような構成において、一対の搬送ロ
ーラーの間隔変更に際して、長尺部材の張力を低減すれ
ば、長尺部材に局部的な力がかかり難くなる。よって、
薄い長尺部材であっても長尺部材の折れや傷等の発生を
防止でき、幅の異なる長尺部材の連続搬送に際してその
幅切替に対応して円滑に搬送ローラーの間隔を変更する
ことが容易となる。
【0014】本発明のさらに具体的な構成においては、
一対の支持部材が長手方向に複数配置されるとともに、
間隔変更手段は、複数配置された一対の支持部材の間隔
をそれぞれ個別又は同時に変更することを特徴とする。
【0015】また、本発明の長尺部材搬送方法は、幅の
異なる長尺部材をその長手方向に連続して搬送する長尺
部材搬送方法であって、長尺部材の第1の幅を有する第
1領域の両側部を一対の支持部材により支持するととも
に、長尺部材に所定の張力を付与しつつその長手方向に
搬送する第1搬送工程と、長尺部材を搬送させつつ長尺
部材に付与する張力を低減させる張力低減工程と、張力
低減工程により張力が低減された長尺部材を搬送させつ
つ、長尺部材の第1領域と連続する第2領域の第1の幅
と異なる第2の幅に応じて、一対の支持部材の間隔を変
更する間隔変更工程と、長尺部材の第2領域の両側部を
一対の支持部材が支持した後、張力を所定の値に復帰す
る張力復帰工程と、張力復帰工程の後、長尺部材に第2
領域の両側部を一対の支持部材により支持するととも
に、長尺部材に所定の張力を付与しつつその長手方向に
搬送する第2搬送工程と、を含む。
【0016】さらに、上記第2の幅が第1の幅より大き
い場合には、間隔変更工程は一対の支持部材の間隔を拡
大する工程である。第2の幅が第1の幅より小さい場合
には、間隔変更工程は、一対の支持部材の間隔を縮小す
る工程である。
【0017】支持部材の間隔減少に際して、張力を低減
すれば、長尺部材の両側部が搬送ローラー又は補助ロー
ラーの段差に引っかかって長尺部材に「折れ」等の問題
が発生することを確実に防止できる。また、前記間隔拡
大動作中、長尺部材に付与される張力を低減すれば、長
尺部材が一対の搬送ローラーのいずれかに引かれて長尺
部材の中心ラインと搬送方向の中心ラインとがずれてし
まうことを確実に防止できる。さらに、上述のように補
助ローラーを空転可能な構成とした場合には、長尺部材
の搬送スピードがこの補助ローラーによって局部的に加
速されてしまうことが防止される。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態を図面
を用いて説明する。
【0019】実施形態1. [ロール搬送部の構成]図1および図2は、本実施形態
1の長尺部材搬送装置のロール搬送部の構成を示してい
る。長尺部材12の搬送経路においてその長手方向に前
後に組み合わされて配置される2つのロール搬送部10
a,10bは、それぞれ回転駆動軸24に対しその軸方
向に移動可能に設けられた左右一対の搬送ローラー16
を有している。この一対の搬送ローラー16は、長尺部
材(以下、単にワークという)12の支持部材であり、
その搬送周面16bが、シャドウマスク等に用いられる
薄板状のワーク12の両側部を下方または上方より支持
し、ガイド部16aがワーク12の側方をガイドしなが
ら回転駆動軸24の回転に応じてワーク12を所定方向
に搬送する。
【0020】2つのロール搬送部10a,10bのそれ
ぞれの回転駆動軸24は、ギア45を介して同一の駆動
モーター46に接続されている。よって、この駆動モー
ター46の動作に応じて2つのロール搬送部10a,1
0bは、ギア45および回転駆動軸24を介して同時に
回転駆動される。
【0021】各ロール搬送部10の中央部側には、搬送
ローラー16の搬送部より外周径がわずかに(例えば1
mm)小さく、左右の搬送ローラー16に固定されて搬
送ローラー16と一体的に動作する補助ローラー18が
配置されている。
【0022】組み合わされたロール搬送部10の各搬送
ローラー16の外側には、一対の搬送ローラー16の間
隔を調整するための一対の間隔調整アーム22が設けら
れており、搬送ローラー16および回転駆動軸24は、
この間隔調整アーム22に対して回動可能となってい
る。間隔調整アーム22の基部はボールネジ20に螺合
しており、この基部から2股に分岐した先端が、ワーク
12の搬送方向の上流側および下流側に位置する複数の
搬送ローラー16にそれぞれ対応している。ボールネジ
20の端部にはカップリング53が設けられ、このカッ
プリング53には、幅変更モーター54の回転軸が連結
されている。これらの構成は、一対の搬送ローラー16
の間隔を変更するための間隔変更手段であり、幅変更モ
ーター54を動作させることによりボールネジ20を回
転駆動すると、その回転方向によって一対の間隔調整ア
ーム22の間隔が変化し、これによって2つのロール搬
送部10の一対の搬送ローラー16の間隔に調整され
る。
【0023】なお、ボールネジ20の上方には、例えば
コの字形状の複数の光センサー52a〜52eよりなる
位置決めセンサー52が設けられている。各光センサー
52a〜52eは、それぞれコの字の開口方向を下方に
向けて配置され、この開口部内を一方の間隔調整アーム
22の基部に付設された金属片が通過、あるいは開口部
内にこの金属片が位置すると、金属片によって光が遮ら
れることにより間隔調整アーム22の位置を検出する。
光センサー52aは、一対の搬送ローラー間隔の拡大限
界位置を検出し、光センサー52b、52c,52d
は、それぞれ3種類の間隔調整アーム22の位置を検出
する。また、光センサー52eは、一対の間隔調整アー
ム22の縮小限界位置を検出する。なお、位置決めセン
サー52は、直接搬送ローラー16の位置を検出する構
成としても良い。
【0024】また、本実施形態1において、ロール搬送
部10は以上のような構成よりなるが、搬送ローラー1
6に固定された補助ローラー18に代えて、図3に示す
ような補助ローラー30を採用してもよい。この補助ロ
ーラー30は、一対の搬送ローラー16からそれぞれ延
びるローラー軸部にボールベアリング32を介して取り
付けられている。このため、補助ローラー30は、回転
駆動軸24に対して空転可能ないわゆるフリーリングと
なっており、更に図2同様に、対応する搬送ローラー1
6よりもわずかにその外周径が小さく構成されている。
また、一対の搬送ローラー16の外側には、図1と同様
に一対の間隔調整アーム22の先端が配置され、一対の
搬送ローラー16の間隔が調整可能となっている。そし
て、搬送ローラー16および回転駆動軸24は、この間
隔調整アーム22に対して空転可能となっている。
【0025】なお、この補助ローラー30および上述の
補助ローラー18は、図1〜図3に示すように搬送ロー
ラー16に一対一に対応する構成には限られず、より薄
い長尺部材に対応するためにロール搬送部10の中央側
に更に複数個設ける構成も適用可能である。さらに、搬
送ローラー16間の中央付近に補助ローラー30を1個
設ける構成も適用可能である。
【0026】また、ロール搬送部10としては、図4に
示すようなロール搬送部10も、上記図1のロール搬送
部10として使用することが可能である。このロール搬
送部10は、図4(a)に示すように、一対の搬送ロー
ラー16を有し、この搬送ローラー16には、それぞれ
ロール搬送部10の中央側に向かって外径が減少するテ
ーパー部17が設けられている。また、この搬送ローラ
ー16は、図示しない間隔調整アームによって回転駆動
軸24に対して軸方向に移動可能に取り付けられてい
る。
【0027】そして、搬送ローラー16の外周面16b
がワーク12の両側部を支持してワーク12を搬送し、
上記テーパー部17が、搬送幅の拡大・縮小時にワーク
12の両側部に線接触してこの両側部を支持する。この
図4に示すロール搬送部10は、従来、例えば0.2m
m程度の比較的板厚の厚いワークを搬送するのに用いら
れていた。巻き取りローラー60が常に一定の巻き取り
トルクで動作していると、薄いワーク12の搬送にあた
り、搬送幅を変更すると、ワーク12の中央部がテーパ
ー部86に沿って下方にたわみ、折れてしまう可能性が
ある(図4(b)参照)。しかし、後述するように搬送
幅の変更の際に、ワーク12に付与する張力を低減する
ので、図4に示す構成のロール搬送部10によって、比
較的薄く、幅の異なるワーク12を連続搬送しても幅変
更が円滑に行われ、「折れ」等の問題が発生することが
ない。
【0028】[ワーク搬送装置の構成]次に、図5を用
いてワーク搬送装置の構成について説明する。
【0029】ワーク12の搬送経路上には、ワーク12
の幅の検出するためのワーク幅検出センサー42が設け
られており、このワーク幅検出センサー42からの幅検
出信号は制御装置40に供給され、制御装置40は、供
給された幅検出信号に基づいてワーク幅の拡大又は縮小
の切り替わりを判断する。
【0030】このワーク幅検出センサー42は、図6に
示されるように複数のセンサー42a,42b,42c
より構成され、各センサー42a,42b,42cは、
発光部41Aと受光部41B(図10及び図12参照)
とからそれぞれ構成されている。このセンサー42a,
42b,42cは、ワーク12の搬送方向を横切る方向
に、搬送路の内側から順に並設されている。発光部41
Aと受光部41Bとは、ワーク12の搬送路の上下にそ
れぞれ配置されており、間にワーク12が位置している
と、発光部41Aからの光が遮られるため受光部41B
が受光せず、間にワーク12がなければ発光部41Aか
らの光が遮られることなく受光部41Bがその光を受光
する。
【0031】対応する受光部41Bが受光した場合をセ
ンサー42a,42b,42cのON、対応する受光部
41Bが受光しない場合をセンサー42a,42b,4
2cのOFFとすると、ワーク幅の判断は以下のように
して行われる。即ち、図6(a)のように、各センサー
42a,42b,42cが全てONした場合、制御装置
40は搬送路にワーク無と判断する。図6(b)のよう
に、ワーク12が最も内側のセンサー42aを通過する
程度の幅であれば、センサー42aがOFFし、他のセ
ンサー42b,42cがONし、ワーク幅小と判断す
る。また、図6(c)のようにセンサー42a,42b
がOFFし、センサー42cのみがONした場合には、
ワーク幅中と判断する。さらに、図6(d)に示すよう
に、センサー42a,42b,42cが全てOFFした
場合には、ワーク幅大と判断する。
【0032】また、制御装置40は、モーター駆動部4
4に所定の駆動信号を出力し、これに応じて回転駆動軸
用の駆動モーター46が動作し、回転駆動軸を介して各
搬送ローラー16が回転駆動され、ワーク12が所定方
向に搬送される。エンコーダーよりなるワーク搬送長検
出部48は、この駆動モーター46の回転を検出し、カ
ウンタ50がその回転数をカウントする。制御装置40
は、得られたカウント信号に基づいてワークの搬送長を
検出し、検出搬送長に応じて後述する各種タイミング制
御用のカウンタA,B,Cを動作させる。
【0033】制御装置40は、ワーク幅検出センサー4
2から上述のような幅検出信号が供給されると、これに
基づいてロール搬送部10の搬送幅の変更が必要か否か
を判断する。さらに、幅変更モーター54は、制御装置
40からの制御信号に応じて、ボールネジ20を搬送幅
拡大または縮小のいずれかの方向に回転駆動する。
【0034】ロール搬送部10の搬送幅を変更する場
合、制御装置40は、位置決めセンサー52からの位置
検出信号に基づいて、幅変更モーター54を駆動し、こ
れによって図1に示すように組み合わされた複数のロー
ル搬送部10のそれぞれの搬送幅を同時に調整する。
【0035】また、巻き取りモーター58は、ワーク1
2を巻き取る巻き取りローラー60(図10および図1
2)の回転軸に接続されており、制御装置40からモー
タ駆動部56に供給される制御信号に応じてこの巻き取
りモーター58が駆動される。
【0036】ここで、本実施形態1では、ロール搬送部
10の搬送幅を変更する際には、張力制御手段を兼ねる
制御装置40が、後述するようにモーター駆動部56を
介して巻き取りモーター58のトルクを低減する。巻き
取りモーター58のトルクを低減させると、巻き取りロ
ーラー60の巻き取りトルク、即ちワーク12にかかる
張力が適切なレベルに低減されることとなる。そして、
搬送幅変更後には、制御装置40の制御によって、巻き
取りモーター58のトルクを通常のトルクに復帰させ、
ワーク12にかかる張力が通常の値に戻される。このよ
うに、通常搬送時および搬送幅変更時にワーク12にか
かる張力は、制御装置40による巻き取りモーター58
のトルク制御によって最適な状態に制御されている。
【0037】[ワーク幅切り替え時の装置の動作概要]
図7は、複数のロール搬送部10a、10bの幅変更お
よびワーク12の張力変更タイミングを示している。
【0038】図7(a)に示すように幅の細いワーク1
2に連続して幅の広いワーク12が搬送され、幅切替が
幅拡大となる場合、本実施形態1においては前後のロー
ル搬送部10a,10bが同時に幅変更制御される。よ
って、ワーク12の幅拡大となる幅切替領域12aが搬
送方向上流側のロール搬送部10aに到達する以前に、
各ロール搬送部10a,10bの搬送幅、即ち一対の搬
送ローラー16の間隔を拡大する必要がある(図7
(a)t1,t2,t3参照)。
【0039】一対の搬送ローラー16の間隔拡大中は、
図7(a)のタイミングt2に示されるように、ワーク
12の側方が搬送ローラー16のガイド部16aにガイ
ドされていない。このため、間隔拡大中、従来のように
ワーク12に高い張力が与えられていると、ワーク12
の両側部と一対の搬送ローラー16(および補助ローラ
ーもしくはテーパー部)との分離タイミングが左右でば
らついて、ワーク12が一方の搬送ローラー16側に引
っ張られ、ワーク12の中心ラインと、ロール搬送部1
0a,10bの搬送中心ラインとがずれる可能性があ
る。
【0040】そこで、本実施形態1では、一対の搬送ロ
ーラー16の間隔変更中に図5に示す制御装置40の制
御に基づいてワーク12の搬送張力、即ち巻き取りロー
ラーの巻き取りトルクを低減している。そして、幅切替
領域12aがローラ搬送部10a又は10bを通過した
後(図7(a)タイミングt3又はt4)に、巻き取り
トルクを通常時のトルクに復帰させている。
【0041】一方、図7(b)に示すように幅の広いワ
ーク12に連続して幅の細いワーク12が搬送され、ワ
ーク12の幅切替が幅縮小となる場合には、図7(b)
のタイミングt3に示すように、ワーク12の幅縮小と
なる幅切替領域12bが下流側のロール搬送部10bを
通過してから、各ロール搬送部10a,10bの搬送幅
を縮小する必要がある。そして、この幅縮小時におい
て、ワーク12の両側部は、例えば図2または図3に示
された補助ローラー18、30、もしくは、図4に示さ
れたテーパー部17の外周面によって支持されている。
このため、搬送ローラー16の間隔縮小の際には、ワー
ク12の側部が、容易に補助ローラ18または30と搬
送ローラー16とのギャップを乗り越え、または、たわ
むことなくテーパー部17の外周面を移動しなければな
らない。
【0042】そこで、本実施形態1では、ロール搬送部
10a,10bの搬送幅縮小時(図7(b)のタイミン
グt3〜t4)においても、図5の巻き取りモーター5
8の巻き取りトルクを通常時より低減するように制御し
ている。
【0043】[搬送装置の動作]次に、上述したワーク
12の幅切替時における搬送装置の具体的な動作につい
て詳細に説明する。
【0044】(搬送幅変更判定)図8は、ロール搬送部
10の搬送幅変更の判定手順の一例を示している。
【0045】まず、ワーク12の搬送経路上に配置され
たワーク幅検出センサー42(図10および図12参
照)が、搬送路を通過するワークの幅を検出し、例えば
前のデータとの比較によってワーク幅の変化を検出する
(S1)。
【0046】次に、制御装置40は、ワーク幅検出セン
サー42位置からのワーク12の搬送距離をカウンタ5
0からのカウンタ信号に基づいて検出し、検出されたワ
ーク12の幅切替領域がワーク幅検出センサー42の設
置場所から所定距離(例えば2m)搬送されたかどうか
判定する(S2)。この時点で、再び、ワーク幅検出セ
ンサー42が、通過中のワーク12の幅を検出し、制御
装置40は、依然としてワーク幅の変化(拡大または縮
小)が同様に維持されているかどうか判断する(S
3)。変化が維持されていなければ、ステップ1(S
1)に戻りワーク幅の変化検出を行う。
【0047】ステップ3(S3)において、変化が維持
されていれば、次にワーク幅の変化が拡大か縮小かを判
断(S4)する。そして、ワーク幅拡大の場合にはロー
ル搬送幅拡大のための後述する幅拡大モード(1)に移
行し、ワーク幅縮小の場合には、ロール搬送幅縮小のた
めの後述する幅縮小モード(2)に移行する。
【0048】(幅拡大モード)以下、図9、図10を用
いてワーク12の幅拡大モードにおける搬送装置の動作
について説明する。なお、図10において各タイミング
tu1〜tu6は、図7(a)に示すワーク幅切替領域
12a(拡大)が矢印で示す地点を通過するタイミング
を示している。
【0049】まず、タイミングtu1において、ワーク
幅切替領域12aがワーク幅検出センサ42を通過する
と、そのワーク幅切替領域が所定距離搬送された時点t
u2で、巻き取りトルク低減開始タイミングカウンタ
(以下、単にカウンタA1という)がカウントスタート
し(S5)、また同時にロール搬送部の搬送幅移行開始
タイミングカウンタ(以下、単にカウンタB1という)
がカウントスタートする(S6)。
【0050】タイミングtu3において、カウンタA1
がカウントアップすると(S7)、その時点から巻き取
りモーター58(図5)のトルクが制御され、巻き取り
ローラー60の巻き取りトルクが低減(ここでは約30
%ダウン)する(S8)。タイミングtu4においてカ
ウンタB1がカウントアップすると(S9)、図5の制
御装置40により図1のボールネジ20が間隔拡大方向
に回転駆動され、ロール搬送部10a,10bの一対の
搬送ローラー16の間隔がそれぞれ拡大する。
【0051】ここで、必ずしも必要ではないが、本実施
形態1においては、拡大後の最終的な搬送幅の精度を向
上する目的から、まず一対の搬送ローラーを拡大限界位
置まで拡大する(S10)。そして、拡大限界位置に到
達後(S11)、その位置から一対の搬送ローラーの間
隔を縮小し、最終的な搬送幅への移行を開始する(S1
2)。タイミングtu5において、所望の搬送幅への移
行が完了すると(S13)、これと同時に巻き取りトル
ク復帰開始タイミングカウンタ(以下、単にカウンタC
1という)がカウントスタートする(S14)。
【0052】図7(a)のタイミングt4に示すように
ワーク12の幅切替領域12aがロール搬送部10bを
通過した後(S15)、図10のタイミングtu6にお
いて上記カウンタC1がカウントアップし(S16)、
これに応じて巻き取りトルクが通常状態に復帰する(S
17)。
【0053】このように、ロール搬送部10a,10b
を同時に幅拡大制御する場合、ロール搬送部10a,1
0bの搬送幅拡大時に巻き取りトルクを低減すれば、ワ
ーク12の中心ラインと、ロール搬送部10a,10b
の搬送中心ラインとがずれることが防止される。なお、
巻き取りトルクは、図7(a)のタイミングt3に示す
ワーク12の幅切替領域が上流側のロール搬送部10a
を通過した時点で復帰させてもよい。一方のロール搬送
部において、幅切替後のワーク12の両側方が一対の搬
送ローラーにガイドされていれば、ワーク12の中心ラ
インと搬送中心ラインとがずれる可能性が低くなるから
である。しかし、搬送幅拡大完了からトルク復帰までに
多少の余裕時間を設定しておくことにより、作業者がワ
ーク12の中心ラインを調整する等の作業を行う場合で
あっても、ワーク12の張力が低減されているので、こ
れらの作業を容易に行うことができる。
【0054】また、本実施形態1においては、図9のス
テップS10〜S12に示すようにいったんロール搬送
部を拡大限界位置まで拡大し、その後搬送幅を縮小させ
るため、この縮小時に巻き取りトルクが低減されている
ことによって、ワーク12の側部が搬送ローラー16お
よび補助ローラー18、30もしくは図4のテーパー部
17に引っかかることが防止されている。
【0055】さらに、図3に示すように、補助ローラー
30をフリーリングによって構成した場合、図7(a)
のタイミングt2、すなわちロール搬送部10a、10
bの幅拡大中において、ワーク12が補助ローラー30
によって搬送されることとなる。このため、幅拡大中に
巻き取りトルクを低減することにより、フリーロール3
0によってワーク12が無制限に加速されて搬送される
ことが確実に防止される。
【0056】(幅縮小モード)以下、図11、図12を
用いてワーク12の幅縮小モードにおける搬送装置の動
作について説明する。なお、図12において各タイミン
グtd1〜td6は、図7(b)の幅切替領域12b
(縮小)が矢印で示す地点を通過するタイミングを示し
ている。
【0057】タイミングtd1において、幅縮小となる
幅切替領域12bがワーク幅検出センサー42を通過す
ると、この幅切替領域12bが所定距離搬送された時点
td2で巻き取りトルク低減開始タイミングカウンタ
(以下、単にカウンタA2という)がカウントスタート
し(S20)、また同時にロール搬送部10a,10b
の搬送幅移行開始タイミングカウンタ(以下、単にカウ
ンタB2という)がカウントスタートする(S21)。
【0058】タイミングtd3において、カウンタA2
がカウントアップすると(S22)、その時点から巻き
取りモーター58(図5)のトルクが制御され、巻き取
りローラー60の巻き取りトルクが低減(約30%ダウ
ン)する(S23)。その後、図7(b)のタイミング
t3に示すようにワーク12の幅切替領域12bがロー
ル搬送部10bを通過した(S24)後、即ち、図10
のタイミングtd4においてカウンタB2がカウントア
ップする(S25)。そして、この時点より、図1のボ
ールネジ20が間隔縮小方向に回転駆動され、ロール搬
送部10a,10bの一対の搬送ローラー16が移動し
て搬送幅が縮小する(S26)。
【0059】タイミングtd5において、所定の搬送幅
への移行が完了すると(S13)、これと同時に巻き取
りトルク復帰開始タイミングカウンタ(以下、単にカウ
ンタC2という)がカウントスタートする(S28)。
【0060】次に、タイミングtd6において、上記カ
ウンタC2がカウントアップし(S29)、これに応じ
て巻き取りトルクが通常状態に復帰する(S30)。
【0061】このように、ロール搬送部10a,10b
を同時に縮小制御する場合、その搬送幅縮小時に巻き取
りトルクを低減することにより、ワーク12の側部が搬
送ローラー16および補助ローラー18、30に引っか
かることが確実に防止され、円滑な搬送幅縮小が可能と
なる。また、図4(a)に示すように、搬送ローラー1
6の中央側をテーパー形状とした場合においても、搬送
幅縮小中に巻き取りトルクが低減されているためワーク
12の中央部に「折れ」が発生したり、ワーク12の両
側部が引っかかったりすることが防止されている。
【0062】更に、幅拡大モードと同様に、搬送幅縮小
完了からトルク復帰までに多少の余裕時間を設定してお
くことにより、作業者による調整作業が容易となる。
【0063】実施形態2.本実施形態2の特徴は、ワー
ク12の搬送方向に前後に組み合わされた複数のロール
搬送部10a,10bの搬送幅をそれぞれ個別に変更可
能としたことである。なお、このように搬送幅を個別に
変更するには、図1に示す間隔調整アーム22およびボ
ールネジ20を各ロール搬送部10a,10bに対応さ
せて個別に設ける必要がある。
【0064】以下、ロール搬送部10a,10bの搬送
幅を個別に幅制御する場合の幅拡大および幅縮小時の制
御方法について図13および図14を用いて説明する。
なお、本実施形態2において、ロール搬送部10の構
成、ワーク幅の検出方法およびロール搬送部10a,1
0bの搬送幅の変更判定方法は、実施形態1と同様にし
て行うことができる。また、図13および図14に示す
各タイミングtu11〜tu16、td11〜td16
は、ぞれぞれ図10および図12同様、ワーク幅の拡大
又は縮小の切替領域12a,12b(図7参照)が矢印
で示す地点を通過するタイミングを示している。
【0065】(幅拡大モード)図13は、幅拡大モード
における搬送装置の動作の一例を示している。
【0066】タイミングtu11において、幅拡大とな
るワーク幅切替領域がワーク幅検出センサ42を通過す
ると、そのワーク幅切替領域が所定距離搬送(例えば2
m)されたタイミングtu12で巻き取りトルク低減開
始タイミングカウンタ(以下、単にカウンタA11とい
う)がカウントスタートし、同時にロール搬送部10a
の搬送幅移行開始タイミングカウンタ(以下、単にカウ
ンタB11という)およびロール搬送部10bの搬送幅
移行開始タイミングカウンタ(以下、単にカウンタB1
2という)がカウントスタートする。
【0067】タイミングtu13において、カウンタA
11およびB11がカウントアップすると、巻き取りロ
ーラー60の巻き取りトルクが低減(約30%ダウン)
し、また、ロール搬送部10aの搬送幅の拡大が開始す
る。ワーク12の幅切替領域12aがロール搬送部10
aに到達する前のタイミングtu14において、ロール
搬送部10aの搬送幅拡大は完了し、また巻き取りトル
ク復帰開始タイミングカウンタ(以下、単にカウンタC
11という)がカウントスタートする。
【0068】ワーク12の幅切替領域12aが前ロール
搬送部10aを通過するタイミングtu15において、
カウンタB12がカウントアップし、これに応じて下流
側のロール搬送部10bの搬送幅の拡大が開始する。ワ
ーク12の幅切替領域12aがロール搬送部10bに到
達する前のタイミングtu16において、搬送幅の拡大
が完了し、またカウンタC11がカウントアップするこ
とにより、巻き取りトルクが通常時の巻き取りトルクに
復帰する。
【0069】以上のようにロール搬送部10a,10b
を個別に幅拡大制御することにより、いずれか一方のロ
ール搬送部10a,10bのガイド部16aが(図2参
照)、他方のロール搬送部10b,10aの搬送幅変更
中においてもワーク12の側部を確実にガイドする。従
って、本実施形態2では、ワーク12の中心ラインと、
ロール搬送部10a,10bの搬送中心ラインとがずれ
る可能性が低く、搬送幅拡大に際して実施形態1のよう
に必ずしも巻き取りトルクを低減する必要はない。
【0070】但し、円滑な搬送幅拡大という観点から
は、搬送幅拡大に際して巻き取りトルクを低減すること
が好ましい。
【0071】また、図9のステップS10〜S12に示
すように、各ロール搬送部10a,10bの搬送幅拡大
に際して、いったん拡大限界位置まで拡大してから所望
の搬送幅にする場合には、少なくとも拡大限界位置から
の縮小時において巻き取りトルクを低減することが好ま
しい。
【0072】更に、補助ローラーとして図3に示すフリ
ーリングである補助ローラー30を用いた場合、各ロー
ル搬送部10a、10bの幅拡大中に、この補助ローラ
ー30によってワーク12が無制限に加速されて搬送さ
れることを防止する観点より巻き取りトルクを低減する
ことが好ましい。
【0073】(幅縮小モード)次に、図14を用いてワ
ーク12の幅縮小モードにおける搬送装置の動作の一例
について説明する。
【0074】タイミングtd11において、幅縮小とな
る幅切替領域12bがワーク幅検出センサ42を通過す
ると、幅切替領域12bがワーク幅検出センサ42の設
置位置より所定距離(例えば2m)搬送されたタイミン
グtd12で巻き取りトルク低減開始タイミングカウン
タ(以下、単にカウンタA21という)がカウントスタ
ートする。また、同時にロール搬送部10aの搬送幅移
行開始タイミングカウンタ(以下、単にカウンタB21
という)およびロール搬送部10bの搬送幅移行開始タ
イミングカウンタ(以下、単にカウンタB22という)
がカウントスタートする。
【0075】幅切替領域12bがロール搬送部10aを
通過した直後のタイミングtd13で、カウンタA21
がカウントアップし、その時点から巻き取りトルクが低
減(約30%ダウン)する。また同時に、カウンタB2
1もカウントアップしてロール搬送部10aの搬送幅の
縮小が開始する。
【0076】タイミングtd14では、ロール搬送部1
0aの搬送幅縮小が完了し、またこれと同時に巻き取り
トルク復帰開始タイミングカウンタ(以下、単にカウン
タC21という)がカウントスタートする。
【0077】次に、幅切替領域12bがロール搬送部1
0bを通過すると、その後タイミングtd15におい
て、カウンタB22がカウントアップし、ロール搬送部
10bの搬送幅の縮小が開始する。タイミングtd16
においてロール搬送部10bの搬送幅の縮小が完了し、
またカウンタC21がカウントアップして巻き取りトル
クが通常状態に復帰する。
【0078】このように、ロール搬送部10a,10b
を個別に縮小制御する場合であっても、実施形態1同様
に、各搬送幅縮小時に巻き取りトルクを低減することに
より、ワーク12の側部が搬送ローラー16および補助
ローラー18、30に引っかかること、および図4
(b)に示すようなワーク12の「折れ」を確実に防止
できる。
【0079】なお、上述の実施形態1および2において
説明した各カウンタA〜Cのスタートタイミングおよび
そのカウントアップのタイミング等は、必ずしもこれら
に限られない。即ち、搬送幅拡大に際して、ロール搬送
部10a,10bを同時に幅変更制御する場合には、少
なくともロール搬送部10a,10bの幅変更中に巻き
取りトルクが低減されればよい。また、搬送幅縮小に際
しては、ロール搬送部10a,10bの同時および個別
制御のいずれであっても、各ロール搬送部の搬送幅縮小
中に巻き取りトルクを低減すればよい。
【0080】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る長尺
部材搬送装置および長尺部材の搬送方法によれば、長尺
部材の幅切替に対応して搬送部の搬送幅を変更する際
に、長尺部材の張力を低減することができ、長尺部材の
「折れ」等の問題が発生することなく、円滑に搬送幅を
変更することができる。このため、長尺部材搬送の自動
化をより進めることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態1のロール搬送部の構成を
示す図である。
【図2】 図1のロール搬送部10の詳細な構成を示す
図である。
【図3】 図1の補助リング18の他の構成例を示す図
である。
【図4】 図1のロール搬送部10のさらに別の構成例
を示す図である。
【図5】 本発明の長尺部材搬送装置の電気的構成を示
すブロック図である。
【図6】 長尺部材の幅検出センサーの構成および動作
方法を示す図である。
【図7】 実施形態1のワークの幅切り替え時の制御方
法を概念的に示す図である。
【図8】 本発明のロール搬送部10の搬送幅変更の判
定手順を示す図である。
【図9】 実施形態1の搬送幅拡大モードの手順を示す
図である。
【図10】 実施形態1の搬送幅拡大時における制御タ
イミングを示す図である。
【図11】 実施形態1の搬送幅縮小モードの手順を示
す図である。
【図12】 実施形態1の搬送幅縮小時における制御タ
イミングを示す図である。
【図13】 実施形態2の搬送幅拡大時における制御タ
イミングを示す図である。
【図14】 実施形態2の搬送幅縮小時における制御タ
イミングを示す図である。
【図15】 長尺部材搬送装置の概略構成を示す図であ
る。
【図16】 従来のロール搬送部の構成を示す図であ
る。
【符号の説明】
10,10a,10b ロール搬送部、12 ワーク、
12a,12b 幅切替領域、16 搬送ローラー、1
6a ガイド部、16b 搬送周面、17 テーパー
部、18 補助ローラー、20 ボールネジ、22 間
隔調整アーム、24 回転駆動軸、30 補助ローラ
ー、32 ボールベアリング、40 制御装置、42
ワーク幅検出センサー、44,56 モーター駆動部、
46 駆動モーター、48 ワーク搬送長検出部、50
カウンタ、52 位置決めセンサー、54 幅変更モ
ーター、58 巻き取りモーター、60 巻き取りロー
ル。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年1月14日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図7
【補正方法】変更
【補正内容】
【図7】

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 幅の異なる長尺部材をその長手方向に連
    続して搬送する長尺部材搬送装置において、 前記長尺部材に所定の張力を付与しつつ、長尺部材を前
    記長手方向に搬送させる搬送手段と、 前記搬送手段に搬送される長尺部材の両側部をそれぞれ
    支持する一対の支持部材と、 前記長尺素材の幅に応じて前記一対の支持部材の間隔を
    変更する間隔変更手段と、 前記間隔変更に際して、長尺部材に付与する張力を低減
    する張力制御手段と、を有することを特徴とする長尺部
    材搬送装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の長尺部材搬送装置にお
    いて、 前記一対の支持部材が所定の方向に回転する一対の搬送
    ローラーであり、 前記一対の搬送ローラーがその軸方向に移動可能にそれ
    ぞれ設けられた回転軸を有し、 前記間隔変更手段が前記一対の搬送ローラーを前記回転
    軸の軸方向にそれぞれ移動させることを特徴とする長尺
    部材搬送装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の長尺部材搬送装置にお
    いて、 前記一対の搬送ローラーの間の回転軸に設けられ、前記
    搬送ローラーの外径より小さい外径を有する補助ローラ
    ーを備えたことを特徴とする長尺部材搬送装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の長尺部材搬送装置にお
    いて、 前記補助ローラーは、前記回転軸に対して空転可能に取
    り付けられていることを特徴とする長尺部材搬送装置。
  5. 【請求項5】 請求項1から請求項4のいずれかに記載
    の長尺部材搬送装置において、 前記一対の支持部材が前記長手方向に複数配置されると
    ともに、前記間隔変更手段は、複数配置された一対の支
    持部材の間隔をそれぞれ個別に変更することを特徴とす
    る長尺部材搬送装置。
  6. 【請求項6】 請求項1から請求項4のいずれかに記載
    の長尺部材搬送装置において、 前記一対の支持部材が前記長手方向に複数配置されると
    ともに、前記間隔変更手段は、複数配置された一対の支
    持部材の間隔を同時に変更することを特徴とする長尺部
    材搬送装置。
  7. 【請求項7】 幅の異なる長尺部材をその長手方向に連
    続して搬送する長尺部材搬送方法において、 長尺部材の第1の幅を有する第1領域の両側部を一対の
    支持部材により支持するとともに、長尺部材に所定の張
    力を付与しつつその長手方向に搬送する第1搬送工程
    と、 長尺部材を搬送させつつ長尺部材に付与する張力を低減
    させる張力低減工程と、 前記張力低減工程により張力が低減された長尺部材を搬
    送させつつ、長尺部材の第1領域と連続する第2領域の
    第1の幅と異なる第2の幅に応じて、前記一対の支持部
    材の間隔を変更する間隔変更工程と、 長尺部材の第2領域の両側部を前記一対の支持部材が支
    持した後、前記張力を所定の値に復帰する張力復帰工程
    と、 張力復帰工程の後、長尺部材に第2領域の両側部を一対
    の支持部材により支持するとともに、長尺部材に所定の
    張力を付与しつつその長手方向に搬送する第2搬送工程
    と、 を含むことを特徴とする長尺部材搬送方法。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の長尺部材搬送方法にお
    いて、 前記第2の幅が第1の幅より大きく、前記間隔変更工程
    が前記一対の支持部材の間隔を拡大する工程であること
    を特徴とする長尺部材搬送方法。
  9. 【請求項9】 請求項7に記載の長尺部材搬送方法にお
    いて、 前記第2の幅が第1の幅より小さく、前記間隔変更工程
    が前記一対の支持部材の間隔を縮小する工程であること
    を特徴とする長尺部材搬送方法。
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