JPH0318446Y2 - - Google Patents

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JPH0318446Y2
JPH0318446Y2 JP1985030505U JP3050585U JPH0318446Y2 JP H0318446 Y2 JPH0318446 Y2 JP H0318446Y2 JP 1985030505 U JP1985030505 U JP 1985030505U JP 3050585 U JP3050585 U JP 3050585U JP H0318446 Y2 JPH0318446 Y2 JP H0318446Y2
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paper
rollers
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roller
pair
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【考案の詳細な説明】 (イ) 考案の技術分野 本考案は、タイプライタ、電子通信機器等の印
字機などに用いられる紙送り装置に関するもので
ある。
(ロ) 従来技術と問題点 従来、印字装置などにおいて、給紙部から紙を
1枚ずつ印字部に送り、そしてプリントアウトさ
れた紙をストツカ等に移送する紙送り装置は、互
いに圧接し合う中空あるいは非中空のゴムローラ
が使用されている。この種の先行技術としては、
実公昭40−17045号及び実公昭47−37211号に開示
されている。
上述するような従来の紙送りローラ機構は、平
行な一対のローラ軸に互いに圧接し合う中空又は
非中空のゴムローラを一組又は複数組取り付け、
この互いのゴムローラ間に用紙を挾持し、ゴムロ
ーラを回転させることにより用紙に送りを与える
ものである。
しかし、上記のような従来の紙送り装置におけ
る用紙の送り力はローラ間の圧接力によつて決定
されるものであるため、その送り力を一定に保つ
ためには、各組のローラ間の圧接力を一定に保持
しなければならず、しかもローラの寸法精度及び
ローラ軸等の組付精度を上げなければならない。
また、紙送り用のローラは常に圧接し合つてい
るため、このローラの圧接力がローラ軸にも作用
し、これにより特に長いローラ軸の場合にはロー
ラ軸に撓みが生じ、各組のローラ間の圧接力に差
が生じて用紙が斜行されてしまうおそれがあるほ
か、休止状態が長時間続くと、ゴムローラの圧接
部位が永久変形され、ローラ周面に凹凸が生じて
紙送りに支障を来す問題があり、さらにローラ周
面の摩耗や材質の経時変化あるいは温度変化によ
つて紙送り力が変化し易い問題があつた。
そこで、例えば特開昭57−160856号公報に開示
されているように、互いに接触することなく対向
する紙送りローラで紙送りを可能にした構造にす
ることにより、ローラの形状寸法、軸間距離、摩
擦及び経時変化にそれ程の配慮を要することなく
安定した紙送りが可能となる。
この特開昭57−160856号公報に開示されている
紙送りローラは、一方の外周には周方向に環状を
なす凹部を設けて他方をその凹部内に入り込ませ
互の間に紙葉類を挾持するように構成されている
から、一方のローラの両側の大径部と小ローラに
よつて用紙を挾持すると、両者による挾持部を頂
点とする単一曲面をなす湾曲が、用紙に形成され
る。
しかし、この単一曲面による湾曲は、ローラ対
の凹凸の組合に沿うため、用紙とローラとの摩擦
は小さい。したがつて、用紙がスリツプしたり、
たわんだり、折れたり等して、ガイドとの接触が
不均一になると斜行する。
また、上記紙送りローラでは、対向するローラ
の形状が違うため、2種類の成形用型が必要とな
り、高価になる。
さらに、上記紙送りローラでは、ローラ対が一
対であるため、紙送り時に用紙のカール、折れ等
で用紙の一方側がガイド材等に接触した場合、こ
の接触によつて送りに斜行が発生する。特に、ロ
ーラ対は、互いに接触していないので、ローラ間
での用紙の挾持力は弱く、用紙の両端の抵抗のバ
ラツキが崩れると、容易に斜行が発生する。
(ハ) 考案の目的 本考案は斯かる従来の問題点を解決するために
なされたもので、その目的は、ローラと用紙との
摩擦を大きくして、用紙のスリツプや斜行を防止
し、かつ1種類のローラによつて形成することが
できる紙送り装置を提供することにある。
(ニ) 考案の構成 本考案に係る紙送り装置は、互いに同期して逆
方向に回転される平行な一対の送り軸と、各送り
軸の両側部に対向して各別に配置される筒状体か
らなる一対の紙送りローラとを備えた紙送り装置
において、上記各一対の紙送りローラは、その外
周部の一端側にその外周部よりも大径の外周部を
連接してなる同形状のローラを、互いの大径側の
外周部をそれぞれ反対側に配して、小径側の外周
部同志を所望の間隔をおいて対向させるととも
に、小径側の外周部の端部を小径部の外周部と大
径側の外周部との境界部近傍に所望の間隔をおい
て配置させることによつて構成されている。
(ホ) 考案の実施例 以下、本考案のの実施例を図面について説明す
る。
第1図及び第2図は本考案に係る紙送り装置の
一実施例を示すもので、1,2はそれぞれ第1及
び第2の送り軸であり、この各送り軸1,2は支
持部材3,4間に所定間隔離して並行にかつ回転
可能に軸着されている。
上記第1の送り軸1の両端側には、紙送りロー
ラ5,6がそれぞれ固着され、この各紙送りロー
ラ5,6は小径部5a,6a及びの一端に連接し
た大径部5b,6bとから構成され、そして大径
部5b,6bの小径部5a,6a側は円弧状にな
つている。また、上記第2の送り軸2の両端側に
は、上記紙送りローラ5,6とそれぞれ対向する
紙送りローラ7,8が固着されており、この各紙
送りローラ7,8は小径部7a,8aと、その一
端に連接した大径部7b,8bとから構成され、
そして大径部7b,8bは上記紙送りローラ5,
6の大径部5b,6bと反対の側に設けられてい
るとともに、小径部7a,8a側は円弧状に形成
され、さらに相対向する紙送りローラ5と7,6
と8の小径部5aと7a,6aと8aが所定の間
隙(用紙の厚さよりやや大きい隙間)をおいて互
いに対向されていると共に紙送りローラ5,6の
小径側端部aと紙送りローラ7,8の円弧部c
が、また紙送りローラ5,6の円弧部bと紙送り
ローラ7,8の小径側端部dとが互いに近接対向
している。
また、上記第1及び第2の送り軸1,2の一端
には、互いに噛合する従動歯車9,10が固着さ
れ、第1の送り軸1側の従動歯車9は駆動軸11
に固着した駆動歯車12に噛合されている。ま
た、13は上記左右の紙送りローラ5,7、6,
8により移送される用紙であり、14は支持部材
3,4間に横架状態に取り付けた紙案内板であ
る。
次に上記のように構成された本実施例の動作に
ついて説明する。
用紙送りに際し、駆動軸11が第1図の矢印A
方向に回転されると、第1及び第2の送り軸1,
2がそれぞれ第1図の矢印B及びC方向に回転さ
れる。これに伴い各紙送りローラ5と7,6と8
間に送り込まれた用紙13は、紙送りローラ5,
6の小径側端部a及び、これに対向する紙送りロ
ーラ7,8の大径部7b,8bの円弧部bと、紙
送りローラ5,6の大径部5b,6bの円弧部b
及び、これに対向する紙送りローラ7,8の小径
側端部dとの両端4個所で曲げられ、紙送りロー
ラ5と7,6と8の間隙に沿つた形状となつて挾
まれ、用紙13はそれぞれ対をなす紙送りローラ
5,7と6,8とにおいて、各別に多段変形さ
れ、用紙13の湾曲部の剛性が大きくなり、各ロ
ーラ周面に対する接触摩擦力となり、これによつ
て用紙13に送り力が与えられ、用紙13は各紙
送りローラの回転に伴つて第2図の矢印D方向に
移送されることになる。しかも、用紙13とロー
ラ5,7と6,8との摩擦力が大きいから、用紙
13がスリツプしたり、斜行したりすることがな
い。
上記のような本実施例にあつては、和紙のよう
な軟質の用紙を除いた比較的硬質の用紙の送りに
好適となる。また、用紙送りの対をなすローラ
5,7と6,8とが用紙13の幅の両端部に位置
するから、用紙13のカール、折れ等があつて
も、対をなすローラ5,7と6,8で作られた湾
曲により、用紙13は直線状に送られ、用紙幅側
部がアンバランスにガイド等から抵抗を受けるこ
とが防止でき、斜行がなくなる。さらに、対をな
すローラ5,7と6,8が、左右対称に配置され
ているので、用紙13への湾曲形成が左右にほぼ
対称的になり、用紙13は直線状にバランス良く
送られる。さらにまた、対をなすローラ5,7と
6,8は、同じローラを向きを代えて対向させる
ことによつて形成できるから、1種類の成形型で
製造することが可能となり、コストの低減が可能
となる。また、相対向する各紙送りローラ5と
7,6と8は非接触状態にあるため、用紙をロー
ラ間に挾まないとき、ローラ間及び送り軸1,2
には全く圧力が与えられず、ローラの変形あるい
は送り軸が撓むおそれがない。
また、紙送りローラの小径部と大径部により用
紙13を曲げたときの用紙の反発応力で紙送り力
を与えるため、紙送りローラ間の間隙寸法にそれ
ほどの精度を要しないほか、紙送りローラの形状
寸法、軸間距離、ローラの摩耗及び温度変化等に
係わる問題を従来ほど重視して設計製作する必要
がなくなり、これに伴い紙送り装置の低コスト化
が可能になる。さらに、ローラに与えられる圧力
は用紙の曲げ反力であるから、極めて小さくロー
ラの摩耗、変形はほとんど生じない。
また、紙送りローラは互いに圧接し合うもので
ないため、紙送りローラの材質を特に弾性材で成
形する必要がなく、硬質かつ耐摩耗性で形状保持
に優れた合成樹脂材を採用できるほか、送り軸も
小径のものでよく、しかも送り軸に設けられる紙
送りローラの組数に従来ほどの制限がなく、かつ
各組のローラ間の送り力もほぼ一定にできる。
(ヘ) 考案の効果 以上説明したように本考案によれば、互いに同
期して逆方向に回転される平行な一対の送り軸
と、各送り軸の両側部に対向して各別に配置され
る筒状体からなる一対の紙送りローラとを備えた
紙送り装置において、上記各一対の紙送りローラ
は、その外周部の一端側にその外周部よりも大径
の外周部を連接してなる同形状のローラを、互い
の大径側の外周部をそれぞれ反対側に配して、小
径側の外周部同志を所望の間隔をおいて対向させ
るとともに、小径側の外周部の端部を小径部の外
周部と大径側の外周部との境界部近傍に所望の間
隔をおいて配置させることによつて構成されてい
るから、各一対の紙送りローラにおいて小径側の
外周部と大径側の外周部とによつて、用紙が互い
に反対側に湾曲させられ、ローラとの摩擦が大き
くなり、スリツプ、斜行が防止できる。また、1
種類のローラによつて形成することができるた
め、低コスト化が図られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る紙送り装置の第1の実施
例を示す平面図、第2図は第1図の−線に沿
う断面図である。 1,2……送り軸、5,6,7,8……紙送り
ローラ、5a,6a,7a,8a……小径部(小
径側の外周部)、5b,6b,7b,8b……大
径部(大径側の外周部)、13……用紙。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 互いに同期して逆方向に回転される平行な一対
    の送り軸と、各送り軸の両側部に対向して各別に
    配置される筒状体からなる一対の紙送りローラと
    を備えた紙送り装置において、上記各一対の紙送
    りローラは、その外周部の一端側にその外周部よ
    りも大径の外周部を連接してなる同形状のローラ
    を、互いの大径側の外周部をそれぞれ反対側に配
    して、小径側の外周部同志を所望の間隔をおいて
    対向させるとともに、小径側の外周部の端部を小
    径部の外周部と大径側の外周部との境界部近傍に
    所望の間隔をおいて配置させることによつて構成
    されていることを特徴とする紙送り装置。
JP1985030505U 1985-03-04 1985-03-04 Expired JPH0318446Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP1985030505U JPH0318446Y2 (ja) 1985-03-04 1985-03-04

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JP1985030505U JPH0318446Y2 (ja) 1985-03-04 1985-03-04

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JPS61145751U JPS61145751U (ja) 1986-09-08
JPH0318446Y2 true JPH0318446Y2 (ja) 1991-04-18

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ID=30530262

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JP1985030505U Expired JPH0318446Y2 (ja) 1985-03-04 1985-03-04

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0530045Y2 (ja) * 1986-11-07 1993-07-30
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JPS57160856A (en) * 1981-03-31 1982-10-04 Anritsu Corp Forward and backward conveyance device for paper leaf
JPS59190153A (ja) * 1983-04-11 1984-10-27 Ig Tech Res Inc 成形したシ−ト状物のガイドロ−ラ装置

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