JPS5852138Y2 - ラベル用印字機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は間欠的に搬送するラベルに輪転式の印字ドラム
をもって捺印する如くしたラベル用印字機に係わり、高
速で且正確な印字を施すことを目的としたものである。

近来、内容表示、商品の識別又は封緘用等にラベルの使
用が急増するに及んで来た。

この場合該ラベルに印字する印字機は、一般にはラベル
帯を給送する給送台部にソレノイドにて昇降自在とする
スタンプ台部を配し、該ラベル帯の間欠搬送時に、スタ
ンプ台部の往復動をもっていちいち印字するものであり
、その印字能率が低く、又ラベル帯の間欠搬送にも誤動
作を招き易く、印字個所がずれることがしばしばあり、
延いては印字の読取りを難かしくするに至るものであっ
た。

本考案は上記欠陥を改良したもので、以下その構成を実
施の図面について説明すれば次の通りである。

１は基端上方にラベルリール装着用の支軸２を配した給
送台で、該給送台１の基端両側に両側へ移動自在となる
ラベルガイド３を設け、該給送台１の中央部上に常時回
転の送りローラー４及び往復振動をもって間欠繰出しを
行なうラベル送り爪５を連設し、該ラベル送り爪５の前
縁部に、一端にラベル長さ調整カム６を設けた印字ドラ
ム７を設置し、該印字ドラム７の他端に繰出用カム８を
設けてなる。

９は印字ドラム７の表面に両面テープにて貼り付けるゴ
ム印等よりなる印字板である。

１０は給送台１の下面部に配した支点軸１１をもって機
枠に支承してなるシーソ一台で、該シーソ一台１０の先
端−側に突出せる作動腕１０’を前記繰出用カム８の下
面に望ませ接衝させてなり、且該シーソ一台１０の後端
部中央に、上方に位置する前記送りローラー４に対向す
る圧接ローラー１２を設け、該シーソ一台１０の上昇時
に給送台１部に穿った後窓１３より圧接ローラー１２が
突出し送りローラー４に圧接するものである。

１４は印字ドラム７の軸端に設けたピン車で、該ピン車
１４のピン１５部にて、前記ラベル送り爪５の軸１６端
に設けた振動杆１７端を押上げ振動するものである。

１８は印字ドラム７の上部に設置したインクロール１９
とトランスフォロー２０よりなるインク付は手段である
。

いまこの作用を説明すると、先ずラベルＡを貼着してな
るラベル帯Ａ′を巻取りしたリールＢを支軸２部にセッ
トし、これより引出したラベル帯Ａ′を給送台１の末端
に設けたラベル繰出調節用ローラ２１をくぐらせラベル
ガイド３を経て送りローラー４、ラベル送り爪５及び印
字ドラム７の下面を通過させ、巻取機側に向くテンショ
ンローラー２２に案内敷設するものである。

又印字ドラム７部には印字板９を、このドラム表面にｌ
Ｑｍ／ｍピッチで刻設した線７′に合わせて貼着し、送
りバンドル２３を適宜廻わして印字ドラム７の印字板９
が下面に位置するラベルＡに合致するよう調節し、且印
字ドラム７端に配したラベル長さ調整カム６を適宜セッ
トし、該ラベル長さ調整カム６の下面に配した適宜のス
イッチ機構を連動し、印字ドラム７の回転のタイミング
を設定するものである。

ここにおいてスイッチ２４を投入し、給送台１の下方に
配したモーター２５を駆動させれば、この駆動軸２５′
のプーリー２６に掛けたベルト２７にて印字ドラム７端
のピン車１４及び送りローラー４のプーリー２８が回転
されるものとなる。

この状態にて、印字ドラム７端の繰出用カム８が回転し
、この段部８′が下方のシーソ一台１０の作動腕１０′
を押下げれば、該シーソ一台１０は支点軸１１を中心と
してシーソー動をし先端に設けた圧接ローラー１２部を
上昇させるものとなり、該圧接ローラー１２部は給送台
１の後窓１３より突出し、この給送台１上に案内してな
るラベル帯Ａ′を介在して上方に対向せる送りローラー
４部に圧接するものとなる。

このとき該送りローラー４は回転してなるため、この間
に挾持されたラベル帯Ａ′が印字ドラム７側へ給送され
るとともに、この時ピン車１４のピン１５も同様回動し
、該ピン軸１４の側面部に隣接状に配された振動杆１７
を押上げ、該振動杆１７の基端となるラベル送り爪５の
軸１６を一定角度、この他端に配した引張りバネ２９に
抗して回転し、該軸１６に設けたラベル送り爪５の先端
を前送り動とするため、この下面に位置せるラベルＡを
印字ドラム７の下面部に繰出すものとなる。

この場合ラベル送り爪５の先端はラベルＡの前縁部を押
圧する如く前送り動をするため、ラベルＡの繰出しが確
実となる。

この後、印字ドラム７の印字板９部が回転してきて、イ
ンク付は手段１８のトランスフォロー２０部にてインク
付けされてラベルＡ面に圧接することにより、該ラベル
Ａに印字（プリント）されるものとなる。

以下、印字ドラム７の回転に伴なってラベル帯Ａ′上に
貼着してなるラベルＡ群に順次印刷が施され、巻取機側
へ排出されるものとなる。

この場合、巻取機の代りにセルフラベラーを配してもよ
い。

上述の様に本考案はラベルを貼着せるラベル帯を給送せ
る給送台部に常時回転の送りローラー、ラベル送り爪及
び印字板を貼付ける印字ドラムを配すとともに、該印字
ドラムに適宜連動してラベル送り爪の振動運動及び圧接
ローラーを送りローラーに圧接する如くしたことにまり
給送せるラベル帯の給送を確実とし、且印字ドラム部に
対する位置決めを確実とし、しかも印字ドラムは輪転式
となるため高速に印字が施されるものとなる。

更にこの印字機は印字板をもってなるため、ラベル巾全
域、即ち従来品の如きに数字的な刻印のみでなく、白紙
のラベルをもって全面に適宜の文字を印刷し得るもので
ある。

又本考案は構造が極めて簡略化してなるため、全体とし
てコンパクトにまとまり、且使用中に故障、破損を招く
こともなく、長期使用に耐え得る等の実用的効果を有す
るものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示すもので、第１図は正面図、
第２図は平面図、第３図は要部を示す斜面図、第４図は
印字ドラム部の平面図、第５図はシーソ一台部の正面図
、第６図はラベル送り爪部の作動状態を示す側面図であ
る。 １・・・・・・給送台、３・・・・・・ラベルガイド、
４・・・・・・送りローラー、５・・・・・・ラベル送
り爪、６・・・・・・ラベル長さ調整カム、７・・・・
・・印字ドラム、８・・・・・・繰出用カム、１０・・
・・・・シーソ一台、１７・・・・・・振動杆、１８・
・・・・・インク付は手段、１９・・・・・・同インク
ロール、２０・・・・・・同トランスフォロー、Ａ′・
・・・・・ラベル帯。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 間欠的に搬送するラベルに輪転式の印字ドラムにて印字
   するラベル用印字機において、ラベルの給送台１の中央
   上部にラベル帯用の送りローラー４及びラベル送り爪５
   を連設し、該ラベル送り爪５の前縁部に、一端にラベル
   長さ調整カム６を設けた印字板９を貼着した印字ドラム
   ７を設置し、該印字ドラム７の他端に設けた繰出用カム
   ８にてシーソー動するシーソ一台１０を給送台１の下方
   に配し、該シーソ一台１０に設けた昇降自在の圧接ロー
   ラー１２を前記送りローラー４に案内せるラベル帯Ａ′
   を介在して圧接自在とするとともに、印字ドラム７の回
   転にて振動する振動杆１７とラベル送り爪５を連動しラ
   ベルＡを印字ドラム７の下面部に間欠繰出しする如くし
   たラベル用印字機。