JPH10176071A - 芳香族ポリアミドフィルムまたは芳香族ポリイミドフィルム - Google Patents

芳香族ポリアミドフィルムまたは芳香族ポリイミドフィルム

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JPH10176071A
JPH10176071A JP29631897A JP29631897A JPH10176071A JP H10176071 A JPH10176071 A JP H10176071A JP 29631897 A JP29631897 A JP 29631897A JP 29631897 A JP29631897 A JP 29631897A JP H10176071 A JPH10176071 A JP H10176071A
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film
aromatic
aromatic polyamide
less
aromatic polyimide
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JP29631897A
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Mitsuhiro Horiuchi
光弘 堀内
Akimitsu Tsukuda
佃  明光
Nobuaki Ito
伸明 伊藤
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スリット性が良好な芳香族ポリアミドフィル
ムまたは芳香族ポリイミドフィルムを提供する。 【解決手段】 少なくとも一方向の動的弾性率が8GP
a以上、tanδが0.3以下であり、かつ、少なくと
も片面の中心線平均粗さのカットオフ値0.025mm
で測定した値(Ra0.025 )とカットオフ値0.25m
mで測定した値(Ra0.25)の比(Ra0.025 /Ra
0.25)が0.05以上、0.95以下であることを特徴
とする芳香族ポリアミドフィルムまたは芳香族ポリイミ
ドフィルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スリット性が良好
な芳香族ポリアミドフィルムまたは芳香族ポリイミドフ
ィルムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】芳香族ポリアミドフィルムまたは芳香族
ポリイミドフィルムは、その優れた機械特性、耐熱性か
ら、磁気記録媒体用ベースフィルム、フレキシブルプリ
ント基板(例えば、特公昭57−3236号、特公平6
−82896号公報など)、感熱転写リボン(例えば、
特公昭60−174694号、特公昭63−23798
9号公報など)などの材料として用いられている。特
に、磁気記録媒体用ベースフィルムとしては、これまで
は主にポリエステルフィルムが用いられてきたが、近
年、磁気記録媒体の高密度化、小型化、記録時間の長時
間化などにより磁気記録媒体用ベースフィルムに対する
薄膜化の要求が強くなってきており、高弾性率の芳香族
ポリアミドまたは芳香族ポリイミドフィルムが注目され
つつある(例えば、特開昭58−168655号、特開
昭62−62424号公報など)。
【0003】これらの用途で用いられる芳香族ポリアミ
ドフィルムまたは芳香族ポリイミドフィルムは、その製
造工程、加工工程あるいは最終製品において、フィルム
をテープ状にスリットしたり、スリットしたテープを巻
き上げることが行われる。このスリット工程は、製品の
生産性に大きく影響する重要な工程であるが、高弾性率
の芳香族ポリアミドフィルムまたは芳香族ポリイミドフ
ィルムをスリットした場合には、しばしば、スリット用
カッターの寿命が短くなったり、テープの切断部分(エ
ッジ)が盛り上がるいわゆる“ハイエッジ”と呼ばれる
現象が生じたりする。ハイエッジが生じると、スリット
後に巻き取ったテープ(パンケーキ)の巻き崩れが起こ
ったり、テープエッジがワカメ状に変形して、状況がひ
どい場合には製品として使いものにならない場合もあ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、かか
る問題点を解決し、スリット性が良好な芳香族ポリアミ
ドフィルムまたは芳香族ポリイミドフィルムを提供する
ことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の芳香族ポリアミドフィルムまたは芳香族ポ
リイミドフィルムは、少なくとも一方向の動的弾性率が
8GPa以上、tanδが0.3以下であり、かつ、少
なくとも片面の中心線平均粗さのカットオフ値0.02
5mmで測定した値(Ra0.025 )とカットオフ値0.
25mmで測定した値(Ra0.25)の比(Ra0.025
Ra0.25)が0.05以上、0.95以下であることを
特徴とするものからなる。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明における芳香族ポリアミド
とは、次の一般式化1および/または化2で表される繰
り返し単位を50モル%以上含むものが好ましく、70
モル%以上からなるものがより好ましい。
【0007】
【化1】
【0008】
【化2】
【0009】ここで、Ar1 、Ar2 、Ar3 は、例え
ば、化3に示すようなものが挙げられ、X、Yは、 −O−,−CH2 −,−CO−,−SO2 −,−S−,
−C(CH3 ) 2 − などから選ばれるが、これらに限定されるものではな
い。更に、下記化3におけるこれらの芳香環上の水素原
子の一部が、塩素、フッ素、臭素などのハロゲン基(特
に塩素)、ニトロ基、メチル基、プロピル基などのアル
キル基(特にメチル基)、メトキシ基、エトキシ基、プ
ロポキシ基、イソプロポキシ基などのアルコキシ基など
の置換基で置換されているものも含み、また、重合体を
構成するアミド結合中の水素が他の置換基によって置換
されているものも含む。
【0010】
【化3】
【0011】特性面からは、上記の芳香環がパラ位で結
合されたものが全芳香環の50%以上、好ましくは75
%以上を占める重合体がフィルムの剛性が高く耐熱性も
良好となり、スリット工程速度の高速化などで高温とな
った環境での熱寸法変化が改善されるため好ましい。ま
た、芳香環上の水素原子の一部が、ハロゲン基(特に塩
素)やニトロ基などの極性基で置換された芳香環が全体
の30%以上であると、フィルムの走行性が向上し、巻
き取り工程後のフィルムにしわが生じ難くなるため好ま
しい。更に、芳香環上の水素原子の一部が、ハロゲン基
(特に塩素)で置換された芳香環が全体の30%以上で
あると、耐湿性が向上し、スリット工程、巻き取り工
程、あるいは最終製品での吸湿寸法変化が改善されるた
め好ましい。
【0012】本発明の芳香族ポリアミドは、上記一般式
化1および/または一般式化2で表される繰り返し単位
を50モル%以上含むものであって、50モル%未満は
他の繰り返し単位が共重合、またはブレンドされていて
も差し支えない。
【0013】本発明における芳香族ポリイミドとは、重
合体の繰り返し単位の中に芳香環とイミド環を1つ以上
含むものであり、下記一般式化4および/または一般式
化5で示される繰り返し単位を50モル%以上含むもの
が好ましく、より好ましくは70モル%以上である。
【0014】
【化4】
【0015】
【化5】
【0016】ここで、Ar4 、Ar6 は少なくとも1個
の芳香環を含み、イミド環を形成する2つのカルボニル
基は芳香環上の隣接する炭素原子に結合している。この
Ar4 は、芳香族テトラカルボン酸あるいはこの無水物
に由来する。代表例としては、下記化6に示すようなも
のが挙げられる。
【0017】
【化6】
【0018】ここでZは、 −O−,−CH2 −,−CO−,−SO2 −,−S−,
−C(CH3 ) 2 − などから選ばれるが、これらに限定されるものではな
い。
【0019】また、化4、化5におけるAr6 は無水カ
ルボン酸あるいはこのハライドに由来する。Ar5 、A
7 は、例えば、下記化7に示すようなものが挙げら
れ、X、Yは、 −O−,−CH2 −,−CO−,−SO2 −,−S−,
−C(CH3 ) 2 − 等から選ばれるが、これに限定されるものではない。更
に化7におけるこれらの芳香環上の水素原子の一部が、
塩素、フッ素、臭素などのハロゲン基(特に塩素)、ニ
トロ基、メチル基、プロピル基などのアルキル基(特に
メチル基)、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、
イソプロポキシ基などのアルコキシ基などの置換基で置
換されているものも含み、また、重合体を構成するアミ
ド結合中の水素が他の置換基によって置換されているも
のも含む。
【0020】
【化7】
【0021】本発明の芳香族ポリイミドは、上記一般式
化4および/または一般式化5で表される繰り返し単位
を50モル%以上含むものであって、50モル%未満は
他の繰り返し単位が共重合、またはブレンドされていて
も差し支えない。
【0022】また、本発明の芳香族ポリアミドフィルム
または芳香族ポリイミドフィルムには、フィルムの物性
を損なわない程度に滑剤、酸化防止剤、その他の添加剤
などがブレンドされていてもよい。
【0023】本発明の芳香族ポリアミドフィルムまたは
芳香族ポリイミドフィルムは、少なくとも一方向の動的
弾性率が8GPa以上であることが必要であり、より好
ましくは9GPa以上、更に好ましくは10GPa以上
である。少なくとも一方向の動的弾性率が8GPa未満
であると、ハイエッジが生じ易く、パンケーキが巻き崩
れを起こしたり、テープエッジがワカメ状に変形し易く
なる。
【0024】また、本発明の芳香族ポリアミドフィルム
または芳香族ポリイミドフィルムは、少なくとも一方向
のtanδが0.3以下であることが必要であり、より
好ましくは0.2以下、更に好ましくは0.1以下であ
る。少なくとも一方向のtanδが0.3を越えると、
スリット刃の寿命が短くなり、生産性が悪化したり、フ
ィルム裂けが生じ易い。
【0025】また、本発明の芳香族ポリアミドフィルム
または芳香族ポリイミドフィルムは、少なくとも片面の
中心線平均粗さのカットオフ値0.025mmで測定し
た値(Ra0.025 )とカットオフ値0.25mmで測定
した値(Ra0.25)の比(Ra0.025 /Ra0.25)が
0.05以上、0.95以下であることが必要であり、
より好ましくは0.07以上、0.9以下である。Ra
0.025 /Ra0.25が0.05未満であると、スリット工
程ロール上をフィルムが走行する際に蛇行し易くフィル
ム切断部分が不揃いになり易い。Ra0.025 /Ra0.25
が0.95を越えると、フィルム表面が平滑過ぎて巻き
取り工程でフィルム表面にしわが生じ易い。
【0026】本発明の芳香族ポリアミドフィルムまたは
芳香族ポリイミドフィルムは、少なくとも一方向の動的
弾性率が8GPa以上、tanδが0.3以下であり、
かつ、少なくとも片面の中心線平均粗さのカットオフ値
0.025mmで測定した値(Ra0.025 )とカットオ
フ値0.25mmで測定した値(Ra0.25)の比(Ra
0.025 /Ra0.25)が0.05以上、0.95以下であ
ることが充たされることにより、上記の如くスリット性
を向上させることができるものであるが、上記動的弾性
率およびtanδがフィルム幅方向について充たされる
と、その効果が一層顕著になるため特に好ましい。
【0027】すなわち、特に好ましい態様としては、た
とえば、100℃におけるフィルム幅方向の動的弾性率
が8GPa以上、tanδが0.3以下であり、かつ、
少なくとも片面の中心線平均粗さのカットオフ値0.0
25mmで測定した値(Ra0.025 )とカットオフ値
0.25mmで測定した値(Ra0.25)の比(Ra
0.025 /Ra0.25)が0.05以上、0.95以下であ
ることを特徴とする芳香族ポリアミドフィルムまたは芳
香族ポリイミドフィルムである。
【0028】さらに、本発明の芳香族ポリアミドフィル
ムまたは芳香族ポリイミドフィルムは、少なくとも一方
向のtanδが0.01以上であることが好ましい。t
anδが0.01未満であると、スリットによって生じ
るフィルム切断部分の塑性変形が保持され易くなるため
好ましくない。tanδは、より好ましくは、0.01
1以上、更に好ましくは0.012以上である。
【0029】本発明の芳香族ポリアミドフィルムまたは
芳香族ポリイミドフィルムは、引き裂き抵抗が0.1N
/mm以上、5N/mm以下であることが好ましい。引
き裂き抵抗が0.1N/mm未満であると、スリット方
向以外の方向へのフィルム裂けが起き易くなるため好ま
しくない。また、引き裂き抵抗が5N/mmを越える
と、スリット刃の寿命が短くなったり、切断部分がヒゲ
状になったりするため好ましくない。引き裂き抵抗は、
より好ましくは0.125N/mm以上、4.5N/m
m以下、更に好ましくは0.15N/mm以上、4N/
mm以下である。
【0030】本発明の芳香族ポリアミドフィルムまたは
芳香族ポリイミドフィルムは、200℃、10分間の熱
収縮率が5%以下であることが好ましい。この熱収縮率
が5%を越えると、スリット工程速度の高速化などで高
温となった環境下では、フィルムの熱寸法変化によって
フィルム切断部分が不揃いになり易くなるため好ましく
ない。熱収縮率は、より好ましくは3%以下、更に好ま
しくは2%以下である。
【0031】本発明の芳香族ポリアミドフィルムまたは
芳香族ポリイミドフィルムは、20℃、75%RH、4
8時間の吸湿率が5%以下であることが好ましい。吸湿
率が5%を越えると、フィルムを巻き取った後にしわが
生じたり、カールが生じ易くなるため好ましくない。吸
湿率は、より好ましくは3%以下、更に好ましくは2%
以下である。
【0032】本発明の芳香族ポリアミドまたは芳香族ポ
リイミドは、切断抵抗が150MPa以下であることが
好ましい。切断抵抗が150MPaを越えると、スリッ
ト刃の寿命が短くなったり、フィルム切断部分が丸みを
帯びた変形を起こし易くなるため好ましくない。切断抵
抗は、より好ましくは125MPa以下、更に好ましく
は100MPa以下である。
【0033】本発明の芳香族ポリアミドフィルムまたは
芳香族ポリイミドフィルムが適度な粗さを持つために
は、フィルム中に粒子を存在させておくことが好まし
い。粒子の種類としては、SiO2 、TiO2 、Al2
3 、CaSO4 、BaSO4 、CaCO3 、カーボン
ブラック、ゼオライト、その他の金属微粉末などの無機
粒子や、シリコーン粒子、ポリイミド粒子、架橋共重合
体粒子、架橋ポリエステル粒子、テフロン粒子などの有
機高分子などが挙げられ、耐熱性の点から無機粒子の方
がより好ましい。これらの粒子は単独、あるいは2種類
以上を組み合わせて用いてもよい。
【0034】また、本発明の芳香族ポリアミドフィルム
または芳香族ポリイミドフィルムに含有される粒子は単
分散粒子でも凝集粒子でも差し支えないが、平均粒径が
5〜200nm、粒径偏差が平均粒径の1/3以下の粒
子を用いることが好ましい。粒径偏差が平均粒径の1/
3を越えると、本発明で規定する(Ra0.025 /Ra
0.25)の範囲を下回ることがある。
【0035】また、本発明の芳香族ポリアミドフィルム
または芳香族ポリイミドフィルムに含有される粒子含有
量は、ポリマ量に対して0.003〜3重量%であるこ
とが好ましい。粒子の含有量が0.003重量%未満で
あると、本発明の(Ra0.025 /Ra0.25)の範囲を上
回り易く、走行性不良によって巻き取りフィルムにしわ
が生じることがある。また、粒子の含有量が3重量%を
越えると本発明の(Ra0.025 /Ra0.25)の範囲を下
回り易く、スリット工程ロール上をフィルムが走行する
際に蛇行するため、フィルム切断部分が不揃いになるこ
とがある。
【0036】本発明の芳香族ポリアミドフィルムまたは
芳香族ポリイミドフィルムの破断伸度は、10%以上が
好ましく、より好ましくは20%以上、更に好ましくは
30%以上である。フィルムの破断伸度が高い場合、フ
ィルムが適度な柔軟性を持ち加工性が改善されるため好
ましい。
【0037】本発明の芳香族ポリアミドフィルムまたは
芳香族ポリイミドフィルムの厚みは、0.1〜50μm
であることが好ましく、より好ましくは0.2〜40μ
m、更に好ましくは0.3〜30μmであると、本発明
の優れたスリット性が得られるため好ましい。特に、磁
気記録媒体用途として用いる場合には、フィルム厚みが
0.1〜10μm、より好ましくは0.2〜5μmであ
ると、芳香族ポリアミドまたは芳香族ポリイミドの特徴
である高弾性率かつ良好な耐熱性が活かせるため更に好
ましい。
【0038】本発明の芳香族ポリアミドフィルムまたは
芳香族ポリイミドフィルムは、もちろん単層フィルムで
も用いられるが、積層フィルムであってもよい。
【0039】本発明の芳香族ポリアミドフィルムまたは
芳香族ポリイミドフィルムは、磁気記録媒体用ベースフ
ィルム、フレキシブルプリント基板、感熱転写リボン、
絶縁フィルム、離型フィルムなどの様々な用途で使用で
きるが、特に、磁気記録媒体用ベースフィルムとして有
用である。
【0040】磁気記録媒体用ベースフィルムとして用い
る場合には、本発明の芳香族ポリアミドフィルムまたは
芳香族ポリイミドフィルムの片面または両面に磁性層を
設けて磁気記録媒体とする。磁性層を形成する方法は、
強磁性粉末を各種バインダーを用いて磁性塗料とし、フ
ィルム上に塗布する湿式法、蒸着法、スパッタリング
法、イオンプレーティング法などの乾式法などの方法が
挙げられ、特に限定されるものではない。磁性体となる
磁性粉末の種類は特に限定されないが、強磁性粉末、例
えば、酸化鉄、酸化クロム、Fe、Co、Fe−Co、
Fe−Co−Ni、Co−Niなどが好ましく用いられ
る。磁性粉末は各種バインダーを用いて磁性塗料とする
ことができるが、熱硬化性樹脂系バインダーおよび放射
線硬化系バインダーが好ましく、その他添加剤として分
散剤、潤滑剤、帯電防止剤等を用いてもよい。例えば、
塩化ビニル・酢酸ビニル・ビニルアルコール共重合体、
ポリウレタンプレポリマおよびポリイソシアネートより
なるバインダーを用いることができる。磁性層を設けた
後、更に易滑性と耐久性を向上させるために、磁性層と
反対側の面に公知の方法によりバックコート層を設けて
もよい。
【0041】次に本発明に係るフィルムの製造方法につ
いて説明する。まず、芳香族ポリアミドであるが、酸ハ
ロゲン化物、酸無水物などのジカルボン酸成分とジアミ
ン成分とを溶液中で反応させて得ることができ、酸クロ
リドとジアミンから得る場合には、N−メチルピロリド
ン(NMP)、ジメチルアセトアミド(DMAc)、ジ
メチルホルムアミド(DMF)などの非プロトン性有機
極性溶媒中で、溶液重合したり水系媒体を使用する界面
重合などで合成される。ポリマ溶液は、単量体として酸
クロリドとジアミンを用いた場合には塩化水素が副生す
るが、これを中和する場合には水酸化カルシウム、炭酸
カルシウム、炭酸リチウムなどの無機中和剤、またはエ
チレンオキサイド、プロピレンオキサイド、アンモニ
ア、トリエチルアミン、トリエタノールアミン、ジエタ
ノールアミンなどの有機中和剤が使用される。また、イ
ソシアネートとカルボン酸との反応は、非プロトン性有
機極性溶媒中、触媒の存在下で行なわれる。
【0042】これらのポリマ溶液はそのまま製膜原液と
して用いてもよく、ポリマを一度単離してから上記の有
機溶媒や、硫酸などの無機溶剤に再溶解して製膜原液を
調製してもよい。
【0043】本発明の芳香族ポリアミドフィルムを得る
ためには、ポリマの固有粘度(ポリマ0.5gを硫酸中
で100mlの溶液として30℃で測定した値)が0.
5以上であることが好ましい。
【0044】製膜原液には溶解助剤として無機塩、例え
ば、塩化カルシウム、塩化マグネシム、塩化リチウム、
硝酸リチウムなどを添加することもできる。製膜原液中
のポリマ濃度は2〜40重量%程度であることが好まし
い。
【0045】一方、ポリアミド酸あるいは芳香族ポリイ
ミドの溶液を得る場合は、ポリアミド酸の場合はN−メ
チルピロリドン(NMP)、ジメチルアセトアミド(D
MAc)、ジメチルホルムアミド(DMF)などの非プ
ロトン性有機極性溶媒中で、テトラカルボン酸二水物と
芳香族ジアミンを反応させて調製することができる。こ
のポリアミド酸は、そのまま製膜原液として使用される
場合と、ピリジンなどのイミド化触媒や無水酢酸などの
脱水剤を添加してポリイミド溶液とし、製膜原液として
使用される場合がある。また、上記のようにポリイミド
溶液を調製する方法において、ポリイミド粉末を析出さ
せ、これを再度、溶媒に溶解させて製膜原液として用い
ることもできる。製膜原液中のポリマ濃度は5〜40重
量%程度であることが好ましい。
【0046】粒子の添加方法は、粒子をあらかじめ溶媒
中に十分スラリー化した後、重合用溶媒または希釈用溶
媒として使用する方法や、製膜原液を調製した後に直接
添加する方法などがある。
【0047】上記のように調製された製膜原液は、いわ
ゆる溶液製膜法により製膜される。溶液製膜法には乾湿
式法、乾式法、湿式法などがあり、いずれの方法で製膜
されても差し支えないが、ここでは乾湿式法を例にとっ
て説明する。
【0048】乾湿式法で製膜する場合は、上記のように
調整された製膜原液を口金からドラム、エンドレスベル
トなどの支持体上に押し出して薄膜とし、次に薄膜層か
ら溶媒を飛散させ、薄膜が自己保持性を持つまで乾燥す
る。乾燥条件は室温〜220℃、60分以内の範囲内で
あり、好ましくは室温〜200℃の範囲内である。乾燥
温度が220℃を越えた場合には、フィルム表面が粗れ
易く、本発明の(Ra0.025 /Ra0.25)を下回る場合
がある。また、この乾燥工程で用いられるドラム表面
や、エンドレスベルト表面の(Ra0.025 /Ra0.25
が0.1以上であると、本発明の(Ra0.025 /Ra
0.25)範囲内となるため好ましい。
【0049】乾燥工程を通ったフィルムは支持体から剥
離されて、次に湿式工程の湿式浴へ導入され、脱塩、脱
溶媒などが行なわれる。湿式浴組成は特に限定されない
が、水、あるいは水/有機溶媒の混合溶媒を用いると、
取り扱いも簡便であり経済的である。
【0050】湿式工程を通ったフィルムは、次にテンタ
ー内へ導入され、乾燥、延伸、熱処理などが行われる。
【0051】製膜工程中で行われる延伸の延伸倍率は、
面倍率で0.8〜8倍(面倍率とは、延伸後のフィルム
面積を延伸前のフィルム面積で除した値と定義する。1
以下はリラックスを意味する。)の範囲内であることが
好ましく、より好ましくは1.1〜5倍である。面倍率
が0.8倍未満であると本発明の動的弾性率を下回る場
合があり、面倍率が8倍を越えるとフィルム破れが生じ
て生産性が悪化し易い。また、熱処理の温度は、ポリマ
のガラス転移温度(Tg)〜Tg+60℃の範囲内であ
ることが好ましく、より好ましくはTg+20℃〜Tg
+50℃の範囲内である。熱処理温度がTg未満である
と、フィルムの乾燥および熱処理が十分でないため、得
られたフィルムは本発明の動的弾性率を下回る場合があ
り、熱処理温度がTg+60℃を越えると、フィルムが
脆くなってフィルム破れが生じたり、フィルム表面が粗
れて本発明で規定する(Ra0.025 /Ra0.25)範囲外
となる場合がある。また、熱処理時間は、30〜300
秒の範囲内で行うことが好ましい。熱処理時間が30秒
未満でも300秒を越えても、熱処理不十分あるいは過
剰な熱処理が原因となって、得られるフィルムの動的弾
性率、tanδ、(Ra0.025 /Ra0.25)が本発明の
範囲外となり易い。また、本発明における芳香族ポリイ
ミドは、化学閉環あるいは熱閉環のどちらの方法でイミ
ド化しても構わない。
【0052】テンター内を通ったフィルムは、徐冷、再
延伸などが行われる。徐冷の温度は、Tg−40℃以下
であることが好ましく、より好ましくはTg−50℃以
下である。また、徐冷中に少なくとも一方向に1〜1.
05倍の範囲内でフィルムを再延伸すると、本発明の動
的弾性率、tanδの範囲内となるため特に好ましい。
徐冷速度は、50℃/秒以下の速度で行うことが好まし
い。
【0053】なお、本発明の芳香族ポリアミドフィルム
または芳香族ポリイミドフィルムは、積層フィルムであ
ってもよい。例えば、2層の積層フィルムは、添加する
粒子の種類や添加量が異なる2つの製膜原液を積層する
ことで得られる。更に3層以上の場合も同様である。こ
れらの積層方法としては公知の方法、例えば、口金内で
の積層、複合管での積層、あらかじめ形成しておいた層
へ他の層を形成する方法などがある。
【0054】次いで、スリット、巻き取りなどが行われ
て最終フィルムが得られる。なお、本発明の芳香族ポリ
アミドフィルムまたは芳香族ポリイミドフィルムは、本
発明の範囲外とならない程度に、コロナ放電処理あるい
はプラズマ放電処理などの表面改質を行ってもよく、そ
の方法は特に限定されるものではない。
【0055】以上のようにして本発明の芳香族ポリアミ
ドフィルムまたは芳香族ポリイミドフィルムが得られる
がこれらに限定されるものではない。
【0056】また、本発明の芳香族ポリアミドフィルム
または芳香族ポリイミドフィルムは、優れた機械物性、
耐熱性を有しているため、フレキシブルプリント基板、
コンデンサ、プリンタリボン、音響振動板、太陽電池の
ベースフィルムなど種々の用途に好ましく用いられる
が、少なくとも片面に磁性層を設けた磁気記録媒体用ベ
ースフィルムに用いられると、本発明のスリット性、巻
き取り性向上の効果が充分に発揮されるため特に好まし
い。
【0057】本発明のフィルム上に磁性層を設けて磁気
記録媒体用ベースフィルムとした場合には、その用途と
して、例えば、オーディオテープ、ビデオテープ、8m
mテープ、DDS−2、3、4テープ、QICなど多数
挙げられるが、これらに限定されるものではない。
【0058】
【実施例】本発明における物性の測定方法、効果の評価
方法は次の方法による。 (1)動的弾性率、tanδ 東洋ボールドウィン(株)製の自動動的粘弾性測定器D
DV−III −EA型を用いて測定した。試料は20℃、
60%RHの環境下で調温調湿した、長さ30mm、幅
3mmのものを測定試料とした。測定条件は、昇温速度
3℃/分、振動周波数35Hzであり、1試料につき少
なくとも5回の測定を行い、得られたすべての平均値を
もって動的弾性率、tanδとした。ここで、tanδ
は、動的弾性率と損失弾性率の比(損失弾性率/動的弾
性率)である。
【0059】(2)(Ra0.025 /Ra0.25) (株)小坂研究所製の高精度薄膜段差測定器ET−10
を用いて測定した。測定条件は、カットオフ値0.02
5mm、触針先端半径0.5μm、触針加重5mg、触
針移動速度4μm/秒、測定長1mmであり、1試料に
つき少なくとも10回の測定を行い、その平均値を(R
0.025 )とした。次いで、カットオフ値を0.25m
mに変更する以外は同様にして測定を行い、その平均値
を(Ra0.25)とし、(Ra0.025 ) と(Ra0.25) の
比を(Ra0.025 /Ra0.25)とした。
【0060】(3)引き裂き抵抗 JIS−P8116で規定する引き裂き抵抗の測定法に
従って、更に引き裂き抵抗がフィルム厚さに比例すると
し、1mm厚さに換算した数値を用いた。
【0061】(4)熱収縮率 試料は、150mm間隔の標線を入れて、5mm幅にス
リットしたものを測定試料とした。測定試料を200℃
の熱風オーブンに入れて、10分間加熱後オーブンから
取り出し、(加熱前の試長−加熱後の試長)/加熱前の
試長に100を乗じた値を熱収縮率とした。
【0062】(5)吸湿率 200℃、1時間乾燥させた絶乾状態の試料を用いて、
初期重量をW0とし、試料を20℃、75%RH中で4
8時間吸湿させた後の重量をW1として、(W1−W
0)/W0に100を乗じた値を吸湿率とした。
【0063】(6)切断抵抗 オリエンテック(株)製のフィルム強伸度自動測定装置
AMF−50を用い、上つかみ部分に片刃つかみ治具
を、下つかみ部分に試料台を取り付けて測定した。試料
は、20℃、60%RHの環境下で調温調湿した試料を
重ね合わせて、長さ10mm、幅10mm、厚さ5mm
に作成したものを測定試料とした。また、片刃つかみ治
具には、フェザー安全剃刀(株)製のフェザー剃刀S片
刃(炭素鋼、刃厚0.245mm)を取り付けた。次い
で、試料台上に測定試料を固定させて、試料台を100
mm/分の速度で上昇させてゆき、片刃でフィルムを厚
み方向に切断させる。この時の、切断前から切断後まで
に要する切断応力をチャートから読みとり、切断面積で
除した値を切断抵抗(MPa) とした。
【0064】(7)スリット性 レザー刃で幅25.4mmにスリットした長さ2000
mのフィルムを、巻き取り速度100m/分、巻き取り
張力0.5〜1g/mm2 でアルミニウム製3インチコ
アに巻き取ったパンケーキの状態を以下の基準で評価し
た。 ◎:端部の盛り上がり、巻き崩れ、端面の変形、端面の
不揃い、傷がまったくない。 ○:端部の盛り上がり、巻き崩れ、端面の変形、端面の
不揃い、傷が少ない。 △:小さな端部の盛り上がり、端面の変形、端面の不揃
い、傷がある。 ×:大きな端部の盛り上がり、端面の変形、端面の不揃
い、傷がある。
【0065】(8)巻き取り性 長さ2000m、幅500mmのスリット前のフィルム
を、巻き取り張力0.5〜1g/mm2 で巻き取ったフ
ィルムの状態を以下の基準で評価した。 ◎:巻き取りフィルム表面にしわ、傷がまったくない。 ○:巻き取りフィルム表面にしわ、傷が少ない。 ×:巻き取りフィルム表面にしわ、傷が多く見られる。
【0066】以下に実施例に基づいて本発明を説明する
が、これらに限定されるものではない。 実施例1 N−メチルピロリドン(以下NMPと略す)に芳香族ジ
アミン成分として80モル%に相当する2−クロルパラ
フェニレンジアミンと、20モル%に相当する4,4−
ジアミノジフェニルエーテルとを溶解させ、これに10
0モル%に相当する2−クロルテレフタル酸クロリドを
添加して2時間撹拌した後、重合を完了した。これに水
酸化リチウムを添加して中和を行い、ポリマ濃度10重
量%、粘度3000ポイズの芳香族ポリアミド溶液を得
た。このポリマ溶液に、平均粒子径が15nm、粒径偏
差が平均粒径の20%の乾式シリカをポリマ当たり1.
0重量%添加した。
【0067】このポリマ溶液を5μmカットのフィルタ
ーに通して濾過を行った後、エンドレスベルト上に流延
し、180℃の熱風で2分間加熱して溶媒を蒸発させ、
自己保持性を得たフィルムをベルトから連続的に剥離し
た。次いで、剥離したフィルムをNMPの濃度勾配をつ
けた水槽内へ導入し、残存溶媒と中和によって生じた無
機塩の抽出を行った。次いで、抽出後のフィルムをテン
ター内へ導入し、水分の乾燥と熱処理を行った。この
間、フィルムは長手方向と幅方向にそれぞれ1.2倍、
1.3倍延伸し、300℃、60秒間の乾燥と熱処理を
行った。次いで、熱処理後のフィルムを20℃/秒の速
度で徐冷しながら、幅方向に1.05倍延伸し、スリッ
ト、巻き取りを行い、厚さ6μmの芳香族ポリアミドフ
ィルムを得た。
【0068】得られたフィルムの幅方向の動的弾性率は
10.5GPa、tanδは0.09であり、(Ra
0.025 /Ra0.25)は0.85であった。また、引き裂
き抵抗は1.2N/mm、熱収縮率は0.7%、吸湿率
は1.6%、切断抵抗は70MPaであった。このフィ
ルムのスリット性、巻き取り性は優良(○)であった。
【0069】実施例2 実施例1と同様にして得られた芳香族ポリアミド溶液
に、平均粒子径が45μm、粒径偏差が平均粒径の25
%の架橋ポリスチレンをポリマ当たり2.5重量%添加
した。
【0070】このポリマ溶液を5μmカットのフィルタ
ーに通して濾過を行った後、エンドレスベルト上に流延
し、180℃の熱風で2分間加熱して溶媒を蒸発させ、
自己保持性を得たフィルムをベルトから連続的に剥離し
た。次いで、剥離したフィルムをNMPの濃度勾配をつ
けた水槽内へ導入し、残存溶媒と中和によって生じた無
機塩の抽出を行った。次いで、抽出後のフィルムをテン
ター内へ導入し、水分の乾燥と熱処理を行った。この
間、フィルムは長手方向と幅方向にそれぞれ1.2倍、
1.3倍延伸し、300℃、60秒間の乾燥と熱処理を
行った。次いで、熱処理後のフィルムを20℃/秒の速
度で徐冷しながら、幅方向に1.05倍延伸し、スリッ
ト、巻き取りを行い、厚さ6μmの芳香族ポリアミドフ
ィルムを得た。
【0071】得られたフィルムの幅方向の動的弾性率は
10.4GPa、tanδは0.09であり、(Ra
0.025 /Ra0.25)は0.08であった。また、引き裂
き抵抗は1.5N/mm、熱収縮率は0.7%、吸湿率
は1.6%、切断抵抗は120MPaであった。このフ
ィルムのスリット性は良好(△)であり、巻き取り性は
優良(○)であった。
【0072】実施例3 NMPに芳香族ジアミン成分として50モル%に相当す
る2クロルパラフェニレンジアミンと、50モル%に相
当する4,4−ジアミノジフェニルエーテルとを溶解さ
せ、これに100モル%に相当する2−クロルテレフタ
ル酸クロリドを添加して2時間撹拌した後、重合を完了
した。これに水酸化リチウムを添加して中和を行い、ポ
リマ濃度10重量%、粘度3000ポイズの芳香族ポリ
アミド溶液を得た。このポリマ溶液に、平均粒子径が1
5nm、粒径偏差が平均粒径の20%の乾式シリカをポ
リマ当たり1.0重量%添加した。
【0073】このポリマ溶液を5μmカットのフィルタ
ーに通して濾過を行った後、エンドレスベルト上に流延
し、180℃の熱風で2分間加熱して溶媒を蒸発させ、
自己保持性を得たフィルムをベルトから連続的に剥離し
た。次いで、剥離したフィルムをNMPの濃度勾配をつ
けた水槽内へ導入し、残存溶媒と中和によって生じた無
機塩の抽出を行った。次いで、抽出後のフィルムをテン
ター内へ導入し、水分の乾燥と熱処理を行った。この
間、フィルムは長手方向と幅方向にそれぞれ1.2倍、
1.3倍延伸し、300℃、60秒間の乾燥と熱処理を
行った。次いで、熱処理後のフィルムを20℃/秒の速
度で徐冷しながら、幅方向に1.05倍延伸し、スリッ
ト、巻き取りを行い、厚さ6μmの芳香族ポリアミドフ
ィルムを得た。
【0074】得られたフィルムの幅方向の動的弾性率は
8.3GPa、tanδは0.11であり、(Ra
0.025 /Ra0.25)は0.82であった。また、引き裂
き抵抗は2.1N/mm、熱収縮率は1.2%、吸湿率
は2.8%、切断抵抗は50MPaであった。このフィ
ルムのスリット性は良好(△)であり、巻き取り性は優
良(○)であった。
【0075】実施例4 NMPに芳香族ジアミン成分として100モル%に相当
する2−クロルパラフェニレンジアミンを溶解させ、こ
れに100モル%に相当する3,3’,4,4’−ビフ
ェニルテトラカルボン酸二無水物を添加、重合してポリ
アミド酸溶液を得た。この溶液に、平均粒子径が15n
m、粒径偏差が平均粒径の20%の乾式シリカをポリマ
当たり1.0重量%添加した。
【0076】このポリマ溶液を5μmカットのフィルタ
ーに通して濾過を行った後、エンドレスベルト上に流延
し、180℃の熱風で2分間加熱して溶媒を蒸発させ、
自己保持性を得たフィルムをベルトから連続的に剥離し
た。次いで、剥離後のフィルムをテンター内へ導入して
熱処理を行った。この間、フィルムは長手方向と幅方向
にそれぞれ1.1倍、1.1倍延伸し、400℃の熱処
理を行った。次いで、熱処理後のフィルムを20℃/秒
の速度で徐冷しながら、幅方向に1.02倍延伸し、ス
リット、巻き取りを行い、厚さ6μmのフィルムを得
た。
【0077】得られたフィルムの幅方向の動的弾性率は
8.2GPa、tanδは0.2であり、(Ra0.025
/Ra0.25)は0.83であった。また、引き裂き抵抗
は3.5N/mm、熱収縮率は0.5%、吸湿率は2.
2%、切断抵抗は150MPaであった。このフィルム
のスリット性は良好(△)であり、巻き取り性は優良
(○)であった。
【0078】実施例5 NMPに芳香族ジアミン成分として85モル%に相当す
る2−クロルパラフェニレンジアミンと、15モル%に
相当する4,4−ジアミノジフェニルエーテルとを溶解
させ、これに98.5モル%に相当する2−クロルテレ
フタル酸クロリドを添加して2時間撹拌した後、重合を
完了した。これに水酸化リチウムを添加して中和を行
い、ポリマ濃度10重量%、粘度3000ポイズの芳香
族ポリアミド溶液を得た。このポリマ溶液に、平均粒子
径が25nm、粒径偏差が平均粒径の20%の乾式シリ
カをポリマ当たり1.0重量%添加した。
【0079】このポリマ溶液を5μmカットのフィルタ
ーに通して濾過を行った後、エンドレスベルト上に流延
し、180℃の熱風で2分間加熱して溶媒を蒸発させ、
自己保持性を得たフィルムをベルトから連続的に剥離し
た。次いで、剥離したフィルムをNMPの濃度勾配をつ
けた水槽内へ導入し、残存溶媒と中和によって生じた無
機塩の抽出を行った。次いで、抽出後のフィルムをテン
ター内へ導入し、水分の乾燥と熱処理を行った。この
間、フィルムは長手方向と幅方向にそれぞれ1.1倍、
1.4倍延伸し、300℃、60秒間の乾燥と熱処理を
行った。次いで、熱処理後のフィルムを20℃/秒の速
度で徐冷しながら、幅方向に1.05倍延伸し、スリッ
ト、巻き取りを行い、厚さ6μmの芳香族ポリアミドフ
ィルムを得た。
【0080】得られたフィルムの幅方向の動的弾性率は
14.9GPa、tanδは0.08であり、(Ra
0.025 /Ra0.25)は0.80であった。また、引き裂
き抵抗は1.1N/mm、熱収縮率は0.5%、吸湿率
は1.5%、切断抵抗は80MPaであった。このフィ
ルムのスリット性、巻き取り性は極めて優良(◎)であ
った。
【0081】比較例1 実施例1と同様にして得られた芳香族ポリアミド溶液
に、平均粒子径が15μm、粒径偏差が平均粒径の20
%の乾式シリカをポリマ当たり1重量%添加した。
【0082】このポリマ溶液を5μmカットのフィルタ
ーに通して濾過を行った後、エンドレスベルト上に流延
し、180℃の熱風で2分間加熱して溶媒を蒸発させ、
自己保持性を得たフィルムをベルトから連続的に剥離し
た。次いで、剥離したフィルムをNMPの濃度勾配をつ
けた水槽内へ導入し、残存溶媒と中和によって生じた無
機塩の抽出を行った。次いで、抽出後のフィルムをテン
ター内へ導入し、水分の乾燥と熱処理を行った。この
間、フィルムは長手方向と幅方向にそれぞれ1.2倍、
1.3倍延伸し、250℃、60秒間の乾燥と熱処理を
行った。次いで、熱処理後のフィルムを20℃/秒の速
度で徐冷しながら、幅方向に1.05倍延伸し、スリッ
ト、巻き取りを行い、厚さ6μmの芳香族ポリアミドフ
ィルムを得た。
【0083】得られたフィルムの幅方向の動的弾性率は
7.2GPa、tanδは0.2であり、(Ra0.025
/Ra0.25)は0.84であった。また、引き裂き抵抗
は2N/mm、熱収縮率は2.5%、吸湿率は1.7
%、切断抵抗は40MPaであった。このフィルムの巻
き取り性は優良(○)であったがスリット性は不良
(×)であった。
【0084】比較例2 実施例1と同様にして得られた芳香族ポリアミド溶液
に、平均粒子径が15μm、粒径偏差が平均粒径の20
%の乾式シリカをポリマ当たり1重量%添加した。
【0085】このポリマ溶液を5μmカットのフィルタ
ーに通して濾過を行った後、エンドレスベルト上に流延
し、180℃の熱風で2分間加熱して溶媒を蒸発させ、
自己保持性を得たフィルムをベルトから連続的に剥離し
た。次いで、剥離したフィルムをNMPの濃度勾配をつ
けた水槽内へ導入し、残存溶媒と中和によって生じた無
機塩の抽出を行った。次いで、抽出後のフィルムをテン
ター内へ導入し、水分の乾燥と熱処理を行った。この
間、フィルムは長手方向と幅方向にそれぞれ1.2倍、
1.3倍延伸し、300℃、60秒間の乾燥と熱処理を
行い、厚さ6μmの芳香族ポリアミドフィルムを得た。
【0086】得られたフィルムの幅方向の動的弾性率は
8.1GPa、tanδは0.4であり、(Ra0.025
/Ra0.25)は0.75であった。また、引き裂き抵抗
は2.2N/mm、熱収縮率は1.1%、吸湿率は1.
7%、切断抵抗は60MPaであった。このフィルムの
巻き取り性は優良(○)であったがスリット性は不良
(×)であった。
【0087】比較例3 実施例1と同様にして得られた芳香族ポリアミド溶液
に、平均粒子径が45μm、粒径偏差が平均粒径の25
%の架橋ポリスチレンをポリマ当たり3重量%添加し
た。
【0088】このポリマ溶液を5μmカットのフィルタ
ーに通して濾過を行った後、エンドレスベルト上に流延
し、180℃の熱風で2分間加熱して溶媒を蒸発させ、
自己保持性を得たフィルムをベルトから連続的に剥離し
た。次いで、剥離したフィルムをNMPの濃度勾配をつ
けた水槽内へ導入し、残存溶媒と中和によって生じた無
機塩の抽出を行った。次いで、抽出後のフィルムをテン
ター内へ導入し、水分の乾燥と熱処理を行った。この
間、フィルムは長手方向と幅方向にそれぞれ1.2倍、
1.3倍延伸し、300℃、60秒間の乾燥と熱処理を
行った。次いで、熱処理後のフィルムを20℃/秒の速
度で徐冷しながら、幅方向に1.05倍延伸し、スリッ
ト、巻き取りを行い、厚さ6μmの芳香族ポリアミドフ
ィルムを得た。
【0089】得られたフィルムの幅方向の動的弾性率は
10.3GPa、tanδは0.1であり、(Ra
0.025 /Ra0.25)は0.04であった。また、引き裂
き抵抗は1.6N/mm、熱収縮率は0.8%、吸湿率
は1.7%、切断抵抗は170MPaであった。このフ
ィルムの巻き取り性は優良(○)であったが、スリット
性は不良(×)であった。
【0090】比較例4 実施例1と同様にして得られた芳香族ポリアミド溶液
に、平均粒子径が15μm、粒径偏差が平均粒径の20
%の乾式シリカをポリマ当たり0.001重量%添加し
た。
【0091】このポリマ溶液を5μmカットのフィルタ
ーに通して濾過を行った後、エンドレスベルト上に流延
し、180℃の熱風で2分間加熱して溶媒を蒸発させ、
自己保持性を得たフィルムをベルトから連続的に剥離し
た。次いで、剥離したフィルムをNMPの濃度勾配をつ
けた水槽内へ導入し、残存溶媒と中和によって生じた無
機塩の抽出を行った。次いで、抽出後のフィルムをテン
ター内へ導入し、水分の乾燥と熱処理を行った。この
間、フィルムは長手方向と幅方向にそれぞれ1.2倍、
1.3倍延伸し、300℃、60秒間の乾燥と熱処理を
行った。次いで、熱処理後のフィルムを20℃/秒の速
度で徐冷しながら、幅方向に1.05倍延伸し、スリッ
ト、巻き取りを行い、厚さ6μmの芳香族ポリアミドフ
ィルムを得た。
【0092】得られたフィルムの幅方向の動的弾性率は
10.4GPa、tanδは0.1であり、(Ra
0.025 /Ra0.25)は0.98であった。また、引き裂
き抵抗は1.3N/mm、熱収縮率は0.7%、吸湿率
は1.6%、切断抵抗は70MPaであった。このフィ
ルムのスリット性は優良(○)であったが、巻き取り性
は不良(×)であった。
【0093】比較例5 実施例1と同様にして得られた芳香族ポリアミド溶液
に、平均粒子径が15μm、粒径偏差が平均粒径の20
%の乾式シリカをポリマ当たり1重量%添加した。
【0094】このポリマ溶液を5μmカットのフィルタ
ーに通して濾過を行った後、エンドレスベルト上に流延
し、180℃の熱風で2分間加熱して溶媒を蒸発させ、
自己保持性を得たフィルムをベルトから連続的に剥離し
た。次いで、剥離したフィルムをNMPの濃度勾配をつ
けた水槽内へ導入し、残存溶媒と中和によって生じた無
機塩の抽出を行った。次いで、抽出後のフィルムをテン
ター内へ導入し、水分の乾燥と熱処理を行った。この
間、フィルムは長手方向と幅方向にそれぞれ1.2倍、
1.3倍延伸し、400℃、60秒間の乾燥と熱処理を
行った。次いで、熱処理後のフィルムを20℃/秒の速
度で徐冷しながら、幅方向に1.05倍延伸し、スリッ
ト、巻き取りを行い、厚さ6μmの芳香族ポリアミドフ
ィルムを得た。
【0095】得られたフィルムの幅方向の動的弾性率は
10.7GPa、tanδは0.001であり、(Ra
0.025 /Ra0.25)は0.02であった。また、引き裂
き抵抗は0.7N/mm、熱収縮率は0.5%、吸湿率
は1.4%、切断抵抗は100MPaであった。このフ
ィルムのスリット性、巻き取り性は不良(×)であっ
た。
【0096】比較例6 NMPに芳香族ジアミン成分として100モル%に相当
する2−クロルパラフェニレンジアミンを溶解させ、こ
れに100モル%に相当する3,3’,4,4’−ビフ
ェニルテトラカルボン酸二無水物を添加、重合してポリ
アミド酸溶液を得た。この溶液に、平均粒子径が45n
m、粒径偏差が平均粒径の50%の乾式シリカをポリマ
当たり3重量%添加した。
【0097】このポリマ溶液を5μmカットのフィルタ
ーに通して濾過を行った後、エンドレスベルト上に流延
し、180℃の熱風で2分間加熱して溶媒を蒸発させ、
自己保持性を得たフィルムをベルトから連続的に剥離し
た。次いで、剥離後のフィルムをテンター内へ導入して
熱処理を行った。この間、フィルムは長手方向と幅方向
にそれぞれ1.1倍、1.1倍延伸し、400℃の熱処
理を行った。次いで、熱処理後のフィルムを20℃/秒
の速度で徐冷しながら、幅方向に1.02倍延伸し、ス
リット、巻き取りを行い、厚さ6μmのフィルムを得
た。
【0098】得られたフィルムの幅方向の動的弾性率は
8.1GPa、tanδは0.2であり、(Ra0.025
/Ra0.25)は0.01であった。また、引き裂き抵抗
は3.7N/mm、熱収縮率は0.5%、吸湿率は2.
3%、切断抵抗は200MPaであった。このフィルム
の巻き取り性は優良(○)であったが、スリット性は不
良(×)であった。
【0099】
【表1】
【0100】
【発明の効果】本発明の芳香族ポリアミドフィルムまた
は芳香族ポリイミドフィルムは、スリット性、巻き取り
性が良好であるため、磁気記録媒体用ベースフィルム、
フレキシブルプリント基板、感熱転写リボン、絶縁フィ
ルム、離型フィルムなどの様々な用途で有用であり、特
に磁気記録媒体用ベースフィルムとして用いられた場合
には、芳香族ポリアミドまたは芳香族ポリイミドの優れ
た機械物性、耐熱性、更にはスリット性、巻き取り性が
良好なフィルムを得ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G11B 5/704 G11B 5/704 // B29K 77:00 79:00 105:16 B29L 7:00

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一方向の動的弾性率が8GP
    a以上、tanδが0.3以下であり、かつ、少なくと
    も片面の中心線平均粗さのカットオフ値0.025mm
    で測定した値(Ra0.025 )とカットオフ値0.25m
    mで測定した値(Ra0.25)の比(Ra0.025 /Ra
    0.25)が0.05以上、0.95以下であることを特徴
    とする芳香族ポリアミドフィルムまたは芳香族ポリイミ
    ドフィルム。
  2. 【請求項2】 100℃におけるフィルム幅方向の動的
    弾性率が8GPa以上であることを特徴とする、請求項
    1に記載の芳香族ポリアミドフィルムまたは芳香族ポリ
    イミドフィルム。
  3. 【請求項3】 前記tanδが0.01以上であること
    を特徴とする、請求項1または2に記載の芳香族ポリア
    ミドフィルムまたは芳香族ポリイミドフィルム。
  4. 【請求項4】 引き裂き抵抗が0.1N/mm以上、5
    N/mm以下であることを特徴とする、請求項1ないし
    3のいずれかに記載の芳香族ポリアミドフィルムまたは
    芳香族ポリイミドフィルム。
  5. 【請求項5】 熱収縮率が5%以下であることを特徴と
    する、請求項1ないし4のいずれかに記載の芳香族ポリ
    アミドフィルムまたは芳香族ポリイミドフィルム。
  6. 【請求項6】 吸湿率が5%以下であることを特徴とす
    る、請求項1ないし5のいずれかに記載の芳香族ポリア
    ミドフィルムまたは芳香族ポリイミドフィルム。
  7. 【請求項7】 切断抵抗が150MPa以下であること
    を特徴とする、請求項1ないし6のいずれかに記載の芳
    香族ポリアミドフィルムまたは芳香族ポリイミドフィル
    ム。
  8. 【請求項8】 磁気記録媒体用ベースフィルムであるこ
    とを特徴とする、請求項1ないし7のいずれかに記載の
    芳香族ポリアミドフィルムまたは芳香族ポリイミドフィ
    ルム。
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