JP2001354851A - 芳香族ポリアミドフィルム、その製法、およびそれを用いた磁気記録媒体、ならびにポリマー/微粒子複合体 - Google Patents

芳香族ポリアミドフィルム、その製法、およびそれを用いた磁気記録媒体、ならびにポリマー/微粒子複合体

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JP2001354851A
JP2001354851A JP2001094855A JP2001094855A JP2001354851A JP 2001354851 A JP2001354851 A JP 2001354851A JP 2001094855 A JP2001094855 A JP 2001094855A JP 2001094855 A JP2001094855 A JP 2001094855A JP 2001354851 A JP2001354851 A JP 2001354851A
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aromatic polyamide
polymer
film
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polyamide film
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JP2001094855A
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Akimitsu Tsukuda
佃  明光
Mitsuhiro Horiuchi
光弘 堀内
Nobuaki Ito
伸明 伊藤
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Toray Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 微粒子の脱落、凝集の極めて小さい芳香族ポ
リアミドフィルムを提供する。 【解決手段】 芳香族ポリアミドと少なくとも一種の異
種ポリマーと少なくとも一種の微粒子とを含有する樹脂
組成物からなる芳香族ポリアミドフィルムであって、か
つ、異種ポリマーの主鎖を構成する少なくとも一つの炭
素の13C−NMRスペクトルのピーク強度の比S/S0
(ここで、S0は異種ポリマー単独溶液状態で測定の13
C−NMRスペクトルのピーク強度を、Sは芳香族ポリ
アミドと異種ポリマーを10:4の割合で混合した溶液
状態で測定の13C−NMRスペクトルのピーク強度を表
す)が 0 ≦ S/S0 ≦ 0.5 である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、微粒子の脱落が格
段に少なく、また微粒子分散性に優れた芳香族ポリアミ
ドフィルムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】芳香族ポリアミドフィルムは、その優れ
た耐熱性、機械特性を活かして様々な用途への使用が検
討されている。特にパラ配向性の芳香族ポリアミドは剛
性、強度等の機械特性が他のポリマーよりも格段に優れ
ているため、フィルムの薄物化に非常に有利であり、プ
リンターリボン、磁気テープ、コンデンサーなどの用途
への使用が考えられている。特に磁気テープに代表され
る磁気記録媒体において、近年、デジタル記録技術の進
歩、コンピュ−タ−の外部メモリへの展開等により、薄
膜化、高密度記録化、高耐久性の磁気記録媒体に適した
フィルムに対する要求がより強くなってきている。芳香
族ポリアミドフィルムは従来、磁気記録媒体のベ−スフ
ィルムに用いられてきたポリエチレンテレフタレ−トや
ポリエチレンナフタレ−ト等のポリエステルフィルムに
比べ、剛性が高いため薄膜化が可能であり、大容量の磁
気記録媒体に適した素材である。
【0003】一方、特に磁気記録媒体として使用する場
合、適切なフィルム表面性を付与することが必要であ
る。その手段として、フィルムを形成するポリマー中に
無機あるいは有機微粒子を含有せしめる方法(例えば、
特開昭60−127523号公報、特開昭60−201
914号公報)、フィルム成形時あるいは成形後に、微
粒子を含有したスラリーをコーティングし表面突起を形
成する方法(例えば、特開平3−119512号公報)
が代表的なものとして挙げられる。更に、上記微粒子を
有機物あるいは有機高分子体で変性、修飾する方法も提
案されている。
【0004】しかしながら、芳香族ポリアミドに対して
微粒子は本質的に異物であり、それ故の弊害も存在す
る。一つは、フィルム加工時あるいは製品としての使用
時に微粒子が脱落し易いことであり、もう一つは、微粒
子同士が凝集し易いことである。これは、特に小径の微
粒子を用いるときに顕著となる。上記の問題は、芳香族
ポリアミドと微粒子は、親和性が低く、容易に反発しあ
うことから発生する本質的な問題であり、従来の技術で
は十分な解決は困難である。
【0005】また、芳香族ポリアミドフィルムの生産性
を高める目的で、比較的安価なポリマーとブレンドして
フィルムにする方法が提案されている。
【0006】例えば、特開平3−237135号公報に
は、芳香族ポリアミドと可溶性樹脂からなり、可溶性樹
脂の重量分率が10〜95重量%の耐熱性フィルムが開
示されている。しかし、可溶性樹脂を芳香族ポリアミド
に対して多く含むために、芳香族ポリアミドの特徴であ
る高い機械特性、特に高ヤング率が失われている。例え
ば、該公報の実施例においては、最もヤング率の高いも
のでも、6.2GPa(実施例2)に過ぎない。この他
同様な例として、特開平3−286680号公報、特開
平3−227290号公報、特開平4−117433号
公報、特開平4−27110号公報等があるが、いずれ
も同様である。
【0007】また、特開平4−8763号公報には、芳
香族ポリアミド/ポリエーテルスルホン組成物の製造方
法において、芳香族ポリアミド重合完了前にポリエーテ
ルスルホンを添加する方法が開示されているが、成形体
(フィルムなど)の製造方法及び特性については一切記
載されていない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、微粒子の脱
落、凝集が格段に改善された芳香族ポリアミドフィルム
を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、本発明者らは鋭意検討の結果、芳香族ポリアミド
と特定の異種ポリマーと微粒子とを用いることにより、
微粒子と芳香族ポリアミドが強固に結びつくことを見出
し、本発明をなすに至ったものである。
【0010】すなわち、本発明の芳香族ポリアミドフィ
ルムは、芳香族ポリアミドと少なくとも一種の異種ポリ
マーと少なくとも一種の微粒子とを含有する樹脂組成物
からなるフィルムであって、かつ、異種ポリマーの主鎖
を構成する少なくとも一つの炭素の13C−NMRスペク
トルのピーク強度の比S/S0(ここで、S0は異種ポリ
マー単独溶液状態で測定の13C−NMRスペクトルのピ
ーク強度を、Sは芳香族ポリアミドと異種ポリマーを1
0:4の割合で混合した溶液状態で測定の13C−NMR
スペクトルのピーク強度を表す)が 0 ≦ S/S0 ≦ 0.5 であることを特徴とする。
【0011】ここで、芳香族ポリアミドにする異種ポリ
マーの含有量は0.001重量%以上10重量%未満で
あること、芳香族ポリアミドにする微粒子の含有量が
0.0001重量%以上2重量%未満であること、異種
ポリマーの含有量に対する微粒子の含有量の比が0.0
1〜2.3であることが好ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の芳香族ポリアミドは、次
の式(4)及び/又は式(5)で表される繰り返し単位
を有するものである。 式(4): −(−NH−Ar1−NHCO−Ar2−C
O−)− 式(5): −(−NH−Ar3−CO−)− ここで、Ar1、Ar2、Ar3としては 、例えば、
【0013】
【化3】 等が挙げられ、X、Yは、−O−,−CH2−,−CO
−,−CO2−,−S−,−SO2−,−C(CH32
等から選ばれる。
【0014】更に、これらの芳香環上の水素原子の一部
が、フッ素,臭素,塩素等のハロゲン基(特に塩素)、
ニトロ基、メチル,エチル,プロピル等のアルキル基
(特にメチル基)、メトキシ,エトキシ,プロポキシ等
のアルコキシ基等の置換基で置換されているものが、吸
湿率を低下させ、湿度変化による寸法変化を小さくする
ために好ましい。また、重合体を構成するアミド結合中
の水素が他の置換基によって置換されていてもよい。本
発明に用いられる芳香族ポリアミドは、上記の芳香環が
パラ配向性を有しているものが、全芳香環の80%以
上、より好ましくは90%以上をしめていることが好ま
しい。ここで言うパラ配向性とは、芳香核上主鎖を構成
する2価の結合手が互いに同軸または平行にある状態を
言う。このパラ配向性が80%未満の場合、フィルムの
剛性および耐熱性が不十分となる場合がある。
【0015】本発明の芳香族ポリアミドフィルムは、少
なくとも一種の異種ポリマーを含有する。そして、かか
る異種ポリマーは、主鎖を構成する少なくとも一つの炭
素の 13C−NMRスペクトルのピーク強度の比S/S0
(ここで、S0は異種ポリマー単独溶液状態で測定の13
C−NMRスペクトルのピーク強度を、Sは芳香族ポリ
アミドと異種ポリマーを10:4の割合で混合した溶液
状態で測定の13C−NMRスペクトルのピーク強度を表
す)が 0 ≦ S/S0 ≦ 0.5 である。S/S0の値が上記範囲にあることにより芳香
族ポリアミドや微粒子との結合性を高めることが可能と
なり、その結果、本質的に親和性が低く反発しあう芳香
族ポリアミドと微粒子との仲立ちとなって、相互に強固
に結びつき、微粒子の脱落、凝集のない芳香族ポリアミ
ドフィルムを得ることが初めて可能となる。S/S0
0.5を超えると、芳香族ポリアミドや微粒子との相互
作用が弱くなり、本発明の効果を発現することができな
い。S/S0は、より好ましくは、0〜0.3、更に好
ましくは0〜0.2である。
【0016】ここでS/S0は、芳香族ポリアミドと異
種ポリマーの相互作用を表す指標であり、分子鎖レベル
での相溶性を説明可能なものである。従来技術に挙げら
れた例では、同種の溶媒に可溶かどうかといった極めて
マクロな状態においてのポリマーブレンド性を規定して
いるため、ミクロには相溶し得ないものまで同列で議論
されている。本発明においては、上記に鑑み、異種ポリ
マー等の分子鎖状態まで考慮し本発明に至ったものであ
る。
【0017】なお上記測定において、13C−NMRスペ
クトル測定に用いる溶媒としては、芳香族ポリアミド及
び異種ポリマーが可溶な溶媒の中から選ばれるが、製膜
に用いられる溶媒と同じ溶媒が好ましく用いられる。こ
の様な溶媒として、濃硫酸、メタンスルホン酸、ポリリ
ン酸等の強酸、あるいはN−メチル−2−ピロリドン、
ジメチルアセトアミド、ジメチルホルムアミド等の非プ
ロトン性有機極性溶媒等が挙げられるが、取り扱いが容
易なことから非プロトン性有機極性溶媒が好ましく用い
られる。
【0018】上記異種ポリマーとしては、特に主鎖や側
鎖に極性の高い官能基を持つポリマーが、芳香族ポリア
ミドや微粒子と水素結合等の高い結合性の相互作用を形
成するができるので好ましい。更に、上記異種ポリマー
が式(1)〜式(3)の繰り返し単位のうちの少なくと
も一種を50モル%以上含有するポリマーである場合、
芳香族ポリアミドと微粒子との結合性の相互作用が極め
て良くなるためにより好ましい。
【0019】
【化4】 上記の内、更に好ましいのは、ポリビニルピロリドン、
ポリジメチルアクリルアミドであり、ポリビニルピロリ
ドンが最も好ましい。このポリビニルピロリドンは、側
鎖中に極性の高いカルボニル基を有するため、芳香族ポ
リアミドのアミド基、およびシリカのシラノール基と強
い結合力を持つ。また、芳香族ポリアミドや微粒子との
相互作用は異種ポリマーの分子量によっても左右される
ことがある。好ましい分子量は、異種ポリマーの種類に
より最適に選ばれるべきものであるが、例えばポリビニ
ルピロリドンの場合、100000〜400000であ
ると、微粒子の脱落、凝集の低減効果が大きいために好
ましい、より好ましくは、300000〜300000
0であり、更に好ましくは、1000000〜1500
000である。
【0020】なお、ポリビニルピロリドンを用いる場
合、重量平均分子量が100,000〜4,000,0
00の範囲内にあるものを用いると、微粒子の脱落防止
効果や、微粒子の凝集低減効果をさらに高めることがで
き好ましい。この重量平均分子量は、300,000〜
3,000,000の範囲内にあるとより好ましく、
1,000,000〜1,500,000の範囲内にあ
ると特に好ましい。
【0021】ここで重量平均分子量は、以下の方法によ
り得られる値をいう。
【0022】すなわち、測定装置としてゲル浸透クロマ
トグラフ(GPC)を用い、ポリマーを溶媒(例えば、
N−メチル−2−ピロリドン)に溶解させて測定を行
い、ポリスチレン換算で算出したものを重量平均分子量
とする。
【0023】また、上記異種ポリマーは、前記した式
(1)〜式(3)の繰り返し単位のうちの少なくとも一
種をmモル%、式(6)〜式(7)の繰り返し単位のう
ちの少なくとも一種をnモル%含有し、かつmとnとの
比が 0.5≦m/n≦2.0 の範囲である共重合ポリマーであってもよく、さらに他
の重合単位が共重合されていてもよい。
【0024】
【化5】 本発明で用いる微粒子は微細な粒径を有するものであ
り、その種類としては、例えば、SiO2、TiO2、A
23、CaSO4、BaSO4、CaCO3、カ−ボン
ブラック、ゼオライト、その他の金属微粉末等の無機粒
子、また、例えば、架橋ポリビニルベンゼン、架橋アク
リル、架橋ポリスチレン、ポリエステル、ポリイミド、
ポリアミド、フッ素樹脂等の有機高分子からなる粒子が
挙げられるが、上記異種ポリマーと結合性の相互作用を
もつ必要がある。そのためには、微粒子表面に、OH
基、COOH基、NH2基等の活性の高い官能基を導入
することが好ましい。表面に官能基を導入する形態とし
ては、有機低分子あるいは有機高分子体の吸着、グラフ
ト等があるが、異種ポリマーとの結合性を高める点から
は、これらの官能基が微粒子の基本構造と共有結合を形
成していることがより好ましい。特に好ましい微粒子と
しては、表面にシラノール基を有するシリカが挙げられ
る。また、シリカの場合、原料に起因してナトリウムを
含有することがあるが、ナトリウムが多量に存在する
と、理由は定かではないが、異種ポリマーとの親和性が
低下し、凝集が発生することがあるので、極力ナトリウ
ム分を除去したシリカを用いることが好ましい。
【0025】また、微粒子の粒径としては5〜300n
mが好ましい。粒径が5nm未満であると粒子添加の効
果が発現しにくく、300nmを超えると微粒子の比表
面積が小さくなるため、異種ポリマーとの親和性が乏し
くなる。より好ましくは、10〜200nmであり、更
に好ましくは15〜150nmである。
【0026】また、比表面積を増大させ、異種ポリマー
との親和性を高めるためには、球形粒子であることがよ
り好ましい。
【0027】本発明の芳香族ポリアミドフィルムにおい
て、異種ポリマーの含有量は、芳香族ポリアミドに対し
て0.001重量%以上10重量%未満であり、微粒子
の含有量が0.0001重量%以上2重量%未満であ
り、かつ、異種ポリマーの含有量に対する微粒子の含有
量が0.01〜2.3であることが、微粒子の脱落、凝
集を低減させる上で好ましい。
【0028】異種ポリマーの含有量が0.001重量%
未満であると芳香族ポリアミドと微粒子の結合性を十分
に上げることができず、また、10重量%以上である
と、芳香族ポリアミドフィルムの機械特性が低下するこ
とがあり、また、異種ポリマーが芳香族ポリアミド中で
局所的に集合し、フィルムの品質ムラを引き起こすこと
がある。異種ポリマーの含有量は、より好ましくは、
0.01重量%以上3重量%未満であり、更に好ましく
は、0.1重量%以上1重量%以下である。
【0029】また、微粒子の含有量が0.0001重量
%未満では、微粒子添加の効果が発現せず、2重量%を
超えると、凝集、脱落が発生しやすくなる。より好まし
くは、0.001重量%以上1.2重量%未満であり、
更に好ましくは0.01重量%以上0.8重量%未満で
ある。
【0030】更に、異種ポリマーの含有量に対する微粒
子の含有量の比が、0.01〜2.3の範囲であると、
異種ポリマーと芳香族ポリアミド、微粒子の親和性が高
くなり、その結果、微粒子の脱落、凝集が極めて低減す
るため好ましい。上記の比が2.3を超えると、異種ポ
リマーと微粒子との結合性が低くなり、脱落、凝集を発
生しやすくなる。また、0.01未満であると異種ポリ
マーが、芳香族ポリアミド中で局所的に集合し、フィル
ムの品質ムラを起こすことがある。より好ましくは、
0.03〜1.0であり、特に好ましい範囲は、0.0
5〜0.25である。
【0031】本発明の芳香族ポリアミドフィルムは、少
なくとも一方向において引張りヤング率が9.8GPa
以上であり、かつ伸度が5%以上であることが好まし
い。ヤング率が9.8GPa未満の場合、加工時やテー
プに成形され使用される際の巻き取り時の高張力、張力
変動に対抗することができないことがある。また、伸度
が5%未満の場合、フィルムが脆くなり切れやすくなる
ことがある。本発明の芳香族ポリアミドフィルムの少な
くとも一方向のヤング率はより好ましくは11.7GP
a以上、更に好ましくは12.7GPa以上であるとフ
ィルムの薄膜化に好適であるので好ましい。ヤング率は
特に上限はないが、通常は30GPa程度とするのがヤ
ング率と伸度のバランスが良いことから好ましい。更
に、全ての方向のヤング率が9.8GPa以上であると
より好ましい。また、本発明の芳香族ポリアミドフィル
ムの伸度は、より好ましくは10%以上、更に好ましく
は20%以上であるとテ−プに加工した際に適度な柔軟
性を持つので好ましい。伸度は特に上限はないが、通常
は70%程度とするのがヤング率と伸度のバランスが良
いことから好ましい。
【0032】本発明の芳香族ポリアミドフィルムの吸湿
率は、3%以下、より好ましくは2%以下であると湿度
変化による寸法変化を抑制することができるので好まし
い。
【0033】本発明の芳香族ポリアミドフィルムの20
0℃、10分間での熱収縮率は0.0〜0.5%が好ま
しく、より好ましくは0.0〜0.3%であると温度変
化によるテ−プの寸法変化が小さく良好な電磁変換特性
を保てるので好ましい。
【0034】本発明の芳香族ポリアミドフィルムは、少
なくとも一方の表面において表面粗さRaが1nm以上
10nm以下であると磁気記録媒体とした時の電磁変換
特性が良好となるので好ましい。一般に相溶性の悪いポ
リマー同士をブレンドフィルムとすると、製膜時に相分
離が起こりフィルム表面に凹凸ができることが多い。こ
れに対し、本発明の芳香族ポリアミドフィルムは相溶性
の良い異種ポリマーをブレンドしたフィルムであること
から、高延伸可能で高ヤング率を保持できるばかりでな
く、上記のような凹凸がなくフィルム表面が平滑である
ことから磁気記録媒体のベースフィルムとして好適であ
る。Raが10nmを越えると磁気記録媒体とした時の
電磁変換特性が悪化する場合があり、Raが1nm未満
の場合は表面が平滑すぎて摩擦が大きくなりテープ加工
時等のハンドリングが悪化することがある。
【0035】また、本発明の芳香族ポリアミドフィルム
は、表面微細突起個数が、0.7〜5000万個/mm
2であり、突起の凝集度が0〜8%であると、磁気記録
媒体に使用される際に、走行性、電磁変換特性のバラン
スが良好となるために好ましい。
【0036】本発明の芳香族ポリアミドフィルムは、フ
レキシブルプリント基板、コンデンサー、プリンターリ
ボン、音響振動板、太陽電池のベースフィルム等種々の
用途に好ましく用いられるが、少なくとも片面に磁性層
を設けた磁気記録媒体として用いられると、高いヤング
率と平滑性、及び、脱落、凝集のない表面微細突起を兼
ね備えた本発明の芳香族ポリアミドフィルムの特長が充
分に発揮されるため、特に好ましい。
【0037】磁気記録媒体の形態は、ディスク状、カー
ド状、テープ状など特に限定されないが、本発明の芳香
族ポリアミドフィルムの優れた高ヤング率・表面特性を
活かした薄膜化に対応するため、芳香族ポリアミドフィ
ルムからなるベ−スフィルムの厚みが6.5μm以下、
幅が2.3〜13.0mm、長さが100m/巻以上、
磁気記録媒体としての記録密度(非圧縮時)が8キロバ
イト/mm2以上の長尺、高密度の磁気テ−プとしたと
きに、本発明フィルムの特長である過酷な条件下でのし
わの発生及び巻きずれが抑制されるという効果をより一
層発揮することができるので特に好ましい。なお、ここ
でいう記録密度は下式により算出される。
【0038】 記録密度 = 記録容量/(テ−プ幅×テ−プ長さ) ベ−スフィルムの厚みはより好ましくは、5.0μm以
下であることがより好ましく、4.0μm以下であるこ
とが更に好ましい。厚みは特に下限はないが、通常は2
μm程度以上とするのがフィルムの取り扱いが良いこと
から好ましい。また、磁気記録媒体としての記録密度
は、より好ましくは25キロバイト/mm 2以上、更に
好ましくは34キロバイト/mm2以上である。記録密
度は特に上限はないが、通常は100キロバイト/mm
2程度以下とするのが粗大突起等によるドロップアウト
の影響を受けにくいことから好ましい。
【0039】また、本発明は磁気記録媒体は、民生用、
プロ用、D−1,D−2,D−3等の放送局用デジタル
ビデオカセット用途、DDS−2,3,4、データ8m
m、QIC、AIT−1、2,3等のデータストレージ
用途に好適に用いることができるが、データ欠落等の信
頼性が最も重視されるデータストレージ用途が最適であ
る。
【0040】本発明の芳香族ポリアミドフィルムが適用
される高密度記録媒体の磁性層は、特に限定されない
が、公知の強磁性金属薄膜層が例示される。強磁性金属
薄膜層の形成手段としては、従来公知の方法が用いら
れ、例えば、真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプ
レ−ティング法や塗布法等が挙げられる。強磁性金属材
料としては、Co、Ni、Cr、Fe等の金属やこれら
を主成分とする合金等を用いることができる。
【0041】磁性層を形成後、ダイヤモンドライクコ−
ティングの付与あるいは潤滑保護層の付与を施したり、
または両者を併用することは磁気記録媒体の耐久性向上
の点で好ましい。更に、磁性層と反対側の面により走行
性を向上させるために、公知の方法によりバックコ−ト
層を設けてもよい。
【0042】本発明法により製造された芳香族ポリアミ
ドフィルムは、コア等に巻き上げていきフィルムロール
とすることができる。コアの材質は特に限定されず、
紙、プラスチック等公知のものを使用でき、また、外径
が1〜10インチ、特に2〜8インチのものが好ましく
用いられる。コア長は150〜2000mm、特に50
0〜1500mmのものが好ましく用いられる。
【0043】本発明の芳香族ポリアミドフィルムは、例
えば、次のような方法で製造できるが、本発明はこれら
に限定されるものではない。
【0044】まず、芳香族ジ酸クロリドと芳香族ジアミ
ンから芳香族ポリアミドを製造する場合には、N−メチ
ル−2−ピロリドン、ジメチルアセトアミド、ジメチル
ホルムアミド等の非プロトン性有機極性溶媒中で溶液重
合で合成される。
【0045】この時、低分子量物の生成を抑制するた
め、反応を阻害するような水、その他の物質の混入は避
けるべきであり、効率的な攪拌手段をとることが好まし
い。また、溶解助剤として塩化カルシウム、塩化マグネ
シウム、塩化リチウム、臭化リチウム、硝酸リチウム等
を添加してもよい。
【0046】単量体として芳香族ジ酸クロリドと芳香族
ジアミンを用いると塩化水素が副生するが、これを中和
する場合には周期律表I族かII族のカチオンと水酸化
物イオン、炭酸イオン等のアニオンからなる塩に代表さ
れる無機の中和剤、またエチレンオキサイド、プロピレ
ンオキサイド、アンモニア、トリエチルアミン、トリエ
タノ−ルアミン、ジエタノ−ルアミン等の有機の中和剤
が使用される。また、基材フィルムの湿度特性を改善す
る目的で、塩化ベンゾイル、無水フタル酸、酢酸クロリ
ド、アニリン等を重合の完了した系に添加し、ポリマ−
の末端を封鎖してもよい。
【0047】本発明のフィルムを得るためにはポリマ−
の固有粘度(ポリマ−0.5gを硫酸中で100mlの
溶液として30℃で測定した値)は、0.5〜5.0で
あることが好ましい。
【0048】製膜原液としては、中和後のポリマ−溶液
をそのまま用いても、一旦、ポリマ−を単離後、有機溶
媒に再溶解したものを用いてもよい。
【0049】異種ポリマー及び微粒子を芳香族ポリアミ
ドへ添加する際には、以下の方法をとることが、本発明
の効果を奏するためには、極めて有効である。
【0050】まず、異種ポリマー中に微粒子を実質的に
単分散となるよう含有させる。例えば、コロイダルシリ
カを水中で湿式法にて調製し、この中に、本発明の範囲
内の異種ポリマー(例えばポリビニルピロリドン)を添
加、溶解後に、乾燥、減圧等の手段により溶剤である水
を除去する。この溶剤除去時に、突沸をおこさないよう
に徐々に乾燥していくことが、微粒子の単分散性を確保
する上で重要である。
【0051】また、こうして得られた異種ポリマー/微
粒子複合体は、芳香族ポリアミドへの添加時において含
水率が0〜5%となるように制御しておくことが重要で
ある。含水率が5%を超えると、異種ポリマー/芳香族
ポリアミド、あるいは異種ポリマー/微粒子間の結合性
よりも含有した水との結合性が強くなり、微粒子の凝
集、脱落が起こりやすくなる。
【0052】上記の異種ポリマー/微粒子複合体に用い
る異種ポリマーとしては、式(1)〜式(3)からなる
群から選ばれる少なくとも1種の繰り返し単位を50モ
ル%以上含むものであると好ましい。
【0053】
【化6】 また、用いる微粒子の平均粒径は、5〜300nmの範
囲内であることが好ましい。なお、この平均粒径は、遠
心分離を利用した粒度分布測定器(例えば島津製作所
製、CAPA−700)を用い、面積平均径の中央値を
平均粒径とする。
【0054】さらに、上記の異種ポリマー/微粒子複合
体において、異種ポリマーに対する微粒子の含有量の比
が0.01〜2.3の範囲内にあることが好ましい。
【0055】次いで上記異種ポリマー/微粒子複合体を
芳香族ポリアミド溶液に添加し、混合する。これによ
り、得られるフィルムにおける微粒子の分散性を格段に
向上させることができる。混合の方法としては、重合槽
あるいは溶解槽中で、パドル翼、ヘリカル翼、アンカー
翼等により攪拌混合する方法、または、スタティックミ
キサー等を利用して混練混合する方法が好ましい。
【0056】但し、本発明の芳香族ポリアミドフィルム
を得る方法は、上記方法に限定されるものではない。
【0057】上記のように調製された製膜原液は、乾式
法、乾湿式法、湿式法、半乾半湿式法等の溶液製膜法に
よりフィルム化が行なわれるが、表面形態を制御しやす
い点で、乾湿式法が好ましく、以下、乾湿式法を例にと
って説明する。
【0058】上記の原液を口金からドラム、エンドレス
ベルト等の支持体上に押し出して薄膜とし、次いでかか
る薄膜層から溶媒を飛散させ、薄膜を乾燥する。乾燥温
度は、100〜210℃が好ましく、120〜180℃
がより好ましい。また、乾燥時間は、4〜12分が好ま
しく、5〜10分がより好ましい。次いで、乾式工程を
終えたフィルムは支持体から剥離されて、湿式工程に導
入され、脱塩、脱溶媒などが行なわれる。フィルムを支
持体から剥離するときのポリマー濃度は30〜60重量
%であることが好ましく、40〜50重量%であること
がより好ましい。ポリマー濃度が30重量%未満の場合
は、フィルムの自己支持性が不十分で破れやすくなるこ
とがあり、60重量%以上の場合は、延伸が十分に行え
ない場合がある。本発明の芳香族ポリアミドフィルム
は、支持体から剥離されて湿式工程に導入される間に、
ゲルフィルムの状態でフィルムの長手方向に延伸される
ことが好ましい。延伸倍率は延伸限界(フィルムが破れ
るまで延伸したときの延伸倍率)の60〜90%である
ことが好ましく、70〜85%であるとより好ましい。
長手方向の延伸倍率が60%未満では長手方向のヤング
率が不十分なことがあり、90%を越えると伸度の低い
脆いフィルムとなることがある。また、湿式工程を通さ
ずにそのまま剥離したゲルフィルムに延伸および熱処理
を行うと、表面が大きくあれたり、カ−ルが発生するこ
とがあるため好ましくない。
【0059】湿式工程を経たフィルムは水分を乾燥後、
フィルムの幅方向に延伸が行われる。延伸温度は200
〜300℃であることが好ましく、240〜280℃で
あることがより好ましい。延伸温度がこの範囲より低い
と延伸時にフィルムが破れやすく、高すぎると分子が配
向しにくくなりヤング率が不十分なことがある。幅方向
の延伸倍率は長手方向の延伸倍率の70〜300%であ
ることが好ましい。幅方向の延伸倍率が長手方向の70
%未満では幅方向のヤング率が不十分なことがあり、3
00%を越えると伸度の低い脆いフィルムとなったり、
長手方向のヤング率が大きく低下することがある。
【0060】フィルムの延伸中あるいは延伸後に熱処理
が行なわれるが、熱処理温度は200〜300℃の範囲
にあることが好ましい。より好ましくは、240〜28
0℃である。熱処理温度が200℃未満の場合、フィル
ムのヤング率が低下することがあり、300℃を越える
とフィルムの結晶化が進みすぎて硬くて脆いフィルムと
なる。また、延伸あるいは熱処理後のフィルムを徐冷す
る事が有効であり、50℃/秒以下の速度で冷却する事
が有効である。
【0061】なお本発明のフィルムは、積層フィルムで
あってもよい。例えば2層の場合には、重合した芳香族
ポリアミド溶液を二分し、それぞれ異なる粒子を添加し
た後、積層する。さらに3層以上の場合も同様である。
これら積層の方法としては、通常の方法、たとえば、口
金内での積層、複合管での積層や、一旦1層を形成して
おいてその上に他の層を形成する方法などを用いればよ
い。
【0062】
【実施例】本発明における物性の測定方法、効果の評価
方法は次の方法に従って行った。
【0063】(1)13C−NMRスペクトル 異種ポリマー単独、又は、異種ポリマーと芳香族ポリア
ミド(混合比は、芳香族ポリアミド/異種ポリマー=1
0/4の割合)をN−メチル−2−ピロリドンにポリマ
ー濃度が10重量%になるように溶解し、日本電子社製
GX−270を用いて以下の条件で13C−NMRの測定
を行った。
【0064】温度:室温 観測周波数:67.9406MHz 測定法:T1測定(インハ゛ーシ゛ョンリカハ゛リー) 90°励起パルス幅:22.5μs 観測時間:1.091s 観測幅:15.015kHz 観測ポイント:16384 データポイント:16384 観測繰り返し時間:10s 溶媒のN−メチル−2−ピロリドンのピークと重ならな
い異種ポリマーの主鎖を構成する炭素の一つを選び、ピ
ーク強度の比S/S0を下式から求めた。
【0065】S/S0 =(A/C)/(A0/C0) ここで、 A:混合溶液状態で測定した異種ポリマーの主鎖炭素の
ピーク面積 C:混合溶液状態で測定した異種ポリマーのポリマー濃
度 A0:単独溶液状態で測定した異種ポリマーの主鎖炭素
のピーク面積 C0:単独溶液状態で測定した異種ポリマーのポリマー
濃度 である。
【0066】(2)ヤング率、伸度 ロボットテンシロンRTA(オリエンテック社製)を用
いて20℃、相対湿度60%において測定した。試験片
は10mm幅で50mm長さ、引っ張り速度は300m
m/分である。ただし、試験を開始してから加重が0.
1kgfを通過した点を伸びの原点とした。
【0067】(3)表面粗さ(Ra) Digital Instruments社製原子間力顕微鏡Nano Scope II
Iを用いて、以下の条件でガラス板またはベルトに接触
しない表面について3ヶ所測定し、平均値を求めた。
【0068】カンチレバ−:シリコン単結晶 走査モ−ド:タッピングモ−ド 走査範囲:30μm×30μm 走査速度:0.5Hz 測定環境:25℃、相対湿度65% (4)吸湿率 フィルムを100mm×100mmに切り取り、200
℃のオ−ブン中で1時間加熱脱湿後、乾燥窒素雰囲気下
で降温し、完全脱湿時の重量を測定した。このフィルム
を75%RH中で48時間放置後に取り出した吸湿後の
重量を測定し、吸湿による重量の増加を求め、吸湿率
(%)を求めた。
【0069】(5)表面微細突起個数、突起の凝集率 電界放射型走査型電子顕微鏡(UHR−FE−SEM)
を用いて、下記条件でフィルムの任意の10点を観察し
た。
【0070】装置:日立(株)製 S−900H 加速電圧:5kV 試料調製:直接法、Agシャドーイング、傾斜角5゜ 倍率:30000倍 得られた写真から、傾斜による影を生じるものを微細突
起としてカウントし、平方ミリメートル当たりの個数に
換算して、表面微細突起個数を求めた。
【0071】但し、SEM観察の倍率は、突起頻度、粒
子径により5000倍〜100000万倍の範囲で変更
しても差し支えない。
【0072】また、突起の凝集率は、上記写真を用い
て、2個以上の粒子が接触している微細突起を凝集突起
として、以下の式で求めた。
【0073】凝集率(%)=凝集突起個数/表面微細突
起個数×100 (6)粒子の脱落性 芳香族ポリアミドフィルムを25〜30cm長さ、幅1
/2インチにサンプリングし、レザー刃をフィルム面に
対し、90゜の角度、深さ0.5mmの条件で圧入さ
せ、荷重500g/0.5インチ、速度6.7m/秒で
走行させたときに、レザー刃に付着した削れ粉の深さ方
向の幅を顕微鏡写真撮影(倍率160倍)して求め、以
下の基準で評価した。
【0074】◎:削れ粉の深さ方向の幅が2μm未満 ○:削れ粉の深さ方向の幅が2μm以上3μm未満 △:削れ粉の深さ方向の幅が3μm以上5μm未満 ×:削れ粉の深さ方向の幅が5μm以上 尚、ここで発生する削れ粉は、分析の結果、含有微粒子
が主成分であり、粒子の脱落の定量評価となる。当然の
ことながら削れ粉の付着深さが小さいほど粒子の脱落が
少ないことを示す。
【0075】(6)電磁変換特性 フィルムに対して、連続斜め蒸着法で、厚さ170nm
のCo−O磁性層を形成した。次に磁性層上にスパッタ
法にて、厚さ5nmのダイヤモンドライクコーティング
膜を形成し、更に、その上に、有機防錆剤0.1重量%
をグラビアロールを用いて塗布し、100℃のドライヤ
ーで乾燥させた。その後に潤滑剤としてパーフルオロ・
ポリエーテル誘導体からなる有機物を主体とした0.5
重量%溶液を同様にグラビアロールにて塗布乾燥させ
た。
【0076】次に、フィルムの反対面にカーボンを主体
とし、結合剤として酢酸ビニル系を使用した厚さ0.3
μmのバックコート層を形成した。
【0077】以上のようにして得られた磁気記録媒体原
反を幅8.0mm、長さ250mにスリットして、カセ
ットに組み込み磁気テープとした。
【0078】市販のAIT−1ドライブを用いて、記録
周波数7MHzの信号を記録し、実施例1の再生出力を
リファレンス(0dB)として以下の基準で評価した。
【0079】◎:リファレンスに対して、+0.5dB
以上 ○:リファレンスに対して、−0.5dB以上+0.5
dB未満 △:リファレンスに対して、−1.5dB以上−0.5
dB未満 ×:リファレンスに対して、−1.5dB未満 実施例1 脱水したN−メチルピロリドン(以下、NMPという)
に、90モル%に相当する2−クロルパラフェニレンジ
アミンと10モル%に相当する4、4’−ジアミノジフ
ェニルエ−テルとを溶解させ、これに98.5モル%に
相当する2−クロルテレフタル酸クロリドを添加し、2
時間撹拌により重合後、炭酸リチウムで中和を行い、ポ
リマ−濃度が11重量%の芳香族ポリアミドの溶液を得
た。
【0080】一方、表面にシラノール基を含有する粒径
30nmのコロイダルシリカの水溶液に、分子量480
00のポリジメチルアクリルアミドを重量比でシリカ/
ポリジメチルアクリルアミド=5/95となるように徐
々に添加し、完全に溶解させた。ポリジメチルアクリル
アミドは、側鎖中に極性の高いカルボニル基を有するた
め、芳香族ポリアミドのアミド基、およびシリカのシラ
ノール基と強い結合力を持つ。次いでこの溶液をロータ
リーエバポレーターを用いて突沸が起こらないよう注意
しながら、水分を除去した。得られた粉末を粉砕して、
シリカ/ポリジメチルアクリルアミド複合体を得た。
【0081】このシリカ/ポリジメチルアクリルアミド
複合体を、前記の芳香族ポリアミド溶液中に、粉体のま
ま、シリカ濃度が、芳香族ポリアミドに対して0.4%
となるように添加し、50℃で2時間攪拌・混合させ、
製膜原液を得た。また、添加時における複合体の水分率
は3.4%であった。
【0082】この製膜原液中の微粒子濃度、異種ポリマ
ー濃度は、芳香族ポリアミドに対してそれぞれ0.4重
量%、7.6重量%であり、異種ポリマーに対する微粒
子比率は0.05、S/S0は0.15であった。
【0083】こうして得られた製膜原液を濾過精度50
00nm、1000nmのフィルターを通した後、エン
ドレスベルト上に流延し、170℃の熱風で1.5分乾
燥し、ベルトから剥離した。この剥離フィルムを50℃
の水浴中に3分間浸漬後、テンターに導入した。テンタ
ーで200℃次いで300℃の熱風で乾燥・熱処理を行
い。厚さ3.9μmの芳香族ポリアミドフィルムを得
た。また、製膜中に長手方向に1.1倍、幅方向に1.
45倍の延伸を行った。
【0084】得られたフィルムのヤング率は、長手方
向、幅方向にそれぞれ9.6GPa、13.7GPaで
あり、伸度は、長手方向、幅方向にそれぞれ56%、4
8%、吸湿率は2.5%であった。また、粒子凝集率は
7.2%と良好なものであり、表面微細突起個数は87
0万個/mm2、Raは1.6nmであった。
【0085】このフィルムを用いた磁気テープの特性
は、粒子脱落性が2.6μm(評価○、電磁変化特性も
0dB(評価○)と優れたものであった。
【0086】実施例2 実施例1と同様に重合、中和して得られた芳香族ポリア
ミド溶液を用いた。
【0087】一方、表面にシラノール基を含有する平均
粒径30nmのコロイダルシリカの水溶液に、重量平均
分子量1,200,000のポリビニルピロリドン(P
VP)を重量比でシリカ/ポリビニルピロリドン=20
/80となるように徐々に添加し、完全に溶解させた。
次いでこの溶液をロータリーエバポレーターを用いて突
沸が起こらないよう注意しながら、水分を除去した。得
られた粉末を粉砕して、シリカ/ポリビニルピロリドン
複合体を得た。
【0088】このシリカ/ポリビニルピロリドン複合体
を、前記の芳香族ポリアミド溶液中に、粉体のまま、シ
リカ濃度が、芳香族ポリアミドに対して0.4%となる
ように添加し、50℃で2時間攪拌・混合させ、製膜原
液を得た。また、添加時における複合体の水分率は0.
9%であった。
【0089】この製膜原液中の微粒子濃度、異種ポリマ
ー濃度は、芳香族ポリアミドに対してそれぞれ0.4重
量%、1.6重量%であり、異種ポリマーに対する微粒
子比率は0.25、S/S0は0.11であった。
【0090】こうして得られた製膜原液を実施例1と同
様に製膜して厚さ3.9μmの芳香族ポリアミドフィル
ムを得た。
【0091】得られたフィルムのヤング率は、長手方
向、幅方向にそれぞれ11.4GPa、16.3GPa
であり、伸度は、長手方向、幅方向にそれぞれ50%、
39%、吸湿率は1.7%と非常に優れたものであっ
た。また、粒子凝集率は1.7%と極めて良好であり、
表面微細突起個数は1050万個/mm2、Raは1.
3nmであった。
【0092】このフィルムを用いた磁気テープの特性
は、粒子脱落性が0.8μm(評価◎)、電磁変化特性
も+1.2dB(評価◎)と非常に優れたものであっ
た。
【0093】実施例3 シリカ/PVPの比率を75/25とした以外は、実施
例2と同様にシリカ/PVP複合体を得た。この複合体
を、実施例1と同様の芳香族ポリアミド溶液に、添加時
の水分率を1.4%とした以外は実施例2と同様にし
て、攪拌・混合し、実施例1と同様に製膜を行い、厚さ
3.9μmの芳香族ポリアミドフィルムを得た。
【0094】この際に用いた製膜原液中の微粒子濃度、
異種ポリマー濃度は、芳香族ポリアミドに対してそれぞ
れ0.4重量%、0.13重量%であり、異種ポリマー
に対する微粒子比率は3.0、S/S0は0.11であ
った。
【0095】得られたフィルムのヤング率は、長手方
向、幅方向にそれぞれ11.5GPa、16.4GPa
であり、伸度は、長手方向、幅方向にそれぞれ52%、
43%、吸湿率は1.6%と非常に優れたものであっ
た。一方、粒子凝集率は19%であり、表面微細突起個
数は420万個/mm2、Raは2.5nmであった。
【0096】実施例2と同様の系であるにも関わらず、
凝集率が悪化したのは、微粒子と異種ポリマー量の比が
3.0と大きかったため、微粒子/異種ポリマー間の相
互作用が減じたためと判断できる。
【0097】このフィルムを用いた磁気テープの特性
は、粒子脱落性が4.2μm(評価△)、電磁変化特性
が−1.2dB(評価△)であり、使用可能レベルでは
あるが、実施例2と比較すると、微粒子/異種ポリマー
比率により、特性が低下していることがわかる。
【0098】実施例4 実施例1と同様の芳香族ポリアミド溶液に、実施例1と
同様のシリカ/ジメチルアクリルアミド複合体を、添加
時の複合体の水分率を5.8%とした他は、実施例1と
同様にして、厚み3.9μmの芳香族ポリアミドフィル
ムを得た。
【0099】得られたフィルムのヤング率は、長手方
向、幅方向にそれぞれ、9.6GPa、13.6GPa
であり、伸度は、長手方向、幅方向にそれぞれ、55
%、49%、吸湿率は2.5%であった。また、粒子凝
集率は10.5%、表面微細突起個数は670万個/m
2、Raは1.9nmであった。
【0100】このフィルムを用いた磁気テープの特性
は、粒子脱落性が3.6μm(評価△)、電磁変換特性
は−0.7dB(評価△)であった。
【0101】実施例5 実施例1と同様の芳香族ポリアミド溶液に、分子量が4
8,000のポリジメチルアクリルアミドを芳香族ポリ
アミドに対して7.6重量%となるように添加し、50
℃で2時間撹拌混合した。この溶液に、平均粒径30n
mのコロイダルシリカを芳香族ポリアミドに対して0.
4重量%となるように添加し、50℃で2時間撹拌混合
した。
【0102】この製膜原液を実施例1と同様にして製膜
し、厚み3.9μmの芳香族ポリアミドフィルムを得
た。得られたフィルムのヤング率は、長手方向、幅方向
にそれぞれ、9.7GPa、13.6GPaであり、伸
度は、長手方向、幅方向にそれぞれ、56%、49%、
吸湿率は2.5%であった。また、粒子凝集率は27
%、表面微細突起個数は390万個/mm2、Raは
2.0nmであった。
【0103】このフィルムを用いた磁気テープの特性
は、粒子脱落性が4.7μm(評価△)、電磁変換特性
は−1.4dB(評価△)であった。
【0104】比較例1 実施例1と同様の芳香族ポリアミド溶液に、実施例1と
同様のコロイダルシリカを、N−メチル−2−ピロリド
ン(NMP)溶液の状態で、芳香族ポリアミドに対して
0.4重量%添加し、実施例1と同様に攪拌・混合し、
製膜原液を準備した。この製膜原液中には異種ポリマー
は存在しない。
【0105】この製膜原液を実施例1と同様に製膜して
厚さ3.9μmの芳香族ポリアミドフィルムを得た。
【0106】得られたフィルムのヤング率は、長手方
向、幅方向にそれぞれ11.5GPa、16.4GPa
であり、伸度は、長手方向、幅方向にそれぞれ48%、
40%、吸湿率は1.6%と非常に優れたものであった
が、粒子凝集率は85%と悪く、表面微細突起個数も1
60万個/mm2しか得られなかった。またRaは2.
7nmと同様の添加量の実施例1,2に較べ大きくなっ
た。
【0107】このフィルムを用いた磁気テープの特性
は、粒子脱落性が7.4μm(評価×)、電磁変化特性
が−3.5dB(評価×)と、劣ったものしか得られな
かった。
【0108】この結果から、芳香族ポリアミド、微粒子
と結合性の相互作用をもつ異種ポリマーを用いることに
よる効果が大きいことがわかる。
【0109】比較例2 実施例2で用いたPVPに代えて、微粒子や芳香族ポリ
アミドとの結合性の相互作用をもたない分子量1000
00のポリエーテルイミド(PEI)を用いて、シリカ
/PEI複合体を得た。
【0110】添加時の水分率を1.3%としたこの複合
体を実施例2と同様に芳香族ポリアミド溶液に添加し、
攪拌・混合して製膜原液を得た。
【0111】この製膜原液中の微粒子濃度、異種ポリマ
ー濃度は、芳香族ポリアミドに対してそれぞれ0.4重
量%、1.6重量%であり、異種ポリマーに対する微粒
子比率は0.25、S/S0は0.93であった。
【0112】この製膜原液を、実施例1と同様の芳香族
ポリアミド溶液に、添加時の水分率を1.4%とした以
外は実施例2と同様にして、攪拌・混合し、実施例1と
同様に製膜を行い。厚さ3.9μmの芳香族ポリアミド
フィルムを得た。
【0113】得られたフィルムのヤング率は、長手方
向、幅方向にそれぞれ10.9GPa、15.6GPa
であり、伸度は、長手方向、幅方向にそれぞれ43%、
31%、吸湿率は1.8%と優れたものであったが、粒
子凝集率は67%であり、表面微細突起個数は210万
個/mm2、Raは2.2nmと粒子凝集の大きいもの
であった。
【0114】実施例2と同様の系であるにも関わらず、
凝集率が悪化したのは、異種ポリマーと、芳香族ポリア
ミド、微粒子間に結合性の相互作用がなかったためと判
断できる。
【0115】このフィルムを用いた磁気テープの特性
は、粒子脱落性が5.4μm(評価×)、電磁変化特性
が−2.6dB(評価×)と、劣ったものであった。
【0116】
【発明の効果】本発明の芳香族ポリアミドフィルムで
は、芳香族ポリアミドや微粒子との結合性の相互作用を
もつ特定の異種ポリマーを含有するため、芳香族ポリア
ミドにとっては、本質的には異物である微粒子が異種ポ
リマーを介して、芳香族ポリアミドと結びつくことがで
き、微粒子の脱落、凝集が極めて小さい芳香族ポリアミ
ドフィルムが得られる。このため、特に過酷な走行性と
平滑な表面が要求される磁気記録媒体のベースフィルム
として、特に有用である。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 79/02 C08L 79/02 G11B 5/733 G11B 5/733 Fターム(参考) 4F071 AA35 AA37 AA56 AA59 AA81 AB03 AB18 AB21 AB24 AB26 AD02 AD06 AF20Y AF21Y AH14 BB02 BC01 BC14 4J002 BG132 BJ002 CL061 CM012 DA036 DA066 DE136 DE146 DG046 DG056 DJ006 DJ016 FD016 GS01 5D006 CB03 CB07 FA09

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 芳香族ポリアミドと少なくとも一種の異
    種ポリマーと少なくとも一種の微粒子とを含有する樹脂
    組成物からなるフィルムであって、かつ、異種ポリマー
    の主鎖を構成する少なくとも一つの炭素の13C−NMR
    スペクトルのピーク強度の比S/S0(ここで、S0は異
    種ポリマー単独溶液状態で測定の13C−NMRスペクト
    ルのピーク強度を、Sは芳香族ポリアミドと異種ポリマ
    ーを10:4の割合で混合した溶液状態で測定の13C−
    NMRスペクトルのピーク強度を表す)が 0 ≦ S/S0 ≦ 0.5 であることを特徴とする芳香族ポリアミドフィルム。
  2. 【請求項2】 芳香族ポリアミドに対する異種ポリマー
    の含有量が0.001重量%以上10重量%未満であ
    り、微粒子の含有量が0.0001重量%以上2重量%
    未満であり、かつ、異種ポリマーの含有量に対する微粒
    子の含有量の比が、0.01〜2.3であることを特徴
    とする請求項1に記載の芳香族ポリアミドフィルム。
  3. 【請求項3】 異種ポリマーが、式(1)〜式(3)の
    繰り返し単位のうちの少なくとも一種を50モル%以上
    含有するポリマーである請求項1又は2に記載の芳香族
    ポリアミドフィルム。 【化1】
  4. 【請求項4】 微粒子が、表面にシラノール基を有する
    シリカであることを特徴とする請求項1、2または3に
    記載の芳香族ポリアミドフィルム。
  5. 【請求項5】 フィルム表面微細突起の個数が、0.7
    〜5,000万個/mm2であり、突起の凝集度が0〜
    8%であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに
    記載の芳香族ポリアミドフィルム。
  6. 【請求項6】 フィルムの少なくとも一方向におけるヤ
    ング率が9.8GPa以上であり、かつ伸度が5%以上
    である請求項1〜5のいずれかに記載の芳香族ポリアミ
    ドフィルム。
  7. 【請求項7】 異種ポリマーが重量平均分子量100,
    000〜4,000,000の範囲内にあるポリビニル
    ピロリドンである、請求項1〜6のいずれかに記載の芳
    香族ポリアミドフィルム。
  8. 【請求項8】 異種ポリマー中に微粒子が実質的に単分
    散の状態で含有された異種ポリマー/微粒子複合体を含
    水率0〜5%以下の状態で芳香族ポリアミド溶液に混合
    し、かかる混合溶液から溶液製膜法により請求項1〜7
    のいずれかに記載の芳香族ポリアミドフィルムを製造す
    ることを特徴とする芳香族ポリアミドフィルムの製法。
  9. 【請求項9】 請求項1〜7のいずれかに記載の芳香族
    ポリアミドフィルムの少なくとも一面に磁性層が設けら
    れてなることを特徴とする磁気記録媒体。
  10. 【請求項10】 幅が2.3〜13mm、支持体厚みが
    6.5μm以下、長さが100m/巻以上、磁気記録媒
    体としての記録密度が8キロバイト/mm2以上である
    磁気テープであって、かつ、請求項1〜7のいずれかに
    記載の芳香族ポリアミドフィルムの少なくとも一面に磁
    性層が設けられてなることを特徴とする磁気テープ。
  11. 【請求項11】 式(1)〜式(3)からなる群から選
    ばれる少なくとも一種の構成単位を50モル%以上含有
    するポリマーと微粒子とが混合されてなり、この微粒子
    の平均粒径が5〜300nmの範囲内にあり、前記ポリ
    マーに対する前記微粒子の含有量の比が0.01〜2.
    3の範囲内にあり、かつ、含水率が0〜5%の範囲内に
    あることを特徴とするポリマー/微粒子複合体。 【化2】
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006249272A (ja) * 2005-03-11 2006-09-21 Toray Ind Inc 芳香族ポリアミドの製造方法、組成物及びそれからなるフィルム
WO2018221418A1 (ja) * 2017-06-02 2018-12-06 日産化学株式会社 ヒドロゲル形成性組成物及びそれより作られる高透明性ヒドロゲル

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