JPH10168758A - 抗菌性アクリロニトリル系繊維およびその製造方法 - Google Patents
抗菌性アクリロニトリル系繊維およびその製造方法Info
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- JPH10168758A JPH10168758A JP8340517A JP34051796A JPH10168758A JP H10168758 A JPH10168758 A JP H10168758A JP 8340517 A JP8340517 A JP 8340517A JP 34051796 A JP34051796 A JP 34051796A JP H10168758 A JPH10168758 A JP H10168758A
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Abstract
の加工工程において、光、熱、加工薬剤による変色、着
色がなく、さらには抗菌性能が染色および洗濯によって
低下しないカチオン染料可染性アクリロニトリル系繊維
及びその製造方法を提供する。 【構成】 特定量のスルホン酸基を有するカチオン染料
可染性アクリロニトリル系繊維に下記一般式〔I〕で示
される第4級アンモニウム塩系薬剤の一種以上が吸着さ
れ、マラカイトグリ−ン飽和染着量が1.1%owf以
上である抗菌性アクリロニトリル系繊維。 【化1】 R1 :炭素数8〜21のアルキル基またはアルケニル基 R2 :炭素数2〜5のアルキレン基 R3 およびR4 :炭素数1〜5のアルキル基 R5 :炭素数1〜5のアルキル基又はヒドロキシアルキ
ル基 X :I,Cl,Br,NO3 ,CH3 SO4 ,C2 H
5 SO4 ,OH,H2 PO4 ,CH3 COOから選ばれ
る一種
Description
菌性アクリロニトリル系繊維およびその製造方法ならび
に該繊維でなる繊維製品の製造方法に関する。より詳し
くは良好な染色性(濃染性)を有し、各種製品への加工
工程において光・熱・加工薬剤等による変色・着色がな
く、さらには抗菌性能が染色および洗濯によって低下し
ない実用性能の高いカチオン染料可染性抗菌性アクリロ
ニトリル系繊維およびその製造方法ならびにカチオン染
料可染性アクリロニトリル系繊維を含有する繊維製品
を、抗菌性を具有した繊維製品とする製造方法を提供す
る。
かで快適な生活環境を求める傾向に伴い健康の維持・増
進に対する要望が高まり、より清潔で快適な衣料・寝装
・インテリア製品あるいは生活資材等の出現が望まれて
いる。その一つの方法として、我々の生活環境に悪影響
を及ぼす微生物の発生を防ぎ、その生育・繁殖を抑え、
衛生的で清潔な生活環境を維持するため、各種抗菌繊維
の開発が行われている。
て、陽イオン界面活性剤は逆性石けんとしてよく知ら
れ、病院における手指や手術部の消毒などの医療関係あ
るいは食品製造加工場等における滅菌・消毒等の衛生方
面に利用されている。また、陽イオン界面活性剤の中で
も第4級アンモニウム塩が強い殺菌性を有し、その代表
的なものとして、ラウリル・ジメチル・ベンジル・アン
モニウムクロライド(別称、塩化ベンザルコニウム)が
あり、繊維用抗菌剤としてはオルガノシリコン第4級ア
ンモニウム塩がよく知られている。また、第4級アンモ
ニウム塩のアクリロニトリル系繊維への適用化例として
は、特公平3−16423号公報に記載の様に、オルガ
ノシリコン第4級アンモニウム塩、例えばジメチル・オ
クタデシル・(3−トリメトキシシリル)−プロピルア
ンモニウムクロライドを染色・晒後等の最終繊維製品に
対して、浸漬して吸着させ乾燥固着処理する方法が一般
的である。また特公平3−216743号公報に記載の
様に、第4級アンモニウム塩で処理した製品は、一般に
熱による着色が大きい問題があることが述べられてい
る。
有するカチオン染料可染性アクリロニトリル系繊維(以
下、カチオン可染AN系繊維と略称する)の染色加工以
前の工程で処理すると、染着座席であるスルホン酸基が
第4級アンモニウム塩(カチオン)で封鎖され、後で染
色することが難しくなる。特に強い殺菌性・抗菌性を有
するラウリル・ジメチル・ベンジル・アンモニウムクロ
ライドおよびジメチル・オクタデシル・(3−トリメト
キシシリル)−プロピルアンモニウムクロライドを、ス
ルホン酸基を有するカチオン可染AN系繊維に前処理す
ると、染着座席のスルホン酸基が強固に封鎖され、後で
染色性が得られないといった問題を生じる。また、第4
級アンモニウム塩の抗菌サイトも同時に封鎖されるた
め、抗菌性能が低下するといった問題を生じる。
よるアクリロニトリル系繊維への適用化例としては、銀
イオンまたは銅イオンが優れた抗菌性を示すことから、
これらの金属イオンの特性を利用して、アクリロニトリ
ル系繊維に抗菌性を付与する方法が知られている(特開
昭52−92000号、特開平3−199418号公報
等)。しかし、これらは、光・熱または各種加工工程で
使用する薬剤等の影響で着色・変色することがあり、加
工上制約を受けるといった問題がある。
術の問題点を解消するために創案されたものであり、そ
の目的とする所は、良好な染色性(濃染性)を有し、各
種製品への加工工程において、光・熱・加工薬剤等によ
る変色・着色がなく、さらには抗菌性能が染色および洗
濯によって低下しないカチオン可染AN系繊維およびそ
の製造方法ならびにカチオン可染AN系繊維を含有する
繊維製品を、抗菌性を具有した繊維製品とする製造方法
を提供することにある。
は、30〜80mmol/Kgのスルホン酸基を有する
カチオン可染AN系繊維に、下記一般式〔IV〕で示され
る第4級アンモニウム塩系薬剤の1種以上が吸着され、
マラカイトグリ−ン飽和染着量が1.1%owf以上で
あることを特徴とする抗菌性アクリロニトリル系繊維で
達成することができる。
繊維を得る方法として、30〜80mmol/Kgのス
ルホン酸基を有するカチオン可染AN系繊維の製造工程
中一次緻密化工程の後、下記一般式〔V〕で示される第
4級アンモニウム塩系薬剤の1種以上を接触せしめ、そ
の後スチ−ム弛緩熱処理することを特徴とする手段によ
りマラカイトグリ−ン飽和染着量が1.1%owf以上
である抗菌性アクリロニトリル系繊維の製造方法が提供
される。
染AN系繊維を含有する繊維製品を得る方法として、3
0〜80mmol/Kgのスルホン酸基を有するカチオ
ン可染AN系繊維を含有する繊維製品に、下記一般式
〔VI〕で示される第4級アンモニウム塩系薬剤の1種以
上を浸漬法又はパッドスチ−ム法により、90℃以上の
温度で吸着処理することを特徴とする手段によりマラカ
イトグリ−ン飽和染着量が1.1%owf以上である抗
菌性アクリロニトリル系繊維を含有する繊維製品の製造
方法が提供される。
いて、30〜80mmol/Kgのスルホン酸基を有す
るカチオン可染AN系繊維とは、アクリロニトリル60
重量%以上、さらに好ましくは80重量%以上とアクリ
ロニトリルと共重合し得る他のビニル系単量体1種以
上、ならびに必要に応じて所望量のスルホン酸基含有単
量体とからなるアクリロニトリル系共重合体から形成さ
れるカチオン可染AN系繊維を示称するものである。な
おカチオン可染あるいはカチオン染料可染とは、アクリ
ル繊維を構成する重合体分子中にアニオン性基を有して
おり、水溶液中でカチオン染料(解離してカチオンを生
じる)とイオン結合することができる性質をいう。
単量体としては、例えば酢酸ビニル等のビニルエステル
類;塩化ビニル、臭化ビニル、塩化ビニリデン等のハロ
ゲン化ビニル又はビニリデン類;アクリル酸メチル、メ
タアクリル酸メチル等の(メタ)アクリル酸低級アルキ
ルエステル類(以下(メタ)アクリルの記載はアクリル
酸とメタアクリル酸の両方を表現するものとする);ア
クリルアミド,スチレン等を挙げることができる。
酸基の一部は、アクリロニトリルを重合させる時に使う
レドックス触媒、例えば還元剤の酸性亜硫酸塩等が高分
子鎖の末端にスルホン酸基として結合したものをもって
充てることができる。
体とは、30〜80mmol/Kgのスルホン酸基を有
するアクリロニトリル系共重合体を合成するため、上述
の触媒から導入したスルホン酸基だけでは不足する場合
に、これを補うために必要量のスルホン酸基含有単量体
をアクリロニトリルと共重合させるときの該単量体の量
をいう。また、レドックス触媒を使用しない場合には、
30〜80mmol/Kgのスルホン酸基は,すべてス
ルホン酸基含有単量体から導入することが必要である。
クリロニトリルと共重合する事ができる限り特に限定さ
れないが、メタアリルスルホン酸ソ−ダ、2−アクリル
アミド−2−メチルプロパンスルホン酸、パラスチレン
スルホン酸ソ−ダ、ビニルスルホン酸ソ−ダ等を挙げる
ことができる。
系繊維は、スルホン酸基30〜80mmol/Kg、好
ましくは40〜60mmol/Kgを有することが必要
である。30mmol/Kg未満では本発明の目的とす
る染色および洗濯によって低下しない抗菌性能と良好な
濃染性が得られないためである。一方、80mmol/
Kgを越える場合には、本発明で使用する第4級アンモ
ニウム塩系薬剤の吸着速度が速すぎ、均一な処理ができ
ない不都合がある。また原綿の着色が増大(白度の低
下)する問題が生じる。
マラカイトグリ−ン飽和染着量は、1.1%owf以
上、好ましくは1.3%owf以上必要である。1.1
%owfに満たない場合には本発明の目的である黒、
紺、エンジ、緋赤等の濃色染色が困難となり、また染色
堅牢度特に湿潤堅牢度に問題が生じる。
和染着量とは、下記の条件で染色を行い、常法に従い残
液比色法で吸光度を測定して、数1により染着度を求
め、数2によりマラカイトグリーン飽和染着量(重量%
対繊維重量、%owf)として求めたものを言う。 染液 :保土谷化学(株)製 マラカイトグリ−ン
3.5%owf pH調整剤:酢酸 1.5%owf 浴比 :1/100 温度 :100℃ 時間 :150分 測定法 :日立製作所(株)製U−2000型を用い
て、620nmの光に対する吸光度を測定する。 なお、本法で求める染着度が70%を越える場合には、
染液中のマラカイトグリ−ンを5.0%owfにして再
測定したものを言う。
としては、一般式〔I〕〜〔VI〕の何れも、R1の炭
素数は8〜21が好ましく、8未満では抗菌性能が低下
する。また、R1の炭素数が21を越えると抗菌性能の
低下に加え、染色性が大幅に低下する。R2の炭素数は
2〜5が好ましく、5を越えると染色性が低下する。さ
らに、R3、R4、R5の炭素数は1〜5が好ましく、
5を越えると染色性が低下する。
として、好ましくは、ステアリル・アミド・プロピル・
ジメチル・ヒドロキシエチル・アンモニウムナイトレ−
ト、セチル・アミド・プロピル・ジメチル・ヒドロキシ
エチル・アンモニウムナイトレ−ト、ステアリル・アミ
ド・プロピル・ジメチル・ヒドロキシエチル・アンモニ
ウムクロライド、セチル・アミド・プロピル・ジメチル
・ヒドロキシエチル・アンモニウムクロライド、ステア
リル・アミド・プロピル・ジメチル・ヒドロキシエチル
・アンモニウムブロマイド、ステアリル・アミド・エチ
ル・ジエチル・ヒドロキシエチル・アンモニウムアセテ
−ト、ステアリル・アミド・エチル・ジエチル・ヒドロ
キシエチル・アンモニウムホスフェ−ト、ステアリル・
アミド・プロピル・ジメチル・エチル・アンモニウムエ
チルサルフェ−ト、セチル・アミド・プロピル・ジメチ
ル・エチル・アンモニウムエチルサルフェ−ト、ステア
リル・アミド・プロピル・ジエチル・メチル・アンモニ
ウムメチルサルフェ−ト、セチル・アミド・プロピル・
ジエチル・メチル・アンモニウムメチルサルフェ−ト、
ステアリル・アミド・プロピル・トリメチル・アンモニ
ウムメチルサルフェ−ト、セチル・アミド・エチル・ジ
エチル・メチル・アンモニウムメチルサルフェ−ト、ス
テアリル・アミド・エチル・トリメチル・アンモニウム
メチルサルフェ−ト等を例示することができる。また、
該薬剤のアクリロニトリル系繊維への吸着量(付与量)
は、0.2〜3.0%owfで、好ましくは0.7〜
2.0%owfであり、上記した薬剤の1種とすること
も数種の薬剤を混用することもある。
繊維の製造方法について述べる。該繊維は30〜80m
mol/Kgのスルホン酸基を有するカチオン染料可染
性アクリロニトリル系繊維の製造工程中の薬剤処理によ
って製造される。薬剤処理を施す工程は一次緻密化工程
の後である。30〜80mmol/Kgのスルホン酸基
を有するカチオン可染AN系繊維の製造工程中一次緻密
化工程の後とは、紡糸・延伸・水洗後に行われる乾燥緻
密化工程の後を意味する。一次緻密化工程とは、延伸さ
れたトウまたはフィラメントには、繊維中のボイドに由
来するある程度(20〜80重量%)の水分が残ってい
るのであるが、この水分を除き水分が抜けた穴をつぶ
し、繊維を緻密化する工程をいう。これには、トンネル
乾燥機またはドラム乾燥機を使用し、高温低調湿状態で
徐々に水分を取り除く方法と、ロ−ラ−乾燥機で高温乾
熱且つある程度の緊張条件下で、急激に焼きつぶす方法
等がある。薬剤処理を紡糸以降、一次緻密化工程より前
に行うと、繊維構造にはまだ無数の穴が存在しているた
め、薬剤が繊維内部に固定されにくく、乾燥緻密化まで
の各工程で脱落し、工程汚染・排水異常等を惹起する問
題がある。また、一次緻密化工程直前に薬剤処理すると
高温で行う該工程で、繊維が着色しやすく、原綿白度の
点で好ましくない。
系薬剤の1種以上を接触せしめとは、本発明のアクリロ
ニトリル系繊維の製造工程中一次緻密化工程の後のトウ
またはフィラメントを本発明の第4級アンモニウム塩系
薬剤に接触させることであり、その手段に制限はなくデ
ィップ→ニップ、スプレ−等いかなる方法でもよい。ク
リンパ−予熱槽等を利用した一例としての処方を示せば
次の様である。すなわち、本発明の特定薬剤を該処理槽
液中に、トウまたはフィラメントに対して吸着せしめる
目標量を添加し、次にクリンパ−等を利用して一定に絞
ることにより、トウまたはフィラメントに該薬剤を目標
量付与(吸着)し、その後、キヤ−等を使用してスチ−
ム弛緩熱処理することにより吸着を完成させる。
は、キヤ−またはオ−トクレ−ブを使用して、本発明の
トウをスチ−ム中でリラックスさせることをいう。また
連続的にスチ−ムリラックスさせてもよい。スチ−ムと
しては、飽和水蒸気,過熱水蒸気等制限はないが、飽和
水蒸気中で105℃〜140℃で処理することが望まし
い。リラックスさせる程度としては5〜30%が好まし
い。
スルホン酸基を有するカチオン可染AN系繊維を含有す
る繊維製品とは、原綿(トウ,バラ毛等)、糸(綛,チ
−ズ等)、編織物、毛布・ボア類、不織布等が挙げら
れ、その形態に限定はない。
とは、本発明が対象とする繊維製品を所定量の薬剤を含
有する処理浴中に浸漬して所定温度で処理することをい
い、好ましくは、オ−バ−マイヤ−染色機等を使用し
て、通常の染色と同様なやり方で実施する方法が挙げら
れる。オ−バ−マイヤ−染色機を使用した一例としての
処方を示せば次のようである。すなわち、原綿(トウ,
バラ毛)等をキャリヤ−に通常染色の場合と同様の方法
で詰め込み、本発明の特定薬剤を槽液中に原綿等に対し
て吸着せしめる目標量を添加し、次ぎに昇温〜90℃処
理または昇温〜ボイル処理あるいは必要により高温高圧
処理することにより吸着を完成させる。
は、本発明が対象とする繊維製品を所定量の特定薬剤を
含有する処理液に含浸した後マングルで絞り、または遠
心脱水して、さらにはまたスプレ−のみで所定量の薬剤
を付与し、次いでスチ−ム処理することを言う。例え
ば、本発明のカチオン可染AN系繊維単独又は該繊維を
混紡してなるシ−ツ・毛布・ボアの生織等に対して、本
発明の特定薬剤を吸着せしめる目標量を含浸・マングル
絞り(ピックアップ量)で付与し、その後90℃以上の
温度でスチ−ム処理することにより吸着を完成させる。
30〜80mmol/Kgのスルホン酸基を有する特定
のカチオン可染AN系繊維に対して、抗菌性が大きく且
つ染色性の低下が少ない特定構造の第4級アンモニウム
塩系薬剤を該繊維の製造工程中一次緻密化工程の後接触
せしめ、その後スチ−ム弛緩熱処理するか、あるいは浸
漬法またはパッドスチ−ム法により、アクリロニトリル
系繊維の二次転位温度以上の90℃以上の温度で吸着せ
しめることで該特定抗菌薬剤が該繊維中に固定(スルホ
ン酸基と結合)または保持(スルホン酸基とゆるい結合
またはスルホン酸基の周辺に存在)されると考えられ
る。そして、本抗菌性アクリロニトリル系繊維はマラカ
イトグリ−ン飽和染着量が1.1%owf以上であり、
良好なカチオン染料染色性、すなわち濃染性を有し、ま
た抗菌薬剤が繊維内部まで浸透、拡散しているため、一
般的な繊維表面への付着または固着と異なり、染色及び
繰り返し洗濯による抗菌性能の低下がなく、さらにはま
た、各種製品への加工工程において、光、熱、加工薬剤
等による変色、着色が少なくなるものと推察している。
また抗菌薬剤として、金属イオン(銀イオン、銅イオ
ン)を採用していないことも前述の変色、着色が少ない
理由と推察している。また本発明者らは、抗菌性が大き
く且つ染色性の低下が少ない抗菌薬剤として、本発明の
様な第4級アンモニウム塩の分子中にアミド基を含む基
本構造の化合物がよいことを見い出している。
を示すが、これらはあくまで例示的なものであり、本発
明の要旨はこれらにより限定されるものではない。な
お、実施例中の部および百分率は特に断りのない限り重
量基準で示す。なお、実施例において記述する抗菌性
能、原綿白度および洗濯条件は、以下の方法により実施
した。
TCC 6538P 試験方法:繊維製品衛生加工協議会(SEK)で定める
方法により、滅菌試料布に試験菌のブイヨン懸濁液を注
加し、密閉容器中で、37℃、18時間培養後の生菌数
を計測し、植菌数Aに対する標準布の菌数Bと試料の菌
数Cの増減値差で求める。一般に増減値差が1.6以上
あれば抗菌性能があると見なされるが、3.0以上が好
ましい。 増減値=logC−logA 増減値差=(logB−logA)−(logC−lo
gA)
度視野条件下でサンプルを測色し、XYZ値を出し、J
IS−1015のJudd式によりW値(%)を求め
た。なお、W値(%)は100%に近い方が白い。
従い、洗剤として第一工業製薬(株)製モノゲンユニを
使用して洗濯を繰り返す。(10回、20回)
ルエステル9〜7%、メタアリルスルホン酸ソ−ダ0〜
2%と変化させ、スルホン酸基量の異なるアクリロニト
リル系重合体を合成し、濃度46%のロダンソ−ダ水溶
液に溶解し、重合体濃度が12%である紡糸原液を作成
した。該原液を10%、−3℃のロダンソ−ダ水溶液中
に公知である3d用口金を用いて押し出し、次いで冷延
伸・熱延伸・水洗・乾燥緻密化工程の後、クリンパ−予
熱槽を使用して、70℃で各種第4級アンモニウム塩系
薬剤を走行トウ重量に対して、純分で1.5%owf添
加し、次にクリンパ−を利用して絞り、槽液濃度が平衡
になった所で、クリンパ−後のトウを採取し、その後キ
ヤ−で127℃×7分間スチ−ム弛緩熱処理を実施し
た。常法により油剤・乾燥・バリカットして試料No.
1〜12を得た。各試料のスルホン酸基量および使用し
た第4級アンモニウム塩系薬剤と、抗菌原綿としての諸
特性の評価や、抗菌原綿30%/日本エクスラン工業
(株)製のK8−3d70%混糸を使用した天竺編地に
ついての各種評価を行い、表1、表2、表3、表4に併
記する。
2,3,4,5は、出発繊維のスルホン酸基量が、本発
明の30〜80mmol/Kgの範囲で、且つ本発明の
特定第4級アンモニウム塩系薬剤を使用し試作され、ま
た、マラカイトグリ−ン飽和染着量も本発明の1.1%
owf以上あるため、濃染性・原綿白度・耐熱性何れも
良好で、染色および繰り返し洗濯による抗菌性能の低下
もないことが判る。一方、表3、表4の比較例の試料N
o.6は、出発繊維のスルホン酸基量が少ないため、濃
染性が劣り黒染不可で湿潤堅牢度も悪い。また抗菌性能
の染色・洗濯耐久性が劣ることが判る。また、表3、表
4の比較例の試料No.7は、出発繊維のスルホン酸基
量が非常に多く、抗菌薬剤の付着ムラが推定される。ま
た原綿白度・耐久性も著しく劣ることが判る。さらには
また、表3、表4の比較例の試料No.8,9,10,
11,12は、第4級アンモニウム塩系薬剤を使用して
いるものの、本発明の特定構造外のため、濃染性および
/または抗菌性能に関して問題があることが判る。ま
た、染色品の耐光性は、抗菌薬剤として第4級アンモニ
ウム塩を使用し、繊維表面固着でなく、繊維内部へ浸透
・拡散させているため、全般に良好であるが、中でも表
2の本発明例の試料No.1,2,3,4,5は特に良
好であった。
試料No.2と同じく1次乾燥緻密化後、抗菌薬剤を付
与しない以外同一工程で、スチ−ム弛緩熱処理油剤処
理、乾燥・捲縮・バリカットし、3dの原綿を得た。こ
の原綿を日本染色機械(株)製10Kgオ−バ−マイヤ
−染色機のバラ毛キャリヤ−へ詰め込み、浴比1:10
で、ステアリル・アミド・プロピル・ジメチル・ヒドロ
キシエチル・アンモニウムナイトレ−トを純分で2.0
%owf添加し、60℃から60分掛けて98℃まで昇
温し、98℃×60分間吸着処理を行った。残液を常法
のカチオン成分分析エプトン法で完全吸尽を確認した。
その後、常法に従い水洗、油剤処理、乾燥してマラカイ
トグリ−ン飽和染着量2.1%owfの試料No.13
を得た。次に、試料No.13 30% /ウ−ル30
% /日本エクスラン工業(株)製K80−3d(20
%バルキ−収縮原綿)40%混からなるバルキ−梳毛綛
(1/36メ−トル番手)を試作した。(試料No.1
4)
yer(株)製SupranolFast Black
VLG1.4%owfと保土谷化学(株)製Cath
Black SBH3.5%owf PH3.5で常法
に従い噴射バルキ−染色柔軟処理、乾燥して仕上げた。
得られた綛はイラツキもなく良好な黒色を呈していた。
(試料No.15) また、編地の抗菌性能は、増減値差で洗濯0回:4.6
洗濯10回後:5.0で、染色および繰り返し洗濯に
対しても極めて耐久性があった。
ba−Gy(株)製 Maxilon Yellow
GL0.25%owf,Lanazol Yello
w4G0.10%owf PH4.0で、No.15と
同様に噴射バルキ−染色して仕上げた。得られた綛はく
すみもなく鮮明なクリ−ム色を呈していた。(試料N
o.16) また、編地の抗菌性能は、増減値差で洗濯0回:4.8
洗濯10回後:5.2で、染色および繰り返し洗濯に
対しても極めて耐久性があった。
1.0%owf添加する以外は試料No.13と同様に
処理し、スルホン酸基に銀が吸着した試料No.17を
得た。次にNo.14と同様方法で、綛を試作し、試料
No.16と同一条件で染色し仕上げたが、綛は銀イオ
ンの影響でクリ−ム色が得られず、うす茶色に変色して
いた。
液を作成し、同じ溶剤中に1.5d用口金を用いて押し
出し、冷延伸・熱延伸・水洗・一次乾燥緻密化後、抗菌
薬剤を付与せずスチ−ム弛緩熱処理(キア−飽和水蒸気
124℃×7分間)し、油剤・乾燥処理後、二次緊張緻
密化処理(乾熱200℃)し、捲縮・38mmカットし
て試料No.18を得た。次に、試料No.18 50
%/コ−マ綿50%混からなる綿紡糸(20/1綿番
手)を試作した。続いて、常法に従って、パイルシ−ツ
を作成し、ステアリル・アミド・プロピル・ジエチル・
メチル・アンモニウムメチルサルフェ−ト純分で1.3
%液に20℃×5秒間ディップし、マングルで水分率7
0%に絞り、100℃×40分間スチ−ム処理した。
(試料No.19) 次に、日阪製作所(株)製、液流染色機でパイルシ−ツ
を過酸化水素15g/llpH8.5、80℃×30分
間下晒後、水洗し、続いてCiba−Gy(株)製 M
ax.Red GRL 0.1%owf pH3.5で
常法に従いアクリル片染め染色、油剤処理、乾燥して仕
上げた。(試料No.20) 得られたパイルシ−ツはきれいな淡ピンク色をしてお
り、また抗菌性能は、増減値差で洗濯0回:4.5、洗
濯10回後:4.3と良好であった。また比較例とし
て、試料No.19と同一薬剤条件でディップ、マング
ルで絞ったパイルシ−ツをスチ−ム吸着処理せずに、パ
イル用乾燥機で125℃×30分間乾燥した。その後、
試料No.20と同一方法で染色、油剤処理して仕上げ
たパイルシ−ツは黄変しており、また抗菌性能は不十分
であった。(増減値差;洗濯0回:1.5、洗濯10回
後:1.2)
ル系繊維は、特定量のスルホン酸基を有するカチオン可
染AN系繊維、または該繊維を含有する繊維製品に対し
て特定構造の第4級アンモニウム系薬剤を前者の場合に
は繊維製造工程中、一次緻密化工程の後接触(付与)せ
しめスチ−ム弛緩熱処理により、また後者の場合には特
定温度以上で吸着処理することにより、該繊維内部まで
該特定薬剤を浸透、拡散させ、繊維中に薬剤が固定、保
持されると考えられる。このことから、良好な染色性
(濃染性:黒、紺、エンジ、緋赤等の染色が可能)を有
し、各種製品への加工工程において光、熱、加工薬剤等
による変色、着色のない、抗菌性能が染色および繰り返
し洗濯によって低下しない抗菌性のカチオン可染AN系
繊維を提供し、且つ該繊維を工業的有利に製造する方法
を提供し得たことが本発明の特筆すべき効果である。こ
の様に優れた利点を有する本発明繊維は、糸、編織物、
毛布、ボア類、不織布等に加工することができ、快適な
衣料、寝装、インテリア製品、生活資材、産業資材、衣
料用繊維資材等の用途分野に広く用いられる。
Claims (3)
- 【請求項1】30〜80mmol/Kgのスルホン酸基
を有するカチオン染料可染性アクリロニトリル系繊維
に、下記一般式〔I〕で示される 第4級アンモニウム
塩系薬剤の1種以上が吸着され、マラカイトグリ−ン飽
和染着量が1.1%owf以上であることを特徴とする
抗菌性アクリロニトリル系繊維。 【化1】 - 【請求項2】30〜80mmol/Kgのスルホン酸基
を有するカチオン染料可染性アクリロニトリル系繊維の
製造工程中一次緻密化工程の後、下記一般式〔II〕で示
される第4級アンモニウム塩系薬剤の1種以上を接触せ
しめ、その後スチ−ム弛緩熱処理することを特徴とする
マラカイトグリ−ン飽和染着量が1.1%owf以上で
ある抗菌性アクリロニトリル系繊維の製造方法。 【化2】 - 【請求項3】30〜80mmol/Kgのスルホン酸基
を有するカチオン染料可染性アクリロニトリル系繊維を
含有する繊維製品に、下記一般式〔III 〕で示される第
4級アンモニウム塩系薬剤の1種以上を浸漬法またはパ
ッドスチ−ム法により、90℃以上の温度で吸着処理す
ることを特徴とするマラカイトグリ−ン飽和染着量が、
1.1%owf以上である抗菌性アクリロニトリル系繊
維製品の製造方法。 【化3】
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- 1996-12-04 JP JP34051796A patent/JP3674202B2/ja not_active Expired - Fee Related
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