JPS63165498A - 柔軟仕上剤 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は衣類のような繊維製品用の新規な柔軟仕上剤に
関するものである。さらに詳しくいえば、本発明は、衣
類のような繊維１１１品に対して優れた柔軟性を付与す
るとともに１体臭や汗臭の抑制効果を有し、かつ該繊維
製品に付着した汚れや臭気などを洗浄時に除去しやすく
するという好ましい性質を有する柔軟仕上剤に関するも
のである。

従来の技術 一般に、着用中の下着には体の汗腺や皮脂腺から分泌さ
れる汗、脂などの汚れや、外部からの汚れが付着し、次
第に不快な臭気を放つようになり、経時的にその臭気は
強くなる傾向がある。このような臭気や汚れは１通常洗
濯に二って除去されているが、下着の着用と洗濯とを繰
シ返す間に、汗や脂などが該下着に沈着し、完全に除去
しきれずに残留する結果、これが黄ばみなどの原因にも
なる。

このような黄ばみを除くためには１通常、塩素系又は酸
素系漂白剤などによる漂白脱臭処理が行われているが塩
素系漂白剤においては、色柄物の退色や１手についた場
合には塩素系特有の悪臭が残るなどの問題がＴｏり、一
方酸素系漂白剤は該塩素系漂白剤に比べて漂白刃及び脱
臭力が弱いという欠点を有している。

また、香水、コロン、制汗剤などによる体臭や汗臭のマ
スキングも行われているが、香りの嗜好は個人差が大き
く、万人向とはいえない。

他方、包接作用を有することから、香り、味覚物質、医
薬品などを封じ込めるのに用いられているシクロデキス
トリンが腋臭、足臭、口臭などの悪臭の脱臭に有効であ
り、それを配合することで人畜無害で二次的な欠点のな
い脱臭剤が得られることが知られている（特開昭５３−
４１４４０号公報）。

しかしながら、このシクロデキストリンは体臭や汗臭な
どの一時的な脱臭効果は有するものの、その持続性に欠
けるという欠点を有している。

このように、下着に付着した汗、脂などの汚れや臭気の
除去、あるいは体臭や汗臭などの抑制に関しては、これ
まで十分に満足しうる手段は見い出されていないのが現
状である。

発明が解決しようとする問題点 本発明の目的は、このような事情のもとで、衣類のよう
な繊維製品に対して優れ次柔軟性を付与するとともに１
体臭や汗臭などの抑制効果を有し、かつその持続性が高
い上に、該繊維製品に付着した汚れや臭気などを洗浄時
に除去しやすくするという好ましい作用を有する柔軟仕
上剤を提供することにある。

問題点を解決するための手段 本発明者らは、優れた柔軟効果とともに脱臭効果を示す
柔軟仕上剤を開発する友めに鋭意研究を重ねた結果、シ
クロデキストリンと特定のカチオン性界面活性剤とを併
用した場合に、シクロデキストリンの包接作用とカチオ
ン性界面活性剤の柔軟化作用との間で相乗的効果が発揮
され優れ友柔軟効果と脱臭効果が奏されるととを見い出
し、この知見に基づいて本発明を完成するに至った。

すなわち、本発明は、難溶性第四級アンモニウム塩型カ
チオン界面活性剤とシクロデキストリンとを含有するこ
とを特徴とする柔軟仕上剤を提供するものである。

以下１本発明の詳細な説明する。

本発明の柔軟仕上剤において第１の必須成分として用い
られる難溶性第四級アンモニウム塩型カチオン界面活性
剤は、一般式 （式中のＲ１及びＲ２はそれぞれ炭素数ｌＯ〜２４のア
ルキル基、ヒドロキシアルキル基又はアルケニル基、Ｒ
５及びＲ４はそれぞれ炭素数１〜３のアルキル基、ヒド
ロキシアルキル基、ベンジル基又は　＋Ｃ！２Ｈ４０）
　　　（ただし、ｔ３は１〜５の整３Ｈ 数）で示される基、Ｙｌ及びＹｌはそれぞれエチレン基
又はプロピレン基、ｔｌ及びｔ２はそれぞれ０又は１、
ｘ７はノ・ロゲンイオン又は炭素数１〜３のモノアルキ
ル硫酸イオンである） で示されるアンモニウム塩やアミドアンモニウム塩、さ
らに、一般式 （式中のＲ５及びＲ６はそれぞれ炭素数１０〜２４のア
ルキル基、ヒドロキシアルキル基又はアルケニル基、Ｒ
７は炭素数１〜３のアルキル基、ヒドロキシアルキル基
、ベンジル基又は＋Ｃ！２Ｈ４０）ｔ４Ｈ（ただし、ｔ
４は１〜５の整数）で示される基、ｘ２はハロゲンイオ
ン又は炭素数１〜３のモノアルキル硫酸イオンである） で示されるイミダシリニウム塩である。

本発明で用いる難溶性第四級アンモニウム塩型カチオン
界面活性剤の具体例としては、ジラウリルジメチルアン
モニウムクロリド、シバルミチルメチルヒドロキシエチ
ルアンモニウムメチルサルフェート、ジ水素添加牛脂ア
ルキルジメチルアンモニウムクロリド、ジオレイルジメ
チルアンモニウムクロリド、ジステアリルメチルポリオ
キシエチレン（平均ＥＯ付加量５モル）アンモニウムク
ロリド、ジ水素添加牛脂アルキルエチルベンジルアンモ
ニウムクロリド、ジテトラコシルジメチルアンモニウム
クロリド、ジ〔（２−ドデカノイルアミノ）エチル〕ジ
メチルアンモニウムクロリド、ジ〔（２−オクタデカノ
イルアミノ）プロピル〕ジメチルアンモニウムメチルサ
ルフェート、２−ヘプタデシル−１−エチル−〔（２−
オクタデカノイルアミノ）エチル〕イミダゾリニウムエ
チルサルフェート％　２−ペンタデシル−１−メチル−
１−（（２−ヘキサデカノイルアミノ）エチル〕イミダ
ゾリニウムメチルサルフェートなどが挙げられる。

これらのカチオン性界面活性剤はそれぞれ単独で用いて
もよいし、２種以上を組み合わせて用いてもよい。これ
らの配合量は柔軟仕上剤の全重量に基づき１．０〜５０
．０重量係の範囲で選ぶことが好ましい。この量が１．
０重量係未満では柔軟仕上げ効果が低下するし、また５
０重量Ｓｔ−超えると粘度などの液性が劣化する。

本発明の柔軟仕上剤において、第２の必須成分として用
いられるシクロデキストリンは、６〜１２個のグルコー
ス分子がα−１，４−グルコシド結合で環状に結合した
非還元性のマルトオリゴ糖の１種で、その分子空洞内に
種々の物質をと９込む包接作用を有している。このシク
ロデキストリンの具体例としては、α−シクロデキスト
リン、β−シクロデキストリン、γ−シクロデキストリ
ン、δ−シクロデキストリン、カチオン化シクロデキス
トリン、分枝鎖シクロデキストリンなどが挙げられる。

これらのシクロデキストリンはそれぞれ単独で用いても
よいし、２種以上を組み合わせて用いてもよく、その配
合量は柔軟仕上剤の全重量に基づき０．０１〜５重量％
、　％Ｋｏ、ｏｓ〜３重ｉ％の範囲で選ぶことが好まし
い。この配合量が０．０１ｉ量チ未満では本発明の効果
が十分に発揮されず、一方５重１に％を超えると該柔軟
仕上剤の液性が低下し、例えば液分離が生じたシ、高粘
度化したりして、商品価値上問題となシ好ましくない。

本発明の柔軟仕上剤における前記の難溶性第四級アンモ
ニウム塩型カチオン界面活性剤とシクロデキストリンと
の配合割合は、重量基準で通常Ｚｏｏ　：　０．０２な
いし２０：１００．好ましくは１００：０．１ないしｌ
：３の範囲で選ぶことが望ましい。

また、難溶性第四級アンモニウム塩型カチオン界面活性
剤とシフロブキス）　ＩＪンとの合計配合量は、柔軟仕
上剤の全重量に基づき通常１．Ｏ１〜５５重量係、好ま
しくはｉ、ｏｓ〜５３重ｔ％の範囲にあることが望まし
い。

本発明の柔軟仕上剤には、前記必須成分に加え。

所望の粘度にするために、例えば塩化ナトリウム。

塩化カリウム、塩化マグネシウム、塩化カルシウム、硝
酸カルシウム、硝酸マグネシウム、硫酸ナトリウムなど
の無機粘度低下剤や、ノニオン性界面活性剤などの有機
粘度低下剤を添加するのが有利であシ、例えばポリオキ
シエチレン（ｐ−５〜６０）アルキル（０８〜Ｃ２ｏ　
）エーテル、ポリオキシエチレン（ラー５〜６０）アル
キル（０６〜Ｃ２０）フェニルエーテルなど’ｉ０．０
５〜２重１％の範囲で添加することができる。

不発明の柔軟仕上剤には、前記の成分に加え、必要に応
じ、例えばスメクタイト粘土、高級アルコール、ポリマ
ーエマルジョン、シリコーン類、香料、螢光増白剤など
を、それぞれ通常１．０重量％未滴の量で添加してもよ
いし、またエタノール、（７７”ロバノール、エチレン
グリコール、プロピレングリコールのような凝固点降下
剤や、ドデシルフェノール、ノニルフェノールのような
帯電防止剤や、リノール駿二量体、トコセニルコハク酸
のような吸水性向上剤を添加することもできる。

発明の効果 本発明の柔軟仕上剤は、難溶性アンモニウム塩型カチオ
ン界面活性剤とシクロデキストリンとを併用したもので
あって、衣類のような繊維製品に対して優れた柔軟性を
付与するとともに、相乗作用によシ体臭や汗臭などの悪
臭に対し、優れた脱臭効果を持続的に示す上に、該繊維
製品に付着した汚れや臭気などを除去しやすぐする、な
どの利点を有している。

すなわち、シクロデキストリンは種々の物質を包接する
作用に優れていることから、このものを配合した本発明
の柔軟仕上剤で処理された下着ｆｔ４着用することによ
シ、体内よシ分泌される汗、皮脂成分（臭気成分）、汚
れなどは該シクロデキストリンにとシ込まれて、体臭や
汗臭などが抑制され、その後、通常の洗濯によシ、それ
らは容易に洗い落される。

実施例 次に実施例により本発明をさらに詳細に説明するが、本
発明はこれらの例によってなんら限定されるものではな
い。

なお、柔軟仕上剤の各特性は次の方法に従って評価した
。

（１）体臭、汗臭防止効果及びその持続性下着を左右半
分に切断し、一方をシクロデキストリン配合柔軟仕上剤
で処理し、他方をシクロデキストリン未配合柔軟仕上剤
で処理したのち、それぞれを縫い合わせて、２０名のパ
ネルが１日間着用後、左右の下着の体臭及び汗臭を専門
パネル５名により、官能評価を行った。なお、評価は柔
軟仕上剤未処理品と比較して、次の判定基準に従い行っ
た。

判定基準 ◎ニブランクよりも良い ○ニブランクよシやや良い Δニブランクと同等 Ｘニブランクよりも劣る （２）　　処理布の洗浄後の臭気物質の汚れ落ち（臭気
のなさ） 前記（１）と同様に、ンクロデキストリン未配合柔軟剤
及びシクロデキストリン配合柔軟剤でそれぞれ処理した
左右一対の下着を２０名のパネルが１日間着用後洗浄す
る。これを１か月間操り返し、最後に洗浄後、専門パネ
ル５名により左右の下着の臭気のなさを官能評価した。

なお評価は柔軟仕上剤未処理品と比較して、次の判定基
準に従い行った。

判定基準 ◎ニブランクよシも良い ○ニブランクよシもやや良い Δニブランクと同等 Ｘニブランクよシも劣る （３）洗浄効果（汚れ落ち） 前記（２）で用いた下着を左右それぞれあらかじめ設定
した部分５か所（３ｃｍ四方）を切り取り、目視にて白
さの度合を判定した。なお、柔軟仕上剤未処理品をブラ
ンクとして、次の基準に従い判定した。

判定基準 ３ニブランクよシ白い ２ニブランクよシやや°白い １ニブランクと同等 ０ニブランクよシも白さが劣る 実施例１〜９．比較例 ジ硬化牛脂アルキルジメチルアンモニウムクロライド５
重量係、ポリオキシエチレン（：１−４０）ノニルフェ
ニルエーテル０．３Ｊｉｆｉ％、エチレングリコール３
重量％、硝酸マグネシウム０．０１重量係、香料０．１
重量係１色素０．００２重量％、α−シクロデキストリ
ンｏ、ｏｏｓ〜ｌＯ重ｉ％及び精製水残余から成る柔軟
仕上剤（実施例１〜９）、及び前記組成においてシクロ
デキストリンを含有しない柔軟仕上剤（比較例）を調製
し、その特性を評価した。その結果を第１表に示す。

実施例１０〜１８ 実施例１において、α−シクロデキストリンの代りＫ、
β−シクロデキストリン’ｉｉ　０．００５〜１０重ｔ
％用いた以外は、同様にして柔軟剤仕上剤をｐｉｇし、
その評価を行った。その結果を第２表に示す。

実施例１９〜２７ 実施例１において、α−シクロデキストリンの（１に、
ｒ−シクロデキストリンｔ−０，００５〜ｌＯ重量係用
いた以外は、同様にして柔軟剤仕上剤を調製し、その評
価を行った。その結果を第３表に示す。

実施例２８〜３６ 実施例１において、α−シクロデキストリンの代！りＫ
、δ−シクロデキストリンｉｏ、００５〜１０重量％用
いた以外は、同様にして柔軟剤仕上剤を調製し、その評
価を行つ几。その結果を第４表に示す。　　　゛ 実施例３７〜４５ 実施例１において、α−シクロデキストリンの代りに、
カチオン化シクロデキストリンを０．００５〜ｌＯ重ｆ
％用いた以外は、同様にして柔軟剤仕上剤を調製し、そ
の評価を行った。その結果ｔ−第５表に示す。

７・′ 、／’ 、、、／ ／／′ 実施例４６〜５４ 実施例１において、α−シクロデキストリンの代シに、
分枝鎖シクロデキストリン１ｏ、ｏｏｓ〜ｌＯ重量％用
いた以外は、同様にして柔軟剤仕上剤を調製し、その評
価を行った。その結果を第６茨に示す。

以上の結果よシ、シクロデキストリン配合柔軟仕上剤で
処理することによシ、体臭及び汗臭防止効果とその持続
性に優れたものが得られ、また、着用、洗浄の繰り返し
による下着の汚れ落ち及び臭気のなさについても、゛柔
軟仕上剤未処理品及びシクロデキストリン未配合柔軟仕
上剤よシ効来が高いことが分かる。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １　難溶性第四級アンモニウム塩型カチオン界面活性剤
   とシクロデキストリンとを含有することを特徴とする柔
   軟仕上剤。 ２　難溶性第四級アンモニウム塩型カチオン界面活性剤
   が、一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ （式中のＲ＿１及びＲ＿２はそれぞれ炭素数１０〜２４
   のアルキル基、ヒドロキシアルキル基又はアルケニル基
   、Ｒ＿３及びＲ４はそれぞれ炭素数１〜３のアルキル基
   、ヒドロキシアルキル基、ベンジル基又は−（Ｃ２＿Ｈ
   ＿４Ｏ）＿ｌ＿＿３Ｈ（ただし、ｌ＿３は１〜５の整数
   ）で示される基、Ｙ＿１及びＹ＿２はそれぞれエチレン
   基又はプロピレン基、ｌ＿１及びｌ＿２はそれぞれ０又
   は１、Ｘ＾−＿１はハロゲンイオン又は炭素数１〜３の
   モノアルキル硫酸イオンである）及び一般式 〔▲数式、化学式、表等があります▼〕 （式中のＲ＿５及びＲ＿６はそれぞれ炭素数１０〜２４
   のアルキル基、ヒドロキシアルキル基又はアルケニル基
   、Ｒ＿７は炭素数１〜３のアルキル基、ヒドロキシアル
   キル基、ベンジル基又は −（Ｃ＿２Ｈ＿４Ｏ）＿ｌ＿＿４Ｈ（ただし、ｌ＿４は
   １〜５の整数）で示される基、Ｘ＾−＿２はハロゲンイ
   オン又は炭素数１〜３のモノアルキル硫酸イオンである
   ） で示される化合物の中から選ばれた少なくとも１種であ
   る特許請求の範囲第１項記載の柔軟仕上剤。 ３　シクロデキストリンがα−シクロデキストリン、β
   −シクロデキストリン、γ−シクロデキストリン、δ−
   シクロデキストリン、カチオン化シクロデキストリン及
   び分枝鎖シクロデキストリンの中から選ばれた少なくと
   も１種である特許請求の範囲第１項又は第２項記載の柔
   軟仕上剤。 ４　難溶性第四級アンモニウム塩型カチオン界面活性剤
   の含有量が１〜５０重量％、シクロデキストリンの含有
   量が０．０１〜５重量％である特許請求の範囲第１項、
   第２項又は第３項記載の柔軟仕上剤。