JPH10168475A - 潤滑油組成物 - Google Patents
潤滑油組成物Info
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- JPH10168475A JPH10168475A JP34237796A JP34237796A JPH10168475A JP H10168475 A JPH10168475 A JP H10168475A JP 34237796 A JP34237796 A JP 34237796A JP 34237796 A JP34237796 A JP 34237796A JP H10168475 A JPH10168475 A JP H10168475A
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Abstract
(57)【要約】
【解決手段】 極性油(A)と一般式(1)で表される
含フッ素芳香族化合物(B)からなる潤滑油組成物。 【化1】 [但し、Rf1 、Rf2 はそれぞれフッ素原子含有基を
示し、Rf1 、Rf2 中のフッ素原子の数/炭素原子の
数の比は0.6〜3.0である。m1 ,n1 は0〜3の
整数を表し、かつm1 +n1 の値は1〜4の範囲であ
る。また、R1 、R2 、R3 、R4 はそれぞれ水素原子
または炭素原子の数が1〜20である直鎖もしくは分岐
状アルキル基、アリール基、アラアルキル基であり、炭
素原子数の合計は0〜36の範囲である。] 【効果】 潤滑油の潤滑特性を著しく向上させ、しかも
基油である極性油の耐久性、絶縁性を損なわない潤滑剤
を提供できる。
含フッ素芳香族化合物(B)からなる潤滑油組成物。 【化1】 [但し、Rf1 、Rf2 はそれぞれフッ素原子含有基を
示し、Rf1 、Rf2 中のフッ素原子の数/炭素原子の
数の比は0.6〜3.0である。m1 ,n1 は0〜3の
整数を表し、かつm1 +n1 の値は1〜4の範囲であ
る。また、R1 、R2 、R3 、R4 はそれぞれ水素原子
または炭素原子の数が1〜20である直鎖もしくは分岐
状アルキル基、アリール基、アラアルキル基であり、炭
素原子数の合計は0〜36の範囲である。] 【効果】 潤滑油の潤滑特性を著しく向上させ、しかも
基油である極性油の耐久性、絶縁性を損なわない潤滑剤
を提供できる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、潤滑油組成物に関
する。
する。
【0002】
【従来の技術】極性油、例えば、ポリアルキレングリコ
ールやポリアルキルビニルエーテル等のポリエーテルオ
イル、あるいはジエステルやポリオールエステルなどの
エステルオイル、あるいはカーボネート系オイルは、代
替フロンと相溶性を示すため、代替フロンを用いた冷凍
機用の潤滑油として期待されている。しかしながら、潤
滑性、吸湿性、耐久性等の面で性能が不充分であること
が知られている一方、下記一般式(2)で表される含フ
ッ素芳香族化合物は、高い潤滑特性を示し、かつ高耐久
性、低吸湿性、高絶縁性を有する化合物であることが特
開平5−86382号公報および特開平7−14510
0号公報に開示されている。
ールやポリアルキルビニルエーテル等のポリエーテルオ
イル、あるいはジエステルやポリオールエステルなどの
エステルオイル、あるいはカーボネート系オイルは、代
替フロンと相溶性を示すため、代替フロンを用いた冷凍
機用の潤滑油として期待されている。しかしながら、潤
滑性、吸湿性、耐久性等の面で性能が不充分であること
が知られている一方、下記一般式(2)で表される含フ
ッ素芳香族化合物は、高い潤滑特性を示し、かつ高耐久
性、低吸湿性、高絶縁性を有する化合物であることが特
開平5−86382号公報および特開平7−14510
0号公報に開示されている。
【0003】R(XRf)n (2) [但し、XはOまたはS原子。Rは炭素数6〜60個の
n価の芳香族基を示す。nは1〜4の整数を表す。Rf
は、フルオロカーボン基、またはその部分置換体を表
し、Rf中の炭素原子の数は1〜25の範囲であり、か
つ、Rf中のフッ素原子の数/炭素原子の数の比は0.
6〜3.0である。
n価の芳香族基を示す。nは1〜4の整数を表す。Rf
は、フルオロカーボン基、またはその部分置換体を表
し、Rf中の炭素原子の数は1〜25の範囲であり、か
つ、Rf中のフッ素原子の数/炭素原子の数の比は0.
6〜3.0である。
【0004】なお、nが2以上の場合には、一般式
(2)で表される化合物は複数の種類のX、Rf基より
構成されていても良い。] また、特開平5−86382号公報および特開平7−1
45100号公報には、上記一般式(2)で表される含
フッ素芳香族化合物と前記極性油、例えばポリアルキレ
ングリコールなどのポリエーテルオイル、あるいはポリ
オールエステルなどのエステルオイル、あるいはカーボ
ネート系オイルなどからなる組成物が、潤滑油として有
用であると記載されている。
(2)で表される化合物は複数の種類のX、Rf基より
構成されていても良い。] また、特開平5−86382号公報および特開平7−1
45100号公報には、上記一般式(2)で表される含
フッ素芳香族化合物と前記極性油、例えばポリアルキレ
ングリコールなどのポリエーテルオイル、あるいはポリ
オールエステルなどのエステルオイル、あるいはカーボ
ネート系オイルなどからなる組成物が、潤滑油として有
用であると記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、極性油の潤
滑性能を著しく向上させた潤滑油組成物の提供を課題と
する。
滑性能を著しく向上させた潤滑油組成物の提供を課題と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記一般
式(2)で表される含フッ素芳香族化合物の極性油への
添加効果について鋭意検討した。その結果、本発明者ら
は、極性油に、前記一般式(2)で表される含フッ素芳
香族化合物のうち、下記一般式(1)で表される含フッ
素芳香族化合物を添加した場合に、特に著しい潤滑性改
良効果を示すことを見出し、本発明を完成するに至っ
た。すなわち、本発明は、極性油(A)と一般式(1)
で表される含フッ素芳香族化合物(B)からなり、上記
(B)成分を0.1〜50重量%含有し、かつ40℃で
の動粘度が0.5〜50000cStの範囲であること
を特徴とする潤滑油組成物に関する。
式(2)で表される含フッ素芳香族化合物の極性油への
添加効果について鋭意検討した。その結果、本発明者ら
は、極性油に、前記一般式(2)で表される含フッ素芳
香族化合物のうち、下記一般式(1)で表される含フッ
素芳香族化合物を添加した場合に、特に著しい潤滑性改
良効果を示すことを見出し、本発明を完成するに至っ
た。すなわち、本発明は、極性油(A)と一般式(1)
で表される含フッ素芳香族化合物(B)からなり、上記
(B)成分を0.1〜50重量%含有し、かつ40℃で
の動粘度が0.5〜50000cStの範囲であること
を特徴とする潤滑油組成物に関する。
【0007】
【化2】 [但し、Rf1 、Rf2 はそれぞれフルオロカーボン
基、またはその部分置換体を表し、Rf1 、Rf2 中の
炭素原子の数は1〜25の範囲であり、かつRf1、R
f2 中のフッ素原子の数/炭素原子の数の比は0.6〜
3.0である。m1、n1 は0〜3の整数を表し、かつ
m1 +n1 の値は1〜4の範囲である。なお、m1 ある
いはn1 が2以上の場合には、Rf1 、Rf2 は複数の
種類のフルオロカーボン基、またはその部分置換体で構
成されていてもよい。
基、またはその部分置換体を表し、Rf1 、Rf2 中の
炭素原子の数は1〜25の範囲であり、かつRf1、R
f2 中のフッ素原子の数/炭素原子の数の比は0.6〜
3.0である。m1、n1 は0〜3の整数を表し、かつ
m1 +n1 の値は1〜4の範囲である。なお、m1 ある
いはn1 が2以上の場合には、Rf1 、Rf2 は複数の
種類のフルオロカーボン基、またはその部分置換体で構
成されていてもよい。
【0008】また、R1 、R2 、R3 、R4 はそれぞれ
水素原子または炭素原子の数が1〜20である直鎖もし
くは分岐状アルキル基、アリール基、アラアルキル基で
あり、R1 、R2 、R3 、R4 中の炭素原子数の合計は
36個以下である。] 以下、本発明をさらに詳しく説明する。基油として用い
る極性油(A)は、ポリエーテルオイル、エステルオイ
ル、あるいはカーボネート系オイルなどである。これら
を単独でまたは複数の種類を混合して使用することが出
来る。
水素原子または炭素原子の数が1〜20である直鎖もし
くは分岐状アルキル基、アリール基、アラアルキル基で
あり、R1 、R2 、R3 、R4 中の炭素原子数の合計は
36個以下である。] 以下、本発明をさらに詳しく説明する。基油として用い
る極性油(A)は、ポリエーテルオイル、エステルオイ
ル、あるいはカーボネート系オイルなどである。これら
を単独でまたは複数の種類を混合して使用することが出
来る。
【0009】ポリエーテルオイルとしては、例えば、ポ
リアルキレングリコール、ポリアルキルビニルエーテ
ル、あるいはポリアルキレングリコールとポリアルキル
ビニルエーテルとの共重合体などが挙げられる。また、
これらの末端あるいは未反応の水酸基にアルキル基や各
種官能基を導入したものも使用できる。エステルオイル
としては、例えば、二塩基酸エステル、ポリオールエス
テルおよびこの部分エステル類、コンプレックスエステ
ルおよびこの部分エステル類などが挙げられる。また、
部分エステル類の未反応の水酸基に各種官能基を導入し
たものも使用できる。
リアルキレングリコール、ポリアルキルビニルエーテ
ル、あるいはポリアルキレングリコールとポリアルキル
ビニルエーテルとの共重合体などが挙げられる。また、
これらの末端あるいは未反応の水酸基にアルキル基や各
種官能基を導入したものも使用できる。エステルオイル
としては、例えば、二塩基酸エステル、ポリオールエス
テルおよびこの部分エステル類、コンプレックスエステ
ルおよびこの部分エステル類などが挙げられる。また、
部分エステル類の未反応の水酸基に各種官能基を導入し
たものも使用できる。
【0010】カーボネート系オイルとしては、例えば、
アルキレンカーボネート、フェニルアルキレンカーボネ
ート、アルキレングリコールカーボネートなどを挙げる
ことができる。一般式(1)において、Rf1 、Rf2
はそれぞれフルオロカーボン基、またはその部分置換体
を表す。当該フルオロカーボン基とは、各種炭化水素基
の水素原子の一部あるいは全てがフッ素原子で置換され
た構造の置換基を意味している。その例としては、フル
オロアルキル基、フルオロアルケニル基、フルオロアラ
ルキル基などが挙げられるが、特にフルオロアルキル基
およびフルオロアルケニル基は合成が容易であり、有用
である。
アルキレンカーボネート、フェニルアルキレンカーボネ
ート、アルキレングリコールカーボネートなどを挙げる
ことができる。一般式(1)において、Rf1 、Rf2
はそれぞれフルオロカーボン基、またはその部分置換体
を表す。当該フルオロカーボン基とは、各種炭化水素基
の水素原子の一部あるいは全てがフッ素原子で置換され
た構造の置換基を意味している。その例としては、フル
オロアルキル基、フルオロアルケニル基、フルオロアラ
ルキル基などが挙げられるが、特にフルオロアルキル基
およびフルオロアルケニル基は合成が容易であり、有用
である。
【0011】また、Rf1 、Rf2 としては、上記フル
オロカーボン基のフッ素原子または水素原子の一部が塩
素原子、臭素原子、ヨウ素原子等のハロゲン原子、水酸
基、チオール基、アルコキシ基、エーテル基、アミノ
基、ニトリル基、ニトロ基、スルホニル基、スルフィニ
ル基あるいはエステル基、アミノ基、アシル基、アミド
基、カルボキシル基等のカルボニル含有基など各種置換
基で置換されたものでもよいし、主鎖の一部がエーテル
構造をとるものでもよい。なお、前記フルオロカーボン
基の置換基の中では、特にフルオロクロロアルキル基が
合成が容易でかつ良好な潤滑特性を示すので好ましい。
オロカーボン基のフッ素原子または水素原子の一部が塩
素原子、臭素原子、ヨウ素原子等のハロゲン原子、水酸
基、チオール基、アルコキシ基、エーテル基、アミノ
基、ニトリル基、ニトロ基、スルホニル基、スルフィニ
ル基あるいはエステル基、アミノ基、アシル基、アミド
基、カルボキシル基等のカルボニル含有基など各種置換
基で置換されたものでもよいし、主鎖の一部がエーテル
構造をとるものでもよい。なお、前記フルオロカーボン
基の置換基の中では、特にフルオロクロロアルキル基が
合成が容易でかつ良好な潤滑特性を示すので好ましい。
【0012】Rf1 、Rf2 の炭素数としては、通常は
1〜25の範囲が、好ましくは1〜10の範囲が、特に
好ましくは1〜3の範囲が使用される。Rf1 、Rf2
中の炭素数が25より多くなると、原料の入手あるいは
合成が困難となるし、また合成、精製が煩雑になるので
好ましくない。Rf1 、Rf2 中のフッ素原子の数/炭
素原子の数の比は、通常は0.6以上、好ましくは1以
上、特に好ましくは1.5以上のものが使用される。R
f1 、Rf2 中のフッ素原子の数/炭素原子の数の比が
低すぎる場合には安定性が低下する傾向にあるので好ま
しくない。
1〜25の範囲が、好ましくは1〜10の範囲が、特に
好ましくは1〜3の範囲が使用される。Rf1 、Rf2
中の炭素数が25より多くなると、原料の入手あるいは
合成が困難となるし、また合成、精製が煩雑になるので
好ましくない。Rf1 、Rf2 中のフッ素原子の数/炭
素原子の数の比は、通常は0.6以上、好ましくは1以
上、特に好ましくは1.5以上のものが使用される。R
f1 、Rf2 中のフッ素原子の数/炭素原子の数の比が
低すぎる場合には安定性が低下する傾向にあるので好ま
しくない。
【0013】一般式(1)においてm1 、n1 は0〜3
の整数を表し、かつm1 +n1 の値は1〜4の範囲であ
る。なお、m1 あるいはn1 が2以上の場合には、Rf
1 、Rf2 は複数の種類のフルオロカーボン基、または
その部分置換体で構成されていてもよい。一般式(1)
において、R1 、R2 、R3 、R4 はそれぞれ水素原子
または炭化水素基を表す。炭化水素基としては、直鎖も
しくは分岐状アルキル基、アリール基、アラアルキル基
などが挙げられ、各々の炭素数は通常は1〜20の範囲
が、望ましくは1〜8の範囲が、特に望ましくは1〜6
の範囲が使用される。さらにR1 、R2 、R3 、R4 中
の炭素原子数の合計は36個以下の範囲、好ましくは2
4個以下の範囲、特に好ましくは18個以下の範囲であ
る。R1 、R2 、R3 、R4 中の炭素原子数の合計が3
7個以上の場合には、原料の入手あるいは合成が困難と
なるので好ましくない。
の整数を表し、かつm1 +n1 の値は1〜4の範囲であ
る。なお、m1 あるいはn1 が2以上の場合には、Rf
1 、Rf2 は複数の種類のフルオロカーボン基、または
その部分置換体で構成されていてもよい。一般式(1)
において、R1 、R2 、R3 、R4 はそれぞれ水素原子
または炭化水素基を表す。炭化水素基としては、直鎖も
しくは分岐状アルキル基、アリール基、アラアルキル基
などが挙げられ、各々の炭素数は通常は1〜20の範囲
が、望ましくは1〜8の範囲が、特に望ましくは1〜6
の範囲が使用される。さらにR1 、R2 、R3 、R4 中
の炭素原子数の合計は36個以下の範囲、好ましくは2
4個以下の範囲、特に好ましくは18個以下の範囲であ
る。R1 、R2 、R3 、R4 中の炭素原子数の合計が3
7個以上の場合には、原料の入手あるいは合成が困難と
なるので好ましくない。
【0014】またR1 、R2 、R3 、R4 の一部あるい
は全部が炭化水素基の場合、炭化水素基中の水素原子の
一部がフッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等
のハロゲン原子、水酸基、チオール基、アルコキシ基、
エーテル基、アミノ基、ニトリル基、ニトロ基、スルホ
ニル基、スルフィニル基あるいはエステル基、アミノ
基、アシル基、アミド基、カルボキシル基等のカルボニ
ル含有基など各種置換基で置換されているものでもよい
し、主鎖の一部がエーテル構造をとるものでもよい。一
般式(1)で表される含フッ素芳香族化合物(B)とし
ては、例えば、以下の化合物を例示することが出来る。
は全部が炭化水素基の場合、炭化水素基中の水素原子の
一部がフッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等
のハロゲン原子、水酸基、チオール基、アルコキシ基、
エーテル基、アミノ基、ニトリル基、ニトロ基、スルホ
ニル基、スルフィニル基あるいはエステル基、アミノ
基、アシル基、アミド基、カルボキシル基等のカルボニ
ル含有基など各種置換基で置換されているものでもよい
し、主鎖の一部がエーテル構造をとるものでもよい。一
般式(1)で表される含フッ素芳香族化合物(B)とし
ては、例えば、以下の化合物を例示することが出来る。
【0015】
【化3】
【0016】これらを単独でまたは複数の種類を混合し
て使用することが出来る。本発明において、極性油
(A)と一般式(1)で表される含フッ素芳香族化合物
(B)との混合割合は、(B)成分を0.1〜50重量
%、好ましくは0.5〜30重量%、さらに好ましくは
1〜10重量%の範囲含有するものである。混合割合が
0.1重量%未満の場合には、目的とする良好な潤滑特
性が得られず、一方、混合割合が50重量%を越える場
合には、安価で良好な粘度指数を示す等の極性油の特長
が活かされない場合が生じるため好ましくない。
て使用することが出来る。本発明において、極性油
(A)と一般式(1)で表される含フッ素芳香族化合物
(B)との混合割合は、(B)成分を0.1〜50重量
%、好ましくは0.5〜30重量%、さらに好ましくは
1〜10重量%の範囲含有するものである。混合割合が
0.1重量%未満の場合には、目的とする良好な潤滑特
性が得られず、一方、混合割合が50重量%を越える場
合には、安価で良好な粘度指数を示す等の極性油の特長
が活かされない場合が生じるため好ましくない。
【0017】本発明の極性油(A)および一般式(1)
で表される含フッ素芳香族系化合物(B)それぞれの粘
度に特に制約はない。例えば、極性油(A)あるいは、
一般式(1)で表される含フッ素芳香族系化合物(B)
が室温で固体であっても、極性油(A)と一般式(1)
で表される含フッ素芳香族系化合物(B)からなる潤滑
油組成物がオイル状もしくはグリース状であれば使用す
ることが出来る。通常、潤滑油組成物の40℃での動粘
度は0.5〜50000cStの範囲のものが好まし
く、より好ましくは2〜5000cSt、さらに好まし
くは5〜1000cStの範囲のものが使用される。粘
度があまり低すぎると充分な潤滑性が得られず好ましく
ない。一方、粘度があまり高くなりすぎると摺動部のト
ルクが高くなりすぎるため好ましくない。
で表される含フッ素芳香族系化合物(B)それぞれの粘
度に特に制約はない。例えば、極性油(A)あるいは、
一般式(1)で表される含フッ素芳香族系化合物(B)
が室温で固体であっても、極性油(A)と一般式(1)
で表される含フッ素芳香族系化合物(B)からなる潤滑
油組成物がオイル状もしくはグリース状であれば使用す
ることが出来る。通常、潤滑油組成物の40℃での動粘
度は0.5〜50000cStの範囲のものが好まし
く、より好ましくは2〜5000cSt、さらに好まし
くは5〜1000cStの範囲のものが使用される。粘
度があまり低すぎると充分な潤滑性が得られず好ましく
ない。一方、粘度があまり高くなりすぎると摺動部のト
ルクが高くなりすぎるため好ましくない。
【0018】本発明の潤滑油組成物を含有することを特
徴とする冷媒組成物は、特に有用である。本発明中の極
性油(A)は、いずれもHFC−134a(1,1,
1,2−テトラフルオロエタン)などのフッ化アルカン
系冷媒と良好に相溶するため、HFC−134a等のフ
ッ化アルカン系冷媒を用いた冷凍機用の基油として用い
られている。しかし、潤滑特性が不充分なため、潤滑改
良剤の添加が必要となる。
徴とする冷媒組成物は、特に有用である。本発明中の極
性油(A)は、いずれもHFC−134a(1,1,
1,2−テトラフルオロエタン)などのフッ化アルカン
系冷媒と良好に相溶するため、HFC−134a等のフ
ッ化アルカン系冷媒を用いた冷凍機用の基油として用い
られている。しかし、潤滑特性が不充分なため、潤滑改
良剤の添加が必要となる。
【0019】冷凍機用の潤滑油に対する潤滑改良剤とし
ては、トリクレジルホスフェート(TCP)がよく知ら
れているが、加水分解によって発生した酸成分による絶
縁性低下や腐食摩耗の発生、さらに極性油の加水分解促
進や分解物に起因するスラッジの発生など多くの問題点
がある。また、HFC−134a等のフッ化アルカン系
冷媒との相溶性が必ずしも充分でないため、潤滑性改良
効果を充分に発現できる量の添加が困難である。
ては、トリクレジルホスフェート(TCP)がよく知ら
れているが、加水分解によって発生した酸成分による絶
縁性低下や腐食摩耗の発生、さらに極性油の加水分解促
進や分解物に起因するスラッジの発生など多くの問題点
がある。また、HFC−134a等のフッ化アルカン系
冷媒との相溶性が必ずしも充分でないため、潤滑性改良
効果を充分に発現できる量の添加が困難である。
【0020】一方、一般式(2)で表される含フッ素芳
香族化合物は、HFC−134a等のフッ化アルカン系
冷媒と非常に良好な相溶性を示すことが、特開平5−8
6382号公報および特開平7−145100号公報に
開示されており、一般式(1)で表される含フッ素芳香
族化合物(B)も、同様にHFC−134a等のフッ化
アルカン系冷媒と非常に良好な相溶性を示す。しかも、
耐酸化安定性、耐熱性、耐加水分解性が非常に良好なの
で、酸成分発生による絶縁性低下や腐食摩耗、スラッジ
の発生がない。したがって、極性油(A)と一般式
(1)で表される含フッ素芳香族化合物(B)からなる
潤滑油組成物は、HFC−134a等のフッ化アルカン
系冷媒を使用した冷凍機用の潤滑油として非常に有用で
ある。
香族化合物は、HFC−134a等のフッ化アルカン系
冷媒と非常に良好な相溶性を示すことが、特開平5−8
6382号公報および特開平7−145100号公報に
開示されており、一般式(1)で表される含フッ素芳香
族化合物(B)も、同様にHFC−134a等のフッ化
アルカン系冷媒と非常に良好な相溶性を示す。しかも、
耐酸化安定性、耐熱性、耐加水分解性が非常に良好なの
で、酸成分発生による絶縁性低下や腐食摩耗、スラッジ
の発生がない。したがって、極性油(A)と一般式
(1)で表される含フッ素芳香族化合物(B)からなる
潤滑油組成物は、HFC−134a等のフッ化アルカン
系冷媒を使用した冷凍機用の潤滑油として非常に有用で
ある。
【0021】この場合、極性油(A)と一般式(1)で
表される含フッ素芳香族系化合物(B)からなる潤滑油
組成物の40℃での動粘度は2〜500cStの範囲の
ものが好ましく、より好ましくは3〜300cSt、さ
らに好ましくは5〜170cSt、特に好ましくは10
〜150cStの範囲のものが使用される。粘度があま
り低すぎるとコンプレッサー部における充分な潤滑性が
得られず、また粘度があまり高すぎるとコンプレッサー
部のトルクが高くなり好ましくない。本発明の極性油
(A)と一般式(1)で表される含フッ素芳香族化合物
(B)からなる潤滑油組成物と共に冷媒組成物を構成す
る冷媒としては、フッ化アルカン系冷媒の他に、含フッ
素エーテル系冷媒、炭化水素系冷媒、アンモニアなどが
挙げられる。
表される含フッ素芳香族系化合物(B)からなる潤滑油
組成物の40℃での動粘度は2〜500cStの範囲の
ものが好ましく、より好ましくは3〜300cSt、さ
らに好ましくは5〜170cSt、特に好ましくは10
〜150cStの範囲のものが使用される。粘度があま
り低すぎるとコンプレッサー部における充分な潤滑性が
得られず、また粘度があまり高すぎるとコンプレッサー
部のトルクが高くなり好ましくない。本発明の極性油
(A)と一般式(1)で表される含フッ素芳香族化合物
(B)からなる潤滑油組成物と共に冷媒組成物を構成す
る冷媒としては、フッ化アルカン系冷媒の他に、含フッ
素エーテル系冷媒、炭化水素系冷媒、アンモニアなどが
挙げられる。
【0022】フッ化アルカン系冷媒としては、例えば、
HFC−134a(CF3 CH2 F)、HFC−125
(CF3 CHF2 )、HFC−32(CH2 F2 )、C
HF 3 、HFC−152a(CH3 CHF2 )、HFC
−143a(CH3 CF3 )、CHF2 CH2 F、CH
F2 CHF2 、CHF2 CH3 、CF3 CF2 CF3、
CF3 CHFCF3 、CF3 CF2 CHF2 、CF3 C
F2 CH3 、CF3 CH2 CHF2 、CHF2 CF2 C
HF2 、CHF2 CF2 CH2 F、CF3 CF2 CF2
CH3 、CF3 CHFCHFCF3 、CF3 CHFCH
FCF2 CF3などが挙げられる。
HFC−134a(CF3 CH2 F)、HFC−125
(CF3 CHF2 )、HFC−32(CH2 F2 )、C
HF 3 、HFC−152a(CH3 CHF2 )、HFC
−143a(CH3 CF3 )、CHF2 CH2 F、CH
F2 CHF2 、CHF2 CH3 、CF3 CF2 CF3、
CF3 CHFCF3 、CF3 CF2 CHF2 、CF3 C
F2 CH3 、CF3 CH2 CHF2 、CHF2 CF2 C
HF2 、CHF2 CF2 CH2 F、CF3 CF2 CF2
CH3 、CF3 CHFCHFCF3 、CF3 CHFCH
FCF2 CF3などが挙げられる。
【0023】含フッ素エーテル系冷媒としては、例え
ば、CF3 OCHF2 、CF3 OCH3 、CF3 OCF
3 、CF3 OCF2 CHF2 、CF3 OCHFCF3 、
CF3OCF2 CF3 、CHF2 OCH2 CF3 、CH
F2 OCHFCF3 、CH2 FOCH2 CF3 、CH3
OCH2 CF2 CF3 、CH3 CH2 OCF2 CH
F2、CF3 OCF2 CF2 OCH3 などが挙げられ
る。炭化水素系冷媒としては、例えば、メタン、エタ
ン、プロパン、n−ブタン、n−ペンタン、シクロプロ
パン、2−メチルプロパン、2−メチルブタン、エチレ
ン、プロピレンなどが挙げられる。
ば、CF3 OCHF2 、CF3 OCH3 、CF3 OCF
3 、CF3 OCF2 CHF2 、CF3 OCHFCF3 、
CF3OCF2 CF3 、CHF2 OCH2 CF3 、CH
F2 OCHFCF3 、CH2 FOCH2 CF3 、CH3
OCH2 CF2 CF3 、CH3 CH2 OCF2 CH
F2、CF3 OCF2 CF2 OCH3 などが挙げられ
る。炭化水素系冷媒としては、例えば、メタン、エタ
ン、プロパン、n−ブタン、n−ペンタン、シクロプロ
パン、2−メチルプロパン、2−メチルブタン、エチレ
ン、プロピレンなどが挙げられる。
【0024】本発明において、冷凍システムにおける冷
媒全量/潤滑油全量の重量比は、通常は99/1〜1/
99の範囲、好ましくは95/5〜10/90の範囲、
特に好ましくは90/10〜20/80の範囲である。
本発明の潤滑油組成物に、他の添加剤、例えば腐食防止
剤、酸化防止剤、油性向上剤、極圧剤、清浄分散剤、粘
度指数向上剤、流動点降下剤、消泡剤、増稠剤などを混
合して使用することもできる。本発明の潤滑油組成物
は、コンプレッサー油、圧延油、ギアー油、作動油、ト
ラクションドライブ油、エンジン油、グリース用基油や
磁気記録材料用潤滑油として有用である。ただし用途
は、これらに限定されるものではない。
媒全量/潤滑油全量の重量比は、通常は99/1〜1/
99の範囲、好ましくは95/5〜10/90の範囲、
特に好ましくは90/10〜20/80の範囲である。
本発明の潤滑油組成物に、他の添加剤、例えば腐食防止
剤、酸化防止剤、油性向上剤、極圧剤、清浄分散剤、粘
度指数向上剤、流動点降下剤、消泡剤、増稠剤などを混
合して使用することもできる。本発明の潤滑油組成物
は、コンプレッサー油、圧延油、ギアー油、作動油、ト
ラクションドライブ油、エンジン油、グリース用基油や
磁気記録材料用潤滑油として有用である。ただし用途
は、これらに限定されるものではない。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施例により、具
体的に説明するが、本発明の範囲はこれら実施例により
何ら限定されるものではない。
体的に説明するが、本発明の範囲はこれら実施例により
何ら限定されるものではない。
【0026】(参考反応例1)ビス(4−ヒドロキシフ
ェニル)スルフォン49.6gと水酸化カリウム4.4
gを、ジメチルスルホキシド100mlに溶解させる。
この溶液を2L容量のオートクレーブに入れた。系内を
脱気後、窒素ガスで常圧に戻し、反応容器を60℃に加
温し、テトラフルオロエチレンを導入し反応を開始し
た。系内圧(ゲージ圧)が3〜4kg/cm2 に保たれ
るようにテトラフルオロエチレンを供給し、約2時間反
応させた。反応後の溶液からジメチルスルホキシドを減
圧にて除去した後、蒸留水にて5回洗浄する。乾燥後、
単蒸留し[b.p.=180℃(0.01mmH
g)]、白色固体の化合物[S−1]を80g得た。
(収率90%)赤外線吸収スペクトル分析、質量分析
(m/e=450(M+))よりこの化合物[S−1]
が以下の構造を有する化合物であることを確認した。
ェニル)スルフォン49.6gと水酸化カリウム4.4
gを、ジメチルスルホキシド100mlに溶解させる。
この溶液を2L容量のオートクレーブに入れた。系内を
脱気後、窒素ガスで常圧に戻し、反応容器を60℃に加
温し、テトラフルオロエチレンを導入し反応を開始し
た。系内圧(ゲージ圧)が3〜4kg/cm2 に保たれ
るようにテトラフルオロエチレンを供給し、約2時間反
応させた。反応後の溶液からジメチルスルホキシドを減
圧にて除去した後、蒸留水にて5回洗浄する。乾燥後、
単蒸留し[b.p.=180℃(0.01mmH
g)]、白色固体の化合物[S−1]を80g得た。
(収率90%)赤外線吸収スペクトル分析、質量分析
(m/e=450(M+))よりこの化合物[S−1]
が以下の構造を有する化合物であることを確認した。
【0027】
【化4】
【0028】(参考反応例2)2,2’−ビス(4−ヒ
ドロキシフェニル)オクタン100.0gと水酸化カリ
ウム7.3gを、ジメチルスルホキシド500mlに溶
解させる。この溶液を2L容量のオートクレーブに入れ
た。系内を脱気後、窒素ガスで常圧に戻し、反応容器を
60℃に加温し、テトラフルオロエチレンを導入し反応
を開始した。系内圧(ゲージ圧)が3〜4kg/cm2
に保たれるようにテトラフルオロエチレンを供給し、約
2時間反応させた。反応後の溶液からジメチルスルホキ
シドを減圧にて除去した後、蒸留水にて5回洗浄する。
乾燥後、単蒸留し[b.p.=200℃(0.1mmH
g)]、無色透明のオイル状の化合物[S−2]を15
2g得た。(収率91%)赤外線吸収スペクトル分析、
質量分析(m/e=498(M+))よりこの化合物
[S−2]が以下の構造を有する化合物であることを確
認した。
ドロキシフェニル)オクタン100.0gと水酸化カリ
ウム7.3gを、ジメチルスルホキシド500mlに溶
解させる。この溶液を2L容量のオートクレーブに入れ
た。系内を脱気後、窒素ガスで常圧に戻し、反応容器を
60℃に加温し、テトラフルオロエチレンを導入し反応
を開始した。系内圧(ゲージ圧)が3〜4kg/cm2
に保たれるようにテトラフルオロエチレンを供給し、約
2時間反応させた。反応後の溶液からジメチルスルホキ
シドを減圧にて除去した後、蒸留水にて5回洗浄する。
乾燥後、単蒸留し[b.p.=200℃(0.1mmH
g)]、無色透明のオイル状の化合物[S−2]を15
2g得た。(収率91%)赤外線吸収スペクトル分析、
質量分析(m/e=498(M+))よりこの化合物
[S−2]が以下の構造を有する化合物であることを確
認した。
【0029】
【化5】
【0030】(反応参考例3)1Lの4つ口フラスコに
撹拌機、温度計、窒素吹込管および冷却器付きの脱水管
を取り付けた。ペンタエリスリトール136gと2−エ
チルヘキサン酸416g、3,5−ジメチルヘキサン酸
116gを前記フラスコに取り、窒素気流下240℃で
10時間エステル反応を行い、40℃での動粘度30c
StのエステルオイルAを得た。
撹拌機、温度計、窒素吹込管および冷却器付きの脱水管
を取り付けた。ペンタエリスリトール136gと2−エ
チルヘキサン酸416g、3,5−ジメチルヘキサン酸
116gを前記フラスコに取り、窒素気流下240℃で
10時間エステル反応を行い、40℃での動粘度30c
StのエステルオイルAを得た。
【0031】(実施例1)極性油としてポリプロピレン
グリコール(平均分子量1000、和光純薬製)、一般
式(1)の含フッ素芳香族系化合物として[S−1]を
それぞれ混合して調製した混合オイルの潤滑特性を調べ
た。 <潤滑特性試験>神鋼造機株式会社製ファレックス型摩
擦試験機を用いて、予め秤量しておいたジャーナルピン
(F−1500−52)およびVブロック(F−150
0−51)を取り付け、オイルを入れた受け皿にテスト
ピースを浸し、HFC−134aをオイル中に吹き込
む。油温を80℃に設定し、ジャーナルピンを290r
pmにて回転させ、100lb加重した状態にて5分間
慣らし運転した後に、200lbまで昇圧しその荷重に
て1時間荷重し続ける。その後テストピースを再秤量
し、荷重前後のテストピースの重量変化を測定し摩耗量
とする。上記の方法で、本発明に用いられる各種混合オ
イルの摩耗量を測定した結果を表1に示す。
グリコール(平均分子量1000、和光純薬製)、一般
式(1)の含フッ素芳香族系化合物として[S−1]を
それぞれ混合して調製した混合オイルの潤滑特性を調べ
た。 <潤滑特性試験>神鋼造機株式会社製ファレックス型摩
擦試験機を用いて、予め秤量しておいたジャーナルピン
(F−1500−52)およびVブロック(F−150
0−51)を取り付け、オイルを入れた受け皿にテスト
ピースを浸し、HFC−134aをオイル中に吹き込
む。油温を80℃に設定し、ジャーナルピンを290r
pmにて回転させ、100lb加重した状態にて5分間
慣らし運転した後に、200lbまで昇圧しその荷重に
て1時間荷重し続ける。その後テストピースを再秤量
し、荷重前後のテストピースの重量変化を測定し摩耗量
とする。上記の方法で、本発明に用いられる各種混合オ
イルの摩耗量を測定した結果を表1に示す。
【0032】(実施例2)極性油としてエステルオイル
A、一般式(2)で表される含フッ素芳香族化合物とし
て[S−1]を添加し、その摩耗量を実施例1と同様に
して測定した結果を実施例1と共に表1に示す。 (比較例1)前述のポリプロピレングリコール単独での
摩耗量を、実施例1と同様にして測定した結果を実施例
1と共に表1に示す。
A、一般式(2)で表される含フッ素芳香族化合物とし
て[S−1]を添加し、その摩耗量を実施例1と同様に
して測定した結果を実施例1と共に表1に示す。 (比較例1)前述のポリプロピレングリコール単独での
摩耗量を、実施例1と同様にして測定した結果を実施例
1と共に表1に示す。
【0033】(比較例2)前述のポリプロピレングリコ
ールに、一般式(2)で表される含フッ素芳香族化合物
として[S−2]を添加し、その摩耗量を実施例1と同
様にして測定した結果を実施例1と共に表1に示す。 (比較例3)前述のエステルオイル単独での摩耗量を、
実施例1と同様にして測定した結果を実施例1と共に表
1に示す。
ールに、一般式(2)で表される含フッ素芳香族化合物
として[S−2]を添加し、その摩耗量を実施例1と同
様にして測定した結果を実施例1と共に表1に示す。 (比較例3)前述のエステルオイル単独での摩耗量を、
実施例1と同様にして測定した結果を実施例1と共に表
1に示す。
【0034】(比較例4)前述のエステルオイルに、一
般式(2)で表される含フッ素芳香族化合物として[S
−2]を添加し、その摩耗量を実施例1と同様にして測
定した結果を実施例1と共に表1に示す。
般式(2)で表される含フッ素芳香族化合物として[S
−2]を添加し、その摩耗量を実施例1と同様にして測
定した結果を実施例1と共に表1に示す。
【0035】
【表1】
【0036】なお、上記ポリプロピレングリコールの代
わりに、特開平6−234814号公報の実施例にした
がって合成したエチルビニルエーテル重合体を用いた場
合も、ポリプロピレングリコールの場合と同様の結果が
得られた。以上の結果より、極性油と一般式(1)で示
される含フッ素芳香族系化合物とから成る潤滑油組成物
は、極性油単独あるいは、極性油と一般式(2)で示さ
れる含フッ素芳香族系化合物とから成る潤滑油組成物と
比べて、潤滑性が著しく向上していることがわかる。
わりに、特開平6−234814号公報の実施例にした
がって合成したエチルビニルエーテル重合体を用いた場
合も、ポリプロピレングリコールの場合と同様の結果が
得られた。以上の結果より、極性油と一般式(1)で示
される含フッ素芳香族系化合物とから成る潤滑油組成物
は、極性油単独あるいは、極性油と一般式(2)で示さ
れる含フッ素芳香族系化合物とから成る潤滑油組成物と
比べて、潤滑性が著しく向上していることがわかる。
【0037】
【発明の効果】本発明の潤滑油組成物により、極性油、
例えばポリアルキレングリコールやポリアルキルビニル
エーテルなどのポリエーテルオイル、あるいはジエステ
ルやポリオールエステルなどのエステルオイル、あるい
はカーボネート系オイルの潤滑特性を著しく向上させ、
しかも基油である極性油の耐久性、絶縁性を損なわない
潤滑剤を提供できる。
例えばポリアルキレングリコールやポリアルキルビニル
エーテルなどのポリエーテルオイル、あるいはジエステ
ルやポリオールエステルなどのエステルオイル、あるい
はカーボネート系オイルの潤滑特性を著しく向上させ、
しかも基油である極性油の耐久性、絶縁性を損なわない
潤滑剤を提供できる。
Claims (2)
- 【請求項1】 極性油(A)と下記一般式(1)で表さ
れる含フッ素芳香族化合物(B)からなり、上記(B)
成分を0.1〜50重量%含有し、かつ40℃での動粘
度が0.5〜50000cStの範囲であることを特徴
とする潤滑油組成物。 【化1】 [但し、Rf1 、Rf2 はそれぞれフルオロカーボン
基、またはその部分置換体を表し、Rf1 、Rf2 中の
炭素原子の数は1〜25の範囲であり、かつRf1、R
f2 中のフッ素原子の数/炭素原子の数の比は0.6〜
3.0である。m1、n1 は0〜3の整数を表し、かつ
m1 +n1 の値は1〜4の範囲である。なお、m1 ある
いはn1 が2以上の場合には、Rf1 、Rf2 は複数の
種類のフルオロカーボン基、またはその部分置換体で構
成されていてもよい。また、R1 、R2 、R3 、R4 は
それぞれ水素原子または炭素原子の数が1〜20である
直鎖もしくは分岐状アルキル基、アリール基、アラアル
キル基であり、R1 、R2 、R3 、R4 中の炭素原子数
の合計は36個以下である。] - 【請求項2】 請求項1記載の潤滑油組成物を含有する
ことを特徴とする冷媒組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34237796A JPH10168475A (ja) | 1996-12-09 | 1996-12-09 | 潤滑油組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34237796A JPH10168475A (ja) | 1996-12-09 | 1996-12-09 | 潤滑油組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10168475A true JPH10168475A (ja) | 1998-06-23 |
Family
ID=18353262
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34237796A Withdrawn JPH10168475A (ja) | 1996-12-09 | 1996-12-09 | 潤滑油組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10168475A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000046422A (ja) * | 1998-07-30 | 2000-02-18 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 密閉型電動圧縮機と空気調和機 |
WO2006030490A1 (ja) * | 2004-09-14 | 2006-03-23 | Idemitsu Kosan Co., Ltd. | 冷凍機油組成物 |
WO2006030489A1 (ja) * | 2004-09-14 | 2006-03-23 | Idemitsu Kosan Co., Ltd. | 冷凍機油組成物 |
JPWO2006030748A1 (ja) * | 2004-09-14 | 2008-05-15 | 出光興産株式会社 | 冷凍機油組成物 |
-
1996
- 1996-12-09 JP JP34237796A patent/JPH10168475A/ja not_active Withdrawn
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000046422A (ja) * | 1998-07-30 | 2000-02-18 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 密閉型電動圧縮機と空気調和機 |
WO2006030490A1 (ja) * | 2004-09-14 | 2006-03-23 | Idemitsu Kosan Co., Ltd. | 冷凍機油組成物 |
WO2006030489A1 (ja) * | 2004-09-14 | 2006-03-23 | Idemitsu Kosan Co., Ltd. | 冷凍機油組成物 |
WO2006030748A1 (ja) * | 2004-09-14 | 2006-03-23 | Idemitsu Kosan Co., Ltd. | 冷凍機油組成物 |
JPWO2006030490A1 (ja) * | 2004-09-14 | 2008-05-08 | 出光興産株式会社 | 冷凍機油組成物 |
JPWO2006030748A1 (ja) * | 2004-09-14 | 2008-05-15 | 出光興産株式会社 | 冷凍機油組成物 |
US7718083B2 (en) | 2004-09-14 | 2010-05-18 | Idemitsu Kosan Co., Ltd. | Refrigerator oil composition |
JP4630283B2 (ja) * | 2004-09-14 | 2011-02-09 | 出光興産株式会社 | 冷凍機油組成物 |
JP4999459B2 (ja) * | 2004-09-14 | 2012-08-15 | 出光興産株式会社 | 冷凍機油組成物 |
US8293130B2 (en) | 2004-09-14 | 2012-10-23 | Idemitsu Kosan Co., Ltd. | Refrigerator oil composition |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20040302 |