JPH10167455A - 容器反転排出装置 - Google Patents

容器反転排出装置

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Publication number
JPH10167455A
JPH10167455A JP32831696A JP32831696A JPH10167455A JP H10167455 A JPH10167455 A JP H10167455A JP 32831696 A JP32831696 A JP 32831696A JP 32831696 A JP32831696 A JP 32831696A JP H10167455 A JPH10167455 A JP H10167455A
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JP
Japan
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container
belt
rotating body
movable pressing
conveyor
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Application number
JP32831696A
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English (en)
Inventor
Hideo Takeda
英雄 竹田
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YANAGIHARA SEISAKUSHO KK
Original Assignee
YANAGIHARA SEISAKUSHO KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 容器を反転する際に容器内での物品の移動を
少なくして、物品同士が当たったり、擦れたりすること
を減少させる。 【解決手段】 第1回転体12の両端外周には第1水平
軸14を中心とする放射方向へスプリング16により常
時付勢されたベルト受部材18が複数環状に配される。
反転コンベア104は、第1回転体12の下部と上部に
亘る略半円状の搬送部102を有する。第1回転体12
と第2回転体24とに搬送ベルト30が張設される。容
器122を搬送ベルト30と搬送部102との間に送り
込むと、上方へ搬送されつつ反転され、容器122をつ
かみ上げることで容器122内から物品120を排出で
きる。搬送ベルト30の外面中央部分には複数の可動押
圧棒32が搬送ベルト30に摺動自在に挿通された取付
ピン34の先端に装着されて所定の間隔で搬送ベルト3
0の長手方向に沿って複数並設され、エアチューブ38
により外方へ突出されて容器122内に進入し、物品1
20を押さえる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、容器内に収容され
た多数の物品を容器内から自動的に取り出すために容器
を反転させる容器反転排出装置であって、詳細にはコン
テナ等の容器内に収容された果実類等の物品を損傷を与
えることなく容器から自動的に排出する容器反転排出装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の容器反転排出装置の一例について
図7を用いて説明する。この容器反転排出装置(以下、
単に排出装置とも言う)100の構成は、略半円状の搬
送部102を有する反転コンベア104と、外周部が多
数のベルト受部材106で略ドラム形状に形成され回転
軸108を中心に回転自在なベルト受体110とプーリ
112との間に幅広ベルト114が張設された幅広コン
ベア116と、容器つかみ上げ装置118とを備えてい
る。
【0003】そして、この排出装置100は多数の物品
(一例として農産物、リンゴやトマト等)120が入っ
た容器122の方形開口面124を幅広ベルト114側
として幅広ベルト114と搬送部102との間に送り込
まれた容器122を上方に搬送しつつ反転させ、反転し
た容器122を容器つかみ上げ装置118によりつかみ
上げて容器122内から物品120を取り出す機能を有
している。容器つかみ上げ装置118は一例として、エ
ンドレスベルト118aと当該ベルト118aに所定の
間隔で複数取り付けられて容器122を掴んだり離した
りすることができる挟持アーム118bとから構成され
ている。さらに詳細にその構造を説明すると、搬送部1
02とこれと対向する幅広ベルト114との間隔は常態
では容器122の高さ寸法よりも狭く設けられ、各ベル
ト受部材106は、回転軸108を中心とする放射方向
にスプリング126により常時付勢力が付与されている
と共に、送り込まれた容器122の開口端縁により幅広
ベルト114を介して押されたときスプリング126の
付勢力に抗しつつ移動するように設けられている。
【0004】この構成により、幅広ベルト114が容器
122の開口面124全面を塞ぐようにベルト受部材1
06が移動するので、比較的曲率半径の小さなベルト受
体110とすることができ、装置全体の小型化が可能で
ある。また、幅広ベルト114にはスプリング126か
ら常時容器122方向への付勢力が働くため、容器12
2を搬送している最中に容器122が下方にずれ下がる
ことを防止することができるというものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来の容器反転排出装置は次の様な課題が有る。容器1
22の開口面124は幅広ベルト114により閉塞され
るために、容器122内に物品120が略一杯に収容さ
れていれば、容器122を反転させた際に容器122内
の物品120が移動することは少なくなるが、図7のよ
うに一杯に収容されていない場合だと、物品120は倒
立状態Xに移る際、さらに反転状態Yに移る際に容器1
22内で移動することになる。このため、容器122で
物品120同士が擦れたり、ぶつかったりするため、特
に物品120が農産物である場合には農産物が傷んでし
まうという課題がある。
【0006】従って、本発明は上記課題を解決すべくな
され、その目的とするところは、容器を反転する際に容
器内での物品の移動を少なくして、物品同士が当たった
り、擦れたりすることを減少させる容器反転排出装置を
提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のうち請求項1記載の発明は、第1水平軸を
中心として回転可能であると共に、該第1水平軸方向の
両端外周には第1水平軸を中心とする放射方向へスプリ
ングにより常時付勢力が付与されたベルト受部材が複数
環状に配された第1回転体と、前記第1水平軸を中心と
した前記第1回転体の外周より大径の同一円周上に位置
し、第1回転体の下部と上部に亘る略半円状の搬送部を
有する反転コンベアと、第2水平軸を中心として回転可
能な第2回転体と、前記第1回転体と該第2回転体とに
搬送ベルトが張設された搬送コンベアとを有し、多数の
物品が入った容器の方形開口部を前記搬送ベルト側とし
て搬送ベルトと前記搬送部との間に送り込まれた前記容
器を上方に搬送しつつ反転させ、反転した容器をつかみ
上げることにより容器内から物品を排出可能とする容器
反転排出装置において、前記搬送ベルトの外面中央部分
には、該搬送ベルトの幅方向に沿って延びると共に、前
記容器の開口部の幅より短寸に形成された複数の可動押
圧棒が搬送ベルトに摺動自在に挿通された取付ピンの先
端に装着されて所定の間隔で搬送ベルトの長手方向に沿
って複数並設され、前記第1回転体若しくは前記搬送ベ
ルトには、該搬送ベルトが該第1回転体に巻きついた際
に前記可動押圧棒を外方へ突出するように付勢する付勢
機構が設けられていることを特徴とする。
【0008】この構成によって、容器が搬送ベルトと搬
送部との間に送り込まれた際に、搬送ベルトの中央部分
に設けられた可動押圧棒が付勢機構により搬送ベルトの
外方へ突出して容器内に入り込み、物品を押圧する。こ
れにより、物品が入った容器が搬送ベルトと搬送部とに
挟まれて上方へ搬送されて反転する場合でも、搬送中に
おける物品の容器内での移動が抑制され、物品同士が擦
れたり、容器の内面と当たって傷むということを減少さ
せることが可能となる。
【0009】前記ベルト受部材は具体的には第1スプロ
ケットを用いて形成されると共に、前記第2回転体は前
記第1回転体と同じ幅だけ互いに離間して配された一対
の第2スプロケットで形成される。また、前記搬送ベル
トは、環状に配された前記第1スプロケットと前記第2
スプロケットとの間に張設された一対のチェーンと、該
一対のチェーン間に、該チェーンと直交するように前記
可動押圧棒と同数掛け渡されると共に、前記取付ピンが
摺動自在に挿通されて該取付ピンを摺動自在にガイドす
る棒状のガイド板と、該各ガイド板の外面両端部分に、
前記可動押圧棒を挟むように固定され、前記搬送部との
間に送り込まれた前記容器の開口部口縁と当接して搬送
部との間で容器を挟持する固定押圧棒とを有する構成と
すると良い。
【0010】また、隣接する前記各可動押圧棒は、該可
動押圧棒の長さと同じ幅の可撓性を有するシート材で連
結される構成としておけば、容器内における物品の配置
のバラツキによっては隣接する可動押圧棒間に突出量の
相違に基づく段差が生じ、さらにこの段差によって可動
押圧棒間に隙間が生じ、物品の大きさいかんによっては
この隙間から物品が可動押圧棒の裏側に入り込む可能性
もあるが、これを防止することが可能となる。
【0011】また、前記付勢機構は、前記第1回転体内
に前記第1水平軸を中心として取り付けられたエアチュ
ーブで構成すると、エアチューブ内は連通しているため
に複数の可動押圧棒に加わる圧力を可動押圧棒の突出量
や傾き、位置に関係なく略均一にすることが可能とな
る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る容器反転排出
装置の好適な実施の形態を添付図面に基づいて詳細に説
明する。なお、従来例と同じ構成要素については同じ符
号を付す。まず、容器反転排出装置10の概要構成とそ
の動作について図1と図2を用いて説明する。第1回転
体12は、第1水平軸14を中心として回転可能である
と共に、第1水平軸14方向の両端外周には第1水平軸
14を中心とする放射方向へスプリング16により常時
付勢力が付与されたベルト受部材18が複数環状に、詳
細には同一円周上に配されている。
【0013】反転コンベア104は、第1水平軸14を
中心とした第1回転体12の外周より大径の同一円周上
に位置し、第1回転体の下部と上部に亘る略半円状の搬
送部102を有している。この搬送部102は一例とし
て、半径の異なる2つの半円部材20a、20bを有
し、各部材20a、20b間に半円ガイド溝20cが形
成された半円ガイド20を、第1回転体12の両端と略
同じ距離離間して一対配し、第1搬送ベルト22の上下
方向に移動する部位の一部を、第1搬送ベルト22の両
端を各半円ガイド20の半円ガイド溝20cでガイドす
ることで構成されている。第2回転体24は、第2水平
軸26を中心として回転可能である。搬送コンベア28
は、第1回転体12と第2回転体24とに第2搬送ベル
ト30が張設されて形成されている。また、搬送部10
2と第1回転体12に巻きついて半円状に形成された第
2搬送ベルト30との間の距離は、容器122の高さ寸
法より幅狭に形成されている。
【0014】容器反転排出装置10は上記の構成によ
り、方形開口面124を第2搬送ベルト30側として第
2搬送ベルト30と搬送部102との間に送り込まれた
多数の物品120が入った容器122を上方へ円弧状の
軌道で搬送しつつ反転させ、開口面124が下方となっ
た状態で第2搬送ベルト30上に排出する機能を有して
いる。従って、従来例で説明したような容器つかみ上げ
装置118を排出位置の上方に設け、反転した容器12
2を図1に示すようにつかみ上げることにより容器12
2内から物品120を第2搬送ベルト30上へ排出でき
るのである。
【0015】そして本発明の特徴部分は、第2搬送ベル
ト30の外面中央部分に、第2搬送ベルト30の幅方向
に沿って延びると共に、容器122の開口面124の幅
より短寸に形成された複数の可動押圧棒32が第2搬送
ベルト30に摺動自在に挿通された取付ピン34の先端
に装着されて所定の間隔で第2搬送ベルトの長手方向に
沿って図4に示すように複数並設されている点と、第1
回転体12若しくは第2搬送ベルト30には、第2搬送
ベルト30が第1回転体12に巻きついた際に可動押圧
棒32を外方へ突出するように間接的に又は直接的に付
勢する付勢機構が設けられている点である。
【0016】この特徴的な構成によって、容器122が
第2搬送ベルト30と搬送部102との間に送り込まれ
た際に、第2搬送ベルト30の中央部分に設けられた可
動押圧棒32が付勢機構により第2搬送ベルト30の外
方へ突出して容器内に入り込み、物品120を搬送部1
02方向、つまり容器122の内底面方向へ押圧する。
これにより、物品120が入った容器122が第2搬送
ベルト30と搬送部102とに挟まれて上方へ搬送され
て反転する場合でも、搬送中における物品120の容器
122内での移動が最小限に抑制され、物品120同士
が擦れたり、容器122の内面と当たって傷むというこ
とを減少させることが可能となる。
【0017】次に、各構成要件について詳細に説明す
る。第1回転体12は、図2に示すように、中心に第1
水平軸14が挿通された内ドラム体36と、内ドラム体
36に外嵌されたゴム(合成ゴムまたは天然ゴム)製ま
たは合成樹脂製のリング状のエアチューブ(一例として
内ドラム体36の両端部分に2つ外嵌されている)38
と、中心に第1水平軸14が挿通されて内ドラム体36
を挟むように配された一対の円板体40とから構成され
ている。そして各ベルト受部材18は一対の円板体40
の内面外縁付近に各々独立して円板体40の半径方向へ
所定距離移動可能に取り付けられている。ここでエアチ
ューブ38は可動押圧棒32を外方へ突出するように付
勢する付勢機構として設けられている。
【0018】さらに、本実施の形態でのベルト受部材1
8について説明すると、ベルト受部材18は後述するよ
うに第2搬送ベルト30がチェーンを用いて構成されて
いる関係上、当該チェーンをずれないように確実に受け
るため、第1スプロケット42を用いて構成されてい
る。詳細には、第1スプロケット42は図2や図3に示
すように、一対の円板体40の内周面に半径方向に沿っ
て固定された一対のガイドシャフト44に摺動自在に取
り付けられた移動台46上に設けられている。移動台4
6は、同じく一対の円板体40に配された(本実施の形
態では一例として円板体40の外周面に配されている)
スプリング16によって常時第1水平軸14を中心とす
る放射方向へ付勢されているので、第1スプロケット4
2もまた同様に常時第1水平軸14を中心とする放射方
向へ付勢される。なお、第1回転体12自体が回転する
ことから、チェーンは第1スプロケット42の放射方向
の外縁に設けられた歯とのみ嵌まり合う。このため、チ
ェーンと嵌まり合う放射方向の外縁にのみ歯が設けられ
ていればよいので、第1スプロケット42のような完全
な円形ではなく、歯が円弧状に形成されたものを使用し
てもよい。
【0019】第2回転体24は、第1回転体12と同じ
幅だけ、詳細には第1回転体12の各円板体40の外周
に円状に配された対向する第1スプロケット42の間隔
だけ互いに離間して配され、共に第2水平軸26に取り
付けられた一対の第2スプロケット(不図示)で構成さ
れる。本実施の形態では第2水平軸26に外部(例えば
電動モータ等)から回転力が加えられて第2回転体24
が回転する。なお、第2回転体24の上部は第1回転体
12の上部と略同じ高さになるように配されている。第
3回転体48も第2回転体24と同様に、第1回転体1
2と同じ幅だけ互いに離間して配され、ともに第3水平
軸50に取り付けられた一対の第3スプロケット(不図
示)で構成されている。また第3回転体48は第2回転
体24の下方であって、第1回転体12寄りに配され、
その下部が第1回転体12の下部と略同じ高さとなって
いる。本実施の形態では第2搬送ベルト30は第1、第
2回転体12、24と共に第3回転体48によっても受
けられており、第2搬送ベルト30の上辺と下辺は略水
平となるように形成されている。
【0020】また、さらに第2回転体24と第3回転体
48との間にはテンションローラ52が配され、第2搬
送ベルト30が弛まないように構成されている。また、
反転コンベア104の第1搬送ベルト22と搬送コンベ
ア28の第2搬送ベルト30の搬送速度は、ともに第1
水平軸14を中心とする搬送部102と第1回転体12
の回転角速度が同じになるように設定されている。これ
により、挟持された容器122の底面と搬送部102と
の間、容器122の開口面124口縁と第2搬送ベルト
30との間で擦れが生じない。
【0021】また、第3回転体48の下方には、第2搬
送ベルト30と搬送部102との間に容器122を送り
込むための、送り込みコンベア54が設けられている。
また、搬送コンベア28の上辺の上方には、一例として
従来例と同様の、搬送されて反転された容器122を搬
送コンベア28から上方へ持ち上げて容器122内の物
品120を第2搬送ベルト30上に排出する容器つかみ
上げ装置が設けられている。
【0022】次に、本発明の特徴部分である第2搬送ベ
ルト30の構造について図2〜図5を用いて詳細に説明
する。その構造は、第1回転体12の両端外周に配され
た第1スプロケット42、第2回転体24を構成する一
対の第2スプロケットおよび第3回転体48を構成する
一対の第3スプロケットとの間に互いに平行に張設され
た一対のチェーン56と、一対のチェーン56間に、チ
ェーン56と直交するように可動押圧棒32と同数掛け
渡されると共に、取付ピン34が厚み方向に直角に摺動
自在に挿通されて取付ピン34を摺動自在にガイドする
棒状のガイド板58と、各ガイド板58の外面両端部分
に、可動押圧棒32を挟むように固定され、搬送部10
2との間に送り込まれた容器122の開口面124の幅
方向の口縁と当接して搬送部102との間で容器122
を挟持する固定押圧棒60とを有する。また、本実施の
形態では、各ガイド板58に挿通された取付ピン34の
第2搬送ベルト30の内側に位置する先端(可動押圧棒
32が取り付けられた先端と反対側の先端)同士は、一
本の連結棒62によって連結されている。またこの連結
棒62の両端部にはローラ64が回動自在に取り付けら
れている。
【0023】可動押圧棒32は上述したように、第2搬
送ベルト30と搬送部102との間に送り込まれた容器
122の開口面124から進入して容器122内に収容
された物品120を押さえ、容器122が搬送されなが
ら反転する際に容器122内部でずれないようにするた
めのものであるから、当接した物品120を可動押圧棒
32自体で傷めないよう図6に示すように柔らかなゴム
材やスポンジ材等の緩衝材67で先端面や側面を覆う構
成としている。さらに本実施の形態では固定押圧棒60
についても容器122の開口面124と優しく当接する
ように可動押圧棒32と同様の構成としている。また、
ガイド板58のチェーン56との連結構造は、一例とし
て本実施の形態ではガイド板58の長手方向の両端面に
チェーン56の連結部分に形成される孔56aに進入可
能な固定ピン58aを突出させ、この固定ピン58aを
当該孔56aに挿通してチェーン56間に掛け渡すよう
にしている。
【0024】また、隣接する各可動押圧棒32は、可動
押圧棒32の長さと略同じ幅の可撓性を有するシート材
66で連結されている。本実施の形態では一例として、
図5や図6に示すように各可動押圧棒32毎にシート材
66を断面U字状に曲げて装着し、可動押圧棒32の両
側面で紐68で結んだり、釘、または接着剤等で固定す
ると共に、隣接する可動押圧棒32に装着されたU字状
のシート材66の先端同士を可動押圧棒32の長さ方向
に沿って全体的に紐68による縫合や接着等によって連
結し、シート材66を介して各可動押圧棒32が連結さ
れる構造となっている。なお、U字状に折曲されたシー
ト材66の対向する両延出部分66aの長さLは、隣接
する可動押圧棒32に影響を与えないように各可動押圧
棒32がガイド板58から自由に突出できるように余裕
を持たせて設定されている。
【0025】このように、隣接する各可動押圧棒32同
士をシート材66で連結しておけば、容器122内にお
ける物品120の配置のバラツキによって隣接する可動
押圧棒32間に大きな突出量の差が生じた場合でも、物
品120が可動押圧棒32の背面側に入り込むことはな
い。よって、物品120が小さいものであっても良好な
押圧が行える。また、シート材66が直接物品120と
接触することになるため、シート材66の材質は物品1
20を傷めないような柔軟な材質が好適である。なお、
可動押圧棒32同士の間隔に対して容器122に収容さ
れる物品120が十分に大きく、隣接する可動押圧棒3
2間の隙間から物品120が可動押圧棒32の背面側に
入り込む可能性がない場合には、必ずしもシート材66
を用いて各可動押圧棒32を連結する必要はない。
【0026】続いて、容器反転排出装置10の動作につ
いて説明する。搬送コンベア28と反転コンベア104
とは同期して所定の搬送速度で動作している。まず、搬
送コンベア28に設けられた可動押圧棒32の各位置に
おける概要動作について最初に説明する。なお、原則と
して取付ピン34はガイド板58に摺動自在に挿通され
ているため、可動押圧棒32および連結棒62の先端が
他の物体に接触していない状況では、作用する重力によ
って、第2搬送ベルト30が下向きの場合には連結棒6
2がガイド板58の内面と当接する状態となり、また第
2搬送ベルト30が上向きの場合には可動押圧棒32が
ガイド板58の外面と当接する状態となる。
【0027】第1に、搬送コンベア28の図1に示す領
域Aにおいては、搬送コンベア28は上向きであり、か
つ可動押圧棒32および連結棒62が他の物体に接触し
ていないため、可動押圧棒32は重力により下方へ移動
してガイド板58の外面に可動押圧棒32が密着した状
態となっている。なお、この領域Aにおいて搬送コンベ
ア28は反転された容器122から排出された物品12
0を搬送する必要があるため、物品120の重量による
撓みを防止するべく、第1保持レール70が搬送コンベ
ア28の略水平となっている部分の下方に、搬送コンベ
ア28に沿って配されており、この第1保持レール70
によりガイド板58の下面が支持されて第1保持レール
70上をスライドして移動する構造となっている。第2
に、搬送コンベア28の図1に示す領域Bにおいては、
搬送コンベア28は下向き若しくは斜め下向きである
が、搬送コンベア28の内側に搬送コンベア28に沿っ
て設けられた第2保持レール72が連結棒62の両端に
設けられたローラ64の下面と接触して連結棒62を上
方へ引き上げているため、可動押圧棒32がガイド板5
8と密着若しくは近接した状態となっている。第2保持
レール72の始点は第1回転体12と第2回転体との間
であって第1回転体12寄りにあり、その終点は第3回
転体48と第1回転体12との中間にあって横V字状に
形成されている。
【0028】第3に、搬送コンベア28の図1に示す領
域Cにおいては、搬送コンベア28は下向きであり、ま
た第2保持レール72もなくなることから、連結棒62
の両端に設けられたローラ64は第2保持レール72上
から下方に落下する。よって、可動押圧棒32も下方に
自由落下する。この領域Cにおいて可動押圧棒32は領
域Cを通過する容器122の開口面124から容器12
2内に入り込む。第4に、搬送コンベア28の図1に示
す領域Dにおいては、連結棒62は図1や図2に示すよ
うに第1回転体12の内ドラム体36に外嵌されたエア
チューブ38と当接して放射方向への付勢力が加えら
れ、可動押圧棒32は搬送コンベア28の外方へ突出す
る。
【0029】次に、容器122の搬送動作について説明
する。送り込みコンベア54から第2搬送ベルト30と
搬送部102との間に容器122が送り込まれる際に、
容器122は領域Cを通過する。この領域Cでは第2搬
送ベルト30は略水平となり、また上方の第2保持レー
ル72の終点から容器122内に可動押圧棒32が順次
落下して入り込む。容器122内に可動押圧棒32がガ
イド板58と同じ間隔で入り込んだ状態で容器122が
第2搬送ベルト30と搬送部102との間に送り込まれ
ると、各ガイド板58の各連結棒62は順次エアチュー
ブ38の外周と当接してエアチューブ38により放射方
向へ押圧され、可動押圧棒32は間接的にエアチューブ
38により外方に付勢される。これにより、可動押圧棒
32が容器122内の物品120を容器122の底面方
向へ押さえ付けるため、容器122が円弧状の軌跡を描
いて搬送される最中でも容器122内で物品120が移
動して互いに擦れたり、また容器122の内面に当接し
て損傷することを低減できる。なお、倒立状態Xを過
ぎ、反転状態Yに向かうようになると、容器122内の
可動押圧棒32には物品120の荷重が加わるため、エ
アチューブ38からの押圧力に抗して可動押圧棒32は
次第に下方に移動し、それに伴い物品120も下方に移
動するが、エアチューブ38からの押圧力が加わってい
ることにより、その移動も急激なものではなく、物品1
20への損傷をやはり低減できる。
【0030】容器122が第1回転体12の上部に移動
すると容器122は第2搬送ベルト30上で完全に反転
して開口面124が下方となった状態となる。可動押圧
棒32と取付ピン34で連結された連結棒62は、第1
回転体12の上部を通過するとエアチューブ38の外周
に沿って次第に下方へ移動して行き、容器122の搬送
方向の先端が領域Dを外れて領域Aに入り込むようにな
ると、可動押圧棒32がガイド板58と当接して略水平
に移動して行き、連結棒62はエアチューブ38から離
れる。また、この状態では上述したようにガイド板58
は第1保持レール70上をスライドして移動すること
で、反転した容器122と容器つかみ上げ装置118に
より容器122内から排出された物品120を十分に保
持しつつ搬送できる。
【0031】また、付勢機構は、上記のようにエアチュ
ーブ38で構成すると、エアチューブ38内は連通して
いるために複数の可動押圧棒32に加わる圧力を可動押
圧棒32の突出量や傾き、位置に関係なく略均一にする
ことが可能となり、良好な物品120の押圧が可能とな
る。よって、特に物品が傷みやすい農産物である場合に
は好適である。しかし、物品によっては押圧力が可動押
圧棒32の突出量により変化しても良いものがあり、こ
のような場合には例えばガイド板58と可動押圧棒32
との間にコイルスプリング16を取付ピン34に外嵌し
て配置し、可動押圧棒32に放射方向の付勢力を直接的
に与えるようにしてもよい。
【0032】以上、本発明の好適な実施例について種々
述べてきたが、本発明は上述する実施例に限定されるも
のではなく、発明の精神を逸脱しない範囲で多くの改変
を施し得るのはもちろんである。
【0033】
【発明の効果】本発明に係る容器反転排出装置を用いる
と、容器が搬送ベルトと搬送部との間に送り込まれた際
に、搬送ベルトの中央部分に設けられた可動押圧棒が付
勢機構により搬送ベルトの外方へ突出して容器内に入り
込み、物品を押圧する。これにより、物品が入った容器
が搬送ベルトと搬送部とに挟まれて上方へ搬送されて反
転する場合でも、搬送中における物品の容器内での移動
が最小限に抑制され、また移動した場合でもその移動は
急激なものではなくなるため、物品同士が擦れたり、容
器の内面と当たって傷むということを減少させることが
可能となるという効果を有する。また、隣接する各可動
押圧棒を可撓性を有するシート材で連結しておけば、容
器内における物品の配置のバラツキによっては隣接する
可動押圧棒間に突出量の相違に基づく段差が生じ、さら
にこの段差によって可動押圧棒間に隙間が生じ、物品の
大きさいかんによってはこの隙間から物品が可動押圧棒
の裏側に入り込む可能性もあるが、これを防止すること
が可能となる。また、付勢機構をエアチューブを用いて
構成すると、エアチューブ内は連通しているために複数
の可動押圧棒に加わる圧力を可動押圧棒の突出量や傾
き、位置に関係なく略均一にすることが可能となり、物
品に過度の押圧力が加わり損傷を与えることも低減でき
るという効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る容器反転排出装置の一実施の形態
の構成を示す正面図である。
【図2】第1回転体の内部構造を示す図1のE−E断面
図である。
【図3】図1のベルト受部材の構成を示す正面図であ
る。
【図4】図1の搬送コンベアの平面図である。
【図5】ガイド板、可動押圧棒、取付ピン、連結棒およ
びシート材の構成を示す図4のF−F断面図である。
【図6】ガイド板、可動押圧棒、取付ピン、連結棒およ
びシート材の構成を示す斜視図である。
【図7】従来の容器反転排出装置の一例の構成を示す正
面図である。
【符号の説明】 10 容器反転排出装置 12 第1回転体 14 第1水平軸 16 スプリング 18 ベルト受部材 24 第2回転体 26 第2水平軸 28 搬送コンベア 30 搬送ベルト 32 可動押圧棒 34 取付ピン 38 エアチューブ(付勢機構の一例) 102 搬送部 104 反転コンベア 120 物品 122 容器

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1水平軸を中心として回転可能である
    と共に、該第1水平軸方向の両端外周には第1水平軸を
    中心とする放射方向へスプリングにより常時付勢力が付
    与されたベルト受部材が複数環状に配された第1回転体
    と、前記第1水平軸を中心とした前記第1回転体の外周
    より大径の同一円周上に位置し、第1回転体の下部と上
    部に亘る略半円状の搬送部を有する反転コンベアと、第
    2水平軸を中心として回転可能な第2回転体と、前記第
    1回転体と該第2回転体とに搬送ベルトが張設された搬
    送コンベアとを有し、 多数の物品が入った容器の方形開口部を前記搬送ベルト
    側として搬送ベルトと前記搬送部との間に送り込まれた
    前記容器を上方に搬送しつつ反転させ、反転した容器を
    つかみ上げることにより容器内から物品を排出可能とす
    る容器反転排出装置において、 前記搬送ベルトの外面中央部分には、該搬送ベルトの幅
    方向に沿って延びると共に、前記容器の開口部の幅より
    短寸に形成された複数の可動押圧棒が搬送ベルトに摺動
    自在に挿通された取付ピンの先端に装着されて所定の間
    隔で搬送ベルトの長手方向に沿って複数並設され、 前記第1回転体若しくは前記搬送ベルトには、該搬送ベ
    ルトが該第1回転体に巻きついた際に前記可動押圧棒を
    外方へ突出するように付勢する付勢機構が設けられてい
    ることを特徴とする容器反転排出装置。
  2. 【請求項2】 前記ベルト受部材は第1スプロケットを
    用いて形成されると共に、前記第2回転体は前記第1回
    転体と同じ幅だけ互いに離間して配された一対の第2ス
    プロケットであり、 前記搬送ベルトは、 環状に配された前記第1スプロケットと前記第2スプロ
    ケットとの間に張設された一対のチェーンと、 該一対のチェーン間に、該チェーンと直交するように前
    記可動押圧棒と同数掛け渡されると共に、前記取付ピン
    が摺動自在に挿通されて該取付ピンを摺動自在にガイド
    する棒状のガイド板と、 該各ガイド板の外面両端部分に、前記可動押圧棒を挟む
    ように固定され、前記搬送部との間に送り込まれた前記
    容器の開口部口縁と当接して搬送部との間で容器を挟持
    する固定押圧棒とを有することを特徴とする請求項1記
    載の容器反転排出装置。
  3. 【請求項3】 隣接する前記各可動押圧棒は、該可動押
    圧棒の長さと同じ幅の可撓性を有するシート材で連結さ
    れていることを特徴とする請求項1または2記載の容器
    反転排出装置。
  4. 【請求項4】 前記付勢機構は、前記第1回転体内に前
    記第1水平軸を中心として取り付けられたエアチューブ
    であることを特徴とする請求項1、2または3記載の容
    器反転排出装置。
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