JPH1179149A - 容器反転装置 - Google Patents

容器反転装置

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JPH1179149A
JPH1179149A JP25752597A JP25752597A JPH1179149A JP H1179149 A JPH1179149 A JP H1179149A JP 25752597 A JP25752597 A JP 25752597A JP 25752597 A JP25752597 A JP 25752597A JP H1179149 A JPH1179149 A JP H1179149A
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JP
Japan
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container
elastic body
conveyor
belt
edges
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JP25752597A
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English (en)
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Toru Ishii
徹 石井
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ISHII SANGYO
Ishii Corp
Original Assignee
ISHII SANGYO
Ishii Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】容器に収納された物品が落下するのを確実に防
止することができ、物品の排出作業が円滑に行なえる容
器反転装置を提供する。 【解決手段】多数の果菜物が収納された容器を外側コン
ベアの受け板上に載置し、外側コンベアの受け板上に載
置された容器の方形開口面に内側コンベアの押えベルト
を押付けて保持すると共に、外側コンベアと内側コンベ
アとで保持した容器の開口側両縁部を、押えベルトに周
設した弾性体の両側縁部よりも外側であって、両側縁部
近傍の搬送面に対して直接押圧する。弾性体の厚さだ
け、容器の上下縁部と、押えベルトに周設した弾性体と
の間隔が狭くなり、相互が近接又は押圧されるため、反
転途中に於いて、容器に収納された果菜物が落下するの
を確実に防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば、果菜
物、球技用ボール、機械又は電子部品等の物品が収納さ
れた容器を反転して、その容器に収納された物品を排出
する作業に用いられる容器反転装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上述例のような容器に収納された
多数の物品を排出する装置としては、例えば、図6に示
すように、多数の果菜物A…が収納された容器Bを上向
きに開口した状態のまま外側コンベア70に載置し、外
側コンベア70により搬送される容器Bの方形開口面B
aに対して内側コンベア71を押圧すると共に、外側コ
ンベア70と内側コンベア71とで容器Bを保持した状
態のまま周回方向に搬送して、その容器Bを下向きに開
口した状態に上下反転させ、容器Bに収納された多数の
果菜物A…を一挙に排出する装置がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した容器
Bの方形開口面Baを、略半円形状に湾曲した内側コン
ベア71の搬送面71aに対して押圧するので、内側コ
ンベア71の曲率半径が小さくなるほど、容器Bの開口
側下縁部Bbと内側コンベア71の搬送面71aとの対
向部分に形成される隙間が大きくなり、反転途中に於い
て、容器Bに収納された果菜物Aが落下しやすいという
問題点を有している。
【0004】上述した問題を解決する方法として、内側
コンベア71の曲率半径を大きくすれば、容器Bの方形
開口面Baに対して内側コンベア71が略面待遇で押圧
され、容器Bの開口側下縁部Bbと内側コンベア71の
搬送面71aとの対向部分に形成される隙間が小さくす
ることができるが、外側コンベア70及び内側コンベア
71の周回距離が長くなり、装置全体が大型化するた
め、広い設置スペースが必要となり、レイアウトが困難
になるという問題点を有している。
【0005】他の方法として、容器Bの押圧力を利用し
て、内側周回路に張架した幅広ベルトを扁平状態に変形
させ、容器Bの方形開口面Baに対して幅広ベルトを面
待遇に押圧する装置(特公平8−2516916号)が
あるが、幅広ベルトに押圧される容器Bの個数によって
緊張具合が変動するため、反転途中に於いて、容器Bの
姿勢が傾いたり、その位置が幅方向に変位しやすく、安
定性が悪いという問題点を有している。
【0006】この発明は上記問題に鑑み、外側搬送帯に
載置された容器の方形開口面に内側搬送帯を押圧し、容
器の開口側両縁部を、内側搬送帯に周設した弾性体の両
側縁部よりも外側の搬送面に押圧するので、容器の開口
側周縁部が弾性体により閉塞され、反転途中に於いて、
容器に収納した物品が落下するのを確実に防止すること
ができ、物品の排出作業が安定して行える容器反転装置
の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
略半円状の周回路に沿って外側搬送帯と内側搬送帯とを
周回方向に回転させ、多数の物品が収納された容器を外
側搬送帯に載置し、該容器の方形開口面に内側搬送帯を
押圧して、一対の搬送帯で保持した容器を周回方向に搬
送しながら上下反転し、該容器に収納された物品を排出
する容器反転装置であって、上記内側搬送帯の搬送面全
長にわたり上記容器の開口側両縁部よりも幅狭に形成し
た弾性体を周設した容器反転装置であることを特徴とす
る。
【0008】請求項2記載の発明は、上記請求項1記載
の構成と併せて、上記周回路両側部に、上記内側搬送帯
に周設した弾性体と対向する位置に容器を規制すると共
に、上記容器の開口側両縁部を、上記内側搬送帯に周設
した弾性体の両側縁部よりも外側であって、両側縁部近
傍の搬送面に対して押圧される位置に幅寄せするガイド
手段を設けた容器反転装置であることを特徴とする。
【0009】請求項3記載の発明は、上記請求項1又は
2記載の構成と併せて、上記弾性体を、線条体を交絡し
て構成又は柔軟性を有する弾性部材で構成した容器反転
装置であることを特徴とする。
【0010】
【作用】請求項1記載の容器反転装置は、多数の物品が
収納された容器を上向きに開口して外側搬送帯に載置
し、外側搬送帯により搬送される容器の方形開口面に対
して内側搬送帯を押圧すると共に、容器の開口側両縁部
を、内側搬送帯の搬送面全長に周設した弾性体の両側縁
部よりも外側であって、両側縁部近傍の搬送面に対して
直接押圧するので、略半円状の周回路上に容器が移動さ
れたとき、容器の開口側両縁部よりも内側に弾性体が嵌
り込み、その弾性体の厚さだけ、容器の上下縁部と、内
側搬送帯に周設した弾性体とが互いに近接又は押圧さ
れ、容器の開口側周縁部と内側搬送帯との対向面が弾性
体により閉塞されるため、反転途中に於いて、容器に収
納された物品が落下するのを確実に防止することができ
る。
【0011】一方、周回路の水平部分に容器を移動した
とき、容器の開口側周縁部が弾性体に対して押付けら
れ、その開口側周縁部の形状に対応して弾性体が変形す
るため、容器に収納された物品が落下するのを確実に阻
止することができる。且つ、物品と内側搬送帯との当接
時に生じる衝撃が弾性体で緩和され、物品の商品価値が
損なわれるのを防止することができる。
【0012】請求項2記載の容器反転装置は、上記請求
項1記載の作用と併せて、周回路両側部に架設したガイ
ド手段により容器を幅寄せしながら外側搬送帯で搬送す
るので、内側搬送帯に周設した弾性体の両側縁部よりも
外側であって、両側縁部近傍の搬送面に対して容器の開
口側両縁部が正確且つ確実に押圧される。
【0013】請求項3記載の容器反転装置は、上記請求
項1又は2記載の作用と併せて、容器の方形開口面に対
して内側搬送帯が押圧されたとき、容器の開口側周縁部
及び物品が押付けられた部分の弾性体が変形し、容器の
開口側周縁部に沿って弾性体が押付けられるので、容器
に収納された物品が落下するのを確実に阻止することが
できる。且つ、容器の姿勢及び位置が変位したり、物品
の収納位置が変位したりするのを防止することができ、
容器の反転作業及び物品の排出作業が安定して行える。
【0014】
【発明の効果】この発明によれば、外側搬送帯により搬
送される容器の方形開口面に内側搬送帯を押圧して、容
器の開口側両縁部を、内側搬送帯に周設した弾性体の両
側縁部よりも外側であって、両側縁部近傍の搬送面に対
して直接押圧するので、容器の開口側周縁部が弾性体に
より閉塞され、反転途中に於いて、容器に収納された物
品が落下するのを確実に防止することができ、物品の排
出作業が安定して行える。しかも、容器の開口側周縁部
を、内側搬送帯に周設した弾性体に対して部分的に押圧
するので、弾性体の緩衝性及び弾性が短期間で低下する
のを防止でき、その機能が長期間安定して得られる。且
つ、内側搬送帯の曲率半径に応じて、容器の開口側周縁
部が閉塞される厚みに弾性体を変更することで、内側搬
送帯の曲率半径を小さくしても容器に収納された物品が
落下せず、その周回距離を短くして、装置全体の小型化
を図ることができ、レイアウトが容易に行なえる。
【0015】さらに、周回路両側部に架設したガイド手
段により容器を幅寄せしながら搬送するので、容器の上
下面を押圧するとき、容器の姿勢が傾いたり、その位置
が幅方向に変位したりするのを確実に防止することがで
き、弾性体の両側縁部よりも外側であって、両側縁部近
傍の搬送面に対して容器の開口側両縁部が正確に押圧さ
れるため、容器の反転動作に何等支障が無く、作業が安
定して行える。
【0016】さらにまた、容器の開口側周縁部及び物品
が押付けられた部分の弾性体が変形し、容器の開口側周
縁部に沿って弾性体が押付けられるので、容器に収納さ
れた物品が落下するのを阻止することができる。且つ、
容器の姿勢及び位置が変位したり、物品の収納位置が変
位したりするのを積極的に防止することができ、容器の
反転作業及び物品の排出作業が安定して行える。
【0017】
【実施例】この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳
述する。図面は物品の一例として、多数の果菜物が収納
された容器を上下反転して、容器に収納された果菜物を
排出する容器反転装置を示し、図1に於いて、この容器
反転装置1は、多数の果菜物A…が収納された容器Bを
上向きに開口して供給用コンベア2に載置し、供給用コ
ンベア2上に設定した停止位置に容器Bが搬送されたと
き、同位置下部に配設した容器供給機3により容器Bを
幅方向に搬出し、同位置側部に架設した外側コンベア4
に対して容器Bを移載する。外側コンベア4に載置され
た容器Bの方形開口面Baに内側コンベア5を押圧する
と共に、外側コンベア4と内側コンベア5とで保持した
容器Bを略半円状の周回路に沿って周回方向に搬送し、
その方形開口面Baが下向きとなる状態に上下反転(約
180度)する。内側コンベア5の終端側に搬送された
容器Bを、同側上部に配設した容器回収機6により回収
方向に搬送し、容器Bに収納された多数の果菜物A…を
分散用コンベア7に排出して、分散用コンベア7に移載
された果菜物A…を分散しながら次工程(図示省略)に
搬送する。一方、回収側に配設した回収用コンベア8に
容器Bを移載して回収工程(図示省略)に搬送する。
【0018】上述した供給用コンベア2は、例えば、合
成樹脂製又は金属製のコンテナ、或いは、反転するのに
必要な構造及び強度を有する段ボール箱又は木箱等の容
器Bを送り方向に配列した送りローラ10…上に載置
し、送りローラ10…を送り方向に回転して搬送路上に
設定した停止位置に搬送する。送りローラ10は、左右
に架設した取付け枠11,11間に、送り方向に対して
容器Bが載置される間隔に隔てて多数軸架され、減速機
付き送り用モータ(図示省略)により送りローラ10…
を送り方向に回転して、送りローラ10…上に載置され
た容器Bを搬送路上の停止位置に搬送する。なお、同位
置に搬送される容器Bを、例えば、ストッパ等の停止手
段で搬送停止してもよい。
【0019】前述した容器供給機3は、供給用コンベア
2上の停止位置に搬送された容器Bを送りチェーン12
…で一旦持上げ、送りチェーン12…を送り方向に対し
て直交する方向に回転して、同位置側部(左側部)に対
して直交する方向に架設した外側コンベア4の受け板1
0…に容器Bを移載供給する。送りチェーン12は、同
位置下部に配設した昇降枠16の右側端部に軸支したス
プロケット13と、左側端部に軸支したスプロケット1
4との間に、供給用コンベア2の送り方向に対して直交
する方向に張架している。同枠下部に固定した減速機付
き回転用モータ15は、スプロケット15a,15a及
び駆動チェーン15bを介して送りチェーン12を回転
し、送りチェーン12…間に載置された容器Bを後述す
る外側コンベア4の受け板20…に移載する。且つ、同
位置下部に配設した昇降用シリンダ17は、送りローラ
10…上に載置された容器Bが持上げられる上昇位置
と、その送りローラ10…上に載置された容器Bの搬送
が許容される降下位置とに、昇降枠16に張架した送り
チェーン12…を上下動する。なお、上述した送りチェ
ーン12に代えて、例えば、プッシャ、ロボットアーム
等の移載手段により容器Bを供給してもよい。
【0020】前述した外側コンベア4は、図2に示すよ
うに、略半円状の外側周回路上に架設した多数枚の受け
板20…を周回方向に移動して、受け板20…上に載置
された容器Bを後述する内側コンベア5の押えベルト3
2に対して押付けた状態のまま周回方向に搬送する。受
け板20は、容器Bの横幅よりも幅広であって、後述す
る押えベルト32と略同一又は若干幅広となる搬送幅に
形成され、外側周回路に沿って張架した左右の周回チェ
ーン21,21間に、その周回チェーン21の全長に対
して容器Bが載置される間隔に隔てて多数枚架設してい
る。
【0021】周回チェーン21は、始端側周回路に軸支
したスプロケット22,23,24と、終端側周回路に
軸支したスプロケット25,26と、スプロケット2
2,25間と対応する搬送側周回路に架設したチェーン
ガイド27,28と、スプロケット24,26間と対応
する回帰側周回路に架設したチェーンガイド29とに張
架している。終端側上部に配設した減速機付き回転用モ
ータ30は、スプロケット30a,30a及び駆動チェ
ーン30bを介して、周回チェーン21,21間に架設
した受け板20…を、後述する内側コンベア5の押えベ
ルト32と同期して、チェーンガイド27,28,29
に沿って周回方向に移動させ、受け板20…に載置され
た容器Bを外側周回路に沿って搬送する。
【0022】なお、実施例では、上述した外側コンベア
4をスラストコンベアで構成しているが、例えば、ベル
トコンベア、ローラコンベア、チェーンコンベア等の他
の搬送手段で構成してもよい。
【0023】前述した内側コンベア5は、図3、図4に
も示すように、略半円状の内側周回路上に張架した押え
ベルト32を周回方向に回転して、押えベルト32に押
付けられた容器Bを周回方向に搬送する。押えベルト3
2は、容器Bの横幅よりも幅広であって、受け板20と
略同一又は若干幅狭となる搬送幅に形成している。その
中央部搬送面には、例えば、合成樹脂製又は金属製の線
条体を交絡(例えば、綿状)してなる帯状の弾性体33
を搬送面全長に連続して接着固定している。また、押え
ベルト32の搬送面に対して弾性体33の裏面側を焼結
又は埋設してもよい。なお、上述した弾性体33を、押
えベルト32の片側縁部(右側又は右側)に寄って接着
固定してもよい。
【0024】弾性体33は、容器Bの横幅よりも幅狭で
あって、容器Bの開口側両縁部よりも内側に没入される
幅に形成し、厚みは、略半円形状に湾曲した押えベルト
32の搬送面に対して容器Bの開口側両縁部が押付けら
れたとき、その容器Bの上下縁部と、押えベルト32の
搬送面との対向部分に形成される隙間と略同等又は以上
となる厚みに設定し、且つ、弾性は、容器Bの上下縁部
と、押えベルト32の搬送面との対向部分から果菜物A
…が落下するのを防止するのに必要な弾性に設定され、
容器Bの開口側周縁部が押圧されたとき、その押圧力に
応じて弾性変形し、容器Bの開口側周縁部による押圧を
解除したとき、元の状態に復元する。
【0025】つまり、弾性体33の両側縁部よりも外側
であって、両側縁部近傍と対応する押えベルト32の搬
送面に対して容器Bの開口側両縁部を直接押圧するの
で、容器Bの開口側両縁部よりも内側に弾性体33が嵌
り込み、その弾性体33の厚さだけ、容器Bの上下縁部
と、弾性体33とが互いに近接又は押圧されるため、容
器Bに収納された大小の果菜物A…が落下するのを確実
に防止することができる。なお、弾性体33の幅及び厚
みを、容器Bの大きさ及び形状に応じて変更するもよ
い。
【0026】押えベルト32は、始端側周回路に軸架し
たロール35と、終端側周回路に軸架したロール36
と、そのロール35,36間と対応する送り側周回路に
軸架した支持ロール37…とに張架している。終端側上
部に配設した減速機付き回転用モータ38は、スプロケ
ット38a,38a及び駆動チェーン38bを介して、
押えベルト32を、上述した外側コンベア4の受け板2
0と…同期して、支持ロール37…に沿って周回方向に
回転させ、押えベルト32に押付けられた容器Bを内側
周回路に沿って搬送する。ロール35は、始端側下部に
配設したテンション機構39により斜め下方に牽引さ
れ、押えベルト32全体に対して適度な緊張を付与して
いる。
【0027】外側周回路の両側部には、外側コンベア4
と内側コンベア5とで保持された容器Bを周回方向にガ
イドするためのガイド部材40を架設している。ガイド
部材40は、外側周回路の始端部から終端部に至る全長
に、コンベア4,5で保持された容器Bの両側面に対し
て所定間隔に近接して架設され、コンベア4,5で保持
される容器Bの横幅に対応して間隔を拡縮調節可能に設
けている。ガイド部材40,40は、外側コンベア4に
より搬送される容器Bを、内側コンベア5の中央部搬送
面に対して容器Bの方形開口面Baが押付けられ、上述
した弾性体33の両側縁部よりも外側であって、両側縁
部近傍の搬送面に対して容器Bの開口側両縁部が押圧さ
れる位置に幅寄せガイドする。
【0028】上述した支持ロール37は、中空又は中実
であって、押えベルト32の搬送幅よりも若干長尺に形
成され、図2にも示すように、周回路両側部に架設した
支持板41,41の送り側周縁部に対して断面コ字形の
軸受枠42…を相対向して固定すると共に、その軸受枠
42…の対向面側に取付けた軸受43,43間に対して
自由回転可能に軸架している。
【0029】軸受枠42は、半円形状に形成した支持板
41の送り側周縁部に対して径方向に向けて固定され、
その送り側周縁部の全長に対して所定等間隔に隔てて放
射状に配設している。軸受43は、軸受枠42の対向面
側に形成した受け溝44に対して摺動可能に係合され、
その受け溝44に固定したストッパ45は、押えベルト
32に対して容器Bが押付けられてないとき、支持ロー
ル37が送り側周回路に沿って均等に配列される位置に
軸受43を規制する。
【0030】軸受枠42と軸受43との間に張架したコ
イルスプリング46は、支持ロール37に張架した押え
ベルト32に対して適度な緊張が付与される方向に牽引
付勢している。任意位置に軸架した支持ロール37の両
端部には、反転時に於いて、押えベルト32が幅方向に
蛇行するのを防止するための規制リング47を固定して
いる。つまり、押えベルト32に対して容器Bが押付け
られたとき、コイルスプリング46に抗して、容器Bが
押付けられた部分の支持ロール37…が径方向に押し戻
され、容器Bの方形開口面Baに対して押えベルト32
が面待遇で密着され、その方形開口面Baを閉塞する。
なお、コイルスプリング46に代えて、例えば、渦巻き
バネ等のバネ部材又は合成ゴム等の弾性部材を用いても
よい。
【0031】前述した容器回収機6は、内側コンベア5
の終端部に近接して斜設した保持ベルト50,50で反
転済みの容器Bを保持して、同側に斜設した支持板5
1,51に沿って斜め上方に持上げながら回収方向に搬
送し、回収側に架設した回収用コンベア52に移載す
る。同時に、容器Bに収納された果菜物A…を、同側下
部に近接して架設した分散用コンベア7に対して一挙に
排出する。
【0032】保持ベルト50は、内側コンベア5の終端
側上部に軸支したプーリ54と、後述する回収用コンベ
ア52の始端側上部に軸支したプーリ55との間に、後
述する支持板51と平行して斜め上向きに張架され、容
器Bの横幅に対応して保持間隔を拡縮調節可能に設けて
いる。プーリ55に直結した減速機付き回転用モータ5
6は、保持ベルト50,50を回収方向に同期回転し
て、内側コンベア5により搬送される容器Bを保持ベル
ト50,50で押圧保持すると共に、その容器Bの開口
側両縁部を支持板51,51に沿って斜め上方に持上げ
ながら回収方向に搬送して、回収側に架設した回収用コ
ンベア52に移載する。その回収用コンベア52に載置
された容器Bは回収工程(図示省略)に搬送供給する。
【0033】支持板51は、内側コンベア5の終端部
と、回収用コンベア52の始端部との間に斜設され、容
器Bの開口側両縁部が係合される間隔であって、容器B
に収納された果菜物A…が分散用コンベア7に対して排
出される間隔に隔てて架設している。
【0034】前述した分散用コンベア7は、上述した容
器回収機6により容器Bを斜め上方に持上げて該容器B
に収納された果菜物A…を排出するとき、容器Bから排
出される果菜物A…を1本の分散ベルト57で分散しな
がら送り方向に搬送し、終端側に仕分け用コンベア61
に対して供給する。分散ベルト57は、送り側始端部に
軸架したロール58と、送り側終端部に軸架したロール
59との間に張架され、終端側下部に配設した減速機付
き回転用モータ60は、プーリ及60a,60aび駆動
ベルト60bを介して、分散ベルト57を送り方向に回
転させ、容器Bから排出された果菜物A…を前後及び左
右に分散しながら搬送する。なお、実施例では、1本の
分散ベルト57で果菜物A…を分散するが、例えば、複
数本のベルトを直列に配列し、前部ベルトから後部ベル
トに乗り移らせるときに果菜物A…を加速搬送し、果菜
物A…を前後方向に離間してもよい。
【0035】図示実施例は上記の如く構成するものにし
て、以下、上述した容器反転装置1により多数の果菜物
A…が収納された容器Bを反転して、容器Bに収納され
た果菜物A…を排出するときの動作を説明する。先ず、
図1に示すように、多数の果菜物A…が収納された容器
Bを、その方形開口面Baを上向けて供給用コンベア2
に順次載置し、供給用コンベア2上に設定した停止位置
に容器Bを順次搬送すると共に、その位置に容器Bが搬
送停止されたとき、容器供給機3を構成する送りチェー
ン12…により容器Bを一旦持上げて、外側コンベア4
を構成する受け板20…上に容器Bを移載する。
【0036】次に、図4に示すように、外側コンベア4
の受け板20…上に載置された容器Bをガイド部材3
9,39でガイドして、内側コンベア5を構成する押え
ベルト32の中央部搬送面に対して押圧される位置に幅
寄せすると共に、押えベルト32に周設した弾性体33
の両側縁部よりも外側であって、両側縁部近傍の搬送面
に対して容器Bの開口側両縁部が左右均等に押圧される
中央位置に幅寄せガイドする。
【0037】次に、図2、図3に示すように、外側コン
ベア4の受け板20…上に載置された容器Bの方形開口
面Baに、内側コンベア5の押えベルト32を押付ける
と共に、外側コンベア4と内側コンベア5とで保持した
容器Bの開口側両縁部を、押えベルト32に周設した弾
性体33の両側縁部よりも外側であって、両側縁部近傍
の搬送面に対して直接押圧するので、略半円状の周回路
上に容器Bが移動されたとき、容器Bの開口側両縁部よ
りも内側に弾性体33が嵌り込み、その弾性体33の厚
さだけ、容器Bの上下縁部と、押えベルト32に周設し
た弾性体33とが互いに近接又は押圧され、容器Bの開
口側周縁部と内側コンベア5との対向面が弾性体33に
より閉塞されるため、反転途中に於いて、容器Bに収納
された果菜物A…が落下するのを確実に防止することが
できる。且つ、押えベルト32に対して容器Bが押付け
られたとき、容器Bが押付けられた部分の支持ロール3
7…が径方向に押し戻され、容器Bの方形開口面Baに
対して押えベルト32が面待遇で密着され、その方形開
口面Baを閉塞する。
【0038】次に、外側コンベア4と内側コンベア5と
で保持した容器Bを周回方向に搬送し、その方形開口面
Baが下向きとなる状態に上下反転(約180度)す
る。周回路の水平部分に容器Bが移動されたとき、容器
Bの上下縁部が弾性体33に対して押付けられ、その上
下縁部の形状に対応して弾性体33が変形するため、反
転後に於いて、容器Bに収納された果菜物Aが落下する
のを確実に阻止することができる。且つ、果菜物Aと内
側コンベア5との当接時に生じる衝撃が弾性体33で緩
和され、果菜物Aの商品価値が損なわれるのを防止する
ことができる。上下反転された容器Bを内側コンベア5
の終端側に搬送すると共に、容器回収機6を構成する保
持ベルト50,50で容器Bを押圧保持して、その容器
Bの開口側両縁部を支持板51,51に沿って斜め上方
に持上げながら、容器Bに収納された果菜物A…を分散
用コンベア7を構成する分散ベルト57に排出する。分
散ベルト57に載置された果菜物A…を前後及び左右に
分散しながら送り方向に搬送して仕分け用コンベア61
に順次移載し、等階級別に果菜物A…を仕分け処理す
る。一方、保持ベルト50,50で保持した容器Bを回
収方向に搬送して、回収側に架設した回収用コンベア5
2に移載する。回収用コンベア52に載置された容器B
は回収工程(図示省略)に搬送供給する。
【0039】以上のように、外側コンベア4の受け板2
0…上に載置された容器Bの方形開口面Baに対して内
側コンベア5の押えベルト32を上方から押圧し、容器
Bの開口側両縁部を、押えベルド32に周設した弾性体
33の両側縁部よりも外側であって、両側縁部近傍の搬
送面に対して直接押圧するので、容器Bの開口側両縁部
よりも内側に弾性体33が嵌り込み、その弾性体33の
厚さだけ、容器Bの開口側上下縁部と、押えベルト32
に周設した弾性体33とが互いに近接又は押圧され、容
器Bの開口側周縁部と内側コンベア5との対向面が弾性
体33により閉塞されるため、反転途中に於いて、容器
Bに収納された果菜物Aが落下するのを確実に防止する
ことができ、果菜物Aの排出作業が安定して行える。
【0040】しかも、容器Bの上下縁部を、押えベルト
32に周設した弾性体33に対して部分的に押圧するの
で、弾性体33の緩衝性及び弾性が短期間で低下するの
を防止でき、その機能が長期間安定して得られる。且
つ、内側コンベア5の曲率半径に応じて、容器Bの開口
側周縁部が閉塞される厚みに弾性体33を変更すること
で、内側コンベア5の曲率半径を小さくしても容器Bに
収納された物品が落下せず、その周回距離を短くして、
装置全体の小型化を図ることができ、レイアウトが容易
に行なえる。
【0041】さらに、周回路両側部に架設したガイド部
材40,40により内側コンベア5の中央部搬送面に対
して押圧される位置に容器Bを幅寄せガイドするので、
容器Bの上下面を押圧するとき、容器Bの姿勢が傾いた
り、その位置が幅方向に変位したりするのを確実に防止
することができ、上述した弾性体33の両側縁部よりも
外側であって、両側縁部近傍の搬送面に対して容器Bの
開口側両縁部が正確に押圧されるため、容器Bの反転動
作に何等支障が無く、作業が安定して行える。
【0042】さらにまた、容器Bの開口側周縁部及び果
菜物Aが押付けられた部分の弾性体33が変形し、容器
Bの開口側周縁部に沿って弾性体33が押付けられるの
で、容器Bの開口側周縁部と内側コンベア5との対向面
が確実に閉塞され、容器Bに収納された果菜物Aが落下
するのを阻止することができる。且つ、容器Bの姿勢及
び位置が変位したり、果菜物Aの収納位置が変位したり
するのを積極的に防止することができ、容器Bの反転作
業及び果菜物Aの排出作業が安定して行える。
【0043】図5は、押えベルト32の中央部搬送面
に、例えば、合成ゴム(ウレタンゴム、スポンジゴ
ム)、軟質樹脂等で形成した帯状の弾性体34を接着固
定(又は焼結、埋設)した内側コンベア5の他の例を示
し、外側コンベア4と内側コンベア5とで保持された容
器Bの開口側両縁部を、押えベルト32に周設した弾性
体34の両側縁部よりも外側であって、押えベルト32
の搬送側両側部に対して直接押圧するので、上述と同様
に、容器Bの開口側両縁部よりも内側に弾性体34が嵌
り込み、その弾性体34の厚さだけ、容器Bの上下縁部
と、押えベルト32に周設した弾性体34とが互いに近
接又は押圧されるため、第1実施例と同等の作用効果を
奏することができる。
【0044】この発明の構成と、上述の実施例との対応
において、この発明の物品は、実施例の果菜物Aに対応
し、以下同様に、外側搬送帯は、外側コンベア4に対応
し、内側搬送帯は、内側コンベア5に対応し、弾性体
は、弾性体33,34に対応し、ガイド手段は、ガイド
部材40に対応するも、この発明は、上述の実施例の構
成のみに限定されるものではない。
【0045】上述した実施例では、多数の果菜物A…が
収納された容器Bを反転する容器反転装置1を説明した
が、例えば、球技用ボール、機械又は電子部品等の物品
が収納された容器を反転する作業にも適用することがで
き、実施例の用途のみに限定されるものではない。
【0046】また、容器Bに収納される物品の種類、硬
さ、大きさに応じて、内側コンベア5を構成する弾性体
33,34の材質及び弾性、厚さを変更してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 容器反転装置による容器の反転動作を示す側
面図。
【図2】 図1に示すC−C線矢視断面図。
【図3】 内側コンベアにより容器の押圧状態を示す側
面図。
【図4】 ガイド部材による容器の幅寄せ状態を示す側
面図。
【図5】 内側コンベアの他の例を示す側面図。
【図6】 従来例の装置による容器の反転動作を示す側
面図。
【符号の説明】
A…果菜物 B…容器 Ba…方形開口面 1…容器反転装置 2…供給用コンベア 3…容器供給機 4…外側コンベア 5…内側コンベア 6…容器回収機 7…分散用コンベア 20…受け板 21…周回チェーン 32…押えベルト 33,34…弾性体 40…ガイド部材
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年9月10日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 容器反転装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば、果菜
物、球技用ボール、機械又は電子部品等の物品が収納さ
れた容器を反転して、その容器に収納された物品を排出
する作業に用いられる容器反転装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上述例のような容器に収納された
多数の物品を排出する装置としては、例えば、図6に示
すように、多数の果菜物A…が収納された容器Bを上向
きに開口した状態のまま外側コンベア70に載置し、外
側コンベア70により搬送される容器Bの方形開口面B
aに対して内側コンベア71を押圧すると共に、外側コ
ンベア70と内側コンベア71とで容器Bを保持した状
態のまま周回方向に搬送して、その容器Bを下向きに開
口した状態に上下反転させ、容器Bに収納された多数の
果菜物A…を一挙に排出する装置がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した容器
Bの方形開口面Baを、略半円形状に湾曲した内側コン
ベア71の搬送面71aに対して押圧するので、内側コ
ンベア71の曲率半径が小さくなるほど、容器Bの開口
側下縁部Bbと内側コンベア71の搬送面71aとの対
向部分に形成される隙間が大きくなり、反転途中に於い
て、容器Bに収納された果菜物Aが落下しやすいという
問題点を有している。
【0004】上述した問題を解決する方法として、内側
コンベア71の曲率半径を大きくすれば、容器Bの方形
開口面Baに対して内側コンベア71が略面待遇で押圧
され、容器Bの開口側下縁部Bbと内側コンベア71の
搬送面71aとの対向部分に形成される隙間が小さくす
ることができるが、外側コンベア70及び内側コンベア
71の周回距離が長くなり、装置全体が大型化するた
め、広い設置スペースが必要となり、レイアウトが困難
になるという問題点を有している。
【0005】他の方法として、容器Bの押圧力を利用し
て、内側周回路に張架した幅広ベルトを扁平状態に変形
させ、容器Bの方形開口面Baに対して幅広ベルトを面
待遇に押圧する装置(特公平8−2516916号)が
あるが、幅広ベルトに押圧される容器Bの個数によって
緊張具合が変動するため、反転途中に於いて、容器Bの
姿勢が傾いたり、その位置が幅方向に変位しやすく、安
定性が悪いという問題点を有している。
【0006】この発明は上記問題に鑑み、外側搬送帯に
載置された容器の方形開口面に内側搬送帯を押圧し、容
器の開口側両縁部を、内側搬送帯に周設した弾性体の両
側縁部よりも外側の搬送面に押圧するので、容器の開口
側周縁部が弾性体により閉塞され、反転途中に於いて、
容器に収納した物品が落下するのを確実に防止すること
ができ、物品の排出作業が安定して行える容器反転装置
の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
略半円状の周回路に沿って外側搬送帯と内側搬送帯とを
周回方向に回転させ、多数の物品が収納された容器を外
側搬送帯に載置し、該容器の方形開口面に内側搬送帯を
押圧して、一対の搬送帯で保持した容器を周回方向に搬
送しながら上下反転し、該容器に収納された物品を排出
する容器反転装置であって、上記内側搬送帯の搬送面全
長にわたり上記容器の開口側両縁部よりも幅狭に形成し
た弾性体を周設した容器反転装置であることを特徴とす
る。
【0008】請求項2記載の発明は、上記請求項1記載
の構成と併せて、上記周回路両側部に、上記内側搬送帯
に周設した弾性体と対向する位置に容器を規制すると共
に、上記容器の開口側両縁部を、上記内側搬送帯に周設
した弾性体の両側縁部よりも外側であって、両側縁部近
傍の搬送面に対して押圧される位置に幅寄せするガイド
手段を設けた容器反転装置であることを特徴とする。
【0009】請求項3記載の発明は、上記請求項1又は
2記載の構成と併せて、上記弾性体を、線条体を交絡し
て構成又は柔軟性を有する弾性部材で構成した容器反転
装置であることを特徴とする。
【0010】
【作用】請求項1記載の容器反転装置は、多数の物品が
収納された容器を上向きに開口して外側搬送帯に載置
し、外側搬送帯により搬送される容器の方形開口面に対
して内側搬送帯を押圧すると共に、容器の開口側両縁部
を、内側搬送帯の搬送面全長に周設した弾性体の両側縁
部よりも外側であって、両側縁部近傍の搬送面に対して
直接押圧するので、略半円状の周回路上に容器が移動さ
れたとき、容器の開口側両縁部よりも内側に弾性体が嵌
り込み、その弾性体の厚さだけ、容器の上下縁部と、内
側搬送帯に周設した弾性体とが互いに近接又は押圧さ
れ、容器の開口側周縁部と内側搬送帯との対向面が弾性
体により閉塞されるため、反転途中に於いて、容器に収
納された物品が落下するのを確実に防止することができ
る。
【0011】一方、周回路の水平部分に容器を移動した
とき、容器の開口側周縁部が弾性体に対して押付けら
れ、その開口側周縁部の形状に対応して弾性体が変形す
るため、容器に収納された物品が落下するのを確実に阻
止することができる。且つ、物品と内側搬送帯との当接
時に生じる衝撃が弾性体で緩和され、物品の商品価値が
損なわれるのを防止することができる。
【0012】請求項2記載の容器反転装置は、上記請求
項1記載の作用と併せて、周回路両側部に架設したガイ
ド手段により容器を幅寄せしながら外側搬送帯で搬送す
るので、内側搬送帯に周設した弾性体の両側縁部よりも
外側であって、両側縁部近傍の搬送面に対して容器の開
口側両縁部が正確且つ確実に押圧される。
【0013】請求項3記載の容器反転装置は、上記請求
項1又は2記載の作用と併せて、容器の方形開口面に対
して内側搬送帯が押圧されたとき、容器の開口側周縁部
及び物品が押付けられた部分の弾性体が変形し、容器の
開口側周縁部に沿って弾性体が押付けられるので、容器
に収納された物品が落下するのを確実に阻止することが
できる。且つ、容器の姿勢及び位置が変位したり、物品
の収納位置が変位したりするのを防止することができ、
容器の反転作業及び物品の排出作業が安定して行える。
【0014】
【発明の効果】この発明によれば、外側搬送帯により搬
送される容器の方形開口面に内側搬送帯を押圧して、容
器の開口側両縁部を、内側搬送帯に周設した弾性体の両
側縁部よりも外側であって、両側縁部近傍の搬送面に対
して直接押圧するので、容器の開口側周縁部が弾性体に
より閉塞され、反転途中に於いて、容器に収納された物
品が落下するのを確実に防止することができ、物品の排
出作業が安定して行える。しかも、容器の開口側周縁部
を、内側搬送帯に周設した弾性体に対して部分的に押圧
するので、弾性体の緩衝性及び弾性が短期間で低下する
のを防止でき、その機能が長期間安定して得られる。且
つ、内側搬送帯の曲率半径に応じて、容器の開口側周縁
部が閉塞される厚みに弾性体を変更することで、内側搬
送帯の曲率半径を小さくしても容器に収納された物品が
落下せず、その周回距離を短くして、装置全体の小型化
を図ることができ、レイアウトが容易に行なえる。
【0015】さらに、周回路両側部に架設したガイド手
段により容器を幅寄せしながら搬送するので、容器の上
下面を押圧するとき、容器の姿勢が傾いたり、その位置
が幅方向に変位したりするのを確実に防止することがで
き、弾性体の両側縁部よりも外側であって、両側縁部近
傍の搬送面に対して容器の開口側両縁部が正確に押圧さ
れるため、容器の反転動作に何等支障が無く、作業が安
定して行える。
【0016】さらにまた、容器の開口側周縁部及び物品
が押付けられた部分の弾性体が変形し、容器の開口側周
縁部に沿って弾性体が押付けられるので、容器に収納さ
れた物品が落下するのを阻止することができる。且つ、
容器の姿勢及び位置が変位したり、物品の収納位置が変
位したりするのを積極的に防止することができ、容器の
反転作業及び物品の排出作業が安定して行える。
【0017】
【実施例】この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳
述する。図面は物品の一例として、多数の果菜物が収納
された容器を上下反転して、容器に収納された果菜物を
排出する容器反転装置を示し、図1に於いて、この容器
反転装置1は、多数の果菜物A…が収納された容器Bを
上向きに開口して供給用コンベア2に載置し、供給用コ
ンベア2上に設定した停止位置に容器Bが搬送されたと
き、同位置下部に配設した容器供給機3により容器Bを
幅方向に搬出し、同位置側部に架設した外側コンベア4
に対して容器Bを移載する。外側コンベア4に載置され
た容器Bの方形開口面Baに内側コンベア5を押圧する
と共に、外側コンベア4と内側コンベア5とで保持した
容器Bを略半円状の周回路に沿って周回方向に搬送し、
その方形開口面Baが下向きとなる状態に上下反転(約
180度)する。内側コンベア5の終端側に搬送された
容器Bを、同側上部に配設した容器回収機6により回収
方向に搬送し、容器Bに収納された多数の果菜物A…を
分散用コンベア7に排出して、分散用コンベア7に移載
された果菜物A…を分散しながら次工程(図示省略)に
搬送する。一方、回収側に配設した回収用コンベア8に
容器Bを移載して回収工程(図示省略)に搬送する。
【0018】上述した供給用コンベア2は、例えば、合
成樹脂製又は金属製のコンテナ、或いは、反転するのに
必要な構造及び強度を有する段ボール箱又は木箱等の容
器Bを送り方向に配列した送りローラ10…上に載置
し、送りローラ10…を送り方向に回転して搬送路上に
設定した停止位置に搬送する。送りローラ10は、左右
に架設した取付け枠11,11間に、送り方向に対して
容器Bが載置される間隔に隔てて多数軸架され、減速機
付き送り用モータ(図示省略)により送りローラ10…
を送り方向に回転して、送りローラ10…上に載置され
た容器Bを搬送路上の停止位置に搬送する。なお、同位
置に搬送される容器Bを、例えば、ストッパ等の停止手
段で搬送停止してもよい。
【0019】前述した容器供給機3は、供給用コンベア
2上の停止位置に搬送された容器Bを送りチェーン12
…で一旦持上げ、送りチェーン12…を送り方向に対し
て直交する方向に回転して、同位置側部(左側部)に対
して直交する方向に架設した外側コンベア4の受け板1
0…に容器Bを移載供給する。送りチェーン12は、同
位置下部に配設した昇降枠16の右側端部に軸支したス
プロケット13と、左側端部に軸支したスプロケット1
4との間に、供給用コンベア2の送り方向に対して直交
する方向に張架している。同枠下部に固定した減速機付
き回転用モータ15は、スプロケット15a,15a及
び駆動チェーン15bを介して送りチェーン12を回転
し、送りチェーン12…間に載置された容器Bを後述す
る外側コンベア4の受け板20…に移載する。且つ、同
位置下部に配設した昇降用シリンダ17は、送りローラ
10…上に載置された容器Bが持上げられる上昇位置
と、その送りローラ10…上に載置された容器Bの搬送
が許容される降下位置とに、昇降枠16に張架した送り
チェーン12…を上下動する。なお、上述した送りチェ
ーン12に代えて、例えば、プッシャ、ロボットアーム
等の移載手段により容器Bを供給してもよい。
【0020】前述した外側コンベア4は、図2に示すよ
うに、略半円状の外側周回路上に架設した多数枚の受け
板20…を周回方向に移動して、受け板20…上に載置
された容器Bを後述する内側コンベア5の押えベルト3
2に対して押付けた状態のまま周回方向に搬送する。受
け板20は、容器Bの横幅よりも幅広であって、後述す
る押えベルト32と略同一又は若干幅広となる搬送幅に
形成され、外側周回路に沿って張架した左右の周回チェ
ーン21,21間に、その周回チェーン21の全長に対
して容器Bが載置される間隔に隔てて多数枚架設してい
る。
【0021】周回チェーン21は、始端側周回路に軸支
したスプロケット22,23,24と、終端側周回路に
軸支したスプロケット25,26と、スプロケット2
2,25間と対応する搬送側周回路に架設したチェーン
ガイド27,28と、スプロケット24,26間と対応
する回帰側周回路に架設したチェーンガイド29とに張
架している。終端側上部に配設した減速機付き回転用モ
ータ30は、スプロケット30a,30a及び駆動チェ
ーン30bを介して、周回チェーン21,21間に架設
した受け板20…を、後述する内側コンベア5の押えベ
ルト32と同期して、チェーンガイド27,28,29
に沿って周回方向に移動させ、受け板20…に載置され
た容器Bを外側周回路に沿って搬送する。
【0022】なお、実施例では、上述した外側コンベア
4をスラストコンベアで構成しているが、例えば、ベル
トコンベア、ローラコンベア、チェーンコンベア等の他
の搬送手段で構成してもよい。
【0023】前述した内側コンベア5は、図3、図4に
も示すように、略半円状の内側周回路上に張架した押え
ベルト32を周回方向に回転して、押えベルト32に押
付けられた容器Bを周回方向に搬送する。押えベルト3
2は、容器Bの横幅よりも幅広であって、受け板20と
略同一又は若干幅狭となる搬送幅に形成している。その
中央部搬送面には、例えば、合成樹脂製又は金属製の線
条体を交絡(例えば、綿状)してなる帯状の弾性体33
を搬送面全長に連続して接着固定している。また、押え
ベルト32の搬送面に対して弾性体33の裏面側を焼結
又は埋設してもよい。なお、上述した弾性体33を、押
えベルト32の片側縁部(右側又は右側)に寄って接着
固定してもよい。
【0024】弾性体33は、容器Bの横幅よりも幅狭で
あって、容器Bの開口側両縁部よりも内側に没入される
幅に形成し、厚みは、略半円形状に湾曲した押えベルト
32の搬送面に対して容器Bの開口側両縁部が押付けら
れたとき、その容器Bの上下縁部と、押えベルト32の
搬送面との対向部分に形成される隙間と略同等又は以上
となる厚みに設定し、且つ、弾性は、容器Bの上下縁部
と、押えベルト32の搬送面との対向部分から果菜物A
…が落下するのを防止するのに必要な弾性に設定され、
容器Bの開口側周縁部が押圧されたとき、その押圧力に
応じて弾性変形し、容器Bの開口側周縁部による押圧を
解除したとき、元の状態に復元する。
【0025】つまり、弾性体33の両側縁部よりも外側
であって、両側縁部近傍と対応する押えベルト32の搬
送面に対して容器Bの開口側両縁部を直接押圧するの
で、容器Bの開口側両縁部よりも内側に弾性体33が嵌
り込み、その弾性体33の厚さだけ、容器Bの上下縁部
と、弾性体33とが互いに近接又は押圧されるため、容
器Bに収納された大小の果菜物A…が落下するのを確実
に防止することができる。なお、弾性体33の幅及び厚
みを、容器Bの大きさ及び形状に応じて変更するもよ
い。
【0026】押えベルト32は、始端側周回路に軸架し
たロール35と、終端側周回路に軸架したロール36
と、そのロール35,36間と対応する送り側周回路に
軸架した支持ロール37…とに張架している。終端側上
部に配設した減速機付き回転用モータ38は、スプロケ
ット38a,38a及び駆動チェーン38bを介して、
押えベルト32を、上述した外側コンベア4の受け板2
0と…同期して、支持ロール37…に沿って周回方向に
回転させ、押えベルト32に押付けられた容器Bを内側
周回路に沿って搬送する。ロール35は、始端側下部に
配設したテンション機構39により斜め下方に牽引さ
れ、押えベルト32全体に対して適度な緊張を付与して
いる。
【0027】外側周回路の両側部には、外側コンベア4
と内側コンベア5とで保持された容器Bを周回方向にガ
イドするためのガイド部材40を架設している。ガイド
部材40は、外側周回路の始端部から終端部に至る全長
に、コンベア4,5で保持された容器Bの両側面に対し
て所定間隔に近接して架設され、コンベア4,5で保持
される容器Bの横幅に対応して間隔を拡縮調節可能に設
けている。ガイド部材40,40は、外側コンベア4に
より搬送される容器Bを、内側コンベア5の中央部搬送
面に対して容器Bの方形開口面Baが押付けられ、上述
した弾性体33の両側縁部よりも外側であって、両側縁
部近傍の搬送面に対して容器Bの開口側両縁部が押圧さ
れる位置に幅寄せガイドする。
【0028】上述した支持ロール37は、中空又は中実
であって、押えベルト32の搬送幅よりも若干長尺に形
成され、図2にも示すように、周回路両側部に架設した
支持板41,41の送り側周縁部に取付けた軸受43,
43間に対して自由回転可能に軸架している。任意位置
に軸架した支持ロール37の両端部には、反転時に於い
て、押えベルト32が幅方向に蛇行するのを防止するた
めの規制リング47を固定している。
【0029】前述した容器回収機6は、内側コンベア5
の終端部に近接して斜設した保持ベルト50,50で反
転済みの容器Bを保持して、同側に斜設した支持板5
1,51に沿って斜め上方に持上げながら回収方向に搬
送し、回収側に架設した回収用コンベア52に移載す
る。同時に、容器Bに収納された果菜物A…を、同側下
部に近接して架設した分散用コンベア7に対して一挙に
排出する。
【0030】保持ベルト50は、内側コンベア5の終端
側上部に軸支したプーリ54と、後述する回収用コンベ
ア52の始端側上部に軸支したプーリ55との間に、後
述する支持板51と平行して斜め上向きに張架され、容
器Bの横幅に対応して保持間隔を拡縮調節可能に設けて
いる。プーリ55に直結した減速機付き回転用モータ5
6は、保持ベルト50,50を回収方向に同期回転し
て、内側コンベア5により搬送される容器Bを保持ベル
ト50,50で押圧保持すると共に、その容器Bの開口
側両縁部を支持板51,51に沿って斜め上方に持上げ
ながら回収方向に搬送して、回収側に架設した回収用コ
ンベア52に移載する。その回収用コンベア52に載置
された容器Bは回収工程(図示省略)に搬送供給する。
【0031】支持板51は、内側コンベア5の終端部
と、回収用コンベア52の始端部との間に斜設され、容
器Bの開口側両縁部が係合される間隔であって、容器B
に収納された果菜物A…が分散用コンベア7に対して排
出される間隔に隔てて架設している。
【0032】前述した分散用コンベア7は、上述した容
器回収機6により容器Bを斜め上方に持上げて該容器B
に収納された果菜物A…を排出するとき、容器Bから排
出される果菜物A…を1本の分散ベルト57で分散しな
がら送り方向に搬送し、終端側に仕分け用コンベア61
に対して供給する。分散ベルト57は、送り側始端部に
軸架したロール58と、送り側終端部に軸架したロール
59との間に張架され、終端側下部に配設した減速機付
き回転用モータ60は、プーリ及60a,60aび駆動
ベルト60bを介して、分散ベルト57を送り方向に回
転させ、容器Bから排出された果菜物A…を前後及び左
右に分散しながら搬送する。なお、実施例では、1本の
分散ベルト57で果菜物A…を分散するが、例えば、複
数本のベルトを直列に配列し、前部ベルトから後部ベル
トに乗り移らせるときに果菜物A…を加速搬送し、果菜
物A…を前後方向に離間してもよい。
【0033】図示実施例は上記の如く構成するものにし
て、以下、上述した容器反転装置1により多数の果菜物
A…が収納された容器Bを反転して、容器Bに収納され
た果菜物A…を排出するときの動作を説明する。先ず、
図1に示すように、多数の果菜物A…が収納された容器
Bを、その方形開口面Baを上向けて供給用コンベア2
に順次載置し、供給用コンベア2上に設定した停止位置
に容器Bを順次搬送すると共に、その位置に容器Bが搬
送停止されたとき、容器供給機3を構成する送りチェー
ン12…により容器Bを一旦持上げて、外側コンベア4
を構成する受け板20…上に容器Bを移載する。
【0034】次に、図4に示すように、外側コンベア4
の受け板20…上に載置された容器Bをガイド部材3
9,39でガイドして、内側コンベア5を構成する押え
ベルト32の中央部搬送面に対して押圧される位置に幅
寄せすると共に、押えベルト32に周設した弾性体33
の両側縁部よりも外側であって、両側縁部近傍の搬送面
に対して容器Bの開口側両縁部が左右均等に押圧される
中央位置に幅寄せガイドする。
【0035】次に、図2、図3に示すように、外側コン
ベア4の受け板20…上に載置された容器Bの方形開口
面Baに、内側コンベア5の押えベルト32を押付ける
と共に、外側コンベア4と内側コンベア5とで保持した
容器Bの開口側両縁部を、押えベルト32に周設した弾
性体33の両側縁部よりも外側であって、両側縁部近傍
の搬送面に対して直接押圧するので、略半円状の周回路
上に容器Bが移動されたとき、容器Bの開口側両縁部よ
りも内側に弾性体33が嵌り込み、その弾性体33の厚
さだけ、容器Bの上下縁部と、押えベルト32に周設し
た弾性体33とが互いに近接又は押圧され、容器Bの開
口側周縁部と内側コンベア5との対向面が弾性体33に
より閉塞されるため、反転途中に於いて、容器Bに収納
された果菜物A…が落下するのを確実に防止することが
できる。
【0036】次に、外側コンベア4と内側コンベア5と
で保持した容器Bを周回方向に搬送し、その方形開口面
Baが下向きとなる状態に上下反転(約180度)す
る。周回路の水平部分に容器Bが移動されたとき、容器
Bの上下縁部が弾性体33に対して押付けられ、その上
下縁部の形状に対応して弾性体33が変形するため、反
転後に於いて、容器Bに収納された果菜物Aが落下する
のを確実に阻止することができる。且つ、果菜物Aと内
側コンベア5との当接時に生じる衝撃が弾性体33で緩
和され、果菜物Aの商品価値が損なわれるのを防止する
ことができる。上下反転された容器Bを内側コンベア5
の終端側に搬送すると共に、容器回収機6を構成する保
持ベルト50,50で容器Bを押圧保持して、その容器
Bの開口側両縁部を支持板51,51に沿って斜め上方
に持上げながら、容器Bに収納された果菜物A…を分散
用コンベア7を構成する分散ベルト57に排出する。分
散ベルト57に載置された果菜物A…を前後及び左右に
分散しながら送り方向に搬送して仕分け用コンベア61
に順次移載し、等階級別に果菜物A…を仕分け処理す
る。一方、保持ベルト50,50で保持した容器Bを回
収方向に搬送して、回収側に架設した回収用コンベア5
2に移載する。回収用コンベア52に載置された容器B
は回収工程(図示省略)に搬送供給する。
【0037】以上のように、外側コンベア4の受け板2
0…上に載置された容器Bの方形開口面Baに対して内
側コンベア5の押えベルト32を上方から押圧し、容器
Bの開口側両縁部を、押えベルド32に周設した弾性体
33の両側縁部よりも外側であって、両側縁部近傍の搬
送面に対して直接押圧するので、容器Bの開口側両縁部
よりも内側に弾性体33が嵌り込み、その弾性体33の
厚さだけ、容器Bの開口側上下縁部と、押えベルト32
に周設した弾性体33とが互いに近接又は押圧され、容
器Bの開口側周縁部と内側コンベア5との対向面が弾性
体33により閉塞されるため、反転途中に於いて、容器
Bに収納された果菜物Aが落下するのを確実に防止する
ことができ、果菜物Aの排出作業が安定して行える。
【0038】しかも、容器Bの上下縁部を、押えベルト
32に周設した弾性体33に対して部分的に押圧するの
で、弾性体33の緩衝性及び弾性が短期間で低下するの
を防止でき、その機能が長期間安定して得られる。且
つ、内側コンベア5の曲率半径に応じて、容器Bの開口
側周縁部が閉塞される厚みに弾性体33を変更すること
で、内側コンベア5の曲率半径を小さくしても容器Bに
収納された物品が落下せず、その周回距離を短くして、
装置全体の小型化を図ることができ、レイアウトが容易
に行なえる。
【0039】さらに、周回路両側部に架設したガイド部
材40,40により内側コンベア5の中央部搬送面に対
して押圧される位置に容器Bを幅寄せガイドするので、
容器Bの上下面を押圧するとき、容器Bの姿勢が傾いた
り、その位置が幅方向に変位したりするのを確実に防止
することができ、上述した弾性体33の両側縁部よりも
外側であって、両側縁部近傍の搬送面に対して容器Bの
開口側両縁部が正確に押圧されるため、容器Bの反転動
作に何等支障が無く、作業が安定して行える。
【0040】さらにまた、容器Bの開口側周縁部及び果
菜物Aが押付けられた部分の弾性体33が変形し、容器
Bの開口側周縁部に沿って弾性体33が押付けられるの
で、容器Bの開口側周縁部と内側コンベア5との対向面
が確実に閉塞され、容器Bに収納された果菜物Aが落下
するのを阻止することができる。且つ、容器Bの姿勢及
び位置が変位したり、果菜物Aの収納位置が変位したり
するのを積極的に防止することができ、容器Bの反転作
業及び果菜物Aの排出作業が安定して行える。
【0041】図5は、押えベルト32の中央部搬送面
に、例えば、合成ゴム(ウレタンゴム、スポンジゴ
ム)、軟質樹脂等で形成した帯状の弾性体34を接着固
定(又は焼結、埋設)した内側コンベア5の他の例を示
し、外側コンベア4と内側コンベア5とで保持された容
器Bの開口側両縁部を、押えベルト32に周設した弾性
体34の両側縁部よりも外側であって、押えベルト32
の搬送側両側部に対して直接押圧するので、上述と同様
に、容器Bの開口側両縁部よりも内側に弾性体34が嵌
り込み、その弾性体34の厚さだけ、容器Bの上下縁部
と、押えベルト32に周設した弾性体34とが互いに近
接又は押圧されるため、第1実施例と同等の作用効果を
奏することができる。
【0042】この発明の構成と、上述の実施例との対応
において、この発明の物品は、実施例の果菜物Aに対応
し、以下同様に、外側搬送帯は、外側コンベア4に対応
し、内側搬送帯は、内側コンベア5に対応し、弾性体
は、弾性体33,34に対応し、ガイド手段は、ガイド
部材40に対応するも、この発明は、上述の実施例の構
成のみに限定されるものではない。
【0043】上述した実施例では、多数の果菜物A…が
収納された容器Bを反転する容器反転装置1を説明した
が、例えば、球技用ボール、機械又は電子部品等の物品
が収納された容器を反転する作業にも適用することがで
き、実施例の用途のみに限定されるものではない。
【0044】また、容器Bに収納される物品の種類、硬
さ、大きさに応じて、内側コンベア5を構成する弾性体
33,34の材質及び弾性、厚さを変更してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 容器反転装置による容器の反転動作を示す側
面図。
【図2】 図1に示すC−C線矢視断面図。
【図3】 内側コンベアにより容器の押圧状態を示す側
面図。
【図4】 ガイド部材による容器の幅寄せ状態を示す側
面図。
【図5】 内側コンベアの他の例を示す側面図。
【図6】 従来例の装置による容器の反転動作を示す側
面図。
【符号の説明】 A…果菜物 B…容器 Ba…方形開口面 1…容器反転装置 2…供給用コンベア 3…容器供給機 4…外側コンベア 5…内側コンベア 6…容器回収機 7…分散用コンベア 20…受け板 21…周回チェーン 32…押えベルト 33,34…弾性体 40…ガイド部材
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】略半円状の周回路に沿って外側搬送帯と内
    側搬送帯とを周回方向に回転させ、多数の物品が収納さ
    れた容器を外側搬送帯に載置し、該容器の方形開口面に
    内側搬送帯を押圧して、一対の搬送帯で保持した容器を
    周回方向に搬送しながら上下反転し、該容器に収納され
    た物品を排出する容器反転装置であって、上記内側搬送
    帯の搬送面全長にわたり上記容器の開口側両縁部よりも
    幅狭に形成した弾性体を周設した容器反転装置。
  2. 【請求項2】上記周回路両側部に、上記内側搬送帯に周
    設した弾性体と対向する位置に容器を規制すると共に、
    上記容器の開口側両縁部を、上記内側搬送帯に周設した
    弾性体の両側縁部よりも外側であって、両側縁部近傍の
    搬送面に対して押圧される位置に幅寄せするガイド手段
    を設けた請求項1記載の容器反転装置。
  3. 【請求項3】上記弾性体を、線条体を交絡して構成又は
    柔軟性を有する弾性部材で構成した請求項1又は2記載
    の容器反転装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006117403A (ja) * 2004-10-22 2006-05-11 Asahi Breweries Ltd 函の反転搬出装置
CN110092174A (zh) * 2019-04-23 2019-08-06 美好建筑装配科技有限公司 一种混凝土预制构件辅助翻转装置及方法

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