JPH10167185A - 船舶のウォータージェット推進装置 - Google Patents

船舶のウォータージェット推進装置

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JPH10167185A
JPH10167185A JP8331004A JP33100496A JPH10167185A JP H10167185 A JPH10167185 A JP H10167185A JP 8331004 A JP8331004 A JP 8331004A JP 33100496 A JP33100496 A JP 33100496A JP H10167185 A JPH10167185 A JP H10167185A
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propulsion device
impeller
water
jet propulsion
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Eiichi Ishigaki
栄一 石垣
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Ishigaki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 常時起動が可能でキャビテーションのない吸
込性能と推進性能の高い船舶のウォータージェット推進
装置を提供する。 【解決手段】下部の流入口19が船尾1a近傍で水中に
開口するようにポンプ架台7を船底部1bに固定し、斜
流ポンプ8を船底部1bに設けた台座12に固定し、ポ
ンプ架台7の上部の接続口17に斜流ポンプ8の吸込口
26を接続し、斜流ポンプ8の吐出口27に吐出管13
を接続する。斜流ポンプ8のポンプケーシング9の内部
には羽根車軸33が水平方向に延設され、羽根車軸33
には船底部1b下方の水を流入口19から吸引して加圧
する羽根車11が設けられている。ポンプ架台7の揚水
流路21は短く形成され、羽根車11の羽根37の最下
部は水面よりも下方に位置する。羽根車11によって加
圧された水は、吐出管13を介して船尾後方へ噴射さ
れ、これにより推進力が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、船舶に斜流ポン
プを用いたウォータージェット推進装置に関し、特に、
吸込性能と走航性能を向上させた推進装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、船底に開口した吸込口から水を吸
引し、水面上の水平に配設したポンプの羽根車で吸込ん
だ水を加圧し、船尾後方にジェット水を噴射して船体を
推進させるウォータージェット推進装置は、例えば特開
平5−270486号公報に記載してあるように公知で
ある。また、渦巻状ボリュートケーシングを水平状に配
設し、羽根車を回転させて、船底の下方から吸引した水
を渦巻状に旋回させ、この旋回流を後方に噴射するウォ
ータージェット推進装置も、例えば、特公平7−117
076号公報に記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
5−270486号公報に記載されたウォータージェッ
ト推進装置では、ポンプの羽根車が水面よりも上方に設
けられているため、走航開始時に、ポンプケーシングの
内部を負圧とし、水面位置の水を羽根車の位置まで揚水
する必要があり、容易に起動できない恐れがあった。
【0004】また、羽根車が船底から離れて設けられ、
羽根車の吸込側流路が長く、羽根車までの実揚程が高い
ため、吸込側の吸引抵抗が大きくなり、高速走航時にキ
ャビテーションを生じる原因となっていた。
【0005】さらに、推進装置は、吸込側が船底に吐出
側が船尾にそれぞれ支持されるように、吸込側と吐出側
の両端2箇所で船体に固定されているため、羽根車の主
軸と駆動機の駆動軸との軸芯を一致させる位置決め作業
が困難であり、両軸のずれは、突出部側と船尾とを若干
の遊びがある状態で固定し、この遊びによって吸収せざ
るを得なかった。また、両軸が偏心した状態で接続され
てしまった場合には、水平状に配設した主軸が羽根車の
重量によってたわむこと、及び駆動機の振動が主軸に伝
達されることにより、羽根車がポンプケーシングの底部
に摺接し、羽根車が摩耗してポンプ効率に悪影響を与え
てしまう恐れがあった。
【0006】また、特公平7−117076号公報に記
載されたウォータージェット推進装置では、波動により
船体が浮いて水と共に空気が吸い込まれた場合、ポンプ
ケーシングが水平状に配設された渦巻状であるため、ポ
ンプケーシングから空気が容易に排出されず、空気の渦
流が発生し、キャビテーションの原因となり、推進性能
を低下させる恐れがあった。
【0007】この発明は、上記課題を解決するためにな
されたもので、水の流入抵抗と、高速走航時のキャビテ
ーションとを共に小さく抑えることができ、且つ、装置
の設置が容易なウォータージェットの推進装置を提供す
ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明の要旨とすると
ころは、船舶のウォータージェット推進装置を、上部開
口と下部開口とこれら上下の開口を連通する揚水流路と
を有し、前記下部開口が船尾近傍で水中に開口するよう
に船底部に取り付けられるポンプ架台と、吸込口と吐出
口と羽根車とを有し、該吸込口が前記上部開口と連続す
るように配設され、前記羽根車が前記船底部下方の水を
前記下部開口から吸引して加圧する斜流ポンプと、前記
斜流ポンプの吐出口に接続され、前記羽根車によって加
圧された水を船尾後方へ噴射する吐出管とを備えた構成
としたことにある。
【0009】係る構成によれば、ポンプ架台の揚水流路
から斜流ポンプ内に流入してきた水は、羽根車の羽根に
加圧されながら増速され、吐出管内を移送され、船尾後
方にジェット水として噴射され、これにより船体が前進
走航する。
【0010】そして、斜流ポンプを用いたウォータージ
ェット推進装置としたので、波により船体が浮いて船底
から空気がポンプケーシング内に流入した場合でも、そ
の空気が容易に排出される。従って、キャビテーション
の発生による推進性能の低下を防止することができる。
【0011】また、羽根車の羽根の最下部を、水面より
も下方に位置させることもできる。
【0012】係る構成によれば、羽根車の最下部が水面
下となり、走航開始時にポンプケーシングの流入部の負
圧と水面下の水圧とで、ポンプ架台の下部開口から水が
容易に流入して羽根車に達した状態となるので、常時容
易に起動させることができる。
【0013】また、ポンプ架台の下部開口を、船頭側に
向かって拡幅する形状とすることもできる。
【0014】係る構成によれば、船舶の走航中におい
て、船底部下方の水流を広範囲から集めることができ
る。また、下部開口から斜流ポンプ内に吸入された空気
が、さらに容易に排出されるので、キャビテーションの
発生による推進性能の低下をさらに確実に防止すること
ができる。
【0015】また、ポンプ架台の下部開口の船頭側端部
を、上部開口の船頭側端部の直下方よりも船頭側に位置
させ、ポンプ架台の揚水流路の船頭側を、船尾上方へ傾
斜させることもできる。
【0016】係る構成によれば、船舶の走航中におい
て、船底部下方の水を、その流れに逆らうことなく円滑
に斜流ポンプまで導くことができる。
【0017】また、ポンプ架台の船尾側を、船底部より
も下方へ突出させ、ポンプ架台の下部開口を、船底部に
対して20〜30度傾斜させることもできる。
【0018】係る構成によれば、船底部よりも下方へ突
出したポンプ架台の船尾側が、船底部下方の水流を受け
て揚水流路に導くので、水流を揚水流路へ効率的に流入
させることができる。
【0019】また、船底部に、斜流ポンプを下方から支
持するポンプ支持部材を設けることもできる。
【0020】係る構成によれば、推進装置の船体への固
定は、船底部に設けられたポンプ支持部材に斜流ポンプ
を取り付け、ポンプ架台の上部開口に吸込口を接続する
ことによって行われる。すなわち、推進装置は、吸込側
の1箇所のみで船体側に固定されるので、羽根車の主軸
を駆動機の駆動軸に対して所定の位置に配置させる位置
決め作業を容易に行うことができ、主軸の軸心のずれの
発生を確実に防止することができる。従って、駆動機の
振動が主軸に伝達されても、羽根車が斜流ポンプの内面
に摺接し難く、羽根車の摩耗によるポンプ効率の悪化を
抑制することができる。
【0021】また、斜流ポンプの吸込口とポンプ架台と
の接続部分と、斜流ポンプの吐出口と吐出管との接続部
分とに、弾力性のある緩衝材をそれぞれ配設することも
できる。
【0022】係る構成によれば、斜流ポンプとポンプ架
台及び吐出管との接続部分に、それぞれ弾力性を有する
緩衝材を配設したので、斜流ポンプを水平状に配設した
場合、まず最初に、羽根車の主軸を駆動機の駆動軸に対
して所定の位置となるように斜流ポンプの位置決めを行
ってしまっても、ポンプ架台及び吐出管に対する斜流ポ
ンプの位置ずれは、緩衝材によって吸収され得る。従っ
て、羽根車の主軸を駆動機の駆動軸に対して所定の位置
に配置させる位置決め作業を一段と容易に行うことがで
き、主軸の軸心のずれの発生をさらに確実に防止するこ
とができる。
【0023】また、緩衝材によって斜流ポンプの振動を
吸収することができ、ポンプ架台及び吐出管を介して船
舶へ伝達される振動を低減することができる。
【0024】また、斜流ポンプを、吐出口が形成され羽
根車が内装されたポンプケーシングと、吸込口が形成さ
れポンプケーシングとポンプ架台とを連通する吸込ケー
シングと、羽根車が設けられポンプケーシングの内部に
横方向に延設されて回転する主軸とを備えた構成とし、
羽根車の羽根を主軸に対して螺旋状に設け、羽根の外周
縁部をポンプケーシングの内周面に近接させ、羽根の流
入側の外周先端部を前記吸込ケーシングの方向に延設
し、羽根より吐出口側の主軸の周囲に、長くねじれた形
状の案内羽根を設けることもできる。
【0025】係る構成によれば、ポンプ架台の揚水流路
からポンプケーシングに流入してきた水は、羽根車の一
連の螺旋状の羽根に加圧されながら増速され、ねじれた
案内羽根に沿って羽根車軸の軸線方向に案内されて整流
化される。羽根車は、その前段部分のスクリュー羽根に
おいて、その推進力により強い吸引作用を発生する。そ
して、羽根車の羽根が連続しているため、羽根車の後段
部分において遠心力が発生し、前段部分で水に加えられ
たエネルギーを圧力エネルギーに変えることができ、吸
込性能と推進性能との向上を図ることができる。
【0026】また、斜流ポンプを、水平方向に複数台直
列に連結して設置することもできる。
【0027】係る構成によれば、噴射速度が増大されて
強い推進力を得ることができ、船舶を高速走航させるこ
とができる。
【0028】さらに、ポンプ架台の下部開口と羽根車と
の間の流路に、開閉弁を設けることもできる。
【0029】係る構成によれば、開閉弁を閉塞すること
により、船舶を水面上に吊り上げることなく着水状態の
ままで、斜流ポンプの分解や取り外しを行うことができ
る。従って、走航中に故障等の不都合が生じた場合であ
っても、メンテナンスや部品交換等の修理点検を簡単に
を行なうことができる。
【0030】
【発明の実施の形態】この発明に係る第1の実施の形態
の構成を、図面に基づき詳述する。
【0031】図1に示すように、船舶1の船尾1a近傍
に配設したエンジン(駆動機)3には、ウォータージェ
ット推進装置5が接続されている。推進装置5は、船底
部1bの下方から水を吸引し、加圧増速したジェット水
を船尾1aの後方に噴射して、その反力により船舶1を
推進させる。
【0032】図2に示すように、推進装置5は、ポンプ
架台7と斜流ポンプ8と吐出管13とを備えている。
【0033】船尾1a近傍の船底部1bには開口部15
が形成され、開口部15の周縁部15aには、ポンプ架
台7が固着されている。図3に示すように、ポンプ架台
7は、略筒体状に形成され、上方の接続口(上部開口)
17と、下方の流入口(下部開口)19と、接続口17
と流入口19とを連通する揚水流路21とを有してい
る。
【0034】接続口17及び流入口19の周縁には、そ
れぞれ連結用のフランジ部23,25が設けられてい
る。流入口19は、前進走航方向(船頭側)に向かって
拡幅されるように、前進走航方向へ拡がる略扇形状に形
成されている。流入口19の船頭側端部19aは、接続
口17の船頭側端部17aの直下方よりも船頭側に位置
し、これにより、流入口19は、接続口17よりも前進
走航方向へ延びた形状となっている。ポンプ架台7は低
く形成され、揚水流路21は短く形成されている。これ
により、後述する斜流ポンプ8の羽根車11(図2参
照)の下端部が水面下に位置する。揚水流路21の船頭
側は、接続口17と流入口19との船頭側端部17a,
19aの位置づれに対応して、船尾上方へ傾斜してい
る。そして、このように形成されたポンプ架台7は、図
2に示すように、流入口19周縁のフランジ部25を開
口部15の周縁部15aにボルトで締結することによ
り、船底部1bに固定され、流入口19が船尾1b近傍
で水中に開口する。なお、船底部1bの開口部15に
は、異物の混入を防止するためのスクリーン16が張設
されている。また、本実施の形態では、流入口19の形
状を略扇形状としたが、他の形状、例えば円形状、楕円
状あるいは、四角状としてもよい。
【0035】斜流ポンプ8は、連通状態で連結されたポ
ンプケーシング9及び吸込ケーシング10と、ポンプケ
ーシング9に内装された羽根車11とを備え、略水平状
に配設されている。ポンプケーシング9には吐出口27
が形成され、吸込ケーシング10には吸込口26が形成
されている。ポンプケーシング9と吸込ケーシング10
とは、それぞれに設けられたフランジ部51,53同士
をボルトで締結することにより連結されている。
【0036】船底部1bの開口部15よりも船尾1a側
には、斜流ポンプ8を下方から支持するポンプ支持部材
としての台座12が設けられ、ポンプケーシング9の外
周部には、前後2箇所から下方に突出する支持脚14が
設けられている。斜流ポンプ8は、台座12上面に支持
脚14を載せ、台座12と支持脚14とをボルトで締結
することにより、船舶1に固定されている。台座12及
び支持脚14による斜流ポンプ8の支持高さは、羽根車
11の下端部が水面よりも下方に位置するように設定さ
れており、本実施の形態では、羽根車11が完全に水没
するように設定されている。
【0037】吸込ケーシング10は略L字形の曲管状に
形成され、吸込ケーシング10の吸込口26及びポンプ
ケーシング9の吐出口27の周縁には、それぞれ連結用
のフランジ部29,31が設けられいる。吸込ケーシン
グ10とポンプ架台7とは、吐出口26周縁のフランジ
部29を接続口17周縁のフランジ部23にボルトで締
結することにより、連通状態で接続されている。ポンプ
架台7は、斜流ポンプ8の支持高さに応じて低く形成さ
れ、吸込ケーシング10も、同様に短く形成されてい
る。これにより、ポンプ架台7の流入口19から羽根車
11の先端部までの距離が短くなり、吸込抵抗が低減さ
れる。
【0038】ポンプケーシング9の内部には、羽根車軸
(主軸)33が回転自在に設けられている。羽根車軸3
3は、ポンプケーシング9及び吸込ケーシング10の船
頭側の外部でエンジン3(図1参照)の駆動軸49に連
結され、吸込ケーシング10に設けられた軸支部10a
を介して、ポンプケーシング9内へ略水平に船尾1a方
向に向かって挿入されている。羽根車軸33の挿入方向
先端部は、軸受ケース39によって回転自在に支持され
ている。軸受ケース39の船頭側の羽根車軸33には、
船底部1b下方の水を流入口19から吸引して加圧する
羽根車11が設けられている。
【0039】図4に示すように、羽根車11は、羽根車
軸33の下端部に固定されたハブ35と、ハブ35に螺
旋状に突設された3枚の羽根37とを備えている。図2
に示すように、羽根37の外周縁部は、ポンプの体積効
率とバランス効率とが良くなるように、ポンプケーシン
グ9の内周面に近接するように形成されている。羽根3
7の吸入口26側(船頭側)の外周先端部は、吸込ケー
シング10の近傍まで延設されている。これにより、羽
根車11の吸入部分が広くなり、ポンプの吸込性能が向
上し、同時に、ポンプ架台7に流入してきた浮遊物が羽
根車11の吸込部に詰まるのを確実に防止できる。な
お、羽根11の枚数は、船体の大きさに応じて適宜変更
することができる。
【0040】ポンプケーシング9の内周面は、放物線状
に形成されている。ポンプケーシング9の内周面とハブ
35及び軸受ケース39との間には、略鉢形状の流路が
区画形成されており、流入部26から流入した水が羽根
車11の羽根面によって螺旋状の旋回流として加圧され
る。
【0041】羽根車11の後方の流路(羽根37より吐
出口27側の羽根車軸33の周囲)には、長くねじれた
案内羽根41が4枚配設されている。案内羽根41は、
軸受ケース39から突設されている。案内羽根41の始
端部側は、羽根車11によって加圧された旋回流を放物
線状に案内する流路を形成し、案内羽根41の終端部側
は、前記案内された旋回流を直線流に変換する流路を形
成している。なお、案内羽根41の枚数についても、羽
根37の枚数と同様に適宜変更することができる。
【0042】図1及び図2に示すように、吐出管13
は、ポンプケーシング9に接続される一端側と、船尾1
aから外部に突出する他端側とを有し、一端側と他端側
とは曲線状に連続している。吐出管13の一端にはフラ
ンジ部43が形成され、このフランジ部43を、ポンプ
ケーシング9の流出部27のフランジ部31にボルトで
締結することによって、ポンプケーシング9と吐出管1
3とが連通状態で連結されている。吐出管13の他端側
は船尾1aによって下方から支持され、吐出管13の他
端には、噴出ノズル45が設けられている。羽根車11
によって加圧増速されたジェット水は、噴出ノズル45
によって絞られて船尾後方へ噴射され、これにより船舶
1が前進走航する。噴射ノズル45には、船舶1の後退
用のリバーサ47が設けられている。リバーサ47は、
噴射ノズル45からのジェット水の噴射方向を船尾後方
から船尾前方へ切り替えるもので、ジェット水が船尾前
方へ噴射されることにより、船舶1が後進走航する。
【0043】斜流ポンプ8の吸込口26のフランジ部2
9と、ポンプ架台7の接続口17のフランジ部23との
間には、緩衝材として可とう継手55が配設されてい
る。同様に、斜流ポンプ8の吐出口27のフランジ部3
1と、吐出管13のフランジ部43との間にも、緩衝材
として可とう継手57が配設されている。可とう継手5
5,57は、ステンレスやゴム等から構成されており、
弾力性を有している。
【0044】次に、本実施の形態の作用を説明する。
【0045】係る推進装置5では、船底部1b下方の水
が、ポンプ架台7の吸込口19から揚水流路21を介し
てポンプケーシング9内に吸入され、羽根車11の羽根
37によって加圧されながら増速され、吐出管13内を
移送され、噴射ノズル45から船尾後方へジェット水と
して噴射され、これにより船舶1が走航する。
【0046】ここで、羽根車11は、羽根37を羽根車
軸33に対して螺旋状に設け、羽根37の外周縁部をポ
ンプケーシング9の内周面に近接させ、羽根37の流入
部側の外周先端部を吸込ケーシング10の近傍まで延設
した構成であり、さらに、羽根37より流出部27側の
羽根車軸33の周囲に、長くねじれた形状の案内羽根4
1を設けたので、ポンプ架台7の揚水流路21から吸込
ケーシング10を介してポンプケーシング9内に流入し
てきた水は、一連の螺旋状の羽根37に加圧されながら
増速され、ねじれた案内羽根41に沿って羽根車軸33
の軸線方向に案内されて整流化される。羽根車11は、
その前段部分のスクリュー羽根において、その推進力に
より強い吸引作用を発生する。そして、羽根車11の羽
根37が連続しているため、羽根車11の後段部分にお
いて遠心力が発生し、前段部分で水に加えられたエネル
ギーを圧力エネルギーに変えることができ、高い吸込性
能と推進性能とを得ることができる。
【0047】推進装置5の船舶1への固定は、船底部1
bに固定された台座12に斜流ポンプ8の支持脚14を
ボルトで締結し、ポンプ架台7の接続口17に吸込口2
6を接続することによって行われる。すなわち、推進装
置5は、船舶1側に対して、ポンプケーシング9の下部
の1箇所で固定されるので、羽根車軸33を駆動軸49
の軸心に合わせる位置決め作業を、従来のように推進装
置の両端2箇所で固定する場合に比して、容易に行うこ
とができ、羽根車軸33の軸心のずれの発生を確実に防
止することができる。従って、エンジン3の振動が羽根
車軸33に伝達されても、羽根車11がポンプケーシン
グ9に摺接し難く、羽根車11の摩耗によるポンプ効率
の悪化を抑制することができる。
【0048】斜流ポンプ8を用いたウォータージェット
推進装置5としたので、従来のように渦巻状のポンプケ
ーシングを用いた場合に比べ、波により船体が浮いて船
底部1bから空気がポンプケーシング9内に流入した場
合でも、その空気が容易に排出される。従って、キャビ
テーションの発生による推進性能の低下を防止すること
ができる。
【0049】羽根車11の羽根37の最下部が水面より
も下方に位置するので、走航開始時にポンプケーシング
9の流入部26の負圧と水面下の水圧とで、ポンプ架台
7の吸込口19から水が容易に流入して羽根車11に達
した状態となり、常時容易に起動させることができる。
【0050】ポンプ架台7の揚水流路21を短く形成
し、吸込ケーシング10も短く形成したので、羽根車1
1までの実揚程が低く、吸込側の吸引抵抗が小さく抑え
られ、高速走航時にキャビテーションが生じるのを確実
に抑制することができる。
【0051】ポンプ架台7の吸込口19を、船頭側に向
かって拡幅する略扇形状としたので、船舶1の走航中に
おいて、船底部1b下方の水流を広範囲から集めること
ができる。また、吸込口19からポンプケーシング9内
に吸入された空気が、さらに容易に排出されるので、キ
ャビテーションの発生による推進性能の低下をさらに確
実に防止することができる。
【0052】ポンプ架台7の吸込口19の船頭側端部1
9aを、接続口17の船頭側端部17aの直下方よりも
船頭側に位置させ、ポンプ架台7の揚水流路21の船頭
側を、船尾上方へ傾斜させる形状としたので、船舶1の
走航中において、船底部1b下方の水を、その流れに逆
らうことなく円滑にポンプケーシング9まで導くことが
できる。
【0053】吐出管13を、一端側と他端側とが曲線状
に連続する形状としたので、羽根車11に加圧されなが
ら増速された加圧水が、吐出管13内を曲線状に移送さ
れる。従って、吐出管13内における管抵抗を低く抑え
ることができる。
【0054】斜流ポンプ8とポンプ架台7との接続部分
及び斜流ポンプ8と吐出管13との接続部分に、それぞ
れ弾力性を有する可とう継手55,57を配設したの
で、羽根車軸33と駆動軸49の軸心が合うように斜流
ポンプ8(ポンプケーシング9)の位置を決めて固定し
た場合でも、ポンプ架台7及び吐出管13に対する斜流
ポンプ8の位置ずれは、可とう継手55,57によって
吸収され得る。従って、羽根車軸33の軸心と駆動軸4
9の軸心とを、容易且つ確実に一致させることができ、
羽根車軸33の軸心のずれの発生をさらに確実に防止す
ることができる。また、可とう継手55,57によって
斜流ポンプ8の振動を吸収することができ、ポンプ架台
7及び吐出管13を介して船舶へ伝達される振動を低減
することができる。
【0055】次に、この発明に係る第2の実施の形態に
ついて、図5に基づいて説明する。
【0056】本実施の形態に係る推進装置71は、2台
の斜流ポンプ72,73を水平方向に直列に連結して設
置したものであり、第1の実施の形態と同様の部分に
は、同一の符号を付してその説明を省略する。
【0057】具体的には、図5に示すように、前記第1
の実施の形態の斜流ポンプ8(図2参照)において、ポ
ンプケーシング(第1のポンプケーシング)9と吐出管
13との間に、別のポンプケーシング(第2のポンプケ
ーシング)74を介在させ、羽根車軸75を、第1のポ
ンプケーシング9から第2のポンプケーシング74内ま
で延設し、一の羽根車軸75に、各ポンプケーシング
9、74にそれぞれ内装される二つの羽根車11,11
を設けたものである。すなわち、一方の斜流ポンプ72
は、ポンプケーシング9と吸込ケーシング10と羽根車
11とから構成され、他方の斜流ポンプ73は、ポンプ
ケーシング73と羽根車11とから構成されている。二
つのポンプケーシング9,74は、それぞれに形成され
たフランジ部77,79同士を締結することによって、
連通状態で連結されている。また、両ポンプケーシング
9、74の下部には、それぞれ支持脚83,85が突設
され、支持脚83,85が船底部1bに設けられた台座
81に締結固定されている。
【0058】本実施の形態によれば、2台の斜流ポンプ
72,73に設けた螺旋状の羽根車11,11は、ター
ビン状に配列したと同様の推力を生じ得る。従って、噴
射速度が増大されて強い推進力を得ることができ、高速
走航することができる。
【0059】次に、この発明に係る第3の実施の形態に
ついて、図6に基づいて説明する。
【0060】本実施の形態に係る推進装置91は、ポン
プ架台7の流入口19と羽根車11との間の流路に、開
閉弁92を設けたものであり、第1の実施の形態と同様
の部分には、同一の符号を付してその説明を省略する。
【0061】具体的には、図6に示すように、開閉弁9
2は、吸込ケーシング10の内径とほぼ同径の内径部9
3aを有する円筒状の弁本体93と、弁本体93に取り
付けられたシリンダ94と、シリンダ94の駆動軸94
aに連結された閉塞板95とを備えている。閉塞板95
は、駆動軸94aに従動して弁支持体93の内径部93
aへ挿入移動自在に設けられている。閉塞板95が完全
に挿入された状態で、弁本体93の内径部93aが閉塞
される。すなわち、閉塞板95の移動により、弁本体9
3の内径部93a(開閉弁92)が開閉する。弁本体9
3は、吸込ケーシング10の吐出口26のフランジ部2
9と、ポンプ架台7の接続口17のフランジ部23との
間に、挟まれた状態で取り付けられている。係る状態
で、弁本体93の内径部93aが、吐出口26及び接続
口17と連続する。弁本体93を介した吸込ケーシング
10とポンプ架台7との連通・遮断は、開閉弁92を開
放したとき連通状態となり、開閉弁92を閉塞したとき
遮断状態となる。なお、弁本体93と吸込ケーシング1
0のフランジ部29との間には、衝緩材としての可とう
継手55と、可とう継手55の変形量を均等化させるた
めの平板96が配設されている。
【0062】係る構成によれば、開閉弁92を閉塞する
ことにより、船舶を水面上に吊り上げることなく着水状
態のままで、斜流ポンプ91の分解や取り外しを行うこ
とができる。従って、走航中に故障等の不都合が生じた
場合であっても、メンテナンスや部品交換等の修理点検
を簡単にを行なうことができる。
【0063】次に、この発明に係る第4の実施の形態に
ついて、図7に基づいて説明する。
【0064】本実施の形態に係る推進装置61は、図7
に示すように、ポンプ架台63の船尾1a側の下部に、
船底部1bよりも下方へ突出して吸込口19を区画形成
する水中突出部65を設けたもので、係る吸込口19
は、船底部1bに対して20〜30度上方へ傾斜して設
けられている(図7中において、20°≦θ≦30
°)。なお、他の構成については第1の実施の形態と同
様であるため、同一の符号を付してその説明を省略す
る。
【0065】本実施の形態によれば、第1の実施の形態
の作用効果に加えて、船底部1bの下方へ突出した水中
突出部65が、船底部1b下方の水流を受けてこれを揚
水流路21へ導くので、水流を揚水流路21へ効率的に
流入させることができ、流入水量の増加による推進力の
増大を図ることができる。
【0066】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
発明によれば、斜流ポンプを用いたウォータージェット
推進装置としたので、波により船体が浮いて船底から空
気がポンプケーシング内に流入した場合でも、その空気
が容易に排出され、キャビテーションの発生による推進
性能の低下を防止することができる。
【0067】請求項2に記載の発明によれば、羽根車の
最下部が水面下となり、走航開始時にポンプケーシング
の流入部の負圧と水面下の水圧とで、ポンプ架台の下部
開口から水が容易に流入して羽根車に達した状態となる
ので、常時容易に起動させることができる。
【0068】請求項3に記載の発明によれば、船舶の走
航中において、船底部下方の水流を広範囲から集めるこ
とができる。また、下部開口から斜流ポンプ内に吸入さ
れた空気が、さらに容易に排出されるので、キャビテー
ションの発生による推進性能の低下をさらに確実に防止
することができる。
【0069】請求項4に記載の発明によれば、船舶の走
航中において、船底部下方の水を、その流れに逆らうこ
となく円滑に斜流ポンプまで導くことができる。
【0070】請求項5又は請求項6に記載の発明によれ
ば、船底部よりも下方へ突出したポンプ架台の船尾側
が、船底部下方の水流を受けて揚水流路に導くので、水
流を揚水流路へ効率的に流入させることができる。
【0071】請求項7に記載の発明によれば、推進装置
の船体への固定は、船底部に設けられたポンプ支持部材
に斜流ポンプを取り付け、ポンプ架台の上部開口に吸込
口を接続することによって行われる。すなわち、推進装
置は、吸込側の1箇所のみで船体側に固定されるので、
羽根車の主軸を駆動機の駆動軸に対して所定の位置に配
置させる位置決め作業を容易に行うことができ、主軸の
軸心のずれの発生を確実に防止することができる。従っ
て、駆動機の振動が主軸に伝達されても、羽根車が斜流
ポンプの内面に摺接し難く、羽根車の摩耗によるポンプ
効率の悪化を抑制することができる。
【0072】請求項8に記載の発明によれば、斜流ポン
プとポンプ架台及び吐出管との接続部分に、それぞれ弾
力性を有する緩衝材を配設したので、斜流ポンプを水平
状に配設した場合、まず最初に、羽根車の主軸を駆動機
の駆動軸に対して所定の位置となるように斜流ポンプの
位置決めを行ってしまっても、ポンプ架台及び吐出管に
対する斜流ポンプの位置ずれは、緩衝材によって吸収さ
れ得る。従って、羽根車の主軸を駆動機の駆動軸に対し
て所定の位置に配置させる位置決め作業を一段と容易に
行うことができ、主軸の軸心のずれの発生をさらに確実
に防止することができる。
【0073】また、緩衝材によって斜流ポンプの振動を
吸収することができ、ポンプ架台及び吐出管を介して船
舶へ伝達される振動を低減することができる。
【0074】請求項9に記載の発明によれば、ポンプ架
台の揚水流路からポンプケーシングに流入してきた水
は、羽根車の一連の螺旋状の羽根に加圧されながら増速
され、ねじれた案内羽根に沿って羽根車軸の軸線方向に
案内されて整流化される。羽根車は、その前段部分のス
クリュー羽根において、その推進力により強い吸引作用
を発生する。そして、羽根車の羽根が連続しているた
め、羽根車の後段部分において遠心力が発生し、前段部
分で水に加えられたエネルギーを圧力エネルギーに変え
ることができ、吸込性能と推進性能との向上を図ること
ができる。
【0075】請求項10に記載の発明によれば、噴射速
度が増大されて強い推進力を得ることができ、船舶を高
速走航させることができる。
【0076】請求項11に記載の発明によれば、開閉弁
を閉塞することにより、船舶を水面上に吊り上げること
なく着水状態のままで、斜流ポンプの分解や取り外しを
行うことができる。従って、走航中に故障等の不都合が
生じた場合であっても、メンテナンスや部品交換等の修
理点検を簡単にを行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態に係るウォーター
ジェット推進装置を配設した船舶の概略縦断側面図であ
る。
【図2】図1のウォータージェット推進装置の縦断側面
図である。
【図3】図1のポンプ架台の斜視図である。
【図4】図1の羽根車と案内羽根の外観側面図である。
【図5】この発明の第2の実施の形態に係るウォーター
ジェット推進装置の縦断側面図である。
【図6】この発明の第3の実施の形態に係るウォーター
ジェット推進装置の縦断側面図である。
【図7】この発明の第4の実施の形態に係るウォーター
ジェット推進装置の縦断側面図である。
【符号の説明】
1 船舶 1a 船尾 1b 船底部 3 エンジン(駆動機) 5 推進装置 7 ポンプ架台 8 斜流ポンプ 9 ポンプケーシング 10 吸込ケーシング 11 羽根車 12 台座(ポンプ支持部材) 13 吐出管 17 接続口(上部開口) 19 流入口(下部開口) 21 揚水流路 26 吸込口 27 吐出口 33 羽根車軸(主軸) 41 案内羽根 49 駆動軸 55 可とう継手(衝緩材) 57 可とう継手(衝緩材) 61 推進装置 71 推進装置 72 斜流ポンプ 73 斜流ポンプ 81 台座(ポンプ支持部材) 91 推進装置 92 開閉弁

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部開口と下部開口とこれら上下の開口
    を連通する揚水流路とを有し、前記下部開口が船尾近傍
    で水中に開口するように船底部に取り付けられるポンプ
    架台と、 吸込口と吐出口と羽根車とを有し、該吸込口が前記上部
    開口と連続するように配設され、前記羽根車が前記船底
    部下方の水を前記下部開口から吸引して加圧する斜流ポ
    ンプと、 前記斜流ポンプの吐出口に接続され、前記羽根車によっ
    て加圧された水を船尾後方へ噴射する吐出管とを備えた
    ことを特徴とする船舶のウォータージェット推進装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のウォータージェット推進
    装置であって、 前記羽根車の羽根の下端部は、水面よりも下方に位置す
    ることを特長とする船舶のウォータージェット推進装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2記載のウォーター
    ジェット推進装置であって、 前記ポンプ架台の下部開口は、船頭側に向かって拡幅さ
    れていることを特長とする船舶のウォータージェット推
    進装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜請求項3のいずれかに記載の
    ウォータージェット推進装置であって、 前記ポンプ架台の下部開口の船頭側端部は、前記上部開
    口の船頭側端部の直下方よりも船頭側に位置し、 前記ポンプ架台の揚水流路の船頭側は、船尾上方へ傾斜
    していることを特徴とする船舶のウォータージェット推
    進装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜請求項4のいずれかに記載の
    ウォータージェット推進装置であって、 前記ポンプ架台の船尾側は、前記船底部よりも下方へ突
    出していることを特徴とする船舶のウォータージェット
    推進装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載のウォータージェット推進
    装置であって、 前記ポンプ架台の下部開口は、前記船底部に対して20
    〜30度傾斜していることを特長とする船舶のウォータ
    ージェット推進装置。
  7. 【請求項7】 請求項1〜請求項6のいずれかに記載の
    ウォータージェット推進装置であって、 前記船底部に、前記斜流ポンプを下方から支持するポン
    プ支持部材を設けたことを特長とする船舶のウォーター
    ジェット推進装置。
  8. 【請求項8】 請求項請求項1〜請求項7のいずれかに
    記載のウォータージェット推進装置であって、 前記斜流ポンプの吸込口と前記ポンプ架台との接続部分
    と、前記斜流ポンプの吐出口と前記吐出管との接続部分
    とに、弾力性のある緩衝材をそれぞれ配設したことを特
    長とする船舶のウォータージェット推進装置。
  9. 【請求項9】 請求項1〜請求項8のいずれかに記載の
    ウォータージェット推進装置であって、 前記斜流ポンプは、前記吐出口が形成され前記羽根車が
    内装されたポンプケーシングと、前記吸込口が形成され
    前記ポンプケーシングと前記ポンプ架台とを連通する吸
    込ケーシングと、前記羽根車が設けられ前記ポンプケー
    シングの内部に略水平方向に延設されて回転する主軸と
    を備え、 前記羽根車の羽根は、前記主軸に対して螺旋状に設けら
    れ、その外周縁部が前記ポンプケーシングの内周面に近
    接し、その流入側の外周先端部が前記吸込ケーシングの
    方向に延設され、 前記羽根より前記吐出口側の前記主軸の周囲に、長くね
    じれた形状の案内羽根を設けたことを特長とする船舶の
    ウォータージェット推進装置。
  10. 【請求項10】 請求項1〜請求項9のいずれかに記載
    のウォータージェット推進装置であって、 前記斜流ポンプは、水平方向に複数台直列に連結して設
    置されていることを特長とする船舶のウォータージェッ
    ト推進装置。
  11. 【請求項11】 請求項1〜請求項10のいずれかに記
    載のウォータージェット推進装置であって、 前記ポンプ架台の下部開口と前記羽根車との間の流路
    に、開閉弁を設けたことを特長とする船舶のウォーター
    ジェット推進装置。
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