JPH10164245A - 通信用端末側システム - Google Patents

通信用端末側システム

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JPH10164245A
JPH10164245A JP32147596A JP32147596A JPH10164245A JP H10164245 A JPH10164245 A JP H10164245A JP 32147596 A JP32147596 A JP 32147596A JP 32147596 A JP32147596 A JP 32147596A JP H10164245 A JPH10164245 A JP H10164245A
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JP
Japan
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slave
master device
terminal
slave device
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Application number
JP32147596A
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English (en)
Inventor
Yuji Doi
祐治 土肥
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電話回線を利用して、宅内に設置された端末
機器のデータをセンター側システムに伝送するための通
信システムに適用される通信用端末側システムにおい
て、緊急を要する端末機器の情報を通常のデータよりも
いち早くセンター側システムに送信する。 【解決手段】 通信用端末側システム3に、マスター装
置Mとそれに接続されるスレーブ装置Sとを設ける。マ
スター装置Mは複数のスレーブ装置Sに対して送信許可
信号を送信する。スレーブ装置Sは、この送信許可信号
に応答してマスター装置Mに優先度情報を含む返答信号
を送信する。マスター装置Mは、返答信号を送信してき
たスレーブ装置Sに対して優先順位にしたがって個別送
信許可信号を送信する。そして、スレーブ装置Sは、そ
の個別送信許可信号に応答してマスター装置Mにメータ
Tからの情報を送信する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電話回線を利用し
て、宅内に設置された電気、ガスまたは水道メータ等か
らの検針データ等をセンター側システムに伝送するため
の通信システムに適用される通信用端末側システムに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】上記の通信システムには、従来より電話
回線に端末網制御装置を介してメータを複数台接続した
構成のもの、端末網制御装置に接続された集中検針盤に
複数のメータを接続した構成のもの、あるいは集中検針
盤を複数台従属接続して設けた構成のもの(例えば、特
開平5−260569号公報参照)等が提案されてい
る。
【0003】上記の各構成においては、メータにセンタ
ー側システムへ伝送すべき情報が発生したときには自動
的にメータ側で発呼される。そのため、他のメータの状
態に関係なくいち早く情報が発生したものから順に、セ
ンター側システムに送信される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、例え
ば、集合住宅のように多数のメータが接続される場合、
メータにおいて伝送すべき情報が発生したときに早いも
のから順にその情報を送信していたのでは、1つの伝送
に数10秒から1分以上かかるため、最初のメータが送
信を開始してから最後のメータが送信を開始するまでに
数10分以上の時間がかかる場合がある。しかし、ガス
漏れ等の緊急時には、その緊急情報を即座にセンター側
システムに送信しなければならない。上記の各構成で
は、いずれも情報の内容に関係なくセンター側システム
に送信されるので、優先度の高い緊急情報がいち早くセ
ンター側システムに伝わらないといった不都合を生じて
いた。
【0005】一方、上記のような1対多通信に用いられ
る通信方式としては、例えばイーサネットが知られてい
る。しかし、イーサネットでは接続された各端末装置が
自由に信号を送受信するため、伝送路上で信号の衝突が
生じる場合がある。この衝突を防止するためには、信号
を送信する前に常に信号の衝突が生じていないかどうか
伝送路上を監視する必要がある。しかし、万一衝突が生
じた場合の回復処理を行うためのソフトウェアが複雑で
あること、また、メータの数が多くなってきた場合の信
号の衝突の発生は防ぎようがなく信号の伝送効率が悪く
なること等の理由により、イーサネットは上述のような
緊急情報の送信には不向きである。
【0006】また、1対多通信の他の方式としては、ポ
ーリング方式がある。この方式によれば、親局は情報を
持つ子局と通信するために親局から複数の子局に対して
順に問い合わせを行うため、イーサーネットのようにデ
ータの衝突は生じない。しかし、ポーリング方式では、
例えばメータが多く設置された場合、最後に行われる子
局からの送信が時間的に非常に遅れることがある。
【0007】そこで、本発明の目的は、上記問題点に鑑
み、端末機器からの情報が緊急を要する情報である場
合、検針データ等よりもいち早くセンター側システムに
送信することのできる通信用端末側システムを提供する
ことである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明による課題解決手
段は、請求項1記載のように、伝送路を介してセンター
側システムに接続されると共に複数の端末機器を接続
し、端末機器からの情報をセンター側システムに送信す
る通信用端末側システムにおいて、伝送路に接続された
マスター装置およびこれに接続されると共に複数の端末
機器を接続する複数のスレーブ装置によって構成され、
端末機器からの優先度の高い情報を有するスレーブ装置
から順にマスター装置と通信を行うことを特徴とするも
のである。
【0009】この構成によれば、端末機器の情報はスレ
ーブ装置に送られ、スレーブ装置とマスター装置との間
の通信は、端末機器からの優先度の高い情報を有するス
レーブ装置から順に行われる。そのため、例えば上記情
報がガス漏れ等の優先度の高い緊急情報の場合、迅速に
センター側システムにその情報を送信することができ
る。
【0010】また、請求項2記載の通信用端末側システ
ムは、請求項1記載の通信用端末側システムであって、
マスター装置は、複数のスレーブ装置に対して送信許可
信号を送信する第1送信手段と、優先度情報を含む返答
信号を送信してきたスレーブ装置に対して優先順位にし
たがって個別送信許可信号を送信する第3送信手段とを
有し、スレーブ装置は、送信許可信号に応答してマスタ
ー装置に返答信号を送信する第2送信手段と、個別送信
許可信号に応答してマスター装置に端末機器からの情報
を送信する第4送信手段とを有することを特徴とするも
のである。
【0011】この構成によれば、まず、マスター装置は
複数のスレーブ装置に対して送信許可信号を送信する。
スレーブ装置は、この送信許可信号に応答してマスター
装置に優先度情報を含む返答信号を送信する。次に、マ
スター装置は、返答信号を送信してきたスレーブ装置に
対して優先順位にしたがって個別送信許可信号を送信す
る。そして、スレーブ装置は、その個別送信許可信号に
応答してマスター装置に端末機器からの情報を送信す
る。
【0012】このように、マスター装置とスレーブ装置
との間の通信が、いわゆるポーリング方式によって行わ
れ、しかも上述した通信方法によればスレーブ装置から
マスター装置へ優先度の高い順に情報が送られることに
なる。そのため、例えば上記情報がガス漏れ等の緊急情
報の場合、迅速にセンター側システムに送ることができ
る。また、ポーリング方式の採用により、信号の衝突の
ない通信を行うことができる。
【0013】また、請求項3記載の通信用端末側システ
ムは、請求項1または2記載の通信用端末側システムで
あって、マスター装置とスレーブ装置との間で送受信す
るための信号は、マスター装置からセンター側システム
へ送信するために用いる信号と異なる特定の信号を用い
ることを特徴とするものである。
【0014】この構成によれば、マスター装置とスレー
ブ装置との間の通信は、マスター装置とセンター側シス
テムとの間の通信と異なった特定の制御信号によって行
うので、マスター装置とスレーブ装置との間は独立した
通信の形態をとることができる。したがって、例えばマ
スター装置とセンター側システムとの間の通信を行って
いる間に、マスター装置とスレーブ装置との間の通信を
行うことができるので、通信をより効率的に行うことが
できる。
【0015】また、請求項4記載の通信用端末側システ
ムは、請求項1ないし3のいずれかに記載の通信用端末
側システムであって、スレーブ装置は、自己識別情報を
前記マスター装置に送信する第5送信手段を有し、マス
ター装置は、前記スレーブ装置から送信された識別情報
を記憶する記憶手段を有することを特徴とするものであ
る。
【0016】この構成によれば、例えば端末機器が増設
された場合、増設された端末機器に対応するスレーブ装
置の自己識別情報がマスター装置に送信され記憶され
る。そして、マスター装置はそれ以降、スレーブ装置に
対するポーリング制御をその自己識別情報に基づいて行
う。また、端末機器が削減された場合、マスター装置に
は削減された端末機器に対応するスレーブ装置の自己識
別情報が送信されないので、マスター装置ではその端末
装置の削減を認識することができる。そのため、例えば
センター側システムにおいて端末機器の増設または削減
に伴い、そのための定数の設定変更等のメンテナンスを
人為的に行う必要がない。なお、上記自己識別情報と
は、マスター装置が端末機器に対応するスレーブ装置を
識別するための設定された情報である。
【0017】また、請求項5記載の通信用端末側システ
ムは、伝送路を介してセンター側システムに接続される
と共に複数の端末機器を接続し、端末機器からの情報を
センター側システムに送信するための通信用端末側シス
テムにおいて、伝送路に接続されたマスター装置および
これに接続されると共に複数の端末機器を接続する複数
のスレーブ装置によって構成され、マスター装置は、端
末機器からの優先度の高い情報を有するスレーブ装置か
ら順に通信を行う際に、スレーブ装置に対して同期をと
るための2値化された同期データを含む信号を送信する
第6送信手段を有し、スレーブ装置は、受信した同期デ
ータが正規に受信すべき2値化データと反転している場
合には、以降に受信する2値化データを全て反転させて
データの処理を行う処理手段を有することを特徴とする
ものである。
【0018】この構成によれば、マスター装置はスレー
ブ装置に2値化された同期データを含む信号を送ると、
スレーブ装置はその同期データが正規に受信すべき2値
化データであるかは否かを判別する。そして、受信した
同期データが反転している場合には、以降に受信する2
値化データを全て反転させてデータの処理を行う。そう
することにより、例えばマスター装置とスレーブ装置と
の間が2本の伝送線で接続された場合に、その工事配線
の接続誤りを検出することができ、かつ自動的に正常な
信号が入力されたと同等となるよう処置することができ
る。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面を参照して詳細に説明する。
【0020】図1は、本発明の一実施形態に係る通信用
端末側システムが適用された通信システムの構成を示す
図である。図1を参照して、この通信システムは、ホス
トコンピュータを有するセンター側システム1と、その
センター側システム1に電話回線2を介して接続されユ
ーザ宅等に設置された端末側システム3と、端末側シス
テム3につながれた端末機器としての複数のメータT1
〜T3(以下、総称するときは「メータT」という。)
とによって構成されている。端末側システム3は、電話
回線2に直接接続されるマスター装置Mと、マスター装
置Mに並列に分岐接続されると共に複数のメータTをそ
れぞれ接続するスレーブ装置S1〜S3(以下、総称す
るときは「スレーブ装置S」という。)とで構成されて
いる。なお、上記スレーブ装置Sは、メータTと1対1
に接続する必要はなく、1つのスレーブ装置Sで複数の
メータTと接続することができる。
【0021】図2は、マスター装置Mおよびスレーブ装
置Sの回路構成および接続構成を示す図である。マスタ
ー装置Mは、マイクロコンピュータを有する制御部4、
スレーブ装置Sとのデータ伝送を行うための送信部5お
よび受信部6で構成されている。スレーブ装置S1は、
マイクロコンピュータを有する制御部14、マスター装
置Mとのデータ伝送を行うための送信部15および受信
部16で構成されている。スレーブ装置S2の構成は、
スレーブ装置S1の構成と同様であり、制御部14、送
信部15および受信部16である。
【0022】マスター装置Mとスレーブ装置Sとは2本
の伝送線Lで接続されており、両装置間のインターフェ
ースはRS485が採用されている。RS485は、半
2重でしか通信できない反面、接続構成が容易であり、
かつコスト安であるという利点がある。
【0023】そして、マスター装置Mとスレーブ装置S
との間の通信方式には、ポーリング方式が用いられてい
る。すなわち、端末側システム3内ではマスター装置M
は親局、スレーブ装置Sは子局の関係にある。
【0024】図3および図4は、マスター装置M、スレ
ーブ装置S間の上記ポーリング方式の手順を説明するた
めの図である。以下、図3および図4を参照してマスタ
ー装置M、スレーブ装置S間の通信手順を具体的に説明
する。なお、スレーブ装置Sは、図1に示すようにマス
ター装置Mに3台接続されているとする。
【0025】まず、マスター装置Mから各スレーブ装置
Sに対して、送信許可信号が送られる(第1送信手
段)。送信許可信号は、図3(a) に示すように、同期信
号SYNおよび応答要求コマンドであるENQ1〜3で
構成されている。ENQ1〜3には、それぞれ各スレー
ブ装置Sごとに付けられた個別識別番号が含まれてい
る。例えば、ENQ1にはスレーブ装置S1の個別識別
番号が、ENQ2にはスレーブ装置S2の個別識別番号
が、ENQ3にはスレーブ装置S3の個別識別番号がそ
れぞれ含まれている。マスター装置Mからの各スレーブ
装置Sに対する問い合わせは、この個別識別番号に基づ
いて順に行われる。
【0026】各スレーブ装置Sは、自己の個別識別番号
を含んだENQ1〜3を受信すると、返答信号としての
ANS1〜3をマスター装置Mに送信する(第2送信手
段)。すなわち、スレーブ装置S1はANS1を送信し
(図3(b) 参照)、スレーブ装置S2はANS2を送信
し(図3(c) 参照)、スレーブ装置S3はANS3を送
信する(図3(d) 参照)。このとき、各スレーブ装置S
は、ANS1〜3に優先度を含めて送信する。
【0027】ここで、優先度とは、メータTからスレー
ブ装置S、マスター装置Mを介してセンター側システム
1に送られる情報の緊急度に応じて設定される度合いの
ことである。例えば、メータTからの情報がガス漏れ等
の緊急情報の場合は、最も優先度が高く設定される。ま
た、通常送られる検針データ等は優先度が低く設定され
る。また、スレーブ装置Sがマスター装置Mに送るべき
情報がない場合には、優先度は「0」に設定される。
【0028】各スレーブ装置Sがそれぞれマスター装置
Mに対してANS1〜3を返すと、マスター装置Mは各
スレーブ装置Sから送られてきたANS1〜3に含まれ
る優先度を調査する。そして、優先度の高い信号を送っ
てきたスレーブ装置Sから順に個別送信許可信号を送信
する(第3送信手段)。
【0029】個別送信許可信号とは、上述の送信許可信
号とは異なり、特定のスレーブ装置Sに対して送られる
信号であり、特定のスレーブ装置Sに対してマスター装
置Mへの情報の送信を許可する信号である。
【0030】例えば、優先度が最も高いスレーブ装置が
S1ならば、マスター装置Mは、図4(a) に示すよう
に、同期信号SYNおよび応答要求コマンドであるEN
Q11をスレーブ装置S1に対して送信する。ENQ1
1にはスレーブ装置S1の個別識別番号が含まれてい
る。
【0031】なお、マスター装置MがANS1〜3を各
スレーブ装置Sから受け取った際に、等しい優先度を含
む信号を複数受信した場合には、予め定められている個
別識別番号の順にスレーブ装置Sと通信を行う。
【0032】マスター装置Mから自己の個別識別番号を
含むENQ11を受信したスレーブ装置S1は、マスタ
ー装置Mに対し送信すべき情報D1(図4(b) 参照)、
つまりメータT1からの情報を送信する(第4送信手
段)。
【0033】マスター装置Mは、スレーブ装置S1から
送られたメータT1からの情報について、その内容がセ
ンター側システム1へ送信するものであるかを判別す
る。そして、送信すべき情報であるならばセンター側シ
ステム1へその情報を送信する。
【0034】このとき、マスター装置Mからセンター側
システム1への信号の送信においては、スレーブ装置S
と通信する場合と異なる特定の制御信号が用いられる。
そのため、マスター装置Mとスレーブ装置Sとの間はマ
スター装置Mとセンター側システム1との通信と独立し
た形態をとることができる。したがって、例えばマスタ
ー装置Mとセンター側システム1との間の通信を行って
いる間に、マスター装置Mとスレーブ装置Sとの間の通
信を行うことができ、マスター装置Mではこのような、
いわゆる分散処理が可能であるので通信をより効率的に
行うことができる。
【0035】図4(a) にもどり、マスター装置Mは情報
D1を受信終えると、受信を完了したことの確認信号と
してのACKをスレーブ装置S1に対して送信する。次
いで、マスター装置Mは、次に優先順位の高いスレーブ
装置S2の個別識別番号を含むENQ21をスレーブ装
置S2に送信する。スレーブ装置S2は、図4(c) に示
すように、その応答として送信すべき情報D2をマスタ
ー装置Mに送信する。
【0036】このように、マスター装置Mとスレーブ装
置Sと間の通信をポーリング方式によって制御し、スレ
ーブ装置Sからマスター装置Mに対して優先度を含めた
返答信号を送ることにより、最も優先度の高いスレーブ
装置Sからマスター装置Mに情報を送ることができる。
そのため、例えば緊急情報をセンター側システム1に確
実にかつ迅速に送信することができる。また、このよう
なポーリング方式の採用により、信号同士が衝突するこ
となく情報をスムーズにセンター側システム1に送るこ
とができる。
【0037】ところで、メータTは宅内に設置されるも
のであるので、その接続数が増加あるいは減少する場合
がある。メータTが増加する場合には、メータTに対応
するスレーブ装置Sからマスター装置Mに自己識別情報
を送信し(第5送信手段)、その自己識別情報をマスタ
ー装置Mで記憶する(記憶手段)。そして、マスター装
置Mはそれ以降、当該スレーブ装置Sに対するポーリン
グ制御をその自己識別情報に基づいて行う。
【0038】また、メータTが削減された場合、マスタ
ー装置Mには削減されたメータTに対応するスレーブ装
置Sの自己識別情報が送信されないので、マスター装置
MではそのメータTの削減を認識することができる。そ
のため、例えばセンター側システム1においてメータT
の増設または減少に伴い、そのための定数の設定変更等
のメンテナンスを人為的に行う必要がなく、スムーズに
メータTの増設または削減工事を行うことができる。
【0039】なお、上記自己識別情報とは、マスター装
置MがメータTに対応するスレーブ装置Sを識別するた
めの設定された情報である。また、スレーブ装置Sが複
数のメータTを接続する場合には、スレーブ装置Sが複
数のメータTに対応する自己識別情報を管理するものと
する。
【0040】また、上述したように、マスター装置Mと
スレーブ装置Sとの間は2本の伝送線Lで接続されてい
る(図2参照)。マスター装置M、スレーブ装置S間の
インターフェースはRS485を採用しているので、工
事の際に2本の伝送線Lを入れ違えて接続すると、信号
の位相が反転するので受信側ではデータが正常に受信で
きなくなる。
【0041】そこで、本実施形態ではマスター装置Mか
らスレーブ装置Sに送られる送信許可信号に含まれる同
期データを送信し(第6送信手段)、その同期データに
基づいて信号の位相のチェックを行うようにしている。
すなわち、図5に示すようにマスター装置Mから送信さ
れる送信許可信号に含まれる同期信号SYNは、データ
が「1,0,1,‥」と交互に反転される部分SYN1
と、位相の反転を実際に検出するためにデータが「1,
1,1,‥」と連続する部分PDと、PDに続くデータ
が「1,0,1,‥」と交互に反転す部分SYN2によ
って構成される。
【0042】スレーブ装置Sは、最初の「1,0,1,
‥」の部分SYN1で信号の同期をとり、続く「1,
1,1,‥」の部分PDにより伝送線Lの配線誤りを検
出する。つまり、配線を入れ違えていると位相が反転
し、PDの部分が「0,0,0,‥」とスレーブ装置S
では認識される。そこで、スレーブ装置Sは、「0,
0,0,‥」が入力されたと判別した場合には、以降に
受信する全データを反転させて処理を行う(処理手
段)。
【0043】このように、送信許可信号に信号の位相を
検出する部分PDを設けることによって、工事配線の接
続誤りを検出することができる。さらに、配線誤りが検
出できた場合には、自動的に正常な信号が入力されたと
同等となるよう処置することができる。
【0044】なお、本発明は、上記実施形態に限定され
るものではなく、本発明の範囲内で上記実施形態に多く
の修正および変更を加え得ることは勿論である。例え
ば、図1で示したマスター装置Mとスレーブ装置Sとの
間のインターフェースをRS485ではなく、図6に示
すように機器間の電気的絶縁を保つことのできるフォト
カプラPによって構成してもよい(図6は、スレーブ装
置Sが3台接続されている場合を示す。)この場合も、
上述したようなポーリング方式を用い、優先順位の高い
スレーブ装置Sから通信を行う方法については同様とす
る。
【0045】また、図1にはマスター装置Mに接続され
るスレーブ装置Sの数を3台示したが、本発明はこの数
に限定されるものではない。さらに、マスター装置M、
スレーブ装置S間の通信に用いられる制御信号には、伝
送の誤りを検出するための誤り符号信号等が付加されて
いてもよい。
【0046】また、スレーブ装置Sにマスター装置Mの
機能を持たせ、スレーブ装置Sの下流側にさらに別の複
数のスレーブ装置を設けて、端末側システム3内がツリ
ー構造になるようにしてもよい。
【0047】
【発明の効果】以上の説明から明らかな通り、請求項1
または2記載の発明によると、端末機器からの情報はス
レーブ装置に送られ、スレーブ装置とマスター装置との
間の通信は、端末機器からの優先度の高い情報を有する
スレーブ装置から順に通信が行われるので、例えば上記
情報がガス漏れ等の優先度の高い緊急情報の場合、迅速
にセンター側システムに送信することができる。
【0048】特に、請求項2記載の発明によれば、マス
ター装置とスレーブ装置とはポーリング方式によって行
われるので、信号の衝突が発生することなく通信を行う
ことができる。そのため、より伝送の効率が向上する。
【0049】また、請求項3記載の発明によると、マス
ター装置とスレーブ装置との間の通信は、マスター装置
とセンター側システムとの間の通信と異なった特定の制
御信号によって行われるので、マスター装置とスレーブ
装置との間は独立した通信の形態をとることができる。
したがって、例えばマスター装置とセンター側システム
との間の通信を行っている間に、マスター装置とスレー
ブ装置との間の通信を行うことができるので伝送を効率
的に行うことができる。
【0050】また、請求項4記載の発明によると、例え
ば端末機器が増設された場合に、端末機器に対応するス
レーブ装置から自己識別情報がマスター装置に送信され
記憶され、マスター装置はそれ以降スレーブ装置に対す
るポーリング方式をその自己識別情報に基づいて行う。
また、端末機器が削減された場合にはスレーブ装置から
自己識別情報がマスター装置に送信されない。そのた
め、例えばセンター側システムにおいて端末機器の増設
または削減に伴い、そのための定数の設定変更等のメン
テナンスを人為的に行う必要がなく、スムーズに端末機
器の増設または削減工事を行うことができる。
【0051】また、請求項5記載の発明によると、マス
ター装置からスレーブ装置へ送信される同期信号によっ
て、工事配線の間違いを検出することができ、かつ自動
的に正常な信号が入力されたと同等となるよう処置する
ことができる。そのため、結果的に工事配線の誤りを防
止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の通信用端末側システムが適用された通
信システムの構成図
【図2】マスター装置およびスレーブ装置の回路構成お
よび接続構成を示す図
【図3】マスター装置、スレーブ装置間の通信手順を説
明するための図
【図4】マスター装置、スレーブ装置間の通信手順を説
明するための図
【図5】工事配線の誤りを検出するための同期データを
示す図
【図6】マスター装置、スレーブ装置間の接続にフォト
カプラを適用した図
【符号の説明】
1 センター側システム 2 電話回線 3 通信用端末側システム L 伝送線 M マスター装置 S スレーブ装置 T メータ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 伝送路を介してセンター側システムに接
    続されると共に複数の端末機器を接続し、前記端末機器
    からの情報をセンター側システムに送信する通信用端末
    側システムにおいて、前記伝送路に接続されたマスター
    装置およびこれに接続されると共に前記複数の端末機器
    を接続する複数のスレーブ装置によって構成され、前記
    端末機器からの優先度の高い情報を有する前記スレーブ
    装置から順に前記マスター装置と通信を行うことを特徴
    とする通信用端末側システム。
  2. 【請求項2】 前記マスター装置は、前記複数のスレー
    ブ装置に対して送信許可信号を送信する第1送信手段
    と、優先度情報を含む返答信号を送信してきた前記スレ
    ーブ装置に対して優先順位にしたがって個別送信許可信
    号を送信する第3送信手段とを有し、前記スレーブ装置
    は、前記端末機器からの情報がある場合に前記送信許可
    信号に応答して前記マスター装置に前記返答信号を送信
    する第2送信手段と、前記個別送信許可信号に応答して
    前記マスター装置に前記端末機器からの情報を送信する
    第4送信手段とを有することを特徴とする請求項1記載
    の通信用端末側システム。
  3. 【請求項3】 前記マスター装置と前記スレーブ装置と
    の間で送受信するための信号は、前記マスター装置から
    前記センター側システムへ送信するために用いる信号と
    異なる特定の信号を用いることを特徴とする請求項1ま
    たは2記載の通信用端末側システム。
  4. 【請求項4】 前記スレーブ装置は、自己識別情報を前
    記マスター装置に送信する第5送信手段を有し、前記マ
    スター装置は、前記スレーブ装置から送信された前記識
    別情報を記憶する記憶手段を有することを特徴とする請
    求項1ないし3のいずれかに記載の通信用端末側システ
    ム。
  5. 【請求項5】 伝送路を介してセンター側システムに接
    続されると共に複数の端末機器を接続し、前記端末機器
    からの情報をセンター側システムに送信するための通信
    用端末側システムにおいて、前記伝送路に接続されたマ
    スター装置およびこれに接続されると共に前記複数の端
    末機器を接続する複数のスレーブ装置によって構成さ
    れ、前記マスター装置は、前記端末機器からの優先度の
    高い情報を有する前記スレーブ装置から順に通信を行う
    際に、前記スレーブ装置に対して同期をとるための2値
    化された同期データを含む信号を送信する第6送信手段
    を有し、前記スレーブ装置は、受信した前記同期データ
    が正規に受信すべき2値化データと反転している場合に
    は、以降に受信する2値化データを全て反転させてデー
    タの処理を行う処理手段を有することを特徴とする通信
    用端末側システム。
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