JPH0459818B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はシステムの高信頼度化をはかつた放射
状全２重通信回線を利用した１：Ｎ情報伝送方法
に関するものである。

一般に一つの親局装置がＮ組の子局を対象とし
て動作する放射状伝送回路を使用した１：Ｎ情報
伝送装置においては、常時全子局を待期状態に保
つておき、下り伝送回線を介して１子局毎呼出し
を行ない、上り情報を受信するポーリング方式が
採用されている。以上の方式においては、親局か
らの呼出し信号が子局に着信しない限り子局は待
期状態を保持するので、下り伝送系に異常が発生
すると、上り系の情報伝送ができないという欠点
がある。

本発明は以上のような欠点に鑑みなされたもの
であり、放射状全２重通信回線式１：Ｎ情報伝送
装置において、通常時のポーリングモードと、下
り系の回線断または伝送符号エラー発生時の連続
的サイクリツクモードとを切換併用することによ
つて信頼度の向上をはかつた１：Ｎ情報伝送方法
を提供することを目的とする。

次に本発明の一実施例を第１図、第２図に基づ
いて説明する。

第１図は１：Ｎ情報伝送装置の構成図、第２図
はそのタイムチヤートである。図中１〜Ｎは夫々
子局伝送装置であり、夫々は以下の回路をそなえ
ている。１０はハイブリツドコイル、１１，１２
は下り伝送部を形成する復調部とＳ／Ｐ変換部で
あり、１３は受信情報の出力部である。１４は外
部機器などの送信情報の入力部であり、１５，１
６は前記送信情報を伝送するための上り伝送部を
形成するＰ／Ｓ変換部と変調部である。１７は下
り系正常の場合ポーリングに応じて上り情報を制
御するポーリングモード送信制御部である。また
１８は下り系の情報断を監視する回線断検出部、
１９は下り情報のエラー検出部であり、２０は前
記回線断検出部１８あるいはエラー検出部１９が
動作した場合に作動するタイマである。２１は下
り系異常（回線断、エラー発生）に応じて上り情
報を制御するサイクリツクモード送信制御部であ
る。なお２２，２３，２４は上り情報のモード切
換えに使用されるNOT回路、および２つのAND
ゲート回路である。

一方１００は親局伝送装置であり、以下の回路
をそなえている。１０１は下り伝送部、１０２は
上り伝送部、１０３は上り情報の切換受信のため
の回線切換部であり、１０４は格子局に対応して
設けられたハイブリツドコイルである。また５１
〜５Ｎは親局と各子局とを接続する放射状全２重
通信回路である。第２図ａは第１子局伝送装置１
の下り伝送部（復調部、Ｓ／Ｐ変換部）における
下り情報Ｃ１，Ｃ２，…のタイムチヤート、ｂは
上り伝送部（変調部，Ｐ／Ｓ変換部）における上
り情報Ｕ１のタイムチヤート図である。なお図示
してないが下り情報Ｃ１，Ｃ２，…CNは同期ワ
ード、子局選択ワード、下り制御ワードで、また
上り情報Ｕ１は同期ワード、上りデータワードで
構成されている。ｃは下り系異常信号のタイムチ
ヤート、ｄは下り系異常の確認時間TDを設ける
ためのタイマのタイムチヤート、ｅはタイマによ
る確認時間TD後の下り系異常継続時間Ｔのタイ
ムチヤートを示す。

以下に第１図、第２図に基づいて動作を説明す
る。まず正常状態にあつては、新局伝送装置１０
０の下り伝送部１０１より放射状全２重回線を経
て、子局ポーリングが行なわれると、各子局伝送
装置１〜Ｎの下り伝送部（復調部、Ｓ／Ｐ変換
部）にＣ１、Ｃ２、…、CNが着信する。第２図
に示すよう第１子局伝送装置１の伝送部がポーリ
ング信号Ｃ１を検知すると、Ｓ／Ｐ変換部１２よ
り局呼出し信号がポーリングモード送信制御部１
７へ与えられる。しかして当該制御部１７の出力
がアンドゲート２３を経てＰ／Ｓ変換部１５へ送
られるとＳ／Ｐ変換部１５においては、同期ワー
ドとＰ／Ｓ変換された入力部１４よりの入力情報
が合体され１フレーム情報となり変調部１６で変
調され、第２図ｂに示すような上り情報として全
２重回線を経て親局伝送装置１００の回線切換え
部１０３へ送信される。他方、もし下り情報を下
り伝送部（復調部、Ｓ／Ｐ変換部）で受信した
際、回線断を回線断検出部１８が、また情報のエ
ラーをエラー検出部１９が検知し、下り系異常を
発見した場合はタイマ２０による一定時間確認の
後第２図ｃのよに異常検出信号を検出し、アンド
ゲート２３が閉じアンドゲート２４が開くことと
なりサイクリツクモード送信制御部２１の出力が
Ｐ／Ｓ変換部１５へ送られる。すると、Ｓ／Ｐ変
換部１５においては、同期ワードとＰ／Ｓ変換さ
れた入力部１４よりの入力情報が合体されて１フ
レーム情報となり変調部１６で変調され、第２図
ｂのタイマ立上り時点より上り情報として、親局
からのポーリングに関係なく異常継続時間Ｔの期
間サイクリツクに全２重回線を経て親局伝送装置
１００の回線切換部１０３へ連続送信が行なわれ
る。

上記のように、上り情報を受信した親局装置１
００は、内部の処理タイミングによつて回線切換
部１０３を順次切換え、伝送情報中により同期ワ
ードを検出して親局、子局間の同期をとりながら
上り伝送部１０２において上り情報を受信する。
従つて、ポーリングモード方式では、同期ワード
が直ちに検知され受信できるので、受信までのロ
ク時間は少ない。併しサイクリツクモード方式の
場合は、回線切換タイミングとサイクリツク伝送
との同期がとれないため受信おくれ時間として最
大１伝送サイクル分を要し、全局分の情報伝達時
間はポーリングモード時の約1.5倍程度かかるが、
従来方式のように上り情報伝送が不可能となるこ
とはない。なお、本実施例は２線式全２重回線を
例にとり説明したが、４線式回線においても全く
同等の効果を有することは勿論である。

異常説明したように本発明は夫々下り伝送部と
上り伝送部を有する複数の子局と下り伝送部と上
り伝送部を有する親局とで放射状の全２重通信回
線を使用して１：Ｎ情報伝送を行なうものにおい
て、上り伝送部は内部の処理タイミングによつて
回線の切換えを行ない上り情報内の同期ワードを
検知し同期受信できる親局伝送装置を設け、常時
は親局からの呼出しに応じて子局がポーリングモ
ードで上り情報を送信し、他方下り系の回線断や
情報エラーの発生時には、一定時間確認後自動的
にサイクリツクモードに切換え上り情報を連続送
信する１：Ｎ情報伝送方法であるので、下り系異
常時にもシステムダウンとなることがなく、若干
の伝送効率の低下だけで情報の伝送が可能であ
り、また子局形態として上り、下り情報を要する
もの、上り情報だけでよい２種類の子局の混在す
るシステムに対して効率よく対応可能であるうと
いう優れた効率を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例である１：Ｎ情報伝
送装置の構成図、第２図は説明のためのタイムチ
ヤートで、ａは第１子局の下り伝送部、ｂは上り
伝送部、ｃは下り系異常信号、ｄは下り系異常確
認のためのタイマ、ｅはタイマによる確認時間後
の下り系異常継続時間のタイムチヤートである。 １〜Ｎは夫々子局伝送装置、１０ハイブリツド
コイル１１，１２は下り伝送部の復調部とＳ／Ｐ
変換部、１３は出力部、１４は入力部、１５，１
６は上り伝送部の変調部とＰ／Ｓ変換部、１７は
ポーリングモード送信制御部、１８は回線断検出
部、１９はエラー検出部、２０はタイマ、２１は
サイクリツクモード送信制御部、２２はNOT回
路、２３，２４はANDゲート回路、１００は親
局伝送装置、１０１は下り伝送部、１０２は上り
伝送部、１０３は回線切換部、１０４はハイブリ
ツドコイル、５１〜５Ｎは放射状全２重通信回
線、Ｃ１，Ｃ２，…CNは下り情報、Ｕ１は第１
子局の上り情報、TDは下り異常確認時間、Ｔは
異常継続時間。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 夫々下り伝送部と上り伝送部を有する複数の
   子局と、下り伝送部と上り伝送部を有する親局と
   で放射状全２重回線を使用して１：Ｎ情報伝送を
   行なうものにおいて、上り伝送部は内部処理タイ
   ミングによつて回線の切換えを行ない上り情報内
   の同期ワードを検知し同期受信できる親局伝送装
   置を設け、常時は親局からの呼出しに応じて子局
   がポーリングモードで上り情報を送信し、他方下
   り系の回線断や情報エラーの発生時には、一定時
   間確認後自動的にサイクリツクモードに切換えて
   上り情報を連続送信することを特徴とする１：Ｎ
   情報伝送方法。