JPH11289335A - データ伝送装置 - Google Patents

データ伝送装置

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JPH11289335A
JPH11289335A JP8973598A JP8973598A JPH11289335A JP H11289335 A JPH11289335 A JP H11289335A JP 8973598 A JP8973598 A JP 8973598A JP 8973598 A JP8973598 A JP 8973598A JP H11289335 A JPH11289335 A JP H11289335A
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JP
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frame
transmission
signal
communication
collision
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Application number
JP8973598A
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English (en)
Inventor
Hitoshi Fujimoto
仁志 藤本
Masafumi Takano
雅史 高野
Kakutaro Koyama
角太郎 小山
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 他の通信機器と通信中の通信機器に対して、
通信中でもその通信機器に割り込んでデータが伝送可能
なデータ伝送装置を得る。 【解決手段】 受信した受信信号を復調する復調部10
2、復調部102でTDMA信号に復調された信号から
受信データを取り出す受信部103、送信データを多重
化する送信部105、送信部105で多重化された送信
データを送信信号に変調して受信フレーム以外のフレー
ムで送信する変調部102、受信フレーム以外のフレー
ム中の予め定められたフレームを通信相手への送信を中
止する待機フレームと定めこの待機フレームで受信した
通信相手以外の通信機器からの受信信号を復調部102
に復調させると共に、受信フレーム以外のフレーム中の
予め定められたフレームを通信相手への送信を行う送信
フレームと定め変調部102で変調された送信信号をこ
の送信フレームで送信させる制御部104を備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は機器監視、制御、
管理等に用いられる、データ伝送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】機器の監視、制御、管理を遠隔操作で行
うシステムを無線機器で構築する場合、一般に、同時に
複数台の端末と通信が可能である基地局を、全ての端末
を網羅するに十分な台数を、適切な配置で設置する方法
で実現される。
【0003】基地局を用いれば、同時に複数の端末が通
信可能であり、制御チャネルと通信チャネルとを別個に
構成して、緊急データの伝送遅延を低減することができ
る。しかし、この場合、システムは規模が大きくなり、
かつ高価なものになる。
【0004】これに対して、基地局を用いず、又は用い
る基地局を減らすために端末間のトランシーバ機能を用
いた技術について、例えば特開平8−163262号公
報に掲載された「自動検針システム」がある。
【0005】この技術はトランシーバ機能を用いて、バ
ケツリレー式に検針データを上位に送り、最終的にセン
タに集めるネットワークに関するものである。しかし、
あくまでデータ収集を目的としたシステムであり、突発
的かつ緊急な情報の伝送は考慮されていない。
【0006】図14に従来の無線データ伝送装置の構成
図であって、図14中、 図2中、100はデータ伝送
装置としての無線データ端末、101はアンテナであ
る。102はアンテナ101に接続された無線信号の処
理、具体的には無線信号の変復調を行う変調部及び復調
部としての機能を有する無線部であり、無線部102
は、具体的には送信信号の出力や受信信号の入力といっ
た無線信号の変復調及び受信信号レベルの出力を行う。
【0007】また、103は無線部102で復調された
受信信号を受信処理、具体的には復調されたTDMA信
号から受信データの取り出しを行う受信部である。10
4は無線部102、受信部103、後述する送信部に制
御信号を出力して送受信を制御する制御部、105は送
信するデータを多重して、変調するために無線部102
に送る送信部である。
【0008】トランシーバ機能を用いたシステムでは、
常時通信チャネルをサーチし、自端末宛ての呼出しの有
無を検査している。通常端末は同時に1つの相手とのみ
通信可能な装置構成をとり、通信チャネルでの送受信を
行う。
【0009】従って、緊急信号などを送りたい相手端末
が、他端末と通信していない場合には伝送が可能である
が、他端末と通信中であった場合には、その通信の終了
を待たなければならない。
【0010】この特開平8−163262号公報に掲載
された「自動検針システム」には、このような場合の対
策として、代替(迂回)相手を経由した通信を行うた
め、予め代替(迂回)相手の候補をいくつか記憶して代
替(迂回)ルートを確保しておくという概念が開示され
ている。
【0011】しかしながら、この場合も、確実に通信が
可能となるものではなく、また、代替(迂回)相手を用
いた場合は当初の通信相手を用いた場合に比して通信品
質が劣ることは否めない。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の無
線データ伝送装置では、システムの構成装置コストを抑
えるために、互いの装置とも単一チャネルの送受信のみ
が可能な、トランシーバ機能を用いている。
【0013】このような無線データ伝送装置を、機器監
視、制御、管理に用いる場合、緊急の情報を伝送したい
場合に、できるだけ遅延時間の少ない通報が必要とな
る。しかし、一旦別の端末と通信を開始してしまった中
継機に対しては、その通信が完了するまでデータを送る
ことはできなかった。
【0014】この発明はかかる問題点を解決するために
なされたもので、他の通信機器と通信中の通信機器に対
して、通信中でもその通信機器に割り込んでデータが伝
送可能なデータ伝送装置を得ることを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】この発明にかかるデータ
転送装置は、受信フレームで受信した受信信号を復調す
る復調部と、復調部でTDMA信号に復調された信号か
ら受信データを取り出す受信部と、送信データを多重化
する送信部と、送信部で多重化された送信データを送信
信号に変調して受信フレーム以外のフレームで送信する
変調部と、受信フレーム以外のフレーム中の予め定めら
れたフレームを通信相手への送信を中止する待機フレー
ムと定めこの待機フレームで受信した通信相手以外の通
信機器からの受信信号を復調部に復調させると共に、受
信フレーム以外のフレーム中の予め定められたフレーム
を通信相手への送信を行う送信フレームと定め変調部で
変調された送信信号をこの送信フレームで送信させる制
御部とを備えたものである。
【0016】また、受信フレーム中の信号を受信したス
ロットにおけるその信号の受信レベルを監視する受信レ
ベル監視部と、受信レベル監視部の出力に基づいて送信
信号の衝突発生を検出する衝突検出部と、衝突検出部の
出力に基づいて衝突発生を通信相手に通知するための衝
突通知信号を発生する衝突通知部をさらに備え、制御部
は、送信フレームを定める代わりに、衝突通知信号を受
信した通信相手から送信された応答信号を受信してから
予め定められた時間の間は受信フレーム以外のフレーム
を全て待機フレームとしたものである。
【0017】また、受信フレーム中の信号を受信したス
ロットにおけるその信号の受信レベルを監視する受信レ
ベル監視部と、受信レベル監視部の出力に基づいて送信
信号の衝突発生を検出する衝突検出部とをさらに備え、
制御部は、衝突が発生した場合に衝突検出部の出力に基
づいて、予め決められた通信の優先度に従って通信相手
と通信相手以外の通信機器のいずれか一方との通信を優
先して行うようにしたものである。
【0018】また、受信フレーム中の信号を受信したス
ロットにおけるその信号の受信レベルを監視する受信レ
ベル監視部と、受信レベル監視部の出力に基づいて送信
信号の衝突発生を検出する衝突検出部とをさらに備え、
制御部は、送信信号の衝突が発生した場合に衝突検出部
の出力に基づいて待機フレーム及び送信フレームを定め
るようにしたものである。
【0019】また、制御部は、待機フレームを定める代
わりに、少なくとも通信相手以外の通信機器からの信号
を受信するための受信フレームの指定と、この受信フレ
ームにおける通信機器からの送信の可否と、衝突発生の
有無を示すための領域を受信信号及び送信信号の特定ビ
ットに割り当てたものである。
【0020】また、制御部は、待機フレームを定める代
わりに、通信相手以外の通信機器でエラーが発生した場
合にエラーの発生を示す情報のための領域を通信機器か
ら送信される送信信号の特定ビットに割り当てたもので
ある。
【0021】
【発明の実施の形態】実施の形態1.実施の形態1に示
すデータ伝送装置について図面を用いて説明する。図1
は実施の形態1に示すデータ伝送の動作概念を説明する
図である。図1中、前記従来例に対する新たな構成とし
て、1は情報を管理するホストである。ホスト1は最上
位の無線データ端末と同一装置として構成されることも
あり、また、最上位の無線データ端末から有線回線又は
他の無線回線を経由して接続されるよう構成されること
もある。
【0022】2は中間位に接続される中継機である。中
継機2は下位の無線データ端末からの情報を上位の無線
データ端末へ、上位の無線データ端末からの情報を下位
の無線データ端末へと引渡す中継機能を有する。3は中
継動作を行わない最末端の無線データ端末である。
【0023】中継機2と端末3の機能の違いは通信制御
において中継機能を有するか否かにあり、その他の機
能、つまり、接続された機器を監視し、異常データ等を
ホスト1に通知したり、収集したデータを定刻にホスト
1に通知したり、ホスト1からの各種の制御要求に対応
する処理を行う機能について差異はないものとする。
【0024】本システムでは、無線データ端末を階層的
に構成しているので、中継機2であっても、上位の中継
機2に対しては、他の端末3と同様に扱われる。2aは
通信中端末と現在通信を行っている通信中中継機であ
る。
【0025】3aは通信中中継機2aと通信を行ってい
る通信中端末である。3bはホスト1に対して緊急に通
知したい情報が発生するなどして、データ送信を要求し
ている割込み端末である。
【0026】図2は実施の形態1に示すデータ伝送装置
としての無線データ端末(端末3(中継機2もほぼ同様
の構成))の装置構成図であり、図2には、実施の形態
1の説明に関連する構成のみが記されてある。
【0027】図2中、端末や中継機が行う後述するよう
な一連の動作制御(実施の形態1に限らず他の実施の形
態においても)は、全てそれぞれの端末や中継機が有す
る制御部(図2中の制御部104に相当、以下特に断り
の限り「制御部」は図2中の制御部104に相当する機
能をもつ制御部とする)により行われる。
【0028】勿論、現在の通信相手以外の端末からの信
号を受信するための待機フレーム中の後述するリッスン
スロットを用いた通信制御も、それぞれの端末や中継機
が有する制御部により行われる。
【0029】具体的には、制御部104は、後述するよ
うに受信フレーム以外のフレーム中の予め定められたフ
レームを通信相手への送信を中止する待機フレームとし
てのリッスンスロットと定めこのリッスンスロットで受
信した通信相手以外の通信機器からの受信信号を無線部
102に復調させると共に、受信フレーム以外のフレー
ム中の予め定められたフレームを通信相手への送信を行
う送信フレームと定め無線部102で変調された送信信
号をこの送信フレームで送信させる。
【0030】また、図14中、前記従来例に対する新た
な構成として、106は、無線部102から出力される
受信信号レベルに基づいて受信スロットにおける受信レ
ベルを監視(検出)する受信レベル監視部である。10
7は受信レベル監視部106から出力(検出)される受信
レベル情報と、受信スロットにおける受信状態から衝突
を検出する衝突検出部である。
【0031】衝突検出部107は、受信エラーの発生し
た受信スロットに対して衝突検出を検査する。衝突検出
はほぼ同期のとれた複数の端末が同時にスロット内の信
号を送信したことを検出することが目的なので、衝突検
出部107は、受信信号レベルが、一定値以上かつ、ス
ロットの全区間において、同程度の値を示す場合に衝突
発生と判断する。
【0032】しかし、場合によっては、複数端末からの
信号が到達すると、干渉によるレベル変動が発生するこ
とがある。従って、衝突検出部107は、この変動を除
去するため、スロット内を時間的に数区間に区切って、
それぞれの区間内での受信信号レベルの積分値を計算
し、これら積分値を比較すればよい。
【0033】これにより、衝突検出部107は、積分値
同士の変動が少ない場合には、複数の端末がスロットに
同期したバースト信号を当該スロットに送出している可
能性が高いと判断できる。
【0034】また、108は衝突検出部107の出力に
基づいて衝突発生を通信中通信機器及び割込んできた通
信機器に通知するための衝突通知信号を発生する衝突通
知部である。
【0035】ここで、受信レベル監視部106は受信部
103内に、衝突検出部107と衝突通知部108は制
御部104内に図2に示すように、それぞれ設けられて
いる。
【0036】次に、実施の形態1における割込み通信動
作の概念を図3を用いて説明する。ここでは、第二世代
コードレス電話システム(PHS:Personal
Handy Phone System)の通信方式で
ある、4チャネル多重TDMA/TDD(Time D
ivision Multiple Access/T
ime Division Duplex)方式を用い
た場合の例を示す。
【0037】送信と受信の複信動作を時分割で行い、さ
らに4チャネルを時分割多重することにより、1フレー
ムが8スロットに分割され、同一チャネルの送信と受信
は4スロット離れたスロットが割り当てられる。
【0038】即ち、第1スロットと第5スロット、第2
スロットと第6スロット、第3スロットと第7スロッ
ト、第4スロットと第8スロットの組合わせである。
【0039】図3中、10は他端末からの受信を待受け
るリッスンスロット、11は実際に他端末(割込み端末
3b )が送信を行ったリッスンスロット、12はリッ
スンスロットの同期を通知するリッスンスロット同期信
号である。リッスンスロットについては後述する。
【0040】図3中、図の左から右に時間が経過するも
のとする。通信中端末3aは通信中中継機2aと毎フレ
ーム送受信を行っている。この例では第2スロットと第
6スロットを使用している。
【0041】現在通信中の通信中端末3a以外の端末
(割込み端末3b )からの受信を待受けるため、通信
中端末3aの制御部は、Nフレーム(Nは装置間で事前
に合意された任意の値)に1回、自送信が可能なスロッ
トにおいては送信動作を行わないようにする。
【0042】このため、制御部は受信フレーム以外のフ
レームである自送信スロット中の予め定められたスロッ
トを待機フレームとしてのスロットと定める。そして、
このスロットにおいて割込み端末からの割込みを受け付
けるようにする。
【0043】以下、当該スロットをリッスンスロット1
0という。通信中中継機2aの方でも制御部はリッスン
スロット10でも受信動作を行い、他端末からの受信を
待つ。
【0044】また、この制御部は、受信フレーム以外の
フレームの内、待機フレーム以外のフレームは送信フレ
ームとしてのスロットと定め、通信中端末3aへの送信
に用いる。
【0045】通信中中継機2aへのデータ送信を要求す
る割込み端末3bは、送信に先立ち、自端末の上位中継
機(通信中中継機2a)が通信中であるか否かを調べ、
通信中であれば通信中中継機2aの送信スロットに対し
て同期受信を行う。
【0046】勿論、仮にこの上位中継機が通信中でなけ
れば、通常の無線データ伝送の手順に従う。
【0047】割込み端末3bは、通信中中継機2aが発
する信号の同期受信を行いつつリッスンスロットのタイ
ミング情報や間隔(Nフレーム)情報が既知となり、次
のリッスンスロットが特定できたら希望するデータをリ
ッスンスロット11で送信する。
【0048】ここでは、Nは事前に決められたシステム
定数とし、通信中中継機2aがリッスンスロット10直
前の送信スロットにおいて、M回毎(Mは任意の値)に
送信するリッスンスロット同期信号12により、割込み
端末3bはリッスンスロット10のタイミングを知る。
【0049】次に、実施の形態1における割込み通信動
作のシーケンスを図4を用いて説明する。通信中端末3
aと通信中中継機2aはリッスンスロットのタイミング
が既知であるので、リッスンスロット10においては通
信中端末3aの制御部は送信を停止する。
【0050】割込み端末3bの制御部は通信中中継機2
aの信号と同期をとり、通信中中継機2aから送られる
リッスンスロット同期信号12を待ち、次のリッスンス
ロット11で通信中中継機2aに対してデータ送信を行
う。
【0051】以上のように、通信中の割込みを可能とす
るために設けたリッスンスロット10と、その基本動作
について説明した。
【0052】図5は実施の形態1において割込み通信で
衝突が発生する場合のシステム概念図である。図5で
も、図1と同様に、通信中端末3aと通信中中継機2a
の通信中に、通信中中継機2aに通信を割込む割込み端
末3bが存在する。
【0053】図5中、2bは通信中中継機2aへのデー
タ送信を要求している割込み中継機である。3cは緊急
に通知したい情報を既に割込み中継機2bに対して伝送
完了した端末である。
【0054】また、割込み中継機2bは、 (1)自端末にて発生したデータの通信中中継機2aへ
の送信要求状態 (2)下位端末から受信したデータを上位(通信中中継
機2a)へ通知するための送信要求状態 の2通りの状態を取り得るが、ここでは(2)の場合を
表す。(1)の場合は、通信中中継機2aに対して割込
み端末3bが複数台存在する場合と同等と考えられる。
【0055】ここで、割込み中継機2bから割込み端末
3bへの送信要求と、割込み端末3bから通信中中継機
2aへの送信要求が同時に発生した場合、同一リッスン
スロット10にて送信される場合もあり、この場合は信
号が衝突して、通信中中継機2aへは送信要求が正しく
伝達されない。
【0056】次に、割込み通信でこのような衝突発生し
た場合の動作の概念を図6を用いて説明する。図6中、
13は割込み端末3bと割込み中継機2bの送信信号が
衝突したリッスンスロット、14は衝突を通知するため
通信中中継機2aが送信する衝突通知信号である。
【0057】15は衝突通知を確認するために通信中端
末3aが通信中中継機2aに送信する衝突応答信号、1
6は衝突後に、通常のリッスンスロット10ではなく、
割込み端末3b又は割込み中継機2bからの再送信号を
連続するスロットで待つオールリッスンモードである。
【0058】通信中中継機2aでの衝突通知は、図2の
説明で触れたように、受信レベル監視部が、受信フレー
ム中の信号を受信したスロットにおけるその信号の受信
レベルを監視し、そして、衝突検出部が、受信レベル監
視部の出力に基づいて送信信号の衝突発生を検出し、さ
らに、衝突通知部が、衝突検出部の出力に基づいて衝突
発生を通信相手に通知する衝突通知信号を発生すること
で実現される。
【0059】そして、通信中中継機2aの制御部は、衝
突通知信号を受信した通信相手から送信された応答信号
を受信してから予め定められた時間の間は受信フレーム
以外のフレームを全て待機フレーム(リッスンスロッ
ト)とする。
【0060】通信中端末3aの制御部は、通信中中継機
2aからの衝突通知信号14を受信した場合、衝突応答
信号15を直後のスロットで通信中中継機2aへ返し、
それ以降のスロットでの通信中中継機2aへの送信を停
止する。この状態をオールリッスンモード16と呼ぶ。
【0061】割込み端末3bや割込み中継機2bは、こ
のような衝突通知信号14のモニタにより衝突が発生し
たことが分かるので、オールリッスンモード16への移
行のため再送処理を行う。
【0062】しかし、複数端末が最短のタイミング、又
は同一のタイミングで衝突応答信号を再送すると再度衝
突することは明らかである。
【0063】そこで、送信要求時における送信データ内
容によって送信要求の優先度を予め決めておき、制御部
は、その優先度を判定するようにしておくことで、制御
部は、このような衝突が発生しても通信中中継機2aは
より優先されるべき通信を判定できるようになってい
る。
【0064】また、送信要求の優先度を予め決めても、
同等の優先度を持つ送信要求の場合は、さらに送信要求
している装置をも加味して通信の優先度を定めればよ
い。
【0065】従って、図5に示す例では、このような優
先度を決めることにより、衝突した一方の装置である割
込み中継機2bは、それ以前に端末3cから受信した緊
急データの転送のために割込み動作を行うことができ
る。
【0066】即ち、より遠方からの緊急データ、つまり
階層構造の下位の端末から伝達されてきたデータは既に
発信時刻から一定の遅延時間を経過しているが、このよ
うなデータの発信要求でも、通信の優先度を決めておく
ことで他の発信要求より優先的に伝送されることができ
る。
【0067】このような割込み通信で衝突発生時の動作
は図7のシーケンス図に示すようになる。図7では割込
み中継機2bからの衝突応答信号の再送が、割込み端末
3bからの衝突応答信号の再送より先に実施された場合
を示している。
【0068】但し、同時に発生した送信要求が全く同一
の優先度である場合を考慮すれば、再送処理のための再
送スロットの決定に際し、装置固有の識別番号等を基に
乱数化したオフセットを導入するのが望ましい。
【0069】さて、これまでは送信要求を受けた上位の
無線データ通信端末側でリッスンスロット10を設定
し、割込み通信を実現する装置について説明した。とこ
ろで、下位の中継機2に対しても更に下位の端末3或い
は中継機2からのデータ送信割込みが発生することも考
えられる。
【0070】そこで、中継機2同士が通信中の場合、上
位中継機2の受信にリッスンスロット10を設けること
はこれまでの説明と同様であるが、同時に、下位の中継
機2の受信にも上位中継機2の場合と同様なリッスンス
ロットを設けてもよい。
【0071】この場合、同一フレーム又は連続するフレ
ームで双方のリッスンスロットを運用すると、上位中継
機2との通信を考慮すれば、通知信号の送受に支障が発
生する可能性があるので、離れたフレームにて運用する
のが望ましい。
【0072】従って、上記実施の形態1によれば、この
ように他の通信機器(通信中端末3a)と通信中の通信
機器(通信中中継機2a)に対して、通信中でもその通
信機器(通信中中継機2a)に割り込んでデータが伝送
可能なデータ伝送装置を得ることができる。
【0073】また、無線データ伝送装置である通信中中
継器2aの制御部は、TDMA方式を用いて、通信中中
継機2aと端末3cとの間の通信に、通信中の相手以外
の端末からの信号を受信するための受信スロットである
リッスンスロットを設けるよう構成されるので、緊急な
通信が発生した通信機器から中継機2aへのデータ伝送
を、中継機2aが通信中の場合でも割り込んで行うこと
が可能となり、トランシーバ機能を用いた簡易な無線シ
ステムにおいても、伝送遅延を軽減することができ、シ
ステムの高信頼性を生む効果がある。
【0074】また、通信中の相手以外の通信機器からの
信号受信を行う無線データ伝送装置である通信中中継機
2aは、受信スロットであるリッスンスロットにおける
受信レベルを監視する受信レベル監視部と、その受信レ
ベルを基に衝突の有無を判定する衝突検出部と備えてい
るので、複数の他端末からの割り込み送信信号が衝突し
たことを高い確率で推定することが可能となり、他端末
の再送動作を素早く、かつ確実に制御することができ
る。
【0075】実施の形態2.実施の形態1では、通信中
中継機2aと通常通信中の通信中端末3aは、リッスン
スロット10では送信を停止する場合について示した。
ところで、実施の形態2では通常通信のスループットを
落とさずに、即ち通信中端末3aと通信中中継機2aと
の間の通信を維持しつつ、割込み端末3bから通信中中
継機2aへの通信の割込みが可能となる場合について説
明する。尚、実施の形態1と重複する部分については詳
細な説明は省略する。
【0076】割込み通信で衝突が発生した場合の実施の
形態2における動作の概念を図8を用いて説明する。図
8中、17は割込み端末3bが送信を行ったために通信
中端末3aの送信と衝突が発生したリッスンスロット、
18はその衝突を通知する衝突通知信号、19は衝突通
知信号18を受け、通信中端末3aが送信を停止し、割
込み端末3bが再送を行ったリッスンスロットである。
【0077】図6と図8を比較して分かるように、図8
では通信中中継機2aとの送信衝突の発生前において、
通信中端末3aはリッスンスロット10の部分において
も通信中中継機2aへの送信を行うので、図6の場合と
比較してより高いスループットでの通信を行っている。
【0078】ここで、通信中中継機2aと通信中端末3
aとの通信中に割込み端末3bから通信中中継機2aに
割込みがあって送信衝突が発生した場合は、衝突通知信
号18が通信中中継機2aから通信中端末3a及び割込
み端末3bにそれぞれ送信される。衝突通知信号の発生
に至るまでの過程については実施の形態1と同様であ
る。
【0079】この場合、図8に示すように、通信中中継
機2aから衝突通知信号18を受信した通信中端末3a
は、オールリッスンモードへは移行しない。
【0080】即ち、この通信中端末3aの制御部は、通
信中中継機2aへの送信を従来通り継続すると共に割込
み端末3bからの割込み再送の受付を可能とすべく、リ
ッスンスロットを設けた実施の形態1に示したような送
信衝突発生前の送信を行い、かつ衝突通知18を受信し
た後一定期間又は送信再開の指示があるまでリッスンス
ロット10においての送信は停止する。
【0081】そして、衝突通知信号18を受信した割込
み端末3bは、例えば実施の形態1と同様に通信中中継
機2aからリッスンスロット同期信号により次のリッス
ンスロットを確認し、次のリッスンスロット19にて通
信中中継機2aへのデータ再送を試みる。上述した一連
の動作をシーケンス図に示すと図9のようになる。
【0082】このように通信中端末3aの制御部は、送
信衝突発生前の通信ではリッスンスロット10を用いて
通信中中継機2aへの送信を行うと共に、送信衝突発生
後の通信では、通信中中継機2aへの従来通りの通信を
継続し、かつリッスンスロットで通信中中継機2aへの
送信を停止してリッスンスロットで割込み端末3bから
送信を受け付けるようにしているので、図6(実施の形
態1)の場合と比較してより高いスループットでの通信
が可能である。
【0083】勿論、衝突通知18により、オールリッス
ンモード16を起動して、その後割込み端末3bからの
再送ができるだけ迅速に行われるように運用するように
しても、通信中端末3aから通信中中継機2aへの通信
は一旦停止されるものの、通常通信のスループットを落
とすことはない。
【0084】従って、上記実施の形態2によれば、この
ように他の通信機器(通信中端末3a)と通信中の通信
機器(通信中中継機2a)に対して、通信中でもその通
信機器(通信中中継機2a)に割り込んでデータが伝送
可能なデータ伝送装置を得ることができる。
【0085】また、無線データ伝送装置である通信中中
継機2aでは、制御部は他端末からの応答信号の送信に
より衝突が確認されるまで、通信中の相手以外の端末か
らの信号を受信するための受信スロットであるリッスン
スロットにおいても通信中の相手端末の送信を停止させ
ないよう構成されるので、伝送効率即ちスループットを
低下させずに、通信中の割り込み通信を可能とする効果
がある。
【0086】実施の形態3.実施の形態1、2では、通
信中端末3aからの通知信号等を特定の必要なスロット
でのみ送受信しているが、その特定の必要なスロットに
限らず、これら情報は全てのスロット上の特定ビットに
割り当てて常時通知するようにしてもよい。
【0087】図10は実施の形態3における状態通知ビ
ットの割当て図であり、PHSの通信用スロットのビッ
ト割当てに基づいて構成されている。図10中、201
は4ビットの過渡応答用ランプビット、202は2ビッ
トのスタートシンボル、203は6ビットのプリアンブ
ル、204は16ビットの同期ワード、205は4ビッ
トのチャネル種別、206は16ビットの低速付随制御
チャネル、207は160ビットの情報ビット、208
は16ビットのCRC符号、209は16ビットのガー
ド期間である。
【0088】この割当て図は、いわゆる第2世代コード
レス電話システムの標準規格に従っているので、各ビッ
トの詳細な説明は省略するが、通信データが含まれる部
分が情報ビット207である。
【0089】図10には、さらに情報ビット207中に
通知信号を割り当てた例が示してある。情報ビット20
7には低速付随制御チャネル206上のメッセージとし
て定義したり、チャネル種別205を拡張して、低速付
随制御チャネル206の代わりに通知信号を割り当てた
新たな通信用スロットのビット割当てとしても良い。
【0090】また、210は次の受信スロットがリッス
ンスロットか否かを示すリッスンスロットビット、21
1は直前の受信スロットで衝突が発生したか否かを示す
衝突ビット、212は次の受信スロットで通信中端末3
aが送信しても良いか否かを示す通信許可ビット、21
3は次の送信スロットにおいても送信データが存在する
ことを示す送信要求ビットである。
【0091】ここで、リッスンスロットビット210、
衝突ビット211、通信許可ビット212、送信要求ビ
ット213はそれぞれ1ビットの大きさである。
【0092】また、214は12ビットの中継機の装置
番号を示す中継機IDである。中継機ID214は、割
込み端末3bが検出した通信が、自端末の上位中継機で
あるか否かを判定するために用いるものである。
【0093】通信中中継機2aの制御部は、リッスンス
ロットビット210、衝突ビット211、通信許可ビッ
ト212によって通信中端末3aの状態を制御するよう
になっている。送信要求ビット213は、割込み端末3
bが連続して送信したい場合に、通信中中継機2aに対
して通知するためのものである。
【0094】これにより、通信中中継機2aの制御部は
通信中端末3aにリッスンスロット10での送信を禁止
する期間や、オールリッスンモードの継続期間を制御す
るようになっている。
【0095】このような状態通知ビットを用いた割込み
通信動作について図11のシーケンス図を用いて説明す
る。図11中の記号について、リッスンスロットビット
210はL(Listen)と表し、L=1で次受信ス
ロットがリッスンスロット10指定とする。
【0096】また、衝突ビット211はC(Colli
sion)と表し、C=1が直前受信スロットで衝突検
出、C=0が衝突未検出を示す。
【0097】また、通信許可ビット212はP(Per
mission)と表し、P=1が次受信スロットで通
信中端末3aの送信禁止、P=0が許可を示す。
【0098】また、送信要求ビット213はR(Req
uest)と表し、R=1で送信要求が有ることを、R
=0は送信要求が無いことを示す。
【0099】さて、前述した実施の形態と同様に、通信
中端末3aと通信している通信中中継機2aに対して割
込み端末3bが割込みをしてきた場合を考える。尚、通
信中端末3aは、通常通信においてリッスンスロット1
0では、通信中中継機2aへの送信動作を行わないもの
とする。
【0100】図11の動作シーケンス図において、次の
受信スロットがリッスンスロット10でない場合は、通
信中中継機2aの制御部は通信中端末3aにL=0/C
=0/P=0のスロットを送信する。
【0101】また、次の受信スロットがリッスンスロッ
ト10であり、かつリッスンスロット10においても通
信中端末3aの送信を許可する場合は、通信中中継機2
aの制御部は通信中端末3aにL=1/C=0/P=0
のスロットを送信する。
【0102】また、割込み端末3bからの送信が発生し
衝突を検出した場合、検出直後の送信スロットで、通信
中中継機2aの制御部は通信中端末3aにL=0/C=
1/P=0を送信する。
【0103】そして、このスロットを割込み端末3bが
受信すると、割込み端末3bの制御部は衝突検出部(図
2中の衝突検出部106に相当)自端末の送信が不成功
であったこと(衝突発生)が分かるので、次のリッスン
スロット10での再送準備を行う。
【0104】一方、通信中端末3aの制御部も自端末の
送信が不成功であったこと(衝突発生)が分かるので、
対応する異常処理を行っても良い。
【0105】次のリッスンスロット10における割込み
端末3bの動作等は、次のリッスンスロット10の直前
の送信スロットによって、通信中中継機2aの制御部か
ら指示される内容に従う。
【0106】そして、通信中中継機2aの制御部は次の
リッスンスロット10では、通信中端末3aの送信を禁
止して、割込み端末3bからの送信を優先させる。
【0107】通信中中継機2aの制御部は送信要求ビッ
ト213を検査し、割込み端末3bからの送信要求が無
くなったら、リッスンスロット10直前の送信スロット
で、通信中端末3aの制御部の送信を許可する指示を示
すL=1/C=0/P=0のスロットを通信中端末3a
に送信する。
【0108】尚、状態通知ビットを用いた場合、オール
リッスンモード16は、L=1/C=0or1/P=1
のフレームを連続して送信し、リッスンスロット10の
連続という形で実現できる。
【0109】従って、上記実施の形態3によれば、この
ように他の通信機器(通信中端末3a)と通信中の通信
機器(通信中中継機2a)に対して、通信中でもその通
信機器(通信中中継機2a)に割り込んでデータが伝送
可能なデータ伝送装置を得ることができる。
【0110】また、無線データ伝送装置である通信中継
機2aの制御部は、通信中の相手以外の端末からの信号
を受信するための受信スロットを制御する情報ビット
を、全スロットデータの特定個所に割り当て、常時制御
情報を送受するように構成するので、事前にシステム定
数の設定や、ネゴシェーションは不要となり、効率が良
く、フレキシブルな無線データ伝送システムを実現でき
る。
【0111】実施の形態4.実施の形態4では、リッス
ンスロットを用いてエラー制御を行う無線データ同報シ
ステムについて説明する。図12は実施の形態4に係る
無線データ同報伝送システムの概念図である。図12
中、通信中中継機2aはホスト1が通信中中継機2aを
介して各端末に向けて送信した情報を通信中端末3aに
伝送中である。
【0112】ここで、3b1〜3b3は同報受信端末で
あり、同報受信端末3b1〜3b3は、通信中中継機2
aから通信中端末3aに送られている同報データを専ら
同時に受信する(受信役に徹する)システムである。
【0113】このような形態のシステムにおいて、端末
3b1〜3b3の制御部は、通信中中継機2aから通信
中端末3aに送られている同報データを専ら同時に受信
し、通信中端末3aのように常時通信中中継機2aに応
答を返すことはしない。
【0114】そこで、同報受信端末3b1〜3b3の制
御部は、リッスンスロットを用いて、受信エラー(NA
K)情報を通信中中継機2aに対して通知するようにす
る。
【0115】即ち、同報受信端末3b1〜3b3の制御
部は、前回のリッスンスロットから今回のリッスンスロ
ット直前の受信スロットまでの間に受信エラーが発生し
た場合、今回のリッスンスロットにおいてNAK信号を
通信中中継機2aに送信する。
【0116】複数の受信エラーが発生する場合を考慮す
ると、NAK信号にエラースロットの情報を含めること
が望ましい。これにより、NAK信号を受信した通信中
中継機2aの制御部は、 このNAK信号に基づいて当
該エラースロットを再送するか、又はエラー発生端末を
記憶し、通信中端末3aとの通信が完了後、個別にエラ
ー情報のみを伝送する処理を行うことができる。
【0117】また、同時に2以上の同報受信端末が受信
エラーを検出した場合、同じ区間で発生したエラーは同
一リッスンスロット10において、NAK信号の衝突を
引き起こす。
【0118】この場合、これまで述べた実施の形態で
は、通信中中継機2aはエラースロットや受信エラー発
生端末に関する詳細情報を得ることはないが、前述した
ような衝突検出機能により、何らかの信号が送信された
ことは高い確率で推定できる。
【0119】通信中中継機2aの制御部にはNAK信号
のみが送信されるから、このシステムでは同報受信端末
3b1〜3b3の制御部は、エラーが発生したリッスン
スロットとリッスンスロットに挟まれた区間の全スロッ
トを再送することで、効率の良い伝送が可能となる。
【0120】次に、実施の形態4における同報動作の概
念を図13を用いて説明する。図13中、通信中端末3
aと通信中中継機2aとの間の通信では、通信中端末3
aの送信が禁止されるリッスンスロット10がある以外
は、通常のデータ伝送、即ち、実施の形態1に示したよ
うな通信が行われている。
【0121】通信中中継機2aから通信中端末3aに送
信される情報と同一の情報を、通信中中継機2aから受
信している同報受信端末3b1〜3b3の制御部は、受
信エラーが発生した場合(図13中、×印が受信エラー
発生を示す)、最も早いリッスンスロット10におい
て、NAK信号を通信中中継機2aに送信する。
【0122】例えば図13では、端末3b3が受信エラ
ーを検出した場合、端末3b3の制御部はリッスンスロ
ット20において通信中中継機2aにNAK信号を送信
し、端末3b1、3b2が受信エラーを検出した場合、
端末3b1、3b2の制御部はリッスンスロット21に
おいて通信中中継機2aにNAK信号をそれぞれ送信し
ている。
【0123】このように同報受信端末の制御部が、AC
K信号を返すのではなく、NAK信号のみを返すこと
で、エラー処理の簡略化を行ったことを特徴としてい
る。
【0124】従って、上記実施の形態4によれば、この
ように他の通信機器(通信中端末3a)と通信中の通信
機器(通信中中継機2a)に対して、通信中でもその通
信機器(通信中中継機2a)に割り込んでデータが伝送
可能なデータ伝送装置を得ることができる。
【0125】また、無線データ伝送装置である通信中中
継器2aの制御部は、通信中中継機2aが出力する信号
を、通信中の相手以外の端末が同期受信して、データの
同報を行う場合に、通信中の相手以外の端末からの信号
を受信するための受信スロットで他端末で発生した受信
エラーを通知するNAK信号を送信し再送を要求するよ
う構成されるので、より効率的なデータ同報方式を実現
できる。
【0126】また、無線データ伝送装置には受信スロッ
トであるリッスンスロットにおける受信レベル監視手段
と、この受信レベルに基づいて衝突の有無を判定する衝
突判定手段とを備えているので、衝突が発生した場合に
は複数の通信中の相手以外の端末からのNAK信号を受
信したと認識できるので、効率的なエラー再送制御が可
能となる。
【0127】
【発明の効果】この発明によれば、他の通信機器と通信
中の通信機器に対して、通信中でもその通信機器に割り
込んでデータが伝送可能なデータ伝送装置を得るができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1に示すデータ伝送システムの説
明図である。
【図2】 実施の形態1に示す無線データ端末装置の構
成図である。
【図3】 実施の形態1に示す割込み通信の動作概念図
である。
【図4】 実施の形態1に示す割込み通信の動作シーケ
ンス図である。
【図5】 実施の形態1に示す割込み通信で衝突が発生
する場合のシステム概念図である。
【図6】 実施の形態1に示す割込み通信で衝突発生時
の動作概念図である。
【図7】 実施の形態1に示す割込み通信で衝突発生時
の動作シーケンス図である。
【図8】 実施の形態2に示す割込み通信動作概念図で
ある。
【図9】 実施の形態2に示す割込み通信動作シーケン
ス図である。
【図10】 実施の形態3に示す状態通知ビットの割当
て図である。
【図11】 実施の形態3に示す状態通知ビットを用い
た割込み通信動作シーケンス図である。
【図12】 実施の形態4に示す無線データ同報伝送シ
ステムの概念図である。
【図13】 実施の形態4に示す無線データ同報動作概
念図である。
【図14】 従来の無線データ伝送装置の構成図であ
る。
【符号の説明】
1 ホスト、2 中継機、2a 通信中中継機、2b
割込み中継機、3 端末、3a 通信中端末、3b 割
込み端末、3b1〜3b3 同報受信端末、10、1
1、17、19〜20 リッスンスロット、12 リッ
スンスロット同期信号、13 衝突が発生したリッスン
スロット、14 衝突通知信号、15 衝突応答信号、
16 オールリッスンモード、18 衝突通知信号、1
06 受信レベル監視部、107 衝突検出部、108
衝突通知部。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受信フレームで受信した受信信号を復調
    する復調部と、前記復調部でTDMA信号に復調された
    信号から受信データを取り出す受信部と、送信データを
    多重化する送信部と、前記送信部で多重化された送信デ
    ータを送信信号に変調して前記受信フレーム以外のフレ
    ームで送信する変調部と、前記受信フレーム以外のフレ
    ーム中の予め定められたフレームを通信相手への送信を
    中止する待機フレームと定めこの待機フレームで受信し
    た前記通信相手以外の通信機器からの受信信号を前記復
    調部に復調させると共に、前記受信フレーム以外のフレ
    ーム中の予め定められたフレームを前記通信相手への送
    信を行う送信フレームと定め前記変調部で変調された送
    信信号をこの送信フレームで送信させる制御部とを備え
    たことを特徴とするデータ伝送装置。
  2. 【請求項2】 受信フレーム中の信号を受信したスロッ
    トにおけるその信号の受信レベルを監視する受信レベル
    監視部と、前記受信レベル監視部の出力に基づいて送信
    信号の衝突発生を検出する衝突検出部と、前記衝突検出
    部の出力に基づいて衝突発生を通信相手に通知するため
    の衝突通知信号を発生する衝突通知部をさらに備え、 制御部は、送信フレームを定める代わりに、衝突通知信
    号を受信した通信相手から送信された応答信号を受信し
    てから予め定められた時間の間は受信フレーム以外のフ
    レームを全て待機フレームとすることを特徴とする請求
    項1に記載のデータ伝送装置。
  3. 【請求項3】 受信フレーム中の信号を受信したスロッ
    トにおけるその信号の受信レベルを監視する受信レベル
    監視部と、前記受信レベル監視部の出力に基づいて送信
    信号の衝突発生を検出する衝突検出部とをさらに備え、 制御部は、衝突が発生した場合に衝突検出部の出力に基
    づいて、予め決められた通信の優先度に従って通信相手
    と前記通信相手以外の通信機器のいずれか一方との通信
    を優先して行うことを特徴とする請求項1に記載のデー
    タ伝送装置。
  4. 【請求項4】 受信フレーム中の信号を受信したスロッ
    トにおけるその信号の受信レベルを監視する受信レベル
    監視部と、前記受信レベル監視部の出力に基づいて送信
    信号の衝突発生を検出する衝突検出部とをさらに備え、 制御部は、送信信号の衝突が発生した場合に衝突検出部
    の出力に基づいて待機フレーム及び送信フレームを定め
    ることを特徴とする請求項1に記載のデータ転送装置。
  5. 【請求項5】 制御部は、待機フレームを定める代わり
    に、少なくとも通信相手以外の通信機器からの信号を受
    信するための受信フレームの指定と、この受信フレーム
    における前記通信機器からの送信の可否と、衝突発生の
    有無を示すための領域を受信信号及び送信信号の特定ビ
    ットに割り当てたことを特徴とする請求項1に記載のデ
    ータ伝送装置。
  6. 【請求項6】 制御部は、待機フレームを定める代わり
    に、通信相手以外の通信機器でエラーが発生した場合に
    前記エラーの発生を示す情報のための領域を前記通信機
    器から送信される送信信号の特定ビットに割り当てたこ
    とを特徴とする請求項1に記載のデータ伝送装置。
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