JPH10155395A - 振出式中通し竿用トップカバー - Google Patents
振出式中通し竿用トップカバーInfo
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- JPH10155395A JPH10155395A JP32278696A JP32278696A JPH10155395A JP H10155395 A JPH10155395 A JP H10155395A JP 32278696 A JP32278696 A JP 32278696A JP 32278696 A JP32278696 A JP 32278696A JP H10155395 A JPH10155395 A JP H10155395A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 竿先側竿体の飛び出しを抑え、かつ異なるサ
イズの竿体をトップカバーで係止できるようにする。 【解決手段】 振出式中通し竿用トップカバー30は、
複数の竿体11〜13が振出形式で連結されかつ各竿体
に釣り糸の挿通経路が形成された振出式中通し竿10の
穂先側を覆うカバーであって、取付部32と、筒状のカ
バー本体31と、連結部33とを備えている。取付部3
2は、複数の竿体のうち穂先竿13を除く竿元側竿体の
いずれかの先端部外周面に巻回可能なゴムバンド45を
有している。筒状のカバー本体31は、穂先竿13のト
ップガイド26が接触可能な第1当接部42bを先端部
に有する当接孔42aを内部に有し、中通し竿10の穂
先側を穂先竿13の先端と軸方向に間隔を隔てて覆う。
連結部33は、カバー本体31と取付部33とを円周方
向において局所的に連結する。
イズの竿体をトップカバーで係止できるようにする。 【解決手段】 振出式中通し竿用トップカバー30は、
複数の竿体11〜13が振出形式で連結されかつ各竿体
に釣り糸の挿通経路が形成された振出式中通し竿10の
穂先側を覆うカバーであって、取付部32と、筒状のカ
バー本体31と、連結部33とを備えている。取付部3
2は、複数の竿体のうち穂先竿13を除く竿元側竿体の
いずれかの先端部外周面に巻回可能なゴムバンド45を
有している。筒状のカバー本体31は、穂先竿13のト
ップガイド26が接触可能な第1当接部42bを先端部
に有する当接孔42aを内部に有し、中通し竿10の穂
先側を穂先竿13の先端と軸方向に間隔を隔てて覆う。
連結部33は、カバー本体31と取付部33とを円周方
向において局所的に連結する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トップカバー、特
に、複数の竿体が振出形式で連結されかつ前記各竿体に
釣り糸の挿通経路が形成された振出式中通し竿の穂先側
を覆う振出式中通し竿用トップカバーに関する。
に、複数の竿体が振出形式で連結されかつ前記各竿体に
釣り糸の挿通経路が形成された振出式中通し竿の穂先側
を覆う振出式中通し竿用トップカバーに関する。
【0002】
【従来の技術】振出式中通し竿は、振出形式で連結され
た複数の竿体の内部に釣り糸の挿通経路を形成するとと
もに、竿元側の竿体の内部に釣り糸を導入するための糸
導入口を形成したものである。この種の振出式中通し竿
の挿通経路に釣り糸を挿通するために糸通しワイヤが用
いられる。糸通しワイヤを用いて釣り糸を挿通経路に通
す場合には、糸導入口から穂先側の各竿体を収納状態に
して竿長を短くし、後端に釣り糸を係止した糸通しワイ
ヤを糸導入口から挿通経路に順次挿通し、穂先から糸通
しワイヤを取り出す。
た複数の竿体の内部に釣り糸の挿通経路を形成するとと
もに、竿元側の竿体の内部に釣り糸を導入するための糸
導入口を形成したものである。この種の振出式中通し竿
の挿通経路に釣り糸を挿通するために糸通しワイヤが用
いられる。糸通しワイヤを用いて釣り糸を挿通経路に通
す場合には、糸導入口から穂先側の各竿体を収納状態に
して竿長を短くし、後端に釣り糸を係止した糸通しワイ
ヤを糸導入口から挿通経路に順次挿通し、穂先から糸通
しワイヤを取り出す。
【0003】このような糸通しワイヤを用いた糸通し作
業を行う場合、穂先側を下方に向けた方が糸通し作業を
行いやすい。しかし、穂先側を下方に向けると穂先竿が
飛び出すことがある。穂先竿が飛び出すと、糸通しを行
いにくくなる。そこで、穂先竿が飛び出さないように、
穂先竿を収納した太径竿体の先端内周部に穂先竿を係止
する係止栓を装着したり、穂先竿の先端や後端を太径竿
体の内周部で係止する技術が、特開平6−276896
号公報に開示されている。
業を行う場合、穂先側を下方に向けた方が糸通し作業を
行いやすい。しかし、穂先側を下方に向けると穂先竿が
飛び出すことがある。穂先竿が飛び出すと、糸通しを行
いにくくなる。そこで、穂先竿が飛び出さないように、
穂先竿を収納した太径竿体の先端内周部に穂先竿を係止
する係止栓を装着したり、穂先竿の先端や後端を太径竿
体の内周部で係止する技術が、特開平6−276896
号公報に開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の構成では、
穂先竿とそれを収納する太径竿体とを係止しているの
で、太径竿体から穂先竿が飛び出しにくくなる。しか
し、穂先竿とそれを収納する太径竿体とを係止している
だけであるので、3本継ぎ以上の中通し竿の場合、穂先
竿を収納した太径竿体がそれより竿元側の竿体から飛び
出すことがある。
穂先竿とそれを収納する太径竿体とを係止しているの
で、太径竿体から穂先竿が飛び出しにくくなる。しか
し、穂先竿とそれを収納する太径竿体とを係止している
だけであるので、3本継ぎ以上の中通し竿の場合、穂先
竿を収納した太径竿体がそれより竿元側の竿体から飛び
出すことがある。
【0005】また、前記従来の構成では、いずれの構成
でも太径竿体の内周面で穂先竿を係止しているので、種
々の外径の竿体に対して異なる寸法の係止部を設ける必
要がある。このため、竿体の外径サイズに応じた係止部
が必要になり、係止栓等の竿体とは別の部材で2つの竿
体を係止する場合には、その別部材を竿体のサイズに応
じて用意しなければならない。
でも太径竿体の内周面で穂先竿を係止しているので、種
々の外径の竿体に対して異なる寸法の係止部を設ける必
要がある。このため、竿体の外径サイズに応じた係止部
が必要になり、係止栓等の竿体とは別の部材で2つの竿
体を係止する場合には、その別部材を竿体のサイズに応
じて用意しなければならない。
【0006】本発明の課題は、竿先側竿体の飛び出しを
抑え、かつ異なるサイズの竿体を別部材で係止できるよ
うにすることにある。
抑え、かつ異なるサイズの竿体を別部材で係止できるよ
うにすることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】発明1に係る振出式中通
し竿用トップカバーは、複数の竿体が振出形式で連結さ
れかつ各竿体に釣り糸の挿通経路が形成された振出式中
通し竿が収納状態にあるとき、その穂先側を覆うカバー
であって、取付部と、筒状のカバー本体と、連結部とを
備えている。取付部は、複数の竿体のうち穂先竿体を除
く竿元側竿体のいずれかの先端部外周面に巻回可能なバ
ンドを有している。筒状のカバー本体は、穂先竿体の先
端部が接触可能な第1当接部を内周部に有し、少なくと
も穂先竿体が第1当接部に接触した状態で中通し竿の穂
先側を穂先竿体の先端と軸方向に間隔を隔てて覆う。連
結部は、カバー本体と取付部とを円周方向において局所
的に連結する。
し竿用トップカバーは、複数の竿体が振出形式で連結さ
れかつ各竿体に釣り糸の挿通経路が形成された振出式中
通し竿が収納状態にあるとき、その穂先側を覆うカバー
であって、取付部と、筒状のカバー本体と、連結部とを
備えている。取付部は、複数の竿体のうち穂先竿体を除
く竿元側竿体のいずれかの先端部外周面に巻回可能なバ
ンドを有している。筒状のカバー本体は、穂先竿体の先
端部が接触可能な第1当接部を内周部に有し、少なくと
も穂先竿体が第1当接部に接触した状態で中通し竿の穂
先側を穂先竿体の先端と軸方向に間隔を隔てて覆う。連
結部は、カバー本体と取付部とを円周方向において局所
的に連結する。
【0008】このトップカバーでは、穂先側からカバー
本体を穂先竿体に被せると、穂先竿体の先端部が飛び出
しても内周部の第1当接部に接触する。この状態では第
1当接部に接触した穂先竿体の先端とトップカバーの先
端との間には空間が形成されている。そして、連結部に
よってカバー本体に局所的に連結された取付部のバンド
を竿元側竿体の外周面に巻回することでカバー本体を竿
元側竿体に固定する。これにより、第1当接部に接触し
た穂先竿体の飛び出しが抑えられ、かつ一番径が細い穂
先竿体が第1当接部に当接しているので、バンドが巻回
された竿元側竿体と穂先竿体との間の竿先側竿体も第1
当接部より飛び出すことはない。しかも取付部がバンド
を有しているので、サイズが異なっていても1本のバン
ドで竿元側竿体に固定でき、異なるサイズの竿元側竿体
をトップカバーで係止できる。
本体を穂先竿体に被せると、穂先竿体の先端部が飛び出
しても内周部の第1当接部に接触する。この状態では第
1当接部に接触した穂先竿体の先端とトップカバーの先
端との間には空間が形成されている。そして、連結部に
よってカバー本体に局所的に連結された取付部のバンド
を竿元側竿体の外周面に巻回することでカバー本体を竿
元側竿体に固定する。これにより、第1当接部に接触し
た穂先竿体の飛び出しが抑えられ、かつ一番径が細い穂
先竿体が第1当接部に当接しているので、バンドが巻回
された竿元側竿体と穂先竿体との間の竿先側竿体も第1
当接部より飛び出すことはない。しかも取付部がバンド
を有しているので、サイズが異なっていても1本のバン
ドで竿元側竿体に固定でき、異なるサイズの竿元側竿体
をトップカバーで係止できる。
【0009】発明2に係る振出式中通し竿用トップカバ
ーは、発明1に記載のカバーにおいて、カバー本体は、
外周部に前後に長く形成された割り溝と、割り溝の先端
と第1当接部に当接した穂先竿体の挿通経路に連通する
先端孔部とを滑らかに連結する案内傾斜面とをさらに有
する。この場合には、糸導入口から糸通しワイヤを通す
と、穂先竿体の先端孔部から飛び出たワイヤ先端が案内
傾斜面によりカバー本体の割り溝先端にスムーズに案内
される。このため、糸通しワイヤを掴み損ねてもカバー
本体に落ちることなく、かつ飛び出たワイヤ先端を容易
に掴むことができる。
ーは、発明1に記載のカバーにおいて、カバー本体は、
外周部に前後に長く形成された割り溝と、割り溝の先端
と第1当接部に当接した穂先竿体の挿通経路に連通する
先端孔部とを滑らかに連結する案内傾斜面とをさらに有
する。この場合には、糸導入口から糸通しワイヤを通す
と、穂先竿体の先端孔部から飛び出たワイヤ先端が案内
傾斜面によりカバー本体の割り溝先端にスムーズに案内
される。このため、糸通しワイヤを掴み損ねてもカバー
本体に落ちることなく、かつ飛び出たワイヤ先端を容易
に掴むことができる。
【0010】発明3に係る振出式中通し竿用トップカバ
ーは、発明1又は2に記載のカバーにおいて、カバー本
体は、穂先竿体を収納する竿先側竿体の先端部が接触可
能な第2当接部をさらに有する。この場合には、穂先竿
体を収納する2番目に細い竿先側竿体の先端もカバー本
体に当接するので、竿先側竿体の飛び出しをより確実に
抑えることができる。
ーは、発明1又は2に記載のカバーにおいて、カバー本
体は、穂先竿体を収納する竿先側竿体の先端部が接触可
能な第2当接部をさらに有する。この場合には、穂先竿
体を収納する2番目に細い竿先側竿体の先端もカバー本
体に当接するので、竿先側竿体の飛び出しをより確実に
抑えることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】図1及び図2は本発明の一実施形
態によるトップカバーを振出式中通し竿の元竿及び元上
竿に装着した場合の状態をそれぞれ示している。これら
の図において、振出式の中通し竿10は、元竿11と、
元竿11に振出形式で連結された元上竿12及び穂先竿
13とを有する3本継ぎの竿である。この中通し竿10
の先端にトップカバー30が装着されている。
態によるトップカバーを振出式中通し竿の元竿及び元上
竿に装着した場合の状態をそれぞれ示している。これら
の図において、振出式の中通し竿10は、元竿11と、
元竿11に振出形式で連結された元上竿12及び穂先竿
13とを有する3本継ぎの竿である。この中通し竿10
の先端にトップカバー30が装着されている。
【0012】元竿11、元上竿12及び穂先竿13は、
それぞれ炭素繊維強化繊維樹脂製のプリプレグをマンド
レルに巻回し焼成して得られた先細り筒状部材であり、
内部に釣り糸の挿通経路が形成されている。元竿11の
竿尻端部には、尻栓20が着脱自在に装着されている。
また、竿尻部周面には操作用のグリップ21が配置さ
れ、元竿11の中間部にはリールシート23が配置され
ている。リールシート23には、たとえばスピニングリ
ール24が装着されている。元竿11の竿先側には、リ
ール24に巻き付けられた釣り糸Lを内部の挿通経路に
導入するための糸導入部25が設けられている。穂先竿
13の先端には、内部の挿通経路から釣り糸を導出する
ためのトップガイド26が装着されている。
それぞれ炭素繊維強化繊維樹脂製のプリプレグをマンド
レルに巻回し焼成して得られた先細り筒状部材であり、
内部に釣り糸の挿通経路が形成されている。元竿11の
竿尻端部には、尻栓20が着脱自在に装着されている。
また、竿尻部周面には操作用のグリップ21が配置さ
れ、元竿11の中間部にはリールシート23が配置され
ている。リールシート23には、たとえばスピニングリ
ール24が装着されている。元竿11の竿先側には、リ
ール24に巻き付けられた釣り糸Lを内部の挿通経路に
導入するための糸導入部25が設けられている。穂先竿
13の先端には、内部の挿通経路から釣り糸を導出する
ためのトップガイド26が装着されている。
【0013】ここで、図1は中通し竿10の収納時のト
ップカバー30の装着状態を示している。この収納状態
では、穂先竿13及び元上竿12が元竿11の内部に収
納されている。また、図2は、挿通経路に釣り糸を通す
際のトップカバー30の装着状態を示ししている。ここ
では、穂先竿13は、元上竿12に収納されているが、
元上竿12の後端は糸導入部25より竿先側に位置して
いる。また、後端に釣り糸を係止した糸通しワイヤ27
が糸導入部25から導入され、トップガイド26から導
出されている。
ップカバー30の装着状態を示している。この収納状態
では、穂先竿13及び元上竿12が元竿11の内部に収
納されている。また、図2は、挿通経路に釣り糸を通す
際のトップカバー30の装着状態を示ししている。ここ
では、穂先竿13は、元上竿12に収納されているが、
元上竿12の後端は糸導入部25より竿先側に位置して
いる。また、後端に釣り糸を係止した糸通しワイヤ27
が糸導入部25から導入され、トップガイド26から導
出されている。
【0014】トップカバー30は、図3及び図4に示す
ように、キャップ状のカバー本体31と、取付部32
と、カバー本体31と取付部32とを円周方向において
局所的に連結する連結部33とを有している。カバー本
体31、取付部32の一部及び連結部33は着色された
透明樹脂により一体成形されている。ここでは、取付部
32とカバー本体31とが連結部33によって局所的に
連結されており、円周方向の全周が連結されていない。
このため、取付部32とカバー本体31との間に広い面
積の通気用の開口が形成されることとなり、元竿10内
部のムレを防止できる。
ように、キャップ状のカバー本体31と、取付部32
と、カバー本体31と取付部32とを円周方向において
局所的に連結する連結部33とを有している。カバー本
体31、取付部32の一部及び連結部33は着色された
透明樹脂により一体成形されている。ここでは、取付部
32とカバー本体31とが連結部33によって局所的に
連結されており、円周方向の全周が連結されていない。
このため、取付部32とカバー本体31との間に広い面
積の通気用の開口が形成されることとなり、元竿10内
部のムレを防止できる。
【0015】カバー本体31は、図5及び図6に示すよ
うに、キャップ状の着色された透明樹脂製のカバー部材
41と、カバー部材41の内周側に固定された案内当接
部材42とを有している。カバー部材41の内周壁41
aはテーパー状に形成されており、先端側に行くにした
がって内径が細くなっている。カバー部材41の連結部
33と逆側の外周面には、軸方向に沿って割り溝41b
が形成されている。割り溝41bは、カバー部材41の
先端部より手前側まで形成されている。
うに、キャップ状の着色された透明樹脂製のカバー部材
41と、カバー部材41の内周側に固定された案内当接
部材42とを有している。カバー部材41の内周壁41
aはテーパー状に形成されており、先端側に行くにした
がって内径が細くなっている。カバー部材41の連結部
33と逆側の外周面には、軸方向に沿って割り溝41b
が形成されている。割り溝41bは、カバー部材41の
先端部より手前側まで形成されている。
【0016】案内当接部材42は、カバー部材41の内
周壁41aに沿って先端側に行くにしたがって外径が細
くなる銃弾状の合成樹脂製の部材であり、中心より図5
の下方に偏倚して所定深さの当接穴42aが後端面から
形成されている。この当接穴42aの先端面が第1当接
部42bとなっており、そこにトップガイド26の先端
が当接可能である。この第1当接部42bは、カバー本
体31の先端部と間隔を隔てて配置されている。このた
め、カバー本体31は、穂先竿13のトップガイド26
と軸方向に間隔を隔てて中通し竿10の穂先側を覆う。
また、案内当接部材42には、割り溝41bの先端から
当接穴42aに向けて案内溝42cが形成されている。
この案内溝42cの底面は、割り溝41bの先端からト
ップガイド26の先端で開口する糸導出孔26a(図
3)とを滑らかに連結する案内傾斜面42dとなってい
る。また、案内当接部材42の後端面は、元上竿12及
び元竿11の先端に当接可能な第2当接部42eとなっ
ている。また、このような割り溝41b及び案内溝42
cを設けることで、釣り糸に仕掛けや重りを装着したま
まで中通し竿10の穂先側にトップカバー30を装着で
きる。
周壁41aに沿って先端側に行くにしたがって外径が細
くなる銃弾状の合成樹脂製の部材であり、中心より図5
の下方に偏倚して所定深さの当接穴42aが後端面から
形成されている。この当接穴42aの先端面が第1当接
部42bとなっており、そこにトップガイド26の先端
が当接可能である。この第1当接部42bは、カバー本
体31の先端部と間隔を隔てて配置されている。このた
め、カバー本体31は、穂先竿13のトップガイド26
と軸方向に間隔を隔てて中通し竿10の穂先側を覆う。
また、案内当接部材42には、割り溝41bの先端から
当接穴42aに向けて案内溝42cが形成されている。
この案内溝42cの底面は、割り溝41bの先端からト
ップガイド26の先端で開口する糸導出孔26a(図
3)とを滑らかに連結する案内傾斜面42dとなってい
る。また、案内当接部材42の後端面は、元上竿12及
び元竿11の先端に当接可能な第2当接部42eとなっ
ている。また、このような割り溝41b及び案内溝42
cを設けることで、釣り糸に仕掛けや重りを装着したま
まで中通し竿10の穂先側にトップカバー30を装着で
きる。
【0017】取付部32は、図3に示すように、カバー
本体31及び連結部33と一体で形成された取付部本体
43と、取付部本体43に装着されたゴムベルト45と
を有している。取付部本体43は、図8に示すように、
凹部43aと、ベルト通し孔43bとを有している。ゴ
ムベルト45は、図7に示すように、一端に係止部45
aを有しており、係止部45aは図7(B)で明らかな
ように、他の部分と段違いに形成されている。また、ゴ
ムベルト45には複数の孔45bが形成されている。こ
のゴムベルト45は、係止部45aが取付部本体43の
凹部43a内に挿入されて係止され、また通し孔43b
を通って取付部本体43の外部に導き出される。さら
に、取付部本体43の外周部には外方に突出する突起部
46が形成されている。突起部46は、先端頭部と中間
部とにフランジ部46a,46bとを有しており、両フ
ランジ部46a,46b間にゴムベルト45の孔45b
のいずれか一つが係止される。
本体31及び連結部33と一体で形成された取付部本体
43と、取付部本体43に装着されたゴムベルト45と
を有している。取付部本体43は、図8に示すように、
凹部43aと、ベルト通し孔43bとを有している。ゴ
ムベルト45は、図7に示すように、一端に係止部45
aを有しており、係止部45aは図7(B)で明らかな
ように、他の部分と段違いに形成されている。また、ゴ
ムベルト45には複数の孔45bが形成されている。こ
のゴムベルト45は、係止部45aが取付部本体43の
凹部43a内に挿入されて係止され、また通し孔43b
を通って取付部本体43の外部に導き出される。さら
に、取付部本体43の外周部には外方に突出する突起部
46が形成されている。突起部46は、先端頭部と中間
部とにフランジ部46a,46bとを有しており、両フ
ランジ部46a,46b間にゴムベルト45の孔45b
のいずれか一つが係止される。
【0018】このようなトップカバー30は、中通し竿
10を収納する場合には、図1に示すように、元竿11
の先端部にゴムベルト45によって取り付けられる。こ
のとき、穂先竿13及び元上竿12は元竿11内に収納
されている。ここで、ゴムベルト45を元竿11外周に
巻付けるようにしてトップカバー30を取り付けるの
で、種々の外径寸法の竿体にこのトップカバー30を装
着することが可能である。また、元竿11先端がキャッ
プ状のカバー本体41内部まで挿入された場合に、トッ
プガイド26が当接穴42aの第1当接部42bに当接
するとともに、元上竿12及び元竿11が案内当接部材
42の第2当接部42eに当接するので、穂先竿13及
び元上竿12が飛び出さない。
10を収納する場合には、図1に示すように、元竿11
の先端部にゴムベルト45によって取り付けられる。こ
のとき、穂先竿13及び元上竿12は元竿11内に収納
されている。ここで、ゴムベルト45を元竿11外周に
巻付けるようにしてトップカバー30を取り付けるの
で、種々の外径寸法の竿体にこのトップカバー30を装
着することが可能である。また、元竿11先端がキャッ
プ状のカバー本体41内部まで挿入された場合に、トッ
プガイド26が当接穴42aの第1当接部42bに当接
するとともに、元上竿12及び元竿11が案内当接部材
42の第2当接部42eに当接するので、穂先竿13及
び元上竿12が飛び出さない。
【0019】また、糸通しを行う場合には、図2に示す
ように、トップカバー30は、元竿11より細径の元上
竿12の先端部にゴムベルトは45によって取り付けら
れる。このとき、穂先竿13は元上竿12の内部に収納
されるが、元上竿12の後端は糸導入部25の竿先側に
配置される。このようにトップカバー30を取り付け、
後端に釣り糸Lを係止した糸通しワイヤ27を糸導入部
25から挿通経路に挿入すると、トップガイド26から
飛び出した糸通しワイヤ27の先端がトップカバー30
の案内溝42cの案内傾斜面42dに案内され、割り溝
41bの先端に飛び出す。このため、糸通しワイヤ27
を掴み損ねてもカバー本体31に落ちることなく、かつ
飛び出たワイヤ先端を容易に掴むことができる。しか
も、トップガイド26が当接穴42aの第1当接部42
bに当接するとともに、元上竿12が案内当接部材42
の第2当接部42eに当接するので、穂先竿13が元上
竿12から飛び出さない。
ように、トップカバー30は、元竿11より細径の元上
竿12の先端部にゴムベルトは45によって取り付けら
れる。このとき、穂先竿13は元上竿12の内部に収納
されるが、元上竿12の後端は糸導入部25の竿先側に
配置される。このようにトップカバー30を取り付け、
後端に釣り糸Lを係止した糸通しワイヤ27を糸導入部
25から挿通経路に挿入すると、トップガイド26から
飛び出した糸通しワイヤ27の先端がトップカバー30
の案内溝42cの案内傾斜面42dに案内され、割り溝
41bの先端に飛び出す。このため、糸通しワイヤ27
を掴み損ねてもカバー本体31に落ちることなく、かつ
飛び出たワイヤ先端を容易に掴むことができる。しか
も、トップガイド26が当接穴42aの第1当接部42
bに当接するとともに、元上竿12が案内当接部材42
の第2当接部42eに当接するので、穂先竿13が元上
竿12から飛び出さない。
【0020】このように、本実施形態では、トップカバ
ー30をバンド45により竿体に取り付けているので、
元竿11や元上竿12のように外径サイズが異なってい
ても竿体に取り付けできる。また、元竿11のサイズが
異なっていても竿体に取り付けできる。 〔他の実施形態〕 (a) 前記実施形態では、カバー本体31をカバー部
材41と案内当接部材42とで構成し、案内当接部材4
2に第1当接部42bを設けたが、本発明はこれに限定
されるものではなく、カバー部材41と案内当接部材4
2とを一体に構成し、第1当接部42bをカバー部材4
1に設けてもよい。
ー30をバンド45により竿体に取り付けているので、
元竿11や元上竿12のように外径サイズが異なってい
ても竿体に取り付けできる。また、元竿11のサイズが
異なっていても竿体に取り付けできる。 〔他の実施形態〕 (a) 前記実施形態では、カバー本体31をカバー部
材41と案内当接部材42とで構成し、案内当接部材4
2に第1当接部42bを設けたが、本発明はこれに限定
されるものではなく、カバー部材41と案内当接部材4
2とを一体に構成し、第1当接部42bをカバー部材4
1に設けてもよい。
【0021】(b) 前記実施形態では、ベルトの素材
にゴムを使用したが、本発明はこれに限定されるもので
はなく、ベルトは、合成樹脂や皮革等の他の素材を用い
たものでもよい。また、ベルトの係止手段は孔と突起部
とに限定されるものではなく、止め具を用いたり面ファ
スナーを用いてベルトを係止してもよい。
にゴムを使用したが、本発明はこれに限定されるもので
はなく、ベルトは、合成樹脂や皮革等の他の素材を用い
たものでもよい。また、ベルトの係止手段は孔と突起部
とに限定されるものではなく、止め具を用いたり面ファ
スナーを用いてベルトを係止してもよい。
【0022】
【発明の効果】本発明によれば、第1当接部に当接した
穂先竿体の飛び出しが抑えられ、かつ一番径が細い穂先
竿が第1当接部に当接しているので、バンドが巻回され
た竿元側竿体と穂先竿体との間の竿先側竿体も第1当接
部より飛び出すことはない。しかも取付部がバンドを有
しているので、サイズが異なっていても1本のバンドで
竿元側竿体に固定でき、異なるサイズの竿元側竿体をこ
のトップカバーで係止できる。
穂先竿体の飛び出しが抑えられ、かつ一番径が細い穂先
竿が第1当接部に当接しているので、バンドが巻回され
た竿元側竿体と穂先竿体との間の竿先側竿体も第1当接
部より飛び出すことはない。しかも取付部がバンドを有
しているので、サイズが異なっていても1本のバンドで
竿元側竿体に固定でき、異なるサイズの竿元側竿体をこ
のトップカバーで係止できる。
【図1】本発明の一実施形態が装着された中通し竿の収
納時の側面図。
納時の側面図。
【図2】本発明の一実施形態が装着された中通し竿の糸
通し時の側面図。
通し時の側面図。
【図3】穂先に装着された本発明の一実施形態によるト
ップカバーの斜視図。
ップカバーの斜視図。
【図4】その平面図。
【図5】図4のV−V断面図。
【図6】図5のVI−VI断面図。
【図7】ゴムベルトの平面図及び側面図。
【図8】図5のVIII−VIII断面図。
10 中通し竿 11 元竿 12 元上竿 13 穂先竿 26 トップガイド 30 トップカバー 31 カバー本体 32 取付部 33 連結部 41 カバー部材 41b 割り溝 42 案内当接部材 42a 当接穴 42b 第1当接部 42c 案内溝 42d 案内傾斜面 42e 第2当接部 43 取付部本体 45 ゴムベルト
Claims (3)
- 【請求項1】複数の竿体が振出形式で連結されかつ前記
各竿体に釣り糸の挿通経路が形成された振出式中通し竿
の穂先側を覆うトップカバーであって、 前記複数の竿体のうち穂先竿体を除く竿元側竿体のいず
れかの先端部外周面に巻回可能なバンドを有する取付部
と、 前記穂先竿体の先端部が接触可能な第1当接部を内周部
に有し、少なくとも前記穂先竿体が前記第1当接部に接
触した状態で前記中通し竿の穂先側を前記穂先竿体の先
端と軸方向に間隔を隔てて覆う筒状のカバー本体と、 前記カバー本体と取付部とを円周方向において局所的に
連結する連結部と、を備えた振出式中通し竿用トップカ
バー。 - 【請求項2】前記カバー本体は、外周部に前後に長く形
成された割り溝と、前記割り溝の先端と前記第1当接部
に当接した穂先竿体の前記挿通経路に連通する先端孔部
とを滑らかに連結する案内傾斜面とをさらに有する、請
求項1に記載の振出式中通し竿用トップカバー。 - 【請求項3】前記カバー本体は、前記穂先竿体を収納す
る竿先側竿体の先端部が接触可能な第2当接部をさらに
有する、請求項1又は2に記載の振出式中通し竿用トッ
プカバー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32278696A JPH10155395A (ja) | 1996-12-03 | 1996-12-03 | 振出式中通し竿用トップカバー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32278696A JPH10155395A (ja) | 1996-12-03 | 1996-12-03 | 振出式中通し竿用トップカバー |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10155395A true JPH10155395A (ja) | 1998-06-16 |
Family
ID=18147625
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32278696A Pending JPH10155395A (ja) | 1996-12-03 | 1996-12-03 | 振出式中通し竿用トップカバー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10155395A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009183222A (ja) * | 2008-02-07 | 2009-08-20 | Fuji Kogyo Co Ltd | 釣竿用穂先保護カバー |
CN103302120A (zh) * | 2012-03-09 | 2013-09-18 | 陕西飞机工业(集团)有限公司 | 一种单双耳接头对接孔冷挤压强化处理工艺方法 |
KR102424632B1 (ko) * | 2021-02-22 | 2022-07-27 | 후지코교 가부시기가이샤 | 낚싯대끝 보호구 및 이를 포함하는 낚싯대 |
-
1996
- 1996-12-03 JP JP32278696A patent/JPH10155395A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009183222A (ja) * | 2008-02-07 | 2009-08-20 | Fuji Kogyo Co Ltd | 釣竿用穂先保護カバー |
CN103302120A (zh) * | 2012-03-09 | 2013-09-18 | 陕西飞机工业(集团)有限公司 | 一种单双耳接头对接孔冷挤压强化处理工艺方法 |
KR102424632B1 (ko) * | 2021-02-22 | 2022-07-27 | 후지코교 가부시기가이샤 | 낚싯대끝 보호구 및 이를 포함하는 낚싯대 |
JP2022128407A (ja) * | 2021-02-22 | 2022-09-01 | 富士工業株式会社 | 釣竿先保護具及び釣竿 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A977 | Report on retrieval |
Effective date: 20050513 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050517 |
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A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20050615 |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20051122 |