JP2000023607A - 中通し竿用案内具 - Google Patents
中通し竿用案内具Info
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- JP2000023607A JP2000023607A JP10211780A JP21178098A JP2000023607A JP 2000023607 A JP2000023607 A JP 2000023607A JP 10211780 A JP10211780 A JP 10211780A JP 21178098 A JP21178098 A JP 21178098A JP 2000023607 A JP2000023607 A JP 2000023607A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 振出式の中通し竿の竿管内にラインを挿通す
る際、従来であると専用のライン通し用ワイヤーが必要
であり不便であった。また該ワイヤーを利用したとして
も元竿側からこれを導入するときに元竿内に格納されて
いる竿の後端を傷付けることが多かった。 【解決手段】 一方が漏斗状に開いた細長い筒状体とす
る。そして該筒状体は、周面の一部を長手方向に切り欠
いた断面C字形とするか、或いは、その長手方向に沿っ
て二分割されており、自在に分割合体が可能なものとす
る。
る際、従来であると専用のライン通し用ワイヤーが必要
であり不便であった。また該ワイヤーを利用したとして
も元竿側からこれを導入するときに元竿内に格納されて
いる竿の後端を傷付けることが多かった。 【解決手段】 一方が漏斗状に開いた細長い筒状体とす
る。そして該筒状体は、周面の一部を長手方向に切り欠
いた断面C字形とするか、或いは、その長手方向に沿っ
て二分割されており、自在に分割合体が可能なものとす
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、中通し竿の竿管内
にラインを元竿側から導入する際の該ライン、或いは竿
管内にラインを導入するのに先立って使用されるライン
通し用ワイヤー、を、簡単確実に先竿尻に案内するため
の案内具の構造に関するものである。
にラインを元竿側から導入する際の該ライン、或いは竿
管内にラインを導入するのに先立って使用されるライン
通し用ワイヤー、を、簡単確実に先竿尻に案内するため
の案内具の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】中通し竿は、リールから出されたライン
を、中空である竿管の内部に導入し、竿管内を通して先
竿先端のトップガイドから導出させて使用する釣竿であ
り、従来の釣竿であれば多数設けられていたガイドが存
在していないため、種々の利点がある釣竿である。
を、中空である竿管の内部に導入し、竿管内を通して先
竿先端のトップガイドから導出させて使用する釣竿であ
り、従来の釣竿であれば多数設けられていたガイドが存
在していないため、種々の利点がある釣竿である。
【0003】但し、ラインが釣竿の竿管内部に存在する
ものであるため、竿にリールをセットした後ラインを竿
管内に導入する作業は簡単ではない。特に振出式の中通
し釣竿の場合には、元竿以外の竿管を入れ子状にしたま
まその後端側からラインを挿通することになるためトッ
プガイドを有する先竿の後端開口以外にも隙間が存在し
得る。また、その先竿後端の開口は竿管の内部にあるの
で、夜釣りや曇天下での釣りなどでは見にくいし、船上
では波があると作業がうまくゆかない、といった問題が
あった。そこで、通常のラインより太くてコシのある
「中通しワイヤー」を一端竿管内に入れておき、これを
利用してラインを竿管内に導入するという方法が採られ
るようになってきた。
ものであるため、竿にリールをセットした後ラインを竿
管内に導入する作業は簡単ではない。特に振出式の中通
し釣竿の場合には、元竿以外の竿管を入れ子状にしたま
まその後端側からラインを挿通することになるためトッ
プガイドを有する先竿の後端開口以外にも隙間が存在し
得る。また、その先竿後端の開口は竿管の内部にあるの
で、夜釣りや曇天下での釣りなどでは見にくいし、船上
では波があると作業がうまくゆかない、といった問題が
あった。そこで、通常のラインより太くてコシのある
「中通しワイヤー」を一端竿管内に入れておき、これを
利用してラインを竿管内に導入するという方法が採られ
るようになってきた。
【0004】中通しワイヤーの構造は何種類かあるが図
5は、そうしたワイヤーの一例を示したものである。即
ち、長さ 1.5m前後のワイヤー本体10は、その一端に
環状部11を有している。他端にも環状部その他が設け
られたタイプの中通しワイヤーもあるが、一般的には本
例の如く他端には何も設けていない。
5は、そうしたワイヤーの一例を示したものである。即
ち、長さ 1.5m前後のワイヤー本体10は、その一端に
環状部11を有している。他端にも環状部その他が設け
られたタイプの中通しワイヤーもあるが、一般的には本
例の如く他端には何も設けていない。
【0005】この中通しワイヤーを、振出竿の1番節
(先竿)先端のトップガイドから、或いは元竿のライン
導入開口のいずれかから導入し、振出竿の1番節先端の
トップガイドと元竿のライン導入開口の双方から中通し
ワイヤーの端部が出るように挿通する。なおいずれの場
合も元竿のライン導入開口からは環状部11が出ている
ようにしておく。次いでリールからラインを引き出し、
該環状部11に通す。そして、該ラインの自由端が該環
状部11から外れないように注意しながら、中通しワイ
ヤーを1番節先端のトップガイドから抜き取る。
(先竿)先端のトップガイドから、或いは元竿のライン
導入開口のいずれかから導入し、振出竿の1番節先端の
トップガイドと元竿のライン導入開口の双方から中通し
ワイヤーの端部が出るように挿通する。なおいずれの場
合も元竿のライン導入開口からは環状部11が出ている
ようにしておく。次いでリールからラインを引き出し、
該環状部11に通す。そして、該ラインの自由端が該環
状部11から外れないように注意しながら、中通しワイ
ヤーを1番節先端のトップガイドから抜き取る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように、中通しワ
イヤーを利用してラインを竿管内に挿通する方法は原理
的には好適なものであるが、実際には非常に面倒な作業
となっている。
イヤーを利用してラインを竿管内に挿通する方法は原理
的には好適なものであるが、実際には非常に面倒な作業
となっている。
【0007】中通しワイヤーは既述したように、1番節
先端から導入する方法と、元竿の開口部から導入する方
法の2種類ある。1番節から導入する方法の場合、まっ
すぐに押し込まれているワイヤーが元竿の開口部分で突
然方向を変えるわけであるから、単に「押し込んでゆ
く」というだけでは作業は完成しない。つまり、中通し
ワイヤーの先端にある環状部11を元竿の開口部位置に
狂いなく到達させ、該開口部外側からワイヤーの先端部
分を拾いだしてやる必要がある。そして、該開口部の手
前でも、ここを行き過ぎても該開口部から環状部11を
拾いだすことは困難となる。そこで、1番節の竿管の長
さに応じて竿管内に挿通し得るワイヤーの距離を規制し
ワイヤーをその規制位置まで押し込んだ時に丁度環状部
(ワイヤーの種類によっては環状部に代わるもの)が元
竿の開口部位置にくるようにしておく等の手段で対応し
ているが、これでは長さの異なる釣竿ごとに中通しワイ
ヤーが必要となり汎用性がなく不便である。また、元竿
の開口部から中通しワイヤーを導入する方法の場合に
は、ワイヤーはラインに比してコシが強いものであるの
で幾分作業性が向上したとはいえ、1番節の後端開口が
うまく探れず、差し込みに時間がかかったり、探ってい
る間にワイヤーによって1番節の後端を傷つけてしまう
ことがあった。
先端から導入する方法と、元竿の開口部から導入する方
法の2種類ある。1番節から導入する方法の場合、まっ
すぐに押し込まれているワイヤーが元竿の開口部分で突
然方向を変えるわけであるから、単に「押し込んでゆ
く」というだけでは作業は完成しない。つまり、中通し
ワイヤーの先端にある環状部11を元竿の開口部位置に
狂いなく到達させ、該開口部外側からワイヤーの先端部
分を拾いだしてやる必要がある。そして、該開口部の手
前でも、ここを行き過ぎても該開口部から環状部11を
拾いだすことは困難となる。そこで、1番節の竿管の長
さに応じて竿管内に挿通し得るワイヤーの距離を規制し
ワイヤーをその規制位置まで押し込んだ時に丁度環状部
(ワイヤーの種類によっては環状部に代わるもの)が元
竿の開口部位置にくるようにしておく等の手段で対応し
ているが、これでは長さの異なる釣竿ごとに中通しワイ
ヤーが必要となり汎用性がなく不便である。また、元竿
の開口部から中通しワイヤーを導入する方法の場合に
は、ワイヤーはラインに比してコシが強いものであるの
で幾分作業性が向上したとはいえ、1番節の後端開口が
うまく探れず、差し込みに時間がかかったり、探ってい
る間にワイヤーによって1番節の後端を傷つけてしまう
ことがあった。
【0008】また、実際には中通しワイヤーを用いずと
もラインを竿管内に導入でき竿先から取り出すことがで
きるようなコシのあるラインを使用する場合もある。そ
のような場合も、中通しワイヤー使用時と同様の問題が
あった。
もラインを竿管内に導入でき竿先から取り出すことがで
きるようなコシのあるラインを使用する場合もある。そ
のような場合も、中通しワイヤー使用時と同様の問題が
あった。
【0009】
【課題を解決するための手段】そこで本発明者は、上記
諸点に鑑み鋭意研究の結果遂に本発明を完成させたもの
であり、その特徴とするところは、振出式中通し竿にラ
インを通すためのワイヤー或いは該ラインそのもの、を
元竿に刻設された開口から先竿の後端に案内するための
部材であって、竿管外部から該開口を経て竿管内部に挿
通し得る、一方が漏斗状に開いた細長い筒状体であり、
且つ該筒状体は、周面の一部を長手方向に切り欠いた断
面C字形であるか、又は該筒状体の長手方向に沿って二
分割されており、自在に分割合体が可能であるか、のい
ずれかである点にある。
諸点に鑑み鋭意研究の結果遂に本発明を完成させたもの
であり、その特徴とするところは、振出式中通し竿にラ
インを通すためのワイヤー或いは該ラインそのもの、を
元竿に刻設された開口から先竿の後端に案内するための
部材であって、竿管外部から該開口を経て竿管内部に挿
通し得る、一方が漏斗状に開いた細長い筒状体であり、
且つ該筒状体は、周面の一部を長手方向に切り欠いた断
面C字形であるか、又は該筒状体の長手方向に沿って二
分割されており、自在に分割合体が可能であるか、のい
ずれかである点にある。
【0010】ここで「元竿」とは、リールシート、グリ
ップ部、ライン導入開口とを有する竿管であり、全竿管
の中で最も太く、また通常最も長い。中通しワイヤー又
はラインの挿通は、この元竿に設けられたライン導入開
口より行なうことになる。
ップ部、ライン導入開口とを有する竿管であり、全竿管
の中で最も太く、また通常最も長い。中通しワイヤー又
はラインの挿通は、この元竿に設けられたライン導入開
口より行なうことになる。
【0011】「先竿」は、1番節とも呼ばれる竿管であ
り、釣竿全体の中では最も先端(使用時釣り人から最も
離れたところ)に位置する竿管である。釣竿の種類によ
ってその数はいろいろであるが、先竿と元竿の間には2
番節、3番節等の竿管が設けられている。そして元竿を
除く全ての竿管は完全に中空となったパイプ状体であ
る。なお先竿の先端にはトップガイドが固設されてい
る。このトップガイドは中通し式ではない通常の振出竿
におけるトップガイドとは構造が異なっている。
り、釣竿全体の中では最も先端(使用時釣り人から最も
離れたところ)に位置する竿管である。釣竿の種類によ
ってその数はいろいろであるが、先竿と元竿の間には2
番節、3番節等の竿管が設けられている。そして元竿を
除く全ての竿管は完全に中空となったパイプ状体であ
る。なお先竿の先端にはトップガイドが固設されてい
る。このトップガイドは中通し式ではない通常の振出竿
におけるトップガイドとは構造が異なっている。
【0012】本発明に係る中通し竿用案内具は、基本的
には細長い筒状体である。そしてその一方の端は漏斗状
に開いており、中通しワイヤー又はラインを挿通しやす
い構造となっている。なお「一方が漏斗状に開いてい
る」という形状は、円筒の一端に漏斗状円錐体を取り付
けたような構造に限らず、全体が円錐体状のものもこの
概念に含むものとする。但し漏斗状に開いている方と反
対側の端は、元竿の開口部から竿管内部に差し込み、先
竿下端の開口部分に達するように挿通する必要があるの
で、できるだけ細くて長いものが好ましい。また本発明
に係る中通し竿用ワイヤー案内具の材質については、特
に限定するものではないが、先竿の後端開口を探る時に
この開口を傷つけるのは好ましくないので、コシのある
プラスチックを利用すると好適である。
には細長い筒状体である。そしてその一方の端は漏斗状
に開いており、中通しワイヤー又はラインを挿通しやす
い構造となっている。なお「一方が漏斗状に開いてい
る」という形状は、円筒の一端に漏斗状円錐体を取り付
けたような構造に限らず、全体が円錐体状のものもこの
概念に含むものとする。但し漏斗状に開いている方と反
対側の端は、元竿の開口部から竿管内部に差し込み、先
竿下端の開口部分に達するように挿通する必要があるの
で、できるだけ細くて長いものが好ましい。また本発明
に係る中通し竿用ワイヤー案内具の材質については、特
に限定するものではないが、先竿の後端開口を探る時に
この開口を傷つけるのは好ましくないので、コシのある
プラスチックを利用すると好適である。
【0013】また本発明に係る中通し竿用案内具は、完
全な筒状体ではなく、周面の一部を長手方向に切り欠い
た断面C字形であるか、又は該筒状体の長手方向に沿っ
て二分割されており、自在に分割合体が可能であるか、
のいずれかの構造のものである。これはライン(又は中
通し竿用ワイヤー)を挿通した状態で、該ラインの両端
のいずれから「抜き取る」という手段を採らずに該案内
具を外すことを可能とするための構造であり、従って釣
り用リールがセットされ、そのリールからのラインが竿
管内に導入されているという場合に、本発明案内具が、
元竿の開口部とリールの間に存在していても取り外すこ
とができることになる。
全な筒状体ではなく、周面の一部を長手方向に切り欠い
た断面C字形であるか、又は該筒状体の長手方向に沿っ
て二分割されており、自在に分割合体が可能であるか、
のいずれかの構造のものである。これはライン(又は中
通し竿用ワイヤー)を挿通した状態で、該ラインの両端
のいずれから「抜き取る」という手段を採らずに該案内
具を外すことを可能とするための構造であり、従って釣
り用リールがセットされ、そのリールからのラインが竿
管内に導入されているという場合に、本発明案内具が、
元竿の開口部とリールの間に存在していても取り外すこ
とができることになる。
【0014】周面の一部を長手方向に切り欠いた断面C
字形の筒状体とは、筒状体の両端を連結する連続した切
欠を有する形状を意味し、この切欠は例えば立体図形に
おける母線のような直線のみを指すものではない。従っ
て、円筒の場合であればその周面を螺旋状に切欠したよ
うなものでも良い。加えて、断面C字形とは、ある断面
において切欠箇所が1つあることを意味する語句であ
り、該切欠部分が自然状態で離反していることを指すも
のではない。
字形の筒状体とは、筒状体の両端を連結する連続した切
欠を有する形状を意味し、この切欠は例えば立体図形に
おける母線のような直線のみを指すものではない。従っ
て、円筒の場合であればその周面を螺旋状に切欠したよ
うなものでも良い。加えて、断面C字形とは、ある断面
において切欠箇所が1つあることを意味する語句であ
り、該切欠部分が自然状態で離反していることを指すも
のではない。
【0015】次に、第二の構造である、筒状体の長手方
向に沿って二分割されており自在に分割合体が可能であ
るという構造は、上記第一の構造と比較して、長手方向
の切欠線が1本であるものと2本であるものという差
異、合体という構造をとるか否かの差異が存在する程度
で、機能的には大差はない。また、ここでいう「分割」
は、二分され離反自在であるという典型的な形態以外
に、二分されるがその一部は連結されており、該連結構
造または材質が有する可撓性によって回動し、その結果
「開く」ような形態を採るものも含むものとする。
向に沿って二分割されており自在に分割合体が可能であ
るという構造は、上記第一の構造と比較して、長手方向
の切欠線が1本であるものと2本であるものという差
異、合体という構造をとるか否かの差異が存在する程度
で、機能的には大差はない。また、ここでいう「分割」
は、二分され離反自在であるという典型的な形態以外
に、二分されるがその一部は連結されており、該連結構
造または材質が有する可撓性によって回動し、その結果
「開く」ような形態を採るものも含むものとする。
【0016】なお、本発明に係る中通し竿用案内具を釣
り場に持参する際、その収納場所として釣竿内部を利用
できるようにしても良い。即ち、元竿の竿尻のキャップ
に本発明案内具の漏斗状部を嵌め込んでおき、不使用時
には元竿の竿管内部に格納されるようにすると、紛失の
心配もなくまた嵩張らない。
り場に持参する際、その収納場所として釣竿内部を利用
できるようにしても良い。即ち、元竿の竿尻のキャップ
に本発明案内具の漏斗状部を嵌め込んでおき、不使用時
には元竿の竿管内部に格納されるようにすると、紛失の
心配もなくまた嵩張らない。
【0017】
【発明の実施の態様】以下図面に基づいて本発明を更に
詳細に説明する。
詳細に説明する。
【0018】図1は、本発明に係る中通し竿用案内具1
(以下「本発明案内具1」という)の一例を示すもので
あり、図より明らかなように本発明案内具1は、パイプ
部2と漏斗部3とにより構成されている。本例の場合、
パイプ部2と漏斗部3とは別体ではなく硬質ポリカーボ
ネート製一体成形品である。材質としては、これ以外の
プラスチック、金属(耐腐食性を勘案し、ステンレスが
好適である)、等を採用しても良いし、パイプ部2と漏
斗部3とを別体としても良い。
(以下「本発明案内具1」という)の一例を示すもので
あり、図より明らかなように本発明案内具1は、パイプ
部2と漏斗部3とにより構成されている。本例の場合、
パイプ部2と漏斗部3とは別体ではなく硬質ポリカーボ
ネート製一体成形品である。材質としては、これ以外の
プラスチック、金属(耐腐食性を勘案し、ステンレスが
好適である)、等を採用しても良いし、パイプ部2と漏
斗部3とを別体としても良い。
【0019】また本例の本発明案内具1は、その両端を
中心軸方向に沿って切り込みを入れたような形で切欠A
を有している。この切欠Aの幅は、ここでは図示してい
ないラインL又は中通し竿用ワイヤーWの出入りが可能
なものに設定している。しかし、本例の本発明案内具1
を実際に元竿の開口51(図示せず)に差し込む際には
この開口51の径が小さめであるため本発明案内具1は
プラスチック自体が有している可撓性によりわずかに変
形し、該切欠Aの幅はほとんど無くなるところまで接近
する。
中心軸方向に沿って切り込みを入れたような形で切欠A
を有している。この切欠Aの幅は、ここでは図示してい
ないラインL又は中通し竿用ワイヤーWの出入りが可能
なものに設定している。しかし、本例の本発明案内具1
を実際に元竿の開口51(図示せず)に差し込む際には
この開口51の径が小さめであるため本発明案内具1は
プラスチック自体が有している可撓性によりわずかに変
形し、該切欠Aの幅はほとんど無くなるところまで接近
する。
【0020】本発明案内具1の全体形状は、図1のよう
に漏斗部3を設けて広い開口部を形成させるのではな
く、図2(a)(b)の如き構造としても良い。即ち、
一方の開口と他方の開口の大きさが異なっているが、内
部はは円錐台形状であるという構造である。図の広部開
口32と狭部開口22との間の孔には段差は全く存在し
ていない。
に漏斗部3を設けて広い開口部を形成させるのではな
く、図2(a)(b)の如き構造としても良い。即ち、
一方の開口と他方の開口の大きさが異なっているが、内
部はは円錐台形状であるという構造である。図の広部開
口32と狭部開口22との間の孔には段差は全く存在し
ていない。
【0021】また本例の本発明案内具1は、前例のもの
と異なり二分割可能な構造となっている。そのため本例
の本発明案内具1は2本の切欠Aが設けられている。但
し分割はされるが離反はしないように、2本の切欠Aの
片方部分が連結されており、プラスチックの可撓性によ
って開閉するような形で分割される。係止手段は、凹部
凸部の嵌め合わせによったが、それ以外の構造を採って
も良い。本例の場合、構造が複雑になるという問題はあ
るが、一つの切欠Aの隙間からラインLを外す場合に比
して、ラインを傷つける可能性が小さい、中通し作業の
途中でラインLが切欠Aの隙間に挟まってしまうことが
ない、等々の利点を有している。
と異なり二分割可能な構造となっている。そのため本例
の本発明案内具1は2本の切欠Aが設けられている。但
し分割はされるが離反はしないように、2本の切欠Aの
片方部分が連結されており、プラスチックの可撓性によ
って開閉するような形で分割される。係止手段は、凹部
凸部の嵌め合わせによったが、それ以外の構造を採って
も良い。本例の場合、構造が複雑になるという問題はあ
るが、一つの切欠Aの隙間からラインLを外す場合に比
して、ラインを傷つける可能性が小さい、中通し作業の
途中でラインLが切欠Aの隙間に挟まってしまうことが
ない、等々の利点を有している。
【0022】図3(a)乃至(c)は、本発明案内具1
を用いてリールのラインを釣竿に挿通させる方法の一例
として、中通し竿用ワイヤーWを用いる例を経時的、概
略的に示したものである。作業はまず釣竿4の元竿5に
刻設された開口51より本発明案内具1を差し込むこと
から始める〔図3(a)〕。元竿5の内部には、先竿6
を含む複数(図では3本)の竿管が格納されており、元
竿5のすぐ内側にある竿管7には保持キャップ8が螺着
されている。この保持キャップ8は、中央にライン挿通
孔81が設けられており、先端側には先竿6が嵌まり込
む凹穴82が設けられている。これらにより、竿を立て
ると先竿6の下端は凹穴82に嵌まり、ライン挿通孔8
1と連通することになる。本発明案内具1の先端は、該
ライン挿通孔81の後端側に差し込むということにな
る。パイプ部2は、細長いものであるので、開口51内
からライン挿通孔81を目で確認する際、操作している
指やパイプ部2自体が邪魔になることがなく非常に簡単
に行なえる。
を用いてリールのラインを釣竿に挿通させる方法の一例
として、中通し竿用ワイヤーWを用いる例を経時的、概
略的に示したものである。作業はまず釣竿4の元竿5に
刻設された開口51より本発明案内具1を差し込むこと
から始める〔図3(a)〕。元竿5の内部には、先竿6
を含む複数(図では3本)の竿管が格納されており、元
竿5のすぐ内側にある竿管7には保持キャップ8が螺着
されている。この保持キャップ8は、中央にライン挿通
孔81が設けられており、先端側には先竿6が嵌まり込
む凹穴82が設けられている。これらにより、竿を立て
ると先竿6の下端は凹穴82に嵌まり、ライン挿通孔8
1と連通することになる。本発明案内具1の先端は、該
ライン挿通孔81の後端側に差し込むということにな
る。パイプ部2は、細長いものであるので、開口51内
からライン挿通孔81を目で確認する際、操作している
指やパイプ部2自体が邪魔になることがなく非常に簡単
に行なえる。
【0023】次に、中通しワイヤーWの一端を、本発明
案内具1の漏斗部3から挿入する〔同図(b)〕。この
時、ワイヤーWの環状部11は挿入するしない方の端部
に存在するようにしておく(ワイヤーWの種類によって
は両端に環状部11を設けたものもあるがその場合には
どちらの端を挿入しても良い)。この挿入作業はワイヤ
ーWに十分なコシがあるので非常に簡単であり、先竿6
の先端にあるトップガイド61から失敗なく出すことが
できる。
案内具1の漏斗部3から挿入する〔同図(b)〕。この
時、ワイヤーWの環状部11は挿入するしない方の端部
に存在するようにしておく(ワイヤーWの種類によって
は両端に環状部11を設けたものもあるがその場合には
どちらの端を挿入しても良い)。この挿入作業はワイヤ
ーWに十分なコシがあるので非常に簡単であり、先竿6
の先端にあるトップガイド61から失敗なく出すことが
できる。
【0024】そして、同図(c)のように、リールから
取り出したラインLをワイヤーWの環状部11に通し、
トップガイド61から出ているワイヤーWを引き出せ
ば、ラインLは竿管内に挿通されることになる。なお、
釣りを始めれば本発明案内具1は不要となる(邪魔にな
る)わけであるから、いずれかの時期に外しておく必要
がある。その時、本発明案内具1は切欠Aを有している
ので、どのような段階でも取り外すことができる。これ
は、例えワイヤーWを全く使用しない場合であっても本
発明案内具1が使用できることを意味する。言葉を換え
て説明すると、釣りに用いるラインの中には、ワイヤー
を使用する必要がないほどコシの強いものがあり、その
場合にはそのラインを直接挿通させる方が当然のことな
がら簡単である。ところが、ワイヤーを使用せずしかも
切欠Aのない案内具を使用した場合には、該案内具は取
り外せないことになる。
取り出したラインLをワイヤーWの環状部11に通し、
トップガイド61から出ているワイヤーWを引き出せ
ば、ラインLは竿管内に挿通されることになる。なお、
釣りを始めれば本発明案内具1は不要となる(邪魔にな
る)わけであるから、いずれかの時期に外しておく必要
がある。その時、本発明案内具1は切欠Aを有している
ので、どのような段階でも取り外すことができる。これ
は、例えワイヤーWを全く使用しない場合であっても本
発明案内具1が使用できることを意味する。言葉を換え
て説明すると、釣りに用いるラインの中には、ワイヤー
を使用する必要がないほどコシの強いものがあり、その
場合にはそのラインを直接挿通させる方が当然のことな
がら簡単である。ところが、ワイヤーを使用せずしかも
切欠Aのない案内具を使用した場合には、該案内具は取
り外せないことになる。
【0025】なお本発明案内具1は、それ自体は軽く細
長いものであるので、携帯に大きな支障を来すという種
類の器具ではないが、保管場所を釣竿自体とすればあち
こち探し回らずに済むため便利である。図4はそのよう
な例を概略的に示したものである。本例は竿尻に設けら
れるキャップ9の内側(キャップを固定したとき竿管内
に存在する側であり、本例の場合はここにはゴムが仕様
されている)に係止穴91を設けておき、本発明案内具
1を嵌め込んでおくようにしたものである。
長いものであるので、携帯に大きな支障を来すという種
類の器具ではないが、保管場所を釣竿自体とすればあち
こち探し回らずに済むため便利である。図4はそのよう
な例を概略的に示したものである。本例は竿尻に設けら
れるキャップ9の内側(キャップを固定したとき竿管内
に存在する側であり、本例の場合はここにはゴムが仕様
されている)に係止穴91を設けておき、本発明案内具
1を嵌め込んでおくようにしたものである。
【0026】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明は、振
出式中通し竿にラインを通すためのワイヤー或いは該ラ
インそのもの、を元竿に刻設された開口から先竿の後端
に案内するための部材であって、竿管外部から該開口を
経て竿管内部に挿通し得る、一方が漏斗状に開いた細長
い筒状体であり、且つ該筒状体は、周面の一部を長手方
向に切り欠いた断面C字形のものであるか、或いは、そ
の長手方向に沿って二分割されており、自在に分割合体
が可能としたものであることを特徴とする中通し竿用案
内具であって、以下述べる如き種々の効果を有する極め
て高度な発明である。
出式中通し竿にラインを通すためのワイヤー或いは該ラ
インそのもの、を元竿に刻設された開口から先竿の後端
に案内するための部材であって、竿管外部から該開口を
経て竿管内部に挿通し得る、一方が漏斗状に開いた細長
い筒状体であり、且つ該筒状体は、周面の一部を長手方
向に切り欠いた断面C字形のものであるか、或いは、そ
の長手方向に沿って二分割されており、自在に分割合体
が可能としたものであることを特徴とする中通し竿用案
内具であって、以下述べる如き種々の効果を有する極め
て高度な発明である。
【0027】 本発明案内具を元竿の開口部から差し
込んでおけば、ライン又は中通しワイヤーを該開口部か
ら挿入するだけで竿管内に導入できるので、天候が悪か
ったり夜釣りなど暗いとき、或いは、船上等手元や視線
が不安定な状況下であっても、ライン導入作業が簡単確
実に行なえる。 構造が単純であって、特殊な材質も必要としないの
で、安価に製造することができる。 切欠を有しているので本発明案内具を、ライン導入
作業におけるどの段階でも取り外すことができる。従っ
て、中通しワイヤーを使用しないでラインを導入するこ
とも容易になる。或いは中通しワイヤーを使用した場合
であっても、案内具の外し忘れで処置に困るということ
がない。 元竿の竿尻のキャップ等に格納すれば、釣り場に持
参してゆくのを忘れたり折角持って行ったのにもかかわ
らずあちこち捜し回るといった不都合もない。
込んでおけば、ライン又は中通しワイヤーを該開口部か
ら挿入するだけで竿管内に導入できるので、天候が悪か
ったり夜釣りなど暗いとき、或いは、船上等手元や視線
が不安定な状況下であっても、ライン導入作業が簡単確
実に行なえる。 構造が単純であって、特殊な材質も必要としないの
で、安価に製造することができる。 切欠を有しているので本発明案内具を、ライン導入
作業におけるどの段階でも取り外すことができる。従っ
て、中通しワイヤーを使用しないでラインを導入するこ
とも容易になる。或いは中通しワイヤーを使用した場合
であっても、案内具の外し忘れで処置に困るということ
がない。 元竿の竿尻のキャップ等に格納すれば、釣り場に持
参してゆくのを忘れたり折角持って行ったのにもかかわ
らずあちこち捜し回るといった不都合もない。
【図1】本発明に係る中通し竿用ワイヤー案内具の一例
を示す概略斜視図である。
を示す概略斜視図である。
【図2】(a)(b)は、本発明に係る中通しワイヤー
案内具の他の例を示すものであって、(a)は閉じた状
態を示す、(b)は開いた状態を示すいずれも斜視図で
ある。
案内具の他の例を示すものであって、(a)は閉じた状
態を示す、(b)は開いた状態を示すいずれも斜視図で
ある。
【図3】(a)(b)(c)は、本発明案内具1を用い
てリールのラインを釣竿に挿通させる方法の一例を経時
的に示したものであり、同図(a)は一部拡大断面図を
含む側面図、(b)は部分断面図、(c)は一部を省略
した側面図である。
てリールのラインを釣竿に挿通させる方法の一例を経時
的に示したものであり、同図(a)は一部拡大断面図を
含む側面図、(b)は部分断面図、(c)は一部を省略
した側面図である。
【図4】本発明に係る中通し竿用ワイヤー案内具の収納
方法の一例を示す概略断面図である。
方法の一例を示す概略断面図である。
【図5】中通しワイヤーの一例を示す概略斜視図であ
る。
る。
1 本発明に係る中通し竿用ワイヤー案内具 2 パイプ部 3 漏斗部 4 釣竿 5 元竿 51 開口 6 先竿 61 トップガイド 7 元竿のすぐ内側にある竿管 8 保持キャップ 81 ライン保持孔 82 凹穴 9 キャップ 91 係止穴 A 切欠 W 中通しワイヤー 10 ワイヤー本体 11 環状部 R リール L ライン
Claims (4)
- 【請求項1】 振出式中通し竿にラインを通すためのワ
イヤー或いは該ラインそのもの、を元竿に刻設された開
口から先竿の後端に案内するための部材であって、竿管
外部から該開口を経て竿管内部に挿通し得る、一方が漏
斗状に開いた細長い筒状体であり、且つ該筒状体は、周
面の一部を長手方向に切り欠いた断面C字形であること
を特徴とする中通し竿用案内具。 - 【請求項2】 本体は、パイプ部と漏斗状部とにより形
成されており、少なくともパイプ部はプラスチックによ
り構成されているものである請求項1記載の中通し竿用
案内具。 - 【請求項3】 振出式中通し竿にラインを通すためのワ
イヤー或いは該ラインそのもの、を元竿に刻設された開
口から先竿の後端に案内するための部材であって、竿管
外部から該開口を経て竿管内部に挿通し得る、一方が漏
斗状に開いた細長い筒状体であり、且つ該筒状体はその
長手方向に沿って二分割されており、自在に分割合体が
可能であることを特徴とする中通し竿用案内具。 - 【請求項4】 本体は、パイプ部と漏斗状部とにより形
成されており、少なくともパイプ部はプラスチックによ
り構成されているものである請求項3記載の中通し竿用
案内具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10211780A JP2000023607A (ja) | 1998-07-10 | 1998-07-10 | 中通し竿用案内具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10211780A JP2000023607A (ja) | 1998-07-10 | 1998-07-10 | 中通し竿用案内具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000023607A true JP2000023607A (ja) | 2000-01-25 |
Family
ID=16611485
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10211780A Pending JP2000023607A (ja) | 1998-07-10 | 1998-07-10 | 中通し竿用案内具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000023607A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6625921B2 (en) * | 2000-05-09 | 2003-09-30 | Friederichs, Iii N. Paul | Fishhook threader |
JP2007185167A (ja) * | 2006-01-16 | 2007-07-26 | Shimano Inc | 釣り竿 |
JP2008017710A (ja) * | 2006-07-10 | 2008-01-31 | Shimano Inc | 釣り竿 |
-
1998
- 1998-07-10 JP JP10211780A patent/JP2000023607A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6625921B2 (en) * | 2000-05-09 | 2003-09-30 | Friederichs, Iii N. Paul | Fishhook threader |
JP2007185167A (ja) * | 2006-01-16 | 2007-07-26 | Shimano Inc | 釣り竿 |
JP2008017710A (ja) * | 2006-07-10 | 2008-01-31 | Shimano Inc | 釣り竿 |
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