JP4046430B2 - 中通し竿 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は釣竿、特に、リールからの釣糸を内部に挿通可能な釣糸通路を有する中通し竿に関する。
【0002】
【従来の技術】
中通し竿は、内部に釣糸を挿通可能な釣糸通路を有する竿体と、竿体に脱着自在に固定されたリールと、前記リールの穂先側の竿体外周面に形成された釣糸導入孔と、竿体の穂先側端部に形成されたトップガイドとを有している。このような中通し竿では、リールからの釣糸を釣糸導入孔より釣糸通路に導入し、穂先側のトップガイドより外部に釣糸を導出する。
【0003】
一般的に、このような中通し竿において釣糸を釣糸通路に挿通させるためには、例えば、金属ワイヤ製の糸通し具が用いられる。このような複数の竿体からなる中通し竿において、糸通し具を用いて釣糸を釣糸通路に挿通する場合(以下、「釣糸挿通操作」という)、以下のようにして作業をおこなう。
【0004】
図9に示すように、元竿1の穂先竿に元上竿2のみを引き出し、元上竿2内に中竿3及び穂先竿4を収納する。一方で、糸通し具200の本体部201の後端に設けられた釣糸係止部203に釣糸Lを係止する。そして、元竿1に設けられた釣糸導入孔6から元上竿2内に収納された穂先竿4内の釣糸通路100に、糸通し200をキャップ部201から挿入する。その後、穂先竿4の穂先側から釣糸Lとともに糸通し具200を引き出して、釣糸通路100に釣糸Lを挿通する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来の中通し竿では、釣糸挿通操作時に糸通し具200及び釣糸Lを直接穂先竿4の内部に挿入する必要がある。このため、図9に示すように、元上竿2の竿元側端部に摩耗防止のために配置されている硬質リングGの径Rは、穂先竿4の竿元側端部の内径とほぼ一致するように極めて小径に形成されている。
【0006】
しかし、この硬質リングGの内径が小さいと、実際に釣りを行う際に釣糸Lと硬質リングGとの間に生じる抵抗が大きくなり、釣糸の出し入れがスムーズに行えない恐れがある。
【0007】
また、釣糸挿通操作時において、糸通し具を挿入する元上竿2が元竿1の釣糸導入孔付近で十分に固定されて安定していないと、釣糸挿通操作を素早くかつ容易に行うことが難しい。
【0008】
本発明の課題は、釣糸挿通操作を容易に行うことができ、釣糸の滑動抵抗の少ない中通し竿を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
発明1の中通し竿は、外周面にリールを装着可能でありリールからの釣糸が通過可能な釣糸通路を内部に有する中通し竿であって、釣糸通路に釣糸を導入可能な釣糸導入孔を穂先側外周面に有する第1竿体と、第1竿体の穂先側に振出形式で連結され竿元側内周面に硬質リングを有する第2竿体と、第2竿体の竿元側端部に脱着自在に連結された尻栓と、第2竿体の穂先側に振出形式で連結される小径竿体とを備えている。そして、尻栓は、第1竿体の釣糸導入孔付近で第1竿体に係止可能な本体部と、本体部に形成され本体部が第1竿体の釣糸導入孔付近で係止された状態において釣糸導入孔と第2竿体内に収納された小径竿体の釣糸通路を連絡する連絡部とを有している。
【0010】
この中通し竿は、収納時には小径竿体及び第2竿体を第1竿体内に収納してコンパクトな状態になり、使用時には小径竿体及び第2竿体を第1竿体の穂先側に引き延ばして1本の竿体として用いられる。
【0011】
釣糸挿通操作時は、以下に述べるように、小径竿体を第2竿体内に収納し第2竿体の竿元側端部を第1竿体の釣糸導入孔付近に位置させた状態で行われる。即ち、第2竿体の竿元側を第1竿体の釣糸導入孔付近まで挿入して、尻栓を釣糸導入孔付近において第1竿体に係止させて第2竿体を第1竿体に固定する。この状態において、尻栓の連絡部が第1竿体の釣糸導入孔と第2竿体内に収納された小径竿体の釣糸通路とを連結する。ここで、釣糸を係止した糸通し具を釣糸導入孔より挿入する。糸通し具を連絡部を経て小径竿体の釣糸通路内へ挿入し、小径竿体の穂先側から糸通し具及び釣糸を引き出す。その後、尻栓を第2竿体より取り外して、第2竿体及び小径竿体を穂先側に引き出して1本の竿体として用いる。
【0012】
この中通し竿では、脱着自在に第2竿体に固定された尻栓が釣糸挿通操作時において第2竿体が第1竿体の釣糸導入孔付近に位置するように固定するので、安定した状態で素早く釣糸挿通操作を行うことができる。そして、実際の釣時においては、尻栓を第2竿体から取り外して第2竿体をさらに穂先側に引き出して第1竿体に振出式に連結できる。また、尻栓の連絡部が釣糸挿通操作時において糸通し具,釣糸を小径竿体内に導くので、第2竿体の竿元側に大径の硬質リングを設置できる。この結果、実釣時の釣糸の滑動抵抗が低下することなく、スムーズな釣糸の出し入れが可能である。
【0013】
発明2にかかる中通し竿は、発明1の中通し竿であって、連絡部は第1竿体の釣糸導入孔の竿元側縁部付近から小径竿体の釣糸通路にかけて連続して形成された傾斜を有している。
【0014】
この場合には、傾斜が第1竿体の釣糸導入孔の竿元側端部付近と第2竿体内に収納された小径竿体の釣糸通路とを連結する。ここで、釣糸を係止した糸通し具を釣糸導入孔より挿入する。
【0015】
発明3に係る中通し竿は、発明1または2の中通し竿であって、本体部は穂先側に第2竿体の竿元側端部に螺合可能なねじ山部を有している。
【0016】
釣糸挿通操作時においては、本体部のねじ山を第2竿体の竿元側端部に螺合させて、尻栓を第2竿体に固定する。釣糸挿通操作終了後の実際に釣りを行う際においては、本体部のねじ山の螺合を解除して尻栓を第2竿体から取り外す。
【0017】
発明4にかかる中通し竿は、発明1または2の中通し竿であって、本体部は穂先側に第2竿体の竿元側端部に脱着自在な磁石を有している。
【0018】
この場合には、例えば、第2竿体の竿元側付近に磁性体または本体部の磁石に磁着する磁石を配置する。そして、釣糸挿通操作時においては、本体部の磁石を第2竿体の竿元側端部に磁着させて、尻栓を第2竿体に固定する。釣糸挿通操作終了後の実際に釣りを行う際においては、本体部を第2竿体から引き離す。
【0019】
発明5にかかる中通し竿は、発明1〜4のいずれかの中通し竿であって、第2竿体は貫通孔を有した竿尻部を竿元側端部に有し、硬質リングは竿尻部の貫通孔内周面に配置され、尻栓は竿尻部に脱着自在に連結されている。
【0020】
この場合には、硬質リングが竿尻部に配置されており竿尻部に尻栓が連結されているので、実際に釣りを行う際において釣糸との接触により第2竿体自体を損傷するのを防止できる。また製造組立が容易になる。
【0021】
発明6にかかる中通し竿は、発明5の中通し竿であって、竿尻部は第2竿体に脱着自在に固定されている。
【0022】
この場合には、竿尻部が第2竿体に脱着自在に固定されているので、損傷してしまった硬質リングを容易に交換可能である。
【0023】
【発明の実施の形態】
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態について図面を参照しつつ説明する。
【0024】
本発明の第1実施形態を採用した中通し竿は、図1に示すように、元竿1と、元竿1の穂先側に連結された元上竿2と、元上竿2の穂先側に順次連結された中竿3及び穂先竿4とを有している。これら元竿1〜穂先竿4は炭素繊維またはガラス繊維等に合成樹脂を含浸させたプリプレグから形成される先細り筒状部材であって、内部に釣糸通路100を有する(図2等参照)。そして、元上竿2〜穂先竿4は穂先側から順次竿元側の竿体の内部に挿入され出し入れ自在になっており、いわゆる振出形式で連結されている。
【0025】
元竿1は、外周面に形成されリール5を脱着自在に装着可能なリールシートSと、穂先側外周面に形成されリール5からの釣糸Lを竿体内部に導入する釣糸導入孔6が形成されている。また、図2に示すように、この釣糸導入孔6には釣糸との接触から周縁部を保護するための保護リング10が周縁部に填め込まれている。保護リング10は、硬質のセラミック等で形成されたリング状の部材であり、元竿1の軸方向に長い楕円型に形成された釣糸導入孔6の周縁に沿って配置されている。この保護リング10の軸方向の中央付近には元竿1の径内方向に突出した一対の突起部10aが形成されている。
【0026】
元上竿2は、図2(a)に示すように、竿元側端部に雌ねじ部2aを有し、この雌ねじ部2aに尻栓20が脱着自在に固定されている。また、雌ねじ部2aの穂先側に隣接する内周面にはセラミック製の硬質リング2bがはめ込まれている。この硬質リング2bは元上竿2内に収納される穂先竿4の内径に依存することのない比較的大きな内径を有する部材である。
【0027】
図3及び図4に示すように、尻栓20は、円筒型の本体部21と、本体部21の穂先側に本体部21よりやや小径に形成され外周にねじ山が形成された雄ネジ部22とを有している。この本体部21及び雄ネジ部22はナイロン樹脂等のプラスチックで一体的に形成されており、雄ネジ部22は元上竿2の雌ねじ部2aに螺合可能である。また、本体部21の幅方向中央付近の雄ネジ部22側端面から軸方向中央付近の側面にかけて連続して傾斜21aが形成されており、傾斜21aから本体部21を軸方向に貫通孔21cが貫通している。そして、雄ネジ部22との境界付近の本体部21の傾斜21aの開口側側面には、保護リング10の突出部10aが係合可能な係止溝21bが形成されている。この係止溝21bは傾斜21aの両側にそれぞれ形成されている。この係止溝21bに突出部10aが係合した状態において、傾斜21aは元竿1の釣糸導入孔6の竿元側と穂先竿4の釣糸導入孔とをなだらかに連結している。また、貫通孔21cは元竿1の釣糸通路100と元上竿2の釣糸通路100とを連通して空気の通過を可能としている。
【0028】
穂先竿4は、図1に示すように、穂先側端部にトップガイド7が取り付けられており、リール5からの釣糸Lは釣糸導入孔6を通り釣糸通路100に導かれて、穂先側のトップガイド7より外部へ導かれる。
【0029】
このように構成された中通し竿では、収納時には穂先竿4〜元上竿2を元竿1内に収納する。一方、使用時には各竿体を穂先側に引き延ばして1本の竿体として用いる。そして釣糸挿通操作時には、糸通し具200を用いて釣糸Lを各竿体の釣糸通路100に挿通させる。
【0030】
釣糸挿通操作時は、図2(a)に示すように、元上竿2の竿元側を元竿1の釣糸導入孔6付近に位置させて、元竿1に固定された保護リング10の突出部10aを尻栓20の係止溝21bに係合させ元竿1に元上竿2を固定する。この状態において、尻栓20の傾斜21aが、元竿1の釣糸導入孔6と元上竿2内の穂先竿4の釣糸通路100とを連結する。続いて、釣糸Lを釣糸係止部に係止した糸通し具200を釣糸導入孔6より挿入する。糸通し具200のキャップ部202は傾斜21aに沿って穂先竿4の釣糸通路100内へ挿入される。そして、トップガイド7より糸通し具200を引き出して、釣糸Lを釣糸通路100に挿通させる。
【0031】
その後、図2(b)に示すように、雄ネジ部22の元上竿2に対する螺合を解除して尻栓20を元上竿2より取り外し、穂先竿4〜元上竿2を順次穂先側に引き出して1本の竿体として用いる。
【0032】
この中通し竿では、尻栓10が釣糸挿通操作時において元竿1の釣糸導入孔6付近に位置するように元上竿2を固定するので、安定した状態で素早く釣糸挿通操作を行うことができる。そして、実際に釣を行う際においては、尻栓20を元上竿2から取り外して振出式に連結できる。また、尻栓20の傾斜21aが釣糸挿通操作時において糸通し具,釣糸を釣糸導入孔6から穂先竿4の釣糸通路100に導くので、元上竿2の竿元側に穂先竿4の径に関係なく大径の硬質リング2bを設置できる。この結果、実釣時の釣糸Lの滑動抵抗が低下することなく、スムーズな釣糸Lの出し入れが可能である。
【0033】
[第2実施形態]
以下、本発明の第2実施形態について図面を参照しつつ説明する。
【0034】
本発明の第1実施形態を採用した中通し竿の元竿1は、図5に示すように、穂先側外周面に形成されリールからの釣糸Lを竿体内部に導入する釣糸導入孔6が形成されている。この釣糸導入孔6には釣糸Lとの接触から周縁部を保護するための保護リング10が周縁部に填め込まれている。保護リング10は、硬質のセラミックやアルミニウムなどの金属等で形成されたリング状の部材であり、元竿1の軸方向に長い楕円型に形成された釣糸導入孔6の周縁に沿って配置されている。この保護リング10の軸方向の中央付近には元竿1の径内方向に突出した一対の突起部10aが形成されている。
【0035】
元上竿2は、図5に示すように、竿元側端部に雌ねじ部2aを有し、この雌ねじ部2aに竿尻部30が脱着自在に連結され、さらに竿尻部30に尻栓20が脱着自在に固定されている。
【0036】
竿尻部30は、図6及び図7に詳しく示すように、円筒型の本体部31と本体部31の穂先側内周面にはめ込まれたセラミック製の硬質リング32とを有している。本体部31は、例えば、ナイロン樹脂等の合成樹脂から構成されており、竿元側内周面及び穂先側外周面にそれぞれ雌ねじ部31aと雄ネジ部31bとが形成されている。この雄ネジ部31bは元上竿2の竿元側端部の雌ねじ部2aに螺合可能であり、竿尻部30は元上竿2の竿元側に脱着自在に固定されている。一方、硬質リング32は、元上竿2の内部に収納される穂先竿4の内径に依存することなく比較的大きな内径を有するリング状の部材である。
【0037】
尻栓20は、図6及び図7に詳しく示すように、円筒型の本体部21と、本体部21の穂先側に本体部21よりやや小径に形成され外周にねじ山が形成された雄ネジ部22とを有している。この本体部21及び雄ネジ部22はナイロン樹脂等のプラスチックで一体的に形成されており、雄ネジ部22は竿尻部30の雌ねじ部31aに螺合可能である。また、本体部21の幅方向中央付近の雄ネジ部22側端面から軸方向中央付近の側面にかけて連続して傾斜21aが形成されている。そして、雄ネジ部22との境界付近の本体部21の傾斜21aの開口側側面には、保護リング10の突出部10aが係合可能な係止溝21bが形成されている。この係止溝21bは傾斜21aの両側にそれぞれ形成されている。この係止溝21bに突出部10aが係合した状態において、傾斜21aは元竿1の釣糸導入孔6の竿元側と穂先竿4の釣糸通路と竿尻部30を介してなだらかに連結している。
【0038】
なお、その他の構成は第1実施形態と同様であり説明を省略する。
【0039】
このように構成された中通し竿では、収納時には穂先竿4〜元上竿2を元竿1内に収納する。一方、使用時には各竿体を穂先側に引き延ばして1本の竿体として用いる。そして釣糸挿通操作時には、糸通し具200を用いて釣糸Lを各竿体の釣糸通路100に挿通させる。
【0040】
釣糸挿通操作時は、第1実施形態と同様に、元上竿2の竿元側を第1竿体の釣糸導入孔付近に位置させて、元竿1の固定された保護リング10の突出部10aを尻栓20の係止溝21bに係合させ元竿1に元上竿2を固定する。この状態において、尻栓20の傾斜21aが、元竿1の釣糸導入孔6と元上竿2内の穂先竿4の釣糸通路100とを連結する。続いて、糸通し具によって釣糸導入孔より穂先竿4の釣糸通路に釣糸Lを挿入する。
【0041】
その後、尻栓20の竿尻部30に対する螺合を解除して尻栓20を元上竿2より取り外し、穂先竿4〜元上竿2を順次穂先側に引き出して1本の竿体として用いる。
【0042】
この中通し竿では、尻栓20が釣糸挿通操作時において元竿1の釣糸導入孔6付近に位置するように元上竿2を固定するので、安定した状態で素早く釣糸挿通操作を行うことができる。そして、実際の釣時においては、尻栓20を元上竿2から取り外して振出式に連結できる。また、尻栓20の傾斜21aが釣糸挿通操作時において糸通し具,釣糸を釣糸導入孔6から穂先竿4の釣糸通路100に導くので、元上竿2の竿元側に穂先竿4の径に関係なく大径の硬質リング32を設置できる。この結果、実釣時の釣糸Lの滑動抵抗が低下することなく、スムーズな釣糸Lの出し入れが可能である。なお、この硬質リング32は元上竿2の脱着自在に連結された竿尻部30にはめ込まれておいるので、必要に応じて硬質リング32を交換可能であり、またゴミ等が元上竿2内に溜まった際の清掃も容易である。
【0043】
[第3実施形態]
以下、本発明の第3実施形態について図面を参照しつつ説明する。
【0044】
図8に示すように、本発明の第3実施形態を採用した中通し竿の元竿1は、穂先側外周面に形成されリールからの釣糸Lを竿体内部に導入する釣糸導入孔6が形成されている。この釣糸導入孔6には釣糸Lとの接触から周縁部を保護するための保護リング10が周縁部に填め込まれている。保護リング10は、硬質のセラミックやアルミニウム等で形成されたリング状の部材であり、元竿1の軸方向に長い楕円型に形成された釣糸導入孔6の周縁に沿って配置されている。この保護リング10の軸方向の中央付近には元竿1の径内方向に突出した一対の突起部10aが形成されている。
【0045】
元上竿2は、竿元側端部の内周面に硬質リング2bがはめ込まれている。また、竿元側端面には端面を覆うようにスチール等の合金からなる磁性体50が固定されている。
【0046】
尻栓20は、円筒型の本体部21と、本体部21の穂先側に固定され径方向中央付近に貫通孔を有するリング状の磁石60とを有している。本体部21の幅方向中央付近の磁石60側端面から軸方向中央付近の側面にかけて連続して傾斜21aが形成されている。そして、磁石60との境界付近の本体部21の傾斜21aの開口側側面には、保護リング10の突出部10aが係合可能な係止溝21bが形成されている。この係止溝21bは傾斜21aの両側にそれぞれ形成されている。この係止溝21bに突出部10aが係合した状態において、傾斜21aは元竿1の釣糸導入孔6の竿元側と穂先竿4の釣糸通路とをなだらかに連結している。
【0047】
なお、その他の構成は第1実施形態と同様であり説明を省略する。
【0048】
このように構成された中通し竿では、収納時には穂先竿4〜元上竿2を元竿1内に収納する。一方、使用時には各竿体を穂先側に引き延ばして1本の竿体として用いる。そして釣糸挿通操作時には、糸通し具200を用いて釣糸Lを各竿体の釣糸通路100に挿通させる。
【0049】
釣糸挿通操作時は、第1実施形態と同様に、元上竿2の竿元側を第1竿体の釣糸導入孔付近に位置させて、元竿1の固定された保護リング10の突出部10aを尻栓20の係止溝21bに係合させ元竿1に元上竿2を固定する。この状態において、尻栓20の磁石60は元上竿2の磁性体50に磁着しており、尻栓20の傾斜21aが、元竿1の釣糸導入孔6と元上竿2内の穂先竿4の釣糸通路100とを連結する。続いて、糸通し具によって釣糸導入孔より穂先竿4の釣糸通路に釣糸Lを挿入する。
【0050】
その後、尻栓20の磁石60の元上竿2に対する磁着を解除して尻栓20を元上竿2より取り外し、穂先竿4〜元上竿2を順次穂先側に引き出して1本の竿体として用いる。
【0051】
この中通し竿では、第1実施形態と同様の作用効果を奏する。
【0052】
[他の実施形態]
(a)中通し竿の竿体の数は上記実施の形態に限定されるものではなく、任意の数の竿体を用いることができる。また、元竿に釣糸導入孔を設けるものに限定されず、元竿の穂先側に連結される第1中竿に釣糸導入孔を設けてもよい。
【0053】
【発明の効果】
本発明に係る中通し竿によれば、所定の硬質リングを大径に形成することができるので、釣糸の滑動抵抗を軽減できる。また、釣糸挿通操作を容易に行うこともできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を採用した中通し竿の全体図。
【図2】釣糸挿通操作時における、図1の釣糸導入孔付近の拡大断面図。
【図3】図2の尻栓20の拡大上面図。
【図4】図2の尻栓20の拡大断面図。
【図5】本発明の第2実施形態を採用した中通し竿の釣糸導入孔付近の拡大断面図。
【図6】図5の尻栓20の拡大上面図。
【図7】図5の尻栓20の拡大断面図。
【図8】本発明の第3実施形態を採用した中通し竿の釣糸導入孔付近の拡大断面図。
【図9】従来の中通し竿の釣糸導入孔付近の拡大断面図。
【符号の説明】
1 元竿
2 元上竿
2b 硬質リング
3 中竿
4 穂先竿
5 リール
6 釣糸導入孔
S リールシート
10 保護リング
10a 突出部
20 尻栓
21 本体部
21a 傾斜
21b 係止溝
22 雄ネジ部
30 竿尻部
31 本体部
32 硬質リング

Claims (6)

  1. 外周面にリールを装着可能であり前記リールからの釣糸が通過可能な釣糸通路を内部に有する中通し竿であって、
    前記釣糸通路に釣糸を導入可能な釣糸導入孔を穂先側外周面に有する第1竿体と、
    前記第1竿体の穂先側に振出形式で連結され竿元側内周面に硬質リングを有する第2竿体と、
    前記第2竿体の竿元側端部に脱着自在に連結された尻栓と、
    前記第2竿体の穂先側に振出形式で連結される小径竿体とを備え、
    前記尻栓は、前記第1竿体の釣糸導入孔付近で前記第1竿体に係止可能な本体部と、前記本体部に形成され前記本体部が前記第1竿体の釣糸導入孔付近で係止された状態において前記釣糸導入孔と前記第2竿体内に収納された小径竿体の釣糸通路を連絡する連絡部とを有する中通し竿。
  2. 前記連絡部は前記第1竿体の釣糸導入孔の竿元側縁部付近から前記小径竿体の釣糸通路にかけて連続して形成された傾斜を有している、請求項1に記載の中通し竿。
  3. 前記本体部は穂先側に前記第2竿体の竿元側端部に螺合可能なねじ山部を有している、請求項1または2に記載の中通し竿。
  4. 前記本体部は穂先側に前記第2竿体の竿元側端部に脱着自在な磁石を有している、請求項1または2に記載の中通し竿。
  5. 前記第2竿体は貫通孔を有した竿尻部を竿元側端部に有し、
    前記硬質リングは前記竿尻部の貫通孔内周面に配置され、
    前記尻栓は前記竿尻部に脱着自在に連結されている、請求項1〜4のいずれかに記載の中通し竿。
  6. 前記竿尻部は前記第2竿体に脱着自在に固定されている、請求項5に記載の中通し竿。
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